レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

舞台挨拶の最近の記事

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中井貴一、坂田利夫との共演は「36年の芸歴の中で最高に幸せ!」『嘘八百』舞台挨拶
(17.12.12 TOHOシネマズなんば)
登壇者:中井貴一、佐々木蔵之介、坂田利夫
 
『百年の恋』の武正晴監督と脚本家の足立紳が再度タッグを組み、大阪堺市を舞台に描く新春コメディー『嘘八百』が1月5日(金)より全国ロードショーされる。
 
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空振り続きの古物商の則夫(中井貴一)、娘のいまり(森川葵)がお宝を探してやってきたのは、千利休の出生地、堺市。お宝が眠っていそうな古い蔵のある屋敷を訪れると、主人とおぼしき男、佐輔(佐々木蔵之介)が出迎え、蔵を案内してくれたのだが…。
 
 
運に見放された則夫と佐輔が、“幻の利休の茶器”をめぐって一儲けをたくらむ一攫千金コメディー。佐輔と組んで様々な偽造をいとも鮮やかにやってのける飲み屋の店主には木下ほうか、常連客には坂田利夫をはじめ、個性派俳優が勢ぞろいし、大阪ならではのテンポの良い掛け合いを披露している。則夫らが騙そうとする骨とう品店店主に芦屋小雁、重鎮鑑定師に近藤正臣と重鎮を揃え、一筋縄ではいかない骨とう品をめぐる攻防ぶりが白熱するのだ。
 

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全国ロードショーを前に、12月12日(火)ロケ地の大阪・堺市に近いTOHOシネマズなんばにて行われた舞台挨拶付有料上映会では、上映前に司会者が主演の中井貴一、佐々木蔵之介を呼び込むと、佐々木と共にトレードマークのギャグ歩きで登壇したのは中井貴一ではなく共演の坂田利夫!あっけにとられ、爆笑の観客を前に「何がおかしいねん。中井貴一でございます。今日はカツラを取ってきました~」と中井になりきって挨拶した。佐々木は「贋作がテーマですからね」と『嘘八百』の内容に引っ掛けた演出を一言で表現。ようやく登壇した本物の中井貴一は、開口一番「師匠(坂田利夫)との共演は36年の芸歴の中で最高に幸せ」と坂田を称えると、坂田も「心からありがとうさん!今晩は寝られへんわ」と感動の面持ちだった。
 
 

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中井、佐々木に挟まれ、センターでマイクを持った坂田は、二人との共演について、「素晴らしい!背も高いし、髪の毛も多いし、やさしいねん」と、現場で優しくしてもらったエピソードを披露。そんな坂田との共演を振り返った中井は、「人間は笑わせようとしたらダメ。師匠は存在自体が可笑しい」ともはや笑いの神扱い。一方、佐々木は「仕事で海外にいる時、着信を見ると必ず師匠。海外にいるのでとメールをしても、師匠はメールを読まない方で。電話の通信音で海外だと分かるはずなのに」と坂田とのエピソードを披露すると、坂田も「地震があったから心配で。(音は)どこかでお好み焼きでも食べているのかと思った」と笑いを誘った。
 
 
 
 
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そんな坂田が撮影でなかなかセリフを覚えられなかったことを明かすと、中井が「師匠は木下ほうかさんのセリフを覚えていて、本番でもほうかさんのセリフを言ってました。ほうかさんが『僕のセリフなのになぁ』って」と即座に指摘。坂田は「人のセリフは覚えやすい。自分のは覚えんかったな~」と天然ぶりを発揮した。
 
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坂田だけでなく、芦屋小雁、近藤正臣とベテラン俳優陣に囲まれた撮影だったが、中井は「老いるということはどういうことかを学びました。まんざら捨てたものじゃないですね」と人生の先輩方から撮影で学ぶことも多かったようだ。さらに「映画はコメディーではないけれど、現場がコメディーだった」と本番ではヒューマンドラマの一面があることも敢えて強調。妻役の友近との共演の感想を聞かれた佐々木の横で、またしても坂田が「羨ましいわ~奥さん欲しいわ~」と観客から結婚相手を公募する一幕も。最後の挨拶まで中井から代表してと託された坂田が「今日は本当にサンキューベリマッチです」と坂田節を発揮、主演二人の魅力と映画の魅力を訴えた。
 
まだまだ裏話がたくさんありそうな『嘘八百』は、ほぼ全編堺市ロケで、堺の魅力がたっぷり。主演二人のコンビぶりも楽しめる初笑いコメディーで、2018年は開運確実!?
(写真:河田真喜子 文:江口由美)
 

<作品情報>
『嘘八百』
(2017年 日本 1時間45分)
監督:武正晴
出演:中井貴一、佐々木蔵之介、友近、森川葵、前野朋哉、堀内敬子、坂田利夫、木下ほうか、塚地武雅、他
2018年1月5日(金)~全国ロードショー
公式サイト⇒ http://gaga.ne.jp/uso800/
(C) 2018「嘘八百」製作委員会
 

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映画・ドラマに次々出演池田エライザ
も登壇!
注目の若手俳優が一挙登壇の舞台挨拶

池田の「エライザや~、で!」の挨拶&関西弁の胸キュンセリフに大阪の観客もお墨付き!

 
小学館「ベツコミ」で連載され、コミック累計100万部を突破した「一礼して、キス」が遂に実写化。映画『一礼して、キス』が11月11日(土)に全国ロードショーを迎えました。

公開を記念しまして公開翌日の11月12日(日)なんばパークスシネマにて、メインキャストを務めました池田エライザ、中尾暢樹、松尾太陽による舞台挨拶を実施いたしました。


日時:11月12日(日)17:00~17:20 
場所:なんばパークスシネマ スクリーン④
登壇者: 池田エライザ/中尾暢樹/松尾太陽


司会の紹介に続き現れた本日のゲスト、池田エライザさん、中尾暢樹(なかおまさき)さん、松尾太陽(まつおたかし)さん。会場は満席、またゲストの名前を書いたカードも多く見られるなど、今注目&人気のゲストの登場に、会場からも大きな拍手が起こりました。

――まずは映画のタイトル『一礼して、キス』にかけて、それぞれが一礼してから挨拶をお願いします。
ichireisite-butai-240-2.jpg池田が「今日はみなさんにとって大切な日曜日にこの『一礼して、キス』の舞台挨拶に来て頂きありがとうございます!大阪ということで・・・太陽の地元!(客席に)お帰りーって言ってあげて!」と促すと会場から大きな「お帰りー!」の声が。大阪出身の松尾も「ただいま!」と嬉しそうに答えた。さらに池田は松尾の所属する超特急での自己紹介を真似、「エライザや~、で!」とポーズを決め、会場を盛り上げた。

続いて中尾もまずは「大阪のみんな・・・俺や~、で!」ともはやお約束の自己紹介。「今日は上映前と言うことで、もっと面白くなるようにみどころとか伝えていけたらと思います!」と挨拶。

そして挨拶トリは大阪出身の松尾。「みなさん、“ほんまもんの”たかしや~、で!」と挨拶すると、地元大阪のファンから大きな歓声が上がった。


――公開初日を迎えた気持ちは?
ichireisite-butai-240-1.jpg中尾は「映画を見返すと綺麗な恋愛ではなくて、共感できない部分もたくさんある。でも恋愛ってそういうものだと思うし、そう言うところを含めて恋愛っていいな思って、また恋愛したいなって思ってもらえたらいいと思います。」と答え、続けて(自分が演じた)三神のダメなところは?と言う質問には池田が「すぐ触る。劇中の三神すぐ触る!」と答えると中尾も「あれはギリギリセクハラ!同意の上です(笑)」と作中の役での演出について語った。

 
――(松尾さんに対し)劇中では標準語の役柄。関西弁が出てしまうことは?
松尾が「役を演じている時は大丈夫なんですけど、気が緩むと(自然体の役だったので)ぽろっと出てしまったりするので、あまり抜けすぐないように気を付けました。」と撮影中の苦労を話すと、中尾は「俺は勝手にキュンとしてたよ(笑)」と言い、すかさずフォローしていた。

大阪での舞台挨拶と言うことで、関西の話に。中尾は「最近一人で京都旅をして湯葉とか豆腐とか、お出汁も東京と違ってて凄く美味しかったです。さっきも串カツの“だるま”の話も聞いたし、タコ焼きがあったりして食べたんですけど、いいとこだなと思いました。」と大阪の名物でも


――初対面と今で、印象が変わったところはありますか?
ichireisite-butai-240-3.jpgまず池田が「中尾君は弓道の練習に対しても、取材の時もずっとまじめだなと思いました。」と言うと中尾も「しっかりした人が来たな」と互いに真面目な印象を持ちそのままの人柄だったことを明かした。

松尾は「自分は全部で2日間くらいしかいれなかったけど、そこまで緊張せず、この現場じゃないと(自分が演じた)自然体の役はできなかったんじゃないかと思うくらい全然気を遣うことなくいれた印象があります。」と答えると、横にいた池田が「イェーイ!」とハイタッチ!現場から続く仲の良さが現れていた。

 
――注目してほしいポイントや、お気に入りのシーンは?
松尾は「作品が弓道をテーマにしているので、(弓矢を)引っ張ってから、離れをするまでの張りつめた時間とか、ドキドキする感じが映画館でしか感じられないと思うし、それと恋愛のドキドキとが、全然違うものなんだけどリンクするところを作品を通して見つけてほしい。色々なドキドキを見つけてほしいです。」と答え池田は「(主人公の)杏ちゃんが走ると物語が進むと思った。それが青春だな!走ってたな学生時代!と思ったので、杏ちゃんが走るところに注目してみてほしいです。」とそれぞれのオススメポイントを話した。


ichireisite-500-2.jpg――胸キュン台詞がたくさんの本作。大阪の舞台挨拶なので、関西弁で聞かせてもらえますか?
「面白くなっちゃいますよ?」と心配そうに聞く中尾にMCから「でもそれをカッコよく決めるのが中尾さんじゃないですか!」と上手くのせられ、「そうですね、中尾さんです。」と逆にやる気を出す中尾。池田は「頑張れ」と中尾を励ますが、MCから「池田さんもありますよ?」と言われると「・・・帰る」と舞台を降りようとするが、すかさず中尾と松尾が引き留める事態に。まずは池田が関西人のMCや松尾から教えてもらいながら「今から練習なん?頑張ってな!」と言うと、客席から「可愛い―!」と言う声が続出。「ちょっと違ったね、ごめんね。」と言うが、松尾からは「いや、そんなことないですよ。100点!」と絶賛。


ichireisite-500-1.jpg続いて中尾が挑戦。池田が映画監督ばりに「本番よーい!あい!」とスタートすると、「もっとちゃんと~、俺のもんになってな~」とぎこちなく関西弁を発表、会場からは慰めの?拍手が起きるがフォローのためにもう一つ発表することに。続けて「好きだからやで!」と今度はしっかりと決めると、関西弁のプロ?の松尾は「1回目と2回目と合わせて100点になりました!」と池田に続き太鼓判を押した。そして最後はMCから「やっぱり本物聞いて終わりましょ!」と促されると、松尾は「もっとちゃんと、俺のもんになってや!」と決めると会場からも拍手とため息のような歓声が上がり、中尾も「これか!」と感心していた。


フォトセッションでは、通常のポーズに加え、ゲストの3人が「タカシやで!」ポーズを決めるなど、サービス満点の演出を披露。3人とも同い年と言うこともあり、仲のよさが垣間見えた。

ichireisite-butai-500-1.jpg最後に池田の「この映画は私の初めての主演映画となりました。これからいろんな映画に出ても初めての主演はこの作品だと言われていく作品なので、愛情を持ち続けていきたいという想いでいっぱいです。なのでこの作品を観に来て下さる皆さんに“ありがとう”と伝えたいです!こうやって大阪の皆さんとラフにお話出来て嬉しいです、温かく迎え入れてくれてありがとうございます。皆さんこの作品を観てドキドキして下さい!」という本作への強い想いと、関西への感謝に溢れるコメントで舞台挨拶は終了した。


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<後輩男子>が、<先輩女子>に、恋をした━。今秋最高の偏愛映画、遂に公開。
コミック累計100万部突破の大人気恋愛漫画「一礼して、キス」(小学館「ベツコミフラワーコミックス」)完全映画化。
恋を知らずに、相手を傷つけるほど愛してしまう曜太。愛を痛いほど感じて、相手に応えてしまう杏。
不器用な曜太の杏への想いは、胴着男子のイケメンたちの登場で、さらに大混乱!?

【キャスト】

ichireisite-butai-200-1.jpg★池田エライザ(いけだえらいざ)1996年4月16日生/福岡県出身
…中学から6年間青春を弓道に捧げてきたピュアな先輩女子岸本杏役
モデルや映画にドラマと人気急上昇中。モデルとして活躍し、女優としては2011年『高校デビュー』で映画初出演。2015年『みんな!エスパーだよ!』のヒロインに抜擢され、以降女優業が急増。主な出演作に「JKは雪女」(15・MBS)、「SHIBUYA零丁目」(16・CX)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、「ホクサイと飯さえあれば」(17・MBS)、『ReLIFE リライフ』(17)、『トリガール!』(17)、『伊藤くんA to E』(18公開予定)がある。


ichireisite-200-2.jpg★中尾暢樹(なかおまさき)1996年11月27日生/埼玉県出身
…先輩・岸本杏の弓道をする姿に恋をした<後輩男子>の三神曜太役
2014年芸能活動をスタート。2016年2月放送開始「動物戦隊ジュウオウジャー」にて、主演のジュウオウイーグル/風切大和を演じ、一躍、注目を浴び、今後の活躍が期待されている。主な出演作に、「人は見た目が100パーセント」(17・CX)、「あいの結婚相談所」(17・テレビ朝日)がある。


ichireisite-200-3.jpg★松尾太陽(まつおたかし)1996年9月23日生/大阪府出身
…三神曜太の親友、由木直潔役
2010年、『大奥』(金子文紀監督)に出演して芸能界デビュー。11年に結成されたメインダンサー&バックボーカルグループ「超特急」のバックボーカル・タカシとしても活動し、他のメンバーとともに15年の映画『サイドライン』(福山桜子監督)で主演を果たす。松尾太陽名義で出演した作品に映画『一週間フレンズ。』(17/村上正典監督)、連続ドラマ「花にけだもの」(dTV・FOD)などがある。


【ストーリー】
ichireisite-pos.jpg中学からの6年間を弓道に捧げてきた、岸本杏(あん)。弓道部の部長は務めているものの、結局、満足のいく結果も出せないまま、高校三年生で挑んだ夏の大会が終わってしまう。次期部長は、後輩の三神曜太(ようた)。普段から、ほとんど練習もしないのに、入部した当初から、天才ぶりを見せつけ、大会でもいとも簡単に優勝してしまった三神に複雑な思いを抱える杏。そして、杏はついに引退を決意し、三神に部長の任を引き継ぐことに。だが、それを知った三神は、杏に“あるお願い”をしてきて…!?「俺は先輩の事、ずっと見てましたよ…。」三神の一途な愛がさく裂…。二人は無事、結ばれるのか?


監督:古澤健
出演:池田エライザ/中尾暢樹/松尾太陽/鈴木勝大/前山剛久/萩原みのり/結木滉星/金森啓斗/奥仲麻琴/押田岳/牧田哲也/吉岡睦雄/佐藤友祐(lol-エルオーエル-)(特別出演)/眞島秀和
原作:加賀やっこ「一礼して、キス」(小学館「ベツコミフラワーコミックス」)
主題歌:lol-エルオーエル-「think of you」
Ⓒ2017加賀やっこ・小学館/「一礼して、キス」製作委員会shitekiss.com

2017年11月11日(土)なんばパークスシネマにて公開中

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三浦誠己、渋川清彦、山本浩司が語る「40代の今、俳優として思うこと」
『AMY SAID エイミー・セッド』舞台挨拶&インタビュー(17.11.11 元町映画館)
登壇者:三浦誠己、渋川清彦、山本浩司 
 
村上淳、三浦誠己、渋川清彦、山本浩司、大西信満、渡辺真起子ら、映画界で独自の個性を放ち続ける名優たちが所属する俳優のマネージメント集団ディケイド。その設立25周年記念で製作された映画愛に溢れる大人の青春映画、『AMY SAID エイミー・セッド』が元町映画館で11月11日(土)に初日を迎え、上映後に舞台挨拶が行われた。
 
 
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<物語>学生時代、映画研究会で共に映画を作る青春時代を送った仲間が、20年ぶりに全員揃った夜。それは、主演女優としてファムファタール的魅力を放ち、自ら命を絶ったエミの命日でもあった…。
 

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若い頃は監督として彼女だったエミを撮り続け、今はパン屋を営む朝田圭一役の三浦誠己、映画研究会の直子(中村優子)と結婚し、今は農業の傍ら小さいレストランを営む飯田収役の渋川清彦、映画研究会で唯一、映画業界で踏ん張っている売れない役者、岡本亮介役の山本浩司が登壇。俳優たちの演技のぶつかり合いが見どころの本作で「三浦君は普段と違って静かな役だったので、色々役を作ったと思います。それ以外は皆軽くあて書きという脚本だったので、やりやすかったのではないか」と渋川が演じた感想を語ると、「真夜中、お店が閉まってから毎晩毎晩の撮影で、しんどかったですよ」と三浦が過酷な撮影を振り返った。
 

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さらに「15分の芝居をカメラ3台で撮っていたので、勝手に動くと誰かに迷惑をかけてしまう。リハーサルもしていたのですが、大西さんだけ(アドリブで)トマトを食べるんですよね。汁はこぼれるし、トマトのかぶりついた場所の向きで、シーンのつながりが難しくなってくる。真似してテイ君までトマトにかぶりついたりして」と大西信満の思わぬアドリブに大困惑したエピソードを暴露。ハリウッド俳優さながらの英語の台詞を披露する山本は「本当に大変でした。監督からはネイティブ発音でと言われたので4か月かけたのに、あの発音で…」と、ネイティブ発音になかなか近づけなかった苦労を明かすと、三浦は外国映画で「Where is the money?」という台詞が100回やり直してもOKが出ず、結局アフレコになったエピソードを披露しながら、観客を交えてネイティブ英語談議に花を咲かせる一幕も。
 
 

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最後に「ディケイドの25周年記念で、みんなが集まり夜中せっせと撮った映画です。皆さんに広げていただければと思います」(山本)
「結構色々な映画館に行って舞台挨拶をしているので、良ければディケイドの俳優が出ている映画をよろしくお願いします」(渋川)
「なかなかない映画だと思います。我々も舞台挨拶や宣伝をしているので、皆さんのお力を貸してください」(三浦)と締めくくった。
 
 
 
 
 
 
 

<三浦誠己、渋川清彦、山本浩司インタビュー>

メジャー映画から自主映画まで出演し、日本映画界に欠かせない存在となっている三浦誠己、渋川清彦、山本浩司の3人に、『AMY SAID エイミー・セッド』の撮影現場や、40代の今、俳優として思うことについて、ざっくばらんにお話を伺った。
 
―――映画愛に溢れた作品ですが、皆さんご自身は最近映画館で映画をご覧になっていますか?
山本:最近子どもが生まれたので、映画を観に行けてないですね。
渋川:俺はこの間、武正晴監督の『リングサイド・ストーリー』を観ましたよ。武監督から「俳優割があるから」と言われて、売り場で「俳優です」と言って自分が出演した作品のチラシを見せると、1000円で観ることができるんです。この話が売れない俳優の話なので俳優割をしたみたいですが。『100円の恋』脚本の足立紳さんと奥さんの実話を基にした話で、面白かったですよ。
三浦:仕事としてやっているので、洋画を観ると「なぜここでカットを割った?」と考えてしまい、楽しむどころか疲弊してしまう。逆に邦画を観て納得したりすることもあります。子どもと『カーズ』『ドラえもん』とか、自分の出演作を試写で観たりするぐらいですね。また、ひと段落したら映画を観ると思います。人生は長いですから。
 
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―――同窓会の場を舞台にした会話劇がメインということで、舞台挨拶でも結構リハーサルをしたと話されていました。密な空間でお互いの芝居を観ての印象は?
三浦:『AMY SAID エイミー・セッド』は特殊な現場でした。大体の映画の現場は本読みやリハーサルはあまりせず、現場でバッとやってしまうことが多い。だからリハーサルの方が、「みんなこんな芝居をするんだ」と俳優同士で考えていたかもしれませんね。本番が始まると時間がなかったので、リハーサルにプラスアルファを乗せながら、それぞれやってました。
渋川:結構リハーサルやったもんね。リハーサルで集まることって、今はあまりないですよ。全員で集まることはほぼないよね。パートごとに主演と誰かとか、そういう感じで集まるぐらいかな。
三浦:昔は監督と全てのキャスト、全てのスタッフが集まって、一斉に本読みをやっていたそうですが、今はほとんどないですね。原田眞人監督は今でも本読みをやっていらっしゃるけど、それでも全員が揃わない。今回みたいに自主っぽい作品だと、やれることもあり、自由が利くんですよね。
 
 
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―――三浦さん、渋川さん、山本さんは、自主映画にもたくさん出演され、若手監督たちの支え的存在にもなっています。
三浦:『AMY SAID エイミー・セッド』で取材を受ける中で、皆で色々と話をするのですが、テレビドラマで過激な内容のものが作れず、昔なら撮れていたドラマも今は無くなってしまった。映画も社会全体の流れの中で、そうならざるを得ない部分や、逆にもっと過激にいく場合もあります。視聴環境も違ってきている。そういう環境になっていることを僕達も漠然と感じながら、でも映画が好きで、自主の映画も脚本が面白かったり、監督が良ければやろうという気持ちを持っています。
 
―――メジャー作品で活躍している俳優の出演は、自主映画の劇場公開への道を切り開く力にもなりますから、大変だと思いますが貴重な存在ですね。
三浦:若い監督に、真夏の日陰もないような多摩川の土手に呼ばれて「ここでリハーサルをやってください」と言われると、さすがに「ふざけるな!」。熱量あるのは分かるけれど、そんなに細かく段取りを説明しなくても、現場でちゃちゃっとやるよと思う時もあったり。監督たちに、そんなことは言えないですけどね(笑)。若い監督は未知なので、その人が撮っている映画を観たいし、そこに映っている自分に未知な部分があれば、それは自分の糧になる。面白いなとは思いますけどね。
渋川:ただそういうのばかりだと、電車賃もなくなっちゃうから(笑)難しいよね。
 
 
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―――『AMY SAID エイミー・セッド』では登場人物たちが映画研究会に所属していた頃、映画のヒーローやヒロインに憧れ、ヘアスタイルや服を真似していたエピソードが登場します。皆さんご自身が10代後半に心酔していた俳優やアーティストは?
渋川:マット・ディロンですね。『カンザス/カンザス経由→N.Y.行き』という映画でマット・ディロンが黒豹の刺青を入れていた。それでカッコいいなと思って僕も刺青を入れちゃったのね、
山本:僕も大阪芸術大学映画研究会にいた19歳の頃、塚本晋也監督の『鉄男』に憧れて、8ミリでコマ撮りしていました。
三浦:僕は松本人志さんですね。NSC(吉本総合芸能学院)に入った時、僕みたいな人がいっぱいいて、どれだけ松ちゃんのこと知ってるか自慢し合ってた。だから、尼崎出身の奴がいたら、睨みをきかせたりして(笑)
 
―――憧れの人がいた10代から20年以上経ち、演じた役と同じく40歳を超えた今、仕事に対する向き合い方、他に以前と変化を感じることはありますか?
山本:体調管理かな。今やっておかないと、50代、60代がきつくなる。
渋川:深酒をしない。酒を飲んで6時間以上空けるとか、脂っこいものは食べない。ご飯を少なくする。でもそんなことするの、現場に入る前だけだなぁ。
三浦:40歳になって思うのは、我々の環境は我々のものだということ。今までは先輩の中に混ぜてもらっていたけれど、この年になると現場で何かトラブルがあった時、「こう撮った方がいいんじゃない」と言っていく年代じゃないかな。今の映画界がつまらないと言われるなら、それは自分たちが否定されている気持ちにもなる。先輩たちが作っていたものを学ばせてもらいながらも、批評する側だった気がするけれど、いまはど真ん中にいることを自覚しなればいけないですね。
渋川:実際、現場は年下ばっかりになってきてるもんね。
三浦:どこから撮影した方がスムーズにいくかとか、何を撮ろうとしているのか。現場でそういうことに監督やカメラマン、俳優が迷ったりするときに、年長者である自分は提案できる立場なんです。先輩にも、そういう時監督に意見を言う人がいましたから。「ここから撮るけれど、気持ち的に乗らないから、もう少し前から芝居をさせてくれよ」ということを、きちんとやっていきたい。
山本:作品は監督のものという意識がすごく強いから、そこまでは言えないな。
渋川:言わないな。どうですかと監督に聞かれたら言うかもしれないけど。
三浦:シーンの途中から台詞を繋げていく時、やりにくかったら「最初からやらせてくれない?」と共演者の人に言います。そのシーンが良くなることが、我々の目標だから。
 
―――山本さんは映画の役と同じく、学生時代に映画研究会に所属していたそうですが、監督もしたのですか?
山本:昔は監督もやっていましたが、全く未練はないです。いろんなものに憧れ、真似したいというものがあったのですが、自分でできる範囲のものはその時にやって満足してしまった。そこから新しいものを生み出そうという気にはならなかった。一から自分で作り出すよりは、脚本や監督の演出があった上で、自分で色んなものを肉付けしていく方が向いている。そちらの方が楽しいと思えるようになってきたんですね。
 
 
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―――渋川さんは、自然体で語る台詞に、心掴まれる魅力があります。
三浦:ディケイドの俳優は出自がバラバラ。モデル出身や大学で映画を撮っていた人もいれば、僕みたいにお笑い出身の人もいる。大西さんみたいに付き人を経験したり、それぞれの理由、それぞれのやり方があるので、皆個性があります。KEE君(渋川さん)は、来週ぐらいに「俺、やっぱ俳優やめて、群馬で畑するべ」と言いそう。
渋川:腹くくってないところがありますからね。
三浦:自由人の匂いや風貌が画面の中に映ったときに、力が入っていないけど、妙に説得力があるように見えるのだと思うんです。俳優はある種養成されるものでもあるけれど、(渋川さんは)一切化学肥料を入れていない。森で勝手にできたキャベツみたいな(笑)。そういうノリですよね。
渋川:自生してきたのが、20年俳優で生きているわけだから。
三浦:肥料や水を与えられるように、レッスンの工程を経ている訳ではないから。今はそういう人の方が多いですね。映像に触れる機会が多いので、それぞれで勉強する。佐藤浩市さんが、「俳優は教科書がないから、自分で作れ」とおっしゃっていることから考えても、それぞれのやり方でいいのかなと思いますね。
 
 
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―――ちなみに、みなさんが目標にしている俳優は?
山本:僕は光石研さん。何でもできるし、現場で思いもよらない演出をされた時でも、瞬時に説得力をもってできる。その対応力、スピードが素晴らしい。この間は舞台にも観に来てくださって「ちゃんとできるじゃん!」って言ってもらったのはうれしかったですね。10歳ぐらい違うのですが、10年前の光石さんがいた場所に今の自分はいない。ヤバイなと思っています。自分の年ぐらいの時の光石さんがどうだったかは、結構気にしています。
三浦:演技に対する姿勢で言えば、ヒース・レジャーとフィリップ・シーモア・ホフマンですね。ほんまに好きやと思って、目標にしようと思った時に亡くなってしまったから…。
山本:僕も好き。海外ではフィリップ・シーモア・ホフマンか、ドン・チードル。
三浦:あと、国内では國村隼さん。実は誕生日が一緒で、20歳違い。「誕生日おめでとうございます」と言ったら、「なんで知ってるねん!」と気持ち悪がられ、後で僕にもおめでとうと言ってもらったことがあります(笑)
渋川:僕は、渥美清さんがすごく好きでしたね。観ていてカッコイイなと思っていました。原田芳雄さんは、一度ご一緒したことがあったのですが、すごく良くて。毎年餅つきをされていて、人が多い所は苦手なので参加しなかったのですが、原田さんの生前に行かなかったことを後悔しています。今は毎年参加しています。
 
 
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―――最後に『AMY SAID エイミー・セッド』では20年前のエミや映画研究会のメンバーたちの断片も映し出され、この作品が映画デビューとなる若手俳優も出演しています。皆さんからこれから映画業界を目指す若手にアドバイスすることは?
山本:苦労するぞ!本当にそれなりの覚悟をしないと。その割には自分で撮ろうと思えば簡単に撮れるしね。
渋川:自主映画の数は、増えているんじゃないの? 
山本:それでも頑張ると言うのなら。
三浦:この業界は週末も盆正月も朝昼晩もなくてしんどいので、それも踏まえて…。「一緒に頑張ろう!」と言いながら、カッコで「やめとけよ」が三人からのメッセージかな(笑)。
(江口由美)
 

<作品情報>
『AMY SAID エイミー・セッド』(2016年 日本 96分)
監督:村本大志
出演:三浦誠己、渋川清彦、中村優子、山本浩司、松浦祐也、テイ龍進、石橋けい、大西信満、村上虹郎、大橋トリオ、渡辺真起子、村上淳他
公式サイト⇒ http://amy-said.com/  ©2017「AMY SAID」製作委員会
 
 

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初主演、岸井ゆきのが監督に感謝したことは?『おじいちゃん、死んじゃったって。』舞台挨拶@テアトル梅田 
登壇者:森ガキ侑大監督、岸井ゆきの(主演)
司会:島拓生プロデューサー
 
有名CMを手掛けてきた森ガキ侑大監督のオリジナル脚本による長編デビュー作、『おじいちゃん、死んじゃったって。』が、11月4日(土)からテアトル新宿、テアトル梅田他で絶賛公開中だ。岩松了、光石研、美保純、水野美紀というベテラン勢の中で長編初主演を果たした岸井ゆきのと森ガキ監督が、11日(土)12:20の回、上映終了後舞台挨拶に登壇し、大阪の観客の前で、撮影の模様を振り返った。
 

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開口一番、「『ブレードランナー2049』より、こちらを選んでくれて感謝します!」と感動の面持ちの森ガキ監督の横で、「関西で撮影がある時はカレー屋をハシゴしていました。関西はスパイスカレーがいっぱい」と、岸井ゆきのは映画のインドロケにつながるカレー好きを披露。初監督の本作を携え、初の大阪舞台挨拶となる森ガキ監督は、「初めての長編映画を大阪の方に観ていただけるのがうれしいです。こうやって映画は多くの人に広がっていくのだなと思いました。大阪の取材では、東京よりもメディアの方の反応が良く、『この映画はいいので、自信を持って!』と言っていただきました」と感想を語ると、岸井も「最初は不安で落ち込み、小さくなっていました。現場で真ん中に立てるか、やるからにはしっかりしなければと色々考えていたのです。いざ現場に入ると森ガキ組のみなさんが、私たち(キャスト)の居心地のいい環境を丸ごと作っていてくれました」と監督に感謝しながら、初主演の感想を語った。

 

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岸井の言葉に森ガキ監督は、「撮影では2週間ぐらい一緒に寝泊まりする訳ですが、スタッフ間でケンカがあっても、(キャストには)絶対に見せない。そして、現場では絶対に感情を出して怒らないようにしました。疲れながらもそこは頑張りました」。さらに、ヒロイン吉子を演じる岸井について「ベテラン勢がいる中、中心に立ち、ストーリーを展開する役。つかみにくいキャラクターを演じきってもらい、東京でも岸井信者が増えました。後半『ゲロが出る』と言葉は荒いですが、その表情にキュンとするはず」と絶賛。そんな岸井の思い出に残るシーンとして挙げたのは、1カットで撮影された朝食のシーンだという。「舞台っぽく、皆アドレナリンが出ていて、いいグルーブ感」「最初は自由にアドリブを言い、誰かが脚本の台詞を言ってから、脚本の流れに戻っていく」と本当の家族のような空気が流れていた撮影の模様を振り返った。
 
 
初主演作でインドロケにも臨んだ岸井。予防接種を6本も打って、覚悟をもって旅立ったというインドは「大好き!楽しかったです。除菌スプレーさえあればどこへも行けると思いました」と撮影を心から楽しんだ様子。森ガキ監督も「人生で1度は行っておくべき場所」と価値観がひっくり返るようなエピソードを披露した。
 
 
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観客によるフォトセッションに笑顔で応えた後、オリジナル脚本による映画作りについて「今はオリジナル作品を撮るのが難しく、瀬々敬久監督(『64-ロクヨン-』)から、(オリジナル作品が)全国で上映されるというのは、本当にないことだと言われました。脚本の山﨑さんと3年間悩んで書き、イメージ通りに撮影できた。こういうことは今の映画界の状況では少ないこと」と振り返った森ガキ監督。「映画は残っていくもの。CMとはまた違う」とこれから口コミで広げてと訴えた。岸井も「観てもらえてうれしいです。熊本(人吉市)で2週間、インドでも撮影し、家族を一生懸命描きました。この映画は、もっと大きくなっていくと思います」と締めくくり、大阪舞台挨拶を終了した。

 
今人気上昇中のYogee New Waves(ヨギーニューウェーブズ)の書き下ろし曲が、作品の世界観と馴染む家族物語。これからの成長が楽しみな二人の初タッグ作をお見逃しなく!
(写真:河田真喜子、文:江口由美)
 

<作品情報>
『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017年 日本 1時間50分)
監督:森ガキ侑大
出演:岸井ゆきの、岩松両、美保純、光石研、水野美紀、岡山天音、小野花梨他
2017年11月4日(土)~テアトル新宿、テアトル梅田、神戸国際松竹、MOVIX京都他全国順次公開
(C) 2017 『おじいちゃん、死んじゃったって。』製作委員会
※第30回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門公式出品
 
 
 
 

 

kanotori-1029-550.jpg本作2大ゲス男もついに来阪!『彼女がその名を知らない鳥たち』初日舞台挨拶レポート


クズ集団がロケ地大阪で1年振りに大集結!
会場からのダメ出しに竹野内豊タジタジ!
朝ドラ撮影中の松坂桃李は関西=地元宣言!?


ラブストーリーに夢を見られなくなった大人の女性たちに「究極の愛とは何か」と突きつけ、読者を虜にした沼田まほかるの 20 万部を超える人気ミステリー小説の待望の映画化!蒼井優、阿部サダヲW主演『彼女がその名を知らない鳥たち』が10月28日(土)に全国ロードショーを迎えました。つきましては、公開初日を記念しまして、主演を務めました蒼井優・阿部サダヲに加え、松坂桃李・竹野内豊、白石和彌監督の5人登壇の豪華メンバーによる舞台挨拶を実施いたしました。


日時:10月28日(土)11:55~ 場所:梅田ブルク7 スクリーン①

登壇者: 蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊、白石和彌監督


kanotori-4.png本編上映前の舞台挨拶。本作が全編オール関西ロケという事で、キャストと監督の熱い希望から本日は全国どこよりも早くこの大阪の地で初日の舞台挨拶を実施する運びとなった…というだけあり、舞台挨拶への待望と、この秋の注目作である本作への期待が立ち込める会場。沸き上がる大歓声と拍手の中、スポットライトを浴びながら軽やかに舞台に登壇したのは、本作におけるゲス集団!主演の蒼井優、阿部サダヲ、主要キャストである松坂桃李、竹野内豊。そして映画界が誇る鬼才・白石和彌監督だ。


竹野内の「おはようございます。皆様のおかげでやっと無事に初日を迎える事が出来ました。」の第一声に対してすかさず劇場から「声が小さい~~~!」との声が。この様子に阿部は「さすが大阪!竹野内さんにダメ出しするんだ(笑)」、松坂は「流石だなぁ!!(笑)」と大笑い。「大阪の方って良い意味で距離が近いですよね(笑)ストレートに思っていることを言って下さる所がいいですよね。好きです(笑)」と竹野内は照れながらも爽やかな笑顔を溢す。


また、「この作品ほど、上映後に皆さんの反応を見たいという作品は中々ないんです!でも、上映後…皆さんから嫌われる前に退散出来るというちょっとした安心感みたいなものを持ちつつ…不思議な感じです。」という、登場人物が全員“最低”な本作でゲス男を演じた松坂ならではの挨拶を皮切りにして、会場から何度も笑いが起こりつつの舞台挨拶が幕を開けた。


kanotori-500-4.jpgQ.本作は関西が舞台という事で、蒼井さんと阿部さんは本編中で関西弁を使われています。先日の大阪舞台挨拶でも“関西弁が難しかった”とお話されていましたが、改めて関西弁のどんな所が難しかったですか?

蒼井:両親が大阪の人間なので耳馴染みのある分、耳馴染みがあるので演技している時に自分の音が違うな…と思いながらやっていました。どのあたりが難しいとかはないのですけど、感情を出していかなきゃならないけど、音程も当てていかなきゃならない、ということが難しかったです。

阿部:これほど撮影中のホテルで関西弁の事を考えていたことはないですよ…関西弁が好きだからこそ頑張りたいと思って。感情が入っちゃうとイントネーションが間違っているのも解らなくなっちゃって。関西弁指導の方も凄く細かく指導して来るから…関西の方からしたら間違ったイントネーションが気になるらしいんですよ、僕も東京の人が大阪に来た時にいきなり関西弁になるの嫌なので解るんですけと(笑)

本編には使われてないんですけど…監督がセリフに“アンジェリーナ・ジョリー”って加えたんでそれを関西弁で言ったら、「それは違う。」と(笑)まぁ、さっきも言いましたがそのシーンはカットされちゃったんですけど!(笑)


kanotori-500-2.jpgQ.松坂さん、竹野内さんは標準語の役柄でしたが…松坂さんは今ドラマの撮影で日々関西で関西弁で演技をされているかと、もう地元みたいなものですよね?今お2人のお気持ちが分かりますか?

阿部:そうだよね、松坂くん、大阪はもう地元だよね?(笑)

松坂: …もはや地元です(笑)いや!難しいですね!(現在撮影中のドラマ、関西弁の台本に対して)普通にセリフを覚えるのに加えて倍かかる感じがします。セリフに加えて方言もあるから…普段の2倍かかってる気がするんですよね…本当に難しいです…。

竹野内:本当に大変そうでしたよね…。でも関西弁は耳馴染みがあるからこそ“これはちょっと違うな”とか、英語でもそうですが “この人上手いな”っていうのが分かる…

阿部:竹野内さん(声の大きさ)5デシベル位上げて‼(笑)


kanotori-500-3.jpgQ.また先日の舞台挨拶で3人とも口を揃えて松坂さん・竹野内さんの作中での半端がない強烈なゲス男っぷりに“本当にびっくりする位薄っぺらい”“ペラペラで最低”“嫌いになった!”と仰られてましたよね? 蒼井さんは、女性の十和子を演じられてて腹立つなぁ!と思われてたのでは?

蒼井:竹野内さんとのシーンは竹野内さん演じる黒崎の“悲しみ”を感じられたので乗せられていたのですけど…水嶋に関してはだんだん腹が立ってくるというか(笑)面白いくらいにクズな役ですよ!ご本人はどうなのかは知らないですけど(笑)何周も回って私は二人とも愛おしくなってきしゃってますが(笑)みなさんも何周も回るくらい、この作品を観て頂いて、観終わった後に考えて頂けたらと思います。

阿部:僕も二人の役(水嶋・黒崎)は男として好きじゃない。嫌い…、共感できるとかは別として男として本当に好きじゃないですね(笑)

松坂:水嶋を演じて観て、意外と水嶋みたいな男は多いんじゃないかと思いました。いろんな言葉を用意して言い寄ってくるあの感じとか…気づいたら皆さんの周りに居そうじゃないですか?

竹野内:皆さん最悪な役ばかりなんですけど…黒崎という役を演じていてなるべくこんな男性は世の中に居ないで欲しいなと願いますよね。

阿部:優しい!!(笑)


Q.この後ご覧になられる関西の皆様に“是非ここに注目してほしい!”というシーンがあれば教えて下さい。

白石監督:食事をするシーンを端々に入れたんですよね。何を食べているのかにもとてもこだわって撮ってます。是非意図を感じて欲しいです。

松坂:ここは観て欲しい…水嶋で言うと「階段のシーン」。ここで僕は自分で演じる水嶋に対してスカッとしたんで(笑)みなさんもそのシーンで水嶋に対しての怒りは昇華して頂ければと思います!

竹野内:みなさん!おお!!(マイクの)声が大きい!!(笑)
ここはというのは、すべてのシーンにおいてなんですけど美しい描写が多いです。阿部さんと蒼井さんの繊細な心の変化が表れてるなと思います。一度観終えて色んな事を考えると思うんですけど、またもう一度観て欲しいなと思います。

阿部:オール関西ロケだったので、鴫野という街で実際に部屋を借りて、セットを作って、撮影してたんですよね。今でも僕はその風景がとても好きで、あの部屋がなければこの作品の感じは出なかったと思うんです。近くに川が流れてて…夕方になるとおばあさんが鯉に餌をやるんです、そうするとそこに猫が10匹ぐらい集まってくるんですよね!僕はその風景が凄く好きで、毎日その様子を見て“頑張ろう!”って思ってました。あ、本編にはおばあさんは出てこないんですけど!!(笑)すっごい好きです(笑) 



途中、(冒頭の会場からの声が小さいとのダメ出しも踏まえ、)竹野内が自身のマイクの音量の小ささから「もうマイク要らないですね!!(笑)」とマイクを持たずにいきなり肉声で答えはじめ、またもやキャスト・会場共を爆笑させる場面も。


また、阿部は先日(9/30(土))の来阪の際に芸人のシャンプーハットから自身のオーダーメイドのスーツを“遅れて出て来た演歌歌手みたい”とツッコまれたとの事で、「今日はスーツを仕立て直してきたんですよ!!」と意気込みをアピール。MCから“いい感じの演歌歌手みたいですね!“と再度ツッコミを受けた阿部は「演歌みたいに長くヒットする作品になってほしい映画なんです!じわじわと、ずっと映画館で上映されている映画になって欲しいので、是非みなさん応援してくください!」とウィットに富んだ返しで会場から大きな拍手を浴びていた。


最後に蒼井の「さっき、おススメのシーンって言ってましたけど、この作品は本当にどのシーンも大好きな映画なんです。私が心から尊敬していて出会えた良かったと思える先輩でもありお友達、今年亡くなられた中嶋しゅうさんの最後の映像作品になってます。しんみりした感じを嫌がる…本当にチャーミングな方なんですけど、そんなしゅうさんの気持ち悪さが、芝居を通して全面に出ている最高な作品なんです!しゅうさんの姿を是非スクリーンで目に焼き付けて欲しいなと思います!」と作品への愛と共演者への熱い想いを込めたコメントで舞台挨拶は終了し、豪華ゲストの5人はにこやかで満足そうな満面の笑みを浮かべながら会場を後にした。


クランクアップ時の一年前からロケ地・大阪で絶対に初日舞台挨拶をしたい!との一行の希望により実現した、作品と大阪への愛に溢れた本舞台挨拶だけあり、キャストが降壇した後も会場からの温かい拍手が鳴りやまなかった。



kanotori-550.jpg『彼女がその名を知らない鳥たち』

■2017年 日本 2時間3分
■原作:沼田まほかる(『彼女がその名を知らない鳥たち』幻冬舎文庫)
■監督:白石和彌(『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』)
■出演:蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊
■(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

2017年10月28日(土)~梅田ブルク7、他全国公開中

★公式サイト⇒ http://kanotori.com/
★作品紹介⇒ こちら
★9/30の舞台挨拶⇒ こちら

 


(オフィシャル・レポートより)

saiki-bu-550.jpg山﨑賢人「みんなが笑ってハッピーになれる作品です!」
『斉木楠雄のΨ難』大阪舞台挨拶


<舞台挨拶概要>
日時:10月22日(日)10:00~10:20
場所:大阪ステーションシティシネマスクリーン1
登壇者:山﨑賢人、橋本環奈、福田雄一監督



週刊少年ジャンプで大人気連載中の漫画『斉木楠雄のΨ難』。福田雄一が脚本・監督を務め、主演の斉木楠雄にはコメディ初主演となる山﨑賢人。斉木に想いを寄せる美女、照橋心美に橋本環奈。更に、今を時めく最旬キャストから超実力派、福田組の常連キャストまで、第一線で大活躍する豪華キャストが集結!


saiki-550.jpgとにかく本気でフザけることを突き詰めた、恋、友情、そして超能力が吹き荒れる、超エンタテインメントが10月21日(土)に全国公開いたしました! 大ヒットを記念いたしまして、10月22日(日)、大阪ステーションシティシネマにて舞台挨拶付上映会が実施されました。熱気に包まれた会場の中、山﨑賢人さん、橋本環奈さん、福田雄一監督が登壇すると大歓声が沸きあがりました。


saiki-bu-yamasaki-240.jpgまず山﨑さんより「今日は大阪に来られて嬉しく思います!(上映後の舞台挨拶ということで)皆さんに早く見ていただきたかったです。どうでしたでしょうか!?」と客席に問いかけると、大きな拍手が沸き起こりました。続けて橋本さんが「皆さんこんにちは!早速皆さんに見ていただけて嬉しいです。本当にありがとうございます!」、福田監督が「本日はお足元の悪い中こんなにたくさんのお客さんに来ていただけて嬉しいです!今日はよろしくお願いします!」とご挨拶。


MCより、大阪に来たら絶対食べるものや、大阪で行きたいところを聞かれると、山﨑さんは「昨日大阪で焼き鳥を食べました。めっちゃおいしかったです!」と満面の笑みの回答。福田監督からは「俺絶対551(蓬莱の豚まん)食べる!」と言うと、山﨑さんはなんと、「カレーですか?」と一言。橋本さんと福田監督から同時に「カレー!?」という大きなツッコミを受け、会場は大爆笑に包まれました。慌てた山﨑さんが「違う!豚まんだ!」と言い直すキュートな一面も。その後も3人の口から「たこ焼き!」「いか焼き!」と、次々に大阪名物が挙げられました。


saiki-bu-kanna-240.jpg山﨑さんは今回がコメディ映画初主演。演じられた感想を聞かれ、「本当に福田監督の作品が大好きなので、今回お話をいただいて本当に嬉しかったです。」と答えられました。一方橋本さんは2度目の福田監督作品。今回も劇中でさまざまな表情を見せていることについて触れられると、橋本さんは「実は私だけまだ映画を見れていなくて…どういう感じになっていたでしょうか!?」と客席に問いかけると、「可愛かった!!」や「おっふ」といった映画にちなんだ感想が飛び交いました。


saiki-fukuda-240.jpgMCより『斉木楠男のΨ難』を映画化するにあたり、主人公は是非山﨑さんに!と、福田監督が熱烈オファーをされたことについて理由を尋ねられると、福田監督は「実は最初嫁から山﨑くんの良さを教えてもらったんです。そんなときに斉木楠雄のビジュアルを見たら、賢人君だ!って思いましたね。」と当時を振り返り、その時点で山﨑さんのスケジュールがかなり埋まっていたものの、別の方は考えられないということで、2年以上待ったという裏エピソードも披露されました。


最後に山﨑さんから「みんなが笑ってハッピーになれる作品だと思います。それがどんどん広まって世界中が平和になればいいなと思います!大阪の皆さん、ぜひ太鼓判をお願いします!」」と力強くご挨拶。続けて橋本さんから「本当に楽しすぎる現場だったので、その楽しさが見ている方にも伝わる映画だと思います。是非他の方にも広めていただけたらいいなと思います。」とアピール。


そして福田監督から「何一つ感動のない、涙もない映画だと思いますが(笑)、こういう笑えるだけの映画があると日本も平和だなと思えるし、これからもこういう映画を作れる機会が増えると嬉しいなと思います。よろしくお願いします!」とご挨拶をし、終始爆笑に包まれた舞台挨拶が終了しました。
 


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映画『斉木楠雄のΨ難』は、大阪ステーションシティシネマ他にて大ヒット上映中です。


出演:山﨑賢人 橋本環奈 新井浩文 吉沢亮 笠原秀幸/賀来賢人 ムロツヨシ 佐藤二朗 内田有紀 田辺誠一
原作:「斉木楠雄のΨ難」麻生周一(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
脚本・監督:福田雄一 音楽:瀬川英史

主題歌:ゆず「恋、弾けました。」(セーニャ・アンド・カンパニー)
制作プロダクション:プラスディー

配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント=アスミック・エース
(C)麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会
公式サイト⇒ http://saikikusuo-movie.jp/


(オフィシャル・レポートより) 

ernesto-bu2-550-1.jpg『エルネスト』公開御礼舞台挨拶 inTOHOシネマズなんば

(2017年10月8日(日)TOHOシネマズなんばにて)
ゲスト:オダギリジョー(41歳)、阪本順治監督(59歳)



ernesto-500-1.jpg今の時代だからこそ、
純粋に一途に生きた名もなき青年に心を寄せてほしい。


 

1959年のキューバ革命の英雄のひとり、エルネスト・チェ・ゲバラ。そのファーストネーム「エルネスト」を戦闘名にもらったボリビア出身の日系二世のフレディ・前村・ウルタードという医学生がいた。故国ボリビアの圧政への抵抗運動にチェ・ゲバラと共に参戦し、25歳という若さで亡くなった。立派な医師を目指して懸命に努力していた若者が、武器を持って戦う。一体何が彼にそうさせたのか。どのような青春時代を過ごしていたのか。チェ・ゲバラ(39歳)、フレディ・前村(25歳) 没後50年、知られざる日系二世の青春に心を寄せることで見えてくるものとは――。


「混迷する世界情勢の中、生きる目的さえ見出せない若者が多い今だからこそ、フレディ・前村の青春映画を作る意味がある」とその制作動機を語った阪本順治監督。また、「滅多に出会えない役。役者としても人間としても大きな自信に繋がった」と語るオダギリジョー。二人は10月6日(金)に公開されたばかりの劇場で、満員の観客を前に公開御礼の舞台挨拶を行った。

詳細は以下の通りです。(敬称略)
 



―― 最初のご挨拶。
ernesto-bu2-joe-240-1.jpgオダギリ:今日は足を運んで下さってありがとうございます。難波ということでたこ焼きを用意して下さいました。監督さんも用意してもらったんですか?
阪本監督:あんたに用意してもらったものは僕にも用意してもらってます(笑)。
オダギリ:あ~そうか…たこ焼きを食べたからといって元気になった訳ではないのですが、今日は頑張ります。よろしくお願いします。

阪本監督:こんにちは。観る前ということであまりあれこれ話したくないのですが、3年間準備して、オダギリ君もいろんなことを準備して、やっと公開の日を迎えることができました。戦争映画でもないし戦闘シーンの多いアクション映画でもありません。ひとりの名もなき学生が武器を持つまでの5年間の学生生活を中心にした物語です。オダギリ君は凄い仕事をやってくれました。皆さん、楽しんで帰って下さい。今日はありがとうございます。


―― 青春映画だと感じて熱い想いがしましたが?
阪本監督:僕、青春映画撮ったことないんですが、恥ずかしいくらい真っ直ぐな話です。昨今このような世の中ですから、一筋に生きた人間を見てもらうのもまた新鮮かな、と思いました。


―― この映画がフレディ・前村を知るキッカケになったのは大きかったと思いますが、フレディに近付くアプローチは?
ernesto-bu2-joe-240-2.jpgオダギリ:数十秒じゃ語れないですね~(笑)。フレディの外見が僕のいとこに似ていることに気付いて、ある程度は見た目を似せられるのではと思いました。中身については、先ず日焼けをした方がいいと思って、生まれて初めて日焼けサロンへ行きました。会員にもなりました。ちょっと渋谷っぽい人間になれたような気がしました(笑)。


―― フレディ・前村さんと次第に溶け合っていくようで、フレディ像をしっかりと印象付けましたね?
オダギリ:ありがとうございます。僕が最初に登場するシーンからしっかり見ていないと、見失うとどれが僕だか分からなくなりますよ(笑)。


―― これからの役者人生に影響が?
オダギリ:役者としても人間としても、この役をのり越えられたことが自信に繋がったのは確かです。


―― オールスペイン語で大変だったのでは?
オダギリ:今日、京都の舞台挨拶に、日本在住のフレディのお兄さんの息子さんがいらして下さいました。まさかのことでしたが、とても嬉しかったです。そこで、「僕のスペイン語はどうでしたか?」とボリビアのベニ州出身の方にお聞きしたら、「合格だ!」と言って頂けたんで、安心しました。


ernesto-bu2-sakamoto-240-1.jpg―― 撮影中、いろいろご苦労もあったのでは?
阪本監督:キューバは5か国目ですが、いろんなことが覆っていく感じでした。オダギリ君も海外での撮影経験が多くて、「トラブっても沈まない、振り向かない、どうやって挽回していくか」と気持ちを作り直す技術を持ってましたから、何とか切り抜けていけました。社会主義国のキューバは物資不足で、しょっちゅう停電もしてました。ホテルの部屋では、5つのスタンドあったのですが、1個ずつ球切れしていって、「最後のひとつが切れると俺は勉強できないぞ!」とヒヤヒヤでした。撮影現場でも、いろんな物がなくて、なければ作る、代替品を捜してくる、と言った感じで、クリアしてました。


―― 実在の人物を描くのに難しかったことは?
阪本監督:フレディのご家族の方を傷付けたくないので、取材には時間をかけました。映画の最後に5人のおじいちゃんたちが出てきますが、彼等はフレディのご学友の方たちです。彼らの一人一人にフレディの人となりや、学生時代にどんなエピソードがあったのか、どういう恋愛をしたのか、実際のことを沢山盛り込んで作っていきました。


―― チェ・ゲバラが大阪に来ていたことは、この映画で初めて知りました。
阪本監督:チェ・ゲバラは、広島へ夜行列車で行く日に、堺のクボタ鉄工の見学をして、前日には愛知でトヨタの工場見学もしています。大阪に来て広島が近いと知った彼は、周りが止めるのも聞かず、他の予定をキャンセルして夜行列車で広島へ行ったんです。


ernesto-bu2-240-1.jpg―― 被爆地・広島を訪れたからこそ、その後のチェ・ゲバラが遺した言葉には重みがあるんですね。この映画を観て、改めて感じ入りました。 最後のご挨拶をお願いします。
オダギリ:この映画が、シネコンで色々なタイプの作品と肩を並べられることはとても意味があることですし、こういうタイプの作品が選べる現状が少しでも長引けばいいなと思っています。今は阪本監督をはじめ才能のある監督さんたちが作品を作りにくい状況ですので、それを少しでも打破するためにも、皆様にこの映画の宣伝をして頂きたいと思います。応援よろしくお願いします。

阪本監督:映画の最後の最後に、「マリー・前村・ウルタードさんに捧げます」とあるんですが、それは亡くなったフレディの姉のマリーさんのことです。3年前に彼女に会いに行った時に、「フレディは医者になって人を助けようとキューバへ行ったのに、武器を持って人を殺めるかもしれないようなことになって、その狭間できっと苦しんでいたことでしょう」と仰いました。母のローサさんは、キューバでチェ・ゲバラの奥さんに、「あなたの息子は事故や病気で死んだのではない。人々のために戦って死んだのだから泣く必要はない」と慰められたけど、お母さんは自分の息子を失った悲しみで泣き崩れてしまったらしいです。それを聴いて、名もなき医学生が武器を持つまでの過程がとても大事なのではと思って、この映画を作りました。誰かの息子であり、誰かの兄弟だった若者が、25歳という若さで死んでいった。できることなら、皆さんの心の中でフレディが生き続けられればいいなと思います。今日はありがとうございました。


(河田 真喜子)



『エルネスト』は、TOHOシネマズ(梅田・なんば・二条)、神戸国際松竹、京都シネマにて絶賛公開中です!

ernesto-pos.jpg■2017年 日本=キューバ合作 2時間4分 
■原案:マリー・前村・ウルタード、エクトル・ソラーレス・前村著『革命の侍~チェ・ゲバラの下で戦った日系2世フレディ前村の生涯』(長崎出版・09年/17年9月キノブックスより再刊)
■脚本・監督:阪本順治 (『顔』、『闇の子供たち』、『大鹿村騒動記』、『団地』)

■出演:オダギリ ジョー、ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ、永山絢斗
■2017年10月6日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国公開中!
■公式サイト: http://www.ernesto.jp
■(C)2017“ERNESTO”FILM PARTNERS

★作品紹介⇒こちら
★阪本順治監督インタビュー⇒こちら
★舞台挨拶レポート(9/21)⇒こちら


 

narataju-butai2-550.jpg映画『ナラタージュ』10.8大ヒット御礼大阪舞台挨拶

登壇者: 有村架純、坂口健太郎、行定勲監督

 


2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた、島本理生原作の恋愛小説「ナラタージュ」を嵐・松本潤主演、ヒロインに有村架純、共演に坂口健太郎を迎え、恋愛映画の名手・行定勲監督(『世界の中心で、愛をさけぶ』)がメガホンを取り映画化、10月7日(土)に全国公開いたしました。

narataju-500-main.jpg大ヒットを記念いたしまして、10月8日(日)、TOHOシネマズ梅田にて大ヒット御礼舞台挨拶付試写会が実施されました。本編上映後の舞台挨拶ということで、映画の余韻に包まれた会場に有村架純さん、坂口健太郎さん、行定勲監督が登壇すると大歓声が沸きあがりました。


narataju-butai2-arimura-240.jpgまずは有村架純さんから「こんにちは!泉を演じました有村架純です。地元の関西で舞台挨拶ができて嬉しいです!」とご挨拶。

続けて坂口健太郎さんから「こんにちは!おおきに!小野玲二役を演じました坂口健太郎です。温かい声援をいただいてほんまに嬉しいです。」と関西弁でご挨拶すると、お客さんから「おおきにー!」「大好きー!」と次々に返事がきました。

更に行定監督も第一声に「おおきに!(笑)」とご挨拶し「今日は映画館に足を運んでいただいてこの映画を選んでいただき嬉しいです。楽しめましたでしょうか?」と言うと客席から温かな拍手が沸き起こりました。


映画について、MCより「有村さんは『工藤泉』という女性を演じてみていかがでしたか?」と聞かれると「しんどかったし、苦しかったですけど、愛おしい時間でもありました。」と答えました。次に「坂口さんは今回の役を演じてみていかがでしたか?」と聞かれると「僕は少し小野君の気持ちが分かる気がしました。何度も何度も台本を読んでるうちにすごく救いたくなるような印象でした。」と答えました。

narataju-butai2-yukisada-240.jpgそんな二人のシーンはどのように撮影を進められたか聞かれると、行定監督は「坂口君はのびのびとポテンシャルが高くて、架純ちゃんは芯が強く信頼度の高い芝居をしてくれたので、将来楽しみだなと思うし、一緒にやってて楽しかったです!」と答えました。


有村さんと坂口さんは過去に共演経験もあることから普段から仲が良い話になり、坂口さんの印象を聞かれると有村さんは「一見無口そうに見えるけど、すごくひょうきんで陽気で楽しい人。」と言うと坂口さんは満足げな表情で頷きました。一方有村さんの印象を聞かれると坂口さんは「監督もおっしゃっていましたが芯がある。でもはかなげにも健気にも見えるから、本当の架純ちゃんはまだ未知数なところがある。」と答えました。


narataju-butai2-sakaguchi-240.jpgMCより関西の印象を聞かれると坂口さんは「楽しい!こういう舞台挨拶などでお伺いすると温かく迎え入れてくれるような印象。」と好印象を口にしました。

一方有村さんは関西の出身であることからMCより「帰ってこられていかがですか?」と尋ねられると「ホームって感じがします!関西弁で喋ろうと思ったらいくらでも喋れるんですけど…」と標準語から関西のイントネーションに変わると、客席から「可愛いー!!」の声が飛び出しました。


そしてマスコミ向けのフォトセッションに移ると、客席からは次々に「架純ちゃーん!」「健ちゃーん!」の声に交じって「監督―!」と次々に呼びかけられ大盛り上がり!


narataju-500-2.jpg最後に有村さんから「皆さん本当に温かく迎え入れてくれてありがとうございます。今後この映画がたくさんの方に届くように祈っています。」

坂口さんから「この作品は人間の綺麗なところだけでなく、苦しみだったり悲しみだったり、そういうところも正直に描いた作品だと思います。見た方それぞれ受け取り方が変わる作品だと思うので、『ナラタージュ』の話を皆さんでしていただけると嬉しいです。」

行定監督から「この作品は10年以上かけて企画をした作品で、松本君、架純ちゃん、坂口君が揃わなかったらできなかった作品だと思います。なので10年以上かけて本当によかったと思います。この映画が大ヒットするように、是非とも口コミで広げていただけたらと思います。」とご挨拶をし、舞台挨拶は無事終了しました。



『ナラタージュ』は、TOHOシネマズ梅田他にて大ヒット上映中です。

■出演:松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史
■監督:行定勲
■原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)
narataju-500-1.jpg■脚本:堀泉杏
■音楽:めいなCo.
■製作:「ナラタージュ」製作委員会
■制作プロダクション:東映東京撮影所制作
■協力:ザフール企画
■協力:KADOKAWA

■配給:東宝=アスミック・エース
■(C)2017「ナラタージュ」製作委員会
■公式サイト: http://www.narratage.com/


(オフィシャル・レポートより)

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松本潤、有村架純は「心が太く、マッチョになった」と成長ぶりを絶賛!『ナラタージュ』舞台挨拶
(17.10.5 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者: 松本潤、有村架純  
 
2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた島本理生原作の恋愛小説「ナラタージュ」が行定勲監督(『世界の中心で、愛をさけぶ』)により映画化。主人公葉山貴司役に松本潤、葉山を全身全霊で愛する工藤泉役に有村架純と人気俳優の共演が話題の、一生に一度しか巡り会えない究極の恋を描いたラブストーリーが、10月7日(土)より劇場公開される。
 
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全国ロードショーを前に、10月5日(木)TOHOシネマズ梅田にて行われた舞台挨拶付試写会では、上映前に主演の松本潤と有村架純が登壇。ゲストを迎える前の静けさから一転し、主演二人の登壇に、コンサート会場のような大きな歓声が送られた。
 
まずは松本潤が「こんばんは。松本潤です。前回映画に出させていただいた時に、この劇場に来させていただいたことを廊下に来た時思い出し、懐かしいなと思いました。また映画に出ることができ、この劇場に戻ってくるこができたことをうれしく思います」と感慨深げに挨拶すると、有村架純は「みなさん、こんばんは。キャンペーンで来るのは一年ぶりなので、久しぶりの地元にワクワクしています。よろしくお願いします」と緊張の面持ちを見せながら挨拶した。
 

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大阪の印象を聞かれた松本は「元気!」と即答。続けて「熱が高いという印象ですかね。 ライブの印象が強いです。大阪でライブをやらせてもらうと僕らのテンションをあげてくれる。お世話になっています」と大阪のファンと会話をしているようなトークに。
一方、兵庫県出身の有村は、地元に帰ってきたと思える瞬間を訊ねられると、「関西弁を聞くと、帰ってきたんやなと思います」と、地元の言葉に戻り、会場からは思わず「かわいい」との声が飛んだ。
 
 
本編では雨のシーンが多いことが話題に上ると、「プールに落ちたり、雨に打たれたりすることが結構多かった気がします。濡れるシーンの前に、最初からずぶ濡れにならなければいけない時、雨に打たれている有村さんが神がかっていました」と松本が有村の役者根性を絶賛。さらに、兄弟役で共演経験のある有村と、今回は先生と生徒という関係で共演し、以前との違いについて話が及ぶと、「2年半ぶりぐらいにお会いして大人っぽくなったなと思いましたし、いろいろな作品でいろいろな経験をされて、心が太く、まっちょになっています」と共演の感想を明かした。 
 
 

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一方、2度目となる松本との共演を経て、有村は「松本さんは当初と印象は変わらず、プロ意識が高く、現場のスタッフさんのことを常に考えて作品を作られている印象があります。作るということに対するストイックさは変わらず持っていらした。私もこの3年間で色々経験させていただき、当時は緊張もあってしゃべれなかったけれど、今はそんなに緊張しないで、一歩先の話ができるようになり、うれしいです」と松本との現場を振り返ると、「緊張すると言われることが多いので、うれしい」と松本が返す、微笑ましい場面もあった。
 
松本が演じる葉山については、 「行定監督に最初に言ってもらったことでもありますが、脚本に葉山というキャラクターがあまり描かれておらず、一緒に作っていきたいと言われたんです。見ている人が葉山はこういう人ではないかと、一緒に作っていけるキャラクターになればいいなと思いました。監督からは、目力が強いということで普段が100なら40%ぐらいまでぼやかしてと言われました」
 
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体当たり演技も多かった泉役の有村は、「葉山先生と会話のキャッチボールができなくて、どこか違うところによけられてしまうのがしんどかったです。何を考えているんだろうと、ずっと思っていました。何なんだろうって」と松本演じる葉山とのシーンを振り返ると、松本も「一緒にお芝居をしていく中で、そういうアプローチで芝居をするのは新鮮で、新しい引き出しを作ってもらったなと思います」と、今までにない芝居に戸惑いながらも、手ごたえを感じていることを明かした。
 
 
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最後は、
「見たことのない葉山先生がたくさん画面に映っていると思いますし、とても美しい作品なので、堪能して帰ってください。ありがとうございました」(有村)
 
「架純ちゃんが演じる泉に女性の方はすごく共感できるのではないかと思います。今まで皆さんがしてきた恋愛の引き出しを無理矢理あける時間があるかもしれません。大事な人を思い出しながら観る濃密な2時間20分を楽しんでご覧ください。久しぶりに大阪の劇場に来れて良かったと思います。お忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございます。この作品がみなさんに愛されることを祈っています」(松本)
と締めくくり、劇場に駆けつけた観客に最後まで感謝の意を伝え、大きな拍手が送られた。
 
行定勲監督と松本潤、有村架純らが紡いだ、この秋一番の愛の物語。美しくも禁断の世界を心ゆくまで堪能してほしい。
(江口由美)
 

<作品情報>
『ナラタージュ』
(2017年 日本 2時間20分)
監督:行定勲
原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊) 脚本:堀泉杏 音楽:めいなCo. 
出演:松本 潤 有村架純 坂口健太郎 大西礼芳 古舘佑太郎 神岡実希 駒木根隆介 金子大地/市川実日子 瀬戸康史 
製作:「ナラタージュ」製作委員会 制作プロダクション:東映東京撮影所 制作協力:ザフール 企画協力:KADOKAWA 
配給:東宝=アスミック・エース (C)2017「ナラタージュ」製作委員会 
公式サイト←⇒http://www.narratage.com/
10月7日(土)TOHOシネマズ梅田他全国ロードショー 
 

kanotori-bu-550-2.jpg“最低!”が褒め言葉!?『彼女がその名を知らない鳥たち』舞台挨拶レポート

・2017年9月30日(土) 梅田ブルク7にて
・ゲスト:蒼井優(32)、阿部サダヲ(47)、白石和彌監督(42)



ゲス男やクズ男に翻弄されるダメ女が“無償の愛”に目覚める時
 

kanotori-550.jpg【STORY】
昔の男を忘れられないクレーマー女・十和子と、彼女に尽くしたおす15歳年上の建設作業員の男・陣治。十和子は、陣治のわずかな稼ぎで生活しているものの、不潔で男としての魅力を感じられない陣治の愛を拒み続けていた。ある日デパートへ入れたクレームの対応に現れた水島という男に魅力を感じた十和子は、急速にその関係を深めていく。そこへ、8年前十和子に暴力を振るいゴミのように捨てた黒崎が5年前に失踪していたという報せが入り、愕然とする。陣治の異常なまでの十和子への干渉、エスカレートしていくストーカー行為、次第に恐怖をつのらせていく十和子だった……。



どんな役でも自然体で役を生きることができる蒼井優は、華奢な身体で眼力がある訳でもないが、存在感がある。しなやかな身体と空気を読み取る感性は、その場に豊かな感情を生み出すことができる。そう、設定された世界を拡げられる稀有な女優なのだ。そこに、機敏な身体能力と豊かな表情で細やかな感情表現を得意とする阿部サダヲがW主演を務める。沼田まほるか原作の同名小説の映画化は不可能とされていたが、それを『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』と底知れぬ不気味さと容赦ない暴力をテンポよく活写するクライムービーの名手・白石和彌監督が実現。今までにないゲス男とクズ男に挑戦した二人のイケメン俳優、松坂桃李と竹野内豊の役者としての幅の広がりにも注目したい作品。


kanotori-bu-500-1.jpg10月28日の公開を前に開催された上映会の舞台挨拶に、W主演の蒼井優と阿部サダヲ、そして白石和彌監督が登壇。「共感度0%、不快度100%」の究極の愛の物語について語ってくれた。尚、この日はゲストから観客への質問コーナーも設けられ、キワどいNGトークも連発して、MCの口から質問できずに白石監督に振るシーンもあった。

―― 詳細は下記の通りです。(敬称略)



kanotori-bu-aoi-1.jpg―― “嫌な女”十和子を演じた蒼井優さんです。
蒼井:今日はお休みの日に来て下さってありがとうございます。今日は、初めて映画をご覧になった方の前でお話をさせて頂けるとあって、楽しみにしてきました。短い時間ですが、よろしくお願いいたします。

―― 十和子より15歳年上で、“不潔で下品な男”陣治を演じた阿部サダヲさんです。
阿部:今日はちょっと綺麗にしてきました。皆さんありがとうございます。観終わって、何だろうこの気持ちは?と、ザワザワしますよね? はい、今日は綺麗にしてきました(笑)。

―― 綺麗にして来て下さってありがとうございました(笑)。本格的な大人のラブストーリーに挑まれた白石和彌監督です。
白石監督:去年の10月に大阪で撮影しました。大阪の皆さんはよくご存じの場所もあると思います。ようやく1年経って観て頂けるのを嬉しく思います。大阪の皆さんにとって心の象徴でもある大阪城を、あのような場面で使ってしまって、本当に申し訳ありませんでした(笑)。


―― 完成した作品を観た感想は?
kanotori-500-4.jpg蒼井:自分が出演しているかどうか関係なく、この映画はとても好きな映画なので人に勧めたいのですが、いいところはラストしかないじゃないですか?それで今日はご覧になった方の前でお話できるがホントに嬉しいんです。

阿部:蒼井さんとのシーンが殆どで他の男二人とは会ってなかったんです。作品を観て、どうしようもない奴らだなと思い、今でも松坂桃李が好きじゃないですね(笑)。それほど松坂君は凄い役者さんだと思います。まだ好きになれないですけどね(笑)。

白石監督:宣伝では言い辛くて“究極の愛”とキャッチコピーを出しましたが、これは陣治の“無償の愛”の物語でして、僕としてはそれがとても美しく絶対に真似のできないことなので、なんとか映像化したいと思いました。観たらきっと誰かと話したくなる映画だと思うので、できれば10月28日公開初日の土日に観て頂ければありがたいです。


kanotori-bu-abe-2.jpg―― 関西弁の役について?
蒼井:難しかったです。ずっと方言指導の方に付いて頂いたのですが、その内違いが分からなくなってきました。

阿部:いや~難しかった!聞き慣れた関西弁ですが、自分で喋るのは難しかったです。ずっと付きっきりの方言指導の人も嫌いになりました(笑)。

―― この映画では嫌いな方が多かったんですね(笑)。ところで、関西弁の好きなところは?
阿部:この映画は関西弁だから助かっているところもあると思います。標準語だと手に負えないような…関西弁だから柔らかく感じる部分もあると。


―― 全編関西弁で関西ロケでしたが、改めて感じることは?
白石監督:人と人の距離が近い。標準語より本音で語り合っているような印象を持ちました。多分この二人を見ていたからだと思います。二人とも嫌ならイヤとはっきり言い合っていたので、それが気持ちいいなと感じて、ちょっと羨ましかったですね。


―― 役に対する共感度は何パーセントですか?
kanotori-500-1.jpg蒼井:最初は0%だったんですが、めんどくさい女なんですけど“澄んでいる”というか、特にラストでは無防備の部分もあり、そう感じました。絶対に賛同はできないけど、「共感した」と言ったら人として疑われるので、皆さんも今日これから飲みに行って3軒目辺りから「共感した」と本音トークができるようになると思います(笑)。

阿部:そんなに共感できるところはないですけど、直したい部分はいっぱいありました。汚い食べ方だとか、差し歯も早く治せばいいのにとか…。でもそういう役だから楽しめた部分もいっぱいありました。

 
kanotori-bu-shiraishi-1.jpg―― 陣治の身なりについてこだわりがあったようですが?
白石監督:衣装合わせをするのに綺麗な作業着しかなかったんです。「こんなんじゃダメだ!」と机をひっくり返して、「汚いの持ってこい!」と暴れ倒して、「汚せ!汚せ!」と言ってこうなりました。阿部さんだけ衣装合わせした時に、そんなシーンはないのですが立ちションする真似をしてもらいました。その後ろ姿を見て、「あっ仕上がってるな!」と思いました。それを撮影所の外でやったのですが、きっと向いのマンションからは見えてたと思いますよ(笑)。


 

 

―― 松坂桃李さんも竹野内豊さんも今までにないような役柄でしたが、共演してみて如何でしたか?
kanotori-500-3.jpg蒼井:お二人とも初めての共演だったのですが、こんな最低の役を最低のままやれるということは本当に凄いことなんですよね。松阪さんは最低な上に“薄さ”が加わって、竹野内さんの場合は、相手役の私しか見えない“悲しみ”があったりして、最低の別ジャンルを同時に見せてもらった感じです。この映画では、「最低」というのが一番の褒め言葉になると思います(笑)。

阿部:お二人とも最低さが素敵でした(笑)


―― あの最低さは狙い通りでしたか?
白石監督:ホントその通りでした。

 


★ゲストから観客に質問するコーナー

野鳥観察が趣味というちと怪しい男性がカウンターを持って登場。観客にあらかじめ配られた「かの鳥」フラッグの裏表をカウントして、YES・NOのパーセンテージを測定。

kanotori-500-2.jpg★蒼井優から質問:あんな水島でもいいと思う人?
(十和子予備軍?男性は水島に対して羨ましいのかな?)
68人→23%

★阿部サダヲから質問①:陣治が殺してるなと思った人?
(演技のダメ出しされてるような気がするなあ)。
250人→93%

★白石和彌監督から質問①:この映画に共感した人?
250人→93%

kanotori-bu-abe-1.jpg阿部サダヲから質問②:今日の僕の恰好、先程シャンプーハットに「遅れて出て来た演歌歌手みたいだ」と言われたんですが(笑)、そう思う人?
(これオーダーで作ったんですよ…「ジンジー」というブランドも立ち上げて。陣治の青の作業着をイメージした生地選び)。
268人→99%

★白石和彌監督から質問②:大阪城で“ああいうこと”をやってみたいと思う人?(笑)
(水島と十和子のシーン)
17%

★白石和彌監督から質問③:パートナーと“仲良くする”時「あ~」と言わせたい人?(笑)
(ちなみに、トロント映画祭で上映された時には「Say Aha~」と字幕が付いてました(笑)。特にゲイの方々に受けてました)。
77人→29%

 


―― 最後のご挨拶
白石監督:今日は観て頂きまして本当にありがとうございました。ゲスとかクズとか最低な人たちが前面に出てきてはいるのですが、それは表層的なもので、奥には“究極の愛”が提示できたのではと思っております。いろいろ分かってから見直すと、いろいろな世界が美しく見えてくる映画です。散らかった家庭でも美しく思えるよう、この映画を思い返して頂けたらいいなと思います。10月28日公開ですので、皆さん何卒応援よろしくお願い致します。

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阿部:愛って何だろうと考えさせられる映画です。キラキラした映画もいいですが、こんな映画もあっていいと思ったし、こんな映画に出たいと思っていました。また、これほど汚す役の映画もないと思います。見逃しておられるかもしれませんが、足の指の間にもゴミ詰めて頑張りました。また観られる時にはお見逃しなく(笑)。是非、観終えてから皆さんと話し合って頂きたい映画ですので、よろしくお願い致します。

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蒼井:
こういう映画が作れる日本映画界でありたいなと思っています。そのためにはある程度観て頂かなくてはなりません。最後のシーンに賭けたのですが、勿論合わなかった方もいらっしゃるでしょうし、受け止めて下さる方もおられると思います。私たちが玉を投げなければ勝負もできませんので、このような作品が作れる環境を、映画ファンの一人として私たち映画人も守っていけたらいいなと思っております。皆さんもそこは共犯者だと思って、応援よろしくお願いいたします。今日は本当にありがとうございました。

 


 


『彼女がその名を知らない鳥たち』

■2017年 日本 2時間3分
■原作:沼田まほかる(『彼女がその名を知らない鳥たち』幻冬舎文庫)
■監督:白石和彌(『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』)
■出演:蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊
■(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

2017年10月28日(土)~梅田ブルク7、他全国ロードショー

公式サイト⇒ http://kanotori.com/
 


(河田 真喜子)