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2017年12月アーカイブ

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岡田将生、木村文乃が生國魂神社で『伊藤くん A to E』の大ヒット祈願!来年の抱負を語る。
(2017年12月22日 難波大社 生國魂神社)
 
「ランチのアッコちゃん」などの柚木麻子原作の『伊藤くん A to E』が、廣木隆一監督(『PとJK』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』)によって映画化された。いち早く放映されたドラマ版は伊藤という「痛男」に出会ってしまった【A】~【D】の女たちのエピソードを、崖っぷち脚本家の「毒女」莉桜が聞いていく話になっていたが、映画版では伊藤と莉桜の物語を中心に展開され、全く別の物語が立ち上がっている。
 
 
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超モンスター級の痛男、伊藤を演じた岡田将生と、脚本を面白くしたいがために、そのネタとなる悩み相談の女性たちを煽るしたたかさをみせる莉桜を演じた木村文乃が、12月22日いくたまさんの名で親しまれている大阪の生國魂神社に参拝し、2018年1月12日公開の『伊藤くん A to E』大ヒット祈願を行った。
 
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引き続き行われたのは、年末にちなみ酉年から戌年への干支の引継ぎ式。今年大阪のUSJで一日遊び、全乗り物を制覇したことが楽しかったという岡田と、大阪や京都が好きで、気に入った器屋に一人で行くこともあるという木村。それぞれフクロウと柴犬をゲストに迎え、写真撮影が行われた。来年の抱負を聞かれると「今年以上に羽ばたけるように」(岡田)、「ワンアップして頑張れるように」(木村)と干支を意識したコメントが飛び出した。
 
 
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自身が演じた役ならどんな抱負を持つかと聞かれると「伊藤は自意識過剰で嫌われるタイプなので、縁切りで忙しいのではないか」(岡田)、「(莉桜なら)良縁でしょうか。夢に向かってもがいている人なので、自分を支えてくれる人の存在に気付き、良い縁に恵まれ、ちゃんと脚本家として活躍できるように」(木村)と、自身の役柄を分析。
 
 
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さらに、大ヒット祈願と一緒にお願いしたことについては「あと少しで30歳になるので、もう少し自立していたい。成長するために色々な仕事に挑戦し、色々な役をできるように勉強していきたい」と岡田が答えると、「今年はずっとお芝居をさせていただいたので、(来年は)視野を広げるために色々なところに行き、色々なものを見てみたい」と木村が宣言。今年の仕事の充実ぶりから、ステップアップするためのインプットが必要と感じていることが伺えた。
 
 
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非常に個性的な役に挑んだ二人だが、それぞれの役について「伊藤に関しては最低の印象、まさにゼロから入ったので、それ以下になることはなく、(演じているうちに)少しずつ愛着が湧いてきました。人からあまり好かれることがない人間で、原作の柚月先生からは『好きにならないで』と言われていたけれど、なるべく伊藤の事を理解しようとしました。すごくこだわりがあり、自分の世界を持っている人なので、幼稚だけど自立している。僕は少しそういうところに憧れもしました」(岡田)、「映画の中で“バスタブ”が一つのキーポイントになるのですが、最初の台本を読み終わった時に、私の中にも“バスタブ”があるなと思いました。映画をご覧にならないと分からない話ですが、そのバスタブを私も莉桜と一緒に開けられたらいいなと思ったのです。そのうち最終稿が上がってきたのを読み、廣木監督の表現したいことが分かったので、そこを大事にしていきました」(木村)と、それぞれの役への思いを披露した。
 
 
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最後に、これからご覧になる方へ「人の見てはいけない部分を見て、クスクス笑えもしますが、廣木監督が『人は表面上に見えている部分ではないところがあるんじゃない?』と感じるところが、実は細かく描かれています。2回、3回とご覧になっても面白いでしょうし、ご家族と『あそこ、どうだった?』と話をしてもらうと楽しめるのではないかと思います」(木村)
「ある意味、恋愛ミステリーな部分もありますし、伊藤が何を考え、どう行動するのか目が離せなくなるところがあります。カップルしかり、女性同士しかり、来年の1月公開なので、この映画を選んでいただけたら、失敗はしないと思います」(岡田)
とメッセージを寄せた。
 
映画の出来に確信を持つだけでなく、登場人物たちの失敗する姿を見れば同じ轍を踏まないという二重の意味での「失敗はしない」映画。伊藤に接することでみっともない姿を見せる登場人物たちは、まさに自分の映し鏡かもしれないと思えるような、味わい深い人間観察エンターテイメントだ。
(江口由美)
 

『伊藤くん A to E』
(2017年 日本 2時間6分)
監督:廣木隆一
原作:柚木麻子『伊藤くん A to E』幻冬舎文庫
出演:岡田将生、木村文乃、佐々木希、志田未来、池田エライザ、夏帆、田口トモロヲ、中村倫也、田中圭
2018年1月12日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー
公式サイト⇒http://ito-kun.jp/
(C) 「伊藤くん A to E」製作委員会
 

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中井貴一、坂田利夫との共演は「36年の芸歴の中で最高に幸せ!」『嘘八百』舞台挨拶
(17.12.12 TOHOシネマズなんば)
登壇者:中井貴一、佐々木蔵之介、坂田利夫
 
『百年の恋』の武正晴監督と脚本家の足立紳が再度タッグを組み、大阪堺市を舞台に描く新春コメディー『嘘八百』が1月5日(金)より全国ロードショーされる。
 
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空振り続きの古物商の則夫(中井貴一)、娘のいまり(森川葵)がお宝を探してやってきたのは、千利休の出生地、堺市。お宝が眠っていそうな古い蔵のある屋敷を訪れると、主人とおぼしき男、佐輔(佐々木蔵之介)が出迎え、蔵を案内してくれたのだが…。
 
 
運に見放された則夫と佐輔が、“幻の利休の茶器”をめぐって一儲けをたくらむ一攫千金コメディー。佐輔と組んで様々な偽造をいとも鮮やかにやってのける飲み屋の店主には木下ほうか、常連客には坂田利夫をはじめ、個性派俳優が勢ぞろいし、大阪ならではのテンポの良い掛け合いを披露している。則夫らが騙そうとする骨とう品店店主に芦屋小雁、重鎮鑑定師に近藤正臣と重鎮を揃え、一筋縄ではいかない骨とう品をめぐる攻防ぶりが白熱するのだ。
 

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全国ロードショーを前に、12月12日(火)ロケ地の大阪・堺市に近いTOHOシネマズなんばにて行われた舞台挨拶付有料上映会では、上映前に司会者が主演の中井貴一、佐々木蔵之介を呼び込むと、佐々木と共にトレードマークのギャグ歩きで登壇したのは中井貴一ではなく共演の坂田利夫!あっけにとられ、爆笑の観客を前に「何がおかしいねん。中井貴一でございます。今日はカツラを取ってきました~」と中井になりきって挨拶した。佐々木は「贋作がテーマですからね」と『嘘八百』の内容に引っ掛けた演出を一言で表現。ようやく登壇した本物の中井貴一は、開口一番「師匠(坂田利夫)との共演は36年の芸歴の中で最高に幸せ」と坂田を称えると、坂田も「心からありがとうさん!今晩は寝られへんわ」と感動の面持ちだった。
 
 

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中井、佐々木に挟まれ、センターでマイクを持った坂田は、二人との共演について、「素晴らしい!背も高いし、髪の毛も多いし、やさしいねん」と、現場で優しくしてもらったエピソードを披露。そんな坂田との共演を振り返った中井は、「人間は笑わせようとしたらダメ。師匠は存在自体が可笑しい」ともはや笑いの神扱い。一方、佐々木は「仕事で海外にいる時、着信を見ると必ず師匠。海外にいるのでとメールをしても、師匠はメールを読まない方で。電話の通信音で海外だと分かるはずなのに」と坂田とのエピソードを披露すると、坂田も「地震があったから心配で。(音は)どこかでお好み焼きでも食べているのかと思った」と笑いを誘った。
 
 
 
 
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そんな坂田が撮影でなかなかセリフを覚えられなかったことを明かすと、中井が「師匠は木下ほうかさんのセリフを覚えていて、本番でもほうかさんのセリフを言ってました。ほうかさんが『僕のセリフなのになぁ』って」と即座に指摘。坂田は「人のセリフは覚えやすい。自分のは覚えんかったな~」と天然ぶりを発揮した。
 
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坂田だけでなく、芦屋小雁、近藤正臣とベテラン俳優陣に囲まれた撮影だったが、中井は「老いるということはどういうことかを学びました。まんざら捨てたものじゃないですね」と人生の先輩方から撮影で学ぶことも多かったようだ。さらに「映画はコメディーではないけれど、現場がコメディーだった」と本番ではヒューマンドラマの一面があることも敢えて強調。妻役の友近との共演の感想を聞かれた佐々木の横で、またしても坂田が「羨ましいわ~奥さん欲しいわ~」と観客から結婚相手を公募する一幕も。最後の挨拶まで中井から代表してと託された坂田が「今日は本当にサンキューベリマッチです」と坂田節を発揮、主演二人の魅力と映画の魅力を訴えた。
 
まだまだ裏話がたくさんありそうな『嘘八百』は、ほぼ全編堺市ロケで、堺の魅力がたっぷり。主演二人のコンビぶりも楽しめる初笑いコメディーで、2018年は開運確実!?
(写真:河田真喜子 文:江口由美)
 

<作品情報>
『嘘八百』
(2017年 日本 1時間45分)
監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子、坂田利夫、木下ほうか、塚地武雅、他
2018年1月5日(金)~全国ロードショー
公式サイト⇒ http://gaga.ne.jp/uso800/
(C) 2018「嘘八百」製作委員会