レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2023年12月アーカイブ

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大都会ニューヨークの片隅で懸命に生きる移民家族に訪れた

悲劇と成長を優しいまなざしで描いたヒューマンドラマ。


NYOA-pos.jpg安定した生活を求めて祖国ペルーからアメリカへ渡り、ニューヨークで不法移民として暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスの仕事をしながら2人の息子を1人で育て、息子たちも配達員として家計を支えている。街から疎外された自分を“透明人間”だと憂う息子たちは、謎めいた美女クリスティンと出会い恋に落ちる。一方、ラファエラは白人男性からの誘いに乗って飲食店を開業するが……。


2人の息子役にはオーディションで選ばれたペルー出身の双子アドリアーノ&マルチェロ・デュランが抜てきされ、「悲しみのミルク」のマガリ・ソリエルが母ラファエラを演じた。短編「ボン・ボヤージュ」が第89回アカデミー賞短編映画賞にノミネートされたマーク・ウィルキンス監督が、オランダの作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」を原作に長編初メガホンをとった。


下記にマーク・ウィルキンス監督のインタビューをご紹介します。
 



希望は私たちを無防備で愚かにし、私たちの最大の欠陥になり得ると同時に、人間の最大の美徳の一つでもあります。『ニューヨーク・オールド・アパートメント』は、希望の表と裏を両方描いています。より良い生活を願う。受け入れられることを願う。愛されることを願う。あるいは、初めて性体験をして、性愛の神秘を体験する。


NYOA-500-1.jpg前作の短編『BON VOYAGE』は、ヨットで休暇中に沈没する難民船に遭遇するという物語でした。つまり、「特権」と生き残ろうとする人間の「意志」の対峙です。長編デビュー作においては、移民をただ「見る」だけでなく、内側から「観察」するようにして描く作品にしたいと思っていました。


ニューヨークに引っ越してから数年後、私はアーノン・グランバーグの小説『THE SAINT OF THE IMPOSSIBLE』を発見しました。ウィット、ユーモア、詩的な美しさに満ちたこの移民の物語に、私が「アメリカン・ドリームの首都」に感じ続けてきた疑問が集約されていると感じました。


NYOA-500-2.jpg本作は甘美な物語です。純朴そのもののティーンエイジャーの双子「ポールとティト」ミステリアスなクロアチア人女性「クリスティン」、兄弟の母親「ラファエラ」スイス人の恋人「エヴァルト」。これらの登場人物たちは、私自身が「見知らぬ人」「部外者」として扱われた体験に由来する拒絶の感情や、住んでいる場所に属せていなく「愛され、受け入れられたい」と切望した、かつての体験による産物です。

 
ポールとティトの中には、私自身と弟のルカが投影されています。ポールとティトと同じように、私たちはすべてを一緒に経験しました。母親の新しい恋人について、歓迎されていないと感じていた新しいコミュニティについて、そして十代の頃に気になっていた女の子について、考えや感情を交換しました。

 
NYOA-500-3.jpg素晴らしい国際的なスタッフとキャストとともに、私たちは責任の所在を問いかけたり、いたずらに哀れみを誘発するだけではない「移民の物語」を制作することに挑戦しました。主人公たちの等身大な姿を描くことで、実存を保証されたいという私たちの普遍的な欲求を深掘りしました。あなたが、不法滞在しているペルー人の自転車配達人であろうと、自暴自棄なクロアチア人の恋人であろうと、孤独なスイスの大衆小説家であろうと、人々は「自分の人生」を受け入れられながら生きたいという願望に突き動かされているという点では、同じなのです。

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私たちはにぎやかなニューヨークの路上で『ニューヨーク・オールド・アパートメント』を撮影しました。道路を封鎖して撮影するのではなく、町が私たちの映画の中に入り込んでくるのをそのまま撮影しました。俳優とスタッフにとって、主要な撮影場所であるマンハッタンとブロンクスの忙しない雑踏の予測不能な動きに対処するのは大きな挑戦でした。ポールとティトがニューヨークで「透明」であると感じたのと同じように、私たち撮影クルーも町に紛れるように努めました。ニューヨークという都市が、本作の 6 番目の主人公、あるいは敵対者であるということです。


NYOA-500-7.jpgポールとティトを演じたアドリアーノとマルチェロに最大の賛辞を送りたいと思います。二人とも本作が演技デビューです。ペルーのキャスティング・ディレクター、ホルヘ・ビジャフェルテはあらゆる手段を講じて、ペルー全土でポールとティトを演じられる若い俳優を探しました。アンデス山脈の高地・クスコで、彼はアドリアーノとマルチェロを発見しました。私が初めて彼らに会ったとき、二人まだ16歳でした。彼らはギターを弾き、英語を話しましたが、これまで映画界に足を踏み入れたことも、自分たちの街を離れたこともありませんでした。しかし、彼らの演技の才能は素晴らしく、詩的なカリスマ性がポールとティトに非常に近かったので、彼らに「ニューヨークに来て一緒に撮影しないか」と頼むに至ったのです。
 


【マーク・ウィルキンス監督の略歴】

受賞歴のある短編映画やテレビCMを長年監督し、本作が長編映画デビュー作となる。前作の短編映画『BON VOYAGE』は、地中海における深刻な移民問題に焦点を当てたストーリーで、世界中の70の映画祭で上映され、第89回アカデミー賞の最終選考に残り、スイス映画賞など46の賞を受賞した。

『HOTEL PENNSYLVANIA』(原題)は 2012年 栄誉あるクレルモン・フェラン映画祭(フランス)でプレミア上映された。『ニューヨーク・オールド・アパートメント』と同様に、アメリカン・ドリームとその夢追い人を観察する作風の作品だ。

マルクはスイスで生まれたが5歳のときに両親とギリシャ・クレタ島に渡り、コミューンで暮らす。その後、母親とその新しい恋人に付いていきドイツに渡り、フライブルクで教育を受ける。早々に学校を辞め、独学で映画製作の技術を身につけ、ヨーロッパ中で10本以上の長編映画製作に携わり、さまざまなポジションを経験する。

ニューヨークに8年間住んだ後、現在はウクライナ・キーウ在住。
 


監督:マーク・ウィルキンス
製作:ジョエル・ジェント
原作:アーノン・グランバーグ「De heilige Antonio」
脚本:ラ二=レイン・フェルタム
撮影:ブラク・トゥラン
編集:ジャン・アルデレッグ
音楽:バルツ・バッハマン ブレント・アーノルド
出演:マルチェロ・デュラン、アドリアーノ・デュラン、マガリ・ソリエル、タラ・サラー、サイモン・ケザー
2020年製作/97分/PG12/スイス
原題:The Saint of the Impossible
配給:百道浜ピクチャーズ
©2020 - Dschoint Ventschr Filmproduktion / SRF Schweizer Radio und Fernsehen / blue
公式サイト:https://m-pictures.net/noa/

2024年1月12日(金)~シネマカリテ新宿、シネ・リーブル梅田、アップリンク京都、シネ・リーブル神戸、2月16日(金)~シネマート心斎橋 他全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)

 

 

 
 
 
 

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◆日時:2023年12月17日 (日) 11時50分~12時10分

会場:大阪ステーションシティシネマ
(大阪市北区梅田3丁目1番3号ノースゲートビル11F)

登壇者:福原遥(25)、水上恒司(24)(敬称略)


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~現代の女子高生と明日をも知れぬ特攻隊員との恋~


現代の女高生が1945年の特攻の町にタイムスリップして、明日をも知れぬ特攻隊員と恋をする。戦争に負ける史実を知りながらも、死に急ぐ彼らを止めることはできないもどかしさ。ユリの花が丘一面に咲く美しい光景を二人で眺めながらも、未来を思い描くことができない切なさ…もうこれだけで泣けてくる。


SNSを中心に「とにかく泣ける」と話題になり、シリーズ累計発行部70万部を突破した汐見夏衛によるベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)の映画化。主役の現代の女子高生・百合を演じたのは、NHK朝の連続TV小説「舞いあがれ」で主役を演じた福原遥。そして、心優しい特攻隊員を演じたのは現在放送中のNHK朝の連続TV小説「ブギウギ」で主役・スズ子の最愛の人を演じている水上恒司。丁度朝ドラに登場したタイミングでの映画の公開とあって、水上恒司の人気も爆上がり!


12月8日(金)の公開から大ヒットを記録しているが、特にここ大阪ステーションシティシネマでの観客動員数は日本一だそうだ。公開を記念した舞台挨拶に主演の福原遥と水上恒司が満席の観客に迎えられて登壇。二人ともNHK大阪制作のドラマに出演していたということで、大阪に因んだ話や作品に関する質問にも答えてくれた。今回は観客からの質問にも答えるというサービスぶりを見せてくれた。


おっとりと柔らかい雰囲気の福原遥に対し、好奇心旺盛な上に率直な物言いで笑いをとる水上恒司、中々いいコンビでの楽しい舞台挨拶となった。

(詳細は以下の通りです。)


――最初のご挨拶。

福原:お忙しい処をお出で下さいまして誠にありがとうございます。楽しい時間を過ごせたらいいなと思っております。

水上:公開されてまだ1週間ですが、このように沢山の方に観に来て頂いて本当にありがとうございます。また、数ある作品の中でこの映画を選んで下さいましてありがとうございます。今日は短い間ですがどうぞよろしくお願いいたします。


――大ヒットしておりますが、今のお気持ちは?

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福原:本当に嬉しいです。こんなに沢山の方に観て頂けるとは、とても驚いております。周りの方に感想を伺うと、「とても良かったよ~」とか「戦争のことを勉強するようになった」とか「色々考えるキッカケになった」とか色んな感想を頂けて、みんなで頑張って作って良かったと思っています。

水上:この作品だけでなく、一人でも多くの方に心を動かして日常を忘れてもらえるようエンタテイメントとして質の高い作品を常に目指してはいますが、結果が伴うかどうかは分からないので、こうして沢山の方に観て頂けるのは大きな驚きと歓びでいっぱいです。


――水上さんは昨日大阪で共演者の嶋﨑斗亜さんと一緒に5回舞台挨拶をされたのですが、今日は朝から福原さんとアポロシネマで舞台挨拶をされました。お二人とも大阪には大変ゆかりがあるということですが、お気に入りの場所とかは?

水上:僕はもう「メッセンジャーの黒田さん(メッセンジャーの黒田有)」ですね(笑)。現在放送中のNHK朝の連ドラ「ブギウギ」でご一緒させて頂いているのですが、昨日も来て下さって映画の感想も聞かせて下さいました。夜には焼肉食べに連れて行って下さいました。

福原:私もご馳走になりました。

水上:僕らにとっては黒田さんが“大阪のおじさん”ですね。優しくて面白いおじさんです(笑)

福原:私はNHK朝の連ドラ「舞いあがれ」の撮影で1年間大阪に住んでいたのですが、ありとあらゆる所へ行きましたよ。それと、お好み焼きやたこ焼きもいっぱい食べましたし、大阪は焼肉がめちゃめちゃ美味しいので、8店舗ぐらい行ったと思います。ひとりでも食べに行きました。

水上:昨日は焼肉をたらふく食べて、「もうしばらくは肉イイヤ!」と思える程です。店員さんに「サンチュ下さい」って言ったら、「えっ、サンチュって何ですか?」と言われ、「よく焼肉屋さんで働いてるな」と思いました(笑) 入ったばかりのバイトの子だったようですが、店長さんに「厳しく、よろしくお願いしますよ」という気持ちになりました(笑)


――お二人とも大阪にゆかりがあるせいでしょうか、大阪での観客動員数が一番多いそうです。そこで、今日はお客様からの質問をお受けしたいと思います。


Q1:普段あまり映画を観る機会がないのに、本作は原作をしっかり読んで、初日に《109シネマズ二子玉川》へ観に行きました。今までグッズを買うなんてことなかったのですが、パンフを買いました。お二人は映画のグッズにまつわる思い出とかありますか?

水上:小さい時に、映画館に置いてあるパンフを全部持ち帰ってました。まだ字も読めなくて興味もないのに、なぜだか持って帰ってましたね…(笑)

福原:私もあまりグッズを買うタイプではないです。実は私も《109シネマズ二子玉川》へこの映画を観に行ってたんですよ。グッズ売り場に沢山の人がいらして、パンフや色んなグッズを買われるのを見て、とても嬉しかったです。それと、二子玉川の映画館では、終映後拍手して下さったんですよ! グッズとは関係ない話ですが、それがとても嬉しくて、感謝しかなかったです。


――お陰様でパンフレットもとても売れていて、増刷・増刷になっているようです。


Q2:つるや食堂のアジ天がとても美味しそうでしたが、それ以外で美味しかった物とかありましたか?

福原:つるさんが最初に食べさせてくれた麦ごはんとお味噌汁ですね。いつも食べているのより美味しくて、いっぱい食べちゃいました。

水上:見た目はすごく質素なんですが、消え物の係の方がちゃんと考慮して、味付けもしっかりした美味しい物を作って下さってました。僕は、かき氷のみぞれと雪ですね。砂糖水を掛けただけなんですけど、とっても美味しかったですね。

福原:「美味しい!」、まさに劇中の通りの感激の美味しさでしたね。

水上:カットが掛っても食べ続けてましたよね(笑)。今日の服はかき氷のイメージですか?

福原:ユリです、ユリのイメージです!かき氷ではないですね(笑)


Q3:登場人物ひとりひとりの演技が素晴らしくて、とても良かったです!私には付き合って8ヶ月になる彼氏がいるのですが、クリスマスに彼氏とこの映画を観にいきたいのですが、どうでしょう?

水上:8ヶ月なんですね…何とも言えない数字ですけどね。

福原:ええっ?メチャいい数字じゃないですか~。

水上:黒田さんも言ってました。「ボケは8という数字を使え!」って(笑)

福原:よくわからないですけど…(笑)

水上:僕たちも、大事な人とまた観に行きたいなと思ってもらえるように作っていますので、8ヶ月の彼氏とまた観に行きたいと思ってもらえたら凄く嬉しいです。

福原:映画館へ観に行った時、カップルで観に来られている方が多くて、帰りには手を繋いで帰っておられましたよ。それがとてもステキだなと思ったので、是非ご一緒に観に行って下さい。


(「ご質問は?」という呼び掛けに、毎回「はいっ!」と声を出して手を挙げ続けていた観客に、水上がそっと「声を出さない方がいいですよ」とアドバイスしていたところ…)


――それでは、ずっと手を挙げておられる前の方に…

水上:ほらっ、ほらね! 僕が先生だったら当てたくないなと思ってたんで…(笑)

Q4:ありがとうございます(笑) 僕は映画も朝ドラも大好きで、ずっと記憶に残るシーンとかを友達と話したりしています。この映画のかき氷のシーンでは二人は何を話すんだろうとドキドキしながら観てました。大満足の作品となりました。お二人にとってこの映画の満足度は?

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水上:僕らに限らず、大先輩の方々にお聞きしても同じことを仰るのですが、自分が出た作品は自分では評価できないと思っています。「自分の悪い処も良い処も次の作品に活かす」という人種というか職業なので、皆さんの方が冷静に作品を評価して下さっているのかなと思います。満足度で言えば、観て下さった方々の声が答えだと思っています。自分が良かろうが悪かろうが、常に客観的に評価と対峙するようにしています。


福原:私も未だに自分のお芝居をまともに観られないです。でも、この作品は原作も素晴らしいですし、スタッフやキャストなど多くの方々が力を合わせて作って下さっているので、こうしてこの映画を愛して下さる方がいらっしゃることが何よりも嬉しいことです。この映画に携われて本当に幸せでした。


――最後のご挨拶。

水上:こうして僕らが舞台挨拶ができたり皆様が映画館に足を運んで下さることが平和な証拠だと思っています。実際にウクライナやガザなど世界では紛争や戦争が起きている中で、それらに巻き込まれていない今だからこそ、冷静に戦争というものを見ようとする目が持てるのかなと思います。この映画が、被害者と加害者がはっきり分かれていない戦争でどんなことが起こったんだろう?と見直したり、調べ直したり、考え直すキッカケになれば、この作品を世に送り出した意味があったのかなと思います。今日は帰られてから、ご家族や大切な方へ「愛のある言葉」を掛けてあげて下さい。今日は本当にありがとうございました。


福原:公開されてまだ10日ですが、4回も5回も観て下さっている方がおられて、こんなにも愛して下さっていることに嬉しく思いました。私自身この映画を観て、日々暮らしていることが当たり前ではなく、1日1日丁寧に、大切な人をもっと大切にしたいなと思える作品だったので、そんな想いが少しでも届けられたらいいなと思っております。これからも応援よろしくお願いいたします。
 



日本が平和に暮らせる今だからこそ、戦争について考えてほしい。


anohana-pos.jpg誰しも今の幸せに気付かない…戦争中の人々の恐怖や絶望、悲哀を思えば、今がどれほど恵まれた世の中なのか。戦場へ駆り出された若者をはじめ、何十万、何百万人の一般の人々が爆撃で亡くなり、特攻隊員に至っては自爆するために飛び立って行ったのだ。もっと学びたいことや、やりたいことがあっただろう、子供の成長を見たかっただろう、恋もしたかっただろう…やろうと思えば何でもできる現代の若者には想像もつかないような厳しい時代があったことを、この映画は教えてくれる。

 

【STORY】
進路を巡って思い悩む高校生の百合(福原遥)は、学校でもイライラ、特に父親を早くに亡くし母子家庭の窮状に不満を募らせていた。ある日、昼も夜も働きづめの母親の幸恵(中嶋朋子)への怒りから家を飛び出して、雨の中、防空壕跡に逃げ込んだ百合は寝入ってしまう。朝目が覚めると、そこは見知らぬ人々が行き交う旧い街並みが目の前に広がっていた。

一体どうなってるんだ?――身も心も疲れ果てていたところを助けてくれたのが、偶然通りかかった彰(水上恒司)だった。彰は行きつけの軍指定の「つるや食堂」へ連れて行き、女将のツル(松坂慶子)に百合の世話を頼むのだった。どうやら百合は太平洋戦争末期の鹿児島の知覧に迷い込んだようだ。食堂の手伝いをしながらそこに集う明日をも知れぬ若い兵隊たちと交流する内に、彰への想いが特別なものとなっていくのだが……。



■出演:福原遥、水上恒司、伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、坪倉由幸、津田寛治、天寿光希、中嶋朋子 / 松坂慶子
■原 作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(スターツ出版文庫)
■監督:成田洋一 
■脚本:山浦雅大 成田洋一 
■音楽:ノグチリョウ 
■主題歌:「想望」福山雅治(アミューズ/Polydor Records)■製作:「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
■2023年 日本 2時間8分■配 給:松竹
Ⓒ2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
■公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/ano-hana-movie/
■公式X(旧Twitter):@ano_hana_movie
■公式Instagram:@ano_hana_movie
■公式TikTok:@ano_hana_movie

2023年12月8日(金)~全国にて絶賛公開中


(河田 真喜子)


 

 
 
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三倉茉奈、地元大阪弁へのこだわりを役に反映「熊本出身と思われるぐらいきちんと話したかった」『女優は泣かない』舞台挨拶
(2023.12.16シネ・リーブル梅田)
登壇者:三倉茉奈、有働佳史監督 
 
「働かざる者たち」「おしゃれの答えがわからない」など数々の人気ドラマを手がけてきた有働佳史監督の映画初長編作で、崖っぷちの女優と若手ディレクターの再起をかけた奮闘を描く『女優は泣かない』がシネ・リーブル梅田、アップリンク京都にて現在絶賛公開中、12月23日よりシアターセブン、12月29日よりジストシネマ和歌山、1月5日よりkino cinēma神戸国際にて公開される。
 有働監督の出身地である熊本県荒尾市を舞台に、スキャンダルで仕事を失った女優、園田梨枝は蓮佛美沙子、密着ドキュメンタリーの現場をひとりで取り仕切る若手ディレクター・瀬野咲は、乃木坂46一期生メンバーで、クリエイター、俳優として活躍している伊藤万理華が演じている。また、何かと対立する梨枝と咲のロケ中の運転係を買って出た梨枝の同級生タクシードライバー猿渡拓郎(通称サンタク)には、『CHAIN/チェイン』の上川周作が扮し、何かと火花を散らすふたりの緩和剤となり、どこかトボけた魅力がある存在だ。
父(升毅)の反対を押し切り女優の夢を叶えるため上京して以来、10年ぶりに故郷に戻った梨枝には、ずっと地元で暮らしている姉と弟がいるが、特に姉とは衝突してばかり。正反対の境遇の姉妹の溝が埋まる日がくるのか。ドキュメンタリーとして受けた仕事なのに、やらせを演出と言い換え、意味のないことをさせる咲のいうことを聞くのもストレスに。梨枝は、崖っぷち女優のレッテルを返上できるのか…。
 

 
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 12月16日の本作上映後に行われた舞台挨拶では、梨枝の姉、真希を演じた三倉茉奈と有働佳史監督が登壇。まずは三倉から観終わったばかりの観客に映画が楽しかったかどうかを問いかけ、大きな拍手が沸き起こると大阪の観客は笑いに厳しいことから舞台挨拶の中でも一番緊張するという有働監督もホッとした様子。大学時代にヤングシナリオ大賞に応募し、最終選考まで残ったことから、一度映画を撮ったら諦めがつくと故郷の熊本県荒尾市を舞台にした映画を作ることを決意したそうで、「そこから映画を完成させるまで17年かかりました。脚本を書き、撮影2日目にコロナで撮影が中断し、しきり直しをしてと6年がかりで作ったので、観てもらえるだけで感無量です」と映画のいきさつを説明。
 三倉とは2017年に企画・脚本・演出した舞台「結婚なんて、クソくらえっ!」に出演してもらったことから、いつか映画でご一緒したいと話していたという有働監督。三倉が演じた故郷から離れて何年も女優業を続けてきた妹、梨枝のことを理解できない姉役に「真逆の役は、俳優の力が発揮できる」と力説。三倉は、最初演じられるか不安だったそうだが、「わたしは大阪出身で大阪の言葉を大事にしたいと思っているので、地元を大事にしたい気持ちはわかります」と言葉をとっかかりに梨枝の役作りに向き合ったことを明かした。
 
 
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  大阪弁にこだわるのと同じように、熊本出身と思われるぐらいきちんと話したいという気持ちから、有働監督と何度も読み合わせをしたという三倉。梨枝とある場所で壮絶な言い合いを繰り広げるシーンの撮影前日に、地元にいる有働監督のいとこから言葉の違和感を指摘され、地元の人がしっくりくる言葉に語尾を修正。三倉は内心動揺しながらもLineでボイスメッセージを送り合いながら、本番までに修正した熊本弁の発音を入念にチェックしたというエピソードも披露した。
 映画の見所は何と言ってもメインの蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作が素敵だとその演技を賞賛した三倉。「それでも役者にすがりつきたいという言葉を台本で読んだとき、自分自身もこの仕事をやり続けていいのかなと思うこともありますが、もうちょっとやってみようと思えました」とこの作品の魅力を語ると、有働監督も「この作品のテーマはリスタート。僕の半生のようですし、見てくれた人にも重なるところがあると思います。一度倒れた人が起き上がりにくい社会ですが、勇気を持てるようになれば」と本作への想いを語った。
 
 
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  映画館からほど近い梅田芸術劇場で出演中のコンサートを終えたばかりの三倉佳奈も舞台挨拶にかけつけ、客席後方からエールを送ると舞台上の三倉茉奈から「急遽決まった舞台挨拶で友達に声をかけたら、何人か先約ありと断られて。実はそれが佳奈のコンサートだったんです」と友達かぶりのエピソードを披露する一幕も。最後には地元大阪で舞台挨拶ができたことへの歓びを語り、本作への応援を呼びかけた。
 

 
  子育てをしながら父親の世話をし、現実の生活で日々追われている真希と、家族にどんなことが起こっても女優の仕事に命がけでいどむ梨枝との対比から仕事と家族のバランスについて考えたくなるだろう。また、若手ディレクター・瀬野咲と東京から様々なヤラセ指示を出す上司とのやりとりも、業界の悪しき風習を少し毒のあるコメディとして描き出している。それぞれのキャラクターの「リスタート」を、ぜひ目撃してほしい。
(江口由美)
 
 
 
<作品情報>
『女優は泣かない』
(2023年 日本 117分)
監督・脚本:有働佳史 
出演:蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作、三倉茉奈、吉田仁人、青木ラブ、幸田尚子、福山翔大、緋田康人、浜野謙太、宮崎美子、升毅 
シネ・リーブル梅田、アップリンク京都にて現在絶賛公開中、12月23日よりシアターセブン、12月29日よりジストシネマ和歌山、1月5日よりkino cinēma神戸国際にて公開
(C)2023「女優は泣かない」製作委員会
 


国政から地方選、海外まで、選挙取材歴は 25 年を超え、候補者全員を取材することを記事を書く上での信条とし、選挙の面白さを伝えるフリーランスライター・畠山理仁(50)。2022年7月の参院選・東京選挙区で 34 人の候補者全員への取材を試みる畠山に文字通りの”密着取材“敢行したドキュメンタリー映画『NO選挙、NO LIFE』

いよいよ 12月 16 日(土)より、第七藝術劇場/元町映画館ほか全国順次公開となります。

そんな本作の公開に先立ち、12月8日(金)に大阪・なんばパークスシネマにて〈大阪上陸イベント〉として先行上映会が行われ、前田亜紀監督主演の畠山理仁さん、大阪のみのゲストとして、日本中学生新聞を創刊した大阪市在住の中学1年生・川中だいじさん、司会進行として本作のプロデューサーを務める大島新さんが登壇し、舞台挨拶を行いました。
 


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まずは、監督が「畠山さんの書かれた「黙殺」を読んで、私の全く知らなかった選挙の世界がこんなに豊かなんだと驚きまして、ぜひ肩越しにカメラを置かせてくださいとお願いしたことから始まりました」と映画の成り立ちを明かし、畠山さんは「今日は先行上映なので、選挙と同じで広げていかなきゃいけないんです。だから選対会議みたいな感じでこの映画が大ヒットするように皆さんにお願いしたい」と挨拶。


川中さんは「リスペクトする人を取り上げる授業で畠山さんのことを英語で紹介して、学校で『NO 選挙,NO LIFE』のチラシも配りました」と中学生ならではのコメントを披露し、場内は盛り上がりを見せていました。そして、畠山さんの良いところを聞かれた川中さんは「畠山さんの選挙マニュアル 10 か条の中に「良いと思う候補者は批判的に見よ」と書いてあるんですが、そこが本当に素晴らしいと思う。後は心優しいところ」と称賛していました。


それを受けて畠山さんは「マニュアルの中には、「応援する候補者ほど厳しい目で見るべし」というのもある」と前置きし、「いろんな候補者を取材すると、今の選挙に出てる人は特殊な人が多い。選挙は勝ち負けを争う競争の社会だけど、実は競争原理が働いてない。それは投票率 50%前後で半数の人が参加してないから。そもそも、私たちの代わりに政治のことを専門にやってくれる代理の人なのに、競争のない社会で批判もないと堕落しかない。だからこそ、応援する候補者ほど厳しい目で見て、応援する人が育ててほしい」と、候補者への思いを熱弁。


nosenkyo-bu-500-1.jpgさらに、畠山さんから見た川中さんについては「僕より情報の感度が高い」と称賛し、「今年の 4 月に、「広島サミットの取材をしたいけど取材許可が降りない」と川中だいじ記者から連絡をもらって、僕はそこで初めて広島でサミット!と思うぐらいだった(笑)」と笑わせ、取材のアドバイスをしたことを明かし、「取材能力もあるし、完全に記者だと思っているので、僕は川中だいじ記者と呼んでいます。僕よりアウトプットも上手」と褒めたたえていました。


すると、監督も「川中記者にパンフレットへ寄稿をお願いしたら、締切をピタッと守ってくださった」と川中さんを称賛した上で、「かたや畠山さんはある雑誌の締切をかなりなぎ倒していた」と明かすと、畠山さんは「締切を守ることは記者として大切なことですね」と苦笑い。


nosenkyo-pos.jpgまた、監督が畠山さんに「この映画を作って皆さんに喜んでもらって、「これじゃ辞められない」と言っていたのに、月日が経つと「やっぱりどうしようかな?」と言う時があるので、ビシッと言ってほしい」と要望すると、川中さんも「畠山さんが取材しない選挙の現場なんてあるんですか。死ぬ 1 か月前まで取材に行かないと」と追い打ち。


すると、「この映画を観て、フリーの記者で取材するのって大変だと思いませんでした?」と畠山さんが逆質問。川中さんは「大変だと思ったけどフリーでやりたいと思った」と返し、畠山さんは「皆さんからいろんなアイデアをもらって考えているので、選挙全員取材をしても食べていけるように次の世代に伝えていきたい。それまで待ってください」と思いを伝えていました。


最後に、監督が「この映画は映画にしようかどうか迷った作品でした。お客さんに来てもらえるんだろうかといつも不安になって、難しいかな?と思うたびに大島プロデューサーに背中を押してもらいました。今日が全国へと広がる 1 歩です。皆さん応援していただけると嬉しいです」と語り、イベントは終了しました。

 


前田 亜紀(監督)
ドキュメンタリー監督、ディレクター、プロデューサー。フリーランスのディレクターとして、2012 年より大島と組み、「ETV 特集」(NHK-E テレ)、「情熱大陸」(MBS)、「ザ・ノンフィクション」「NONFIX」(CX)など、テレビドキュメンタリーを多数制作。衆議院議員の小川淳也の 17 年の活動を追いかけた『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20 年)、小川とともに自民党の平井卓也と日本維新の会の町川順子の陣営も描いた『香川 1区』(22 年)のほか『劇場版 センキョナンデス』(23 年 2 月)、『シン・ちむどんどん』(23 年 8 月)、『国葬の日』(23 年)と、5 本続けて政治や社会をテーマにした映画のプロデューサーを務めた(共同含む)。


畠山 理仁
フリーランスライター。早稲田大学第一文学部在学中の 1993 年より、雑誌を中心に取材、執筆活動を開始。第 15 回開高健ノンフィクション賞受賞作「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」(17 年・集英社)著者。他の著作に「コロナ時代の選挙漫遊記」、「記者会見ゲリラ戦記」(扶桑社新書)、「領土問題、私はこう考える!」などがある。


川中だいじ(日本中学生新聞) 【X(旧 Twitter)】@nihonchushinbun 【Note】 https://note.com/chuushin/
大阪市の中学1年生。NOTE 上で今年3月“中学生がつくった民主的読み物”「日本中学生新聞」を創刊。夢洲カジノの問題を調べたり、堺市市長選や統一地方選挙の大阪市議会選挙を取材したりしながら、自ら発刊した新聞や note、SNS で発信している。


大島新(プロデューサー)
ドキュメンタリー監督、プロデューサー。2007 年、ドキュメンタリー映画『シアトリカル 唐+郎と劇団唐組の記録』を監督。2009 年、映像製作会社ネッゲンを設立。2020 年、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』を監督。2021 年、衆議院選挙に焦点をあて、全国最注目の「香川 1 区」を与野党両陣営、有権者の視点も織り交ぜ、民主主義のあり様を描いた『香川 1 区』を監督。



監督:前田亜紀  プロデューサー:大島 新
編集:宮島亜紀  整音・効果:高木 創
音楽: The Bassons(ベーソンズ)
製作:ネツゲン 配給:ナカチカピクチャーズ
2023|日本|カラー|DCP|5.1ch|109 分 Ⓒネツゲン
公式サイト: https://nosenkyo.jp/#modal

12/16(土)~第七藝術劇場/元町映画館
12/15(金)~京都シネマ
※11/18~ポレポレ東中野より全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)

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芸舞妓の舞踊ではんなりと始まり、

OSK日本歌劇団による華麗なる歴史絵巻に魅了され、

類稀な石見神楽に圧倒される、大興奮の光と舞踊の祭典!

 

12/7㈭から12/11㈪までの5日間、京都先斗町歌舞練場で開催中の《ZIPANGU光が彩る演舞祭 IN 京都》。

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1時間半というコンパクトな時間で、日本の伝統芸能を誰でも分かりやすく気軽に楽しんでもらおうと企画された、全く新しい試みである。公演は三部に分かれており、第一部が芸舞妓による舞踊第二部が「OSK日本歌劇団」によるレビュー第三部が「万雷」による石見神楽で構成されている。従来の演舞にLEDライトを使った電飾やエキゾチックなライティングなどを駆使し、演じ手も奏者も観客も一体となって、異次元の歴史絵巻の世界を堪能できる斬新な体験型エンタテイメントとなった


zipangu-bu-osk-500-1.jpg第一部は、「〽︎月はおぼろに東山~」でお馴染みの「祇園小唄」を三味線と小唄に合わせた舞妓さんの舞ではんなりと始まる。第二部のOSK日本歌劇団のレビューでは、宮簀姫(みやずひめ)の「草薙の剣(くさなぎのつるぎ)」(皇位継承のための三種の神器のひとつ)を巡る日本武尊(やまとたけるのみこと)や源義経・織田信長といった三人の英雄たちとの時を超えた歴史絵巻を歌と踊りで華麗に魅了する。そして、小休止を挟んだ第三部では、島根県西部の石見地方で古くから伝わる伝統芸能の石見神楽「万雷」による大蛇伝説「ヤマタノオロチ」が登場!大太鼓・小太鼓・銅拍子(手打ち鉦)・横笛の奏楽が舞台上の舞手との息詰まる大迫力のセッションは、圧巻!!! (奏楽の皆様、45分にも及ぶ、ぶっ通しの力強い演奏、本当にお疲れ様でした!)


zipangu-bu-gakusou-500.jpg神楽で演じられるのは、大蛇伝説「ヤマタノオロチ」をベースに、天照大神(あまてらすおおみかみ)より命を受けた倭姫が、日本武尊に変装して闇堕ちした宮簀姫と「草薙の剣」を奪還するという冒険譚。人間の男が鬼の棲み処にやって来た時、鬼女は男の血を酒にして肉は酒の肴にしてやろうと企むが、その男があまりにも見目麗しかったため、喰らわず仲間にする。そして、男が持参した酒で宴を催すことに…鬼も大蛇も泥酔した隙に討ち取ろうと死闘を繰り広げ、見事大成功を収める。鬼女もイケメンには弱かったようだ(笑)。


zipangu-bu-iwami-500-1.jpg最終幕では、出演者総出で華やかなフィナーレを飾り、大興奮の内に演舞祭は幕を閉じた。先斗町歌舞練場を出た多くの観客は興奮冷めやらぬ状態で、先斗町始め木屋町や河原町界隈へと散って行ったが、その足取りも気持ちも軽くなっていたのは確か。筆者も、久しぶりに「志る幸」で利休弁当にお酒を1本を付けて、京都の新たな愉しみに想いを馳せながら戴いて、大満足で帰路に着いた♪


zipangu-bu-iwami-500-2.jpg関係者のひとりは、「今回は5日間だけの公演だが、今後はさらにブラッシュアップして、演劇ファンは勿論、国内外からの観光客にも気軽に楽んで頂けるような、日本の新たな名物公演になっていくようにしたい」とホーフを語ってくれた。今後の《ZIPANGU》の活躍にも注目していきたい。
 


【オマケ】

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〈スペシャル体験チケット〉では、公演の前に神楽鈴を持った神官やいたずら邪鬼が木屋町や先斗町界隈を案内してくれるというので参加してみた。まだまだ知らないことの多い京都の伝説などを紹介してくれるのかと思いきや、ZIPANGUの“光るはっぴ”を着た参加者全員でパワースポットを巡っては、神官のリードで輪になってパワーを体得するという、一風変わった街歩きとなった。途中、3匹の邪鬼が参加者にちょっかいを出そうとするも神官たちに咎められ、街行く人々も「何事や?」と突然現れた怪しい集団に驚いていた。まるで仮装して街を練り歩いているようなワクワクする面白い体験となった。そう感じられたのもパワーを体得した証なのかな?


zipangu-machiaruki-500-3.jpgさらに、先斗町歌舞練場の会場内でも、公演が始まる前や小休止の時、それに最終幕の総出のフィナーレでは、神官たちも邪鬼たちも客席で踊り回って、観客も一体となって大興奮の演舞祭を盛り上げた。まさに体験・体感型エンタテイメントとなった。


(河田 真喜子)

・オフィシャルレポートはここちら⇒ http://cineref.com/report/2023/12/zipangu.html

「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」詳細はこちら→https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#

 
 

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12月27日(木)より、京都市中京区の先斗町歌舞練場にて、全身で感じる“光のエンターテインメントショー”をキーワードにした完全オリジナルの新作公演「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」の初日を迎えました。

当日は芸舞妓さんOSK日本歌劇団石見神楽、3種の舞の舞台と、LEDの光がコラボレーションし、満席の歌舞練場は大きく盛り上がりました!熱気に包まれた公演の様子をお届けいたします。


◆ 「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」概要 ◆

・公演期間:
 2023年12月7日(木)~12月11日(月)

・場所:先斗町歌舞練場
(京都府京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町130)

・出演:①芸舞妓(先斗町お茶屋営業組合)

 ②OSK日本歌劇団:千咲えみ、華月奏、椿りょう、
    純果こころ、柊湖春、南星杜有、奏叶はる

 ③万雷(石見神楽)

製作:松竹株式会社
企画:松竹株式会社 / MPLUSPLUS株式会社
後援:京都市 / 公益社団法人京都市観光協会 / 先斗町お茶屋営業組合
協力:株式会社OSK日本歌劇団
協賛:株式会社イープラス
チケット:販売中(全4種)

<一般チケット> 当日8,800円 前売り7,040円
<スペシャル体験チケット> 当日12,100円 前売り8,470円
<VIPチケット 先着限定オリジナルはっぴ付> 当日33,000円 前売り16,500円
<VIPチケット> 当日33,000円 前売り16,500円

公式サイト: https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#
公式X(Twitter): https://twitter.com/zipangu_kyoto
公式Instagram: https://www.instagram.com/zipangu_kyoto/ (メモURK要確認)



本公演は、新作歌舞伎などを数多く手掛ける戸部和久が作・演出を、日本舞踊家の尾上菊之丞が演出・振付を担当。光の演出とイマーシブ体験が初めて日本の伝統文化に融合した、圧巻の舞台となりました。


zipangu-bu-maiko-500.jpg公演のはじまり、第一場を飾るのは、会場となる先斗町歌舞練場で日本の伝統を継承されている芸舞妓さんです。地方さんが奏でる三味線に合わせ、6人の芸舞妓さんたちが美しい舞を披露。その伝統的な美しさに酔いしれ、観客も一気にZIPANGUの世界に引き込まれました。


zipangu-bu-osk-500-1.jpg第二場では、力強く堂々とした曲調の「ZIPANGU」が流れ、ドローン幕の日本武尊のイラストをバックに、OSK日本歌劇団の娘役トップスターの千咲えみと、華月奏、椿りょうが登場。レベルの高い踊りと、幻想的な光が包む演出が相まって、観客たちも思わず息を吞む。

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今回のストーリーは、宮簀姫(みやずひめ)を中心に、日本武尊・源義経・織田信長といった三人の英雄が時を超えて草薙の剣を巡り繰り広げる壮大なストーリーです。千咲えみ演じる宮簀姫の思いが溢れる切なくも美しい独唱から物語は始まります。


その後、舞台の雰囲気は打って変わり、燃え盛る炎のシーン。燃えるドローン幕をバックに力強く舞うのは日本武尊役の椿りょう。2本のLEDフラッグを両脇に抱えての高速ターンには会場から拍手が沸き上がりました。椿さんの息を吹きかける動作に合わせ、舞台上だけでなく、会場中のLEDポールが赤から青に変わるパフォーマンスは圧巻です。


zipangu-bu-osk-240-2.jpg再び「ZIPANGU」の音楽が流れ花道から現れたのは、織田信長役の華月奏。宮簀姫と心を通わせ、草薙の剣を解き放つシーンは歌の掛け合いからも気持ちが高鳴ります。第二場ラストには7人のフルコーラスが会場を流れ、舞台は最高潮を迎えます。激しい光の照明とドローン幕には数々の年号が映し出されます。そしてその後ろに浮かび上がるのは、第三場で登場する巨大な大蛇の姿。どのような展開になっていくのか、OSK日本歌劇団の力強くも美しい演技と光の演出が融合した舞台に、観客は舞台の魅力に引き込まれました。


zipangu-bu-iwami-500-1.jpg第三場は、島根県西部の石見地方で古くから伝わる伝統芸能の石見神楽「万雷」のステージです。解 き放たれた草薙の剣によって、その魂が闇へと落ち、大蛇の姿に変貌した宮簀姫。天照大神より命を受けた倭姫が、男を装い日本武尊のうつし身となって、大蛇を退治 し、草薙の剣を取り戻す冒険譚。


zipangu-bu-iwami-240-1.jpg壮大な物語を、石見神楽らしい華やかな衣裳と独特のお面を身につけた神楽師たちや、会場に響く和楽器を用いた生演奏に、光の演出が加わることで、更に倭姫たちの神々しさが増し、神秘的な雰囲気に包まれました。


倭姫が4匹の大蛇を順番に倒していく、最大の見せ場を迎え、クライマックスでは会場全体を支配するかのような存在感の全長約17メートルの光る大蛇が登場し、観客を圧倒させました。体にはLED5,000個が巻き付いており、16色に点灯します。神楽師たちの力強いパフォーマンスと光り輝く大蛇の存在感が混ざり合い、観客はまるで神話の世界に迷い込んだかのような感覚を味わっていただきました。

 



また今回の公演は、伝統芸能にイマーシブの要素を加えた初めての公演です。よりイベントを楽しみたい方向けの「スペシャル体験チケット」は、神官や妖怪に扮したイマーシブ体験キャストがご案内する特別な京都の街歩き体験ができるものです。また、会場の最前列で舞台を楽しむことができます


zipangu-machiaruiki-500.jpg体験演出を手掛けるのは、イマーシブシアターを多数制作してきたノーミーツ主宰の広屋佑規。物語の世界とお客様をつなぎ、ZIPANGUの世界へと誘うキャストたちと、MPLUSPLUSが新開発した光るはっぴを身にまとい京都の町を練り歩く様子はまるで光る百鬼夜行のよう。光る集団が街歩きしている様子は体験している人々も、街中の通りすがりの人々も「ZIPANGU」の世界に引き込まれていました。


zipangu-machiaruiki-240-1.jpg会場に到着した後も、寂しがり屋な妖怪たちは観客にちょっかいを出しに客席に遊びに来ます。幕間では、イマーシブキャストの踊りに合わせ、第三場後、ショーのラストを飾るのは、会場全体で行う「舞上げ」パート。会場を包むまばゆい光の中、万物への感謝の気持ちを表す喜びの舞を踊ります。舞台にはこれまでの全出演者たちが登場し、クライマックスは熱気に包まれ最高潮。お祭りのような雰囲気で会場全体で踊りを通して喜びを分かち合う様は、まさにノンバーバル。日本発の唯一無二のエンターテイメントショーとなりました。


今回の光の演出を担うのは、MPLUSPLUS。テクノロジーを駆使し、光や音によるステージ演出を特徴とするクリエイティブ集団です。東京2020パラリンピック開会式をはじめ、国内外問わず数々のステージ演出で、パフォーマーやミュージシャンなど演者のためのツールとしてプロダクトやシステムを多数開発し、アート&テクノロジーを総合芸術として拓いています。アメリカズ・ゴット・タレントにも参加し、20,000組の応募者から55組に絞られたセミファイナルでパフォーマンスを披露しました。


zipangu-bu-iwami-500-2.jpg今回の映像は全て新作となり、伝統芸能と最新のテクノロジーを駆使した光の演出はこれまでの「伝統芸能」を全く新しいものに感じるのではないでしょうか。演者の動きと空間が連動した光の演出は、MPLUSPLUSだからこそできるもの。芸舞妓の舞踊、OSK日本歌劇団、石見神楽の格式ある優美さと本物の良さはそのままに、鮮やかな光に彩られた新しい舞の舞台はインバウンドの方々でも、国内在住の方でもお楽しみいただける内容となっています。国内外問わず、日本の伝統芸能が何を選択して観劇していいか分からない人が多いので、1時間半ほどのコンパクトなショーを目指し完成した「新しい伝統芸能」の形を目指します。
 


「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」の

・詳細はこちら⇒ https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#

・体験レポートはこちら⇒ http://cineref.com/report/2023/12/zipangu-in.html


(オフィシャル・レポートより)

 

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「臍ホゾを噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画


髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!


主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ


映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』(2020)で第 75 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
 


本作は、
12 月 2 日(土)〜12 月 8 日(金)に新宿 K’s cinema にて連日 14:10〜、
12 月 15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、
12 月 16 日(土)〜12 月 22日(金)に大阪シネ・ヌーヴォ、
12 月 23 日(土)〜12 月 29 日(金)にシネ・ヌーヴォ X にて連日 11:00〜、
1 月 20 日(土)〜1 月 26 日(金)に横浜 シネマ・ジャック&ベティ、
来年に名古屋・シネマスコーレ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開される。

 


【大阪・シネ・ヌーヴォ 舞台挨拶の登壇者】

◯12/16(土):髙橋栄一監督
◯12/17(日):小沢まゆ(出演・プロデューサー)
◯12/23(土):小沢まゆ(出演・プロデューサー)


◆<ミネオショウ プロフィール>

東京都出身。美容師から俳優に転身し、映画、ドラマ、CM、MV等数々の映像作品に出演。

近年の出演作品に、映画『クレマチスの窓辺』(永岡俊幸監督/2022)、『とおいらいめい』(大橋隆行監督/2022)、『PARALLEL』(田中大貴監督/2022)、『ラーゲリより愛を込めて』(瀬々敬久監督/2023)などがある。

2023 年は『ホゾを咬む』と『MAD CATS』(津野励木監督/2022)の2 本の主演作を含む複数の出演映画やネット配信ドラマが公開。



hozokamu-main-500.png◆ハジメをどのような人物と捉えましたか?

最初どういう風に切り込んでいこうか悩んだんですけれど、脚本を読んで、ハジメは相手にうまく感情が伝えられない人だと思いました。妻のミツに対して話す内容を、家に帰る間に予習しておくみたいなシーンがあります。僕は、舞台挨拶などの際に、事前にどういうことを話そうか、うまく喋れるかなと考えたりするんですが、それが日常に出るのがハジメなんだなと思いました。自分に自信がないのかなとも思ったので、それを表現できたらと思いました。


妻の浮気を疑って監視カメラを買ってしまうなど、ハジメの行動は私は理解できたのですが、演じていていかがでしたか?

実際にやるかは別として(笑)、気持ちはわかりました。不安な気持ちというのは、パートナーだったとしても感じてしまうこともあると思ったので、すごい行動に出たなとは思いますが、理解はできました。


ご自身だったら、普段とは全く違う格好のパートナーを街で見かけたら、どうしますか?

やっぱり追っかけちゃいますよね。(笑)昔、実際にそういうことがあったんです。付き合っていた人が、朝方、知らない男の人と歩いているのを見て、それを追いかけようかなと思って。結局それは本人でした。そういう気持ちをちょっと思い出しました。(笑)


hozokamu-500-1.png妻・ミツ役の小沢まゆさんとはご一緒していかがでしたか?

ミツもそうなんですけれど、包み込んでくれる人なんだろうなと感じました。こっちが何をやっても許してくれるというか、母性というか優しさを感じる人だなと思いました。


木村知貴さんが演じた主人公の同僚・月見里とのシーンの撮影はいかがでしたか?

木村さんとは、同じシーンでお芝居をするというのは初めてでした。すごく独特の、面白い間でやってくるんで、一緒にやっていて、吹き出してしまいそうになる瞬間もありました。木村さんがやった役がトイレで吐くシーンがあるんですけれど、全力でやるんで、毎回カットがかかる度に顔色が悪くて、「本当に吐いたのかな?」と思うくらいでした。自分が画面に映っていなかったとしても、声が入っているからと全力投球しているのは、見習わなくちゃなと思いました。


牧田夫妻とのシーンの撮影はいかがでしたか?

あの二人組は異質でしかなかったです。昔の日本映画の登場人物が現代映画に紛れ込んできたような異質感を感じました。こっちが何か言ったら、小津映画の登場人物が返してくるというようなおかしさがありました。


hozokamu-500-6.png一卵性双子のフクリ・シッタとのシーンの撮影はいかがでしたか?

フクリ・シッタ役のミサ・リサさんは、今回お芝居が初めてだったみたいで、撮影中に吹き出しちゃうことが多くて、一緒にやるのが新鮮でした。初めてということで、楽しんでやってもらいたいなと思いながら、リアクションをしました。


◆河屋秀俊さん演じる野老(ところ)との撮影はいかがでしたか?

河屋さんは、映画『れいこいるか』を拝見したことがあって、まさかご一緒できるとは思っていなかったので、嬉しかったです。そこにいるだけで、漂っている風情、河屋さんが持っている人柄が出ていて、ああいう雰囲気を出すのはどうやるんだろうと思いながら見ていました。楽しんでご一緒できました。


hozokamu-500-2.png福永煌くん演じるコゾウとのシーンは、大人びたツッコミをする子供とのセリフのやりとりが面白かったのではないかと思いますが、撮影はいかがでしたか?

煌くんとの撮影は本当に楽しかったです。カットがかかる度に、煌くんが虫を探しに行っちゃうんです。僕も一緒について行って、話して、すごく仲良くなれたので、その雰囲気も出ているかなと思います。ハジメが劇中で一番心を許して話している人物がコゾウだったので、いっぱい喋ってコミュニケーションを取りました。


髙橋栄一監督はご一緒していかがでしたか?

変わった方だなと思いました。こだわりがあるというか、やりたいことがはっきりしている方でした。自分がやりたいのはこうだというのを諦めないでちゃんと伝えてくれるので、やりやすかったです。信頼できる方でした。


読者へのメッセージをお願いします。

この映画は、変わった映画です。僕は、映画を観た時に、自分のための映画だと感じる時があるんです。この映画が、どなたかにとっての「自分のための映画」になってくれるといいなと思っています。
 


【あらすじ】

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不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。

ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。


出演:ミネオショウ 小沢まゆ 木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリス:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
製作・配給:second cocoon
配給協⼒:Cinemago
⽂化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/

公式 X アカウント:https://twitter.com/hozookamu

公式 Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu

12 月 2 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

◆髙橋栄一監督インタビューはこちら

◆小沢まゆ インタビューはこちら


(オフィシャル・レポートより)

 

 
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 モニカ・ベルッチ主演の『アレックス』(2002)やシャルロット・ゲンズブール、ベアトリス・ダルを起用した『ルクス・エテルナ 永遠の光』(2019)など、大胆な暴力や性描写で、賛否両a論を巻き起こしてきたギャスパー・ノエ監督の最新作、『VORTEX ヴォルテックス』が、12月8日(金)よりシネ・リーブル梅田、ユナイテッド・シネマ橿原、12月15日(金)よりシネ・リーブル神戸、アップリンク京都ほか全国順次公開される。
 片や認知症を患い、片や心臓に持病を持つ80代の老夫婦が老老介護をしながら暮らす日々を、その命が尽きる日まで追い続けるヒューマンドラマ。夫婦それぞれの行動を2画面で追い続け、同じ家の中にいるふたりが、それぞれ孤独に向き合っていることを映し出していく。死の瞬間とその先までを描いた意欲作だ。
 念願の来阪を果たしたギャスパー・ノエ監督に、お話を伺った。
 

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■わたしと死の間の関係性がもっと平穏なものになった

――――本作は、今や病院という専門家に委ねられた死の領域を、家庭に取り戻す営みにも見えました。
ノエ監督:まず死についてですが、母が認知症を患い、10年前にわたしの腕の中で亡くなるという体験をしました。その実体験から現実というのは、映画で描かれている死とは全然違い、すごくゆっくり進行していきますし、最終的には明確な解放のような感情を覚えました。ですから、映画で描くときには、ポジティブであったり、ドラマチックなものではなく、自然の一環としての死を描きたいという強い想いがあったのです。
さらに、2022年にはわたしの初めての映画に出演してくれた俳優や、パートナーの父がコロナやガンで亡くなり、死が親しいものであるのと同時に、わたしと死の間の関係性がもっと平穏なものになったと感じています。
もう一つ、病院で亡くなるときには、ヨーロッパでは痛みを軽減するためにモルヒネを注入し、痛みが甘い刺激のようになるのです。亡くなる人にも半分モルヒネ、半分ケタミンを処方するので、死にゆく人も苦しんで死ぬのではなく、ハッピーな気持ちになって亡くなるケースが多いです。ただ家で亡くなる場合は、化学物質の注入ができないため、苦しんで死ぬことになる。個人的には病院で死を迎えた方がよい気がします(笑)
 

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■夫婦それぞれが孤独に向き合うのを感覚的に描く2画面構造

――――自宅で老老介護するふたりを、それぞれ2画面使って映し出した狙いについて教えてください。
ノエ監督:『ルクス・エテルナ 永遠の光』で、すでに2画面を使っているのですが、今回の脚本が10ページぐらいしかなかったので、どのように作るかを考えたとき、2画面を使うことは自然な流れでした。夫婦それぞれが孤独に向き合っていき、同じ空間にいても全然繋がっておらず、どんどん心が離れていく様子を描くのに、適していました。実際にやってみると、知的に理解するというよりは、感覚的に理解することができ、観客が見てわかりやすい仕組みになっていたので、取り入れてよかったです。
 
――――2画面がほとんどの中で、オープニングのふたりが一緒にベランダで食事を楽しむシーンが印象的ですね。
ノエ監督:この映画はずっと時系列順に、カメラ2台で撮影しているのですが、最初のシーンだけは1台のカメラで撮影しました。実はこのシーンは、すべての撮影が終わったあとで、本当に最後に撮影しています。というのも、妻を演じたフランソワーズ・ルブランさんが、「自分の役が認知症になる前のシーンも撮影したかった」とこぼしたのです。それならばと、夫役のダリオ・アルジェントにもう1日撮影したいと許可を得て、ふたりがまだ同じ世界に住んでいて、一緒にいることを表現するために、オープニングのシーンを撮影したのです。
 

■映画の成り立ちについて〜もう一つの主役の家

――――話が前後しますが、本作の成り立ちについて教えてください。
ノエ監督:ちょうどコロナでロックダウンしていた時期だったので、プロデューサーより1箇所での撮影で完結し、登場人物も2〜3人のものなら撮影できると言われ、それであればとすでに高齢化や認知症のアイデアはあったので、10ページぐらいの簡単な脚本を書き、ロケーションを探しに行ったのです。空のアパートを見つけ、そこからアートディレクターと相談していったのですが、一方でキャスティングも進めていました。まずはフランソワーズにオファーし、夫のキャラクターに合うと思い、ローマまでダリオを説得しに行き、キャストが決まってから、職業について考えたのです。ダリオを映画評論家という職業にした時点で、部屋にもポスターが必要だと思い、わたしのポスターコレクションから選んで、コピーしたものを使用しています。他にも映画に関する本や精神医学に関する本を借りて使っています。
 
――――本当に長年人が住んでいたかのような、暮らしぶりが見える家でしたが、一から作り上げていったんですね。
ノエ監督:4週間かけて撮影したのですが、時系列で撮影したので、ものがどんどん増えたり、ゴミが放置され、部屋がどんどん汚くなってしまったのです。最終的には本当に人が住んでいたかのような臭いが充満していました。最後にゴキブリを放とうかと提案したのですが、フランソワーズから絶対にダメと却下されました(笑)
 

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■名優と名監督をキャスティング

――――フランソワーズ・ルブランが演じた認知症の妻の動作や、息子の前でみせる夫への態度など、リアリティがありました。
ノエ監督:この映画は俳優たちのアドリブによるセリフが多いのですが、実際に認知症だったわたしの母のエピソードを取り入れている箇所もあります。実はわたしは、父の若い頃によく似ており、母がわたしのことを父の名前で呼び、父のことを「ずっとわたしの後ろを付いて回る爺さんは誰?」と想定外のことを言ったのです。当時も驚くと同時に面白く感じていたので、そのセリフは映画の中でも使っています。
 
――――心臓の持病を抱えた夫を演じたダリオ・アルジェントはいかがでしたか?
ノエ監督:わたしは通常何度もリテイクするのですが、ダリオは多くても、2〜3テイクしか撮らないので、いつものやり方は難しいだろうと思っていました。ダリオの演じる夫が心臓発作を起こすシーンでも、2回撮影し、わたしが何かを言う前に、「これで完璧だ」と言って、去ってしまったのです。ただダリオが演じた肺が苦しくなっていく音は、映画でもしっかりと聞こえると思いますが、スペシャルエフェクトではなく、ダリオが本当に自分の体から発した音なんです。
 
 
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■ダリオ自身から出たエドガー・アラン・ポーの詩の一節、「人生は夢の中の夢」

――――「人生は夢の中の夢」という言葉や、夫が映画と夢に関する本を執筆している設定であるなど、夢が本作の隠れテーマのように思えたのですが。
ノエ監督:「人生は夢の中の夢」という言葉は、エドガー・アラン・ポーの有名な詩の一節です。この言葉は非常に有名で、多くの人が引用していますが、そのオリジナルが誰のものなのかを知らずに使っているのです。また、ダリオが演じた夫が、電話で別の評論家と自分が執筆する本に関してしゃべるシーンでは、事前に「映画の中で『夢』は、言語としてどのように機能するのか」についてしゃべってほしいと指定し、即興で20〜30分話してもらいました。そこで、ダリオ自身から「人生は夢の中の夢」という言葉が出てきたのです。このシーンの編集をした後に、先ほどお話したオープニングのシーンを撮影したのですが、わたしはこの言葉が気に入ったので、ダリオにもう一度言ってほしいとお願いし、最初でもこの言葉が登場しているのです。
 わたしが夢についてよく思うのは、実は夢から覚めているようだけれど、これから起きて15時間夢を経験して、眠りにつくだけなのではないかと本気で思っています。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『VORTEX ヴォルテックス』” VORTEX”
2021年 フランス 148分 
監督・脚本・編集:ギャスパー・ノエ
出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ
劇場:12月8日(金)よりシネ・リーブル梅田、ユナイテッド・シネマ橿原、12月15日(金)よりシネ・リーブル神戸、アップリンク京都ほか全国順次公開
© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – GOODFELLAS – LES CINEMAS DE LA ZONE - KNM – ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINEMA
 
 

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「臍ホゾを噛む」からタイトルをとった映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』が PFF アワード 2023 に入選するなど、国内映画祭で多数入選・受賞している新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画

髙橋監督自身が ASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した!


主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演するコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいらいめい』(2022/大橋隆行監督)など、幅広い役柄をこなすカメレオン俳優・ミネオショウ。映画『少女〜an adolescent』(2001/奥田瑛二監督) で国際映画祭で最優秀主演女優賞受賞の経歴を持つ俳優・小沢まゆがプロデューサーとヒロイン役を務め、木村知貴、河屋秀俊ら実力派の面々が脇を固めているほか、『百円の恋』(2014)など武正晴監督作品に数多く参加し、『劇場版アンダードッグ』(2020)で第 75 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞した西村博光が撮影監督を担当した。
 


本作は、
12 月 2 日(土)〜12 月 8 日(金)に新宿 K’s cinema にて連日 14:10〜、
12 月 15 日(金)〜12 月 21 日(木)に池袋 HUMAX シネマズにてレイトショー、
12 月 16 日(土)〜12 月 22日(金)に大阪シネ・ヌーヴォ、
12 月 23 日(土)〜12 月 29 日(金)にシネ・ヌーヴォ X にて連日 11:00〜、
1 月 20 日(土)〜1 月 26 日(金)に横浜 シネマ・ジャック&ベティ、
来年に名古屋・シネマスコーレ、神戸・元町映画館ほか全国順次公開される。

 


【大阪・シネ・ヌーヴォ 舞台挨拶の登壇者】

◯12/16(土):髙橋栄一監督
◯12/17(日):小沢まゆ(出演・プロデューサー)
◯12/23(土):小沢まゆ(出演・プロデューサー)


◆<小沢まゆ プロフィール>

映画『少女〜an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)に主演し俳優デビュー。同作で第 42 回テサロニキ国際映画祭、第 17 回 パリ映画祭、第 7 回モスクワ国際映画祭 Faces of Love にて最優秀主演女優賞を受賞。主な出演作品に『古奈子は男選びが 悪い』(前田弘二監督/2006/主演)、『いっちょんすかん』(行定勲監督/2018)、『DEATH DAYS』(長久允監督/2022)、『こいびとのみつけかた』(前田弘二監督/2023)などがある。2022 年に初プロデュース映画『夜のスカート』(小谷忠典監督)が劇場公開。出身地熊本県の震災復興映画イベントを主催するなど多方面で活動している。
 


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◆俳優として活動してきて、2022 年の『夜のスカート』で初めてプロデュースをされたそうですが、プロデュース業も始めた経緯を教えてください。

今後の人生をどう生きていこうかを考える 40 歳になるタイミングが、ちょうどコロナ禍の時期に重なったんです。世界中がいっぺんにひっくり返ることがあるんだな、常識だと思っていたことが変わっちゃうんだなと、目の当たりにした時に、自分の人生も、好きなことをやらないと、いつ何時どうなってしまうかわからないなと思い、「映画を作ってみたい」という漠然とした憧れを、今実現させようと思いました。その時子供が二人とも中学生になっていたので、育児が落ち着いたタイミングだったのも大きかったです。


◆本作ではプロデューサーとしてはどのような仕事をしたんですか?

髙橋監督は、『サッドカラー』などでご一緒したのですが、独自の視点を持たれている監督さんだなと感じていました。プロデューサーはお金の目処を立てるのが最大の仕事なので、文化庁の AFF2 という補助金に申請しました。「これから業界を活発にしていくであろう人材を見つけて世に出していく活動をしたい」というのも応募書類の企画意図に書きました。

あとは、ロケ地は基本的に私が探して、髙橋監督に提案して、一緒に見に行って決めていく、というやり方でした。撮影中は制作部の仕事もしました。


hozokamu-500-2.png◆髙橋監督は、どのような監督ですか?

『ホゾを咬む』に関しては、独特のテンポを求められるなと思いました。会話する時のズレだとか会話が始まる前の空気感、会話が終わった後のなんとも言えない雰囲気、そこまで全部映画として見せたいというのが演出から伝わりました。独自の視点や感性を持った方だと思います。


◆本作の企画を聞いてどう思いましたか?

夫が妻を監視していく話なんですけれど、人には、「信じたいけれど疑ってしまう」だとか、「疑っている芯の部分には信じたいという想いがある」だとか、「信じる」と「疑う」という相反するものが、ワンセットで心にあるなと感じていたので、それを映画として表現したら面白いものになるなと思いました。


hozokamu-500-4.png◆ご自身だったら、普段とは全く違う格好のパートナーを街で見かけたらどうしますか?

ハジメと同じで、聞くに聞けないですね。聞いたことによって何かが崩れてしまうかもしれないと思うと、一旦、「もうちょっと時間を置いてみよう」だとか、違う探り方をしてしまうように思います。


◆ミツをどのような人物と捉えましたか?

ミツはすごく自由な人だと思って演じました。映画の中では明確に出していないのですが、絵本の翻訳家という設定です。ミツの仕事については、監督と相談して、家の中で作業をして完了する仕事にしました。この夫婦は結婚して 10 年以上経っていて、子どもが欲しかったけれどできなかった夫婦なんです。二人で住むには大きい三階建ての一軒家に住んでるのも、結婚当初、将来子どもができることを想定していたからなんです。子どもはできなかったけれど、ミツは日々の生活や自分の人生を楽しんでいる女性です。家にいるのが好きで、好きな仕事をして、好きな服を着て、好きな料理を作って暮らしている自由な人というのを意識しながら演じました。


◆ミツを演じる上で工夫した点はありますか?

この作品では、夫が街で妻らしき人を見かけて、そこから疑いの念を持って妻を監視していくんですけれど、ミツと、夫が見かけたミツらしき人が同一人物なのか、全く別の人物なのか、夫が幻で見た人なのか、映画としては答えを出していません。観客によって色んな受け取り方があると思うので、観る人それぞれが捉えられるような余白のある演技を心がけました。


hozokamu-500-1.png◆ハジメとのシーンの撮影はいかがでしたか?

監督は、夫婦間にあるズレや噛み合わなさを表現したいんだろうなと感じていたので、そこを意識して演じました。結婚して 10 年以上経っていて、わざわざ言葉にしないこともあるし、好きとか嫌いとかの次元じゃなくなっているところもあるけれど、ミツはハジメのことが根底では好き、という想いで演じました。


◆ハジメ役のミネオショウさんとはご一緒していかがでしたか?

ミネオさんの出演作は何作か拝見していて、勝手にクールな印象を持っていたんです。でも、お会いすると明るいし、よく喋るし、笑い声が大きいから、遠くにいてもミネオさんが笑っている声が聞こえてきて、そういうミネオさんの雰囲気のお蔭で現場が明るくなり、それにいつも助けられていました。


◆読者へのメッセージをお願いします。

自分が信じているものが果たして真実なのか、また、傍にいる人のことをちゃんと理解できているのか、それは誰にもわからないと思います。この映画を見ると、その大切なもの、信じているもの、もしくは疑っているものの見つめ方が、自分の中でちょっと変わるかと思います。劇場の閉ざされた暗がりでスクリーンを見つめながら、同時に自分自身も見つめていただけると、何か見えてくるものがあるかと思います。ぜひ劇場で御覧ください。
 


【あらすじ】

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不動産会社に勤める茂木ハジメは結婚して数年になる妻のミツと二人暮らしで子供はいない。ある日ハジメは仕事中に普段とは全く違う格好のミツを街で見かける。帰宅後聞いてみるとミツは一日外出していないと言う。ミツへの疑念や行動を掴めないことへの苛立ちから、ハジメは家に隠しカメラを設置する。自分の欲望に真っ直ぐな同僚、職場に現れた風変わりな双子の客など、周囲の人たちによってハジメの心は掻き乱されながらも、自身の監視行動を肯定していく。

ある日、ミツの真相を確かめるべく尾行しようとすると、見知らぬ少年が現れてハジメに付いて来る。そしてついにミツらしき女性が誰かと会う様子を目撃したハジメは...。


出演:ミネオショウ 小沢まゆ 木村知貴 河屋秀俊 福永煌 ミサ リサ 富士たくや 森田舜 三木美加子 荒岡龍星 河野通晃 I.P.U 菅井玲
脚本・監督・編集:髙橋栄一
プロデューサー:小沢まゆ
撮影監督:⻄村博光(JSC)
録音:寒川聖美
美術:中込初音
スタイリス:タカハシハルカ ヘアメイク:草替哉夢
助監督・制作:望月亮佑 撮影照明助手:三塚俊輔
音楽:I.P.U
エンディング曲:James Bernard – Growth (I.P.U Recycle)
製作・配給:second cocoon
配給協⼒:Cinemago
⽂化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業
2023 年/日本/4:3/モノクロ/108 分/DCP/5.1ch
(c)2023 second cocoon

公式サイト: https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/

公式 X アカウント:https://twitter.com/hozookamu

公式 Facebook: https://www.facebook.com/hozookamu

12 月 2 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開

◆髙橋栄一監督インタビューはこちら

◆ミネオショウ インタビューはこちら


(オフィシャル・レポートより)

 

 
 

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妻への疑念から、隠しカメラを設置し…

モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、

新感覚の日本映画『ホゾを咬む』


「後悔する」という意味のことわざ「