映画レビュー最新注目映画レビューを、いち早くお届けします。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』

 
       

TYTD-550.jpg

       
作品データ
制作年・国 2016年 日本 
上映時間 2時間5分
監督 宮藤官九郎
出演 長瀬智也、神木隆之介、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古館寛治、皆川猿時、宍戸・カフカ、清、古田新太、宮沢りえ他
公開日、上映劇場 2016年6月25日(土)~TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、OSシネマズミント神戸、TOHOシネマズ二条他全国ロードショー

 

~“地獄”と“ロック”は相性抜群!音楽魂みなぎるクドカン流輪廻転生コメディー~

 
Char、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLY、快速東京、そして大御所の木村充輝(憂歌団)とロックフェスティバルができそうなメンバーを揃え、クドカンこと宮藤官九郎監督の本気度が十二分に伝わる最新作が誕生した。ギターの神様、ジミー・ヘンドリックスの手まで売っている地獄を舞台にガイコツ、HELLなコスプレ、何でも来いの超ロックな音楽映画。全曲オリジナルの地獄図(ヘルズ)ロックで、身も心も熱くなれ!!!
 
 
TYTD-500-1.jpg
物語はクラスメイトのひろ美(森川葵)に片思い中の大助(神木隆之介)が、修学旅行中の事故で地獄行きになるところから始まる。ひろ美にモテたいばかりにはじめたバンドで自作曲「SUICIDE(自殺)」を披露したことから、自殺と勘違いされ地獄行きとなることに。だが、ロックバンド地獄図のボーカル、キラーK(長瀬智也)から、えんま様(古田新太)の前でロックを披露し、その裁き次第で現世に転生するチャンスがあることを聞かされる。今どき高校生らしく「無理無理~~~」を連発する大助も、もう一度ひろ美に会いたい一心で地獄図のメンバーになるのだったが…。
 
 
TYTD-500-2.jpg
大助が地獄と現世を行き来する輪廻転生も、なぜかキラーKが生前店長をし、大助たちが通っていた「スタジオパンダ」のトイレで生まれ変わる。小動物から昆虫まで、とにかく元の姿ではない何かに生まれ変わるのだから、なかなか大変だ。輪廻転生の限度数に達し、もう現世に戻れないキラーKに代わり、結婚目前の恋人だったなおみ(尾野真千子)の様子も報告する大助。現世に思い残しがあるのは、高校生だろうが、大人だろうが同じこと。ひろ美を探す大助とキラーKのダブルのラブストーリーは、二度と現世で人間として会うことができないだけに、コミカルな中にも切なさが滲む。
 
 
TYTD-500-3.jpg
一方、地獄でのロック活動は、とことんテンションが高い!歌舞伎役者並の強烈メイクで、誰が誰だか分からないような地獄図メンバーのCOZY(桐谷健太)、邪子(清野菜名)をはじめ、学校や農作業と意外に健全な!?地獄ライフの舞台は、見ているだけで体から炎が燃え上がる感じ。そこで繰り広げられるロックバトル、ジゴロックの対決ぶりは、冒頭の名ミュージシャンたちをはじめ、地獄図メンバーも超絶美技を披露し、至福のひと時だ。中でも地獄の赤鬼メイクで、HELLロックをガンガン歌う長瀬智也は、まさにはまり役。地獄もロックも縁遠そうなヘタレ高校生、大助にロック魂だけでなく、恋人に作った愛の歌を託していく。恋やロックを通してヘタレから大人になっていく大助を演じる神木隆之介も、初の音楽映画でギターの腕前を披露。芝居はもともと達者な彼だが、更に役の幅が広がること間違いなしだ。こんな楽しい仲間がいる地獄なら、いるのも悪くない。鬼メークをして、舌を出しながら「へー!地獄へようこそ!」なんてね。
(江口由美)
 
公式サイト⇒http://tooyoungtodie.jp/
(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation