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2016年6月アーカイブ

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家族の歴史を、カンボジア悲劇の40年の歴史と重ねて『シアター・プノンペン』ソト・クォーリーカー監督インタビュー

~映画館に残されたフィルムが語る、封印された母の過去と、美しきカンボジア~

 
第27回東京国際映画祭で国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞したカンボジア映画、『シアター・プノンペン』(映画祭上映タイトル『遺されたフィルム』)が、7月2日(土)より岩波ホール、8月13日(土)よりシネ・リーブル梅田で公開される。カンボジアのソト・クォーリーカー監督長編デビュー作であり、同国の女性監督で初めて海外で上映され、高い評価を受けている作品だ。
 

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<ストーリー>
プノンペンで暮らす女子大生ソポンは、病を患う母と、厳しい軍人の父のもと、息苦しさのあまりボーイフレンドと遊んでばかり。ある夜偶然たどりついた古い映画館で、自分とそっくりの少女が映る古い映画を目にする。映写技師のソカは、クメール・ルージュ時代に作られたラブストーリーだが、最終巻が欠けたため上映できなかったという。ソポンの母が主演女優を務めていたことを初めて知り、病床の母が生きる希望を取り戻すためにと、ソポンは映画の結末の撮影を敢行するのだったが…。
 
女子大生ソポンを主人公に、古い映画館に残る最後のフィルムが欠けた恋愛映画が、ソポンの両親の秘密とカンボジアの歴史を手繰り寄せていく様を描く意欲作。現代のプノンペンはもちろんのこと、ポル・ポト独裁政権時代、そして独裁政権以前の豊かで美しかった時代とカンボジア40年の歴史を、ある母娘の歴史と重ねて描く壮大な抒情詩でもある。被害者も加害者も、それぞれが苦しい思い抱え、封印していたカンボジアの過去の記憶とただ向き合うだけでなく、世代を超えて過去を共有するところに、ソト・クォーリーカー監督の狙いが感じられる。家族の秘密という視点から見れば、非常に普遍的なテーマを扱った作品とも言えよう。
 
来阪した本作のソト・クォーリーカー監督と実母でプロデューサーを務めるタン・ソト氏に、自身の生い立ちや、本作の狙い、クメール・ルージュ時代を題材にした劇映画を撮ることの意味について、お話を伺った。
 

―――クォーリーカー監督は73年生まれで、幼少期にクメール・ルージュの圧政やその後の独裁政権下を体験しておられますが、当時のことや生い立ちをお話いただけますか?
クォーリーカー監督:私は73年生まれなので、ポル・ポト政権が始まったときはまだ2歳でした。3~4歳の頃から両親と離され、児童収容所に入れられていました。当時、父はまさしく母の腕の中で亡くなりましたが、その遺体はすぐにクメール・ルージュの兵隊に収容され、私の中で父の記憶はほとんどありません。母は父が亡くなった時のことをなかなか話してくれず、14歳になるぐらいまで、ほとんど状況が分からなかったのです。
 
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―――初監督作で現代の若者を主人公にし、クメール・ルージュと向きあう劇映画にした理由は?
クォーリーカー監督:主人公ソポンと母親の関係を軸に、クメール・ルージュの時代と現代の2010年代を描きました。ソポンは、私自身であり、私自身の感情を内在させています。この映画では、状況から語る部分と、心理的側面から語る部分があります。状況面では、クメール・ルージュの酷かった時代から現代に繋いています。母娘が生きた時代を40年ぐらいのスパンで描いた背景には、私自身も家族の歴史を知りたい、カンボジアのクメール・ルージュの時代を含めた歴史を知りたいという気持ちがありました。
 

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―――タン・ソトさんはクォーリーカー監督のお母様で本作のプロデューサーでもありますが、娘がクメール・ルージュの時代を取り入れた映画を作ることに対し、どう感じましたか?
タン・ソトプロデューサー:『シアター・プノンペン』までに、クォーリーカーはドキュメンタリーでクメール・ルージュを扱った作品を何本か制作しましたが、基本的には外国のTV会社やジャーナリストと作ったもので、外国人が作ったものは心の部分を切り離し、事実だけで被害の甚大さを強調して終わってしまうことに不満を持っていました。それ以外には、『トゥーム・レイダー』のラインプロデューサーを手掛けましたが、いずれにせよ外国の会社の仕事をカンボジアサイドから手伝うというスタンスでした。
 
一緒に仕事をした人たちが口を揃えて「あなたの娘さんは、素晴らしい才能を持っている。外国人の仕事を助けるだけでなく、自分で作れる力量がある」と言って下さったので、2013年にイギリス人の脚本家、イアン・マスターズ氏が素晴らしい脚本を持ってきてくださったとき、カンボジアだけでなく世界で勝負できる作品を作れると確信しました。このチャンスは娘、クォーリーカーにとって非常にいいチャンスになるし、学びにもなると思い、金銭面も含めてこの映画の作成に力を注ぎました。撮影をしながら、クォーリーカーが自分の家族のことを学ぶだけでなく、カンボジアの半世紀に及ぶ紛争、内戦の歴史を学んでいることを非常に頼もしく思いました。一方、カンボジアの本当の歴史を知ることで、娘が苦しんでいることも感じたのです。ただ、当時を思い返すと、娘に家族の真実を知らせたくないというよりは、クメール・ルージュの時代が終わっても、カンボジア中で生きていくのが必死な時代だったので、家族の歴史を知らせることができなかったのが真相です。
 
 
―――映画館が時代の生き証人のような役割を果たしていますが、実際カンボジアで映画はどのような役割を果たしてきたのでしょうか?
クォーリーカー監督:クメール・ルージュなど内戦時代の前のカンボジアにおける映画の役割は、現実を忘れ、夢を見るための場所でした。また社会や文化について考える作品もありました。当時の映画業界は非常に豊かで、映画監督も大勢いましたし、映画館もたくさんあり、人々が多くの映画を楽しめる環境でした。さらに、シハヌーク国王が唯一古い時代のプロデューサー兼映画監督で、彼が作った初期の作品はカンボジアの美しい自然やアンコール王朝などの歴史を海外に示すようなものでした。当時の映画は、カンボジアの豊かさを象徴するものだったと思います。
 
クメール・ルージュの時代の映画は、政党のポリシーを国民に沁み込ませ、洗脳するような作品しか許可されませんでした。そして現在のカンボジアにおける映画の役割は、おおむね娯楽、しかもハリウッド映画が圧倒的に観客の支持を得ています。ハリウッド映画は質の高い娯楽ですが、社会的、教育的なものは少ないです。私にとっての映画は歴史をきちんと振り返り、他の人に分かってもらう。それは過去を掘り起こすことで、今、そして未来を良くするためのものです。クメール・ルージュの時代を直接知っている人と、若い世代とのコミュニケーションの一助にもなりますし、家族や友達同士のコミュニケーション、そしてカンボジアと諸外国とのコミュニケーションの大事なツールだと思っています。
 
 
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―――主人公のソボンと母の若い頃の一人二役を演じるマー・リネットさんがとても魅力的です。また、母親役のディ・サヴェットさんは60年代から活躍するトップ女優ですが、キャスティングの経緯や演出秘話をお聞かせください。
クォーリーカー監督:母親役のディ・サヴェットさんは早い段階で決まったのですが、ソポン役はなかなか決まりませんでした。今カンボジアでアクティブな役ができる女優がなかなかいないのです。カンボジアで生まれ、アメリカ、カナダ、フランスなどに住む人がたくさんいますので、周りからは国外でソポン役を見つけてはとアドバイスされましたが、私はカンボジアで生まれ育ったことにこだわりました。リネットさんはカンボジアのガールズグループに所属しており、最初はミステリアスな雰囲気を感じました。食事に誘い、映画のことを話す前に、彼女の個人的な話をじっくり聞くと、私と同様に父親を亡くした辛さを持っており、何か芯のようなものを感じたのです。ある程度ソポン役と見当をつけた段階で、6か月間私と共同生活をしてもらいました。例えば『エリン・ブロコビッチ』など、強い女性が主人公の映画を一緒に探して鑑賞し、その主人公の要素をどのようにカンボジア人女性のヒロインに注入していくか、または演じることについてなど、様々なことを話し合いました。
 
 
―――本作はクメール・ルージュ時代以前に作られたという設定の劇中映画も見どころです。非常に美しい自然の中、クラシカルなラブストーリーが展開しますが。
クォーリーカー監督:劇中で登場する『長い旅路』という映画は、クメール・ルージュ時代以前の美しく豊かな文化に恵まれたカンボジアを描いて観客に届ける“橋”です。カンボジア人として生まれ育つとアンコールワットや、豊かな自然を当たり前のように感じてしまうのですが、改めて古い映画を挿入することにより、カンボジアが持っていた良さを現代の観客に印象づけたかったのです。その後色々なことがあって壊れてしまいましたが、カンボジア人の心に残るべき深く、長く美しい遺産なのです。「過去を受け入れる」ことは、『シアター・プノンペン』の重要なテーマの一つですね。
 
 
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―――日本でカンボジア映画が劇場公開されることは今のところ稀ですが、この『シアター・プノンペン』で、クォーリーカー監督が特に日本の観客に注目してほしいところは?
クォーリーカー監督:日本の観客、特に若い世代の皆さんは、私たちカンボジア人とは違う体験を持っているので、押し付けることはできません。ただ、カンボジアの文脈で言えば私はこの映画を作ったことで、壊れた関係を修復する、異なる政治的立場の者の和解が実現することをポイントにしています。親世代からすれば、酷かった時代のことをあまり子どもに言いたくない。子世代は親世代が秘密主義、閉鎖的であることが分からないという関係になりがちなのをこの映画で壊し、対話の関係を作りたいと思っています。家族に限らず、壁を作って理解し合えないものを、話しあって解決していくという狙いを、日本の文脈で重なるものがあれば、感じてもらいたいです。
 
 
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―――最後に、日本の観客にメッセージをお願いします。
クォーリーカー監督:一つ目は、世代が違う場合の理解の欠如です。特に若い世代は親世代がなぜそのような言動をするのか分からないと感じるでしょうが、双方ともに歩み寄ることで距離を縮めることができるのではないでしょうか。
 
二つ目は、自国の歴史、文化を知ることです。自分がどこから来たか、どういう歴史的、文化的背景から生まれたかを知らなければ、自分自身が分からないし、今後何を選んで生きていくかが明確に分かりません。また過去の歴史から多くを学ぶこともできるはずです。
 
三つ目は、この映画は単純に「こちらは良い」、「こちらは悪い」とジャッジしていません。クメール・ルージュの時代を含め、時代背景や人間関係はとても複雑なので、作る私はその判断を避け、観る方に委ねています。大勢の人を殺りくしたクメール・ルージュ側の人間は、被害者にとっては殺したいほど憎い存在ですが、彼らも時代や社会の被害者です。単純な判断をする方が楽ですが、善悪を単純に決めないという態度や私の方針を知ってもらいたいのです。『シアター・プノンペン』は判決を下す映画ではなく、2014年のカンボジア・プノンペンを若者の視点から見せる、クメール・ルージュの時代を事実として見せる、そしてクメール・ルージュ以前の美しいカンボジアを見せています。そこから何を感じていただくかは、観る方のものなのです。
(江口由美)
 

<作品情報>
『シアター・プノンペン』“THE LAST REEL”
(2014年 カンボジア 1時間45分)
監督:ソト・クォーリーカー
出演:マー・リネット、ソク・ソトゥン、ディ・サヴェット、ルオ・モニー、トゥン・ソービー
2016年7月2日(土)~岩波ホール、8月13日(土)~シネ・リーブル梅田、今秋、元町映画館、京都シネマ他全国順次公開
公式サイト⇒http://www.t-phnompenh.com/
(C) 2014 HANUMAN CO. LTD
 

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「劇場はちょうど地獄サイズ」長瀬×クドカン、鬼メイクの撮影秘話を披露!『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』舞台挨拶 @TOHOシネマズ梅田
(16.6.17 TOHOシネマズ梅田)
登壇者:宮藤官九郎監督、長瀬智也
 

~長瀬が熱演!「ロック×鬼×地獄」の最高にバカバカしい、ふりきれコメディー~

 

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長瀬智也が7年ぶりに主演を務める宮藤官九郎監督最新作、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』が6月25日(土)より全国東宝系で劇場公開される。好きな子にキスもできぬまま不慮の事故で地獄行きとなってしまった普通の高校生・大助に“鬼特訓”を加えるのが、長瀬演じる地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーK。歌舞伎のような鬼メイクで、「マザーファッカー!!!」と連呼しながら、大助にギターの“鬼特訓”をする一方、ヘルズのライブではオリジナル曲を多数熱唱し、ロック映画として見応えがある本作の、正に要となっている。
 

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全国公開を前にTOHOシネマズ梅田で開催された大阪公開直前舞台挨拶では、宮藤官九郎監督と長瀬智也が登壇し、会場を埋め尽くした女性客から熱烈な歓迎を受け、本作の地獄のような熱気がムンムン。冒頭の挨拶でも長瀬が貫録の様子で観客からの歓声に応える一方、宮藤監督は「こんばんは」の後に観客から返事が返ってくると、すかさず「返事するとは思わなかった」と大阪の歓迎ぶりに驚きの表情を見せた。
 

舞台挨拶までにインディアンカレー、たこやき、堂島ロールと大阪グルメを堪能したという長瀬はキラーK役について、「(オファーがあったときは)やった!と思った。ロックから、鬼ときて、地獄と、宮藤監督が表現したいことが分かった。僕もロックが好きで、地獄からやってきたというパフォーマンスをよく見ていたので、かっこよすぎて笑っちゃうようなロックなんだなと。説明は要らなかった」と監督の意図がストレートに伝わった様子。宮藤監督も「長瀬智也が主演のバカバカしい、ロックのふりきれたコメディーを作ろうというのが、今回のはじまり」と、長瀬ありきの本作であった経緯を明かした。

 

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赤鬼を思わせるビジュアルが個性的なキラーKだが、「声や表情がビジュアル負けしないように、少々の変顔では表情が変わらないので、やりすぎて顎が外れそうになった」と長瀬が苦労を明かすと、「モニターを見ながら、もっと、もっとと、最後にはゴリラでいいと言っていた」と宮藤監督が鬼指導ぶりを暴露、会場が笑いに包まれた。地獄のシーンはセット撮影だが、宮藤監督が「ちょうど(会場が)地獄サイズ、こんな広さでこれぐらいの高さの場所で地獄シーンを撮影していた」と明かしながら、「セット入りからメイク済の長瀬らヘルズのメンバーに、様々なジゴロック挑戦者が加わり、(ライブや対バンシーン)をワッとやって、ありがとうございましたと皆が去っていく。ほとんど(長瀬たちの)素顔は見なかったけど、楽しかった」。長瀬も「衣装は重たいし、視界が狭い中、砂埃や風を受けながらのライブシーンは、顔にナマハゲみたいな毛がへばりついても取れないし」と撮影を振り返り、宮藤監督から「そのライブシーンがいいんだよ」とお墨付きをもらう一幕も。
フォトセッションでは、観客の前でヘルズポーズを取る二人の後ろで、観客もヘルズポーズを披露し、大阪ならではのノリノリ地獄フォトとなった。
 

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最後に、「1年という長い年月があって、ようやく観ていただくことができうれしい。(宮藤監督とは)15,6年前に出会ってから培ってきたものがあり、また今回新たなスタッフも交え、共に作り上げた集大成。青春、ラブストーリー、コメディーと様々な要素がある。1回目は一人で、2回目は友人と、3回目は家族と観に来てほしい。今までロックに興味がなかった人に、少しでも興味をもってもらえたらうれしいです」(長瀬)
「バカバカしい青春ロックミュージカルコメディーです。面白かったら、ちゃんとつぶやくように。そうでなければ黙っていてください。お金を払って観てもらうのは大歓迎。ぜひもう一度観てください」(宮藤)
と挨拶した二人。最後までロックでカッコイイ長瀬と、長瀬に熱視線を送る観客にツッコミを入れて会場を沸かせる宮藤監督の名コンビへ、会場から大きな拍手が送られた。
宮藤監督と長瀬のあうんの呼吸から生まれたロック愛溢れる映画。この夏は、地獄図ロックが席巻すること間違いなしだ。
(写真:河田真喜子、文:江口由美)
 

<作品情報>
『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』
(2016年 日本 2時間5分)
監督:宮藤官九郎
出演:長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古館寛治、皆川猿時、宍戸・カフカ、清、古田新太、宮沢りえ他
2016年6月25日(土)~TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、OSシネマズミント神戸、TOHOシネマズ二条他全国ロードショー
公式サイト⇒http://tooyoungtodie.jp/
(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
 
 
 

creepy-di-550.jpg『クリーピー  偽りの隣人』 黒沢清監督インタビュー

(2016年6月8日(水)堂島ホテルにて)



『クリーピー  偽りの隣人』
creepy-550.jpg■2016年 日本 2時間10分
■原作:前川裕(『クリーピー 偽りの隣人』光文社文庫刊)
■監督・脚本:黒沢清  共同脚本:池田千尋
■出演:西島秀俊 竹内結子 川口春奈 東出昌大 香川照之 / 藤野涼子 戸田昌宏 馬場徹 最所美咲 笹野高史
■公開:2016年6月18日(土)~全国ロードショー
■コピーライト:(C)2016「クリーピー」製作委員会

■作品紹介:http://cineref.com/review/2016/05/post-668.html
■舞台挨拶:http://cineref.com/report/2016/06/creepy.html
■公式サイト:http://creepy-movie.com



黒沢清監督の話題のサスペンス・スリラー『クリーピー 偽りの隣人』が完成、6月18日公開を前に8日、監督が大阪・北区のホテルでPR会見を行った。

 
――― 前川裕氏の原作だが、かなり脚色している?
creepy-di-240-2.jpg原作読んでとても面白かった。だけど、長くて複雑で、このままやると5時間ぐらいの映画になってしまう。前半部分の“隣が怪しい”という本筋をもとに脚色しました。(原作の)前川さんも映画好きな方で、脚色に賛成してもらいました。都市と郊外の境目辺りに邪悪な何かが棲息している、そこだけに絞った。

――― ご近所関係の希薄さという社会現象?
神戸市内の生まれなので都会は知っている。普通に挨拶はして顔見知りだが、それ以上は何も分からない。たいがい、それで問題ないけれど、 よく考えると、邪悪なことが人知れず起ってもおかしくない。近年も、いくつか似たような事件が本当にあった。原作も実際の事件を元に書かれている。

――― キャラクターも変えている?
creepy-500-1.jpg無理やり変える意図はなかったが、物語を作り直していく過程でボク好みになったかな。香川(照之)さんとはこの映画でチャレンジすることを約束した。分かりやすい悪ではない。悪の象徴でもない。モラルや法律に縛られない自由奔放な男。昔で言えば織田信長みたいな、映画なら適当に自由に生きている植木等かな。うまくやれば世間で大成功するタイプ。香川さんも“よく分かる。そういう人、いる”、と言ってくれました。

――― 対照的に高倉(西島秀俊)は地味で受け身タイプ?
大学教授は頭はいいけどあまり行動的ではない。それだと物語を引っ張ってくれないので元刑事にした。ただ、一直線で脇が甘いので隣の西野につけこまれる。信頼出来るように見えるけど、穴だらけで危うい。そこが面白い。ハリウッドならハリソン・フォードですね。

creepy-500-2.jpg――― 高倉の妻・康子がずいぶん重要になるが? 
脚本を書いてるうちに康子がどんどん大きくなってきた。物語の要になるのは康子ですね。ダメもとで竹内結子さんに頼んだら、引き受けてもらえて助かりました。

――― これまではオリジナルものが多くて原作ものは少なかったが?
確かに…。実は『トウキョウソナタ』(08年)のあと仕事が来なくなった。自分では中国の歴史ものなどを企画していたが、ちょっと映画化しにくく、ものにならずで、もう撮れなくなるかと思った。そんな時にWOWOWの連続ドラマ『贖罪』の話がきた。テレビだから軽い気持ちでやったらこれが案外うまくいき、原作ものも意外にいいな、と思った。

――― 黒沢監督と言えばホラー、代名詞にもなっている。映画で怖がらせるコツは企業秘密?
creepy-di-240.jpgコツはあります。“怖いですよ”と分かりやすくすると怖くなくなる。怖いか、怖くないか、どっちか、ギリギリまで引っ張っていくのが本当に怖いんですよ。『クリーピー~』ではお隣が怪しい、と普通の家をだんだん怖くしていく。玄関開けて、廊下が見えて、しかし特に何も起こらない。そんなはずはないと観客が身構えてくれれば成功です。スリラーは好きですが、ユーレイや化け物が出て脅かす訳じゃない。犯罪が発覚していく過程が怖いんです。

――― 黒沢監督は早くから海外に進出して、非常に評価が高い。それは方針だったのか?
私の場合は『CURE』('97年)からですね。この頃、北野武監督や塚本晋也監督たちが認められて、日本ブームが起こった。大島渚監督や今村昌平監督らに続く日本映画の新しい世代が出てきた、という感じで注目された。私もその流れの中に乗った、というところでしょうか。海外メディアでは今の世界の映画は、ジャンル的な映画か、作家的な映画に分かれる。自分で言うのも何ですが『両方を兼ね備えるのは珍しい』と評価して頂いています。

――― となると、次の映画が注目されるが?
ええ、次の映画は『クリーピー ~ 』より前に撮った映画でフランス、ベルギー、日本合作の『ダゲレオタイプの女』で、すでに出来上がってます。オール外国人キャストで、全編フランス語の異色作です。


 
◆『クリーピー  偽りの隣人』
creepy-500-4.jpg日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の原作小説を、名匠・黒沢清監督が映画化したサスペンス・スリラー。犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)が、刑事の野上(東出昌大)から6年前に起きた一家失踪事件の分析を頼まれる。だが、事件唯一の生き残りである長女・早紀(川口春名)の記憶は頼りない。一方、高倉の妻・康子(竹内結子)は引っ越し先の隣人・西野(香川照之)の奇妙な言動に翻弄され、その中学生の娘・澪(藤野涼子)の言葉に驚く。それは異常な事件の幕開けだった…。

■公開:2016年6月18日(土)~全国ロードショー


◆黒沢清監督プロフィール 
1955年7月19日、兵庫県生まれ。立教大学在学中から8㍉映画を撮り始め、88年『スウィートホーム』で商業映画デビュー。97年『CURE』で世界的な注目を集め、以後『人間合格』(98年)、『大いなる幻影』(99年)、『カリスマ』(99年)が国内外で高く評価される。『回路』(00年)はカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。日本、オランダ、香港合作『トウキョウソナタ』(08年)ではカンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞とアジア・フィルム・アワード作品賞を受賞した。近年は『リアル~完全なる首長竜の日~』(13年)、『Seventh Code』(13年)、『岸辺の旅』(14年)などでも海外映画祭で受賞している。


     (安永 五郎)

 

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竹内結子が西島秀俊の「いじられキャラ」を暴露!『クリーピー 偽りの隣人』舞台挨拶@大阪ステーションシティシネマ
(16.6.8 大阪ステーションシティシネマ)
登壇者:黒沢清監督、西島秀俊、竹内結子
 
夫婦の日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描いた前川裕『クリーピー』を、名匠・黒沢清監督が映画化した『クリーピー 偽りの隣人』。ある事件を追ううちに自らも巻き込まれていく元刑事の犯罪心理学者、高倉を4度目のタグとなる西島秀俊が演じる他、高倉の妻役に竹内結子、隣人役に香川照之が扮し、最後まで先が読めない展開と、身近に潜む気味悪さが、観る者を恐怖に陥れるサスペンス・スリラーだ。
 
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全国公開に先立ち、大阪ステーションシティシネマで行われた舞台挨拶付き先行上映会では、今か今かと待ち構える女性ファンの前に黒沢清監督、西島秀俊、竹内結子が登場。会場が大きな歓声に包まれた。途中で、「偽りの隣人」にちなみ、“大阪名物たこ焼き”(実は、たこ焼き風プチシュー)をテイスティングする場面では、見た目と味のギャップに驚く一幕も。共演回数は多いものの、夫婦役は初めてという西島秀俊と竹内結子の息ピッタリ、いじりトークや、関西のある食べ物に熱弁をふるう黒沢監督など、怖い本編とは裏腹に、日ごろなかなか見ることのない素顔を垣間見ることができる楽しい舞台挨拶となった。その模様をご紹介したい。
 

(最初のご挨拶)

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西島:みなさん、こんばんは。高倉役の西島秀俊です。こうして、また大阪に来ることができ、みなさんとお会いできてうれしいです。いつも温かく迎え入れてくださり感激しております。今日は楽しんでいってください。
竹内:みなさん、こんばんは。今日はようこそお越しくださいました。高倉の妻、康子を演じました竹内結子です。昨日名古屋に行き、先ほどはある番組で怒涛の関西グルメをいただいてお腹いっぱいですが、みなさんと楽しく過ごしたいと思います。
黒沢:監督の黒沢です。今日は映画を観に来てくださり、ありがとうございました。西島秀俊、竹内結子を見たいと気軽にいらっしゃった方も多いと思いますが、結構ヤバい仕上がりになっています。どうか覚悟して最後までご覧ください。
 
 

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―――大阪と聞いてイメージするものは?
西島:人がオープンですね。「あー、西島君!」みたいに声をかけられ、知り合いだったかな?違うよねということがあります。おかえりなさいと言われているようなイメージがありますね。
竹内:人との距離を近く保ってくださるので、親しみやすい雰囲気がありますし、今私は大阪といえば秀吉でしょうか(大河ドラマ『真田丸』秀吉の側室茶々役で出演中)。
黒沢:大阪といえば「きつねうどん」ですね。食べ物の中で、何が一番好きかと聞かれると本当に「きつねうどん」と答えます。
西島:大阪って「きつねうどん」なんですか?
黒沢:東京では本当に美味しい大阪の「きつねうどん」のお店はない。なぜ大阪の人は東京でお店を出さないんでしょうね。大阪に来たら必ず食べます。よく薄いと言われますが、醤油の色が薄いだけで、ダシはむしろ濃いです。
西島:監督、なぜそんなに熱を帯びているんですか?全然、映画と関係ない(笑)。僕も食べて帰りたいです。
 
 

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―――主人公高倉は元刑事で、犯罪心理学者ですが、演じる上で大変だったことは?
西島:今回の映画は日本で実際に会った事件をモチーフにしています。もしかしたら自分にあるかもしれない身近な怖さを感じていただけると思います。
 
 
―――妻、康子も色々な場面に遭遇しますが、演じてみての感想は?
竹内:私は、今回の現場が楽しくて、楽しくて。今までのお芝居の内容ではいただけないような話がありましたし、あんなことや、こんなことを演じるのが楽しくて仕方がなかったんです。少し不謹慎ですが、物騒な雰囲気もとても楽しんで演じておりました。
 
 
 
―――西島さん、竹内さんが黒沢監督の映画で共演するのは初めてですが、現場ではどんな様子でしたか?
黒沢:実際にカメラが回っているときは、お二人にあんなことや、こんなことをやっていただき、本当に大変でした。でも一旦カメラが止まり、カットがかかると、すごく楽しそうでしたね。演技はハードな分、その反動で、香川さんも含めて爆笑したり、楽しそうにしているんですよ。こちらは次のカットのために準備しなければいけないのに、その様子が気になって仕方がない。そんな現場でした。
 
 
―――夫婦役は初めてですが、西島さんから見て、竹内さんはどんな方ですか?
西島:今回夫婦役を演じて、やっと同じ目線に立てた感じでしょうか。今までは上司だったので。プライベートでも、結構ね…。(竹内から「いじられキャラですか?」との声に頷きながら)ようやく夫として並んだ感じがありますね。
 
 

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―――竹内さんから見た西島さんはいかがですか?
竹内:「安定の西島秀俊」という感じです。現場で声を荒立てることもなく、普段ずっと穏やかに過ごされているので、周りのキャストやスタッフも安心して西島さんに甘えることができます。怒ったところも見たことがない。だから、みんなが西島さんをいじるのだと思います。西島さんがうろたえる、心の何かが触れる瞬間を見てみたい。
西島:いつからそうなったんでしょうね。
竹内:私と共演したテレビドラマ『ストロベリーナイト』の時は、既にみなさんからイジられていましたね。今回は香川照之さんが、オモチャになっていましたから。
 
 

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―――「クリーピー」というのは「ぞっとする」という意味ですが、最近ゾッとしたことは?
竹内:包丁立てに包丁を入れるとき、ストンと下に落ちたらどうしよう…とか、洗い物をしながら想像するとゾクッとします。
西島:散歩が好きなのですが、最近夜によく行く公園で、すごく真剣にJ-POPを歌っている人がいるのです。ちょっと古い歌を、人に聞こえるような大きさで歌っていて、少しクリーピーな感じがします。
竹内:それは歌っていただけないんですか?
西島:えっ!?
竹内:こういう感じで、いつもいじっていますよね(笑)。
西島:やめてくださいよ、もう(笑)。
 
 

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―――最後に一言ずつお願いします。
黒沢:とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。ただ、映画は日本を代表するトップスターたちが、クリーピー、つまり気味の悪い作品を作り上げています。非常にハイクオリティー、極上の気持ち悪さです。たっぷりと堪能してください。
竹内:これからご覧いただく方が、前のめりの悪夢を楽しんでいただきたいと思います。せっかくですから、Twitterなどをするときに「前のめりだった」と思ってもらえたら、そうつぶやいてください。よろしくお願いします。
西島:今日は本当にありがとうございます。僕達はもちろん、香川照之さん、東出昌大さん、川口春奈さん、藤野涼子さん、笹野高史さんと、とにかく若手がすごく気持ちの入った演技をしています。香川さんはとにかくすごいです。きっと見て下さったみなさん全員が「見応えがあった」と思っていただける作品になっていると思います。今日は楽しんでいってください。
 
 
(写真:河田真喜子、文:江口由美)
 

<作品情報>

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『クリーピー 偽りの隣人』
(2016年 日本 2時間10分)
監督:黒沢清
原作:前川裕『クリーピー』 (光文社文庫)
出演:西島秀俊、竹内結子、香川照之、東出昌大、川口春奈、藤野涼子、笹野高史他
2016年6月18日(土)~大阪ステーションシティシネマ他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://creepy.asmik-ace.co.jp/
(C) 2016「クリーピー」製作委員会
 
作品紹介はコチラ
 
黒沢清監督インタビューはコチラ

MARS-bu-550.jpg美し過ぎてすみません!『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』

ゲスト:藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)(28)、窪田正孝(27)、耶雲哉治監督(40)
(2016年6月1日(水)TOHOシネマズ梅田にて)


 

藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)×窪田正孝 豪華ダブル主演!
惣領冬実が描く伝説の少女コミック、ついに実写映画化!!

 

MARS-240.jpg90年代を席巻した累計発行部数500万部を超える、惣領冬実の「MARS」(講談社刊)を、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と窪田正孝の豪華ダブル主演で、待望の実写映画化が実現した『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』が、6月18日(土)から全国公開される。少女マンガらしからぬディープなテーマや禁断の世界観で話題となり圧倒的な人気を博した原作を、現代的アレンジを加え、美しいキャストと映像で綴った感動ラブストーリーとして生まれ変わらせている。


樫野零を演じるのは、『信長協奏曲』『独身貴族』などに出演、圧倒的な個性が光るKis-My-Ft2の演技派、藤ヶ谷太輔。桐島牧生には、『Nのために』『デスノート』など変幻自在な演技で観客を魅了する実力派俳優の窪田正孝。ヒロイン・麻生キラには、朝の連続テレビ小説「まれ」や映画『高台家の人々』にも出演した期待の新星、飯豊まりえ。すべてを受け入れ純粋な愛を貫くひた向きさに誰しも共感し、その世界観を新鮮に感じることだろう。
 



MARS-k-240-5.jpg公開を前に先行上映会が開催され、“美し過ぎる”主役二人が舞台挨拶に大歓声の中登壇。勝手に声をかけてくる大阪の観客に驚きながらも楽しそうに対応していた。また、“とにかく明るい窪田”のステージパフォーマンスで、終始笑いが絶えなかった。
 

――― お二人は3回目の共演ということでしたが、今回は如何でしたか?
藤ヶ谷:すごく楽しかったです。この感じ伝わってるでしょう?(歓声)大阪の皆さん温かいですね?(笑)。チーム全体で、ゆるむ時はゆるむ、やる時はやるとメリハリがあったので、現場は和気あいあいでした。

窪田:ご覧の通り、藤ヶ谷君はオーラまといまくりですよ、すさまじいですよ!この会場全体も藤ヶ谷君のものですから(笑)。クラスのシーンでも、太輔君がいるだけで、女性陣が「ハ~!ヒャ~!キタ~!」、さすがッスよ!(笑)盛り上がってますか?(歓声)

MARS-k-240-6.jpg藤ヶ谷:いや、その「盛り上がってますか?」のタイミングはおかしいでしょう?(笑)

――― お互い変わったなとか、新しくなったなと思うところは?
藤ヶ谷:お互い人見知りするタイプだけど、フィーリングが合うとよく喋りましたね。

窪田:太輔君と撮影合間の時間に江の島の高台に上りに行ったら、たまたまキャンドルシーズンで沢山の綺麗なキャンドルが灯してあって、一見クール系の太輔君が「キャ~、キレイ!可愛い!写真撮りましょうよ!」とかはしゃいでました(笑)。

MC:え?お二人はこっち系?

窪田:いえいえ、違いますよ!そう言えば、太輔君を見る目が違ってましたね~?

MC:はい!僕、藤ヶ谷さんの大ファンなんです。アルバムも買いました。インタビューの時など見とれてしまって手が震えました。

――― 90年代からの伝説の漫画ですが、映画化するにあたって、工夫された点は?
耶雲監督:どうせ映画化するのであれば、最高に美し映像で撮ろうと思いましたが、最高に美しいキャストが揃っていましたので、撮影は容易いことでした。

藤ヶ谷:すいません、僕ら二人美しくて!(拍手)

窪田:監督にそう言って頂けると嬉しいですね。嬉し過ぎて踊り出してしまいます。(と踊ってみせる窪田)

――― モニターを通して特に美しいと思ったのはどういうところですか?
MARS-di-240-2.jpg耶雲監督:零と牧生が対決シーンですね。あまりにも美しい二人なんで、見とれてカット掛けるの忘れちゃうほどでした。それぐらい魅力的な二人でした。

――― ときめいたシーンは?
窪田:え~と、零とキラが愛を育むところって、すごくステキだなって思いますゥ!(女子っぽく語る窪田)(笑)

藤ヶ谷:零と牧生が直接対決するところがあるんだけど、そこかなぁ?(女子っぽく)(笑)

――― 大阪の印象は?
藤ヶ谷:テレビ局で男性に「いや~今日は大変やな~?」と話し掛けられて、3分位喋ってました。

窪田:僕はそこへ後から来て「あの方どなたなんですか?」と聞いたら、「全然知らない人」って!?(笑)。

藤ヶ谷:心を開かせて頂いたような。

窪田:大阪の皆さんは心がウェルカムなんじゃないでしょうか。

MARS-k-240-4.jpg――― 大阪弁のイメージは?
藤ヶ谷:女性の大阪弁をまだ聞いてないですね。『MARS~ただ、君を愛してる~』のタイトルを大阪弁にすればいいのでは?

観客: 「愛してんで!」「あんた!」

藤ヶ谷: 「あんた!?」それでは大阪バージョンで、「ただ~あんたを愛してんで!」(拍手)

――― 大阪の舞台挨拶の雰囲気はどうですか?
藤ヶ谷:参加型で楽しいですね。

窪田:今日飛行機で来たんですけど、大阪の街を空から見て、大阪に来たな~!と実感しました。たこ焼きとか美味いんですよね~。大阪の舞台挨拶は“ウェルカム”ですよ!皆さん、楽しんでますか?(歓声)

藤ヶ谷:明るくてパワーがありますね。お構いなしに何でも話し掛けてくるところが大阪らしい。

MARS-k-240-2.jpg――― 「MARS(マース)」というタイトルを「マーズ」と間違える方もいらっしゃるようですが、今日はお二人に「〇〇しま~す!」と何か宣言してほしいのですが?
藤ヶ谷:ええ~?

窪田:う~ん?「太輔君がみんなの所にハイタッチしに行きマ~ス!」(大歓声!)

藤ヶ谷:ダメダメ、気持ちはあるけど「それやると、僕が怒られるマ~ス!」

監督: 「藤ヶ谷君が劇場に『MARS』を観に行きマ~ス!」

藤ヶ谷:それいいかな?「看板の前で写真撮りマ~ス!」「マサと一緒にどっかに観に行きマ~ス!」
 

――― 最後のご挨拶を。
MARS-di-240-1.jpg監督:とにかく二人をはじめ皆が全身全霊かけて撮りました。じっくり観てじっくり泣いて帰って下さい。よろしくお願いいたします。

窪田:女性の方が沢山いらっしゃると思いますが、ヒロインのキラちゃんに共感できたり自分を重ねたりして、いろんな角度から「恋」というものを教えてくれると思います。一途な想いはとても素晴らしいですが、時に盲目になったり自分を傷付けたりします。それでも、女の子っていいなとか男の子っていいなと思わせてくれる映画ですので、是非楽しんでご覧ください。沢山の方の広めて頂けたら嬉しいです。

藤ヶ谷:短い時間でしたが、客席から勝手に声が掛かる参加型のこの感じ、とても楽しかったです。高校生の恋愛ですが、人を想い愛する気持ちは年齢も性別も関係ないということを教えてくれる映画だと思いました。胸キュンなシーンや言葉もありますので、素直な気持ちで多くの方に楽しんで観て頂けたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。
 


MARS-logo-500.jpg『MARS~ただ、君を愛してる~』

出演:藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)・窪田正孝・飯豊まりえ・山崎紘菜・稲葉友・福原遥・前田公輝・鈴木優華・田原可南子・奥仲麻琴 他
原作:惣領冬実『MARS』(講談社「別冊フレンド」刊)
主題歌:Kis-My-Ft2「Gravity」(avex trax)
脚本:大石哲也 / 監督:耶雲哉治 / 音楽:牧戸太郎
企画制作:日本テレビ放送網 制作プロダクション:日テレ アックスオン
制作協力:AOI Pro. 配給:ショウゲート

コピーライト:(C)劇場版「MARS~ただ、君を愛してる~」製作委員会 (C)惣領冬実/講談社

公開日:2016年6月18日(土)~全国ロードショー

公式サイト: http://mars-love.jp