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骨太ヒューマンドラマ『ひとくず』がシネコンで拡大公開!上西監督、木下ほうかに「次はラスボスでがっつり!」
(2021.2.19  なんばパークスシネマ)
登壇者:上西雄大監督、木下ほうか、徳竹未夏、古川愛
 
 
 子ども時代に虐待を受けた者が、虐待する側にまわる負の連鎖に着目し、孤独な魂が寄り添い、家族になるまでの日々を人間味たっぷりに描く上西雄大監督作『ひとくず』。昨年の3月に東京公開されたものの、コロナウィルス感染拡大の緊急事態宣言で上映が中断し、京阪神での公開も10月に大幅にずれ込んだものの、作品を見て感動した観客が『追いくず』という熱烈なリピーターになり、第七藝術劇場の上映終了後もセカンドランのシアターセブンで3か月に渡るロングラン上映を続けている。今年に入って東京、神戸、京都でのアンコール上映に続き、全国拡大公開も始まり、遂にお膝元のなんばパークスシネマで上映が始まった。なんばパークスシネマ公開初日(2/19)に上西雄大監督、木下ほうかさん、徳竹未夏さん、古川愛さんを迎えて行われた舞台挨拶の模様をご紹介したい。
 
 
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 主人公の母親役の徳竹未夏さんと娘を虐待する母親役の古川藍さんの二人が司会役となった舞台挨拶では、感染拡大防止で50%の減席ながら最大スクリーンでの上映でリピート13回の『追いくず』なども含めて200人を越える満席の客席と、今までにないシネコンの巨大なスクリーンを見て上西監督は感極まった様子で最初の挨拶。その様子を見た木下ほうかは「1シーンしか出ていません。気まずい、なんで呼んだん?」と吉本新喜劇ばりの絶妙なツッコミで笑いを呼んだ。
 
 
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 そんな木下にオファーした経緯を聞かれた上西監督は、「劇団員の前で『木下ほうかさんに出てもらいたい』と言ったとき、夢のような話だと思って誰も信じなかった。ほうかさんに脚本を読んでもらい、最後に『がんばろう』と握手して言ってもらえたんです。ここまでこられたのは木下ほうかさんのおかげ」と木下に感謝の言葉を伝えると、木下も「小規模の映画で3月から上映が開始され、1年以上続いて、こんなにでっかいスクリーンで!というか画質大丈夫(笑)。次もどんどん新作撮れる、それはもっと目立つ役で!」と同作の拡大公開を心から喜びながら再タッグをリクエスト。上西監督も「次はラスボス役でがっつり!」ともはや息ピッタリのコンビぶりをみせた。
 
 
 さらに上西監督はここまでの歩みを振り返り、「一旦、コロナで劇場がロックダウンされて、上映が半年間止まっていましたが、10月から大阪で上映が再開できました。こういう状況なので、劇場で舞台挨拶出来るのは本当にありがたいし、最上段までお客さまがおられて感無量です。やっとの思いで東京でロードショーにこぎつけ、万感の思いで今日は本当に一生に残る思い出です。ここまで来れる力を与えていただいて、本当にありがとうございます』と感謝の言葉を重ねた。さらに、「虐待について知って心が壊れ、救いを求めて書いた脚本ですが、非常にたくさんの方が受け取っていただいた。映画が終わればいろんなお言葉をいただけて、その人の人生のそばに置いていただける。僕は役者として意義を持てました」と『ひとくず』がお客様に届いたことの意義を改めて語った。
 
 

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 『ひとくず』サポーターの方々から花束贈呈も行われ、感極まっているキャストたちにツッコミを入れてきた木下も「これちょっと泣きそう・・・ちょっとかっこ悪い・・・」と、ついに本音が飛び出した舞台挨拶。最後は、「『ひとくず』はこんな土砂降りの中でも、走りきれると思うし、コロナの波が終わった後まで走りきる力を持っている映画です。観ていただいて、口コミの方を広げていただいて、たくさんの方にいろんな思いを伝えられるように力添えをお願いいたします。みなさま、誠にありがとうございます』と上西監督が締めくくった。これからもまだまだ多くの人に届いてほしい、熱い思いが詰まったヒューマンドラマだ。
(江口由美)
 

<作品情報>
『ひとくず』(2019年 日本 117分)
監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大
出演:上西雄大 小南希良梨 古川藍 徳竹未夏 城明男 税所篤彦 川合敏之 椿鮒子 空田浩志 中里ひろみ 谷しげる 星川桂 美咲 西川莉子 中谷昌代 上村ゆきえ 工藤俊作 堀田眞三 飯島大介 田中要次 木下ほうか
現在、なんばパークスシネマで絶賛上映中、2月27日〜元町映画館、3月12日〜京都みなみ会館でアンコール上映
公式サイト→https://hitokuzu.com/ 
 
 
 
 

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2021年1月24日(日)大阪・第七芸術劇場にて

主演:後藤淳平 & ヒロイン:徳永えり & 監督:木下半太 登壇


 

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後藤淳平“初”単独主演 × 木下半太 長編映画“初”監督作品


ジャルジャル後藤淳平“初”の映画単独主演を飾り、作家で俳優の木下半太の自伝的小説を原作者自らがメガホンをとり映画化された『ロックンロール・ストリップ』は 1月23日(土)より第七藝術劇場ほかにて全国順次公開し、負け犬が夢を追いかけ続ける、笑って泣ける青春群像劇が関西にも上陸となりました。

本作は、大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長が売れない劇団員とともに、奇跡のパフォーマンスを繰り広げる痛快エンターテインメント。監督は、自伝的小説「ロックンロール・ストリップ」(小学館文庫・刊)の原作者・木下半太。本作にて長編映画監督デビューし、20年越しの夢を叶えております。

1月23日(土)&24日(日)の2日間、メイン館の大阪・第七藝術劇場、そしてなんばパークスシネマにて舞台挨拶を開催いたしました。24日の本日は、第七藝術劇場では主演・後藤淳平×監督・木下半太による生登壇、出演キャスト・徳永えりによるリモート登壇も行われました。


<日 時> 1月23日(土)
(1)10:00の回(上映後舞台挨拶) (2)12:50の回(上映前舞台挨拶)
<場 所> 大阪・第七藝術劇場
<登壇者> 監督:木下半太
<リモート中継> 智順、三戸なつめ


<日 時> 1月24日(日)
(1)10:00の回(上映後舞台挨拶) (2)12:50の回(上映前舞台挨拶)
<場 所> 大阪・第七藝術劇場
<登壇者> 主演:後藤淳平(ジャルジャル)(※(1)のみ登壇) 監督:木下半太
<リモート中継> 徳永えり


<日 時> 1月24日(日)15:20の回(上映前舞台挨拶)
<場 所> 大阪・なんばパークスシネマ
<登壇者> 主演:後藤淳平(ジャルジャル) 監督:木下半太



RS-bu-500-1.JPG映画「ロックンロール・ストリップ」大阪公開記念舞台挨拶が 23 日・24 日と大阪・第七藝術劇場で行われ、24 日には主演を務めたお笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平、原作者でメガホンをとった木下半太監督が登壇。さらに出演の徳永えりも都内からリモート登壇した。前日の 23 日には、木下半太監督が登壇し、出演の智順、三戸なつめが都内からリモート登壇した。


本作は、木下監督の自伝的同名小説を実写映画化したもので、大阪のストリップ劇場を舞台に、映画監督を夢見る劇団座長・木村勇太(後藤)が、売れない劇団員とともに奇跡のパフォーマンスを繰り広げる姿を描いた痛快エンターテインメント。


25 年越しの夢であった映画監督デビューを果たした木下監督。本作は昨年 8 月 14 日にテアトル新宿での公開を皮切りに、全国各地で上映されてきたが、今回、ついに作品の舞台となった大阪での上演が叶い、この日もキャラクターのモデルとなった人たちが来場していることを明かした木下監督は「なんか泣きそうです」と感無量な様子で語り、後藤から「撮影中も泣いていた」と突っ込まれて会場の笑いを誘っていた。


RS-500.jpgまた、主人公の木村を演じる後藤は、オファーがきた際の心境を尋ねられると「主演で出させていただく機会はないだろうということで、自信はなかったんですけど、後悔したくないので思い切りました」といい、「小説を読ませていただいたあとに(木村のモデルとなった)木下監督と会ったんですけど、見た目が違いすぎて大丈夫かなと思いました。でも監督から、僕なりの勇太を演じればいいとお言葉をいただきまして、自信を持ってやらせていただきました」と胸を張った。


同じ質問に、木村の恋人・栗山千春役を演じた徳永は「嬉しかったです。監督の奥様になるんですけど、私は(奥さんに)似ているんですよね、監督」と投げかけ、木下監督が「それを言ったら嫁から『そんなんやめてくれ』って」と苦笑すると、徳永は「撮影前も『雰囲気が似ているので、そのままで大丈夫です』っておっしゃってくださったので、すごく楽しく撮影することができました」と笑顔交じりで語った。


RS-bu-240-1.jpgさらに今回、初共演だった後藤と徳永は地元が一緒で、同じスイミングスクールに通っていたそうで、後藤は「すごい繋がりがあって、他人とは思えないじゃないですけど、初めて一緒にさせてもらったんですけど、初めての感じがしなくて、フィット感がありました」と印象を語ると、徳永も「私もです。大阪でも場所によって関西弁のニュアンスが変わるじゃないですか。でも同郷なので、同じ空気が流れているというか、撮影中もそんな感覚でいました」と吐露した。


本作は、ダンスのシーンも見どころとなっているが、テレビ朝日系『アメトーーク』“踊りたくない芸人”の一員である後藤は、やはりダンスのシーンに苦労したことそうで「みんなで動きを合わせて練習するんですけど、本当に足を引っ張ってしまいまして、大丈夫かなって思いながらやらせていただいたんですけど、誰も僕を見捨てることなく、引き上げてくれました」と感謝。これに木下監督は、ダンスの先生が編集に立ち会ったことを明かし「編集室に入ってきて『ダンスのシーンだけは見たい』って言って、『ここは映すと素人っぽく見えるのでやめましょう』とか『ここはきれいに見えるので映してください』とか、カットの指示までしてくれました」と裏話を披露した。


また、“きわどいシーン”もあるそうで、木下監督が「今回のこだわりは、ストリップという場所だけど、女の子が脱ぐんじゃなくて、男がプライドを捨てるという意味で男を脱がしたかったんですね。“後藤君、全裸いけるんだろうか”って心配して、前貼りもちゃんと用意して後藤君のところに行ったら『前貼りいらないんで』って」とエピソードを明かすと、徳永は「かっこいい!そんなことあったんですか?」と後藤の役者魂に惚れ惚れ。これに後藤は「周りの反応とかリアルになるんじゃないかなと。『前貼りなしで挟んでやりますよ』って言ったら、『それはやめて』と逆に断られました。スイッチ入ったんでけどね…」残念がった。


最後に、徳永は「本当にそちらに行きたかったです。お 2 人にお会いしたかったし、お客さまとも肌で感じたかったです。それくらいこの作品はパワーがありますし、こんなご時世だからこそ、エネルギーがもらえる作品です。なので(大阪に)すごく行きたかった気持ちでいます」と地元の大阪へ行けなかったことを悔やみつつ、「まだまだ上映されるので、たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです」とアピールした。


木下監督は「大変な時期ですけど、大変なときだからこそ見てほしい映画です。エンタメ業界がいま、大変なことになっているんですけど、それでもエンタメは絶対に必要なものだと思いますし、暗くならずに明るく世の中を盛り上げていきたいと思います」と言葉に力を込め、後藤は「続編の小説『ロックンロール・トーキョー』というのが出ています。続きの話が見られるので、それを見てからまたこの『ロックンロール・ストリップ』を見る流れもいいんじゃないかなと思います」とオススメした。
 


【ストーリー】

木下半太監督の半生を描いた自伝的物語
 

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売れない劇団の座長・木村勇太(後藤淳平)の夢は、映画監督になること。しかしその実態は、観客がまばらな劇場で演劇を続けたあげく、劇団員たちに愛想をつかされ解散。長年付き合っている恋人・栗山千春(徳永えり)との結婚に踏み切ることもできず、人気ロックバンド「マチルダ」でボーカルをつとめている妹の木村朋美(三戸なつめ)とは大違いで、散々な日々を過ごしていた。経営している大阪のバーの常連にも「夢は諦めるのが早いほうがいい」と言われる始末。


ある夜の閉店間際、勇太はバーにやってきた謎の美女・冬音(智順)から、赤星(ぎい子)、ビーバー藤森(坂口涼太郎)、火野(町田悠字)と共に旗揚げした劇団「チーム KGB」にストリップ劇場で上演してほしいとお願いをされる。冬音は「チーム KGB」のファンで、なんと人気ストリッパー旭川ローズだった。劇場を満員にしたい旭川ローズの想いを叶えるべく、場末の劇場を舞台に、勇太たち劇団員4人が町中を巻き込んでの珍騒動が始まる。


監督・脚本:木下半太
出演:後藤淳平(ジャルジャル) 徳永えり 智順 三戸なつめ 坂口涼太郎 ぎぃ子 町田悠宇品川祐(品川庄司) 村田秀亮(とろサーモン) 堤下敦(インパルス) 佐田正樹(バッドボーイズ) 宇野祥平 深沢敦 乃緑 綾部リサ 大川成美 後藤拓斗 内藤光佑 立山誉 西郷豊 保土田充 黒岩よし ふーみん 田中慎也 あだち理絵子 伊舞なおみ Calmera やべきょうすけ / 木下ほうか
製作:「ロックンロール・ストリップ」製作委員会
原作:木下半太「ロックンロール・ストリップ」(小学館文庫刊)
エグゼクティブプロデューサー:石田誠
プロデューサー:皆川拓也 三好保洋
音楽:Calmera 撮影:曽根剛 照明:本間光平 美術:秋元博
録音:山本タカアキ 装飾:寺尾淳 衣装:鈴木まさあき ヘアメイク:田鍋知佳
キャステイング:森川祐介 出版プロデュース:新里健太郎

配給:ベストブレーン 企画:株式会社タッチアップエンターテインメント
公式HP: http://www.rocknroll-strip.com
©木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント

第七藝術劇場ほか全国順次公開中!


(オフィシャル・レポートより)

 
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安先生を熱演の柄本佑、動画メッセージで「エンターテインメント作品として肩肘張らずに楽しんで」『心の傷を癒すということ<劇場版>』完成披露試写会&トークショー
(2021.1.15  OS シネマズミント神戸)
登壇者:京田光広氏(NHK エンタープライズ近畿総支社企画事業部)
              安達もじり氏(テレビ版総合演出 NHK 大阪拠点放送局制作部) 
 
    1995 年 1 月 17 日に発生し甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災から25年目を迎えた2020年に、みずから被災しながらも、避難所などで被災者の「心のケア」に積極的に取り組んだ若き精神科医・安克昌さんが寄り添い続けた被災者たちとの交流と、安さんにとって大切な家族、友人との絆、自分らしい死の迎え方を貫く姿を描いたNHKドラマ(全4回)「心の傷を癒すということ」が放送され、大反響を呼んだ。
コロナ禍の今年で震災から26 年目を迎える今、改めて傷ついた心を癒すためにはどうすればいいのかを改めて問いかける本作が特別に再編集され、『心の傷を癒すということ<劇場版>』として2月12日(金)OS シネマズミント神戸ほか全国公開される。
 
 
  1月15日、OS シネマズミント神戸で開催された完成披露試写会&トークショーでは、本作の企画・京田光広さんとドラマ版の総合演出の安達もじりさんが登壇。京田さんが東日本大震災後に精神科医、安克昌先生の原作に出会い、安さんの文字の魅力や作品の魅力、もう一度被災地と向き合いたいという思いから、いつかは番組にしたいと長年企画を温めていたという。安達さんとの出会いを経て、ドラマ化の企画が動き出した時には安先生のご家族や関係者の方にインタビューを重ね、西宮で被災した桑原亮子さんに脚本を依頼したという。
 
 
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  ここで、緊急事態宣言発出のため残念ながら登壇が叶わなかった主演、安和隆役の柄本佑と、妻終子役の尾野真千子が感謝の気持ちを寄せたビデオメッセージがスクリーンに映し出された。
「会場にお越しの皆さん、こんにちは。柄本佑さん演じる安先生の妻、終子を演じた尾野真千子です。この作品は一人でも多くの方に、観たこと、感じたことを伝えたくなるような、これからも受け継ぎたくなるような作品です。この作品に含まれる本当に温かいメッセージは一人でも多くの方に届けたいと思うようなものであり、伝える人がこれからもいてくれると、心強くなるようなメッセージが含まれています。皆さんにもこの気持ちが届くことを願っております」(尾野)
 
「この作品は2020年1月、NHKテレビで放映されましたが、まさか劇場版で大きなスクリーンでみなさんに観ていただけるとは思っていなかったので、感動しています。撮影中神戸の街をあるいて、とても肌に合うなと思いました。神戸がすげえなと思ったのが、手の届く範囲に全部あること。ぎゅっと詰まっていて暮らしやすい街だなと感じました。早く神戸ロケのある作品に出会えないかと真面目に思っています。スクリーンで上映される映画になったことで、もう一つ安さんのご家族にプレゼントできるものが増えたことがうれしいです。震災や心のケアもありますが、一本のエンターテインメント作品として肩肘張らずに、フラットに楽しんでください」(柄本)
 
 
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  心のこもった二人のメッセージを観た後は、柄本と尾野のキャスティングについて語られた。安達さんは「柄本さんは元々顔見知りでいつかご一緒したいと思っていました。この企画を立ち上げた時、年頃や見た目もなんとなく安先生に似ているなと思い、ちゃんと強い思いをもってドラマを作るのだけど、ご一緒しませんかとお声かけしました。尾野さんは、今までご一緒したことがありましたがキャラクターが濃い役が多かったのです。今回はこの物語にとても感情移入をしてくださり、自然体で神戸で生きる人としてそこにいてくれました。本当に安夫妻がそこにいるという時間がとても多く、素敵な現場でした」と撮影を回想。一方、京田さんは「この企画が立ち上がり、モデルとなった安さん一家とご挨拶の会をした時、キャスティングで名前を挙げてくださったのが尾野さん。見事最高のコンビになりました。佑君は、安先生に似ているというより、彼なりに演じて表現してくれたことがすごく良かったと思います」とその演技に賛辞を惜しまなかった。
 

 

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 本作は実にリアルな避難所のシーンが登場するが、このシーンでは300人ぐらいの地元の方がエキストラ出演し、撮影に協力したという。震災を題材にしたドラマを神戸で撮影したことを振り返り、「スタッフ全員で丁寧に説明しながらロケをさせていただいたが、涙が出るぐらい、みなさんきれいな気持ちでご協力いただきました。ロケをするたびに神戸の皆さんと一緒に作らせていただいた感覚を覚えましたし、そういうのが画面に映っていると思います」(安達)、「神戸出身なので阪神大震災直後に取材に入り、三日三晩取材を続けたが、避難所には行けなかったんです。その後東日本大震災や熊本地震では避難所に通い続けたので、今回は同じ風景だと思いました。神戸の方が集まれば何らかの体験をしている中『あの時に何もできなかったけれど、エキストラ出演することで震災を伝えることに協力できた』という人もいらっしゃり、神戸のDNAというか、みんなで作らせていただいたという思いです」(京田)。
 
 

 

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 さらに、安先生のご家族にちゃんと届けたいという思いでドラマを作ってきたという京田さんは柄本のメッセージに触れ、「思いをちゃんと届けることはドラマでやり遂げたということ。公開のタイミングで緊急事態宣言になるとは思っていなかったので今回はオンラインでの開催を提案したのですが、劇場の方を含め、神戸の方々はスクリーンでやりたいとおっしゃってくださった。この時期だからこそ、この映画は絶対に届けなければいけないと思いましたし、安プロデューサーから『プレゼントは終わったから、日本中の人に届けるんだ』と言われている気がします」と決意を新たにした様子。また、柄本の「肩肘張らずにエンターテイメントとして楽しんで」という言葉が一番良かったと褒め、家族の愛など、映画の世界に没頭してほしいと訴える場面もあった。最後に演出をした安達さんは「安先生の本を読ませていただいた時から、これはもっと大きな思いがそこにあるという思いがしたので、奇をてらわずに、そこにある表現すべきこと、思いに寄り添って作ることを肝に命じました。この映画をご覧になった方は、ぜひ安先生の本を読んでみてくださいと言いたいですね」と、映画と安先生の著書「心の傷を癒すということ 神戸…365 日」の両方を味わってほしいと呼びかけた。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『心の傷を癒すということ<劇場版>』
総合演出:安達もじり
原案:安克昌「心の傷を癒すということ 神戸…365 日」 (作品社)
脚本:桑原亮子
音楽:世武裕子 主題歌:森山直太朗『カク云ウボクモ』(UNIVERSAL MUSIC)
出演:柄本佑、尾野真千子、濱田 岳、森山直太朗、浅香航大、清水くるみ、上川周作、 濱田マリ、谷村美月/キムラ緑子、石橋 凌、近藤正臣 ほか 
2月12日(金)OS シネマズミント神戸ほか全国公開
公式サイト→https://gaga.ne.jp/kokoro/
Ⓒ映画「心の傷を癒すということ」製作委員会
 

DSC04967 (2).JPG2020年12月3日(木)大阪商工会議所 国際ホールにて

ゲスト:三浦翔平、西川貴教、森川葵、田中光敏監督(敬称略)

メッセージ映像:吉村洋文大阪府知事
 


 


日本の未来を切り開いた英傑・五代友厚を三浦春馬が颯爽と快演
 

激動の幕末から明治にかけて、東の渋沢栄一、西の五代友厚と評される功績を挙げながらも、長らく歴史に埋もれていた五代友厚(ともあつ)。NHK朝ドラ「あさが来た」ではディーン・フジオカが演じて一躍脚光を浴びたが、大阪経済の礎を築いた大立役者である。才能豊かで先見の明のある薩摩藩出身の五代は、攘夷論者から命を狙われながらもヨーロッパの文化や産業を取り入れ、日本の産業革命に貢献した人物である。


tengaramon-main.jpgそんな日本の未来を切り開いた英傑・五代友厚の知られざる半生を、同時代を駆け抜けた坂本龍馬や岩崎弥太郎や伊藤博文らとの交流を交えながら描いた映画『天外者』(てんがらもん)が12月11日(金)から全国公開される。今夏、惜しくも亡くなった三浦春馬が演じる五代友厚の、青年期から49歳で生涯を閉じるまでの熱き闘いの日々を追った力作である。


公開を前に、商都大阪の基礎を作り上げた五代友厚の本拠地である大阪商工会議所の国際ホールにて、坂本龍馬を演じた三浦翔平、岩崎弥太郎を演じた西川貴教、遊女はるを演じた森川葵、そしてメガホンを執った田中光敏監督の4人による完成披露イベントが行われた。今回は、観客のいない会場での舞台挨拶となった。
 



――公開を前にした今の率直なお気持ちは?

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三浦(坂本龍馬):まもなく幕が開くということで少しだけホッとしております。全国の皆様にお届けるのを楽しみにしております。

西川(岩崎弥太郎):この作品をこのタイミングでお届けすることに大変な意味を感じております。いろんな角度でいろんな事を投げかけてくれる作品ですし、しかもこの大阪でスタートできるのを嬉しく思います。我々が勝手に初めておりますが、きっとどこかで春馬も見てくれていると思います。

森川(はる):素直に嬉しいです。来年になるかもしれないというお話もありましたので。公開を前にドキドキしながら、皆さんがどう思われるのか感想をお聴きしたいです。そして、関西で舞台挨拶できるのを嬉しく思います。

田中監督:全国公開できることは感無量です!沢山のことを乗り越えてやっとここに辿り着けたと実感しております。


――坂本龍馬と岩崎弥太郎という近代日本建設には欠かせない人物を演じたことについて?

三浦:まずは、五代友厚がいてこそ成り立った坂本龍馬であり岩崎弥太郎なので、それを演じた三浦春馬君には感謝してもしきれない思いでいっぱいです。役作りに関してはプレッシャーもあり大変でしたが、このメンバーだからやれたと思っています。

――役作りに気を付けたことは?

三浦:とにかく竜馬という人間は「自分は間違ってない!」という自信家で、そこを突いてくるのが岩崎弥太郎であり、そして同じ志を持った五代が居て、その関係性が僕たち3人にも出来上がっていました。


DSC04955 (2).JPG西川:教科書でしか知らなかった人物を演じるなんて思ってもいなかったし、そんなチャンスを頂けたことに感謝しています。僕なりの弥太郎像に挑戦させて頂いた訳ですが、そんな僕の試みを監督を始めスタッフの皆さんがどんと温かく受け止めて下さいまして、心から感謝しております。思い出すだけで胸が熱くなってくるようです。短い撮影期間でしたが、一瞬一瞬がとても楽しくて、春馬君を始め皆さんと過ごせた時間が宝物のように感じられます。

田中監督:三人(西川・翔平・春馬)はよく飲みに行ってたんですよ。

三浦:撮影が終われば、「今夜どこ行こう?」「ジム行く?」とか言ってね。ホント、毎日が楽しかった!


――劇中、食べるシーンが多かったですね?

三浦:皆で鍋料理を食べるシーンですが、リハーサルを含め、本当にあのシーンは楽しかったですね。

――本番では緊張もあったのでは?

西川:勿論、緊張もあるのですが…

三浦:緊張してた?(笑)

西川:いやいや、緊張してましたよ!でも、純粋に鍋が美味しかったんです!


――俳優さんたちは時代劇が初めて?

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田中監督:彼らが時代劇が初めてと聞いて驚きました。撮影前日に京都にやって来た三浦翔平君は、坂本龍馬のお墓へ行って、龍馬を感じ取っていたみたいで、気持ちから入る役者さんなんだと驚きました。西川君は、衣装合わせにやって来た時、少しぽっちゃりしてたんですよ。時代を経て恰幅のいい弥太郎を演じるために体重を増やしてきたんですよ。今じゃ、滋賀県を代表するボディビルダーになってますが!?(笑)

西川:違います!目指してません!(笑)

田中監督:葵ちゃんも、後半病気になっていくシーンのために、劇中で体重落としていってました。本当に皆さん、こう見えてもストイックなんです!

西川:どう見えてんでしょうか?不安ですけど…(笑)

田中監督:京都松竹撮影所の人たちも、彼らが時代劇初めてとは思えないと、口々に言ってました。それほど真剣に役に向き合ってくれたし、度胸も据わっていましたね。


――森川葵さんは、とてもお綺麗でしたね?

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森川:監督がとても素敵なシーンがあるから早く見て欲しいと仰って、私も最初見て、自分でもドキッとしました。自分で言うのもおかしいのですが、キレイに撮って頂いてとても嬉しかったです。遊女として顔を上げるシーンです。

――役作りで工夫した部分は?

森川:はるという女性を掘り下げてみると、気の強い女性から、五代さんと出会ってからどんどん変わっていく女性を意識しました。

――五代友厚もはるとの出会いで変わっていくという大事な役ですよね?

田中監督:はいその通りなんです。はるだけでなく、他の男たちとの出会いによって五代が変化し成長していく物語ですので、みんなの役柄は絶対に必要な存在だったんです。
 



五代友厚が、維新後の新政権下で、参与・外国事務局判事を経て、大阪府知事の旧職名である大阪府県判事を務めていたこともあり、本作にも出演している吉村洋文大阪府知事からコメントが寄せられた。「時代の先駆者でありながら、見返りも名声も求めなかった五代友厚さんに、今後も切れ目のない大阪の成長を見守って頂きたい」。


最後に田中監督から、「可能性のある素晴らしい俳優さんたちの本気の芝居、魅力的な芝居に僕も引き込まれました。スタッフも皆一緒に前に進むことができて、とても印象深い作品となりました。夢のある街作り、国作りをして頂きたいです。そして、このような時代だからこそ、前向きに生きて行こうという想いを感じ取って頂ければ嬉しいです」と締めくくった。

(河田 真喜子)


【ストーリー】

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江戸末期、ペリー来航に震撼した日本の片隅で、新しい時代の到来を敏感に察知した若き二人の青年武士が全速力で駆け抜ける――。五代才助(後の友厚、三浦春馬)と坂本龍馬(三浦翔平)。二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。攘夷か、開国か――。五代は激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。そんな折、遊女のはる(森川葵)と出会い「自由な夢を見たい」という想いに駆られ、誰もが夢見ることのできる国をつくるため坂本龍馬、岩崎弥太郎(西川貴教)、伊藤博文(森永悠希)らと志を共にするのであった―。
 

【出演】 三浦春馬 三浦翔平 西川貴教 森永悠希 森川葵 /蓮佛美沙子 生瀬勝久 ほか
【スタッフ】 監督:田中光敏 脚本:小松江里子
【配給】ギグリーボックス
【コピーライト】Ⓒ2020 「五代友厚」製作委員会
【公式 HP】 https://tengaramon-movie.com/

2020年12月11日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!

 

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2020年11月29日(日)13:50の回上映後 @大阪ステーションシティシネマ

 

映画『佐々木、イン、マイマイン』の関西公開を記念して11月29日、大阪ステーションシティシネマにて舞台挨拶がおこなわれ、内山拓也監督、出演の細川岳、萩原みのり、森優作が登壇した。


同作は、鳴かず飛ばずの日々を送る27歳・悠二が、高校時代に圧倒的な存在感を放っていた同級生・佐々木と仲間たちとの日々を思い起こしながら、現在の自分と向き合っていく物語。


hosokawa (2).JPG出演者の細川は大阪出身。今回は、作品のキーマンである佐々木役だけではなく、原案と脚本も担当。「登場人物全員にモデルがいて、これまで出会ったいろんな人物をハイブリッドしてキャラクターを作りました」と自分の青春時代をモチーフにストーリーを練り上げたという。


悠二の同棲相手・ユキに扮した萩原は、「細川さんから『出て欲しい』と直接オファーをいただきました。あるオーディションを受けたとき、岳くんも一緒で、彼の芝居に一目惚れをしたんです。でも名前を聞きそびれて、眠れない日々を過ごしていました。本当に片思いみたいな感じでした。そのあと、自分の主演映画が公開されたとき劇場へ観に来てくれて、走って追いかけて名前を聞きました。『この役者を知っていたい』と思い、連絡を取るようになりました。そして、『ユキ役をお願いしたい』と言われました」と経緯を話す。


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細川は、萩原の芝居について「萩原さんの主演映画『お嬢ちゃん』を観に行ったとき、『名前を教えてください』と声をかけてもらったんです。萩原さんは、誰にも媚びていない芝居をするところが魅力的。『お嬢ちゃん』を観たとき、ユキ役は萩原みのりがいいと思って、内山監督に相談しました」と絶賛した。

 


 

 

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脚本がまだ形になっていない段階から今作に関わってきたという森は、「萩原さんが出てくれるなんて思っていなかったし、藤原季節が主演をつとめるとか、もう『すごいな』って。まるでお客さんみたいな感じです。内山監督、細川くんの熱がそうさせたのではないでしょうか」と、全国公開されるほど大きな展開になったことにびっくり。


悠二役の藤原季節について、萩原は「5、6年前くらいから友だち。仕事をしたのは初めてですが、東京のお兄ちゃんみたいな人。お互いにすごく格好悪い瞬間も知っていて、かなりさらけ出してきた。そうやって今まで積み重ねてきた1日、1日がちゃんと画に移れば悠二とユキになると思っていました」と、自分たちの関係性を信じて芝居をしたという。


細川は、佐々木役に関して「自分とはあまりにもかけ離れていつ人物。でもそのおもしろいやつを映画の中で超えなきゃいけなくて、マネているわけではないけど、それを超える作業がうまくいかなくて、リハーサルでも佐々木人達していなかった。それでも季節、森くん、みんながお前は佐々木だって接してくれて。僕はそこにのっかっt流だけでよくて、そうしたらおもしろがって笑ってくれて、こうやっていいたらいいって佐々木という人物を作っていきました」

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内山監督は「この作品は僕の長編デビュー。僕含めて、萩原みのりも、森優作も細川岳が大好きなんです。彼のためならなんでもできるくらい、すごい俳優。彼の地元・大阪に舞台挨拶で来ることができてすごく嬉しい」と喜び、細川は「『佐々木、イン、マイマイン』は28年間生きてきた、僕の生き様です」と作品への思い入れを口にした。

 

 


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【STORY】

俳優になるために上京したものの、鳴かず飛ばずの日々を送る27歳の悠二。彼はある日、 高校時代に圧倒的な存在感を放っていた同級生・佐々木と仲間たちとの日々を思い起こ す。常に周りを巻き込みながら、爆発的な生命力で周囲を魅了していく佐々木。だが 佐々木の身に降りかかる“ある出来事” をきっかけに、保たれていた友情がしだいに崩れ ていく。
 

監督:内山拓也
出演:藤原季節 細川岳 萩原みのり 遊屋慎太郎 鈴木卓爾 村上虹郎
配給:パルコ   2020/日本/119分
© 映画「佐々木、イン、マイマイン」
公式サイト:https://sasaki-in-my-mind.com/


『佐々木、イン、マイマイン』は全国公開中。


(オフィシャル・レポートより)

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草彅剛主演、内田英治監督オリジナル脚本映画『ミッドナイトスワン』公開から8週目にして依然として100館近い上映を続けるロングランヒットとなり、大ヒット公開中です!!

本作は、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草彅)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描く「ラブストーリー」。

日本映画界が注目する『下衆の愛』の俊英・内田英治監督が手掛けるオリジナル脚本に、唯一無二の存在感を放つ草彅剛が初のトランスジェンダー役として挑む。さらに、オーディションでバレエの才能を認められ、ヒロインを射止めた服部樹咲が本作で女優デビューし、真飛聖、水川あさみ、田口トモロヲが華を添える。ヒロインが躍る「白鳥の湖」「アルレキナーダ」などの名作に乗せて、主人公の母性の目覚めを“現代の愛の形”として描く、常識も性も超えた、感動作が誕生しました。

この度、「今年一番」「ミッドナイトスワンが頭から離れません」「またこれからも追いスワンします!」などといった皆さんからの温かいご声援にお応えし、まだご覧になっていない方々にも思いを届けるため、9月27日に行った舞台挨拶以来、2度目の舞台挨拶を実施し、主演の草彅剛、内田英治監督、音楽を担当した渋谷慶一郎が登壇いたしました。本作を応援してくださっているファンの前にて舞台挨拶を行い、改めて本作への思いや、撮影秘話、音楽製作の裏側などを語り、その模様を全国137館へ生中継いたしました。
 


【日時】 11月29日(日) 13:00~13:30 ※本編上映前イベント
【場所】 TOHOシネマズ六本木ヒルズシアター7 (港区六本木6-10-2)
【登壇者】 草彅剛(46)、内田英治監督(49)、渋谷慶一郎(47)
【MC】 武田祐子



★DSC04968 (2).JPG冒頭の挨拶で大ヒットとなった感想を訊かれた草彅は「本当にうれしいです。最初に監督から”全然、後ろ盾のない作品なんですよ”って後ろ向きな話をされていたのですが、出来上がったときに”サイコーですよ”って伝えたんです。ね?監督、大丈夫だったでしょ?」とコメント。

「オリジナル作品でマイノリティ的な要素が多いので、(大ヒットは)難しい映画のかもしれません。でも、それがいい。大ヒット的要素がないから、むしろいいと思いました。脚本を読んだときに気づいたら涙が出ていて、自分がなんで泣いているのか分からなかったけれど、それがすごく良いって感じて。そういう気持ちを映像、演技で伝えたいと思いました。こうやってたくさんの方に観ていただけたということは、その気持ちが伝わっているんだなと思っています。監督、渋谷さん、”カムサハムニダ”」となぜか韓国語でお礼をする草彅。

ふと、渋谷のほうを見て「今日はなんか、衣装がかっこいいですね。ハードな感じで、”ミッドナイトスワン“をイメージしたのでしょうか?」と問いかけたところで、「なんだかうれしくて、僕だけ喋っちゃいました。すみません(笑)」とニコニコ顔の草彅は「どうですか、大ヒットの感想は、お二方!」と質問を投げる。


★DSC05109 (5).JPG内田監督は「いい感じの映画になると思いましたが、出来上がってからは、消極的な発言を繰り返していました。最初の舞台挨拶のときにも劇場でスタッフさんから”大ヒットおめでとうございます”と言われても、なんか素直に受け止められなくて。でも、ようやく最近、認識できるようになってきました」と満足の様子。草彅は「公開10週目で大ヒット舞台挨拶なんて、芸能生活で初めてかもしれません。いや、あったかな? やっぱり、ないな。初めてです」とおどけながらも、「代表作はミッドナイトスワンになるなんて、最初冗談半分で言っていて、ハッシュタグ(#草彅剛代表作)なんてつけていたけれど、本当に代表作になった感じがします」とご機嫌な様子。


渋谷は「(大ヒットについて)本当?というノリでした。サントラのお話をいただいたときにも、”サントラって売れないんですよ。ハリウッドの超有名映画でも200枚しか売れないんです”って言われて。なので、1000枚売れたらお祝いをしようって話をしていました」と明かす。「発売日までひた隠しにしていて、いざ、発売すると告知したら1分に3枚ペースで売れ続けて。大作でも200枚しか売れないなら、1日20枚くらい梱包して出荷すればいいなんて思っていたのに、1日で1000枚売れちゃって、売り切れ状態になりました。スタッフが1人しかいないから、僕も梱包を手伝いました。でも、そういう話をすると、なんか苦労していますみたいなのを狙っている感じで嫌でしょ。なので、売れていることも、売り切れていることもひた隠しにして、追加オーダーをとっていました」と裏話を告白。

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さらに「スタッフ1人と僕で梱包しているから、なかなかお客様のもとに届かないこともあり、”詐欺ですか?”という発狂めいたメールも来ました(笑)。売り切れを明かすと、オーダーが止まりそうなので、だんまりとオーダーを受け続けましたが、現在は、アマゾン、タワレコなどでご購入いただけます。”追いスワン”とあわせて、”追いCD”もお願いします」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれた。


”追いスワン”という方が本当に多くて、うれしいです。みなさん、ありがとう!」と会場に向かってお礼をする草彅。この日も会場には”追いスワン”組がたくさんいることを受け、「口コミで広がっている映画です。いい言葉だと思いませんか、”追いスワン”って」とニコニコ。「監督は”追いスワン”しましたか?」と草彅がたずねる横で、渋谷がスマホを取り出し、何かしている様子。「”追いCD”していただけるように、今のやりとり、しっかり録音してストーリーにあげました」と微笑み、笑いを誘う。

内田監督が「”追いスワン”もちろんしました。それより草彅さんは最初”追いスワン”を平仮名で”おいスワン”って書いてましたよね」とツッコまれた草彅は「今度は間違えません(笑)、”追いスワン”ね」と照れ笑い。「1回目より2回目、2回目より3回目のほうが感動するという感想を多く見かけます。それが、”追いスワン”につながっているんだと思いました。観るたびに新しい感動がある。内容がわかっているのに泣くのって、本当に不思議ですよね。新しい感動が湧き出る感じなのかな」と熱弁。


劇場での鑑賞が初めてという渋谷が「僕は、今日が初の”追いスワン”です」と胸を張ると「初なんだから、”追いスワン”じゃない!」と笑いながらツッコミを入れる草彅に対し、渋谷は「音楽を作るときには、映像を舐めるように観るんです。なので、作り終わったあとはしばらく観られない状態になります。試写で初めて観たときに、ぜひ映画館で観たいと思いました。ちょうど今日の舞台挨拶の話が来たので、ここで”追いスワン”しようって決めていました」と返答した。

音のない映像を観るのは根気がいると明かした渋谷は、本作の音楽作りは「監督が信用してくださり、まかせていただけました。これはダメみたいな話は一切なかったです」と振り返った。テーマ音楽が流れてくると草彅の映像が目に浮かぶという声も多い本作。草彅は「本当に印象的な音楽ですよね。メロディもすごく好きです」と笑顔を浮かべた。


ここで、MCからカイロ国際映画祭・パノラマ部門での上映決定や、台湾(12/31公開)、香港(2021年公開)での公開情報、小説の売り上げは8万部を突破し、サントラも売れている状況を改めて伝えられた3人。内田監督が「僕も梱包手伝いに行きます!」と手を挙げると、草彅が「梱包しないとね。俺たち梱包ブラサーズ! こんぽ(う)、こんぽ(う)、ブラザー、ブラザー」とノリノリ。内田監督が「小説も読んでもらえて、音楽も聴いてもらえる。全方位的な映画って本当に珍しいと思います。こうなったら、せっかくなのでたくさんの方に観てほしいと思います」と前向きなコメントをすると、草彅は「いろんなところから楽しんでいただける奇跡的な作品」と改めて『ミッドナイトスワン』の魅力をアピールした。


撮影秘話について訊かれた草彅は「取材でたくさん話したので、新しい話あるかな」と考え込む。その様子を見た内田監督は「草彅さんは、メイクのときとかよくGパン映像をチェックしていました。本当に好きなんだなって思いました」と撮影現場での草彅の様子を明かす。これに対し草彅は「監督が履いていたニューバランスの靴がカッコ良かったです。おニューでしたよね。新しい映画を撮るから、新しい靴で気合が入っているのかな?なんて思いながら見ていました」と振り返る。


内田監督は「現場ではニューバランスが楽だと聞いたので、初めて買いました。草彅さんが、凪沙の赤いブーツで苦労している横で、履きやすい靴で撮影に挑んでいました」とコメントしたところで、「これって撮影秘話なのかな?」と首を傾げる草彅。「ネタに困っていそうなので、渋谷さんに音楽誕生秘話を伺いましょう」とMCが質問を切り替える。「1週間という限られた時間で作らなければいけないので、自分のスタジオに籠もって、コンピューターから流れる映画を観ながら、ピアノで作り上げました」と制作秘話を明かす。草彅が「1週間で作ったってすごい!」と驚くと「コンビニに行くと、アイスの新商品に気を取られて集中力が切れちゃうので、コンビニにも行かず、もちろん誰とも夜ご飯も食べないような状態でした。


コロナになってみんなが外でワイワイご飯を食べられない状況になったとき、不謹慎だけど”みんなも一緒になった”って思っちゃいました」と告白。メインテーマはすんなり出来上がったことを明かし「とにかく、1週間で仕上げなければいけなかったので、全体のことは覚えていません。楽譜は1枚も書いていないことだけは覚えています」という渋谷の話に、草彅と内田監督は真剣に耳を傾ける。「最近、Twitterなどで、楽譜とか販売されているのを見かけたりするけれど、僕は書いていないんですよ。みんなが、映画を観て、音楽を聴いて、楽譜を作っているようです。そういうのっておもしろいなと思いました。演奏している動画もたくさん上がっていて、トランスジェンダーの方が弾いているのも見かけました。いろんな方が演奏している動画をたくさん見かけます。上手な人も、そうでない人もいますけどね」と悪戯っぽい笑みを浮かべ、音楽の広がりの様子も明かした。


★DSC05109 (3).JPGクリスマスが近づいているということで、今年の予定を訊かれた3人。草彅は「教えないです。プライベートなことなんで」と即答しながらも、「3人ともおじさんなんで、何も予定なんてないですよ。昨年のことも覚えていない。何かやったかな?クルミちゃんの散歩かな、多分」と振り返ると、MCが「20代なら、いろいろとありそうですけど、そうですよね。こんな質問をしてすみません」と言ったところで「バカにしないで!僕、まだ、アイドルだよ」という草彅に、この日一番の大きな拍手が送られる場面も。草彅は照れ笑いを浮かべながら「ちょっとささやかだけど、スタッフの方と密にならないよう少人数で何かやりたいですね、外で。グランピングとかどうかな。風通しの良いところで、厚着して鍋。そうだ、外鍋とかいいかも。安全を考えて、やれたらいいな」と提案した。


ここで今度は来年の抱負について訊かれた草彅。「アハハハ。わかんないですよね、来年のことなんて」としながらも「こういうときは、ちゃんと答えないとダメなんだよね。まだまだ観ていない人もたくさんいると思うので、来年も『ミッドナイトスワン』をよろしくというのはいかがでしょうか。新しいハッシュタグ作りましょう。公開10週目を迎えたけれど、まだまだたくさんの映画館で上映されているので、さらに広げていきたいと思います。トレンド入りを目指すためのハッシュタグは、シンプルに”#ミッドナイトスワン大ヒット”でいかがでしょうか。長いとみんな間違っちゃうでしょ、僕も含めて(笑)」と呼びかけると、会場から大きな拍手が。満席の会場を見渡しながら、草彅は「今日は、絶対トレンド入りを目指しましょう!」と気合を入れていた。


最後の挨拶で「今日、ここに足を運んでくださった方、そして、中継でご覧いただいている全国の方たちも本当にありがとうございます」とお礼をする草彅。「公開10週目を迎えることができて本当にうれしく思っています。年齢問わず(心に)訴えかけるものがある映画で、生きていくうえで大事な気持ちを、凪沙と一果を通して感じてもらえる気がしています。生きていくのは自由だよ、偏見や差別みたいなものがなくなればいいなという気持ちが込められていると感じていますし、そういったことを考えるきっかけになる作品になれたら、創った身としてはとてもうれしいです。世界に羽ばたいていってほしい作品でもあり、身近に感じてほしい作品でもあります。また今日から始まる『ミッドナイトスワン』を今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

イベント終了後、草彅は「『ばるぼら』も公開中!稲垣吾郎代表作『ばるぼら』」と公開中の稲垣の映画もアピールしながら、上機嫌でステージを後にした。


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【STORY】

故郷を離れ、新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。

出演:草彅剛 服部樹咲(新人) 田中俊介 吉村界人 真田怜臣 上野鈴華 佐藤江梨子 平山祐介 根岸季衣/水川あさみ・田口トモロヲ・真飛 聖
監督・脚本: 内田英治(「全裸監督」「下衆の愛」) 
音楽:渋谷慶一郎  
配給:キノフィルムズ   
©2020 Midnight Swan Film Partners


(オフィシャル・レポートより)

 

 

 
 

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黒木瞳監督、
三吉彩花を伴って第二の故郷である関西で舞台挨拶!

【日時】11月14日(土)
【場所】なんばパークスシネマ・スクリーン10 12:20の回、上映終了後
【登壇】三吉彩花・黒木瞳監督


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現代のフリーターが突然『源氏物語』の世界へタイムスリップ!?


現代では居場所がなくネガティブ思考だった若者が、平安時代の紫式部が描いた『源氏物語』の世界へ突然タイムスリップする。宮中で我が子を帝にするために恐れ嫌われても強く生きる弘徽殿女御(こきでんのにょうご)や、その息子で心優しい春宮、誠心誠意宮仕えする人々、そして無償の愛を捧げてくれる倫子(りんし)などに影響されて成長する物語、『十二単衣を着た悪魔』が11月6日(金)より全国公開されている。第二週目を迎え、堂々たる風格で弘徽殿女御を演じた三吉彩花と、長編映画第二作目となる黒木瞳監督が、大阪なんばパークスシネマでの舞台挨拶に登壇した。

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関西の温かい拍手で迎えられた三吉彩花と黒木瞳監督。三吉彩花は、前髪ぱっつんボブのヘアスタイルに、白地にクローバーが散りばめられたロングのシフォンドレスで軽やかに登場。黒木瞳監督は、アイボリーの生地全体にコード刺繍があしらわれた膝丈ワンピースでこれまた優雅に登場。美女ふたりによる舞台挨拶は、稀に見ぬ華やいだものとなった。


映画を観終わったばかりの観客に、先ずは三吉彩花から「今日はたっぷりと裏話などができればと思います」。そして黒木監督からは「今日は映画をご覧下さいまして誠にありがとうございます。関西は第二の故郷ですので気持ちもとても和やかになります」とご挨拶。


黒木瞳監督 (2).JPGQ:内館牧子原作の同名小説を映画化した理由について?

黒木監督:内館先生が、『源氏物語』の中であまり良く描かれていない弘徽殿女御(こきでんのにょうご)は「本当は志をもって強く生きるとても素晴らしい人」という長年の想いを異聞としてまとめ、そこに登場した現代の若い男性が弘徽殿女御や倫子などから影響を受けて成長するという物語を拝読して、とてもスカッとしました。これは映像にしたら面白いだろうなと思って映画化したのです。


Q:強い弘徽殿女御を演じた感想は?

三吉彩花:ここまで強い女性を演じたのは初めてでした。徐々に年齢を重ねていきますし、母親としての優しさと力強さをどう表現しようかと迷っていたら黒木監督から猛特訓して頂き、やっと弘徽殿女御が見えてきました。黒木監督に作って頂いたようなものです。

黒木監督:そんなことはないです!どんどん三吉さん独自の弘徽殿女御が出来上がっていくのを目の当たりにして、若い人の強い吸収力というか息吹にとてもワクワクして頼もしかったです。



三吉彩花さん (3).jpgQ:このように、三吉彩花の成長ぶりを大絶賛する黒木監督から学んだことは?

三吉彩花:頬骨の筋肉が痛くなる位、セリフの言い回しを何度も何度も練習しました。どの作品でも言えることですが、地道な練習の結果はスクリーンに現れるもので、とても大事なことだと学びました。


Q:一番好きなセリフは?

三吉彩花:悩みますね…(笑)。最初の登場シーンで述べる「能書きは要らぬ。男は能力を形にして示せ!」というセリフを今見るととても幼く感じられて、最後に「やれることも、やれぬこともやって、私は生きる!」というセリフに重みがあり、その違いがとても面白いなと感じたので、その最初と最後のセリフが好きです。

 

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Q:三吉彩花の女優としての素晴らしさは?

黒木監督:「“悪魔”は強い人」という一面だけなく、本当は悩みや葛藤を内面に抱えながらも「強くあらねば」と生きているのだと思います。そうした内面と外面の両方の強さを美しく品良く演じて下さったので、私は大満足です。


Q:ロック調の曲を使われた理由は?

黒木監督:最初から、弘徽殿女御は「ロックで行く!」と決めていました。ほとばしるパッションを描こうと思ってロックにしたのです。OKAMOTO’Sの「ブラザー」を聞いた時にハートを射抜かれて、弘徽殿女御が初めて登場するシーンに「ブラザー」を使いました。そして、エンディングの主題歌「History」は書き下ろして頂きました。

 

 


DSC04946 (2).JPGQ:理想とする女性像はありますか?

三吉彩花:今日もさらに思ったのですが、女性だからとか男性だからとかこだわらない、ブレない意志を持っている女性でありたいなと思いました。


――最後のご挨拶。

黒木監督:内館先生の「弘徽殿女御って本当はこういう品格のある人だったのでは?」という想いを映像化できて本当に嬉しく思います。そして、コロナ禍でも公開できたことに深く感謝いたします。一人でも多くの方に観て頂きたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

 


背が高く颯爽として美しい富士額の女優をと、三吉彩花をキャスティンした黒木監督。その期待に十二分に応えた三吉彩花の貫禄の弘徽殿女御ぶりは本作の大きな見どころとなっている。また、一番先にキャスティングしたのは、なんと笹野高史だったそうだ。宮中を警備する“38歳”という設定の滝口の武士を演じた笹野高史は、突然現れた奇妙な格好の若者が所持していた携帯を舐めてしまう!? それは彼のアドリブだったそうだが、さらにイヤホンを鼻に突っ込んでしまう芝居は黒木監督の指示だったそうだ。さすが名バイプレイヤー!
 


【三吉彩花プロフィール】

1996 年 6 月 18 日生まれ、埼玉県出身。2010年、ファッション誌『Seventeen』でミスセブンティーン 2010 に選ばれて以降、同誌のトップモデルとして人気を誇り、“女子高生のカリスマ”とも呼ばれた。女優としては、映画『グッモーエビアン!』(12)『 旅立ちの島唄~十五の春~』(13)に出演し、第 35 回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。映画では 500 人の応募者の中からヒロインに抜擢された『ダンスウィズミー』(19)や大ヒットホラー『犬鳴村』(20)など主演作が次々と公開している。


【黒木瞳プロフィール】

福岡県出身。1981 年宝塚歌劇団に入団、入団2 年目で月組娘役トップとなる。85 年退団以降も、数多くの映画、ドラマ、CM、舞台に出演し、『嫌な女』(16)で監督デビュー。『化身』(86) では第 10 回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『失楽園』(97)では第 21 回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第 10 回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、第 22 回報知映画賞最優秀主演女優賞と数々の賞を受賞。その他また、エッセイや絵本の翻訳など、執筆活動も行い、著書『母の言い訳』では日本文芸大賞エッセイ賞を受賞。


『十二単衣を着た悪魔』

出演:伊藤健太郎 三吉彩花 伊藤沙莉
原作:内館牧子 「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」 (幻冬舎文庫)
監督:黒木瞳 脚本:多和田久美 音楽:山下康介 雅楽監修:東儀秀樹
配給:キノフィルムズ © 2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
公式サイト:https://www.juni-hitoe.jp/

2020年11 月6日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹他 全国絶賛公開中!


(河田 真喜子)

 
 
 
 
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映画研究会で監督役を熱演の小川紗良「勝手なおしゃべりばかりで、ほとんどが即興劇」
『ビューティフルドリーマー』舞台挨拶
(2020.11.7 シネ・リーブル梅田)
登壇者:小川紗良(主演)、かざり(出演)、本広克行監督
 
 『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督が、押井守の脚本「夢見る人」を実写化。いわくつきの台本の映画化に挑む映画研究部の奮闘ぶりをコミカルに描いた『ビューティフルドリーマー』が11月6日(金)よりシネ・リーブル梅田他にて絶賛公開中だ。
本作は日本映画界の鬼才監督による野心的な企画と若い才能がタッグを組み、低予算で制約のない自由な映画づくりを目指す現代版ATGとも言える新レーベル<シネマラボ>の第一弾作品。映画研究会のリーダー的存在で監督としてメンバーを引っ張るサラ役には自身も大学時代から映画サークルで映画を撮り、来年には監督作の公開が控える小川紗良。他にも今注目の俳優から劇中劇に登場するベテラン俳優が本人役で出演。そして映画研究会の先輩役サイトウタクミで斎藤工も参加している。
 

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  公開2日目の11月7日(土)、上映前に行われた舞台挨拶では主演の小川紗良、出演のかざり、本広克行監督が登壇し、実験精神に満ちた本作の舞台裏を明かした。構成脚本はあったものの、具体的なセリフはエチュードによって作り上げていったという本広監督。「皆から自然に出てくる言葉を入れていきました。やたらしゃべっていたり、相手がしゃべっているのにかぶせたりするシーンもありますが、昔はマイクの技術的な問題でそこまでできなかった。今は技術が良くなってきたので、実験的にそんなことができたんです」と俳優から生まれる自然な言葉や会話を活かしたことを明かした。小川も「完成した作品を観てから改めて脚本を見ると全然脚本通りやっていなかった。映画研究会の部員はおしゃべりばかりで、ほとんどが即興劇でした」と撮影を振り返った。

 
 
 さらに本広監督はディレクターを務めていたさぬき映画祭に小川がゲストとして参加したことが今回のキャスティングにつながったことに触れ、「映画監督は独特のキーワード、ボキャブラリーを使うが、それは監督をやっている人ではないとできない。人が演じているのを『カット!』と止めたりするんですから。小川さんは学生映画をやっているのを知っていたので」と映画祭での出会いを振り返った。
 
 

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 一方、映画でも元自衛官の俳優役で登場するかざりは、本作が映画初出演。「元々はカーサ役でオーディションに行ったら、ウィッグが用意されていたけれど、このままオーディションに参加くださいと言われました」と明かすと、本広監督は「元自衛官で役者というのがおもしろいなと。劇中で監督のサラが実際の戦車を登場させることにこだわるのだけど、元自衛官の方が戦車レンタルの会社にいたらおもしろいと思い、脚本を全部書き換えました」とかざり登場シーンの裏話を披露。かざりも初めての映画脚本にセリフがほとんど書かれておらず最初は戸惑ったそうだが、「初出演でいきなりエチュードは難しいけれど、新鮮。自衛隊で鍛えている訓練が活きました」と笑顔に。

 
 

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 NHK朝ドラの「まんぷく」撮影で大阪に2ヶ月滞在していたという小川は、学生時代から関西の芸大や専門学校生と映画祭や地方撮影を通じて関わりがあったと明かし、「大阪で映画を撮るなら、関西の映画サークルの人と一緒に映画を作りたい。関西の人は全てをおもしろがり、活気がすごいんです」と作り手らしい願望を明かすと、かざりは「関西版の『シンゴジラ』で、大阪城とともにゴジラと自衛隊が見たいです」と自身のキャラに重ねた返事が。関西発の人気番組「探偵ナイトスクープ」の大ファンという本広監督は「関西育ちなのでずっと見ていたし、ドキュメンタリーのようで、泣いている人はなぜ感動したのかを観察してずっとノートに書いていました。演出の勉強になるんです。関西は、東京では貸してくれない地下鉄を使わせてくれますし、みんなでおもしろいものを作ろうという熱があります」と自身の監督作を振り返る一幕も。
 
 最後は、「ちょっと変わった映画です。メタ構造のさらにメタのメタがあります。役名が本人の名前なのもメタですし、撮影のカメラのレイルが見切れていたり、小川さんが急にナレーションをはじめたり。わからないとググって、楽しんでいただければと思います」(本広)、「みんなの楽しい夢が詰まったカオスな映画。みなさん楽しんでください」(かざり)、「若い世代だと等身大の青春映画、少し上の世代だと懐かしさがあるかもしれません。存分に楽しんでいただければ」(小川)と作品をアピールした。みんなで映画を作る楽しさが満載の『ビューティフルドリーマー』、青春映画に見せかけて、癖になる映画通も大満足の意欲作をぜひ楽しんで!
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『ビューティフルドリーマー』
(2020年 日本 75分)
監督:本広克行
原案:押井守『夢みる人』  
出演:小川紗良、藤谷理子、神尾楓珠、内田倭史、ヒロシエリ、森田甘路、伊織もえ、かざり、斎藤工、秋元才加、池田純矢、飯島寛騎、福田愛依、本保佳音、瀧川英次、齋藤潤、田部文珠香、升毅
11月6日(金)よりシネ・リーブル梅田他全国順次公開
配給:エイベックス・ピクチャーズ
公式サイト → https://beautifuldreamer-movie.jp/
©2020 映画「ビューティフルドリーマー」製作委員会 
 

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米国アカデミー賞の国際長編映画賞の日本代表に選出!

大阪・関西万博プロデューサーも務める地元関西で

河瀨直美監督凱旋舞台挨拶

 

10月23日(金)より絶賛公開中の“特別養子縁組”を題材にした『朝が来る』。直木賞・本屋大賞受賞ベストセラー作家・辻村深月によるヒューマンミステリーを映画化した本作の監督を務めた、河瀨直美監督が、出身地である奈良のシネマサンシャイン大和郡山、関西万博プロデューサーも務める大阪、TOHOシネマズ梅田にて、公開記念舞台挨拶を行いました。


【日時】10 月 31 日(土)
【場所】TOHO シネマズ 梅田・本館スクリーン8 12:30 の回、上映終了後
【登壇】河瀨直美 監督
※当日はシネマサンシャイン大和郡山でも舞台挨拶を実施しましたが、レポートはTOHOシネマズ 梅田での内容となります。



大和郡山③ (2).jpg満員の劇場で、地元関西の温かい拍手で迎えられた、河瀨直美監督。今やカンヌ国際映画祭では欠かせない存在となった監督ですが、馴染みのある関西でリラックスした雰囲気で舞台挨拶が始まりました。先ずは映画を観終わったばかりの観客に「この映画に出会っていただきありがとうございます」と挨拶。


大和郡山⑤ (2).jpg■本作が米国アカデミー賞の国際長編映画賞候補の日本代表に選出されました!最終的なノミネート確定はまだ先となりますが、まずは日本代表に選ばれた今のお気持ちは?

本当に感謝と、コロナがあってこんな状況ですが、これがきっかけでたくさんこの映画を観てもらえることになるならありがたいなと思います。本来は 6 月公開で、カンヌにも選ばれていた作品だったのに中々皆さんの前に持ってくることが出来なかったので。公開日が『鬼滅の刃』の直後だし、(主演の井浦)新くんも缶コーヒーでコラボしてるし、みんなあっちなん?と思ったら一抹の寂しさがあったんですが(笑)、 けれど映画館に若い人が戻ってきてくれることは本当にありがたいことだと思っています。

 

■関西で舞台挨拶するということ、関西への想いは?

ビジュアルアーツ専門学校に通って 18 歳で映画を作り始め、ここらへんのミニシアターや映画館に通い詰め、自主制作からコツコツやってきて今ここに至っているので、どうしても関西で舞台挨拶がしたかったんです。なんとか調整して、1 週遅れてしまいましたが、今日ここで舞台挨拶が出来てとても幸せです。昔なかった建物が建ったり、街はどんどん変わっていきますが、あの時の自分、っていうのはいまもここにあり続けています。本当に愛着があります。

 

■コロナ禍の映画について

(本作の公式 Instagram 内のトークライブ)”あさくるトーク”で、ジュリエット・ビノシュが登場してくれたんですが、フランスはまたロックダウンしたり、実は本作は一昨日カンヌのメイン会場で上映されたんですが、そこもコロナ対策でいつもと全く違う風景だったりしました。世界的なパンデミックの中、日本が経済と両輪でなんとか進めていけているのは日本人の気質だったり、他にも色々なものが手伝っているとは思いますが、日本人は昔から病気を神様みたいに祀るなどして、「無くすことは出来ないならうまく付き合っていこう」としてきたように思います。特に奈良の大仏の建立には天然痘というウイルスが関わっているし、こういう時にこそ何かが生まれるんじゃないかと思います。

 

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■本作は 40 代男性に一番刺さる?!

鑑賞後に 40 代の男性が本当に泣き崩れたという話をよく聞くので、その年齢の方、ぜひどこが刺さったか教えて欲しいです。いまそれを募集していて分析しているんです。それが分かったら、40代から50代の俳優さん、例えば齋藤工さんとか、他、文化人や音楽家の方などと”あさくるトーク”メンバーで座談会したいと思っているんです(笑)

 

■キャスト、演出について(河瀨組と言えば、「役積み(やくづみ)」という準備があるとのことですが…)

永作さんと井浦さんは本当に夫婦でした。ちょっと関係性も面白くて弟みたいな感じで。それぞれが「役積み」をしっかりしてきてくれることによって、役そのものになって、本番で脚本にないセリフを言ってくれたりもしました。本当に素晴らしいシーンが撮れました。「役積み」というのはそれぞれの役の履歴書というか、いままでどういった人生を生きてきて、いまどう感じているのかを紙に書いてきてもらいます。

 

最後に、「新しく生まれてくる命、子供たちがこの世界の中で誰しもが幸せであってほしいと願っている、みんなそう思っているけれど、やっぱり自分たちのことで必死になっている社会があって、そこが見えなくなってしまっています。それはもしかしたらなんの罪でもないけれど、本作が、私たちのもう一歩先の明るい未来への力になっていけばいいなと思います。それで、朝斗が最後に「会いたかった」って言った言葉を皆さんの中でも誰かに伝えていってもらえたらと思います」と締めくくり、和やかに舞台挨拶は終了しました。


『朝が来る』

原作:辻村深月(「朝が来る」文春文庫)
監督・脚本・撮影:河瀨直美
出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、中島ひろ子、平原テツ、田中偉登、駒井蓮、利重剛他
配給:キノフィルムズ ©2020「朝が来る」Film Partners
2020年 日本 2時間19分
公式サイト:http://asagakuru-movie.jp/
作品紹介:http://cineref.com/review/2020/10/post-1063.html

TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、あべのアポロシネマ、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ二条、OSシネマズミント神戸他 全国公開中!


(オフィシャルレポートより)

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「国の制約がある中でも神戸の人は常に世界に向けて開かれていた」黒沢清監督、神戸の魅力を語る。『スパイの妻』凱旋舞台挨拶
(2020.10.18 神戸国際松竹)
登壇者:黒沢清監督 
 
 第77回ヴェネツィア国際映画祭で見事、銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝いた黒沢清監督最新作『スパイの妻<劇場版>』が、10月16日(金)よりシネ・リーブル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹他にて絶賛公開中だ。
 
 太平洋戦争前夜を背景に、時代の嵐に翻弄されながら愛と正義の間で揺れ動く夫婦の姿を描き出す歴史ロマン。濱口竜介、野原位の『ハッピーアワー』コンビによるオリジナル脚本は、戦前の神戸をその文化も含めて描き出し、国家による思想統制や監視の強化は現在の不穏な空気にも重なる。高橋一生が演じる優作の、時代の雰囲気に負けない行動力と、蒼井優が演じる妻、聡子が度重なる苦難を経て、強い意志を持ち、時代に立ち向かう姿に心打たれる。黒沢監督が惚れ込んだという神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸が、夫婦二人の住居である福原邸としてロケ地に使われているのも見どころだ。
 
 
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 公開2日目を迎えた10月18日、黒沢監督の出身地であり、本作のロケ地にもなった神戸の神戸国際松竹で凱旋舞台挨拶を行った。満席の観客を前に、初めて手にしたという銀獅子賞受賞証明書を眺めながら、黒沢監督は「残念ながら現地には行けなかったので大層な賞をいただいたという実感はなかったのですが、こうして(証明書を)見ると、『スパイの妻』が映画の歴史の片隅に名を刻めたのかなと感無量です。神戸でもかなりの部分を撮影させていただき、ありがとうございました」と挨拶。神戸を舞台にした映画を作るきっかけとなった東京芸術大学大学院映像研究科で教鞭をとっていた時の教え子である濱口竜介と野原位が脚本を持ってきたときのことを振り返り「神戸を舞台にした時代もののオリジナルストーリーが書かれていて、大変面白かった。お金のことを考えるとダメかと思ったが、NHKや映画プロデューサーらが気に入ってくれ、企画が実現しました」と脚本段階で惚れ込んだことを明かした。
 
 
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 当時の神戸が世界に向いて開かれていたことも、物語の核になったという黒沢監督。「1940年前後、日本はかなり内向きになり、国が外部との間に高い塀を作って行き来を閉ざそうとしていた時代だったが、人の心までは閉ざすことはできなかった。国の制約がある中でも神戸に住む人は常に世界に向けて開かれようとしていた。洋装はしないようにという国からのお達しがあったにも関わらず、神戸は皆洋服を着ていたと聞いている。そんな象徴的な街が神戸なのです」と、映画の登場人物たちの描写を重ね合わせながら神戸の魅力を語った。
 
 
 
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 聡子役の蒼井優の演技は本作の大きな見どころだが、黒沢監督は「本当に(演技が)上手い方。役になりきる憑依型の女優と思われているが、全部計算して演じておられるので、カメラが回る直前までは全く普通なんです。用意スタートがかかった瞬間に福原聡子になり、カットがかかった瞬間に『今のはどうでした』と聞きにきてくれる。撮影現場がすごく楽でした」とその実力に最大限の賛辞を贈る場面も
 
 最後に、神戸市より神戸市芸術文化特別賞が贈られた黒沢監督は「昨年大変撮影でお世話になったので、こちらから(神戸市に)感謝状をもらっていただきたいぐらいです。映画のスタッフ、キャストと共有したいと思います。映画はあそこで終わっていますが、もし余裕がありましたら、登場人物たちがあの後、生き残ってどういう人生を送ったのかと想像を掻き立てていただければ。その先に現在がありますので、そこまで思いを馳せていただくような映画になっていればうれしいです」と現代と地続きの物語であることを示唆し、舞台挨拶を締めくくった。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『スパイの妻<劇場版>
(2020年 日本 115分)
監督:黒沢清 
脚本:黒沢清、濱口竜介、野原位
出演:高橋一生、蒼井優、坂東龍汰、恒松祐里、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史
10月16日(金)よりシネ・リーブル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹他全国ロードショー
公式サイト → https://wos.bitters.co.jp/
(C) 2020 NHK, NEP, Incline, C&I
 

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