レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2022年8月アーカイブ

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2022年8月26日(金)なんばパークスシネマ

ゲスト:赤井英和、SHINGO★西成

司会:津田なおみ(敬称略)


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甦る“浪花のロッキー”こと赤井英和の栄光の日々と、

死線をさまよった挫折の日々。

息子が撮った破天荒だが愛されキャラの元プロボクサー・父の実像。

 

12試合連続KO勝ち、しかも1Rで――ノンタイトル戦ながら対戦相手にボクシングをさせる間もなく瞬殺。 “浪花のロッキー”と呼ばれた赤井英和の圧倒的強さは当時の大阪の人々を熱狂させた。現在、俳優・タレントとして芸能界で活躍しているが、かつてケンカの強さでその名を轟かせた根っからのファイターである。高校入学後、先輩に誘われて入ったボクシング部で最初は雑用ばかりやらされ、いきなり試合に出ろと言われる。何をすればいいのかも分からず断ると、「どついたったらええねん」と言われ、さらにルールも知らないと断ると、「蹴ったらアカン、噛みついたらアカン…」とまあこんな調子で赤井英和のボクサー人生が始まることになる。


赤井英和は、1989年のロングランヒットを飛ばした阪本順治監督の映画『どついたるねん』で一躍芸能界にもその名が知れ渡ることになるが、当時の試合映像を見ることはあまりなかった。本作では、連続KO勝ちの試合の様子や、最後の試合となった大和田正春との試合など、さらに息子の活躍を見守る両親の様子や、負傷して生死をさまよい再起不能と宣告されながらもリハビリに励む様子など、過去を振り返りながら語る現在の赤井に密着している。赤井の長男・英五郎が監督・編集しているせいか、時折本音をのぞかせるリラックスした様子がまた赤井英和の愛されキャラの魅力を感じさせる。


AKAI-500-2.jpg監督曰く、「父は猪突猛進型で、過去も未来も考えられず、今の瞬間しか生きられない男」。だからこそ率直な物言いしかできないのだろう。その飾らない人間味のある人柄に惹かれるのかも知れない。そして、「これまで父をはじめ家族を支えてきてくれた方々への感謝を込めたビデオレターとしてこの映画を作りました」と語っている。破天荒な父親への息子からの貴重な贈り物のような作品だ。


9月9日(金)からの全国公開を前に、なんばパークシネマで開催された一般試写会での舞台挨拶に登壇した赤井英和。地元大阪での開催とあって、赤井英和の応援団の皆さんや大勢のファンが詰めかけた。試写会の前に、道頓堀では赤井英和自ら道行く人々に映画のチラシを配りながら練り歩くというイベントもあり、ほんまもんの赤井英和に驚きながらも、一緒に写真撮ったり、応援の声を掛けられたりしていた。舞台挨拶ではサプライズとして、本作のエンディング曲を歌っている「SHINGO★西成」が応援に駆けつけてくれて、ナマ歌を披露して会場を沸かせた。
 


〈以下はトークの全文です〉

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――最初のご挨拶

赤井:本日はご来場下さいまして誠にありがとうございます。世の中、コロナやいろんなことで大変な状況ですが、私自身が実際、脳挫傷、硬膜下血腫、芯昏睡と死にかけた事がありましたが、こうして元気でやっておりますので、この映画を観て元気を取り戻して頂きたいなと思っております。本日はよろしくお願いいたします。

――どうしても赤井さんが大阪にいらっしゃると、「お帰りなさい」と言いたいのですが、赤井さんは如何ですか?

赤井:「ただいま!」という感じです(笑)。

――今日は道頓堀辺りから歩いていらっしゃったそうですが?

赤井:はい、道頓堀からずっと出会う人みなさんに映画のチラシを渡しながら歩いてきました。行ったり来たりしながら、映画の宣伝をさせて頂きました。

――主演の方がチラシ配り!? 皆さんの反応は如何でしたか?

赤井:一緒に写真撮ったり、「ええっ、ほんまに?」と驚いて頂いたり、「映画観にいくいく!」と言って頂いたりして嬉しかったです。

――やはり大阪の方の反応は違うなと感じることはありますか?

赤井:地元、西成、釜ヶ崎、あいりん地区出身ですから、今も歩いていたらニッカポッカ履いてるおっちゃんが、「お帰り!」てな感じで言うてくれますんで、帰ってきたなという感じですね。


――息子さんが監督してお父さんの映画を撮るなんて、珍しいことだと思いますが?

赤井:ぜんぜん知らんかったんですよ。YouTubeで「おおきに、赤井英和」というのをやってたんで、その中のインタビューかなと思ってたら、まさかこんな映画を作ってるなんて思ってもみませんでした。嫁さんも僕には全然言えへんかったんですわ。なんでや言うたら、「先に方々で言うてしまうから、アイツは!」って、教えてもらえへんかったんです。つい最近、試写室で観て、「こんなん作ってたんや~」とびっくりしました。若い時の自分の試合を見て、今まで沢山のファイターを見てきましたけど、あんなアグレッシブルでメチャクチャなファイターはおれへんかったな~と、当時も大阪の皆さんに応援して頂いて、私の試合の時は大阪中が祭みたいになってましたから、懐かしく思いました。


AKAI-500-1.jpg――この映画ではファイティングシーンが沢山出てきますが、当時の気持ちとかも思い出しましたか?

赤井:勿論です。21回試合やってきましたが、あの時はこうだった、あ~だったとか思い出しました。最後の試合で、試合中の事故でダメージを受け、開頭手術をし、脳挫傷、硬膜下血腫、芯昏睡となり、両親は医者に「8割は諦めてくれ」と言われてたんですが、今こうして元気でやってますので、何とかなります。明日という字は明るい日と書きますが、世の中こんな状況ですが、気持ち入れて本気でやったら何とかなるんじゃないかなということが、この映画から伝わってくると思います。


AKAI-pos.jpg――今もカッコいいんですが、この映画のポスターの赤井さん、メチャメチャカッコいいですよね?

赤井:ありがとうございます。丁度世界タイトル戦の前です。知り合いから紹介して頂いた坂東玉三郎さんから篠山紀信先生を紹介して頂いて、玉三郎さんが篠山紀信先生に「撮りなさいよ」と言ったら、「私はこの人知らないから撮らない」と言われて、玉三郎さんが「いいから撮りなさいよ!」と言って頂いて撮ってもらった写真ですね。丁度23歳の時です。


――試写でこの映画をご覧になって、その後監督である息子さんと何かお話されましたか?

赤井:私の現役時代のことを残してくれて、ありがとう!と感謝の気持ちを伝えました。

――これでご家族の絆も強まったんじゃないかなと思います。赤井さんがこうやって大阪に戻って来られると、赤井さんの沢山の応援団の方が来て下さってますが?

赤井:学校の後輩とか仲間とか串カツ「だるま」の会長とか、いつも応援してもらって、またこうして沢山の方に来て頂いて、本当に嬉しく思います。ありがとうございます!


――今日は、その応援隊として特別にお越し頂いてる方がいらっしゃるんですよ。

赤井:ええっ、誰ですか?

――ご紹介しますね。この映画のエンディングテーマを歌って下さってます…

赤井:SHINGO★西成!?えええええ~!!!

――同じ西成ご出身ということもありまして、今日は駆けつけて下さいました。SHINGO★西成さんのご登場です!

(SHINGO★西成の登場!)

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SHINGO:誰や誰やて、俺や俺や!(客席に向かって)みなさん今日はお越し下さいまして誠にありがとうございます!

――お二人はいつからのお知り合いなんですか?

赤井:いつからって、小学校の後輩やな。あんまり小学校の後輩って言わんけどな(笑)。

SHINGO:赤井さんは、自分にとっても、地元にとってもヒーローです!

赤井:今は疲れてもうた「ひーろー」やけどね(笑)。

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――出ました、オヤジギャグ!エンディング曲にSHINGOさんの「独立記念日」という作品が使われていますが、どういう経緯で使用されることになったのですか?

赤井:監督の英五郎がずっとSHINGOのファンで、是非SHINGOにいちゃんの曲を映画に使わせて頂きたいとお願いした次第です。

SHINGO:いつも赤井のにいちゃんは、「SHINGO元気か~?」って、こういう浮き沈みのある仕事してる俺のこと気に掛けてくれるんですよ。その息子も気に掛けてくれて、「行こうぜ!」と言ってくれたんでやりました。

――エンディング曲のお陰で映画がキュッと締まるような感じがして、とても素敵なんですけど……ちょっと聴きたいような……?

(客席からも拍手が起こり、ちょっと歌って下さることに――)

SHINGO:俺は家賃4,100円の高速の下の育ちなんですけど、「どうせ俺なんか、どうせ僕なんか」と言って(卑下して)来たんです。そんな中で、赤井のにいちゃんが「やったらできる!」とか「お前ならできる!」と言ってくれたんで、俺は今でも焦らず、腐らず、諦めずにやってます。にいちゃんの背中を見て、これからもまた伝説は続くんやなあと思って、歌わせてもらっていいですか?

赤井:え~い!(拍手)


「独立記念日」熱唱!

 

 

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――最後のご挨拶を。

赤井:2か月に近い入院生活を送って、8割方は諦めてくれと親は医者に言われて死にかけた私でも、今でも元気に生きております。明日が明るい日になるよう、これからも一所懸命生きていきますので、どうか皆さんも明るい明日を目指して、頑張って生きて下さい。本日はどうもありがとうございました!


 


『AKAI』

監督・編集:赤井英五郎
出演: 赤井英和

公式サイト: https://gaga.ne.jp/akai_movie/
配給:ギャガ
映像協力: 朝日放送テレビ、坂本順治(『どついたるねん』監督)
©映画『AKAI』製作委員会

2022年9月9日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、kino cinema神戸国際 ほか全国ロードショー


(河田 真喜子)

 
 
 


全世界でシリーズ累計約 13.8 億本※を記録した日本発の大人気キャラクターであるソニックがハリウッド実写映画化、全米でゲーム原作映画史上最高の興行収入記録を打ち立てるなど大反響を呼んだ、『ソニック・ザ・ムービー』の待望の続編となる、『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』が本日、8 月 19 日(金)より全国公開!(※=DL 含む)


満を持しての公開を祝して初日舞台挨拶を実施!吹替を務めた中川大志、山寺宏一、木村昴、広橋涼、中村正人(DREAMS COME TRUE)、そしてソニック、テイルス、ナックルズが、公開を待ち望んで初日初回の上映に足を運んだ約 500 名のファンを前に集結!内容盛り沢山の”ソニック祭り”舞台挨拶と題した本イベントでは、今だから話せる吹替収録秘蔵トークから、夏休みで来場のファミリーと一緒に、最強の座を賭けて対決する楽しむゲーム企画を実施し、六本木から全国へソニック旋風が巻き起こった、大盛り上がりのイベントとなりました!
 


【日時】 8 月 19 日(金)

【会場】 TOHO シネマズ六本木ヒルズ スクリーン7

【登壇者】 中川大志、山寺宏一、木村昴、広橋涼、中村正人(DREAMS COME TRUE)、

     ソニック、テイルス、ナックルズ


<以下、レポート全文>

sonicna-8.19-550.jpg全米公開からおよそ4カ月、遂に満を持して日本公開を迎え、全国 226 館、254 スクリーンでスタートした本作を祝して、豪華吹替キャスト陣 中川大志、山寺宏一、木村昴、広橋涼、中村正人(DREAMS COME TRUE)が集結、初日舞台挨拶を実施した。ソニック、テイルス、ナックルズも特製巨大うちわを持っての“お祭り仕様”で駆け付けた!


sonicna-8.19-nakagawa240-1.jpg登壇者たちの挨拶もそこそこに、まずは無事、初日を迎えることができたことについて、中川は「前作ではお客さんの前に立たせてもらう機会がなかったので、控室で今日ってお客さんの前に立てるんですよね!?と言っちゃって…(笑)本当にそれくらい皆さんと久々に会えて嬉しかったです!しかも初日ですしね」と喜びの気持ちをアピール。ソニックの宿敵ドクター・ロボトニック役を演じた山寺も、中川の成長を「僕が育てたようなものですからね!…嘘です!(笑)そばにいただけですから。大志を中学生の時から知っているというのが僕の自慢です」と絶賛!対して中川は「(山寺は)もう、お父さんです」と応え、仲睦まじいやりとりをみせた。山寺は続けて、ソニック役として再びアフレコに臨んだ中川に対して「大志の成長が止まらないです!すごいです。完成した作品をみて、益々すごくなっているなと思いました!こんなに可愛らしくてピュアなソニックをやりながら、鎌倉を支えるとんでもない実力派武将をやっているんですよ!?」と称賛した。また、山寺が「今日、おはスタ率高いんですよね!」と中川と木村をいじる一幕も。


今回、映画に初参戦を果たしたキケンな戦士ナックルズ役を務めた木村昴は、中川演じるソニックを追い詰めるキャラクターかつ、大先輩・山寺演じるドクター・ロボトニックとタッグを組む役柄。「この日本が誇るゲームのキャラクターを演じさせていただいて光栄な気持ちと、あとは中川さん、山寺さん、“おはスタファミリー”とご一緒できてエモい感情がすごくあります…!作品もとても楽しかったのでやりがいがありました。僕はなぜか赤いキャラクターに縁があるんですけど、中でもナックルズは真っ赤だなと思い、より気合が入りました!」と感慨深く語った。


sonicna-8.19-500-3.jpg劇中でソニックを全面的にサポートする、モフモフしっぽがキュートなテイルスを演じた広橋は収録時には中川の声が入った状態で声の演技を行ったそうで、“中川ソニック”を慕う弟キャラとして「今までもテイルスを演じさせていただいているんですが、こんなに大きい画面でモフモフしたテイルスをみられるなんて、とても嬉しかったです!中川さんが演じられたソニックがすごくヤングで、ぴちぴちなのでテイルスも出会った時の気持ちを思い出すように、ちょっと幼い感じで演じました」と役作りに関して語った。


sonicna-8.19-500-1.jpgまた、DREAMS COME TRUE として本作の日本版主題歌を提供、そしてチャンプ役として声優初挑戦し、更に吹替版音声監修と様々なポジションを担い大活躍した中村は「チャンプ役は、山ちゃんが指導してくれたので本当にスムーズにできました!」と述べたのに対して、山寺は「もう、最初から全開で流石だなと思いました!」と吹替初挑戦の中村を絶賛した。


sonicna-8.19-nakamura240-1.jpg中村は「ソニックはゲーム音楽でもう 30 年間付き合っている存在ですから、そういう意味では人生を共に歩いているというか。吉田美和、ソニック、中村正人…という感じですね!」と、ソニックへの思い入れを明かした一通りのトークセッションが終わると、次は来場したファミリーと一緒に楽しめるゲーム企画を実施することになり、劇中でソニックとテイルス、ドクター・ロボトニックとナックルズがそれぞれタッグを組むことから、中川・広橋チーム、山寺・木村・中村チームで“対決”をすることに!


まずは、チーム間を温めるためにお互いの演じたキャラクターの良かったところを褒めあう一幕をもうけ、ナックルズチームがお互いをほめる場面では、ミュージシャンとしての活動がメインである中村の吹替初挑戦を山寺が太鼓判を押し、中村が激しい戦闘シーンの多い木村の迫力に満ちた演技を大絶賛、山寺も、「ナックルズがドカンの上でオレ様コンサートをする場面は凄かった!」とジョークを入れ大盛り上がり。対する木村は、長年ジム・キャリーの声を担当する山寺に「本当にすごい。ジム・キャリーの面白さを日本語に変えて伝えることができるのは、この人にしかできない!」とリスペクトの意を表した。


sonicna-8.19-550-2.jpgまた、ソニックチームの中川と広橋もお互いのキャラクターの良かったところをトーク。中川が「やっぱり凄く好きなところが、劇中で(ソニックが)テイルスのしっぽをお布団みたいにして寝るシーン。めちゃくちゃ可愛かったです!」と述べ、広橋も「私も!そのシーン、本当に可愛かったと思いました!先に言われた~」と意気投合!劇中のソニックとテイルスのようなピュアで可愛らしいやり取りを見せ、ナックルズチームからは「可愛いな~。なんか負けた感じがするな」と声が上がった。


そうして始まった、最初のゲームは【史上最速で一人を目指せ!!】というもので、登壇者が来場客全員に向けて一つ質問を投げかけ、その質問に来場客は、事前に配られた裏表に YES/NO と記載の入ったうちわで回答、ソニックが描かれた YES の面のうちわを掲げた人が一人だけになることを目指すという、懐かしの 100 分1チャレンジを彷彿とさせるルール。中々難しいお題に、登壇者それぞれ悩みながらも、「ナックルズはパワーがすごいキャラだが、握手したときに力強いねと言われたことがある人」、「朝からステーキを食べてきた人」「中川大志と同じ、6月14日が誕生日の人」、「ソニックはハリネズミですが、自宅でハリネズミを飼っている人」…などバラエティに富んだ質問を観客に投げかけ、会場は賑やかな雰囲気に。


sonicna-8.19-500-4.jpg質問の答えにピッタリ一人だけがYESに該当するのは、中々ハードルが高いようだったが、最後に中川が「今日、六本木までテイルスのようにしっぽを回転させて、しりコプターで来たよっていう人?」という質問を投げかけ、YES の回答者一人を見つけようとしたものの10人ほど YES の団扇が上がる驚きの展開に、会場は笑いに包まれつつ勝敗は僅差でソニックチームに軍配が上がった。


次に行ったゲーム対決は、本日8月 19 日が【俳句の日】であることに因んだ【史上最強の俳句を目指せ!!】という、俳句バトル。今年の夏休みにしたいことを、ソニックの青、テイルスの黄、ナックルズの赤、いずれかの色に絡めて、一句つくるというもので、どちらのチームが夏らしい俳句だったかを来場客の団扇の反応でジャッジして競う!それぞれ夏らしい俳句を披露し、会場は拍手に包まれた。2つのバトルを終え、ソニックチームとナックルズチーム、来場者の団扇での反応によって決まる勝負の結果は…中川、広橋のソニックチームに!


sonicna-8.19-500-2.jpg最後に、広橋、木村、山寺は夏休みで子供たちが数多く足を運んでいることから、テイルス、ナックルズ、ドクター・ロボトニックのキャラになり切ってメッセージを贈った。続けて中村は、来場した子供たちのお父さん・お母さんに向けて「この映画には大切な人の為に戦う勇気や意見が違ってもお互いを理解する努力の大切さといった要素があり、是非この映画から学んでいただきたいです」とエール。


そして締めくくりに中川は「2年前から比べると仲間が増えて、本当にパワーアップしたなと思いました。この映画はソニックたちが色んなところへ冒険して、そしてドクター・ロボトニック、ナックルズ、テイルスといった新しいキャラと出会う、アトラクションのような凄く爽快感がある作品ですので夏に是非大きな映画館で楽しんでいただきたいです!僕も楽しんで演じさせていただきました!これから『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』をよろしくお願いいたします!」と述べ、お祭りのように大盛り上がりな要素マシマシな本イベントは終了した。
 


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【STORY】

ヒーローになるため奮闘中のソニックの元に、ドクター・ロボトニックが銀河系一キケンな戦士ナックルズを引き連れて帰ってきた!

彼らは、史上最強のパワーを持つ【マスターエメラルド】を探し、なぜかソニックが狙われるが、ナックルズにはスピードパワーが全く通用しない。助けに来た味方のテイルスと共にソニックはチームとして、究極のパワーを秘めたマスターエメラルドを守るべく、氷の洞窟や南国ハワイ、海底の迷宮を旅してまわる! そして、遂に姿を見せる謎の超巨大ロボを前にチームは絶体絶命の危機に・・・。

地球まるごとを舞台に、ソニック史上最大の危機を乗り越えられるのか! 今、世界の未来は、ソニックとテイルスに託された。


■監督:ジェフ・ファウラー(『ソニック・ザ・ムービー』)
■脚本:パット・ケイシー、ジョシュ・ミラー、ジョン・ウィッティントン
■ストーリー:パット・ケイシー、ジョシュ・ミラー
■製作:ニール・H・モリッツ(『ワイルド・スピード』シリーズ)、トビー・アッシャー、中原徹、奥野仁
■製作総指揮:里見治紀、杉野行雄、内海州史、ナン・モラレス、ティム・ミラー(『デッドプール』)
■出演:ジェームズ・マースデン、ベン・シュワルツ、ティカ・サンプターwith イドリス・エルバ and ジム・キャリー
■日本語吹替版:中川大志、山寺宏一、木村昴、広橋涼、中村悠一、井上麻里奈、中村正人
■日本版主題歌 DREAMS COME TRUE 「UP ON THE GREEN HILL from Sonic the Hedgehog Green Hill Zone- MASADO and MIWASCO Version -」
■全米公開:2022 年 4 月 8 日
■原題:Sonic the Hedgehog 2
■配給:東和ピクチャーズ
■公式サイト:sonic-movie.jp
■コピーライト:©2022 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

2022年8 月19 日(金)~ 全国公開!


(オフィシャル・レポートより)

 

世界中で“ミニオンブーム”の社会現象を巻き起こした「ミニオンズ」シリーズ待望の最新作『ミニオンズ フィーバー』が本日超大ヒット全国公開中!

最新作では、1970年代を舞台にグルーとミニオン最大の謎であるはじまりの物語が描かれます!主人公:グルーの声は笑福亭鶴瓶さんが続投!さらに新キャストとして、グルーがあこがれる悪党グループ ヴィシャス・シックスの元リーダー:ワイルド・ナックルズ役で市村正親さん、ミニオンたちの前に立ちはだかる最強悪党チーム ヴィシャス・シックスの女リーダー:ベル・ボトム役で尾野真千子さん、ミニオン達の師匠になるカンフーの達人:マスター・チャウ役で渡辺直美さんが参加!この夏、ミニオン史上最高のハチャメチャな物語に期待が高まります!

夏休み真っ只中の現在も、公開からの勢いを保ったまま躍進し続け、観客動員数は8月 18 日(木)までで全国で約 300 万人、興行収入は36 億円超えで大ヒット、ミニオンのハチャメチャな大冒険が日本の夏をさらに熱くしております!さらに、全世界での興行収入についても、日本円で1,000 億円を突破!日本だけでなく世界中でもミニオン“大フィーバー”が巻き起こっております!

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本作の大ヒットを記念して、舞台挨拶をミニオンズシアター(TOHO シネマズ なんば)で実施!

オープンを祝し、シアターの特別支配人である LiSA さんが登壇しました!


本作の大ヒットを記念して TOHO シネマズ 渋谷 に続き、TOHO シネマズ なんばに期間限定オープンした「ミニオンズシアター」。特定のキャラクターが TOHO シネマズのスクリーンをジャックするのは、国内初の試みとなります。スクリーン入り口には「MINIONS THEATER」の看板が掲げられ、シアター内へ進むと全座席をミニオンが占領!全ての座席がミニオンシートに変身し、ミニオンたちと一緒に賑やかに本作を楽しむことが出来ます!

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そんな大阪なんばでのミニオンズシアターのオープン祝いに、シアターの特別支配人に就任し本編でも空港のグランドスタッフ役として声優参加している LiSA さんが駆けつけ、ミニオンズシアターの魅力とミニオン愛をたっぷり語っていただきました!


自他ともに認める無類のミニオン好きの LiSA さんだからこそ語れる本作の新たな発見、キャラクターたちや作品の魅力をたっぷりと語っていただくと共に、大阪なんばのミニオンズシアターに来場してみての感想、特別支配人に就任されてのお気持ちなどを伺いました。また、“大阪の思い出”についてのトークでは、大阪城ホールでのライブの写真がスクリーンにアップされ、当時のエピソードを展開。さらに、来場者されたお客様に向けた LiSA さんのサイン入りポスターが貰えるプレゼント企画も実施し大盛り上がり!ミニオンたちも公開を祝して劇場に駆けつけ、ミニオンに囲まれた特別な空間での本イベントは、”ハチャメチャフィーバー”で大盛況のうちに幕を閉じました!


■日時:8月 19日(金)

■会場:TOHO シネマズ なんば スクリーン6

■登壇者(敬称略):LiSA


<以下、イベントレポート>

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幅広い層に絶大な人気を誇る「ミニオンズ」シリーズ最新作『ミニオンズ フィーバー』。公開から約一ヶ月が経過した現在も勢いがとまらず日本の夏を更に盛り上げ中!映画にはお馴染みのケビン、スチュアート、ボブに加え、新ミニオンのオットーも登場し、あの「ミニオンズ」シリーズならではのハチャメチャが再びスクリーンに帰ってきています!


本日、大阪のなんばで行われた「大ヒット記念舞台挨拶 in ミニオンズシアター」には多くのマスコミ陣が駆けつけました。イベント直前には MC と共にケビン、スチュアート、ボブがカンフースーツを着て登場。その後 MC とミニオンたちの呼び込みにより、シアターの特別支配人に就任し本編でも空港のグランドスタッフ役として参加している LiSA さんが登壇すると、会場から大きな拍手で迎えられました。


minionsfeaver-ivent8.19-500-2.JPG東京の渋谷に続き、大阪のなんばで再びミニオンズシアターのオープンを迎えたお気持ちについて、LiSA さんは「皆さん元気ですかー?久々にこの距離で皆さんにお会いできてうれしいです。やっぱり(大阪は)ユニバーサルスタジオがあるので、ミニオンのグッズを身につけていらっしゃる方が大勢いて、大阪やなぁっていう感じがしますねぇ。よろしくお願いします!」と関西弁を交えながら元気に挨拶をしました。


TOHO シネマズ 渋谷 に続き、TOHO シネマズ なんばに期間限定オープンした「ミニオンズシアター」。特定のキャラクターがTOHO シネマズのスクリーンをジャックするのは、国内初の試みとなるが、そのことについて「やっぱりミニオンで制覇されているのは圧巻ですね。しかも(スクリーンの)入り口から「MINIONS THEATER」と書いてあったり、大きなミニオンがパッケージ化されていたりするので、これからミニオンをみるぞというワクワクがより一層高まりますね!」と興奮気味に解説。


続いて、本作で気が付いたミニオンたちの新たな発見について、LiSA さんはボブの頭を撫でながら「ボブのこの(頭の)硬さや、新しい彼らの特徴も沢山見られるので、新たな推しが増えると思います。」さらに『怪盗グルーの月泥棒 3D』(2010)を観たことがある方は、このシーンはあそこに繋がっているんだ!と気が付くと思います!」と加えた。ミニオンの中でも特にスチュアート推しの LiSA さん。その理由を尋ねられると、「『ミニオンズ』(2015)のときにギターを弾いている姿を見て、歌を歌っている私からするといつか一緒に弾いてほしいなと思いました!」と回答しました。


minionsfeaver-500-1.jpg「ミニオンズ」シリーズへの声優参加について「『ミニオンズ』(2015)で初めてゲスト声優として参加させていただいたのですが、リアルに自分がミニオンの世界に入られるというのは幸せです!」と感激。本作で空港のグランドスタッフ役を演じたことについて、「ちょっと情緒があるキャラクターなのですが、私の妹は(このキャラクターが)怒っているシーンを観てようやく私が演じていると気づいたと言っていました。普段、歌って叫んだりしているのでそちらで気づくのかもしれないですね!」と自身の参加シーンについて笑い交じりに解説。また、次回ミニオンと共演できるとしたら演じてみたい役については「一緒に旅をするピンクの悪党。ユニバーサルさん、イルミネーションさんよろしくお願いします。」「その際はスチュアートと歌を歌わせていただきたい。」と笑いを誘いました。


ミニオンたちがカンフースーツや 70 年代の服装、飛行機のパイロットなど様々な姿に扮装するかわいらしさが見どころの一つでもある本作。次はミニオンにどのような格好をして欲しいか尋ねられると、「一度も見たことないので着物などの和装。袴とか似合うと思います!」と願望を吐露しました。


minionsfeaver-ivent8.19-500-3.JPGここで、LiSA さんの“大阪での思い出”についてのトークが展開し、昨年の7月に行った大阪城ホールでのライブの写真がスクリーンに投影。写真について LiSA さんは「二年ぶりの有観客のライブの初日だったのですごく緊張しました。いつもの(コロナ禍前)ライブと同じようにみんなと楽しめることができるんだな、と勇気をくれたライブですごく印象的でした!」と感慨深そうに語りました。


また、なんばで何かいたずらをするならという変わった質問には「道頓堀の綺麗なイルミネーションのネオンをミニオンで染めたい!」と回答しました。


更に夏休み企画として、本日お越しいただいたお客様の中から抽選で 1 名様に、LiSA さんのサイン入りのポスターをプレゼント。超ラッキーな当選者の方は LiSA さんご本人によるプレゼントの手渡しというとても貴重な機会に大興奮!


あっという間にイベントも終盤となり、「ミニオンズシアターを大阪に持ってきちゃいました!一緒に好きなものを好きでいてくれる人たちがたくさんいてとてもうれしく思います。今回大阪でミニオンたち含め同じ時間を過ごしてくれる皆さんがいてうれしいです!今日は是非本作を楽しんでいってください!」と締めくくりました。大阪らしく、終始笑いに包まれながら、大盛況のうちに幕を閉じた本イベント。息ピッタリでハチャメチャなボケとツッコミが飛び交う賑やかなキャスト陣が贈る最新作『ミニオンズ フィーバー』。夏休み真っ只中、この夏の日本の映画館をまだまだ牽引していくこと間違いなしの本作に是非ご注目ください!
 


◆映画『ミニオンズ フィーバー』

【STORY】

minionsfeaver-pos.jpg時は 1970 年代。11 歳のグルー少年の夢は、“スーパー・ヴィラン”になるために、世界最強の悪党集団「ヴィシャス・シックス」に憧れているのだ。彼らはやりたい放題、欲しいものを次々と奪っては世間を騒がせていた。リーダーのワイルド・ナックルズをはじめとするベル・ボトムら 5 人は、伝説の十二支石、「ゾディアック・ストーン」を手に入れるが、ワイルド・ナックルズが仲間たちに裏切られ、谷底深く突き落とされてしまう。「ヴィシャス・シックス」は新メンバーを募集。グルーも張り切って応募するが、子供のくせにとバカにされ相手にしてもらえない。そこで隙を見て、グルーは「ゾディアック・ストーン」をまんまと盗み出してしまう。ところが、その様子を密かに見守っていた何者かにグルーは誘拐されてしまう!


そして、グルーの前に死んだはずのワイルド・ナックルズが現れ、「ゾディアック・ストーン」を渡せと脅迫する。ケビン、スチュアート、ボブandオットーは、グルーを助け出そうと一路サンフランシスコへ――カンフー・マスターに弟子入りしたり、グルーのために強敵と必死で闘ったり、それはそれは涙ぐましい活躍ぶりを見せるのだった・・・。


■プロデューサー:クリス・メレダンドリ『怪盗グル―』シリーズ、『SING/シング』、『ペット』
■監督:カイル・バルダ『怪盗グルーのミニオン大脱走』『ミニオンズ』
■日本版声優:笑福亭鶴瓶 市村正親 尾野真千子 渡辺直美 ほか■原題:『Minions: The Rise of Gru』
■配給:東宝東和
■コピーライト:©2021 Universal Pictures and Illumination Entertainment. All Rights Reserved.
■公式サイト: http://hminions.jp
■公式 facebook:https://www.facebook.com/minions.movie/
■公式 twitter:https://twitter.com/minion_fanclub

大ヒット公開中!!!


(オフィシャル・レポートより)

 
 
 
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 ある一軒家で、唯一の肉親だった祖父亡き後、クロ、チャーという2匹の猫と暮らす青年、二星優斗(古川雄輝)がシェアハウスを営み、同居人たちや不動産屋の広瀬有美(長井短)らと家族のような絆を築いていくヒューマンドラマ「ねこ物件」。その集大成となる『劇場版 ねこ物件』が、8月5日より全国公開中だ。
ドラマ版と同じく、監督・脚本を務めるのは『おいしい給食』の綾部真弥。今までの住居人が夢を叶えて出ていってしまったところから始まる物語は、優斗と有美の今までに語られなかった過去や秘密にも踏み込み、主人公とねこたちの新たな物語を紡いでいく。
本作の主演を務める古川雄輝さんと出演の長井短さんにお話を伺った。
 

 
―――まず、ドラマ版でねこと共演する本作へオファーがあったときの印象を教えてください。
古川:自分の好きなことが演じる役に反映されればいいなと、常々思っています。英語が話せるので、英語の作品に出るとか、麻雀が好きだと言っていると麻雀のドラマ出演が決まったこともあったんです。そんな中で、ねこはずっと好きだと言っていたのですが、ねこに関する取材オファーはあっても、なかなか作品として決まらなくて。今回はねこと共演する作品で、しかも主役だと聞いたので、前々からやりたかったですし、すごく嬉しかったです。
 
長井:わたしは猫とあまり関わりのない人生だったので「ねこのお話しかぁ」くらいの印象でした。その後マネージャーさんが「紅一点っぽいです」と言ってきたときは「そのポジションわたしで大丈夫なの?」って不安が生まれましたが、実際に台本を読んでみて少しほっとしたのを覚えています。
 
 
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■劇場版は一歩前に踏み出した後、自分と向き合う姿を描く

―――確かに紅一点ではありますが、有美は不動産会社という仕事柄、住人候補者を優斗に紹介して関係を築いたり、優斗を見守るような母親的存在でもありましたね。テレビ版は「夢を追う」人を応援する物語でもありましたが、劇場版は夢を追うというより、そのままでいいということを肯定しているようにも見えました。
古川:現場的にはドラマ版から立て続けに撮ったので、すごくやりやすかったです。ドラマ版にさまざまな伏線が隠されているのですが、それを全て回収していくスタイルになっています。今までは優斗の成長物語が描かれていましたが、劇場版は優斗が一歩前に踏み出した後の彼が描かれているので、そこは演じる上で気をつけなければいけない点でした。途中で急に記憶が戻るシーンではドラマ版とは少し雰囲気が違うので、ドラマ版ファンの方も改めて楽しんでいただけると思います。
 
長井:ドラマ版は具体的になんとかしなければいけないことが多かったので、本当に向き合わなければいけないことからは、ある意味逃げることができる状態でした。でもそれらが解決した後は、逃げてきたものと向き合わざるを得ない気がしていて。わたし自身も、人のことを応援し、自身に目を向けることから逃げている時期があったので、有美の気持ちはよくわかるのです。映画の雰囲気はふんわりしていますが、有美にせよ、優斗にせよ、みんないつかは自分自身と向き合わないといけない時が来る。そこがドラマ版との違いかなと思います。
 
―――確かに、それを反映させるように、優斗と有美の掛け合いや関係性もどんどん進化していきますね。
古川:ストレートに台本を読めば、どのような演技で反応が返ってくるのか大体わかるんですが、長井さんの場合はストレートではない方で攻めてくるので、こういう感じでくるのかとこちらも対応しながらセリフのやりとりを重ねていきました。そういう形で、あらかじめこうやろうと決めてやらなくても、自然に有美と優斗の関係性が構築できたと思います。
 
 

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■あるセリフをきっかけに構築していった優斗の雰囲気

―――ちなみに、優斗は生い立ちや人、ねことの距離感を含めて個性的で、どこか可笑しみも感じさせますが、どのようにキャラクターを構築していったのですか?
古川:優斗は、あまりにも世間知らずで、例えば「ボクシングって、殴り合うものですか?」というセリフがあり、さすがにこれを言うにあたって、優斗がどれくらい世間知らずなのか、ジェスチャーが伴うぐらいなのかを綾部監督に相談しました。監督からはナチュラルに演じてほしいと言われたので、それならナチュラルに少し変わったことを言う人ってどんな感じなのかを考えたんです。さらに主人公として愛される人にと要望があったので、少しゆるふわな雰囲気を持った人が、本当にわからない時、手を上げて質問をするスタイルはどうでしょうかとご提案しました。劇中でもときどき手を上げて質問していますが、そうやって「ボクシングって何ですか?」と優斗が言えば、本当に知らない人ってことが伝わるかなと思いました。これはドラマ版の撮影初日にやってみて、監督からもOKが出たので、その雰囲気を保ったまま優斗を演じました。
 
―――独特の言葉の発し方やジェスチャーがあり、優斗のキャラクターを理解する助けになりますね。
古川:他にも、度々拍手をするシーンがあるのですが、普通は手を斜めに重ねて拍手するところを優斗は顔の近くで、お祈りのように手を重ねて拍手するんです。これも普通にやるのは優斗っぽくないですよねと相談し、幼さ、可愛らしさが出ていると思います。
 
 
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■有美と優斗は、少し変わっている者同士だからうまくいく

―――ちょっと宇宙人っぽくもある優斗を受け止める有美は、本当の想いを胸に秘めながら包容力をもって支えていますが、どのように役作りをされたのですか?
長井:主人公を助ける女性というのは、「仕方ないわね!」とチャキチャキした雰囲気になりがちなのですが、綾部監督ともそういうのは嫌だねというのが共通認識としてありました。優斗が変わり者だから目立たないけれど、有美も変わり者でなければああいう関係性にはならないんじゃないかと。ちょっと変わっている者同士が一緒にいるから、不思議と会話が成立しているけれど、他の場所ではここまで上手くはいってないんじゃないかと思ったんです。なので、優斗が変なことを言っているなと思っても、時にはスルーながら対応したりもしていました。
 
―――ねこ付きシェアハウスの生活は誰かを思いやること、意見が違っても排除せず、対話を試みることなど、大事なことがたくさん詰まっていますが、おふたりはシェアハウス生活をしたいですか?
古川:シェアハウスではありませんが高校時代に寮生活を経験しているので、シェアハウスは十分かなと思います(笑) 
 
長井:昔友人が住んでいたシェアハウスに遊びに行った時は楽しかったんですが、実際に住むとなると‥共同生活は血が繋がっている人間同士でも難しさがあることですから、なかなか「したい!」とは言えません。
 
 
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■エネルギッシュな祖父、幸三を演じた竜雷太

―――優斗や有美に大きな影響を与えた祖父、幸三を演じた竜雷太さんと古川さんは少しですが共演シーンがありましたね。
古川:1日だけご一緒することができました。幸三が倒れるシーンがあったのですが、今82歳でいらっしゃるのに、すごい勢いで倒れる演技をされていて、感動しました。ねこのいるポジションに合わせてセリフを出すタイミングを変えたり、アドリブを入れたりもされていて、学ぶことが多かったです。
 
長井:わたしは共演シーンはなかったんですけど、竜さんのクランクアップのタイミングがわたしのクランクインだったので、ご挨拶だけさせて頂きました。その時の現場の空気がとても温かだったので、素敵な現場を率先して作ってくださったんだなと感激しました。
 
 

■誰よりも現場を楽しむ綾部監督

―――とても優しい雰囲気の作品であるのは、きっと現場に流れている空気が穏やかだからではないかと思いますが、綾部監督の演出はいかがでしたか?
古川:役者同士が考えてきたことを最優先してくれて、かつ誰よりも現場を楽しんでいらっしゃいました。監督が現場で楽しんでいると、役者も乗ってきますし、長いシーンでもあえてカットをせずにアドリブを入れさせてくださったり、雰囲気をそのまま映画に取り入れてくださりました。
 
長井:何かを強制したり、急がせたりすることはなく、むしろ撮影が終わると「ここが面白かったよ」と声をかけてくださったりする方で。監督の方から声をかけてくれるので、迷った時に相談しやすく助かりました。沢山喋ったからこそのリラックスした雰囲気が画面にも現れているかもしれません。
 
―――個人的には小説の読後感のような味わいのある作品だと思うのですが、おふたりが劇場版を観ての感想は?
古川:劇場版も本当に癒される映画になっていますSPiCYSOLさんの音楽を聞きながら、主人公の成長とかわいいねこたちの姿を是非楽しんでいただければなと思います
 
長井:大きな出来事とか、派手な何かがいっぱい起こる!みたいな映画ではないんですが、だからこそ、日常をとても大切に、丁寧に描いている作品だと思います。穏やかな日々に癒されるんじゃないかなと。わたしたちも無理なく演じられているので、きっと見心地が良いのではないでしょうか。
 
 
 

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■自分のことしか考えないねこが羨ましい

―――最後に、劇中にも登場するセリフですが、撮影やプライベートでねこと接する中で「ねこに人生を教えてもらった」ことはありますか?
古川:ねこは自分ベースに全てが進んでいるので、そこは羨ましいと思いますね。自分は相手のために何かをするのが好きで、例えば食べ物なら、自分で美味しいものを食べるより、美味しいものを食べてもらうことの方が楽しいし、自分で高級なカバンを買うより、相手に高級なカバンをプレゼントして喜んでもらう方が嬉しいという性格なんです。でも自分ベースで考えていないわけですから、幸福度が低いと感じるときもあります。一方、ねこは自分のことを優先して考えているので、それを見ていると羨ましいなと思います。
 
長井:ねこは「嫌だ!」って時に隠れたり、威嚇したり‥気持ちに嘘をつかないですよね。そういうところを、わたしも見習いたいなと。自分の居心地を守る強さに、憧れを抱いています。
(江口由美)

<作品情報>
『劇場版 ねこ物件』(2022年 日本 94分)
監督・脚本:綾部真弥
出演:古川雄輝、細田佳央太、上村海成、本田剛文、松大航也、金子隼也、山谷花純、長井短、竜雷太
(C)2022 「ねこ物件」製作委員会/
 

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