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竹内結子が西島秀俊の「いじられキャラ」を暴露!『クリーピー 偽りの隣人』舞台挨拶@大阪ステーションシティシネマ

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竹内結子が西島秀俊の「いじられキャラ」を暴露!『クリーピー 偽りの隣人』舞台挨拶@大阪ステーションシティシネマ
(16.6.8 大阪ステーションシティシネマ)
登壇者:黒沢清監督、西島秀俊、竹内結子
 
夫婦の日常が、“奇妙な隣人”への疑惑と不安から深い闇へと引きずり込まれていく恐怖を描いた前川裕『クリーピー』を、名匠・黒沢清監督が映画化した『クリーピー 偽りの隣人』。ある事件を追ううちに自らも巻き込まれていく元刑事の犯罪心理学者、高倉を4度目のタグとなる西島秀俊が演じる他、高倉の妻役に竹内結子、隣人役に香川照之が扮し、最後まで先が読めない展開と、身近に潜む気味悪さが、観る者を恐怖に陥れるサスペンス・スリラーだ。
 
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全国公開に先立ち、大阪ステーションシティシネマで行われた舞台挨拶付き先行上映会では、今か今かと待ち構える女性ファンの前に黒沢清監督、西島秀俊、竹内結子が登場。会場が大きな歓声に包まれた。途中で、「偽りの隣人」にちなみ、“大阪名物たこ焼き”(実は、たこ焼き風プチシュー)をテイスティングする場面では、見た目と味のギャップに驚く一幕も。共演回数は多いものの、夫婦役は初めてという西島秀俊と竹内結子の息ピッタリ、いじりトークや、関西のある食べ物に熱弁をふるう黒沢監督など、怖い本編とは裏腹に、日ごろなかなか見ることのない素顔を垣間見ることができる楽しい舞台挨拶となった。その模様をご紹介したい。
 

(最初のご挨拶)

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西島:みなさん、こんばんは。高倉役の西島秀俊です。こうして、また大阪に来ることができ、みなさんとお会いできてうれしいです。いつも温かく迎え入れてくださり感激しております。今日は楽しんでいってください。
竹内:みなさん、こんばんは。今日はようこそお越しくださいました。高倉の妻、康子を演じました竹内結子です。昨日名古屋に行き、先ほどはある番組で怒涛の関西グルメをいただいてお腹いっぱいですが、みなさんと楽しく過ごしたいと思います。
黒沢:監督の黒沢です。今日は映画を観に来てくださり、ありがとうございました。西島秀俊、竹内結子を見たいと気軽にいらっしゃった方も多いと思いますが、結構ヤバい仕上がりになっています。どうか覚悟して最後までご覧ください。
 
 

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―――大阪と聞いてイメージするものは?
西島:人がオープンですね。「あー、西島君!」みたいに声をかけられ、知り合いだったかな?違うよねということがあります。おかえりなさいと言われているようなイメージがありますね。
竹内:人との距離を近く保ってくださるので、親しみやすい雰囲気がありますし、今私は大阪といえば秀吉でしょうか(大河ドラマ『真田丸』秀吉の側室茶々役で出演中)。
黒沢:大阪といえば「きつねうどん」ですね。食べ物の中で、何が一番好きかと聞かれると本当に「きつねうどん」と答えます。
西島:大阪って「きつねうどん」なんですか?
黒沢:東京では本当に美味しい大阪の「きつねうどん」のお店はない。なぜ大阪の人は東京でお店を出さないんでしょうね。大阪に来たら必ず食べます。よく薄いと言われますが、醤油の色が薄いだけで、ダシはむしろ濃いです。
西島:監督、なぜそんなに熱を帯びているんですか?全然、映画と関係ない(笑)。僕も食べて帰りたいです。
 
 

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―――主人公高倉は元刑事で、犯罪心理学者ですが、演じる上で大変だったことは?
西島:今回の映画は日本で実際に会った事件をモチーフにしています。もしかしたら自分にあるかもしれない身近な怖さを感じていただけると思います。
 
 
―――妻、康子も色々な場面に遭遇しますが、演じてみての感想は?
竹内:私は、今回の現場が楽しくて、楽しくて。今までのお芝居の内容ではいただけないような話がありましたし、あんなことや、こんなことを演じるのが楽しくて仕方がなかったんです。少し不謹慎ですが、物騒な雰囲気もとても楽しんで演じておりました。
 
 
 
―――西島さん、竹内さんが黒沢監督の映画で共演するのは初めてですが、現場ではどんな様子でしたか?
黒沢:実際にカメラが回っているときは、お二人にあんなことや、こんなことをやっていただき、本当に大変でした。でも一旦カメラが止まり、カットがかかると、すごく楽しそうでしたね。演技はハードな分、その反動で、香川さんも含めて爆笑したり、楽しそうにしているんですよ。こちらは次のカットのために準備しなければいけないのに、その様子が気になって仕方がない。そんな現場でした。
 
 
―――夫婦役は初めてですが、西島さんから見て、竹内さんはどんな方ですか?
西島:今回夫婦役を演じて、やっと同じ目線に立てた感じでしょうか。今までは上司だったので。プライベートでも、結構ね…。(竹内から「いじられキャラですか?」との声に頷きながら)ようやく夫として並んだ感じがありますね。
 
 

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―――竹内さんから見た西島さんはいかがですか?
竹内:「安定の西島秀俊」という感じです。現場で声を荒立てることもなく、普段ずっと穏やかに過ごされているので、周りのキャストやスタッフも安心して西島さんに甘えることができます。怒ったところも見たことがない。だから、みんなが西島さんをいじるのだと思います。西島さんがうろたえる、心の何かが触れる瞬間を見てみたい。
西島:いつからそうなったんでしょうね。
竹内:私と共演したテレビドラマ『ストロベリーナイト』の時は、既にみなさんからイジられていましたね。今回は香川照之さんが、オモチャになっていましたから。
 
 

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―――「クリーピー」というのは「ぞっとする」という意味ですが、最近ゾッとしたことは?
竹内:包丁立てに包丁を入れるとき、ストンと下に落ちたらどうしよう…とか、洗い物をしながら想像するとゾクッとします。
西島:散歩が好きなのですが、最近夜によく行く公園で、すごく真剣にJ-POPを歌っている人がいるのです。ちょっと古い歌を、人に聞こえるような大きさで歌っていて、少しクリーピーな感じがします。
竹内:それは歌っていただけないんですか?
西島:えっ!?
竹内:こういう感じで、いつもいじっていますよね(笑)。
西島:やめてくださいよ、もう(笑)。
 
 

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―――最後に一言ずつお願いします。
黒沢:とても楽しいひと時を過ごさせていただきました。ただ、映画は日本を代表するトップスターたちが、クリーピー、つまり気味の悪い作品を作り上げています。非常にハイクオリティー、極上の気持ち悪さです。たっぷりと堪能してください。
竹内:これからご覧いただく方が、前のめりの悪夢を楽しんでいただきたいと思います。せっかくですから、Twitterなどをするときに「前のめりだった」と思ってもらえたら、そうつぶやいてください。よろしくお願いします。
西島:今日は本当にありがとうございます。僕達はもちろん、香川照之さん、東出昌大さん、川口春奈さん、藤野涼子さん、笹野高史さんと、とにかく若手がすごく気持ちの入った演技をしています。香川さんはとにかくすごいです。きっと見て下さったみなさん全員が「見応えがあった」と思っていただける作品になっていると思います。今日は楽しんでいってください。
 
 
(写真:河田真喜子、文:江口由美)
 

<作品情報>

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『クリーピー 偽りの隣人』
(2016年 日本 2時間10分)
監督:黒沢清
原作:前川裕『クリーピー』 (光文社文庫)
出演:西島秀俊、竹内結子、香川照之、東出昌大、川口春奈、藤野涼子、笹野高史他
2016年6月18日(土)~大阪ステーションシティシネマ他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://creepy.asmik-ace.co.jp/
(C) 2016「クリーピー」製作委員会
 
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