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岡田准一、撮影中に士気が高かった西軍は「今回、本当に勝てると思った」『関ケ原』舞台挨拶
(17.8.15 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者:岡田准一、平岳大、原田眞人監督  
 
司馬遼太郎原作の国民的ベストセラー『関ケ原』が、原田眞人監督(『日本のいちばん長い日』)によって初めて映画化される。豊臣秀吉亡き後、天下取りの野望を抱く徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍が関ケ原で激突した「関ヶ原の戦い」。今までのイメージを覆し、正義を貫く、純粋すぎる三成を岡田准一が、野望に燃え、策略を駆使しながら三成を追い詰める家康を役所広司が熱演。新たな視点で天下分け目の合戦に至るまでの人間模様や、日本の歴史が動いた6時間の戦いをダイナミックに描いている。
 
 
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8月26日(土)からの全国ロードショーを前に、8月15日(火)TOHOシネマズ梅田にて行われた舞台挨拶付試写会では、石田三成役の岡田准一、島左近役の平岳大、原田眞人監督が上映前に登壇。「ひらパー兄さんこと、石田三成役を演じた岡田准一です」と大阪のファンにお馴染みのテーマパークCMキャラで挨拶すると「今の時代に監督が25年間構想した『関ケ原』を実現できたことを非常にうれしく思います。大阪にいる頃は歴史好きな少年でしたから」(岡田)。「ちょうど昨年の今ごろ、猛暑の中撮影を開始し、ようやく完成して、今日ここに立っていることは感無量です」(平)。「歴史的には西軍が負けましたが、興行的には西は勝てます。大阪出身の岡田さんもいますし、司馬遼太郎さんも大阪出身ですから、西が(興行的に)勝たないと。よろしくお願いします」(原田監督)とそれぞれの思いをまず語った。
 
 

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25年間構想の末、ようやく今『関ケ原』を映画化できたことについて、原田監督は「今映画化が可能になったのは、僕自身が積み上げてきたキャリアもありますが、それ以上に重要なのは司馬遼太郎先生の原作が読み続けられていること。そして現代のテクノロジーが関ケ原の時代に戻ることができると感じさせてくれます。そして一番重要なのは岡田さんが石田三成を演じるのにちょうどいい年齢になったことです」と4つのポイントを挙げた。
 
 
本作の大きな見どころとなっている合戦シーンでは「西軍リーダー役だったが、士気が高くて、今回西軍が勝てるんじゃないかと思ったほど。エキストラの皆さん、スタッフの皆さんも歴史好きの人が多く、人数が足りないところに入ってもらったり、ぱっと自然に動いてくれました」(岡田)。「合戦はアドレナリンが出て、体育会系のノリ。カットがかかってもまだ殴っているぐらい、ずっとハイテンションでした」(平)とノリノリで臨んでいた様子を披露。
 
 
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ここでゲストとして司馬遼太郎記念館館長の上村洋行氏が登壇し、「いい映画を作って下さりありがとうございます」と挨拶すると、原田監督が映画化を希望したことに対し、群像を表現する力量のある原田監督がおやりになるならと二つ返事で映画化を承諾したことを明かした。映画の感想を聞かれた上村氏は「司馬遼太郎小説のニュアンスを見事に表現しており、同時にこの映画の凄さは、全ての俳優が『関ケ原』に一体化していて、臨場感を与えています。ラストは『椿三十郎』の殺陣に匹敵するほど凄くて、感動しました」と絶賛。この感想を聞いた原田監督は「映画を撮っていた時、黒澤作品になんとか追いつこうともがいた苦労が認められた気分です」と感謝の意を示した。また上村氏は「日本中を巻き込み、後の時代に大きな影響を与えた戦い。江戸時代の階級は関ケ原の勝敗で決まったもので、逆に負けた側の薩摩、長州らが明治維新のエネルギーになっています。関ケ原を通して、今の時代を展望する機会にしていただきたい」と関ケ原の戦いと『関ケ原』の意義も解説しました。
 
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石田三成について、「当時正義感がないに等しい中で持ち続けていた武将。家康の野望に対し、義をもって応えている三成を岡田さんが新しい三成像で表現していらっしゃる」と上村氏が語ると、岡田は「中学時代に『関ケ原』を読んで、歴史好きになりました。歴史好きは司馬さんを通り、司馬さんに帰っていくので、本当にうれしいですね」。
また島左近については「これほどカッコイイ島左近は観たことがありません。江戸時代に島左近は武士の典型と言われたぐらいカッコよかったので、そのイメージ通りにスクリーンに現れ、魅了されました」と絶賛。平も「苦労や試行錯誤をしながら一生懸命作った左近なので」と感謝しきりだった。
 
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最後に「何度見ても楽しめる作品。関ケ原を体験する映画だし、色々な視点で観ていただきたいです。石田三成は正義感があり、真っ直ぐなゆえにもがくこともある、子どものような部分もあります。左近が応援したくなるような人間っぽさが見えるように演じました。生々しい関ケ原をぜひ楽しんでください」と岡田が挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。
原田監督ならではの本物のロケーションで、石田三成を主人公にして描かれる『関ケ原』。見方が変われば、物事の見え方も変わる。知っているはずの歴史を改めて体験し、自分の中で構築してみてほしい。
(江口由美)
 

<作品情報>
『関ケ原』
(2017年 日本 2時間29分)
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「関ケ原」 (新潮文庫刊)
出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司他
2017年8月26日(土)~TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸他全国ロードショー
(C) 2017「関ヶ原」製作委員会
 

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『二度めの夏、二度と会えない君』舞台挨拶レポート


愛する人の最期に、初めて告げた「好き」という言葉。
でもそれは、決して伝えてはいけない気持ちだった――。
二度めの夏をやり直す、奇跡の青春ストーリー。

 
アニメ作品も大ヒットした赤城大空が手がけた小説が遂に実写映画化!二度と来ない今年の夏を締めくくる青春純愛ストーリー、映画『二度めの夏、二度と会えない君』が9月1日(金)より公開となります。公開を迎えるにあたり映画の舞台挨拶を下記日程にて実施致しました。数多くの映画に引っ張りだこの若手実力派俳優で本作の主演を務めました、村上虹郎さんが登壇された舞台挨拶の模様を下記にて紹介いたします。


【開催概要】
日時:8月3日(木)~    
会場:T・ジョイ京都 スクリーン3
ゲスト(敬称略):村上虹郎


nidonatsu-bu-240-4.jpg会場からのはち切れんばかりの拍手の中、颯爽とした身のこなしでステージに登壇したのは、映画『二度めの夏、二度と会えない君』にて主演を務めた、今大注目の新鋭実力派俳優の村上虹郎だ。


ファンからの熱い声援に迎えられて登壇した本作の主役、村上虹郎。 「朝、早いですよね」と集まってくれた観客を気遣いながらも「実は僕も、夜型なんですけど(笑)。昨日、朝映画も良いよ!ってツイートしたんです。今日は、みなさんと楽しい時間がすごせればと思います。と、笑顔で舞台挨拶をスタートさせた。


Q関西にはよく来られるのですか?
村上:昨日からイベントや取材があって京都にいたんですが、プライベートでも、京田辺の同志社の方に友達が結構いるのでよく来ます。まぁ、うちの両親(父・村上淳、母・UA)が関西出身なので、家では普通に関西弁で喋ってます。両親とは、お芝居の話は一切しないんですが、母親は僕の出演した映画をよく観てくれてまして、とってもホメてくれます。なのに、舞台ものだと、超辛口。かなりダメだししてきます(苦笑)。


Q今まで様々な役柄を演じられて来たと思いますが、今までの作品と比較してみて、智を演じられる上で難しかった点などはありますか?
村上:この映画のキャラクターたちはみんな、どこか不器用なんですが、僕自身あまり器用な方ではないので、主人公の智には親近感を持っています。ただ、役柄とはいえ「好きな人が死ぬ」って、計り知れない感情を抱くはずで、そういう感情を表現するために、ある意味「最高のハッタリ」をかまさなくちゃならなくて。でも、実人生で起こったとしたら、自分がどうなってしまか正直、わからないですよ。


nidonatsu-bu-240-2.jpgQ本作中では、ヒロインの燐に誘われてバンドを組んでいらっしゃいますが、実際にみなさなんとバンドで演奏されてみていかがでしたか?またかなりギターがお上手でいらっしゃいますが撮影にあたりどれ程練習されたのですが?
村上:もともと、アコギは弾いたりしましたけど、バンドをやるのは初めてで。で、こんなに楽しくていいのか!?って。この映画は、めちゃくちゃ音楽が素敵なんです。「たんこぶちん」っていうガールズバンドが担当していて、そのヴォーカルの吉田円佳さんがヒロインの燐役を演じてるんですけど、彼女の存在感に救われました。


Qお気に入りのシーンを挙げるとすれば?
村上:うーん。ここ!と、1つだけ挙げるのは難しいですね。学園祭のライブシーンは無論、素敵なんですが、結構笑えたり、チャーミングなシーンも・・・。クライマックスの、智が燐に思いを伝えるシーンは、実は撮影2日目に撮ったんですが、あのシーンで「エンジンがかかった」感触はいまも、忘れられません。


村上は自称エセな感じの関西弁だと苦笑しつつ、「朝やし、うまくしゃべれんかったけど、今日はありがとう!」と、舞台挨拶を締めくり、温かい拍手の鳴りやまぬ中、T・ジョイ京都を後にした。

本作のヒットと彼の今後の活躍に期待が高まる舞台挨拶となった。


nidonatsu-bu-240-1.jpg【村上 虹郎(むらかみ にじろう)】
1997年3月17日生まれ、東京都出身、父は村上淳、母はUA。
カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品『2つ目の窓』(14)で主演を務め、俳優デビュー。この作品で高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞。翌年2015年2月には連続ドラマ『天使のナイフ』でテレビドラマ初出演、また同年9月、スペシャルドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』でテレビドラマ初主演を果たす。寺尾聰主演『日曜劇場 仰げば尊し』(16)に出演し、民放ゴールデンタイム連続ドラマに初出演。最近では、映画『武曲 MUKOKU』(17年6月3日公開)にて綾野剛と共演。羽田融役を見事に演じ切った、期待値急上昇中の新鋭・実力派俳優。


『二度めの夏、二度と会えない君』
出演:村上虹郎、吉田円佳、加藤玲奈、金城茉奈、山田裕貴、本上まなみ、菊池亜希子
原作:赤城大空(「二度めの夏、二度と会えない君」小学館「ガガガ文庫」刊/ガガガ文庫10周年記念作品)
脚本:長谷川康夫   監督:中西健二
配給:キノフィルムズ/木下グループ/2017年/日本/106分
(C)2017 赤城大空・小学館/「二度めの夏、二度と会えない君」パートナーズ
公式サイト⇒ http://nido-natsu.com/

2017年9月1日(金)~梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、MOVIXあまがさき ほか 全国公開!!


(オフィシャル・レポートより) 

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“だまされたいオトコNO.1!”ディーン・フジオカ主演映画『結婚』舞台挨拶

ゲスト:ディーン・フジオカ(36) 、西谷真一監督(57)
(2017年6月13日(火)なんばパークスシネマにて)


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『結婚』
■2017年 日本 1時間58分
■原作:井上荒野「結婚」(角川文庫刊)
■監督:西谷真一 ■脚本:尾崎将也
■主題歌:DEAN FUJIOKA「Permanent Vacation」(A-Sketch)
■出演:ディーン・フジオカ、柊子、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵、古舘寛治、萬田久子、貫地谷しほり
公式サイト: http://kekkon-movie.jp
■©2017「結婚」製作委員会

■2017年6月24日(土)~テアトル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸 他全国ロードショー
 



きらめく満面の笑顔で登場!
ディーン・フジオカの完璧な美しさこそ、罪だ。

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すべてをトロけさせるよなディーン・フジオカの笑顔に、大阪の街はひときわ明るくきらめいた。NHK朝の連続小説「あさが来た」(2014年~2015年)で、ヒロインに大きな影響力をもたらす五代友厚役を演じ一躍“時の人”となったディーン・フジオカ。それまで台湾や香港などアジアを中心に活躍してきた逆輸入タイプのスターだ。今後、語学力や音楽など多方面の才能を活かして日本での活躍が期待されている。そんな完璧なビジュアルと才能を持つディーン・フジオカが結婚詐欺師役に挑戦!・・・「そりゃダマされるでしょう?いや、ダマされたい!」と思えるようなストレートなキャスティングだが、古海健児(うるみけんじ)という結婚詐欺師の悲哀をスタイリッシュな役作りで浮き彫りにしていく。


現代劇でありながら、どこか昭和の雰囲気のするメランコリックな感覚で表現したのは、「あさが来た」の演出を手掛けた西谷真一監督。ディーン・フジオカとは3回目のコラボ。結婚詐欺師とはいえ、女たちを最高に幸せな気分にさせて一律100万円をせしめるという手法。騙された女たちは、お金の問題より、古海健児を愛するあまりその真意知りたさに彼を追い駆ける。男も魅了されるというディーン・フジオカの色気が、女優陣がかすむほどの美しさでスクリーンを駆け抜ける。


kekkon-550.jpg6月24日(土)の公開を前に開催されたなんばパークスシネマの先行上映会では、主演のディーン・フジオカと西谷真一監督が舞台挨拶のため登壇。超満員の会場は割れんばかりの歓声に包まれ、すっかり「五代様」が板についたディーン・フジオカに、「おかえり~!」の声援が上がった。詳細は以下の通りです。(敬称略)


 

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――ハードな撮影だったのでは?
監督:撮影期間は予備日なしの2週間でした。ディーンさんからもアイデアを頂きながら撮影を進めました。
ディーン:監督とは3回目のコラボとなりましたが、ディスカッションしながらアイデアを出していきました。

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――最初に結婚詐欺師という役を聞いてどう思いましたか?

ディーン:犯罪者か…? でもやりましょう。どんな作品でも監督が選んで下さるのならやりたい。

監督:原作の主人公・古海健児は40代半ばの背の低い男なんですが、それをディーンさんがされたら、古海健児というキャラクターが引き立つのではと思いました。


――撮影終わってどんな気持ちでしたか?
ディーン:不思議な感じでした。2週間「古海健児」として生きて、とても密度の濃い日々でした。今回主題歌も担当させて頂いたので、すべてがひとつの作品に仕上がったときには、感無量でした。


――ディーンさんのアイデアも色々取り入れられたとか?
ディーン:シャインマスカットは僕の好物なんで、提案しました。シャインマスカットの美し過ぎる色や形、まるで人工物みたいに甘くて美味しい、食べ終わった後の茎のシュールさもいいなと思ったんです。


kekkon-500-4.jpg――ピアノを弾くシーンではとてもエレガントに弾いておられましたね?
ディーン:ただピアノを演奏するだけなら練習すればある程度はできると思います。今回は、ピアノを弾きながらセリフを言い、さらに相手の松本さんのセリフに呼応するという、とても難易度の高いシーンでした。普通は予め音を録っておいて、それを聴きながら演技をするケースが多いのですが、まるでミュージカルの舞台をやっているようでした。


kekkon-Di-240-1.jpg――ディーンさんがNHK朝の連ドラ「あさが来た」(2014~2015)に出演されていた頃に比べて凄いなと思われた点は?
監督:元々凄い人だなと思ってましたが、さらに大きくなっていかれる方だと感じています。


――監督から見たディーンさんの魅力は?
監督:僕が言うのもなんですが、「色気」ですね。男でもコロッといくような色気は、他の俳優さんには無いものです。

――どのシーンでそう感じましたか?
監督:全部です。観る方によって感じ方も違うと思うので、全部のシーンが凄いです。


――撮影中“びっくりぽん!”のような出来事はありましたか?
kekkon-Dean-240-5.jpgディーン:アイデアを出したりディスカッションする中で予定外のシーンを踏み込んで撮影したり、その場でいろんなことを試して、すごくライブ感のある撮影現場でした。

――今回の役は多くを語らず目線や動きで表現していますが?
ディーン:そうですね、ジェスチャー表現は多かったですね。ひとつひとつの動作に意味を持たせることに監督と相談しながら演じました。例えば、手で髪の毛を触るにしても繰り返していると法則性ができ、そこに情緒が生まれます。ポケットに手を入れる立ち方にしても、グラスの持ち方やコスチューム・小道具など、シンボルとなるものにこだわりました。


――この映画を通じて、結婚っていいものだなと感じることは?
ディーン:普段一緒に住んでいないので、家族が居る所が僕の帰る場所だと実感できたことでしょうか。

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――主題歌について?
ディーン:最初から主題歌を担当させて頂くことは聞いておりました。リフを刻むことが古海健児のうごめいている心情を表現できるように、歌詞も彼の日常をもとにテーマを込め、言葉を突き抜けていく音みたいで手応えを感じました。NHK連ドラ「あさが来た」から始めようと思い、言葉遊びになるように「あさが来てからスタート」というスタンスで作りました。当時の連ドラの関係者の方にも聴いて頂きたいとメッセージを込めました。監督さんからも映画を〆るような歌になるようにとのオファーを受けておりましたので、作品の内容をちゃんと受け止めてもらえるように、物語を引っ張っていけるような曲を作りました。


――ディーンさんの今後に期待することは?
監督:できれば続編を作りたい。あるいは、「やすらぎの郷」ではありませんが、高齢の女性とのラブストーリーも作りたい。

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――大阪はどこがお気に入りですか?

ディーン:北浜の証券取引所の前を車で通るだけでも、「五代友厚」と心の中で対話をしてしまいます。大阪に着く度に思うのですが、風水を考えて作った街というのはエネルギーを感じて元気になれます。歩いているだけでも気持ちいいです。


――お好きな関西弁は?
ディーン:お気に入り・・・?(「そやな~」「すきやで~」「ほんまやで」等々と会場から声がかかる)

監督:大阪は独特です。大阪は東京と違って情がアツイ。住めるもんなら住みたい!


(最後のご挨拶)
監督:1回目はストレートに観て頂いて、2回目は古海健児の気持ちで、3回目は女優陣の気持ちで観て頂きたいです。できれば3回観て頂きたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

ディーン:3回と言わず、何回でも観て頂ければ嬉しいです。古海健児がこの後どうなっていくのか?主題歌が流れる最後までじっくりと観て頂きたいです。本日は本当にありがとうございました。



kekkon-Dean-240-6.jpgこれほど笑顔を絶やさないゲストは初めて。会場のお客様の声援にも笑顔で応え、司会者の質問にも言葉を選びながら慎重に答え、西谷監督への敬意を欠かさず、取材する側もこんなに気持ちのいい取材は珍しい。周囲の人々すべてをハッピーにするディーン・フジオカに、改めて魅了されてしまった。

(河田 真喜子)

hikari-bu-550.jpg「すべての人々へのラブレター」『光』舞台挨拶

登壇者:永瀬正敏(50歳)、河瀬直美監督(47歳)
(2017年6月3日(土)梅田ブルク7にて)


『光』
■(2017年 日本 1時間42分)

■監督・脚本:河瀨直美
■出演:永瀬正敏、水崎綾女、神野三鈴、小市慢太郎、早織、大塚千弘、大西信満、堀内雅美、藤竜也他
■作品紹介⇒ こちら
■公式サイト⇒ http://hikari-movie.com/
(C) 2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS / KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE

■2017年5月27日(土)~新宿バルト9、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、MOVIX京都他全国ロードショー


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第70回カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞受賞

 

5月29日(日本時間)に閉幕した第70回カンヌ国際映画祭から帰国したばかりの河瀨直美監督と主演の永瀬正敏さん。カンヌの常連でもある河瀨監督は、人間の内面を豊かに描いた作品に与えられる《エキュメニカル審査員賞》を日本人女性監督として初受賞。視力を失ったカメラマンとボランティア女性との心の触れ合いを通して、不安や悲しみ、絶望の先に生きる光を見出していく感動作『光』は、日本でも5月27日に公開されたばかり。河瀨監督と永瀬正敏さんのお二人は初日の舞台挨拶には間に合わなかったものの、作品に込められた思いやカンヌでの興奮と感動の日々について、各地の劇場をまわって伝えようとしています。

この日開催された大阪の梅田ブルク7では、カンヌ国際映画祭エキュメニカル賞受賞のお祝いに観客から花束が贈呈されました。詳細は以下の通りです。(敬称略)



hikari-bu-di-240-1.jpg(最初のご挨拶)
河瀨監督(以降、「監督」と表記):観て頂いたばかりで雅哉と美佐子の想いを噛みしめて頂いていると思いますが、私達もカンヌから帰って来たばかりです。ただいま!(会場から拍手)

永瀬正敏(以降、「永瀬」と表記):こんにちは、永瀬です。本当は私達の方が皆様に花束を差し上げたいくらいです。本日は誠にありがとうございます。

――カンヌ国際映画祭での上映後の反応は如何でしたか?
監督:最高でした!エンドクレジットが流れると共に2300人が心からの拍手をしてくれました。永瀬さんも私も言葉が発せられず涙が止まりませんでした。カンヌ滞在中、どこへ行っても声を掛けられ、一人一人の心の中に沁み込むものがあったことを実感しました。お陰で35か国での上映が決まりました。

永瀬:街中でも国籍が違う方々が立ち止まって、手をグッと握り締めて熱く語って下さいました。今回のカンヌは今までとは違いました。「伝わっている!」と実感できました。

hikari-bu-na-240-1.jpg――永瀬さんは上映後立ち上がれなかったとか?
永瀬:すみません。もっとカッコ良く立ち上がりたかったのですが…。
監督:そんな永瀬さんを拍手で励ましてくれて、
こんなにも映画が人々を熱くさせるとは・・・映画のチカラを再認識しました。

――エキュメニカル賞を受賞されましたが、最初にこの報せを聞いたのは永瀬さんだったとか?
永瀬:はい。監督とは連絡がつかないので、私に電話を回してきたんです。もうびっくりしましたよ~。映画祭では最初に発表される賞で、4時間後には授賞式に出なければならなくて、慌てました。

――監督はどこへ行っておられたんですか?
監督:グラースという香水で有名な所へ観光に行ってました。審査員全員一致で決まったということで、何とか間に合うように帰りました。この賞は、キリスト教文化の根強いヨーロッパの作品が受賞することが多いのですが、宗教の壁を乗り越えて、人間として深いところに届く作品として評価して頂いたようです。

hikari-bu-na-240-2.jpg――永瀬さんもカメラマンとしてご活躍ですが、主人公の雅哉とリンクすることが多かったのでは?
永瀬:祖父もカメラマンをしていたのですが、戦後の混乱の中、途中で辞めざるを得なくなり、その胸中を思いやることはありました。

監督:雅哉が使っていたカメラにはこだわりました。上からのぞくタイプで、被写体が緊張せずにすむ、人と人が向き合う時の柔らかな表情を捉えられるポートレートに適しているとカメラです。

――様々な表情を捉えられていますが、撮影時意識したことは?
永瀬:意識せずに雅哉として完全になりきらないと監督に叱られますので(笑)。

監督:雅哉の内面に触れていたいと美佐子に思わせる必要があったので、表情の細かな変化も捉えていきました。

――現在、小豆島で永瀬さんの写真展が開催されているとか?
監督:永瀬さんの未発表の作品を雅哉の部屋に飾っていたので、それが完全に復元されているようです。8月まで開催されています。

――心と心が出会う瞬間の人間関係について?
監督:この映画のキッカケは、前作『あん』に音声ガイドを付けることから始まりました。セリフの少ない私の作品に音声ガイドを付ける上で特に大事なことは繊細さです。それを見事に表現されていて、映画への愛を感じました。今度はそんな人を主人公に据えて、人と人が繋がり合えることをテーマにしようと思いました。さらに、カメラマンが視力を奪われる過程で、見ることへの執着心を放棄した時に、新しい光を見出せる。混沌とした時代だからこそ、生きるための光輝くものを見せたいと思ったのです。

(最後のご挨拶)
永瀬:カンヌであるスペインの方に、「この映画は特定の人にだけでなく、すべての人々に対するラブレターだ」と言われた言葉に感動しました。是非このラブレターをリレーにして頂いて、沢山の方に劇場に来て頂ければ嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

hikari-bu-240.jpg監督:そんな“ラブレター”を作って良かった!カンヌのクロージングでジュリエット・ビノシュが、「映画は光、映画は愛」と言ってくれたのが、もうパルムドールに値するほど嬉しかったです。愛とか光とか輝ける方向へ自分たちの心を向けていくことが次の原動力になると思うので、この映画を皆さんと共有していきたいです。

また河瀨監督は、「奈良市を中心に京都・大阪でロケした作品なので、関西の方にもっと沢山観てほしい」と締めくくった。

 


 (河田 真喜子)

 

 

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「自分の映画でそんなに泣く?」試写で泣きっぱなしだった尾野真千子に向井理がツッコミ。『いつまた、君と ~何日君再来~』大阪舞台挨拶(17.5.27 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者:尾野真千子、向井理 
 
向井理が自費出版した祖母の手記から、戦中戦後の混乱期に生きた家族の姿を描く物語の映画化を自ら企画し、深川栄洋監督がメガホンをとった『いつまた、君と ~何日君再来~』が6月24日(土)から全国ロードショーされる。
 
 
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個人史を丁寧に描くことから、戦後、何度も裸一貫になりながら、必死で家族を守り生きてきた人々の気持ちや暮らしぶりが浮かび上がる。余計な音を排して、ゆったりとした時間が流れる当時を体感できる作品は、往年の名画のように家での食事シーンや、子どもたちが遊ぶ様子がリアルに描かれており、実写版『この世界の片隅に』の趣きがある。
 
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主人公となる祖母朋子の昭和パートを演じるのは実力派女優の尾野真千子。どんな辛い時でも笑顔を絶やさず、3人の子どもの世話をはじめ、家族のために辛抱強く頑張る昭和の女のたくましさを体現している。また、祖父吾郎を演じる向井理は、運に度々見放されてしまう男の悲喜劇を哀愁も込めながら演じ、吾郎が亡くなるまで常に寄り添い生きてきた夫婦愛にも心打たれる作品だ。
 

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一般公開を前に5月27日(土)TOHOシネマズ梅田にて行われた大阪先行上映会では、上映後に大きな拍手が沸き起こり、主演の尾野真千子と向井理が舞台挨拶で登壇。戦前戦後の混乱期に夫や子どもたちを支え続けた祖母朋子を演じた尾野は、「すごい人生。結構大変な戦中戦後の時代のことを朋子役から学ばせてもらいました。向井君にお礼を言いたい」と、朋子役を演じたことが自信にとって大きな意味を持ったことを語り、撮影の合間に向井から朋子さんのエピソードを教えてもらっていたことを披露。一方、向井は「(戦前戦後の)この時代の家族の話。この時代の苦労を忘れてはいけないという気持ちで作りました。戦後の昭和っぽい映画は凄く好きで、黒澤監督といい、小津監督といい、何でもない家族の話だけで映画になります。深川監督ならそんな映画を撮れると思いました」と、より普遍的な家族の話として映画作りに励んだことを強調した。そんな作品を尾野は「恥ずかしながら…」と前置きして、試写ではじめから泣きながら見ていたと告白すると、向井は「そんなに泣く?自分の作品で?」と思わずツッコミを入れる一幕も。会場も素早いツッコミに思わず笑いが溢れた。
 
 
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若き日の朋子と吾郎の思い出の曲で、上海滞在当時大ヒットしていた『何日君再来』を、エンディングでは高畑充希が歌っているが、向井は「共演した朝ドラの撮影中に高畑さんは、今とは歌い方も違い、歌うのがすごく難しいと話していました。余韻に浸れる以上に、ラストの登場人物のような世界観が出ています」とその歌唱を絶賛。向井自身も祖母から若き日の『何日君再来』にまつわるエピソードを聞き、実際に曲を聞きたいと調べていたことを思い出したと懐かしそうに語った。
 
この日は公式Twitterでファンから寄せられた質問に応える趣向も。「劇中の朋子や吾郎のように最近二人がふんばったことは?」との質問に、しばらく考えてから「東京から実家に車で帰ったこと。早く帰りたかったので、眠気もガマン。頬をパンパン叩いて頑張りました」(尾野)、「役作りで下半身強化のため近所の100メートルの急坂をダッシュしています」(向井)。
 
 
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また、2度目の共演(5年前)となる二人に以前と変わった点を聞かれ、「見た目は変わらないけど、お芝居をしていてセリフに重みを感じました。後ろ姿だけでも気持ちが伝わった」(尾野)、「役のせいかもしれませんが、以前よりトゲがなくなりました。3人の子どもがいるお母ちゃん役で、お母ちゃんやなと」(向井)と、お互いにさらに成長した相手を称え合う一幕も。
 

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最後に「この映画に出演することにより、向井理の記憶にちょっと残る人になれたかなと思いますので、皆さんもそんな気持ちでまた見に来てください。ありがとうございました」(尾野)
「僕の家族だけでなく、皆さんの親の世代の方たちは懸命に生き抜いたのだなと強く感じる作品になりました。僕も親元を離れて時間が経ちますが、どこか家族の関係が希薄になる中で、こういう作品をきっかけに親世代、祖父母世代にはどんなことがあったのかを聞いてみるきっかけになればいいなと思います。遺さなければいけないものを大事にしたいという想いで、この映画を作りました。少しでも多くの人にそういう想いや年長者へ敬意を感じる気持ちになっていただければ。そして、皆さんのファミリーヒストリーの一部になればうれしいです。今日はありがとうございました」(向井)
と挨拶し、会場は再び温かい拍手に包まれた。
 
 
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母娘断絶の裏にある真実など、実話を基にしたからこそ描ける苦い家族の記憶にも触れ、貧しく生きるのに必死な時代の生き様も感じられる、辛くも温かい作品。改めてファミリーヒストリーを語り継ぐことの大事さに気付かせてくれることだろう。
(江口由美)
 

<作品情報>
『いつまた、君と ~何日君再来~』
(2017年 日本 1時間54分)
監督:深川栄洋
原作:芦村朋子「何日君再来」
出演:尾野真千子、向井理、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、成田偉心/野際陽子 
2017年6月24日(土)~TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://itsukimi.jp/
(C) 2017「いつまた、君と ~何日君再来~」製作委員会
 

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橋本愛、だらしなさを求められる役に「なんて楽なんだろう!」
『PARKS パークス』大阪舞台挨拶(17.5.6 シネ・リーブル梅田)
登壇者:瀬田なつき監督、橋本愛 
 
今年で100周年を迎える吉祥寺・井の頭公園を舞台に、橋本愛を主演に迎えた瀬田なつき監督最新作『PARKS パークス』が、5月6日シネ・リーブル梅田で公開初日を迎えた。
『PARKS パークス』瀬田なつき監督インタビューはコチラ
 
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橋本愛が演じるのは、彼氏と別れ、大学も留年の危機を迎えた純。亡き父の学生時代の恋人、佐知子の消息を探す高校生のハルを永野芽郁が、佐知子の孫、トキオを染谷将太が演じ、純、ハル、トキオの3人が、佐知子の遺品から見つけたオープンリールのテープに録音された歌を完成させようと動き出す様子を、公園の過去や現在を浮かび上がらせながら描いていく。瀬田監督らしい軽やかさと風が吹いたような爽やかさ、そしてトクマルシューゴを音楽監修に迎え、地元のミュージシャンたちが出演して作り上げた様々な音楽の豊かさがを堪能できる作品だ。
 
 

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シネ・リーブル梅田で上映後に行われた舞台挨拶では、瀬田なつき監督と主演の橋本愛が登壇。脚本も担当した瀬田監督は、「ちょうど井の頭公園の池が100年を前にして水を全て抜く作業をしていたのを見て、ここから何か出てきたら面白いのではないかと発想。池に物を落とすのはやめてと公園の人に言われたので、池ではなく(佐和子の遺品から)テープを見つけることにしました」と、過去から現在、未来へと繋ぐ物語のアイデアにまつわる話を披露。一方、吉祥寺の印象を聞かれた熊本県出身の橋本は、「少し歩くとマニアックな音楽や映画がすごく充実している街。今と昔が共存していて、ここで生まれたらここで一生を終われるんだろうな」と、感慨深げに語った。また、本作の舞台となった井の頭公園については「普通の公園とは違う楽園感があって、フワフワした浮遊感や、100年も存在し続けることの神様感があります」としながら、「井の頭公園を見ているのと同じように体感できます。暮らしの中に公園があるように映ればいいな」と本作の見どころを語った。
 
 
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瀬田監督の演出について聞かれた橋本は、「大まかなリクエストとしては『軽く』で、それが一貫していれば、後は何をしても許される現場でした」。橋本が演じる純役については「だらしなさが求められる役ですが、私自身はちゃんとだらしない人なので、役でそれを求められ、『なんて楽なんだろう』と思いました」と素の自分が役に投影されていることを明かした。染谷将太や永野芽郁との共演については、「(映画ではワイワイしているが)、慣れ合っていた訳ではありません。染谷さんは大人だし、芽郁ちゃんもすごくしっかりしていて、普段の会話をしなくても現場に入ればできるんです」と橋本が語ると、瀬田監督は「撮りながら、(三人の掛け合いが)すげぇ!と思っていました」と笑顔でコメント。メリハリの効いた撮影現場であることが伺えた。
 
 

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橋本自身もギターの弾き語りを披露するなど、音楽映画としても要チェックの本作。一番後世に残したい音楽はとの問いに、橋本はズバリ「この映画のサントラを聞いてほしい!」。「映画の中に入っていないシーンの音楽もありますし、シーンの続きを連想できるものもあります。映画を観る前にサントラを聴いて、観てからもう一度聴くのをオススメしています」と、友達にも先にサントラを聴くように勧めていることを明かした。そんな橋本の歌っているシーンは瀬田監督のお気に入りのシーンでもあるそうで、「染谷さんや永野さんと一緒にセッションのようにふわっと部屋で演奏するシーンは、ちゃんとだらしない橋本さんの魅力が出ています。どれも見せたい!と思いながら編集をしていました」。
 
 

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最後に、
「大阪でも公園100周年があれば、是非撮りたい。色々な見方ができる映画ですし、橋本さんと一緒に初日を迎えられて、うれしいです」(瀬田監督)
 
「個人的にすごく好きな映画。皆さんもそういう気持ちになってもらえたらうれしいです。本当は映画を観た後、井の頭公園に行ってもらいたいのですが、それができなくても皆さんの思い出の公園や近所の公園、生活の染みついている場所で、この映画のことを反芻して、それぞれの感動として持ち帰っていただけたらと思います」(橋本)
 
と笑顔で挨拶し、映画のように爽やかな舞台挨拶を終了した。
 
ポップな音楽からヒップホップまで様々なジャンルの音楽に彩られた『PARKS パークス』。映像や編集にもこだわりがたっぷりの瀬田マジックを、一度だけではなく、是非何度も味わってほしい。
(江口由美)

<作品情報>
『PARKS パークス』(2017年 日本 1時間58分)
監督・脚本・編集:瀬田なつき
出演:橋本愛、永野芽郁、染谷将太/石橋静河、森岡龍/佐野史郎他
2017年4月22日(土)~テアトル新宿、5月6日(土)~シネ・リーブル梅田、5月13日(土)~神戸国際松竹、初夏~京都シネマ他全国順次公開
公式サイト⇒http://parks100.jp/  
(C) 2017本田プロモーションBAUS
 

nekonin-okinawa-550.jpg映画『猫忍』、沖縄国際映画祭でファンに初お披露目
舞台挨拶&レッドカーペット オフィシャルレポート

こじらせ忍者×オヤジ猫!
仰天コラボで織りなす、笑いと癒しのモフモフ時代劇!


「猫侍」製作チームが再び贈る、新たな痛快癒し活劇『猫忍』が、4月20日(木)から23日(日)にかけて開催された第9回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」の特別招待作品に選ばれ、主演の大野拓朗と主演ネコ金時、渡辺武監督が舞台挨拶とレッドカーペットに登場しました。



nekonin-pos.jpg本作の主人公は、生き別れた父親が変化の術で白茶トラ猫(金時)に化けたと思い込んでいる、霧生忍者の久世陽炎太。映画『猫忍』は、父を元の姿に戻そうと旅する陽炎太と猫の大活劇を描く。陽炎太を演じるのは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などの若手演技派俳優・大野拓朗。そして、陽炎太の父親、剣山を演じるのは、名優・船越英一郎を筆頭に、佐藤江梨子、渋川清彦、鈴木福、永澤俊矢、柄本明、麿赤兒といった人気・実力を兼ね備えた面々が集結。そして、「猫侍」でブレイクした“あなご”と“春馬”に続くネクスト猫スターに抜擢されたのは、「父上」役を演じる、貫禄たっぷりのオヤジ猫“金時”!ゆとり系忍者とメタボ猫、そして奇奇怪怪な面々が壮大なロケーションの中、いまだかつてない笑いと癒しの大旋風を巻き起こします!


大きな拍手に迎えられて、「猫忍」の主演・大野拓朗と渡辺武監督がミハマ7シネプレックスに登場した。

司会者から映画祭への参加の感想を聞かれると、大野拓朗は「本日は沖縄国際映画祭にご招待いただき、大変大変嬉しく思います。また、数ある上映作品の中から「猫忍」を選んでご観劇くださり、誠にありがとうございます。本作のキャッチコピーは「笑いと癒しのニンジャ活劇」です。登場する個性的なキャラクターたちがとても面白くて、主役猫の金時も可愛いので、元気が出たり、ほっこりと癒されていただけると思います」と感慨深げに挨拶。


渡辺武監督は「この度はお招きくださり、ありがとうございます。本作は出演陣も豪華で、船越英一郎氏や麿赤兒氏、柄本明氏など、日本俳優界の重鎮が共演を果たしている事も見所のひとつで、老若男女、沢山の方々に楽しんでいただける作品になっています。」と自信を覗かせた。


nekonin-550.jpgこの日が、一般のお客様への初披露になると知らされると、観客も大いに沸いた。撮影の裏話を聞かれた大野は「忍者映画は、ハリウッド作品も含めて世界中で沢山製作されていると思いますが、その多くはCGを使い迫力を出しています。しかし『猫忍』はかなりアナログな手法で撮影をして、例えば、すいとんの術は、水面から竹筒が出ているだけです(笑)。でもその手作り感が情緒を醸し出していると思います。そして、CGを使用しないので、その分アクションは身体を張って全力で演じる必要がありました。ワイヤーなどを多用しながら撮影した立ち回りのシーンは、本物の迫力を表現出来ていると思います」と見所を紹介。また、役作りについて大野は「忍者 映画はありとあらゆる作品を見て勉強しました。世界的に『忍者』と評されている広島東洋カープの菊池涼介選手の動きまで参考にさせていただきました。」と、作品に掛けた思いを熱く語った。


マスコミ陣によるフォトセッションに合わせて、主役猫の金時も登場。大野の言葉通り愛くるしい表情を客席に向けると、お客様の安堵のため息に加え、癒しの笑顔に包まれた。


nekonin-okinawa-500-1.jpgた国際通りで行われたレッドカーペットに、すでに初夏の照りつけるような日差しの中、大野拓朗はその懐に金時を抱え、渡辺武監督と共に登場した。レッドカーペット添いに集まった観客からの大歓声と、たくさんの携帯カメラに、笑顔で応える大野。そして、渡辺武監督はその勇姿を納めようと、ビデオカメラを自らの手で回しながら、レッドカーペットを記録に残した。その模様の一部を公開する。
 


『猫忍』

【物語】
霧生の忍者・陽炎太(大野)は、幼いころに消息不明となった父親・剣山(船越)が、変化の術で変身したと思い込んでいる猫・父上と一緒に暮らしている。剣山が持ち出したと言われている秘伝の巻物を取り戻したい霧生の里の党首・桂木(麿)は、剣山の居所について何かを知っているのではないかと思われる陽炎太を捕らえようと手下を送り込むがことごとく失敗に終わっている。陽炎太の幼馴染みの忍者・燕(藤本)も彼を追うひとりだが、じつは猫を父上と呼ぶ陽炎太をつねに心配して陰では助力してくれている。そんなある日、やはり剣山を追う冷酷なくノ一・紅葉(佐藤)が陽炎太の前に現れて…。

 

■出演:大野拓朗  金時(猫) 佐藤江梨子 藤本泉 渋川清彦 鈴木福 ふせえり 永澤俊矢 / 柄本明  麿赤兒/ 船越英一郎  語り:森本レオ 
■監督:渡辺武 脚本:永森裕二/黒木久勝/池谷雅夫

■企画・配給:AMGエンタテインメント/制作プロダクション:ラインバック/製作:「猫忍」製作委員会
          
2017/日本/約95分/カラー  
■(C)2017「猫忍」製作委員会

公式サイト⇒ http://neko-nin.info/

2017年5月20日(土)~角川シネマ新宿ほか全国ロードショー

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高さ日本一の観覧車を桜色に!

神木隆之介、清原果耶、加瀬亮が

大阪・EXPOCITYで3000人超を熱狂の渦に!


【大阪プレミアムレッドカーペットイベント】
 

映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督の最新作で、神木隆之介ら豪華キャストが出演する映画『3月のライオン』。現在絶賛公開中の【前編】に引き続き、4月22日(土)には【後編】が公開される。その前編公開記念と後編の大ヒット祈願を兼ねて、主演の神木隆之介、共演の清原果耶、加瀬亮が4月1日、大阪に参上!EXPOCITYで大阪プレミアムイベントを実施し、同所にある高さ日本一を誇る観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」を桜色に点灯した。


神木ら一行は3000人超の観客の大声援を浴びながら、レッドカーペットに登場。円形に配されたレッドカーペットを映画タイトルが書かれた特製のLEDフラッシュボールを投げつつ歩き、ファンとの交流を楽しんだ。


ステージに登場した神木は「寒いっすね」と春先とは思えぬ夜の寒さに縮こまりながら、艶やかワンピの清原に「寒そうだね」と声をかけて笑わせつつ「大阪は何度か仕事で来ていますがいつも日帰りなので、いつかゆっくりできれば」とナニワを満喫したい様子。大阪出身の清原は「この場所は観覧車が出来る前に来たことがあります」と懐かしそうだった。


同映画のイベント初参加の加瀬は「誤解を招くかもしれないが」と切り出すと「この映画は将棋の映画ではありません」と驚きの発言。観客から「え~!?」との戸惑いの声が上がると「将棋を題材にはしているけれど、本気で何かに打ち込んだことのある人、立ち止まって先に進めなくなった人とか、将棋に限らず何かに思いをかけたことがある人すべてに見てほしい」と人間ドラマが核になっていることを強調した。


それに神木も同意する形で「僕が演じた桐山零という高校生のプロ棋士が、様々な人に会って孤独を溶かしていく成長の物語でもある。戦いの前編、愛の後編と呼ばれているけれど、2つで1つの作品です。皆さんを後押しするような、寄り添えるような存在の映画になれば」と思いを込めた。


一方、川本3姉妹・次女を演じた清原は撮影を「休憩時間に神木さんがマジックを見せてくれたり、一緒にゲームをしたり和気あいあいでした」と和やかに回想。すると棋士役の加瀬は「ビックリした!」と目を丸くし「将棋パートはカットがかかるたびに皆が凄く疲れたような表情を浮かべていた。まったく違う雰囲気でしたね」とテイストの違いに驚いていた。


3lion-expo-500-1.jpgそしてイベントは、待ちに待った観覧車の点灯式に。司会者が点灯式を忘れてフォトセッションの指示を出してしまう天然エイプリルフールな一幕もあったが、「俺一人じゃ寂しい」という神木発案で点灯の合図は大阪らしく「おおきに!」と全員で声掛けすることに。関西人の清原から「大丈夫!」とイントネーションのお墨付きを得た神木と全員が一体となって、日本一の高さを誇る観覧車を桜色に染めた。


神木は「点灯式の経験があまりないので、いい思い出として残りました」と寒さも吹き飛んだ笑顔で「大阪の皆さんの温かさを実感しています。後編も、何かに悩んでいるような方に寄り添える作品になれば嬉しい。観客の皆さんが温かい気持ちになって『いい作品だった』と言ってもらえたら」と後編公開ラストスパートに意気込んだ。
 



『3月のライオン』

【STORY】

3lion-550.jpg中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった……。


ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も親子の対立から崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない。新たな決意のもと最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた――。
 


監督:大友啓史
出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶佐々木蔵之介 加瀬亮 伊勢谷友介
前田吟 高橋一生 岩松了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
配給:東宝=アスミック・エース (C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

『3月のライオン』【前編】 絶賛上映中 【後編】 4月22日(土)~ 2部作連続・全国ロードショー!


(プレスリリースより)

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林遣都&東伸児監督、市原悦子との撮影秘話を語る。『しゃぼん玉』舞台挨拶
(17.3.25 テアトル梅田)
登壇者:東伸児監督、林遣都さん 
 
直木賞作家・乃南アサのベストセラー小説『しゃぼん玉』が林遣都主演で映画化、関西では3月25日(土)よりテアトル梅田、シネマート心斎橋、京都シネマにて公開されている。監督は本作が初長編作となる、TV「相棒」シリーズで監督を務めてきた東伸児。素晴らしい日本の原風景であり、歴史ある平家まつりが行われている宮崎県椎葉村を舞台に、市原悦子、綿引勝彦らベテラン俳優陣らと林遣都が紡ぎ出す魂の物語は、間違えることはあっても、誰でも人生をやり直せると、そっと背中を押してくれる。
 
公開初日のテアトル梅田で上映後に行われた舞台挨拶では、まだ映画の余韻が残る満席の劇場に東伸児監督、伊豆見翔人役の林遣都さんが登壇。観客とのあまりにもの近さに驚きながらも、立ち見のお客様も見える客席を前に、感謝の言葉で始まった舞台挨拶の模様をご紹介したい。
 

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―――ご覧になった観客からは「今までにない林遣都さんの一面が見れた」という声が多い作品ですが、新しい林さんの一面を出したいという狙いはあったのですか?
東監督:特別そういう思いはありません。3年ぐらいかけて脚本を書きましたが、キャスティングについては林君がスケジュールがちょうど空いていて出演してもらえそうだということで、1時間ほど会ってお話したことがありました。その時の林君がとても良くて。ちゃんと20代の青年として挫折もあり、きっと誰かを羨んだり妬んだりしたこともあるだろうと思ったんです。キャスティングは共犯者、この人と心中したいと思う人を見つけることなのですが、共犯者を見つけるには、何か一つでもいいから「この人となら、一緒に闘っていけるのではないか」と思えることを感じることが大事。新しい一面というより、この林遣都が演じる伊豆見翔人を見たいと思って演出しました。
 
―――演じる側として、今までの作品とは違う自分をという意気込みはありましたか?
林:常にどの作品でもそのように思っているので、今監督におっしゃっていただき、そこまで自分の中身を見ていただいていたのだなと、鳥肌が立ちました。
 
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―――映画の中で林さん演じる伊豆見は、逃亡先の宮崎県椎葉村で出会うスマ(市原悦子)やシゲ爺(綿引勝彦)らから、たくさんの愛情や厳しい言葉もかけられます。お二人が今までお仕事の中で愛情や厳しさを教えてもらった人はいらっしゃいますか?
東監督:大学入学時に上京し、大学を卒業するときに映画監督を目指そうと思ったのですが、その時に「夢があって羨ましい」という言葉と、日本映画が一番底の時期だったので「夢ばかり見て、どうするんだ」という言葉をずっと色々な人からかけられたのです。そんな時、電話で実家の母親が「お前は勇気があるよ」と言ってくれました。確かにその時の自分はすごく勇気を出していて、それを母親に言い当てられた時にすごくホッとしましたね。
林:デビュー作(『バッテリー』)の滝田洋二郎監督が、今までで一番厳しかった監督でした。当時僕は15歳ぐらいでしたが、何も分からない時に怒鳴り散らされ、本当に怖かったです。その分、うまく出来た時や、必死に食らいついていったときは、それと同じぐらいの愛情で返してくださいました。今でも年に一度連絡を取らせていただいているのですが、その時も厳しい言葉をかけてくださいますし、「ずっと勉強しなさい。でもいい子になっちゃだめだよ」と。大きなきっかけを下さった方ですね。
 
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―――林さんと市原悦子さんとの共演シーンは、本作の大きな見どころですが、林さんご自身は市原さんにどんなイメージを持たれていましたか?
林:遠い、遠い次元の方。小さい頃から「日本昔ばなし」を観ていましたし。お会いすると、みなさんがお持ちのイメージ通りの「スマおばあちゃん」に近い、心の優しいおばあちゃんでした。
 
―――芝居についてのお話はされましたか?
林:ほとんどなくて、最初にお会いしたときに「とても難しい役ですね」と一言だけ言われました。最後、とても難しく重いシーンを撮影した後に、「役者という仕事は大変だけども、しっかりとやっていかなければいけないですね」という言葉をかけていただきました。
 

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―――東京での舞台挨拶で市原さんは、来場できないからとボイスメッセージを寄せて下さり、林さんも感極まっていらっしゃったそうですね。
林:市原さんから「林さんとの共演は忘れられないものになりました」という言葉をいただき、その言葉は僕の生涯の宝物です。この撮影以来お会いできていないので、早く元気になっていただきたいし、映画の感想も聞いてみたいです。僕も、ずっと見ていただけるように、役者業を頑張っていきたいです。
 
―――林さん演じる伊豆見は人の温かみに触れることができず、孤独をずっと抱えて生きてきた、そして将来への不安も抱えている人間です。どうやって生きていけばいいかわからないという手探りの若者像は共感できる部分が強かったですか?
林:原作を読んだとき、自分とはかけ離れた人間だと感じ、共感しようとも思わなかったです。改めて自分が苦しいことも嬉しいことも、学生生活も恋も、当たり前のように家族と過ごしてきて恵まれているなと感じました。この役はすごく覚悟がいる役でした。
 
―――若い人が上の世代と繋がっていく様子も丁寧に描かれていましたが、どのようなメッセージが込められているのでしょうか?
東監督:僕自身田舎から上京し、アルバイトをしながら大学に行き、一人で都会にいた訳です。そういう人が道を踏み外すことは全然不自然ではなく、そこにあるものに手を出すか、出さないかだけのことです。僕がなぜ手を出さなかったのかと考えると、やはり裏切れない誰かがいる。悲しませてはいけない誰か、家族や親、兄弟、友人がいる。そういう人がいることがとても大切で、この映画ではそれを見つけることができたという話なのです。
 
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―――最後に一言ずつお願いいたします。
東監督:少し市原さんのお話をさせていただくと、市原さんはラストシーンは死にたかったと。生きていてもらえませんかと僕は話しましたが、このラストシーンはそんなにハッピーエンドだとは僕も思っていません。伊豆見は帰る場所が出来た。それはとても素敵な話ですが、ファンタジーではない。帰ってきた時から現実が始まり、仕事や結婚はどうするのか。一番大きいのは、スマの老いをどうするのか。僕はそれを背負って伊豆見には生きていってもらいたいのです。市原さんは、彼の重荷になりたくないと思っていたようですが、それを背負って生きていくラストシーンにさせてもらいました。今日はありがとうございました。
林:この『しゃぼん玉』は、僕にとってとても大事な作品で、監督はじめスタッフ、キャストの皆さん、そして宮崎県椎葉村というとても素敵な村の皆さんの支えがあり、僕もこの役を務めることができました。出来上がって、色々な方の感想を聞き、益々自信を持ってもっとたくさんの方に観ていただきたいと心から思っています。みなさん、是非勧めていただければうれしいです。今日はありがとうございました。
(江口由美)

<作品情報>
『しゃぼん玉』
(2017年 日本 1時間48分)
監督:東伸児
原作:乃南アサ『しゃぼん玉』 (新潮文庫刊)
出演:林遣都、藤井美菜、相島一之、綿引勝彦、市原悦子
2017年3月25日(土)~テアトル梅田、シネマート心斎橋、京都シネマ他全国順次公開
公式サイト⇒ http://www.shabondama.jp/
(C) 2016「しゃぼん玉」製作委員会
 

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「俳優と役が重なる瞬間、演じる以上のとんでもない何かが映像に残る」
大友監督、神木隆之介キャスティングを語る~『3月のライオン』大阪舞台挨拶
(17.2.28 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者: 大友啓史監督、神木隆之介、清原果耶  
 
幼少期に家族を交通事故で亡くし、17歳でプロ棋士として一人暮らしをする主人公、桐山零が、ある3姉妹と心を通わせながら、自身の運命や厳しい将棋の世界に立ち向かっていく感動物語、『3月のライオン』。羽海野チカ原作の国民的人気コミックであり、TVではアニメがオンエア中の同作を、大友啓史監督(『るろうに剣心』シリーズ)が実写化。前編は3月18日より、後編は4月22日(土)より、全国ロードショーされる。
 
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子役出身で小さい頃からプロの役者として生きてきた人気俳優、神木隆之介が、生きるためには将棋をすることしか選択肢がなかった桐山零の人間として、棋士としての成長を自らの境遇を重ね合わせるかのような実感のこもった繊細な演技で体現。孤独だった零が心を通わせた三姉妹の次女、ひなたを演じるのは、NHK朝ドラの『あさが来た』でその初々しさが話題となり、今最も活躍が期待される若手女優、清原果耶。複雑な家庭事情の中、いつも笑顔で周りを明るくするひなたを瑞々しく好演、不条理な目に合わされても真っすぐに自分の考えを貫く新の強さを印象付ける。家族、将棋仲間、師弟との関係を通じて成長していく姿、静粛な中に、想像を絶する葛藤を抱えたプロ棋士の試合、その人生。様々な人の生きざまが重なり、青春物語でありながら、重厚な味わいを残す見ごたえ十分の作品だ。
 
 

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一般公開を前に2月28日(火)TOHOシネマズ梅田にて行われた大阪先行上映会では、大友啓史監督、主演の神木隆之介、ひなた役の清原果耶が舞台挨拶で登壇。大スクリーンと満席の観客を前に感動の面持ちで挨拶をする神木、清原の横で「二人を見ていると、保護者みたいな気分」と笑わせた大友監督は、「本当に早く見てほしい作品。今日は大阪に持ってこれてうれしいよね」とワクワクした表情を浮かべ、大阪出身の清原がおすすめスポットにUSJを挙げると、「若いね~。俺は道頓堀に行くよ」と親子のようなトークに。
 
 
 
 
 
 
 

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子どもの頃から大人の中で仕事をしてきた神木は、若くしてプロ棋士の道を歩む主人公零と自身で重なる部分があるかという問いに「監督に言われて気付きました。小学校の頃に親から、『一人の役者として現場に立て。できるというのは当たり前のことだから、自覚しろ』と言われてきました。子どもだけど一人の役者として見られている。その見られ方と僕が意識している相手の方という見方が、もしかすれば桐山零が、相手の棋士が本気で倒そうとしてくるなら、プロとして本気で立ち向かうという点で、共通している訳ではないけれど、共有することはできる。そう思って役作りしました」。一方、そんな神木が主人公、零のプロフィールと次々に重なったという大友監督は、「俳優と役が重なる瞬間は、どこが重なっているか分からないけれど、もしかしたら演じる以上のとんでもない何かが映像に残っちゃう可能性があります。その可能性はキャスティングの時プロフィールを考えながらやっていますが、神木君とは『るろうに剣心』の次に何をやろうかと思ったとき、(雫役が)見事にはまりました。見てもらえれば、うまくいったかどうかは火を見るよりも明らか」と作品の出来栄えに自信を覗かせた。
 
 
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零が家族のように慕う三人姉妹の次女ひなたを演じた清原は、役作りのために大友監督の提案により撮影で使った家でお泊り会を行い、「スーパーにお買い物に行ったり、原作に出てきた豚コマカレーを作ったり、みんなでお風呂に入って、寝たりしました」と長女あかり役の倉科カナ、三女そそ役の新津ちせとの絆作りに役だったことを明かすと、小さいころから祖父と将棋を指していたという神木は、「プロとなると、指し方や立ち振る舞いが全然違います。箸で物を取るように、駒に慣れているので、一から練習で、時間があればずっと指していました」とプロ棋士という役柄を演じる上で研究を重ねたことを語った。
 
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本作は零が対戦する名人級の棋士たちの将棋も見どころの一つ。脂ののった俳優陣が、個性豊かな棋士を演じているが、そんな濃いキャストの意外な一面として神木は、英兄と慕う伊藤英明が風呂の入り方や身体によい食べ物の話をしょっちゅうするという健康オタクな一面を披露。また、育ての親であり将棋の師匠である幸田役の豊川悦司について「豊川さんは、11歳の時出演した『妖怪大戦争』では倒すべき敵役で、久しぶりに再会し、『本当の息子を見ているようだ』と微笑ましく見ておられた」と言えば、大友監督も「ぼくは初めてご一緒する人が多かったが、神木君はほとんどが共演したことのある人ばかり。ぼくは2倍以上生きているのに、彼の方がキャリアは長い」と自虐的コメントで、神木の長きに渡る活躍ぶりを称えた。
 
 
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最後に「ここにいる若い二人を含めて、キャストたちが本当にいい仕事をしています。実写化するのは非常に手ごわい作品でしたが、満足のいく作品になっています。ここに来ていないキャストやスタッフの魂も入っているので、彼らの分も、よろしくお願いいたします」(大友監督)
「この作品はキャストの皆さんと監督と長い期間、すごい力を入れて撮影した作品なので、自信を持ってお届けできます。最後までしっかりと観て、この作品を愛してくださったらうれしいです。ありがとうございました」(清原)
「今から観ていただく作品が、僕らの全てなので、ぜひゆっくりと楽しんで観ていってほしいです。ぜひこれからもこの映画のことをよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」(神木)
と挨拶し、会場から大きな拍手が沸き起こった。
 
20代ながら高校生役が全く違和感のない神木隆之介と、15歳とは思えないしっかりとした受け答えと落ち着いた物腰で、女優の品格を感じさせた清原果耶。若い二人が葛藤しながら成長する登場人物たちと重なる青春ドラマは、どの年代の人にも共感を呼ぶ重厚な人間ドラマでもあり、そしてエンターテイメント性も備えている。棋士というプロの世界もしっかり描いた大友監督の新たな代表作をお見逃しなく!
(江口由美)
 

<作品情報>
『3月のライオン 前編/後編』
(2017年 日本 2時間18分)
監督:大友啓史 
原作:羽海野チカ『3月のライオン』 (白泉社刊)
出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶 佐々木蔵之介 加瀬亮
前田吟 高橋一生 岩松了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏 
『3月のライオン 前編』2017年3月18日(土)~
『3月のライオン 後編』2017年4月22日(土)~
TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://3lion-movie.com/
(C) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会