レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2025年10月アーカイブ


『種まく旅⼈』シリーズ最新作 15年ぶりの映画出演となる菊川怜主演

歴史あるものづくりの精神と今抱える問題を見つめ、

この先を照らす芳醇な感動作。

『種まく旅人~(もろみ)のささやき~』

主演・菊川怜 & 日本酒好き石原良純登壇!

日本酒の日&公開記念 トークショー 

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15年ぶりの映画出演となる菊川怜主演、日本の第一次産業を応援する映画『種まく旅人』シリーズ最新作

『種まく旅人~醪のささやき~』が10月10日(金)より全国公開致します。


tanemakutabibito5-pos.jpg人間の生命を維持するために最も大切とされる「食」。その食を支える日本の第一次産業を応援するために、「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という想いのもとに製作が始まった『種まく旅人』シリーズ。シリーズ5作目となる本作は、兵庫県淡路島を舞台に、淡路島で作られる日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米・山田錦にフォーカスし、そこにかかわる人々のものづくりの精神と現場で起きている問題や葛藤がリアルに描かれる。


主演は、昨年芸能活動を本格復帰し、8年ぶりのドラマ出演も話題となった菊川怜。日本酒を愛する農水省の地域調査官・神崎理恵を演じる。共演に金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行と実力派が脇を固める。監督は、本作がシリーズで2作目の監督となる篠原哲雄。

淡路島の土地で生きる人々の営みと葛藤、そして日本の第一次産業の現状を映し出し、そこに関わる人々の未来を照らす清々しく芳醇な感動作が誕生した。


10月1日(水)は日本酒造組合中央会が制定した「日本酒の日」で、その前後9月27日(土)~10月5日(日)の10日間を「日本酒で乾杯!WEEK」として、日本酒の美味しさや乾杯の楽しさを参加者が体感するイベントが各地で開催されています。この度、この「日本酒の日」と映画の公開を記念して主演の菊川怜と、芸能界きっての食通で日本酒好きの石原良純さんをスペシャルゲストに迎えた公開記念トークショー付き上映会を開催いたしました!どちらの方が日本酒を愛しているのか?飲みながらの日本酒にまつわる雑学クイズ対決も!
 


・日時:10月2日(木)※上映前イベント

登壇者:菊川怜(主演)、石原良純(スペシャルゲスト)

   MC:きき酒師の漫才師 にほんしゅ(あさやん&北井一彰)

・会場:ブロードメディア月島試写室(東京都中央区月島1-14-7)


この日のイベントの司会は、世界で唯一の利き酒師の漫才師であるコンビ、にほんしゅのふたりが担当。会場からのあたたかい拍手にふたりとも「熱燗のようにあたたかいお客さんです」と感激した様子を見せる。


tanemakutabibito5-10.2-kikukawa-240.jpgこの日のイベントでは、日本酒をこよなく愛するスペシャルゲストとして登場した石原良純。「なんでわたしがいるんだろうと思ったかもしれませんが、ただ単に日本酒が好きなのと、今日はおいしい日本酒を飲ませてあげるよと(菊川)怜ちゃんに言われたから来ただけです」と笑顔。「それでおびき寄せたんです」と笑った菊川も、「まんまとお越しいただきまして。お忙しい中、駆けつけていただきましてありがとうございます」と石原に語りかけた。


この日は、映画の舞台となった兵庫県淡路島「千年一酒造」の法被を全員が着用。そのすがたに菊川も「ハッピー! ってまだ飲んでないですけどね」とご機嫌な笑顔で応じるなど、和やかな雰囲気でイベントは進行した。


そしてイベント冒頭では、映画の大ヒットを祈願して鏡開きを実施。そんな中、菊川が「わたし、鏡開きをやったことがないんです」と告白し、驚いた会場内。さらに「記念すべき1回目の鏡開きが良純さんとの共同作業……」とポツリ付け加え、会場を沸かせた。


そのまま登壇者たちが木槌(きづち)を手に取ると、会場全体で元気よく「よいしょ、よいしょ、よいしょ!」の大合唱。カーンと景気のいい木槌とふたの音が鳴り響くと、会場には日本酒の香りが。石原も「昔は(選挙で)当選すると、こういうのが来たんじゃ」とまるで政治家のようなコメントを発してみせて、会場を沸かせた。


tanemakutabibito5-10.2-ishihara-240.jpgさらに乾杯の発声とともに美酒を飲み干した菊川は「撮影中はセリフを覚えないといけないので飲めなかったですね。映画に集中してました」とコメント。石原も「いいお酒は本当に二日酔いをしないんです。よく二日酔いになるっていう人がいるけど、それは相当昔の日本酒だから。今の日本酒はそんなことない」と解説。そんな石原のそばには日本酒の瓶が用意され、好きな時に日本酒をついでは、グビッと飲んでいた石原は、「大体、日本酒は手酌だよ。人に注がれると酔う気がするから」と笑ってみせた。


本作の初日の10月10日がいよいよ間近となり、菊川も「一生懸命みんなでつくりあげた作品を皆さんに観ていただけるのは本当に感慨深いです。わたし自身、映画出演が15年ぶりだったので。こうやって観客の皆さんとじかにお会いするのは緊張やプレッシャーもありつつ、やっぱり楽しんでいただけたら、この上ない幸せなので。皆さんには楽しんでいただきたいです。本当、今日ありがとうございました……ってこれで(イベントが)終わっちゃいそうなコメントですね」と笑った菊川。


さらに「この『種まく旅人』シリーズのテーマは、日本の第一次産業を応援しようということで。今回は日本酒なんですけれども、あらためてこの作品に関わらせていただいたことで、食というのは人間が生きていく喜びであり、なくてはならないものだと思いました。それは当たり前のことではなくて、今回だったら、酒造りの人々や、酒米・山田錦をつくった人。そういういろんな人たちが汗水たらして、愛情込めてつくって、ようやくわたしたちの元に届いて食べられるんだなということが、実感を持って感じられるようになりました」と続けた菊川は、「これからもいろんな困難や葛藤を抱えつつも、伝統産業が守られたらいいなと。わたし自身、応援したい気持ちがすごく湧き上がりました」と語った。


一方、「僕は日本酒から入ったんです」と切り出した石原は、「日本酒ほどコスパがいい、おいしいお酒はないと思うんです。それなのにこんなに評価されていないお酒はないと思うんです。でも日本のウイスキーがある時期から海外で評価されたように、本当に外国に羽ばたいていける。ひとつの文化だと思うんです」と力説。さらに「たとえば3000円の四合瓶ってものすごく高価じゃない、でも3000円のワインってそこまでではない。この3000円でこんなにおいしい酒が至る所にあって、産地があって。それでいてちょっとずつ違っているというお酒は世界でもないんじゃないかな、こんなすごいのは」と絶賛してみせる。


tanemakutabibito5-10.2-500-1.jpgその熱量に、司会を務めたにほんしゅのふたりも「全国の蔵元さんに届けたい言葉ですね」としみじみしつつも、「なぜこれほどの熱量がある(石原)良純さんがこの映画に出演されていないのか」と首をかしげると、石原は「俺、セリフがあまり覚えられないのよ」と返してみせて、会場を沸かせた。


本作の撮影は実際の千年一酒造で行われた。そのことについて菊川は、「もう全てが本物で。それこそ使い尽くされている年季というか、そこにいる職人さんたちや蔵人さん、杜氏(とうじ)さんの魂のような、目に見えない何かを宿っている中で撮影をさせていただいた。そういうものは目に見えない形で必ず伝わっているなと思いますし、わたしたち役者陣も、そういう場所で演じさせていただいたからこそ感じることができたという思いがあるので、本当に感謝しております」と振り返った。


そしてイベント内では、「日本酒クイズタイム」と題したクイズ対決が行われた。「酒蔵見学時、当日の朝ごはんでNGとされている食べ物は?」「千年一酒造の酒米の特徴として正しいのは?」といった日本酒にまつわる問題が出され、一問目が両者正解で引き分け、二問目が菊川正解、といった流れで最終問題に。そこでは、慶応大学出身の石原にちなみ、おいしいお酒をめぐって戦う「美酒早慶戦」と題した戦いについての問題が。「美酒早慶戦」では両大学を卒業した酒蔵同士の戦いが毎年行われているが、「過去の成績で、おいしいお酒の数が多い、上位に来る酒蔵さんが多いのは早稲田か慶応か?」といった問題が。


それには石原が「いきなり早稲田とは書けないよね」。菊川も「わたしも2(慶応)って書きたいけど、1(早稲田)が答えだったら絶対に気分悪く帰っちゃうじゃないですか。だから演出的には2だと思うんですよね。だけどそれだとあれなんで……1にします」と石原に気を使った回答に。


そしてその答えはやはり「慶応大学」。「よいしょ問題なの?」と笑う菊川に対して、石原は「いいじゃん。俺は今日、助っ人で来てるんだから。ちゃんと花を持たせなきゃ」とご機嫌な様子でコメント。この時点で同点の引き分けとなったが、石原の「最後の問題は10点ですよね」という言葉によって、今回の勝負は石原の逆転勝利となった。


そんな大盛り上がりのイベントもいよいよ終盤。最後のメッセージを求められた石原は「日本酒の良さはこれからもどんどん伝えていっていただきたいですし、またそれを題材にしたこの映画を皆さんに見ていただくことで、日本酒の魅力も伝わっていくと思います。この楽しい映画を見て、帰りは絶対に日本酒を飲んで、川に落ちない程度で帰っていただきたい」と語ると、菊川も「この作品は日本酒がテーマですが、エンターテインメントとしてもヒューマンドラマが描かれています。私が演じる理恵という農水省の官僚が、酒蔵の人たちの心の中にも種をまいていって、それがやがて実っていくという、とても感動的なストーリーも含まれています。日本酒に対する思いと同時に、そちらのほうも楽しんでいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

 


監督:篠原哲雄
脚本:森脇京子
エグゼクティブプロデューサー:北川淳一
出演:菊川怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行

撮影監督:阪本善尚 撮影:小林元
製作:北川オフィス
制作プロダクション:エネット
配給:アークエンタテインメント
©2025「種まく旅人」北川オフィス

公式サイト: https://tanemaku-tabibito-moromi.com/

2025年10月10日(金)~大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS、くずはモール)、イオンシネマ(京都桂川、加古川、明石)、元町映画館 ほか全国ロードショー


 

(オフィシャル・レポートより)


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市原隼人主演、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』の10月24日(金)の公開に向けて、舞台挨拶行脚「炎の全国キャラバン」が本作の舞台、青森・岩手を皮切りにスタートいたしました。9月28日(日)には花巻市文化会館にて総勢900名におよぶ舞台挨拶付き先行上映会が開催されました。


oishikutenaku-pos.jpg「おいしい給食」は、80年代のある中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。ドラマ3シーズン、映画3作品。


1984年から刻まれてきた給食を愛する教師、甘利田幸男の大いなる旅の記録。その旅はまだまだ終わらない。時代は遂に平成に突入。1990年。三年生担任になった甘利田は、青森岩手への修学旅行の旅に出る。シリーズ初めて学校から外に出て、果たして甘利田はどんな食を堪能するのか。


この度、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』の10月24日(金)の公開に向けて、舞台挨拶行脚「炎の全国キャラバン」が本作の舞台、青森・岩手を皮切りにスタートいたしました。9月28日(日)には花巻市文化会館にて総勢900名におよぶ舞台挨拶付き先行上映会が開催され、市原隼人、綾部真弥監督、岩淵規プロデューサーが登壇いたしました。


【日程】 9月28日(日) ※上映前のトークイベント

【会場】 花巻市文化会館(岩手県花巻市若葉町三丁目16-22)

【登壇者】 市原隼人、綾部真弥監督、岩淵規プロデューサー


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市原らがステージに登場すると、会場は大歓声に包まれる。トークショーが始まる前に、上田東一花巻市長より映画のロゴが入った花巻傘と宮沢賢治にちなんだ絵柄が施されているハンカチの記念品が贈呈された。花巻市長は、「花巻でロケをしたというご縁で、先行上映をしていただくことについて御礼を申し上げたい」と3人へ感謝の言葉を贈ると共に、「花巻のロケ地での場面も登場します。そこで描かれる“おいしい給食”の場面を楽しみに拝見させていただきたいと思います」と本作への期待のコメントを述べた。

 
はじめに今回テレビドラマではなく、なぜ劇場版となったのか、 また設定がなぜ修学旅行なのかという問いに綾部監督は、「甘利田先生がまだ函館にいる状態で続いているまま終わってしまったので、何かこの完結編を作りたいなと。修学旅行という大きなイベントを使って、映画1本で映画ならではのロードムービーにできたらいいなというのが始まりでした」と制作の経緯を明かす。また、舞台を青森・岩手にした理由は、「当時の函館の中学生にとって、修学旅行で青森・岩手をバスで回るというのが定番だったみたいなんです。みんなでバスに乗って青森・岩手を旅するのが面白いのではないか。給食を飛び出して、甘利田がどういう風に食べるのか、それだけでワクワクする物語になるのではないか」と語った。


oishiikyushoku-9.28-main-2-550.jpg本作の大きなテーマである「修学旅行」、そして舞台となった青森・岩手と聞いたとき、どのような感想を持たれましたか?という質問に 市原は「2019年、6年ほど前にシーズン1から始まりまして、本当にシリーズが続くなんて夢にも思っていませんでした。さらに今回、青森、そして岩手が舞台になって、本当に夢を見させていただいているような思いで芝居をさせていただきました。こうしてシリーズを続けてこられるのは、ひとえにこの作品を好いてくださるお客様のお気持ちの賜物だと思っております。これ以上の感謝はございません」と感慨深げに語る。`


さらに、作品にも登場する岩手名物のわんこそばについて「食べ方が違うだけでより美味しく感じられました。楽しいことを誰かと分かち合うとより楽しくなるのと同じように、“食” もまた、誰かと一緒に分かち合うだけでさらにこんなに美味しく、またもっと好きになれるということも感じさせていただきました」と語った。また、「藤三旅館という場所で撮影をさせていただいて、人生で初めて“ととのう”という体験をしました。“ととのう”というのはこういう感覚なんだなと。サウナや温泉も好きでよく行くのですが、それでも今回の体験は格別でした。岩手にはこうした本物の魅力がたくさんあるのだと、改めて日本の財産だと感じさせていただきました」` と岩手での体験について語ると、客席からは拍手が沸き起こった。


oishiikyushoku-9.28-500-1.jpg宮城県出身の岩淵プロデューサーは、もうちょっと足を延ばして宮城までという思いはありましたか?と聞かれると「ちょっとありました(笑)」と笑いを誘いつつ、「毎回本当にお客様の熱いお気持ちをいただき、市原さんやスタッフのエネルギーがすごくて作品を続けていくことができる」とコメントした。


続いて、花巻のロケ地、旧田瀬小・中学校を選んだ理由を問われると、綾部監督は「田瀬の小・中学校はすごく長いストロークが撮れる場所だったんですね。バスを走って追いかけるというすごく広大なシーンが撮れるので、もうここしかないな」と明かした。岩淵プロデューサーはロケの場所選びについて、「今回は花巻市の皆さんから本当に多くのお力添えをいただき、無事に作品を完成させることができました。映画というものは、地元や地域の皆さんの協力なしには作れないということです。日々、皆さんのご支援に心から感謝しております」と改めて感謝の気持ちを述べた。


oishiikyushoku-9.28-500-4.jpg一方、学校給食、学校教育について問われると 市原は「今回も“子どもたちこそが主役”であるべきだと考えています。だからこそ、給食も“子どもたちのため”であっていただきたい。楽しい食事体験を通じて、たとえば苦手な食べ物も、誰かと一緒に食べることで克服できたり、「学校って楽しいな」と感じられるようになったりすることもあるはずです。勉強が苦手でも、「給食が楽しみだから学校に行く」という子がいてもいいと思います。そういう意味で、給食は子供たちにとっての“ご褒美"のような存在でもあると思うんです」` としみじみ語った。


続いて、綾部監督は「甘利田先生が言うように、いつの時代でも“正しいこと“や“自分の好きなもの”というのは必ずあると思います。そして、時代によって変わるものもあれば、変わらないものもある。その両方を『おいしい給食』はずっと描き続けている。価値観の違いを通じて、「変わらないものもあるよね」と大人から子どもまで一緒に話し合えるようなエンターテインメントになれば嬉しいです」と語った。


さらにこの日は、豪華プレゼントが当たる抽選会が行われ、当選者へ市原自らがプレゼントを届けるために会場内を駆け回り、多くのファンを魅了した。


oishiikyushoku-9.28-500-3.jpg市原は舞台挨拶終了を前に「この“おいしい給食”で誰かが笑ってくれないかな、悲しんでいる方が少しでも元気になってくれないかな、と私は本気でそう思ってきました。シーズン2の頃にコロナ禍が始まり、撮影も止まってしまいました。そのとき私は本当に悔しかったんです。エンターテインメントの力で少しでもお客様に楽しさや元気を届けたいと思っていたのに、それがすべて崩れていくように感じたからです。一度は“おいしい給食”を投げ出しましたが、ゼロに戻って、改めてエンターテインメントの根源を見つめ直しました。誰もが安心して観られる作品でありながら、大人の方には道徳や人間愛といった深いメッセージも届けられるように――そんな思いを込めて作り上げました。子どものように大切に育ててきたこの作品は、今日ご覧いただいた瞬間から皆さまのものです。どうか心の片隅に置いていただき、これからも『おいしい給食 炎の修学旅行』を可愛がっていただければ幸いです。本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました」と挨拶し、温かい拍手が沸き起こった。
 


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市原隼人
武田玲奈 田澤泰粋 栄信 田中佐季
片桐仁 いとうまい子 赤座美代子 六平直政 高畑淳子 小堺一機
監督:綾部真弥 製作総指揮:吉田尚剛 企画・脚本:永森裕二 
プロデューサー:岩淵 規
撮影:小島悠介(JSC) 照明:西野龍太郎(JSL)  
フードスタイリスト:松井あゆこ 助監督:湯本信一 制作担当:田山雅也
音楽:沢田ヒロユキ・ペイズリィ8(ロゴ有り) 
主題歌:「君の花~4th session~」(AMG MUSIC) 
制作プロダクション:メディアンド 
企画・配給:AMGエンタテインメント
©2025「おいしい給食」製作委員会

公式HP: https://oishi-kyushoku4-movie.com
公式X(@oishikyushoku) ▶ https://x.com/oishikyushoku
公式Facebook(@oishi.kyushoku) ▶ https://www.facebook.com/oishi.kyushoku/
公式instagram(oishi.kyushoku) ▶ https://www.instagram.com/oishi.kyushoku/

『おいしい給食 炎の修学旅行』 10月24日新宿ピカデリー他全国公開


(おふぃしゃ)

 
 
 
 

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●日時:2025年8月30日(土)

●場所:大阪・関西万博2025関西パビリオン内



爽やかな香りと味わいが余韻として残る『種まく旅人』シリーズ第5弾、

淡路島が2度目の舞台となる篠原哲雄監督――撮影を振り返って。

 

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「皆の心に幸せの種をまく旅人」――日本各地の第一次産業に携わる人々の人生に寄り添いながら諸問題を解決しては去っていく、まるで「シェーン」のような農林水産省官僚の活躍を描いた映画『種まく旅人』シリーズは本作で5作目となる。しかも淡路島が舞台となるのはシリーズ第二作『種まく旅人~くにうみの郷~』(2015)以来2度目で、引き続き篠原哲雄監督がメガホンをとったオリジナル企画。前作では海苔養殖と玉ねぎ生産に従事する兄弟の物語だったが、今回は伝統的な酒造技術の継承や酒蔵経営に苦労する父子の物語で、淡路島の美しい自然や豊潤な銘酒の香りが安らぎを与える心温まるヒューマンドラマである。


久しぶりのスクリーン復帰となった菊川怜が、エリート官僚という役柄ながら、熱く日本酒を語り美酒に酔いしれたり、本気で酒造りを学ぼうと低姿勢で臨んだり、さらには確執を抱える父子の壁を真剣に取り除こうとしたり――以前のイメージを覆すような人間臭い演技で親しみを感じさせる。菊川怜の女優としての新たな魅力を引き出した篠原哲雄監督は、兵庫県の斉藤元彦知事からも地方再生の一助を担うためにもまた兵庫県を舞台にした作品を撮ってほしいと期待が寄せられた。

 

10月10日(金)からの公開を前に、8月30日(土)に【大阪・関西万博2025】内の《関西パビリオン》で開催されたイベントと記者会見の後、篠原哲雄監督のインタビューという好機に恵まれた。『種まく旅人』シリーズで再び淡路島を舞台にした理由や、菊川怜を始めとするベテラン俳優の存在の大きさや、撮影秘話についてなど、いろいろなお話を伺うことができた。詳細は下記をご覧ください。
 


――再び淡路島を舞台にした理由は?

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篠原監督:10年前の『種まく旅人~くにうみの郷~』の撮影で、農業用のため池の維持管理のため掻い掘りをした時、島と海でミネラル分が循環することによって豊潤な作物や海産物の生産に繋がっていることを知って、農家の方々のご苦労を垣間見たような気がしたのです。去年の夏頃に兵庫県の特産物を紹介するブースを訪れる機会があり、淡路島の銘酒や産物を通して改めて島の豊かさを知り、生産者の想いを伝えたいという気持ちになりました。

今回の舞台となった酒蔵「千年一酒造」は、前回の撮影でお世話になった海苔業者の方の近くにあったので、お土産用にお酒を買いに行ったのがキッカケで知りました。


――今までも農業への関心は高かったのですか?

篠原監督:特別に関心が高かった訳ではないのですが、学生時代に観光牧場でアルバイトをしたことがあって、少しは興味がありました。私の作風から「土臭い感じの監督かな?」と思われていますが(笑)。前回の『種まく旅人~くにうみの郷~』も『深呼吸の必要』と繋がるところがあり、産業そのものではなく、宮古島の生活の中で作られているサトウキビをアルバイトの人たちが刈って砂糖になる、製糖工場に至るまでの人間模様が主体となっているのです。

今回は酒造りの行程もしっかり撮ろうと思っていました。クランインは去年9月で、仕込みには少し早かったのですが、撮影用に小さな樽で実際に醸造して頂きました。丁度お米が高騰する寸前だったのでギリギリで助かりました(笑)。


――久しぶりの女優復帰となった主役の菊川怜さんについて?

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篠原監督:本読みの時からセリフは覚えていて、彼女なりのプランを持っておられて、熱心な方だなあと思いました。

今回の役は、農林水産省の官僚というお堅いイメージではなく、酒好きで猪突猛進なところもあるユニークなキャラクターで、菊川さんには合っていたと思います。現場で細かな修正はありましたが、大体において彼女の演技プランのままで撮影しました。


――菊川さんは真っ直ぐで素直な方なのでしょうが、今まで少し硬いイメージがありました。今回は砕けた演技でとても親しみを感じたのですが?

篠原監督:彼女自身は言葉豊かに発言できる人なので、これまでのキャリアからも何かを引き出して伝えるということは得意なはずです。今回は確執のある父と息子の間を熱心に取り持つシーンではそれが活かされていたと思います。彼女の女優としての新たな魅力だと言えるでしょう。


――ベテラン俳優の存在が光っていましたね?
tanemakutabibito5-8.30-inta-shinohara-240-2.JPG篠原監督:今回、たかお鷹さんとは初めてお仕事をさせて頂いたのですが、さすがに大きな存在だと感じました。あの佇まいは杜氏(とじ)という役にぴったり! たかおさんは文学座の大ベテラン俳優です。こういう方が演劇界を支えて来られたんだなあと実感しました。

白石佳代子さんも、歌うシーンで「これでいいかしら?」としきりに仰っておられました。認知症という難しい役を過剰にやり過ぎるとよくないと判断されたのでしょう、微妙なさじ加減で白石さんなりに模索しながら演じておられたようです。


――ベテランと若手の俳優の演出については?

篠原監督:今回、たかお鷹さんと白石佳代子さんという後光のように輝く大ベテランがいて、その手前に升毅さんという渋い中堅がいる。升さんは関西弁も堪能で色々と研究もされていたので、今回の父親役を安心して委ねることができました。若い俳優さんは芝居に対する姿勢や考え方が生半可になることがあるので、時々注意しながら演出しました。酒蔵は上下関係や礼儀を重んじる場所ですので、金子隼也君もどう佇んでいいのか分からず悩んでいたようで、「もっと自然体でやった方がいいよ」と声をかけました。確かにある事情を抱えた息子の立ち位置が難しくて、女杜氏を目指す役柄同様、清水くるみさんが金子君に一所懸命に発破をかけてくれていました。


――撮影について?
tanemakutabibito5-8.30-inta-shinohara-240-4.JPG篠原監督:今回の撮影は大ベテランの阪本善尚さんが2カメラ体制で撮ってくれました。特に酒造りの生きた酵母や発酵を捉えるシーンなどでは撮り逃してはいけないと、2台のカメラで撮影。狭い空間で暑くて大変でしたが、リアルな映像が撮れてよかったです。実景は最後にまとめて撮っています。淡路島のいろんな場所を撮影して、夕景のシーンも最後の日にうまい具合に撮れました。それに撮影の小林元さんはドローン操縦もできるので、ドローンを活用した撮影も活かされていると思います。

さらに、限られた予算内で撮ってくれた阪本撮影監督の仕事ぶりには改めて凄いなと感じました。照明や美術は京都の松竹撮影所のスタッフを起用して、東京と京都のスタッフとの共同作業はとても面白い試みだったと思います。『種まく旅人~くにうみの郷~』の撮影の時は冬だったので、今回は陽の光を存分に使おうと意識して撮影しました。


――あまり聞きなれない「M&A(企業の合併や買収)」について、冒頭のシーンで主人公のキャラクターと併せて分かりやすく表現されていたように思いますが?

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篠原監督:主人公は農林水産省官僚というお堅いイメージですので、先ずはお酒に並々ならぬ情熱を抱くユニークなキャラクターだということを紹介。さらにM&Aについては、売上減少や後継者問題などの難題を抱える日本の酒造業界の現状を提起し、具体的な問題点や販路拡大に繋がる新商品の開発や、伝統的酒造りを支援するために役人が派遣されることを明示する必要があったのです。


――様々な作品を多く監督されてきましたが、作品選びについては?

篠原監督:今回はオリジナルですが、『種まく旅人』シリーズを手掛けてこられた北川プロデューサーの土台があって、脚本家の森脇京子さんとの間で酒造業界の話になって、僕が来た時点でそれを如何に深めるか、父と息子の物語をどう広げていくかということになったのです。例えば、今回は菊川怜さんが主役ということで主人公のキャラクターを変化させる必要がありましたし、M&A関連では怪しげな人を登場させて酒蔵存続の危機感を煽ることなどです。
 



篠原哲雄監督といえば『月とキャベツ』…初めて観た時の感動は未だに忘れられない。一途な熱い想いとせつなさは、時を経ても心に深く刻み込まれている。他にも『はつ恋』『天国の本屋~恋火』『深呼吸の必要』『山桜』等など、観る者をロマンチストでいさせてくれる、その誠実な作風に魅了される映画ファンも多いと思う。『種まく旅人~醪(もろみ)のささやき~』から受ける癒しは、自然に恵まれた淡路島の豊かさと、それを守ろうとする人々の誠実な想いから感じられるものなのかもしれない。
 


監督:篠原哲雄
脚本:森脇京子
エグゼクティブプロデューサー:北川淳一
出演:菊川怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行

撮影監督:阪本善尚 撮影:小林元
製作:北川オフィス
制作プロダクション:エネット
配給:アークエンタテインメント
©2025「種まく旅人」北川オフィス

公式サイト: https://tanemaku-tabibito-moromi.com/

2025年10月10日(金)~大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS、くずはモール)、イオンシネマ(京都桂川、加古川、明石)、元町映画館 ほか全国ロードショー


【『種まく旅人』シリーズの紹介】

  • 『種まく旅人〜みのりの茶〜』大分2012年 監督:塩屋俊 出演:陣内孝則 田中麗奈
  • 『種まく旅人~くにうみの郷~』淡路島2015年 監督:篠原哲雄、出演:栗山千明 桐谷健太 三浦貴大
  • 『種まく旅人〜夢のつぎ木〜』岡山2016年 監督:佐々部清 出演:斎藤工 高梨臨 
  • 『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』金沢2020年 監督:井上昌典 出演:栗山千明 平岡祐太
  • 『種まく旅人~醪のささやき~』淡路島2025年 監督:篠原哲雄 出演:菊川怜 金子隼也

(河田 真喜子)

 


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【⽇時】9⽉30⽇(⽕)

【会場】TOHOシネマズ⽇⽐⾕ スクリーン12(千代⽥区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下 )

【登壇者】松坂桃李、染⾕将太、岩井澤健治監督(敬称略)



hyakuemu-pos.jpg絶賛上映中の劇場⻑編アニメーション『ひゃくえむ。』。原作は、「チ。―地球の運動について―」で⼿塚治⾍⽂化賞マンガ⼤賞を史上最年少受賞した新鋭・⿂豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という⼀瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語は、「⼼が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な⼈気を集めている。


監督は、⻑編1作⽬の『⾳楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名⾼い⽶アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で⾼い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が⼿掛ける。声の出演には、⽣まれつき⾜の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m⾛にのめり込んでいく“努⼒型”の⼩宮を染⾕将太。さらに、「100m」の熱き世界で主⼈公のトガシと⼩宮を取り巻くキャラクターに内⼭昂輝、津⽥健次郎ら総勢12名の豪華声優陣が命を吹き込む。主題歌はOfficial髭男dismの8か⽉ぶりのリリースとなる書き下ろし最新曲「らしさ」。メンバーが原作に感銘を受けたことからコラボレーションが実現し、最⼤の熱量で作品を彩る。豪華キャストとスタッフによる、今年⼀番の興奮がトップスピードでスクリーンを駆け抜ける︕
 


 

⼿塚治⾍⽂化賞マンガ⼤賞を史上最年少受賞した新鋭・⿂豊によるコミックをアニメーション映画化した劇場アニメ『ひゃくえむ。』が絶賛公開中!9⽉30⽇にはTOHO シネマズ⽇⽐⾕にて公開御礼舞台挨拶が実施され、W主演を務めた松坂桃李、染⾕将太、そして岩井澤健治監督が登壇した。


hyakuemu-9.30-松坂桃李.JPG平⽇にも関わらず満員御礼で迎えたこの⽇。⽣まれつき⾜が速い「才能型」の主⼈公・トガシを務めた松坂は「僕の周りでも陸上をやっていない⼈でも観に⾏ってくださって、熱量あるメッセージをくれました。実写を観ているような感覚にも陥ったと⾔っていたのも印象的でした」と反響を実感。もう⼀⼈の主⼈公で「努⼒型」のスプリンター・⼩宮役の染⾕は、公開後に家族で鑑賞し「上映後に『⾯⽩かった』と⾔葉に出してくださる⽅々が多くて素直に嬉しくて。喜びを噛みしめました」と⼿応え。岩井澤監督は「お⼦さんと観に⾏った⽅で、上映後に⼦供がクラウチングスタートして⾛り出したというコメントがあったりして、それだけ広い⽅に響いた映画になったんだと嬉しかった。思った以上に熱狂的に受け取っていただいて、作って良かったと素直に思いました」と喜んでいた。

 

原作の⿂豊先⽣とは企画開発の段階から密なやりとりをしたそうで、松坂と染⾕は対談を通して⿂豊先⽣からの感想を直接聞いたという。松坂が「原作者、⽣みの親の⽅から漫画には出来ない表現をやってくれたと⾔っていただけたのは嬉しかった」と感激すれば、染⾕も「漫画で出来なかった事を映画でやっていたと仰ってくれて、その⾔葉を聞けて嬉しかった」と原作者の太⿎判にニッコリ。

 

実写映画のカメラを⻑回ししたような⾬の⾼校全国⼤会決勝シーンの総作画枚数は約9,800枚にも及ぶというが、実際には「(発表した枚数は、)遠慮しています。細かく計算するのが⾯倒くさくて(笑)。厳密に⾔うととんでもない枚数になるので。遠慮している数字です」と岩井澤監督。松坂は「⾬のシーンの作画だけで1年…。狂気ですよ!」と製作陣のこだわりに仰天しながら「観た時は⿃肌が⽴ちました。アニメでこんなカット⾒たことがないと。初めて味わう感覚で変な感じになった。アニメーションの可能性ってこんなにも広がるんだと。監督凄い!そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした」と最敬礼すると、岩井監督は「労う会みたいになっている…」と恥ずかしそうに笑った。

 

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本作はトガシと⼩宮による100mという競技に⼈⽣を懸けた⼆⼈の⼈間のドラマが陸上トラックで交差するという物語。そんな2⼈のユニホームの⾊にちなんで「トガシの⾚」と「⼩宮の⻘」の札をあげて答えるにに2択質問コーナーを実施した。


瞬発⼒タイプ(⾚)」or「持久⼒タイプ(⻘)」との問いに松坂は「僕は持久⼒タイプ。う〜んと思って悩んでばかりだから。悩みながらも最終的に⾃分の出来る事をコツコツやろう!に辿り着く」、染⾕は「僕は瞬発⼒タイプ。⾃分では、やってみないとわからないタイプな気がします。よくわからなくてもよくわからないままやる!みたいな」。染⾕の返答に松坂は「へ〜!」と驚いていた。岩井澤監督は「持久⼒タイプ。それがなければアニメは出来ない」と実感を込めて笑いを誘った。

 

hyakuemu-9.30-染谷将太.JPG勝負⽇の前⽇の過ごし⽅は「普段通り(⾚)」「しっかり備える(⻘)」との問い。これに松坂は「しっかり備えると⾔いつつ、実際はただ単に⼼配性なだけです(笑)。普段通り過ごしたいけれど、クランクイン初⽇とかはソワソワして寝不⾜で初⽇を迎える。遠⾜前⽇の⼩学⽣のネガティブ版みたいな」と⾃⼰解析。⼀⽅、「その気持ちわかります!」と共感する染⾕は「普段通り」と⾔いながら「⾃分も⼼配性で初⽇前⽇は眠れなくなるので、あえて普段通りに過ごそうと。カッコ良く⾔えば、劇中の海棠と同じく、現実逃避していますね」と照れ笑い。岩井澤監督も「普段通り」で「じたばたしても仕⽅がないから」と達観したかのように話すと、松坂は「僕もそういう⼼持になりたい…」と羨ましがっていた。

 

続いては、燃えるのは「ライバルとの勝負(⾚)」or「⾃分との勝負(⻘)」。これには3名とも「⾃分との勝負」で、松坂は「やろうとしている事を妨げるのは⾃分。妨げる⾃分にどれだけ打ち勝てるか。⾃分の敵は⼤体⾃分です」と断⾔し、岩井澤監督も「⾃分次第で結果は変わる」、染⾕も「⾃分に打ち勝たないと前に進まない。⾃分と戦って勝てないとカメラ前に⽴てないという気持ち」と述べた。

 

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最後は、必要な存在は「ライバル(⾚)」or「ロールモデル(⻘)」。これにも3名は⻘札をあげた。岩井澤監督は「素晴らしい先輩⽅や⼤監督の影響を受けてきたので、常に⾃分もそこに追いつこうと。そういうスタンスで作品を作っています」。松坂は「先輩とご⼀緒するだけで刺激をもらえますし、それだけで⾃分が気づけていなかった新しい扉を開くきっかけ、⾃分の可能性を開く⼀押しになるので」。染⾕は「現場でお会いする⽅々、すべての作品がロールモデルです。沢⼭の影響を受けているから」とそれぞれ謙虚だった。

 

最後に駆けつけた観客に向けて、挨拶が贈られた。染⾕は「この作品は陸上をやられている⽅はもちろんですが、そうではない⽅にも⽇々の⽣活の中で⼼のひだに触れる表現が感じられる作品だと思います。それが積み重なってのラストの極上の10秒に繋がっていると感動しました」とアピール。松坂も「臨場感、緊張感、疾⾛感。これら全て味わえるのは映画館で鑑賞する本作だけです。繰り返し何度も極上の 10 秒を味わいに劇場に⾜を運んでいただけることを願っています」とロングランを祈願した。岩井澤監督も「映画館で没⼊感を出して観ていただけることを意識して作った作品です。映画館で上映してる限り、何度も劇場に⾜を運んでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けていた。

 


『ひゃくえむ。

<STORY>

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生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。


松坂桃李 染谷将太
笠間 淳 高橋李依 田中有紀
種﨑敦美 悠木 碧
内田雄馬 内山昂輝 津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
音楽:堤博明
主題歌:Official髭男dism「らしさ」(IRORI Records / PONY CANYON)
美術監督:山口渓観薫 色彩設計:松島英子 
撮影監督:駒月麻顕 編集:宮崎 歩 
音楽ディレクター:池田貴博 サウンドデザイン:大河原 将 
キャスティング:池田舞 松本晏純 音響制作担当:今西栄介
プロデューサー:寺田悠輔 片山悠樹 武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会(ポニーキャニオン/TBSテレビ/アスミック・エース/GKIDS)
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース 
 ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X: https://x.com/hyakuemu_anime

2025年9月19日(金)~全国絶賛公開中!!!

<原作情報>

『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)著:魚豊
コミックス全5巻、新装版全2巻:好評発売中


(オフィシャル・レポートより)

『Born In THE U.S.A.』の前夜、

若きスプリングスティーンの魂の旅路を描く感動の音楽ドラマ

「アメリカは希望と夢の国であり続けている

スプリングスティーンキャストらが結集した熱狂の一夜


ロックの英雄、そしてアメリカの魂と称され、50年にわたって第一線を走り続けるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く感動の音楽ドラマ『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が11月14日(金)に日本公開されます。


スコット・クーパー監督がウォーレン・ゼインズの「Deliver Me from Nowhere」を 基に脚本を執筆し、若き日のブルース・スプリングスティーンの魂の旅路を描く『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が、9月28日(現地時間)、第63回ニューヨーク映画祭【スポットライト・ガラ部門】作品としてプレミア上映された。会場には主演のジェレミー・アレン・ホワイトを始めとするメインキャスト、スコット・クーパー監督、ブルース・スプリングスティーンらが顔を揃えた。ニューヨークはスプリングスティーンが生まれ育ったニュージャージーからバスで30〜40分の距離にあり、ミュージシャンとしての修業時代に何度も訪れた街でもある。

 

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(ブルース・スプリングスティーン&ジェレミー・アレン・ホワイト:ⒸKevin Mazur)

♪「アメリカは希望と夢の国であり続けている」—ブルース・スプリングスティーン

今回、第63回ニューヨーク映画祭【スポットライト・ガラ部門】で、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』プレミアが行われた。上映後にはスコット・クーパー監督が司会をつとめ、ブルース・スプリングスティーンとジェレミー・アレン・ホワイト、ジェレミー・ストロング、オデッサ・ヤング、スティーヴン・グレアムらキャストと、スプリングスティーンの盟友ジョン・ランダウ本人らが登壇した。

舞台挨拶の後、ステージに立ったブルース・スプリングスティーンは、「アメリカは希望と夢の国であり続けている」と語り、ギター1本で「LAND OF HOPE AND DREAMS」を歌った。この予想外の演出に満員の観客から大歓声が沸き起こった。

 

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(スティーヴン・グレアム/スコットクーパー/ジェレミー・アレン・ホワイト3ショット:ⒸJamie McCarthy)

♪ブルース・スプリングスティーン&主演のジェレミー・アレン・ホワイトらキャストが結集

第63回ニューヨーク映画祭【スポットライト・ガラ部門】での『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』プレミア上映では、ブルース・スプリングスティーンの地元ということもあり、彼のコンサートTシャツを着た多くのファンが詰めかけ、満員の会場は最初から熱気に包まれていた。最もパーソナルで地味なアルバム『ネブラスカ』の創作の過程を通して、ブルースの内面の葛藤を描くとても淡々とした静かな語り口の作品でありながら、上映中には登場人物たちのさりげない会話で何度も笑いが起きるなど、観客が作品にとても集中しているのが感じられた。


特に、本作のクライマックスの一つと言えるマネージャーのジョン・ランダウとCBSレコードの重役とのシーンで、コマーシャル性に乏しいアルバム『ネブラスカ』に消極的な態度を示す重役に対し、ランダウがはっきりと「私たちはブルース・スプリングスティーンを信じている」と言い切る場面で、ブルースや彼の音楽を世界中で最もよく理解しているニューヨークの会場内に拍手喝采が湧き起こった。上映後も多くの拍手に包まれ、スコット・クーパー監督が、「アドレセンス」でエミー賞リミテッドシリーズ部門主演男優賞に輝いた父親役のスティーヴン・グレアム、ジョン・ランダウを演じたジェレミー・ストロング、恋人フェイ役のオデッサ・ヤングらのキャスト、スプリングスティーンの盟友ジョン・ランダウ本人を紹介した。


そして「彼は皆さんが想像する以上の存在です。彼がいなければ、私は今ここにいません」とブルース・スプリングスティーンを紹介し、続けて「初めて彼に会った時、私はこう言いました。『神話や象徴を剥ぎ取ろう。ブルース・スプリングスティーンという名を持つ一人の男を演じる。苦しむ男だ。だが我々が描くのは人間性、優雅さ、謙虚さ。そしてジュリアード音楽院では教えられないあの風格だ』」と主演のジェレミー・アレン・ホワイトを呼び込んだ。スプリングスティーンと熱いハグを交わした監督は、「率直に言って、今この瞬間は予想外だ。結婚や娘たちの誕生に次ぐ、人生で最も胸躍る夜の一つです。ブルース・スプリングスティーンに感謝を伝えたい。君を愛しているぜ、兄弟」と謝意を伝えた後、スプリングスティーンにステージを譲った。

 

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♪スプリングスティーンが歌ったのは「LAND OF HOPE AND DREAMS」

一人でステージに立ったスプリングスティーンは、穏やかな声で観客に語りかける。「最近、自分たちが今、こういった極めて危険な時代を生きているという事実を、日々の出来事が、私たちに思い出させてくれます。私はこれまでずっと、いわばアメリカの音楽大使として世界中を旅してきました。しばしば私たちが理想からかけ離れているというアメリカの現実との距離を測ろうとしてきたのです」と語り、「しかし、多くの人にとって、アメリカは恐怖や分断、政府の検閲や憎悪の国ではなく、希望と夢の国であり続けているのです」と締めくくると、ギター1本で、サプライズで「LAND OF HOPE AND DREAMS」を歌った。この予想外の演出に満員の観客が大いに興奮したのは言うまでもなく、長年のスプリングスティーンのファンにとって、映画の中のジョン・ランダウと同様に、「ブルースを信じてきてよかった」と思わずにいられない最高の一夜となった。
 

★下記はブルース・スプリングスティーンのコメント原文。

These days we have daily events reminding us of the fact that we’re living through these particularly dangerous times. I spent my life on the road, moving around the world as kind of a musical ambassador for America, you know … trying to measure the distance between American reality, where we’ve often fallen short of our ideals,” Springsteen said. “But for a lot of folks out there, she continues to be a land of hope and dreams, not of fear or divisiveness or government censorship or hatred.”
 



♪主演はジェレミー・アレン・ホワイト、ジェレミー・ストロング、スティーヴン・グレアムら演技派俳優が結集!

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ブルース・スプリングスティーン役を託されたのはジェレミー・アレン・ホワイト。「一流シェフのファミリーレストラン」(ディズニー+)でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞、同賞で4年連続主演男優賞ノミネートの快挙を成し遂げた、全世界が最も注目する俳優だ。ギター、ハーモニカ、歌唱トレーニングを続け、若き日のスプリングスティーンを体現している。


マネージャー、ジョン・ランダウには、『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』(2024)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞®、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。ガールフレンドのフェイ・ロマーノにオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、先日発表された本年度エミー賞リミテッドシリーズ部門作品賞にノミネートされたNetflix「アドレセンス」の切実な演技で同賞主演男優賞を受賞したスティーヴン・グレアムが父親を演じている。

 

♪「アーティストの魂を探求する、知的で緻密な旅路を描いた傑作」—アカデミー賞®に向けて、激賞レビューが続々!

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』をいち早く観た全米の有力メディアから賞賛の声が続々と発信されている。映画レビューサイト“Rotten Tomatoes”では、驚異の93%というハイスコアをマーク。(9月17日現在)、“Deadline”は、「アーティストの魂を探求する、知的で緻密なテンポの旅路を描いた傑作。ホワイトの変貌ぶりはまさに驚異的だ」とし、父親役のスティーヴン・グレアムには「『アドレセンス』でキャリア最大の成功を収めているグレアムは、父親役としてこれ以上ないほどの演技を見せている」と絶賛している。


“THE WRAP”は、「ホワイトのしょんぼりとしたカリスマ性はまさに完璧だ」「スプリングスティーンのファンにとっては、道中、満足感を得られるエピソードが数多くある」「だからこそ、この映画は他に類を見ないほど感動的で、満足感に溢れたロックンロール映画となっている」と、演技、隠されたエピソードを語る脚本、スプリングスティーンの曲を堪能できる三拍子揃った作品だと太鼓判を押している。


“Variety”は、「この作品は、ありきたりな伝記映画ではない」と強調し、「ホワイトは、スプリングスティーンのトレードマークだった、着古したデニムとノースリーブのTシャツを軽やかに着こなしている」と、自然体な演技が観客の共感を呼ぶだろうと指摘。さらに“Indiewire”は、「首をかしげ、肩をすくめたホワイトは、模倣よりもむしろ喚起に重きを置いている。自らを偽者のように見せることで、言葉では言い表せないほど説得力のあるスプリングスティーンを作り上げている。この映画は、ブルースがその二つを両立させる術を学ぶ前の姿を私たちに紹介する。だからこそ、ホワイトは、常に嘘をつかれたと感じている男の誠実さをもって、彼を演じるのだ」と、スプリングスティーンの魂の旅路を見事に演じきったジェレミー・アレン・ホワイトの演技に最大級の賛辞を贈っている。


ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。

『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが贈る感動音楽映画

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は11月14日(金)~全国ロードショー


■作品情報

監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、
スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、
マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
プロデューサー:スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios
公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/springsteen
#スプリングスティーン孤独のハイウェイ

★ブルース・スプリングスティーン/ソニー・ミュージック・オフィシャル:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BruceSpringsteen/


(オフィシャル・レポートより)

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新型コロナワクチン。それは、国が推奨した“救世主”のはずだったー。あの時「喧伝」されたことは正しかったのか?大手メディアでは殆ど報道されない新型コロナワクチン後遺症の影響を多角的な視点で描く、科学と事実に基づく《驚愕》のドキュメンタリー『ヒポクラテスの盲点』が、10月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開となります。

公開を記念し、9月29日(月)に日本記者クラブにて大西隼監督が登壇し試写会を実施いたしました。
 

hipo-pos.jpg新型コロナウイルス蔓延という未曽有の危機を経て国の感染症対策は変化を重ねた。しかし、今なおくすぶり続けている問題が、従来のワクチンとは根本的に異なる新技術で開発された新型コロナワクチン(mRNA遺伝子製剤)による後遺症被害だ。当初からその安全性を不安視する声もあったが、多くの国では2~3回接種までが主流である中、日本ではその安全性に「重大な懸念はない」として、一度も中断することなく7回目のブースター接種まで推奨が続けられた。


続出した新型コロナワクチンの後遺症に苦しむ患者や、接種直後に死亡した方の遺族の悲痛な声を聞き、真実を究明しようとしている医師たちがいた。「新型コロナワクチンとは何だったのか」を明るみにするために、同志の専門家らとともにあらゆる角度からデータを精査、調査を開始し、国内外の学会発表や論文のデータベース化、コロナワクチン後遺症の治療法や検査法の開発を行うワクチン問題研究会を2023年9月に発足した。新型コロナワクチンは、コロナ禍での「救世主」と目されたことは事実だろう。しかし、ワクチン接種によって感染者は減るどころか増えたというデータさえもある。なぜ日本人はワクチンを打ち続けたのか?現在においても公に検証がされないのはいったい何故だろうか?そこには、医学の盲点や限界のみならず、不都合な現実から目を逸らせるためのデータのトリック、アカデミアやメディアの政府に対する忖度など、⽇本社会のさまざまな問題が集約されていた…。
 


【『ヒポクラテスの盲点』 日本記者クラブ試写会】

【日時】2025年9月29日(月) 17:30~

【会場】日本記者クラブ(千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル10F)

【登壇】大西隼監督


大西監督は、本作を製作することとなった経緯について、「私自身、三回接種しました。さらに、テレビマンユニオンで当時職域接種の推進役を担いました。接種当時は、ワクチンを強く疑うことはなく、大学院まで生命科学を勉強していたので少し論文を読んだり、知識があったり考えたりすることはできていたけど、正しく解釈するということはできていなかったと、当時を振り返ると思います。1ミリくらい、「これは本当に安全なんだろうか」、「どれほどの有効性があるのだろうか」という部分は、自分の中にずっとありました。アフターコロナになり、経済活動が再開されて、公私共に忙しくなり忘れていましたが、2023年の春頃、少し時間ができ、YouTubeやXを見ることで、ワクチンによる後遺症の被害や死亡例を知りました。そして福島先生のサンテレビの取材映像を見つけ、大手メディアでは取り上げられていない事実を見て、ワクチンはポジティブなところがあった反面、3・4回目の接種を進めたことはネガティブであったということをきちんと知りたかったし、福島先生方が何に憤りを感じているのか、何を根拠にしているのか知りたくなって企画として進めました」とした。


ワクチンを推進してきた医学者や厚生労働省にも取材申し込みをし、全部断られたのかという質問に対しては、「学会にも専門家にも沢山断られてきました。ほぼ1人で進めてきたので、全員にオファーするというのは現実的に無理でした。対面まで行けた方もいるか、映像がハードルとなり、本作への出演などは叶わなかったです」と答えた。


菅官房長官、岸田首相、河野大臣など、ワクチンを進めてきた政治家を取り上げているが、文化庁の助成金などは取り消しにならないのかという指摘に対しては「文化庁が映画製作にお金を出してくださっているというのは、申請書に推進派や後遺症の家族にも取材したい、研究のプロセスを追いたいと書いたので、この件は表現の自由の問題であって、科学的にワクチンが正しいか悪いか主張する映画ではないと判断したのだと思います。一人の制作者がある動機の元に、何かを知りたい、伝えたいと思っていることに問題がないと思ってくださったということだと思います」と表現の自由について触れながら答えた。


チラシに、大手メディアがほとんど報道しないと書いてあり、映画の中で、ワクチンについて否定的な書き込みをすると消されてしまうということがあったが、作る過程で、メディアの関係者に話を聞くなど検討したかという問いに対しては、「僕自身、職域接種を担当した経験もありますし、偉そうに追求することができる立場ではないというのはあります。ただ、問題を知ってから、メディアでも報道されるチャンスがあったのに、色んな段階で無くなっていったことを知ると、必ず各メディア内において、明確な検証が必要であると思います」とした。


最後に、実際にコロナワクチンを接種してからわずか15分後に症状が出て、それから何年も体調を崩されているというコロナワクチン被害者の方より、声を詰まらせながら質問が飛んだ。何度も感情が高ぶり、観ている途中にも動悸が収まらなかったが本当に観てよかったと語り、死亡者や被害者が出ているのに、重大な懸念はないと国が主張している件に対してどのように思うかを問われると、「ワクチンを接種して後遺症が出るという現実、頻度は稀かもしれないけど確実に起こってるというのが、ワクチンの一つの側面だと思っています。頻度は稀だから多くの人が忘れたり気にも留めないのかもしれないけれど、自分がもしその立場になったらということを考えたら、ワクチン後遺症というものは、無かったことにできないと社会に生きる1人として思います」と熱く語った。
 


監督・編集::大西隼 
撮影::井上裕太 音楽::畑中正人 CG::高野善政 
プロデューサー:杉田浩光 杉本友昭 大西隼
出演::福島雅典(京都大学名誉教授) 藤沢明徳(ほんべつ循環器内科クリニック理事長) 
児玉慎一郎(医療法人社団それいゆ会理事長)
虻江誠 上島有加里 上田潤 大脇幸志郎 宜保美紀 新田剛 森内浩幸 楊井人文
製作::「ヒポクラテスの盲点」製作委員会 
制作:配給:テレビマンユニオン
助成::文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
2025年/日本/ステレオ/16:9  
(C)「ヒポクラテスの盲点」製作委員会   
公式サイト:/https://hippocrates-movie.jp/

2025年10月10日(金)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、kino cinema神戸国際、MOVIXあまがさき ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

 

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