
■ひとりディストピア作品『弟とアンドロイドと僕』、コロナ禍を経て生まれた『冬薔薇』

■伊藤健太郎との面談と、復帰作への覚悟

■小林薫が演じる父とのシーン

■伊藤健太郎に伝え続けた「何もしない芝居もある」

これまで3度米アカデミー国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が、いよいよ5月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開いたします!
フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親(チャン・イー)と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女(リウ・ハオツン)。文化大革命時代の中国、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美を背景に、娘への父の想いを描いた本作は、長年チャン・イーモウ監督が映画化を熱望していた企画であり、作品全体にあたたかく流れるのは、チャン・イーモウ監督の確かな”映画への愛”。
今回、映画本編の前に流れるニュース映画に1秒だけ映っているという娘の姿をみるために強制労働所から脱走したチャン・イー演じる男が、広大な砂漠を黙々と歩いていく、本作のファーストカットの撮影に臨むも突然砂嵐が発生。混乱する中、監督の判断で撮影を決行していく様子をとらえた貴重なメイキング映像が解禁となりました!
砂嵐が吹き荒れる中、撮影機材をあわててブルーシートで保護し、チャン監督も俳優に待機するよう伝えるが、一向に天候は回復しない。考慮の結果、砂嵐を利用して撮影をすることに!「撮ろう カメラ2台準備」と指示するチャン監督の声で現場が一気に撮影準備に動き、視界も悪い砂嵐の中、チャン・イーが砂漠を足早に歩く様を撮影していく。砂嵐のあとには雹まで降ってくる悪天候だったが、俳優、スタッフ一丸となり撮影を進めた結果、風がすごく強いため早歩きなのが、「迫られてる感じが生き生きとしてて、すごくいい」と映像を確認し頷く監督。そして「時の運だ。映画の始まりに合う。神がかってた」とチャン・イーと話すチャン監督の表情からも自信が感じられ、本編シーンがより楽しみになるメイキング映像となっている。
さらに、「映画を愛するすべての人に捧げる」というチャン・イーモウ監督の思いを受け、本作を鑑賞した井上順さん(エンタテイナー)、そして全国のミニシアターから感動の声が続々と到着!コロナ禍の2020年73歳のときにはじめたTwitterも話題の井上順さんは「映画によって、多くを学んで来た。そして、この映画の優しさに触れ、またひとつ、心のひだが増えた。ありがとう!!」と絶賛。
また、昭和28年創業、親子三代で劇場を運営し続ける三重県の進富座・水野昌光さんは「映写機の油の匂い、スプロケットの音、ランプハウスから漏れる光・・・フィルムを生き物のごとく扱っていたあの頃を思い出し、胸が熱くなった」とコメント。大正11年創業で芝居小屋から始まった歴史ある長野県の東座・合木こずえさんは「冒頭のフィルム缶を見ただけで涙がこみ上げた。「映画が観たくてたまらない」人々の渇望と歓びが全編に溢れている。」 そのほか、シアターキノ(北海道)、立川シネマシティ(東京)、センチュリーシネマ(愛知)、京都シネマ(京都)、八丁座・サロンシネマ(広島)、桜坂劇場(沖縄)と、劇中のファン電影のごとく、映画館の灯をまもり続ける方々からの感動の声が寄せられている。
コロナ禍において「人々は安心して映画館で映画を観ることができず、世界的に映画の興行収入は減少しています。その上、オンラインや動画配信サイトなどの新しいプラットフォームがもたらした映像産業が台頭し、伝統的な映画館は大きな打撃を受けています」としたうえで、「でも私は常にこう思っています。映画は映画館で観るからこそ面白いのです。皆で一か所に集まって映画を観るスタイルは最も心惹かれるものです。それは、100年以上もの間、人類と共に存在してきた生理学的な「磁場」です。映画館が今後も消えないこと、そしてこれからも続いていくことを願っています」と熱く断言。そして「映画館は、現在、これまでで最も困難な時期を迎えています。みなさんがこの困難を乗り越えられることを願っています。映画が死を迎えることはありません。映画館も消えません。たとえ違うスタイルに取って代わられたとしても、永遠に我々の傍にいつづけます。夢はどんな時にも必要なものですから」と映画館へ愛溢れるエールを送っている。
ほんの束の間の夢を見る。セルロイドの一コマは手に触れ光にかざすと微笑んで見える。懐かしい肌触りの物語を奏ではじめる。
◆シアターキノ 支配人 中島ひろみ
フィルムが唯一の映画を見る手段であった頃のものすごいパワーがこの物語に込められている。切れても汚れても映すことができるフィルムの強さと大きいスクリーンで一堂に会して見る映画の強さが重なりあなたのこころを揺さぶることでしょう。
◆立川シネマシティ 番組編成部 椿原 敦一郎
冒頭のフィルム缶を見ただけで涙がこみ上げた。「映画が観たくてたまらない」人々の渇望と歓びが全編に溢れている。
◆東座 代表取締役 合木こずえ
一瞬の映画を求めてひた走る主人公の熱量に圧倒される。激動の時代、雄大な風景の中で繰り広げられるドラマは慈愛深く中国映画ならではの快作として心に響く。
◆センチュリーシネマ 副支配人 脇田直佳
映写機の油の匂い、スプロケットの音、ランプハウスから漏れる光・・・フィルムを生き物のごとく扱っていたあの頃を思い出し、胸が熱くなった。
◆進富座 水野昌光
映画のために村の人たちが一丸となる姿や映画がはじまるワクワク感…。ちいさいころ、親に連れられていく映画館が一大イベントだったことを思い出して、胸が温かくなりました。
◆京都シネマ・スタッフ
『DUNE砂の惑星』か!と思わず叫ぶ。雄大な風景からはじまる一本のフィルム缶をめぐる物語は、意外にハラハラ・ドキドキ観客をさせてくれるエンターテインメント。そして、クスッと笑ってホロっと泣かせる。これぞ映画!一秒間24コマのフィルムは、一生の想い出。一本の映画がみんなの心を一つにするんだなあ。映画館で働く人間として、愛さずにはいられない映画です。
◆八丁座・サロンシネマ 支配人 蔵本健太郎
初めて一人で繋いだフィルムを上映した日、息を詰めてじっと映写室の小窓からスクリーンを見ていた。そんな気持ちを思い出しました。
◆桜坂劇場 映写技師
【STORY】
1969年―文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウ(リウ・ハオツン)だった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?
監督・脚本:チャン・イ―モウ 『妻への家路』
出演:チャン・イー 『オペレーション:レッド・シー』 リウ・ハオツン ファン・ウェイ 『愛しの故郷』
2020年/中国/中国語/103分/シネスコ/原題:一秒钟/字幕翻訳:神部明世/配給:ツイン
© Huanxi Media Group Limited
公式サイト onesecond-movie.com
2022年5月20日(金)~TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(オフィシャル・レポートより)
これまで3度米アカデミー国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が、5月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開いたします!
2021年トロント国際映画祭に正式出品され、大きな話題となった本作は、監督が長年映画化を熱望していた企画であり、その全体にあたたかく流れるのは、チャン・イーモウ監督の確かな”映画への愛”。
文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいくー。
主人公の逃亡者を演じるのは『最愛の子』『山河ノスタルジア』『オペレーション:レッド・シー』などで人気を博すチャン・イー。逃亡者と出会い奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女・リウの娘を演じるのは、本作が記念すべきデビュー作となる若手俳優リウ・ハオツン。さらに小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者・ファン電影に、実力派俳優ファン・ウェイ。時代の波に翻弄されながらも、映画をこよなく愛する魅力的なキャラクターを味わい深く演じてみせた。
(左の写真:左からチャン・イー、リウ・ハオツン、チャン・イーモウ監督)
「映画には40~50年前の私の青春時代の記憶が描かれています。あの過酷な時代の中で、映画を観ることは正月のような一大イベントでした。物語は、あの時代を生きた人々の映画への強烈な渇望、映画がもたらした、人々の夢や未来への希望を表現しています。私自身が感じている映画への追憶や想い、そして情熱を表現した作品でもあります」と身振り手振りを加えながら、力強く語るチャン・イーモウ監督。
そして、「ご覧になった多くの方が、あの時代の映画と人々の関わり方や、歴史の記憶の中における我々の世代の青春や映画への夢に対して、共感していただけると思います」と続け、最後に「この映画がみなさんの心の中の何かに触れ、考えるきっかけになればと願っています。ありがとうございます」と語りかける。監督の言葉一言一言から、本作にかける熱い想いと映画愛が伝わってくるメッセージ映像は映画ファン必見!映画を愛する全ての人へ捧げる、巨匠からのラブレターをぜひ劇場のスクリーンで。
【STORY】
1969年―文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウ(リウ・ハオツン)だった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?
監督・脚本:チャン・イ―モウ 『妻への家路』
出演:チャン・イー 『オペレーション:レッド・シー』 リウ・ハオツン ファン・ウェイ 『愛しの故郷』
2020年/中国/中国語/103分/シネスコ
原題:一秒钟/字幕翻訳:神部明世
配給:ツイン
© Huanxi Media Group Limited
公式サイト onesecond-movie.com
2022年5月20日(金)~TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(オフィシャル・リリースより)
この度、ロンドン・ナショナル・ギャリー史上唯一の絵画盗難事件を基にした驚きの実話、映画『ゴヤの名画と優しい泥棒』(全国公開中)より主演を務めるジム・ブロードベントのインタビュー映像を解禁いたします。
1961年、ロンドン・ナショナル・ギャラリーからゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン(ジム・ブロードベント)。テレビに社会との繋がりを求めていた時代に、孤独な高齢者の生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が…。
ブロードベントは、脚本を読んだ感想として「見事な脚本だったよ」「愉快で秀逸。まさにイギリス映画だよ」とコメント。自身の役どころについては、「彼は複雑な男だね。仕事が長続きせず次々に職を変えている。タクシー運転手の次はパン職人だ。その一方でボツになっても戯曲を書いては送っている。かなりの楽観主義者だ」と説明。続けて「善意があって尊敬すべき人間だが、やや思慮に欠ける男だね」と述べながらも、「興味深いキャラクターだ。振り幅が大きいんだよ。コミカルな部分もあるが、大真面目なところもある。その加減が絶妙なんだ」と役柄の魅力について語っている。
映像では、共演者の話にも。ケンプトンの長年連れ添った妻ドロシーを演じたヘレン・ミレンについて「ヘレンの変身ぶりは見事だったよ。それは見事だったよ」と笑顔で話し、共演が楽しいものだったことを明かした。また、息子ジャッキーを演じたフィン・ホワイトヘッドについては「ジャッキーはこの物語の中心人物だ。彼はすばらしい若者だ。頭のいい子だよ」と絶賛。
『ノッティングヒルの恋人』(1999)のロジャー・ミッシェル監督の長編遺作となった本作。『ウィークエンドはパリで』(2013)でタッグを組んだことがあるブロードベントは、監督について「すばらしい監督で成すべきことを分かってる。俳優のこともちゃんと理解していて励ましてくれるんだ。それに意思を伝えるのがうまい。撮影中もいいアイデアを出してくれる。あんな幸福感は他の監督では味わえない」と振り返り、監督の手腕を称えている。映像の最後には、観客に向けて「感動して楽しんでほしいが、人へ思いやりを思い出してほしいね」とメッセージを残している。
【PROFILE】ジム・ブロードベント
(1949年5月24日、イギリス・リンカンシャー州生まれ。)
1972年にロンドン音楽演劇アカデミーを卒業し、舞台俳優としてキャリアをスタート。1978年に『ザ・シャウト/さまよえる幻響』で映画デビュー。1991年にマイク・リー監督作『ライフ・イズ・スウィート』で注目を集め、『トプシー・ターヴィー』(99)でヴェネツィア国際映画祭最優秀男優賞を、『アイリス』(01)でアカデミー賞助演男優賞を受賞。その後も『ムーラン・ルージュ』(01)や『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズをはじめとした数々の映画やテレビドラマに出演、長きにわたってイギリスを代表する俳優のひとりとして活躍。近年の主な作品に『ハリー・ポッター』シリーズや、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)、『パディントン』シリーズなどがある。
【STORY】
世界中から年間600万人以上が来訪・2300点以上の貴重なコレクションを揃えるロンドン・ナショナル・ギャラリー。1961年、“世界屈指の美の殿堂”から、ゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれた。この前代未聞の大事件の犯人は、60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。孤独な高齢者が、TVに社会との繋がりを求めていた時代。彼らの生活を少しでも楽にしようと、盗んだ絵画の身代金で公共放送(BBC)の受信料を肩代わりしようと企てたのだ。しかし、事件にはもう一つの隠された真相が・・・。当時、イギリス中の人々を感動の渦に巻き込んだケンプトン・バントンの“優しい嘘”とは−!?
監督:ロジャー・ミッシェル『ノッティングヒルの恋人』『ウィークエンドはパリで』
出演:ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレン、フィオン・ホワイトヘッド、アンナ・マックスウェル・マーティン、マシュー・グード
後援:ブリティッシュ・カウンシル 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2020年/イギリス/英語/95分/シネマスコープ/5.1ch/原題:THE DUKE /日本語字幕:松浦美奈
©PATHE PRODUCTIONS LIMITED 2020
公式HP:happinet-phantom.com/goya-movie/
公式Twitter:@goya_movie
(オフィシャル・レポートより)
アカデミー賞®主演男優賞『ジョーカー』 ホアキン・フェニックス主演
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『人生はビギナーズ』 マイク・ミルズ監督
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『ムーンライト』『ミッドサマー』A24製作
ブレイク必至!! ホアキン・フェニックスも惚れ込んだ
A24製作の映画『カモン カモン』(4月22日(金)全国公開)より、主演のホアキン・フェニックスとマイク・ミルズ監督がジェシー役を熱演した子役ウディ・ノーマンの魅力やオーディション秘話について語るコメントが到着致しました。
NYを拠点に全米各地を取材して回るラジオジャーナリストのジョニーは、LAに住む妹が家を留守にする数日間、9歳の甥・ジェシーの面倒を見ることに。それは彼にとって、子育ての厳しさを味わうと同時に、驚きに満ち溢れたかけがえのない体験となる。それぞれの孤独を抱えたふたりは、ぶつかりながらも真正面から向き合うことによって、新たな絆を見出していくー。
本作で注目されるのが、ジェシー役を演じた子役ウディ・ノーマン。2009年生まれの弱冠13歳。2015年、TVドラマ「法医学捜査班 silent witness シーズン18」にて俳優デビューし、主演のベネディクト・カンバーバッチの息子役を演じた『エジソンズ・ゲーム』(17/アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)など話題作に出演。本作では、ホアキン顔負けの演技力と存在感で英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たした他、ロンドン映画批評家協会の若手イギリス/アイルランド人俳優賞受賞、ワシントンDC映画批評家協会賞でベスト・ユース演技賞を受賞するなど数々の映画祭を席捲。『天才スピヴェット』のカイル・キャトレットや『ルーム』のジェイコブ・トレンブレイ、『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレイスに次ぐ天才子役として、ネクストブレイクが期待されている。
ジェシーは、ホアキン演じる主人公ジョニーのバディとも言える役どころで、物語の中心となる存在。ジェシー役の役者を探すのは至難の業だった。ミルズ監督は「魅力的でキュートで遊び心があるだけでなく、複雑な陰影を漂わせている子を求めていたんだ」と説明し、「ホアキンとも、ずば抜けた役者で、この子しかいないと100パーセント確信が持てない場合は、撮るのをやめようと決めていた」といかに、ジェシー役のキャスティングが重要だったことがわかる。
そんな難しい役どころを、数多のライバルがいる中、見事オーディションで勝ち取ったウディ。オーディションで脚本には書かれていないことをアドリブで演じてみせ、ホアキンとミルズ監督は「衝撃的に感動」し、彼に即決。さらにホアキンを驚かせたのは、イギリス人のウディがアメリカ英語を完全マスターしていたということ。「アメリカ英語のアクセントがあまりに説得力があるから、僕は彼がイギリス人だと知って本当に驚いたんだ」と明かす。ミルズ監督も「この子しかいないというのは明らかだったね」と断言。「映画の神様に助けられたと思った」とまで言わしめている。
撮影を経たホアキンは、ウディについて「社交的で、非常に頭がよく、とんでもなく面白い子供だ」と振り返り、続けて「それでいて、舌を巻くようなアドリブを繰り出すんだよ。それもパーソナルで心地がいい、そしてその役柄の人生を象徴するようなものをね」と絶賛。映画の中では突拍子もない言動で叔父を振り回す役どころを演じたウディだったが、演技の面ではホアキンにとって「彼が目標を示してくれて、色々な意味で僕のガイドになってくれた」という。
ホアキンとウディの相性の良さは、「ウディとホアキンは強い絆で結ばれていた。彼ら自身の本当の関係と親密さがリアルタイムで展開されているのが分かった。それは見せかけじゃない」とミルズ監督のお墨付き。「“子供との仕事はどうですか?”とよく聞かれるけど、“子供ってホアキンのこと?”って感じだね(笑)」と冗談交じりに語っている。本作で繰り広げられる2人の親密な掛け合いに注目したい。
ティモシー・シャラメに憧れているというウディ。次回作の公開も控えており、今後の目標について訊かれると「これからも役者として活躍して、いつかは素敵な家にも住みたい。役者として限界まで挑み、やめなければいけない時がくるまで続けたい。いずれ監督にもチャレンジしたい」と即答。好きな日本のカルチャーを尋ねたところ、「好きなアーティストのジャケットを手掛けてる村上隆かな」と朗らかに答える早熟の天才子役、これからの活躍が見逃せない!
【プロフィール】
2009年生まれ、イギリス出身。2015年、TVドラマ「法医学捜査班 silent witness シーズン18」にて俳優デビュー。以降、イギリスを拠点に俳優活動を行う。『エジソンズ・ゲーム』(17/アルフォンソ・ゴメス=レホン監督)では主演のベネディクト・カンバーバッチの息子役を演じた。そのほかの主な出演作にTVドラマ「ホワイト・プリンセス エリザベス・オブ・ヨーク物語』(17/Stars)、「トロイ伝説:ある都市の陥落」(18/BBC・Netflix)、「レ・ミゼラブル」(18/BBC)、「宇宙戦争」(19/BBC)、「風の勇士 ポルダーク シリーズ5」(19/BBC)等。公開待機作に、アンドレ・ウーヴレダル監督の『Last Voyage of the Demeter(原題)』、サミュエル・ボーディン監督『Cobweb(原題)』がある。
【本作での受賞・ノミネート歴】
★ロンドン映画批評家協会の若手イギリス/アイルランド人俳優賞受賞!
★ハートランド国際映画祭:パイオニアリング・スピリット賞 ライジング・スター受賞!
★デトロイト映画批評家協会賞:ブレイクスルー賞受賞!
★ワシントンD C 映画批評家協会賞:ベスト・ユース演技賞受賞!
★英国アカデミー賞:助演男優賞ノミネート
★シアトル映画批評家協会賞:ユース・パフォーマンス賞ノミネート
★ラスベガス映画批評家協会賞:ベスト・ユース男優賞ノミネート
★ロンドン映画批評家協会:若手イギリス/アイルランド人俳優ノミネート
★オンライン女性映画批評家協会賞:ブレイクスルー・パフォーマンス賞ノミネート
★放送映画批評家協会賞:ベスト・ヤング・アクター賞ノミネート
【STORY】
NYでラジオジャーナリストとして1人で暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。LAの妹の家で突然始まった共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のためNYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが…。
監督・脚本:マイク・ミルズ 『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』
出演:ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン、モリー・ウェブスター、ジャブーキー・ヤング=ホワイト
音楽:アーロン・デスナー、ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2021年/アメリカ/108分/ビスタ/5.1ch/モノクロ/原題:C’MON C’MON/日本語字幕:松浦美奈
© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:https://happinet-phantom.com/cmoncmon/
(オフィシャル・レポートより)
上の写真、前列左から、
団塚唯我(DANZUKA YUIGA)(23)『遠くへいきたいわ』
道本咲希(MICHIMOTO SAKI)(24)『なっちゃんの家族』
後列左から、
藤田直哉 (FUJITA NAOYA)(30)『LONG-TERM COFFEE BREAK』
竹中貞人(TAKENAKA SADATO)(28)『少年と戦車』
次世代を担う長編映画監督の発掘と育成を目的とした《ndjc:若手映画作家育成プロジェクト》は、文化庁からNPO法人 映像産業振興機構(略称:VIPO)が委託を受けて2006年からスタート。昨年公開された、『あのこは貴族』の岨手(そで)由貴子監督や、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』の堀江貴大監督、『ずっと独身でいるつもり?』のふくだももこ監督、他にも『湯を沸かすほどの熱い愛』で数々の賞に輝いた中野量太監督や、『トイレのピエタ』の松永大司監督などを輩出して、映画ファンも業界人も注目するプロジェクトです。
今回も、学校や映画祭や映像関連団体などから推薦された中から4人の監督が選出され、第一線で活躍中のプロのキャストやスタッフと共に本格的な短編映画(約30分)の製作に挑戦。コロナ禍で厳しい撮影環境の中でも完成度の高い作品が揃いました。作品紹介と共に、彼らがテーマとしたものや作品に込めた想いなどをご紹介したいと思います。
■監督: 道本咲希(MICHIMOTO SAKI)(24)
■作品名: 『なっちゃんの家族』
■作家推薦: PFF
■制作プロダクション: アミューズ
■CAST: 上坂美来 白川和子 斉藤陽一郎 須藤理彩 山﨑 光
<2022年/カラー/ビスタサイズ /30分/©2022 VIPO>
【STORY】
いつもと同じ平日の朝。小学4年生のなつみは登校中に突然思い立ち家出する。ランドセルをコインロッカーに預け一人遠くに住むおばあちゃんの家に向かうなつみ。突然の訪問に驚くおばあちゃんだが、なつみの心境を察して温かく迎え入れてくれる。なつみは両親の不仲がストレスとなり疲れ切っていたのだ。おばあちゃんや気取らず楽しそうに暮らす隣人と接しながらなつみの心はほぐれていくが、翌日両親が連れ戻しにやってきて・・・
【感想】
なつみを通してしか話さない家族の異様さを端的に示したイントロと、なつみを演じた10歳の上坂美来の端正な顔立ちに先ず惹きつけられた。辟易とした様子や、一人でおばあちゃん家へ向かう不安そうな様子、そしておばあちゃん家で家族の思い出に浸る様子など、終始子供目線で捉えた映像に魅入ってしまった。白川和子演じる寛大で包容力のあるおばあちゃんは、作品全体をも優しく包み込んで、こちらまで癒されるようだ。それから、バドミントンの使い方がいい。ラリーを続けるには、二人の根気強い協力が必要だからだ。人物描写やセリフ、小物に至るまで、映像で語る要素に無駄がなくセンスがいい。
【コメント】
子供が子供らしくいるべき時に周囲の環境によって子供らしくいられないというのはとても悲しいこと。分かりやすいネグレクトではなく、家庭で親が喋らないという苦痛は他人には伝えにくく、そうした中途半端に仲の悪い家族を描いてみたいと思った。
物語よりなっちゃんが生きている様子を撮りたかったので、カメラの距離感や編集の繋ぎにこだわった。現場では、俳優さんたちから出されたものと自分の考えを擦り合わせてから後はお任せした。なっちゃん役の美来ちゃんは10歳だがとても頭のいい子で、こちらの要望にちゃんと応えてくれて助かった。手の動きで心情や性格などを捉えるのが好きで、今回もなっちゃんの心情を表現するのに活かされていたと思う。
(映画製作を目指したキッカケは?)親と違うことをしたかったのと、映画を観て救われたことがあったから。ダルデンヌ兄弟や是枝裕和監督のような表現の積み重ねで物語れるような作品創りを目指したい。
【PROFILE】1997年、徳島県生まれ大阪府育ち。ビジュアルアーツ専門学校・大阪を卒業。
映画予告篇の編集を経て映像プロダクションのエルロイに制作として入社。CM などの現場に携わる。その後独立し、映像作家・横堀光範氏に師事。映画・CM・MVなど幅広い映像制作に携わるべく、日々活動中。学生時代に制作した映画『19 歳』がPFFアワード2018・審査員特別賞を受賞。
■監督:藤田直哉(FUJITA NAOYA)(30)
■作品名:『LONG-TERM COFFEE BREAK』
■作家推薦:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
■制作プロダクション:ジャンゴフィルム
■CAST:藤井美菜 佐野弘樹 福田麻由子 遊屋慎太郎 小槙まこ
<2022年/カラー /ビスタサイズ / 30分/©2022 VIPO>
【STORY】
大手企業に勤めるキャリアウーマンの優子は、ある日、直樹という男にナンパされる。職業は俳優、しかも自身の家を持たず、他人の家を転々と居候しながら暮らしているという、これまで出逢ってこなかったユニークなタイプの男・直樹に惹かれ、優子は一年後、彼と結婚する。結婚後、優子と直樹を取り巻くカップルたちに様々なトラブルが発生。優子の会社の後輩・みゆきは、上司との不倫が会社にバレて面倒なことに。直樹の親友・将太もまた、真希子という妻が居ながら不倫している様子。そんな中、直樹に対する優子の感情も徐々に変化していく…。
【感想】
まず優子のクールな人物像に魅了された。不倫や人事などの社内の雑音に振り回されることなく淡々と仕事をこなし、整然とした高級マンションで暮らしている優子。そこへ、自分とは真逆の風来坊のような若い男が現れ、意外性からか一緒に暮らすようになるという、そのギャップが面白い。情感より二人の関係性の変化を距離感のある描写でシンプルに描いているのが特徴。コーヒーにこだわりを持つ男に対し、明らかにある想いを膨らませていく優子の変化を捉えて、実にスリリングなのだ。優子を演じた藤井美菜の不気味なくらいの落ち着きと、思いを秘めた眼差しが作品に深みを出していたように思った。
【コメント】
普遍的な男女の関係をポップに撮りたかった。男性が女性を主人公に描くのにどう表現するかを特に考え、6人のキャラクターそれぞれの考え方、捉え方の違いを映画として多面的に描いた。観る人が誰に共感できるのか?というところに関心がある。
俳優さんたちの既に持っている佇まいがキャラクターに近い人を選んだ。意外とテーマ性に繋がる見え方が抑制や矯正に繋がっていたと思う。
(ラストの驚きのセリフの意味は?)それまで彼女の本心が見えてなかった部分を露出することで、意外性を狙った。
(落ち着いた映像については?)カメラを動かすのはあまり好きではなく、FIXで作った構図の中で動かすのにこだわった。
(映画製作を目指したキッカケは?)映画少年ではなかったのですが、大学に入ってからたまたま今村昌平監督の『神々の深き欲望』を観て、その凄みに魅了されて映画に興味を持ち始めた。最初は独学で実験映画を作っていたが、松本俊夫監督の『薔薇の葬列』などの作品を見始めてから本格的に始動。視覚的技術による感動、ストーリーテラーには興味がなくて、独自の映像表現が好き。アングラな実験映画を観たのがキッカケかな。
【PROFILE】1991年、北海道生まれ。明治大学法学部卒業。
大学時代より独学で実験映画を中心に自主映画制作を始める。芳泉文化財団より助成を受け制作された『stay』(2019)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020短編部門にてグランプリ受賞。2021年には短編映画でありながら、単独でアップリンク渋谷をはじめとした全国の映画館で上映。同年ドイツの映画祭、ニッポンコネクションに参加。ALPHABOAT合同会社所属。
■監督: 竹中貞人(TAKENAKA SADATO)(28)
■作品名: 『少年と戦車』
■作家推薦:東京藝術大学 大学院 映像研究科
■制作プロダクション: 東映東京撮影所
■出演:鈴木 福 黒崎レイナ 笠井悠聖 林 裕太 松浦祐也
<2022年/カラー/ビスタサイズ/30分/©2022 VIPO>
【STORY】
中学二年生の田崎は鬱屈とした田舎町に息が詰まりそうだった。内弁慶な友人、江田と過ごす退屈な日常やクラスメイトの滝口から受けるいじめにより、田崎の生活はとても窮屈なものになっていた。時々言葉を交わす少女、咲良に想いを馳せる事だけが彼の唯一の楽しみだった。そんなある日、湖に旧日本軍の戦車が沈んでいるという情報を手に入れる。田崎は戦車があればこの窮屈な日常を破壊できるのではないかと思い、捜索の旅に出る。そこで彼を待ち受けていたものは、自分自身の思春期と向き合う壮大な精神の旅だった。
【感想】
あの“福くん”がいじめられっ子!? (映画『KAPPEI カッペイ』(3/18公開)で特攻服着たヤンキー中学生の鈴木福を観たばかりだったので笑ってしまった)。執拗な暴力に耐えながらも「何とかしたい」と思う田崎が葛藤する姿をシリアスに演じている。“松本人志”に憧れる友人の江田が「学校なんて面白くなくても10年後には笑える」と励ます姿は健気。それとは対照的に、自分の中のイヤな気持ちを助長する妄想の中の美少女との最後の対峙に、弱い自分との訣別を示していて痛快だった。思春期らしいハチャメチャな妄想の中で、伝説の戦車を登場させたのは効果的だったと思う。
【コメント】
実体験を基に、スクールカーストの底辺にいる人たちの友情をテーマにした。自分の学生時代を描きたいという気持ちと、浜名湖に戦車が沈められているという話を聞いて、これらを組み合わせて作品を作りたいと思った。
空想シーンは、夢とは違って色彩に濃度があると思うので、濃淡が徐々に変わっていくあたりにこだわった。空想の中と現実の主人公との違いを見せるために、主に照明でその変化を付けていった。
鈴木福君は年下だが大ベテランなので、沢山ディスカッションを重ねながら主人公のキャラクターを深めていった。俳優さんたちと色々話し合いながら作っていくのは初めてだったので、とても貴重な体験となった。
イタリア映画が好きだが、日本人の生活に根付いたものがしっかり映っている作品であれば、それはそれでグローバルな映画になると思う。日本人の映画を芸術として捉えるイメージが少ないのは寂しいと感じている。
(映画製作を目指したキッカケは?)小学生の頃に、周防正行監督の『ファンシーダンス』『シコふんじゃった』『Shall weダンス?』を母から勧められて観たのがキッカケ。今後目指したい作風でもある。
【PROFILE】1993年、三重県生まれ。大阪芸術大学卒業。
卒業制作である『虎穴にイラズンバ』が第28回東京学生映画祭 観客賞を受賞。その後、東京芸術大学大学院へと進み、藤田弓子を主演に迎えた『羊と蜜柑と日曜日』を監督し2021年劇場公開を果たした。
■監督: 団塚唯我(DANZUKA YUIGA)(23)
■作品名: 『遠くへいきたいわ』
■作家推薦:なら国際映画祭
■制作プロダクション: シグロ
■出演: 野内まる 河井青葉 フジエタクマ 津田寛治 金澤卓哉
<2022年/カラー/ビスタサイズ/30分/©2022 VIPO>
【STORY】
アルバイト先へ面接にやってきた竹内(39)をひと目見て動揺を隠せなくなる紗良(21)。自転車で帰宅する道すがら、同僚で恋人の悠人から、目を瞑って車道の真ん中に立つ竹内の姿を先日目撃したことを告げられる。怒りを露わにした紗良は去ってしまい、訳も分からず取り残される悠人だった。竹内の勤務初日、開店作業を終えたふたりはオープンを待つばかりのはずだったが…。互いに亡くしてしまった母 / 娘の面影を見出し合うふたりは、束の間の逃避行に何を求めるのか。
【感想】
母親の自死という喪失感に捉われた若い女性が、現実を受け入れ、心の折り合いをつけていく様子を冷静な眼差しで描いている。沙良を演じた野内まるの演技の硬さはあるものの、竹内に母の面影を見出そうとする一途な想いの強さは伝わってくる。一方竹内を演じた河井青葉は、突拍子もない沙良の言動に戸惑いながらも、彼女の喪失感を受け止める大人の優しさを示していた。一歩先に踏み出すようなラストは再生の可能性を感じさせたが、共感するまでには至らなかった。
【コメント】
テーマは喪失。作品に込めた想いは、喪失感とどう折り合いをつけながら生きていくかということ。
本格的映画製作は初めてだったので気合を入れて撮ったが、正直きつかった。見て欲しいところをひとつに絞るのは難しい。主役の野内まるさんとは本読みしたりリハーサルを重ねたりして演じてもらった。俳優さんを信頼するのが大前提だと思っている。他のスタッフの方々とも、協力してもらうという関係性ではなく、一緒に作品を作っていくという感覚だった。
好きな監督は、レオス・カラックス監督、塩田明彦監督、黒沢清監督。それぞれの作品に共通するような緊迫感のある作品を撮って行きたい。
【PROFILE】1998年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部中退。映画美学校フィクションコース22期修了。
修了作品として制作した『愛をたむけるよ』が、なら国際映画祭、下北沢映画祭、TAMA NEW WAVE、うえだ城下町映画祭 等の映画祭で入選、受賞。
【上映劇場】
(河田 真喜子)
――――眼差しの強さ、セリフの強さに圧倒されました。一度決めたことに揺らぎがないという精神面での強さですね。