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2014年4月アーカイブ

ushijima2-di-1.jpg『闇金ウシジマくん Part2』山口雅俊監督インタビュー

『闇金ウシジマくん Part2』(2014年 日本 2時間13分)
監督・企画・脚本:山口雅俊 脚本:福間正浩
原作:真鍋昌平(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中) 
出演:山田孝之、綾野剛、菅田将暉、門脇麦、高橋メアリージュン、中尾明慶、窪田正孝、柳楽優弥、やべきょうすけ他 
配給:東宝映像事業部=S・D・P/ PG12
5月16日(金)全国ロードショー
公式サイト⇒http://ymkn-ushijima-movie.com/movie/

(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会 

山田孝之、菅田将暉、山口監督登壇!映画『闇金ウシジマくん Part2』舞台挨拶(大阪) はコチラ 

 

~もがく“クズ”たちの可笑しさと愛おしさが滲む、痛快闇金サバイバル~

Ushijima2-4.jpgよくもここまで個性的な“クズ”が揃ったものだ。10日で5割の違法金利で貸し付ける闇金「カウカウファイナンス」と、そこに流れ着くギリギリの状況の債務者たちのドラマがさらに重層的に、そして疾走感あふれるエンターテイメント群像劇に仕上がった『闇金ウシジマくん Part2』。前作のPart1同様、カウカウファイナンスの社長、ウシジマを演じる山田孝之が冷徹さの中に一本筋の通った男の生き様を漂わせ「静」の演技で抜群の存在感をみせる。また、ウシジマの相棒で情報屋戌亥(いぬい)役の綾野剛が登場。ギラギラした物語の中で、独特の存在感をみせているのにも注目したい。

一方、物語の柱となる「ヤンキーくん編」のマサルを演じる菅田将暉と「ホストくん編」の麗を演じる窪田正孝の二人が、周りを巻き込みながら堕ちていくキャラクターを熱演。門脇麦、高橋メアリージュン、中尾明慶らが演じるキャラクターと濃密に絡み合いながら、ウシジマという絶対的な存在の前で次々に違う表情を見せていく彼らは、なんとも人間臭くて、「アホやな」と思いながらも惹きつけられる。

フジテレビプロデューサー時代に『ナニワ金融道』シリーズをはじめとした数々の大ヒットドラマを手掛け、『闇金ウシジマくん』シリーズでは企画、プロデュース、脚本、演出(ドラマ)、そして前作『闇金ウシジマくん』に引き続き、本作でもメガホンをとった山口雅俊監督に、『闇金ウシジマくん Part2』ならではの見どころや、シリーズ全体の中の位置づけ、そしてシリーズを通した魅力について、お話を伺った。


■現代社会を真正面から深く、見たくないところまで描ききる作品に取り組むことが、やりがいに。


━━━監督が企画からプロデュースまで一貫して手がけ続けている『闇金ウシジマくん』の魅力とは?
山口雅俊監督(以下監督): 『闇金ウシジマくん』に関して一言で言い表せば「困難」でした。最初、地上波テレビ局の深夜枠でオンエアしたのですが、ドラマのSeason1がクランクインする時にも、オンエアが100%できるかどうか分からない状況でした。社会に対するメッセージ性をきちんと込めながら、犯罪者が主人公のドラマを立ち上げることは、とても難しかったです。でも、難しいと頑張りたくなるものでしょう。

私はテレビ局勤務時代に、SMAP中居正広さんが主人公の『ナニワ金融道』を作ったのですが、そのときからお金をモチーフにした作品や、社会性のあるものは得意でした。『闇金ウシジマくん』のように現代社会を真正面から深く、見たくないところまでも描ききる作品に取り組むことに、やりがいがあったのでしょうね。

 

■『闇金ウシジマくん』は怪獣映画のようなもの。ウシジマが演じているのは絶対的な状況で、債務者の側にドラマがある。


━━━冷徹な取り立てをする金融会社の社長が主人公ですが、山田孝之さん演じるウシジマは、ただの冷徹だけではなく、人としての魅力があります。シリーズ当初からウシジマ役に山田さんを起用した理由は?
Ushijima2-1.jpg監督:先ほどの『ナニワ金融道』は今からふり返ればまだ古き良き時代の話で、中居さんが演じた灰原は物語の最初は一般人でしたが、泥々したお金に踊らされる人々だらけの世界に入っていきます。灰原は視聴者と同じ視線で見聞きするという、ドラマとしてはスタンダードな作りになっています。新参者(ビギナー)がやってきて、裏世界をのぞき見る感じです。

一方、ウシジマは絶対的に完成された生き方をしています。彼自身は観客と同じ目線ではなく、状況であり、壁であって、絶対にブレません。山田さんには、「ウシジマは本当に悪なので、状況をきちんと演じてください」と話しましたが、彼が演じてくれることによって、ウシジマの奥に、彼の人間としての一貫性が垣間見え、逆に共感してしまうような部分もあります。今回は綾野剛さん演じる戌亥が登場したことにより、ウシジマという人間の成り立ちの片鱗が見え、単なる悪ではなく人間らしく見える部分があるのではないでしょうか。『闇金ウシジマくん』は現代金融モノの最前線のような話で、言ってみれば怪獣映画のようなものです。ウシジマが演じているのは絶対的な状況で、債務者の側にむしろドラマがある訳です。

━━━ドラマや映画など、シリーズとしてどんどん広がりを見せていますが、一貫して監督が手がけてこられている中でどんな手応えを感じていますか?
監督:最初から作る姿勢は変わっていません。ドラマもSeason1、Season2と特に変わっていませんし、映画もPart1とPart2でことさら意識して変えた部分はありません。山田さんがPart2を観て、「Part1(映画)でなければできない表現と、Season1(ドラマ)のコミカルなところや、債務者の群像が絡まり合うような疾走感が、今回のPart2(映画)ではほどよい感じで表現されており、すごく良かった」と言ってくれました。Part1は大島優子さんと林遣都さんが物語を終始担ってくれましたが、今回はそれに比べれば登場人物も多かったですね。ドラマの見やすさと、映画ならではの表現がいい具合にミックスされたのではないでしょうか。

━━━今回はお金に踊らされる側としてホストのナンバーワンを目指して野心に燃える麗や、借金のためウシジマの元で働くことになるヤンキーのマサルなど、若い登場人物のもがく姿がストーリーの中心ですね。
監督:麗役の窪田正孝さんと麗に貢ぐため堕ちていく彩香役の門脇麦さんのシーンは割と静かで、暴走族愛沢役の中尾明慶さんとマサル役の菅田将暉さんのシーンはすごくスピーディーで疾走感があるので、その対比でストーリーを考えました。若い役者二人がそれぞれの立場で、役者としても役としてもウシジマに挑戦する構造になっています。今若手でグイグイ伸びてきている二人を起用しました。

━━━ちょっとワルだけど、繊細な部分を持ち合わせ揺れている若者を演じると、今は菅田さんの右にでる者はいないのではと思うぐらい適役ですが、現場でのエピソードは?
Ushijima2-3.jpg監督:『闇金ウシジマくん Part2』で登場する人たちは皆悪い奴らだけれど、必死でもがいているので割とかわいらしいんですよ。Part1で純役の林遣都さんは本当によく頑張り、山田さんも芝居の相談に乗ったり、ご飯に連れていったりしていたのですが、今回は「菅田さんが一番大変だ」と山田さんも言っていました。いきなりガムテープで縛られ、愛沢に放り出されるところから始まりましたから。でも、さすがに若手の期待ナンバーワンの役者だけあり、本当にマサル役を演じるのが菅田将暉さんでよかったと思いましたね。

 

■自分がカッコよく見えたいという部分を一切かなぐり捨てて演じてくれた。


━━━窪田さんも作品ごとに様々な表情をみせる俳優ですね。
監督:窪田さんは今回悪役なのですが、本当に最初から最後まで悪さ、ズルさ、野心に絡め取られている感じをちゃんと演じてくれました。ベテランの役者さんでも自分の役をよく見せようとする方がいますが、菅田さん演じる「ヤンキーくん編」と窪田さん演じる「ホストくん編」、それぞれの担い手が自分がカッコよく見えたいという部分を一切かなぐり捨てて演じてくれました。麗も窪田君が演じてくれて本当によかったと感謝しています。

━━━柳楽さん演じるオリジナルキャラクター蝦沼(彩香のストーカー)はどういう意図で作られたのでしょうか?
Ushijima2-6.jpg監督:ウシジマにお金を借りることによって、ウシジマの意図しないところで結果的に命を救う人を描きたかったのです。柳楽さんも思いこみが激しい役を演じてもらいましたが、ウシジマと一瞬接触して、一瞬にして排除される感じを出したかったし、柳楽さんが見事にやってのけてくれました。蝦沼役は自分をより良くみせたいとか、ファンを失望させたくないと思ったら絶対にできません。後から聞いた話ですが、窪田君が「蝦沼役でも良かった」と言っていたそうです。若い役者さんでもそういう人が増えてきて、頼もしいですね。

━━━監督はテレビドラマも多数てがけておられますが、映画との違いは?
ushijima2-di-2.jpg監督:連続ドラマを作っていた頃は、ドラマは基本的に無料で観るし、ながら見の人もいました。一方、映画の場合は先にお金を払ってから暗いところで観るものという認識がありました。でも、最近ドラマは携帯をいじりながら観ているし、映画もそのうちそうなるかも(笑)。多分ドラマの視聴者と映画の観客の行動もおそらくほとんど区別がつかなくなっているのではないかと思います。映画とドラマで、そんなに作り手としての意識を変えなくてもいいのではないでしょうか。

映画といえば、私はわりと引いて撮る映像が好きなので、映画を撮るときはできるだけ引いて撮りたいと思っています。ドラマでは寄りのショットも撮るのですが、たまに引いて撮るとお皿を洗いながら観ているお母さんも手を止めて、画面を観るのではないかと。台詞とカットバックを多用した映像で説明してしまうと、テレビを注視することなくお皿を洗ったままでエンディングテーマに入ってしまいますよね。

━━━映画では、できるだけ引いて撮りたいとのことですが、具体的に今回取り入れた印象的なシーンは?
監督:キムラ緑子さん演じる太客の牧子が麗に「私を抱いて。私はお金で自分の失ったものを取り戻したい」と言うシーンで、牧子のセリフの寄りのショットと麗の「えっ」と驚く表情の寄りのショットで撮ることもできるのですが、今回は役者の全体的なたたずまいで表現しました。ぜんぜん年の違う男女のシーンを、できるだけ引いてワンカットで撮りたい。そういうのが面白いと思うんですね。

 

■お金と食べ物はいいモチーフ。食べている姿、お金の扱い方でその人がどういう人なのか分かる。


━━━お金に関するドラマを続いて撮っておられますが、お金をモチーフにすることで見えてくるものは?
Ushijima2-5.jpg監督:お金と食べ物はすごくいいモチーフで、食べている姿を見ると、その人がよりよく理解できます。私のドラマ制作時代の代表作で竹内結子さん主演の『ランチの女王』では、竹内さんが食べるものは絶対に美味しそうに、皆が食べたくなるような撮り方になるよう心がけました。『闇金ウシジマくん Part2』も、観終わったらオムライスが食べたくなるのではないでしょうか。門脇さん演じる彩香のお金の扱いに対する変化も、彩香の心境の変化に重なります。お金をどう扱っているのかを見ると、その人がどういう人なのか分かるのではないかと思っています。

 

■よりよく生きたいと思い格闘している人間の姿は、美しく、愛おしい。


━━━『闇金ウシジマくん Part2』をどんな風に観ていただきたいですか?
監督:人間はよりよく生きたいと思って格闘していると、その姿が美しかったり愛おしかったりします。ウシジマという大きな状況に立ち向かったり、そこで対立したり、立ち向かう債務者たちと高橋メアリージュンさん演じる茜や光石研さん演じる熊倉みたいにそこに対峙する人たちが格闘して生きている訳ですが、悪いとか怖いだけではなく、そこになんとも言えない可笑しみや人間らしい姿があります。それを観ていただきたいですね。
(江口由美)

 

sokonomi-s550.jpg『そこのみにて光輝く』呉美保監督、主演池脇千鶴さんインタビュー
(2014年 日本 2時間)
監督:呉美保
原作:佐藤泰志『そこのみにて光輝く』河出書房新社刊
出演:綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉、高橋和也、火野正平、伊佐山ひろ子、田村泰二郎他
2014年4月19日(土)~テアトル新宿、テアトル梅田、なんばパークスシネマ、シネ・リーブル神戸、京都シネマ他全国ロードショー
公式サイト⇒
http://hikarikagayaku.jp/
(C) 2014 佐藤泰志 / 「そこのみにて光輝く」製作委員会

 

~ “そこのみにて光輝く”男と女に射した一筋の光~

久しぶりに何度も繰り返し観たくなる映画に出会えた。89年に発表された佐藤泰志(『海炭市叙景』)の長編小説『そこのみにて光輝く』を、呉美保監督(『オカンの嫁入り』)が映画化。夏の函館を舞台に、綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉ら俳優陣が、どこか昭和の香りがする、底辺を生きる人間が真の愛を求める姿を、狂おしくも愛おしく演じ抜いている。まさに深淵なラブストーリーだ。

主人公達夫(綾野剛)は、仕事で仲間を事故死に追いやったことがトラウマとなり、引きこもり状態になっている。粗暴だが人なつっこい青年、拓児(菅田将暉)との出会いや、拓児の姉千夏(池脇千鶴)との出会いが、停滞していた達夫の人生を静かに動かしていく。達夫を演じる綾野剛の焦燥しきった男の色気、拓児演じる菅田将暉の無垢さと危なっかしさなど、一筋縄ではいかない男たちが絡み合う一方、様々なものを背負った千夏自身の葛藤が非常に細やかに描かれている。池脇千鶴が、どこかで幸せを渇望しながら、そこでしか生きられない千夏を体当たりで演じ、まさに目が離せない。

呉美保監督と主演の池脇千鶴さんに、原作を現代に置き換えた脚本のポイントや、底辺を生きる女性として生々しく描かれる千夏の役作り、主人公のキャスティング、そしてタイトルを象徴するラストシーンについてお話を伺った。


sokonomi-550.jpg■一人の人間として千夏を肯定したい。(呉監督)

――――原作以上に千夏の人物像が豊かに描かれ、物語を引っ張っていく大きな存在感を示しているが、脚本作業ではどのように原作を膨らませていったのか?
呉美保監督(以下監督):24年前に発表された原作の千夏は、映画の千夏よりも饒舌で、ぐいぐいと積極的に達夫に語りかけていく印象を受けました。バブル絶頂期の、皆が前に向かって進んでいる時代の中、千夏はある種、格差社会の底辺に生きる人です。この物語を現代に置き換えて描くにあたっては、職にありつけなかったり、介護の問題を抱えていたりと、生きにくいと思っている人はたくさんいるであろう「今」の格差社会を描くべきだと思いつつも、24年前よりは世の中はクールダウンしている気がするので、そのテンションをちゃんと作りたいと考えました。

特に千夏は自分の体を使って商売をし、パートタイマーもし、家族の面倒も見ています。父親の介護、酒浸りの母親、何をするかわからない弟を一手に引き受けて生きているのです。だからといって、あからさまに同情されるようなひとりよがりなヒロインにしたくはありませんでした。今回はラブストーリーということもあり、観客の男性には千夏という女に惚れてもらいたい、同時に一人の人間として、千夏を肯定したいと考えました。

 

■映画は視覚で惹かれるインパクトがとても大事。千夏が最初に登場するときの “スリップ”をどうするかから取り組んだ。(池脇)

――――千夏を演じるにあたり、精神面や外見面でどんな準備をしたのか?
池脇千鶴さん(以下池脇):精神的な面では、脚本が優れていたので、何の疑問もなく、その通りにやれればいいと思いました。実はそれが一番難しいことでもあるのですが。人物描写にブレがなかったので、書いていないト書きのことですら浮かんできました。脚本のとおり忠実に自分を出せれば、難しく掘り下げる必要はなく演じられると思いました。

外見面では、映画は視覚で惹かれるインパクトがとても大事だと思います。最初に監督と二人で話し合いの場を設けていただき、監督とも「(千夏の視覚面は)すごく大事だよね」と意見が一致しました。千夏が最初に登場するインパクトは結構強烈なものを持っているので、ト書きに書かれている“スリップ”をどうするかから取り組んでいきました。今は“スリップ”だけとは限らないので、今に置き換えてみたり、現代の千夏年代の人たちはどんな格好をして夜の仕事をし、家の普段着としても着用しているのかも考えました。監督がおっしゃった千夏のテーマカラー、黒を大事に衣裳合わせをしましたし、生地一つとっても、すごく時間をかけて合わせていきました。

――――千夏の台詞はどれも非常に印象的だが、台詞に対するこだわりは?
池脇:台詞という点でいえば、今回は方言が最大のネックでした。監督からは「方言がダメだったらカットする」というお話もありました。方言は本当に難しく、役者が変な方言を使うと、(観客が)そちらに気を取られてしまいます。なるべく(現地の人が話す方言に)忠実に、自然と耳に入って邪魔にならないアクセントになるように、訓練しました。音楽のように丸覚えをして撮影に臨んだので、アドリブという即座のことはあまりできないぐらいでしたね。 千夏は大事なことだけでなく、大事でないことも結構ブツブツ言っているので、それがみなさんにどう届くか、それだけだと思います。

 

■綾野剛さん、池脇千鶴さんがお互いを包み込むイメージができた。二人の立ち姿も想像しながらのキャスティング。(呉監督)

――――達夫役の綾野剛さんは、どういう部分に惹かれてキャスティングしたのか?
監督:綾野さんに関しては5年程前にオーディションでお会いし、最後の2人に残っていただいたものの、最終的には別の方を選びました。でも他の人にはないお芝居をやってくださったり、また綾野さんでしかない独特の空気を感じたので、すごく強烈に覚えていたんです。その後ドラマや映画で活躍されているのを拝見して、またお会いできればと思っていました。
実は、今回達夫役を考えたとき、山で働いていた男なので、最初はもっとゴツゴツした感じの人を想像していました。でも、これは男と女のラブストーリーなので、「色気や陰があり、女が放っておけない男を演じられるのは綾野剛さんしかいないよね」とプロデューサーさんと話し合い、綾野さんのキャスティングを決めました。それと同時に達夫と千夏が二人並んだ時の背のバランスや、体格のバランスを想像したときに、池脇さんとなら綾野さんはぴったりだと思いました。綾野さんが池脇さんを包み込む姿はもちろん、また池脇さんがもっている母性で綾野さんを包み込むという、お互いを包み込むイメージができたんですよね。どちらか単体でキャスティングというよりは、二人の立ち姿も想像しながらのキャスティングでした。

――――千夏役の池脇千鶴さんについて、キャスティングの経緯は?
監督:池脇さんとも2年程前に広告のお仕事でご一緒したことがありました。もともと池脇さんのことが大好きでしたのでとてもうれしかったですし、広告はその時だけの放送になってしまうので、次はちゃんと残るものでご一緒したいとも思いました。池脇さんにも「映画をやりましょう」と声をかけさせていただいた記憶があります。
池脇:言われましたね。
監督:勇気を出して言いました。池脇さんって現場では非常に無口で「はい」しか言わないんですよ。それだけにこちらは言葉を選ばなければいけないので大変なのですが、そのときも「はい」とだけ言われました。実は「いやだ」と思われていたらどうしようと思っていましたが(笑)、池脇さんに受けていただいたことで、またひとつ私の夢が叶いました。

――――監督からの本作のオファーを受けたときの感想は?
池脇:私にとって新しい監督やスタッフ、キャストの方と出会うことも意味のあることですが、再び(現場に)呼ばれる、再び出会うということはどれほど大事で深い意味があるかをいつも思っているので、すごくうれしいことです。もちろん最初は台本をいただいて、すごくおもしろかったので出演しようと思ったのですが、それが呉監督だったので「また会えるんだ」と思い、すごくうれしかったです。

 

■久しぶりにこんなにすばらしい台本に出会えた。私の境遇とも全然違う過酷さを持っているのに、千夏の悩みや苦しみ、そこに生まれるちょっとした歓びもわかってしまう。(池脇)

――――作品で惹かれたポイントは?
池脇:あまり私は映画やドラマに出演していないのですが、台本を読む機会はよくあります。その中でも、久しぶりにこんなにすばらしい台本に出会えたと思いました。すごくイキイキとしていて、何も疑問が浮かばなかったです。みんなの軸がしっかり決まっていて、物語がきちんと進んでいき、いろいろ膨らませてくれ、ビジョンが浮かんでくるような、掻き立てられるものでした。ですから、余計に心揺さぶられる内容になっていて、「間違いなくおもしろいものになる。だから出よう。」と思いました。

――――千夏は自分の体で家族の生計を立て、寝たきりの父親の面倒も見る難しい役どころだが、どのような気持ちで演じたのか?
池脇:台本を読みながら、「こういう家族もいるよね」と思っていました。実際に(千夏のような家族が)いると思います。私の日常の傍にいるわけでもなければ、私の境遇とも全然違う過酷さを持っているのに、千夏の悩みや苦しみ、そこに生まれるちょっとした歓びもわかってしまうのです。「うれしいんだ、今」とか、「苦しい家族を支えていて、すごいな」とか。惹きこまれる小説は、ト書きの説明でどんどん入り込んでいくのですが、今回の千夏はその感覚に似ているのかもしれません。

 

■池脇さんは衣裳合わせに、「千夏」になって現れてくれた。(呉監督)

――――この作品を通して、池脇さんのどういう面を引き出したいと思ったのか?
監督:儚く放っておけない女というのはもちろん、30代の女が放つ大人の艶っぽさ、また「その町」でしか生きられない女の土着感、池脇さんはその全てを出してくれる人だと思いました。綾野さんとの肉感的な愛や、高橋和也さん演じる中島を放っておけない情、女の全てを出してほしいとお願いしました。また、30代女性を演じるにあたり、声をワントーン下げようと提案しました。
池脇: 「声を低く」とおっしゃっていましたね。すぐに高くなってしまうので、意識して低くしていました。
監督:どうしたら(池脇さんの)新しい部分が観られるのかと思い、これまでの映画など、とにかく池脇さんを探求しました。お会いする前に、スタイリストさんと「どんな服が似合うか」と打ち合わせしてから池脇さんとの顔合わせに臨みました。今回はラブシーンもあったので、衣裳合わせの前に二人きりで話をさせてもらう機会があり、その時に千夏のある程度のイメージを伝えました。「千夏は黒が似合うはず」とか、「髪は自分で染めていて、しかも海の潮で汚く抜けている」とか、具体的な話をしました。その数日後、池脇さんが衣裳合わせで登場したとき、黒い服を着て、髪を染めてきてくれ、「千夏がきた」と思わず泣きそうになりました。この物語は達夫目線で千夏を見ていくので、彼女がひとりよがりになってしまうと物語に感情移入できないし、ラブシーンにもついていけないという不安がありました。でも池脇さんのおかげで、そんな不安はいつの間にか消え去りました。

 

■決してハッピーエンドではないけれど、最後に“救い”を。(呉監督)

――――感動的で美しいラストシーンだが、最初からこのようなエンディングを決めていたのか?
監督:ラストシーンについては、色々なパターンを話し合いました。この作品は決してハッピーエンドではないけれど、ただ、だからこそ“救い”が必要だと考えていました。決して大きな“救い”ではないけれど、その瞬間、千夏は罪を犯さなくて済んだという「安堵」という意味での“救い”。千夏は、達夫のおかげで暗い夜を乗り越え、朝を迎えることができた。だから今日を、生きられる。まさにそれが『そこのみにて光輝く』というタイトルに結びつくのではないかと思っています。

 

■『そこのみにて光輝く』というタイトルを象徴するラストは、恥も何もない魂のシーン。(池脇)

――――池脇さんはどのような気持ちでラストシーンを演じたのか?
池脇:このラストは、「これが『そこのみにて光輝く』というタイトルを象徴しているな」と解釈しています。救いですよね。でも「そこでしか輝けない自分」というのも正直あり、私自身は恥も何もない魂のシーンだと思っています。たまに千夏は自分を卑下する癖があり、そうやって周りに対してバリアを張るのですが、あそこもまたひとつ「ね、バカでしょ」という千夏がいます。そこに抱きしめることもできない達夫がいて、二人が表れていたのかなと思います。
監督:タイトルの『そこのみにて光輝く』は千夏のことを言っているのではないかと思っています。「光輝く千夏」を見つめる達夫がいて、“そこ”というのは“底辺”という意味もあるのではないのでしょうか。
(江口由美)

tomodachito-550.jpg虫のオーディションまでした!?『友だちと歩こう』緒方明監督インタビュー

(2013年 日本 1時間29分)
監督:緒方明  脚本:青木研次  音楽:Coba
出演:上田耕一、高橋長英、斉藤陽一郎、松尾諭、山田キヌヲ、水澤紳悟、野沢寛子、林摩耶

2014年3月22日(土)~テアトル新宿、4月26日(土)~シネ・リーブル梅田、5月24日(土)~京都シネマ、近日~元町映画館、ほか全国順次公開

公式サイト⇒ http://www.tomodachito.com/
(C)「友だちと歩こう」プロジェクト

 



~「人が二人いたら友だちになれるし、歩けばそこが道になる」緒方明監督が照らし出す希望の道~

 地を這う虫にも追い越されるほど歩みの遅いジイさん二人と、人生に行き詰まり感のあるおバカな30代の男二人の道行を、軽妙なコメディ仕立ての小品4篇にまとめた映画『友だちと歩こう』。本作は、『独立少年合唱団』『いつか読書する日』『のりちゃんのり弁』など丁寧な人物描写で定評のある緒方明監督が、自らプロデューサーも務めた自主製作作品である。生涯脇役を自負していた上田耕一を始め、高橋長英、斉藤陽一郎や松尾諭などの名バイプレイヤーを起用して、誰かと共に歩くことの楽しい広がりを感じさせてくれる逸品となっている。

tomodachito-d1.jpg 最初は年に1本の短編を撮って後で短編集としてまとめるつもりが、本編第一話「煙草を買いに行く」を作ったら、上田耕一と高橋長英の芝居があまりにも面白かったので、もっと見たくなり続編を作ることにしたという。しかも1年も間をおいての撮影だったので、上田耕一も「短編だというから出演したのに、こんなに出番が多いなんて!」といつの間にか主役になっていた事に驚いたらしい。

 脚本家の青木研と相談して人物像を深めようとしたが、「一緒に道を歩くこと」にこだわり、それを基軸に友情を育んでいく物語に仕上げている。登場人物の多くを説明しなくても、会話の中でどんな人生を歩んできたか、人物像を浮かび上がらせる辺りはさすがに巧い。特に、力の抜け加減と的外れのツッコミで笑いを誘う斉藤陽一郎の存在がいい。上田耕一や高橋長英も同様だが、「もっとポテンシャルの高い、もっとセンターステージに立ってもらいたいと思う俳優さん」と緒方監督が認める役者たちの絶妙な間合いが、何とも心地いい。


  【STORY】
tomodachito-2.jpg第1話「煙草を買いに行く」
同じ団地に住む富男(上田耕一)と国雄(高橋長英)は、脳卒中の後遺症から不自由になった体を一所懸命動かしながら今日も一緒に煙草を買いに行く。歩く速度は虫に追い抜かれるほど遅い。途中自殺未遂をして松葉杖姿になった若い女性に出会い、連れもって歩く。若い女性のお尻を眺めながらニヤニヤするジイさんたちの姿が何とも微笑ましい。女性との別れ際に、「人類愛で言うけど、あんたのこと好きだよ~!」と声を掛ける。それとなく励ます富男の優しさがいい。

tomodachito-3.jpg第2話「赤い毛糸の犬」
喫茶店で店員に呆れられるほど稚拙な会話をするトガシ(斉藤陽一郎)とモウリ(松尾諭)。モウリは何を思ったか、トガシを連れて10年もほったらかしにしていた元妻サツキ(山田キヌヲ)に会いに行く。するとモウリが買ったという家には半年前から住んでいるという見知らぬ男(水澤紳吾)と7歳になる娘が居て、一緒にカレーを食べることになる。かつての夫婦らしく「あ・うん」の呼吸で動くモウリの姿が奇妙な空気を生み出す。

tomodachito-4.jpg第3話「1900年代のリンゴ」
いつものように一緒に煙草を買いに行こうと富男を待っていた国雄は、富男が部屋で倒れているのを発見する。代わりに一人で買い物に出掛けた国雄は、富男のなけなしの千円で煙草ではなくカップ酒を買ってしまい、土手で飲もうとして転げ落ちてしまう。翌朝草むらの中に埋もれていた国雄を発見した富男は、助けようと自分も土手の下へ行こうとするが……。死を覚悟して念仏唱えたり戒名を考えたりと、草むらの中の二人を捉えたシーンが面白い。

 

tomodachito-5.jpg第4話「道を歩けば」
久しぶりに年金が入った富男は、喫茶店で国雄にコーヒーをご馳走する。そこへモウリからの手紙を抱えたトガシがやってくる。だが、モウリの遺書ではないかと恐れて開封できない。それを見兼ねた店員が開封すると、手紙の中には……。

 

 
 


 老人と若者の関わり方が面白いが、その対比には手のクローズアップや歩く速度やそれぞれのエピソードなど、かなり意識的に工夫して撮ったようだ。「青木さんの脚本を基に、リハーサルを重ねて、一挙手一投足を決めて撮影に臨みました。特に、青木さんの脚本は文学的でかなりの想像力を要するので、スタッフ一同で声に出して読み込みました」。

tomodachito-d2.jpg 他にこだわりを感じたのは、「虫だけの担当を決めて、“命懸けでやれ!”というと、日本中の虫愛好家や研究所に問い合わせて、3月頃に道端を這うような虫を調べてきました」。さらに「虫愛好家に依頼して採集した虫をオーディションまでしたんです!?」(笑)。また、「脳梗塞の後遺症についても担当を決めて歩き方のリサーチをしました。この映画はお金はかかってないが、手間暇はかかっている!」と言うだけあって、こだわって撮ったシーンの濃さがはっきりと映像に現れているようだ。

 波の音について論議するファーストシーンから浜辺のラストシーンにつながる辺りも、「最後は海にしてほしい」という監督のリクエストからそうなったようだ。「浜辺は道がない。歩いた所が道になる。人が二人いたら友だちになれるし、歩けばそこが道になる。二人が歩いていく先には絶望があるかもしれないが、希望があるかもしれない。とにかく、二人で探しにいくことの意味を象徴したかった。」と、本作はシンプルな構成ながら不思議な余韻が残る映画となっている。

 低予算の自主製作映画、キャストやスタッフの熱意がなければ完成しなかっただろう。それでも細部にこだわり、役者の個性を活かして存在感を引き出す。30代の頃10年ほどドキュメンタリーを撮っていた時期があった緒方監督は、その頃培った撮影技術と映像で何を表現するかの基本的なものがその後役立ったという。「観客に、ちょっといい話だな、何となく得したな、と思って頂けるような1本になっていたら嬉しいです。」と、強面ではにかみながら語る様子は、まさに劇中「人類愛で言うけど、あんたのこと好きだよ~!」と自殺未遂した若い女性に声を掛ける優しい富雄に似ていた。

(河田 真喜子)

Ushijima2-b550.jpg山田孝之(30歳)・菅田将暉(21歳)・山口監督登壇
TOHOシネマズ くずはモール オープン記念!
西日本初のTCXで、一足先に『闇金ウシジマくん Part2』を体感しチャイナ!
(3月26日(水) @TOHOシネマズくずはモール)

Ushijima2-2.jpg『闇金ウシジマくん Part2』
監督・企画・脚本:山口雅俊 脚本:福間正浩
原作:真鍋昌平(小学館「週刊ビックコミックスピリッツ」連載中) 
出演:山田孝之 綾野剛 菅田将暉 中尾明慶 窪田正孝 やべきょうすけ
主題歌:Superfly『Live』(ワーナーミュージック・ジャパン)  
イメージソング:Superfly『万華鏡と蝶』(ワーナーミュージック・ジャパン)
配給:東宝映像事業部=S・D・P/ PG12
5月16日(金)全国ロードショー
公式サイト⇒
http://ymkn-ushijima-movie.com/
(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会   

5月16日(金)より全国ロードショーの「闇金ウシジマくん Part2」。公開に先駆けて、全国で最速の先行上映及び舞台挨拶が、3月12日(水)にOPENしたばかりの、TOHOシネマズくずはモールで開催された。テレビシリーズ、ドラマ・映画とシリーズを通して、本作の顔である闇金「カウカウファイナンス」の社長“ウシジマ”こと丑嶋馨を演じている山田孝之をはじめ、何度も窮地に追い込まれる無職のヤンキー、マサル役で大阪出身の菅田将暉、そして企画・脚本も手がけた山口雅俊監督が登壇した。


最初の挨拶では山田孝之が「キャラクターがたった人が大勢出てきて、エンドロールで色んな人の顔がフラッシュバックするおもしろい作品になってます」とまずはこのPart2をPR。菅田将暉は「大阪出身の人間として、ここに来られたことが嬉しいです」と挨拶し、同じく関西出身である山口監督は「神戸出身者としてここに来られたことを誇りに思います」と挨拶した。

 

Ushijima2-b1.jpgキャスティングの経緯について山口監督は、「山田くんと共演したがる、ウシジマにいじめられたい!という人ばかりに集まってもらった。オーディションは高橋メアリージュン以外していません」。本シリーズに初めて参加した菅田将暉は、「いじめられたい願望のあるドMがいっぱいいる中、前作でいえば林遣都くんの位置づけである、一番いじめられるマサルの役をいただいて光栄。ウシジマという世界観に溺れて行くといった感じだった。」と現場の様子を語った。また、それぞれと共演した印象は?との質問に山田は、「(菅田が)現場ではマサルの感じのままで、自分もウシジマの感じでいたので、本来の菅田くんがどんな方なのかは分からないですね」とストイックな面を垣間見せた。

 

Ushijima2-b2.jpg今作では、<闇金 VS ヤンキー VS 暴走族 VS 女闇金 VS 極道 VS ホスト VS 風俗嬢 VS ストーカー VS 情報屋>と、ウシジマをめぐる八つ巴のこれまでのシリーズでも過去最多のどうしようもなくて愛らしい“クズ”が登場する。そのなかでもいちばんのクズキャラクターこと“ベスト・オブ・クズニースト”を、舞台挨拶をした劇場“くずは”にちなんで決めることに。山田は、ポスターをしげしげ見ながら「バカリズムさんですね。みんな、何とかしよう!ともがいたり抗ったりするのに、バカリズムさんだけは無気力、何もしようとしないから」と答えた。菅田も同じくバカリズムと答えるなか、監督は「中尾明慶と菅田将暉。この2人はクズ!」と答え、「せめて役名で言ってもらっていいですか!」とツッこむ菅田のことばが場内の爆笑を誘った。

 

Ushijima2-b3.jpg劇中の『こいつはアカン』と思うシーンについて、山田は、「門脇麦ちゃんのシーンは、いやぁな苦しい気持ちになってしまう。自分の周りは絶対こんな風にはなってほしくない、と思いますね。逆に、中尾明慶と菅田将暉のシーンは笑いながら見られる。この作品は群像劇として、さまざまな人間の要素がみんな入っているので楽しんでもらいたい。入り込んで観てもらって、グサッと突き刺さる何かを感じてほしいですね。」。
菅田は「アカン!」かった撮影エピソードをあげ、「僕は何回か死にかけるのですが、本当に死ぬまでのシチュエーションにはなってなかった。ただ一度だけ、あるシーンで監督から、『本当に息のできない状態で3呼吸だけ撮らせてほしい』と言われ、息がまったくできない環境での撮影は本当にきつかったですね。」と言うと、監督は「後から医者に(そのシーンを)観てもらって『殺しかけましたね』と言われてしまいました。」と苦笑した。

劇中でおなじみの“かわいいものしりとり”を、登壇者と来場者のみんなとが実際にやってみるという企画も飛び出した舞台挨拶。最後のしめくくりとして、山田は、「大勢の人間の色々な状況を純粋に楽しんでもらいたい。何が響くかはご覧になった皆さんそれぞれが感じることなので。公開よりこんなに早い段階で観ていただき、この作品の強いメッセージを感じて、楽しんでもらいたい。」
菅田は、「マンガからドラマ、映画を観てきた自分ですが、本当におもしろい作品なっているので、広めてもらえると嬉しいです。」
監督は、「今後もDVDの発売など続きます。この大阪で先行上映できて幸せです。ウシジマと格闘する人々がいっぱい出てきます。これを観て、明日学校行くのがいやだなぁ、とか仕事ツライなぁとか、現実の辛さから、明日、もう一回(つらいことでも)取り組んでみようと、そんなポジティブな気持ちになってもらえると嬉しいです。」と、それぞれに、これから映画を観てくれる人へのメッセージを込めた。