レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2017年4月アーカイブ

Dancer-ivent-550.jpg

 バレエ界の優雅な野獣 セルゲイ・ポルーニン、東京藝大に降臨
圧巻のパフォーマンスに鳴り止まない拍手と歓声!

「アーティストは世の中を導ける存在だ」

 
7月15日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほかで公開の『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』。公開に先駆け芸術の総本山である東京藝大学のコンサートホール、奏楽堂にてライブプレミアイベントを開催。上映後には、YouTubeで1900万回以上も再生された『Take Me To Church』のダンスパフォーマンスとトークイベントを行いました。 


映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』
ライブプレミアイベントwithセルゲイ・ポルーニン

【日時】:2017年4月27日(木)18:30開場/19:00開映
【会場】:東京藝術大学奏楽堂(台東区上野公園12-8)
【出演】:セルゲイ・ポルーニン
【プレゼンテーター】:箭内道彦



Dancer-550.jpg映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』の日本公開を記念したライブプレミアイベントが27日、東京藝術大学・奏楽堂にて行なわれ、2011年の公演以来、6年ぶりの来日を果たしたセルゲイ・ポルーニンが出席。本編上映後のステージでは、YouTubeで1,900万回以上も再生された独創的なパフォーマンス『Take Me To Church』を生披露し、続くトークコーナーでは、プレゼンターを務めたクリエイティブディレクター・箭内道彦氏と共にアートへの思いを熱く語った。本作は、誰よりも美しく舞い、誰よりも高く跳ぶ、孤高の天才ダンサー・ポルーニンの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。19歳で名門・英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれるが、その2年後、人気絶頂期に電撃退団。果たしてその真意とは?全身にタトゥーを纏い、決して型にはまらないバレエ界きっての異端児ポルーニンの生き様を、本人や家族、友人、関係者らのインタビューを交えながらひも解いていく。


Dancer-ivent-240-2.jpg上映会が終了し、暗闇の中から瞑想するように登場したポルーニン。アイルランド出身の世界的ミュージシャン、ホージアの楽曲『Take Me To Church』に乗せて、劇中にも登場したあの伝説のパフォーマンスを生披露。正面にパイプオルガンが鎮座する特設ステージをフルに使ったダイナミックなターン&ジャンプ、優雅でセクシーな身のこなし…鍛え抜かれた肉体の躍動に、観客は息をのむばかり。圧巻のパフォーマンスが終了すると、堰を切ったように客席から「ブラボー!」の歓声が飛び交い、万雷の拍手が沸き起こった。

 

 

箭内氏がMCを務めたトークコーナーでは、アートに対する熱い思いを真摯に語ったポルーニン。「アートというものをどう捉えているか?」というストレートな質問に対しては、「私にとってアートは、優雅で美しいものを生み出すこと。それが人々の心に届き、日々の暮らしに足りないものを補うのだと思います。もしこの世の中がパーフェクトだったらアートはいらない。ところが悲しいことに、世界は戦争やテロなど悪事に溢れている。だからこそアートは存在するのではないかと思います」

Dancer-ivent-500-1.jpg
Dancer-ivent-240-1.jpgこれに同調した箭内氏は、「ここ数百年の中で、最もアートが必要とされている時かもしれない」と投げ掛けると、ポルーニンも「アーティストは世の中を導ける存在だと思っています。火星に行くロケットも、建築物も、洋服も、何もかも、それをつくるアーティストがいなければ存在しない。何かを生み出すところに全てアートが存在する。どんな仕事でも、クリエイティブであれば、それはアートだと私は思います。だから国を動かす政治家も、もっとクリエイティブなヴィジョンや創作といったものにもっと目を向けるべき」と話した。最後に、これからアートの世界へ入っていく若者たちに向けてポルーニンは、「失敗を怖れず勇気を持って挑んでほしい。例えば、飛行機が高度を上げ過ぎると不安定になり、安定する位置まで高度を下げようとしますが、私の場合、高いところに留まって、必死に維持しようと努力する自分をイメージします。そしてもう一つ大切にしてほしいのは、孤独であることを怖れず、ありのままの自分でいること」と言葉を噛みしめる。「その場所が自分にとって心地良すぎると感じたら、そこから立ち去る」というポルーニン。

常に苦難の道に挑み続けるからこそ、その佇まいは優雅で美しく、そして誰も手出しできない野獣の威厳に満ちているのかもしれない。
 



【映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』について】 

Dancer-500-1.jpg<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心―― 19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。途方もない才能に恵まれ、スターになるべく生まれたセルゲイ・ポルーニン。しかし彼はその運命を受け入れなかった。バレエ界のしきたり、天才ゆえの重圧、家族の関係。スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲『Take Me To Church』のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはYouTubeで1800万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。<ヌレエフの再来>と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?


監督:スティーヴン・カンター/『Take me to church』
演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル/
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク、パルコ
(2016年/イギリス、アメリカ/85分/カラー/16:9/DCP/原題:DANCER)
(C)British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
公式サイト⇒ http://www.uplink.co.jp/dancer/

2017年7月15日(土)~Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館、近日公開~シネ・リーブル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 ほか全国順次公開


(オフィシャルレポートより)

seta.jpg

 

~吉祥寺・井の頭公園を舞台にした青春音楽映画がつなぐ過去、現在、そして未来~

 
橋本愛がギターの弾き語りをし、染谷将太が等身大の若者の言葉をラップにのせて歌いあげ、永野芽郁が公園中の音を拾い集める。トクマルシューゴをはじめ、高円寺、西荻窪、吉祥寺など中央線沿線で活動するミュージシャンたちが、そこここに現れ、ライブでその音色や歌声を響かせる。公園愛、そして音楽愛に溢れた瑞々しい青春映画が誕生した。
 
今年で100周年を迎える吉祥寺・井の頭公園を舞台に、瀬田なつき監督が脚本・編集も手がけたオリジナル長編映画『PARKS パークス』。彼氏と別れ、大学も留年の危機を迎えた純(橋本愛)、亡き父の学生時代の恋人、佐知子の消息を探す高校生のハル(永野芽郁)、佐知子の孫、トキオ(染谷将太)の3人が、佐知子の遺品から見つけたオープンリールのテープに録音された歌を完成させようと動き出す。過去と現在をつなぎ、さらに未来へと遺す物語は、瀬田監督らしい軽やかさと風が吹いたような爽やかさを運んでくれる。何者にもなれず、もがいてしまう青春時代のモヤッツとした気持ち、それを吹っ切り走り出す瞬間が役者たちの豊かな表情から感じ取れることだろう。第12回大阪アジアン映画祭のクロージング作品としてワールドプレミア上映された本作の瀬田監督に、物語の成り立ちや橋本愛をはじめとするキャストたち、様々なミュージシャンと作り上げた音楽についてお話を伺った。
 

parks-500-1.jpg

■「(井の頭)公園が映っていれば、好きにやっていい」

  100周年を迎える井の頭公園を映画に遺すプロジェクトで、オリジナル作品を撮る。

―――井の頭公園を舞台にした映画を撮ることになったいきさつは?
瀬田:吉祥寺にはバウスシアターという映画館があり、そこに行けば邦画、洋画問わずいい映画を観ることができたり、特集上映をしてくれる場所だったのですが、2014年5月に閉館してしまいました。バウスシアターのオーナーだった本田拓夫さんは生まれも育ちも吉祥寺で、100周年を迎える井の頭公園の映画を遺したいと企画を立ち上げ、色々なつながりから私に監督のお声がかかったのです。是非やってみたいと快諾し、脚本も自分で書いたオリジナル作品を撮ることができました。
 
―――音楽が重要な要素となる映画ですが、最初から音楽をメインにしようと考えていたのですか?
瀬田:公園が映っていれば好きにやっていいとのことだったので、公園の中で何かを完成させるようなものにしようと考えていました。最初は何かを探すお話にしようと、小説だとか色々考えていたのですが、音楽を作り上げる話を思いついたのです。ゼネラルプロデューサーの樋口泰人さんから、音楽の部分を最初から誰かに頼んで、シナリオを書く段階から参加してもらい、同時に作っていけばいいのではないかとの提案があり、トクマルシューゴさんに最初から参加してもらうことになりました。歌詞も一緒に考えましたし、色々なイメージが膨らんでいきました。
 
―――音楽監修をされたトクマルシューゴさんについて、教えてください。
瀬田:トクマルさんも、井の頭公園は小さい頃から遊びに行っていた思い出深い公園だそうです。一人での活動だけでなく、様々なアーティストさんとコラボをしたり、一緒にライブもされてもいるので、トクマルさんのお知り合いで、吉祥寺を中心として中央線沿線の西荻窪や高円寺などのミュージシャンの方も巻き込んでいただきました。トクマルさんには劇中で演奏する曲を何曲か作ってもらい、たくさんのミュージシャンも参加し、面白い形の音楽映画が作れたと思います。

 

■過去や現在、その先の事も見える映画に。ビートルズが上陸する前の音楽を再現。

―――ファンタスティックな部分を併せ持つ作品ですが、物語はどのように作り上げたのですか?
瀬田:結構不思議な世界になっていますね(笑)。「100年」というのがキーワードになっているので、過去や現在、その先のことも見える映画にしたいなと思い、それらがサッとつながる見せ方になりました。過去は1964年という設定ですが、忠実に再現するのではなく、イメージの60年代という世界で面白いものを美術や衣装などで表現してもらいました。音楽も60年代のメロディーのコードなどを調べて下さり、ビートルズが上陸する前の音楽で、その時代の楽器の編成も再現しつつ作ってもらいました。
 
―――60年代の物語ではオープンリールテープが使われていますね。録音するのも一苦労だった当時の様子が伝わってきます。
瀬田:操作を覚えると結構楽しいのですが、撮影中でもたまにテープが切れることがあり、セロファンテープでくっつけたりしました。テープが劣化して続きが聴けなくなるというところから、過去の曲を現代で完成させ、次の時代につなげると面白くなるのではないかと。公園も色々な人の過去の記憶があるけれど、それを今の人が更新していく。そうやってつながっていくといいなと思いました。
 

parks-500-2.jpg

■主演、橋本愛の力の抜けたその表情も取り入れ、重さと軽さの両面を映画で見せる。

―――主演、純役の橋本愛さんもギターの弾き語りを披露していましたが、結構練習されたのですか?
瀬田:ご自分でギターを持っていらして、弾いたりされてたようですし、音楽が好きで色々な歌手の歌を歌っていたそうです。こちらが提示した曲も家で練習してくださり、「音楽がちょっと好きだけど、プロフェッショナルほどではない」という丁度いい塩梅で、純役に合っていました。
 
―――いつもヒロインの女の子がとても瑞々しく描かれていますが、今回の橋本愛さんも、ナチュラルな彼女の魅力が引き出されていました。初めて一緒に仕事をしたそうですが、キャスティングの経緯は?
瀬田:前からずっと一緒にお仕事をしたいという気持ちがありました。橋本さんは、普段は割と陰があったり、気の強い役が多いと感じていたのですが、何かの映画のメイキングを観た時に、力の抜けた素の表情を見せていて、日頃見るような凛とした表情とギャップがありました。その両面を映画で見せることができれば、モヤッとしている重さと軽さをうまく演じてくれるのではないかと思い、オファーさせていただきました。橋本さんは自称「風を操れる人」で、彼女がベランダに出ると風がふわっと吹いて、カーテンが揺れたりするんですよ。話してみると、とてもチャーミングな方でしたね。
 
―――瀬田監督の作品で「軽さ」はキーワードのように感じますね。
瀬田:この作品は特に軽やかに撮りたいという部分がありました。永野芽郁さんが演じたハルも普通だと悩みそうな役ですが、過去に行っても、現在でも溶け込んでいて柔軟な表現力がありました。現実なのか、幻想なのかという部分を、永野さんだからふわっと演じてくれました。
 
 
parks-500-3.jpg
 

■大人でも子どもでもないキャラクター、トキオ役を自分で作り、共演者を巻き込んでくれた染谷将太の存在。

―――瀬田監督は、染谷将太さんをよく起用されていますが、染谷さんの魅力はどんなところですか
瀬田:染谷さんは本当にプロフェッショナルな役者さんで、トキオ役を自分でふくらませて作ってくださり、橋本さんや永野さんをうまい具合に巻き込んでくれ、信頼できる人だなと思っています。私からは軽やかにと伝えただけですが、大人でも子どもでもないキャラクターでちょっとテンション高めの男の子になりましたね。
 
―――染谷さんはラップを披露していましたね。即興っぽいラップもありましたが。
瀬田:染谷さんは、園子温監督の『TOKYO TRIBE』でラップをされていたので、トクマルさんと染谷さんに何をやってもらおうかと考えていた時、「きっと染谷さんならラップできるよ」と、フリースタイルで勝手に言葉を選んで歌ってもらおうと考えていたんです。でも、染谷さんから「いや、できないですよ」と言われて(笑)。最後に歌うものは、ceroの高城さんにリリッックを書いて頂いたのですが、そこまでのラップは「池にはカモ」とか、「空には雲」と素人の私が勉強しながら書いて、染谷さんに添削してもらって、トクマルさんも巻き込みながら一緒に考えていく作業でしたね。シナリオ段階は結構不安でしたけれど、染谷さんの技術で歌いこなしてくれました。韻の踏み方も上手でしたね。
 
―――瀬田監督の映画で外せないといえば自転車のシーンですが、今回も冒頭からヒロインの純が桜満開の井の頭公園を疾走していきます。
瀬田:走っているよりもすっと映る疾走感やスピード感があるので、自転車のシーンは好きですね。自転車を撮っているだけで、背景も変わっていくので、一気に街や公園も見せられます。公園は自動車で走れないので、撮影の時もカメラマンの方が電動自転車の後ろにつけたリアカーにカメラを載せて撮影する撮り方を考えてくれました。橋本さんもいい距離感で自転車を漕いでくれましたね。桜のシーンから始めたいというのは、企画の本田さんの希望で、それだけは外せないと。
 

parks-500-4.jpg

 

■編集は表情を重視。鈴木清順監督のような、予想を裏切る展開を心がけて。

―――瀬田監督は脚本だけでなく、編集もご自身でされていますが、心がけている点は?
瀬田:役者の方の表情や動きが1回限りしかできないような形に切り取りたい。その瞬間しか出ないところを残し、魅力的に見せたいという点を重視しています。表情を重視していますね。あとは、驚きのある、予想を少し裏切れるような繋ぎ方を心がけています。鈴木清順監督も大好きで、こういう風にしてもいいんだと勉強になります。
 
―――鈴木清順監督の名前が挙がりましたが、他に影響を受けた監督は?
瀬田:ヌーヴェルヴァーグの監督、初期のゴダールや、フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールは、少ない人数で街に出て、さっと撮っているスタイルや、自然光で撮るなどが参考になっています。街に出てカメラを回せば物語ができる。今回はまさしく公園が撮り放題でしたから。
 
―――クライマックスは、公園を舞台に軽やかなミュージカル風のシーンが用意され、最後まで楽しめました。ミュージカル映画への布石にもなりそうですね。
瀬田:トクマルさんが作ってくれた曲が壮大で盛り上がる曲だったので、エキストラの人にも踊ってもらおうと少しずつ豪華になって、ビデオコンテを作って、公園に人が少ない時間を狙って3日ぐらいに分けて撮りました。音楽がいつの間にか始まり、人が台詞ではなく、音楽で動き始めるようなミュージカル映画も好きですし、日本ではなかなか難しいのですが、街で想像外のことが起こるミュージカル、いわば『ラ・ラ・ランド』のようにもっと音楽の要素を入れた作品にも挑戦してみたいです。
(江口由美)
 

<作品情報>
『PARKS パークス』(2017年 日本 1時間58分)
監督・脚本・編集:瀬田なつき
出演:橋本愛、永野芽郁、染谷将太/石橋静河、森岡龍/佐野史郎他
2017年4月22日(土)~テアトル新宿、5月6日(土)~シネ・リーブル梅田、5月13日(土)~神戸国際松竹、初夏~京都シネマ他全国順次公開
公式サイト⇒http://parks100.jp/  
(C) 2017本田プロモーションBAUS
 

nekonin-okinawa-550.jpg映画『猫忍』、沖縄国際映画祭でファンに初お披露目
舞台挨拶&レッドカーペット オフィシャルレポート

こじらせ忍者×オヤジ猫!
仰天コラボで織りなす、笑いと癒しのモフモフ時代劇!


「猫侍」製作チームが再び贈る、新たな痛快癒し活劇『猫忍』が、4月20日(木)から23日(日)にかけて開催された第9回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」の特別招待作品に選ばれ、主演の大野拓朗と主演ネコ金時、渡辺武監督が舞台挨拶とレッドカーペットに登場しました。



nekonin-pos.jpg本作の主人公は、生き別れた父親が変化の術で白茶トラ猫(金時)に化けたと思い込んでいる、霧生忍者の久世陽炎太。映画『猫忍』は、父を元の姿に戻そうと旅する陽炎太と猫の大活劇を描く。陽炎太を演じるのは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」などの若手演技派俳優・大野拓朗。そして、陽炎太の父親、剣山を演じるのは、名優・船越英一郎を筆頭に、佐藤江梨子、渋川清彦、鈴木福、永澤俊矢、柄本明、麿赤兒といった人気・実力を兼ね備えた面々が集結。そして、「猫侍」でブレイクした“あなご”と“春馬”に続くネクスト猫スターに抜擢されたのは、「父上」役を演じる、貫禄たっぷりのオヤジ猫“金時”!ゆとり系忍者とメタボ猫、そして奇奇怪怪な面々が壮大なロケーションの中、いまだかつてない笑いと癒しの大旋風を巻き起こします!


大きな拍手に迎えられて、「猫忍」の主演・大野拓朗と渡辺武監督がミハマ7シネプレックスに登場した。

司会者から映画祭への参加の感想を聞かれると、大野拓朗は「本日は沖縄国際映画祭にご招待いただき、大変大変嬉しく思います。また、数ある上映作品の中から「猫忍」を選んでご観劇くださり、誠にありがとうございます。本作のキャッチコピーは「笑いと癒しのニンジャ活劇」です。登場する個性的なキャラクターたちがとても面白くて、主役猫の金時も可愛いので、元気が出たり、ほっこりと癒されていただけると思います」と感慨深げに挨拶。


渡辺武監督は「この度はお招きくださり、ありがとうございます。本作は出演陣も豪華で、船越英一郎氏や麿赤兒氏、柄本明氏など、日本俳優界の重鎮が共演を果たしている事も見所のひとつで、老若男女、沢山の方々に楽しんでいただける作品になっています。」と自信を覗かせた。


nekonin-550.jpgこの日が、一般のお客様への初披露になると知らされると、観客も大いに沸いた。撮影の裏話を聞かれた大野は「忍者映画は、ハリウッド作品も含めて世界中で沢山製作されていると思いますが、その多くはCGを使い迫力を出しています。しかし『猫忍』はかなりアナログな手法で撮影をして、例えば、すいとんの術は、水面から竹筒が出ているだけです(笑)。でもその手作り感が情緒を醸し出していると思います。そして、CGを使用しないので、その分アクションは身体を張って全力で演じる必要がありました。ワイヤーなどを多用しながら撮影した立ち回りのシーンは、本物の迫力を表現出来ていると思います」と見所を紹介。また、役作りについて大野は「忍者 映画はありとあらゆる作品を見て勉強しました。世界的に『忍者』と評されている広島東洋カープの菊池涼介選手の動きまで参考にさせていただきました。」と、作品に掛けた思いを熱く語った。


マスコミ陣によるフォトセッションに合わせて、主役猫の金時も登場。大野の言葉通り愛くるしい表情を客席に向けると、お客様の安堵のため息に加え、癒しの笑顔に包まれた。


nekonin-okinawa-500-1.jpgた国際通りで行われたレッドカーペットに、すでに初夏の照りつけるような日差しの中、大野拓朗はその懐に金時を抱え、渡辺武監督と共に登場した。レッドカーペット添いに集まった観客からの大歓声と、たくさんの携帯カメラに、笑顔で応える大野。そして、渡辺武監督はその勇姿を納めようと、ビデオカメラを自らの手で回しながら、レッドカーペットを記録に残した。その模様の一部を公開する。
 


『猫忍』

【物語】
霧生の忍者・陽炎太(大野)は、幼いころに消息不明となった父親・剣山(船越)が、変化の術で変身したと思い込んでいる猫・父上と一緒に暮らしている。剣山が持ち出したと言われている秘伝の巻物を取り戻したい霧生の里の党首・桂木(麿)は、剣山の居所について何かを知っているのではないかと思われる陽炎太を捕らえようと手下を送り込むがことごとく失敗に終わっている。陽炎太の幼馴染みの忍者・燕(藤本)も彼を追うひとりだが、じつは猫を父上と呼ぶ陽炎太をつねに心配して陰では助力してくれている。そんなある日、やはり剣山を追う冷酷なくノ一・紅葉(佐藤)が陽炎太の前に現れて…。

 

■出演:大野拓朗  金時(猫) 佐藤江梨子 藤本泉 渋川清彦 鈴木福 ふせえり 永澤俊矢 / 柄本明  麿赤兒/ 船越英一郎  語り:森本レオ 
■監督:渡辺武 脚本:永森裕二/黒木久勝/池谷雅夫

■企画・配給:AMGエンタテインメント/制作プロダクション:ラインバック/製作:「猫忍」製作委員会
          
2017/日本/約95分/カラー  
■(C)2017「猫忍」製作委員会

公式サイト⇒ http://neko-nin.info/

2017年5月20日(土)~角川シネマ新宿ほか全国ロードショー

futarinotabiji-kaiken-550.jpg

~二人が語り尽すラトビアロケの舞台裏と、オリジナリティーに満ちた作品の魅力~

 
神戸と北欧ラトビアの首都、リガの2都市を舞台に、桃井かおりとイッセー尾形がアレクサンドル・ソクーロフ作品『太陽』(05)以来久々の共演を果たす『ふたりの旅路』が、6月24日(土)からユーロスペース、丸の内TOEI他、7月15日(土)から神戸国際松竹、第七藝術劇場他で順次公開される。
 
監督はラトビア出身のマーリス・マルティンソーンス監督。大阪アジアン映画祭2011のコンペティション部門作品として紹介された『雨夜 香港コンフィデンシャル』で初タッグを組んだ桃井かおりが、『OKI-In the middle of the ocean』に続き3作目となる本作で、イッセー尾形に出演を打診。結婚直前の娘を事故で、ほどなく震災で夫を亡くし、一人神戸の街で生きてきた主人公クミコの夫役として羽織袴で登場する。おとぎの国のように美しい街並みの中、着物ショーに出演するためにラトビア・リガを訪れたクミコに訪れる夢のような出来事に思わず惹きこまれる人生讃歌。異国の地で止まっていた時が動き出すかのように、自らの体験を語るクミコや、夫との思わぬ”夫婦喧嘩“など、桃井かおりとイッセー尾形だからこその名シーンの数々も見逃せない。
 
神戸でのプレミア上映前に神戸市役所で行われた記者会見では、ラトビアでのプレミア上映を終えて戻ったばかりという主演の桃井かおりさん、イッセー尾形さんが、劇中の黒留袖と羽織袴姿で登場。映画の中の夫婦さながらの和気藹々とした雰囲気の中、次から次へと撮影での思い出が沸き上がってくる、温かい時間となった。マーリス・マルティンソーンス監督と3作目になる本作で、初めて日本との合作が実現。名優たちも参加し、意気込み十分のお二人が熱い思いを語った記者会見の模様をご紹介したい。
 

■ラトビア・リガの街を挙げての撮影に感慨。震災の被害に遭った主人公の心がどうやって立ち直るのか、失くしてしまった愛しい人の思い出は進化しないのかを伝える上質な映画になった。(桃井)

futarinotabiji-kaiken-momoi-240.jpg

―――まずは、一言ずつご挨拶をお願いします。
桃井:マーリス・マルティンソーンス監督とは本作で3作目ですが、やるたびによく分からない台本で、よく分からないまま終わります。でも、出来上がると「こういう映画は言葉で打合せをしても何も分からないのは当たり前。やってみないと分からない作品を作る監督だな」と納得し、今回は特にその思いが強かったです。日本の俳優で出演するのが私ばかりではつまらないし、そろそろもっといい俳優を(ラトビアに)紹介しなければと思い、イッセー尾形さんに出ていただこうと無理やり引きずりこみました。
 
ラトビア・リガという街をフルに活用させていただき、ストーンブリッジという一番大きな橋も撮影のため閉鎖しましたし、夜中市庁前を貸し切ったり、旧市街は自由に使えました。私が出演したハリウッド映画よりも大規模で、国中が動いているような素晴らしい撮影をさせていただけました。私も昨日初めて出来上がった作品を観て、非常に面白かったです。イッセーさんとも同じぐらいのレベル感でいい映画だねと話をしたところです。記者会見の時にちょっと気に入っていない映画だと本当に辛いのですが、良かったよねと。
 
本当に品の良い上質な映画ですし、笑えますし、私は神戸の震災に遭った女性を演じているので、そのあたりの心境もきちんと伝えたいという気持ちもありました。福島や津波の被害に遭われた方もそうですが、ちゃんと生活は立ち直っても、心はどうやって立ち直るのかという問題。失くしてしまった愛しい人の思い出も失くしてしまわなければいけないのか。思い出は進化しないのか。お化けと一緒に思い出を作る話でもありますから、本当にオススメできる映画になりました。
 

■かおりさんと二人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられるという確信があった。(尾形)

尾形:桃井かおりさんとは、30代の頃から舞台で共演しており、日本、ドイツ、イギリスでもやりましたし、映画もロシア・ペテルブルグで『太陽』を撮りましたし、言うなれば、「二人さえいれば、どこでも世界を繰り広げられる」という確信がありました。台湾で『沈黙』を撮影していた時に、かおりさんから「映画をやらないか」と連絡が来て、すごいタイミングだな、縁だな、戦友だなと色々なことを思いました。そのときストーリーはまだ聞いていませんでしたが、何であれ大丈夫だろうと。リガは夢のような、ファンタスティックな街で、羽織袴(イッセー尾形さん演じるクミコの夫の衣装)を着て歩くだけで本当に気分がいいんですよ。「お前は誰?誰でもない!」みたいな感じで、あんな自由を味わったのは生まれて初めてです。
 
台本はあるけれど、それを横に置いて好きにやってもいいと言ってくださる太っ腹な監督で、本当に好きにやったんですよ。それがほぼノーカットで映っていたので、監督の太っ腹さと、根性にビックリしました。その部分がこの映画の柱になっていましたね、自画自賛ですが(笑)。この映画は本当にオリジナルな世界が出来ており、「このような映画です」と例えられるものではない。震災の話や、その思い出という話も出てきますが、僕とかおりさんが出てくると、一つのカップルの日常が作れる。「日常に勝るドラマチックなものはないな」というのが一番の感想ですね。

 

futarinotabiji-kaiken-500.jpg

■イッセーさんは演じながら戯曲が出来ていく天才的な俳優。現場の力を信じている。(桃井)

意味ではなく、イメージ、感覚、五感が大事な映画。かおりさんは、この映画で人生の選択の可能性のドアを全て少しずつ開けていく。(尾形)

―――何度も共演されている桃井かおりさんとイッセー尾形さんですが、お互いにここが素晴らしい、もしくは個性的と感じる点は?
桃井:イッセーさんは、自作のお芝居(二人芝居など)をされるとき、最初は台本がなくやりながら戯曲が出来ていくのですが、それがとても哲学的かつ即興的で、ちょっと天才的なところがあります。そういう俳優さんは日本でも海外でもいらっしゃらない。そのセンスの高さと、現場の力を信じているところや、監督がなんと言おうと、出ないものは出ないと言える。俳優が作っていく力をイッセーさんと一緒にいると味わえるのです。だから海外の作品に出演しても大丈夫なのは、私が一番良く知っています。
 
この作品の現場でも、ただ道を歩くシーンで、台詞は一応作ってあるけれど尺が足りないんですよ。ある時「(台詞を)言っても、言わなくてもいいんだよ」と言われて、私も思わず「言わなくてもいいんですか?」と聞き返すと、「言いたくなったら言えばいいんじゃない?」と。夜のシーンでしたから、影や寒さを全部感じている中、ただ歩いていてもいいかなと思う。そういう判断も入れながら撮っていきました。監督から「ここでしゃべっていてください」と言われたら、即興でしゃべっていきますし。クミコがリガのお料理番組で出演するシーンで、私は一生懸命おにぎりのエピソードを長々としゃべっているのですが、監督は私が何をしゃべっているか分からなかったんですよ(笑)。
 

futarinotabiji-kaiken-ogata-240.jpg

尾形:意味ではなく、イメージであったり、感覚であったり、五感であったり、それが大事な映画なのです。言葉が分からないから監督抜きで、二人で作っていったのではなく、監督がいないと出来ない。というのも、僕たちは監督に観てもらいたくて芝居をしていたり、カメラマンにこの即興を投げかけて、彼らがそれを意味ではなく別のセンサーで感じとり、もう1テイク撮ったり、別の動きをしてみたり、様々なアイデアが出てくる。そうやってキャッチボールをしながら作っていくのです。
 
リガはとても不思議な街で、おとぎ話に出てくるようなお城があり、昼間はカッと照るのですが、闇とのコントラストがくっきりしており、夜になると真っ暗な中に店の照明が幻想的に浮かび上がる。「ここをこうしてやろうか」という演技上の邪な考えが消え、浄化されていく中でかおりさんと出会う訳です。かおりさんもそうですが、僕も自分で思ってもみないようなものが出ていました。
 
桃井さんの素敵なところについて一つ例え話をすると、生きている時は色々な選択肢があり、一つ一つ選択しながら皆人生を過ごしていく訳ですが、かおりさんはこの映画で可能性のドアを全部少しずつ開けていくんですよ。ちょっとずつ顔を覗かせて、その表情が万華鏡のように変化するところが素敵だなと思いました。

 

■ラトビアの人の強さにハッとさせられ、神戸と二つの都市で撮る映画は、いい大人のおとぎ話を作れる気がした。(桃井)

―――震災を経験した女性を演じるにあたり、どのような役作りをしたのですか?
桃井:以前の映画もそうですが、ずっと気になっていたことでした。例えば「4年経って、やっと涙が出た」とか、現実的な時間を止めて、元気になるためならどんなことでもしようと、やっと元気になったのだけど、どうしても喪失感が消えない。時間は止まっているけれど、生活は続いていくことを感じながら演じていこうと思いました。ところが、撮影を始めると時間は止まっているだけど、場所は移動して、距離はどこにでも飛んでいける女性になっていたのです。そうすると、嘘でも本当でも(亡くなった夫が)いてくれればいいとか、イメージさえあればいいとか、色々なことを撮りながら体験していきました。
 
ラトビアという国は独立してから20年強。神戸の震災と同じぐらいの時間しか経っていません。独立するまで色々な国に占領されてきた小国ですが、最後にはバルト三国は国境で、パン屋からおじいさん、子どもまでが手をつなぎ、戦車が迫ってきても、手をつなぎ続けたのです。結局戦車もひき殺すことが辛くなって引き揚げ、独立を勝ち取ったという無抵抗の勝利を収めた人々がいる国です。不条理な歴史を抱えており、ドイツに侵攻されればドイツ語を話せるようにし、ロシア語も話せるようになっています。マーリス監督と最初に香港で仕事をしたとき、中国語が全然分からないのに、全く困っていなかった。辛抱強い面も含めて、何だろうこの強さはと感じました。ちょうど、日本が地震など自然と闘わなければならなかった時に、ラトビア人の強さを見ていると何か生き延びることができるのではないかと強く思わされたので、ラトビアと神戸の二つの都市で撮る映画は、いい大人のおとぎ話を作れる気がしました。

 

■ケイコの場合はそういう風に立ち直る予感があると、個人的に優しく手を差し伸べた映画(尾形)

思い出にも未来がある感じがいいなと思う(桃井)

futarinotabiji-kaiken-240.jpg

―――震災の事に触れている作品ですが、神戸の皆さんに伝えたいことは?
尾形:僕が映画を観た時最初に感じたことですが、カオリはラトビアに異邦人として行くけれど、もう一人の異邦人を自分の中に抱えていることに気が付くのです。その異邦人とは時を止めてしまった見知らぬ自分で、夫らしき人に出会うことにより、どういう態度に出ようかと迷う訳です。夫と声をかけ、もし違っていれば、夢が醒めてしまうのが怖いと、ずっと他人のふりをして近づいていく。その近寄り方は彼女が過ごしていた、失くしてしまった日常の延長線上で、その異邦人がもう一度日常を繰り返すのです。そのことにケイコ自身が気付き、もう一度止めた時を自分の時に戻して生き直す。神戸の皆さんにこうですよと投げかけるのではなく、ケイコの場合はそういう風にして立ち直る予感があると、個人的に優しく手を差し伸べた映画だという気がしました。
 
桃井:震災のことを利用していない映画です。実は、ヘルシンキからリガに行くときに日本のご夫婦ばかり乗っていたツアーで、お一人で乗っていらっしゃるお客さんがいらっしゃったので話を聞くと、ご主人とバルト三国ツアーにずっと一緒に行っていたのが、ご主人が亡くなってしまったそうです。お一人での参加でしたが「二人で思い出を作るんです」とおっしゃっていたのが、すごく良かった。失くしただけではなく、それでもやれることがある。思い出が育つ、思い出にも未来があるという感じがいいなと思ったのです。
 
―――引退を決意されたとの噂もありますが、今後の活動について教えてください。
桃井:もう半分リタイアしているんですよ。老後を楽しみにしようかなと思って。私の大好きな叔母さんが「夫婦っていうのは、老後がいいのよ」とおっしゃったのだけど、そう?
 
尾形:俺、今老後だもん。
 
桃井:そうでしょ、いいなぁと思って。仕事もして、老後もしてと。ずっと働くとかは…。だからテレビ局のプロデューサーにも全然媚びないですよ。要らないの、私たちは。
 
尾形:「働く」と「休む」の間の、新しい日本語が欲しいよね。「安らぐ」とか。
 
桃井:でも、非常に清純に仕事ができるいい時間なんですよ。この年頃って。
 
尾形:ご褒美だよね。
 
桃井:多分、前よりも野心がなく、清純に監督と仕事が出来ていると思います。あまりに賞とかくれないから、ちょっと辞めたくはあります(笑)。こんなに頑張っているのに。海外では賞をくれるのに、(日本では)えっくれないのという、ちょっと拗ねる気持ちはありますが。ただ、おととしは『ふたりの旅路』を入れて、一年で5本の映画に出演し、桃井かおり史上最多。そういう意味では、60歳を過ぎてからの方が活気づいていますよ。
(江口由美)
 

<作品情報>
『ふたりの旅路』“Magic Kimono”(2016年 ラトビア=日本 1時間45分)
監督:マーリス・マルティンソーンス
出演:桃井かおり、イッセー尾形、アルトゥールス・スクラスティンス、マールテインシス・シルマイシュ、アリセ・ボラチェンコ、木内みどり、石倉三郎他
2017年6月24日(土)~ユーロスペース、丸の内TOEI他、7月15日(土)~神戸国際松竹、第七藝術劇場他順次公開
公式サイト⇒https://www.futarimovie.com/
(C) Krukfilms / Loaded Films
 

3lion-expo-550.jpg

3lion-log.jpg

高さ日本一の観覧車を桜色に!

神木隆之介、清原果耶、加瀬亮が

大阪・EXPOCITYで3000人超を熱狂の渦に!


【大阪プレミアムレッドカーペットイベント】
 

映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督の最新作で、神木隆之介ら豪華キャストが出演する映画『3月のライオン』。現在絶賛公開中の【前編】に引き続き、4月22日(土)には【後編】が公開される。その前編公開記念と後編の大ヒット祈願を兼ねて、主演の神木隆之介、共演の清原果耶、加瀬亮が4月1日、大阪に参上!EXPOCITYで大阪プレミアムイベントを実施し、同所にある高さ日本一を誇る観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」を桜色に点灯した。


神木ら一行は3000人超の観客の大声援を浴びながら、レッドカーペットに登場。円形に配されたレッドカーペットを映画タイトルが書かれた特製のLEDフラッシュボールを投げつつ歩き、ファンとの交流を楽しんだ。


ステージに登場した神木は「寒いっすね」と春先とは思えぬ夜の寒さに縮こまりながら、艶やかワンピの清原に「寒そうだね」と声をかけて笑わせつつ「大阪は何度か仕事で来ていますがいつも日帰りなので、いつかゆっくりできれば」とナニワを満喫したい様子。大阪出身の清原は「この場所は観覧車が出来る前に来たことがあります」と懐かしそうだった。


同映画のイベント初参加の加瀬は「誤解を招くかもしれないが」と切り出すと「この映画は将棋の映画ではありません」と驚きの発言。観客から「え~!?」との戸惑いの声が上がると「将棋を題材にはしているけれど、本気で何かに打ち込んだことのある人、立ち止まって先に進めなくなった人とか、将棋に限らず何かに思いをかけたことがある人すべてに見てほしい」と人間ドラマが核になっていることを強調した。


それに神木も同意する形で「僕が演じた桐山零という高校生のプロ棋士が、様々な人に会って孤独を溶かしていく成長の物語でもある。戦いの前編、愛の後編と呼ばれているけれど、2つで1つの作品です。皆さんを後押しするような、寄り添えるような存在の映画になれば」と思いを込めた。


一方、川本3姉妹・次女を演じた清原は撮影を「休憩時間に神木さんがマジックを見せてくれたり、一緒にゲームをしたり和気あいあいでした」と和やかに回想。すると棋士役の加瀬は「ビックリした!」と目を丸くし「将棋パートはカットがかかるたびに皆が凄く疲れたような表情を浮かべていた。まったく違う雰囲気でしたね」とテイストの違いに驚いていた。


3lion-expo-500-1.jpgそしてイベントは、待ちに待った観覧車の点灯式に。司会者が点灯式を忘れてフォトセッションの指示を出してしまう天然エイプリルフールな一幕もあったが、「俺一人じゃ寂しい」という神木発案で点灯の合図は大阪らしく「おおきに!」と全員で声掛けすることに。関西人の清原から「大丈夫!」とイントネーションのお墨付きを得た神木と全員が一体となって、日本一の高さを誇る観覧車を桜色に染めた。


神木は「点灯式の経験があまりないので、いい思い出として残りました」と寒さも吹き飛んだ笑顔で「大阪の皆さんの温かさを実感しています。後編も、何かに悩んでいるような方に寄り添える作品になれば嬉しい。観客の皆さんが温かい気持ちになって『いい作品だった』と言ってもらえたら」と後編公開ラストスパートに意気込んだ。
 



『3月のライオン』

【STORY】

3lion-550.jpg中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった……。


ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も親子の対立から崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない。新たな決意のもと最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた――。
 


監督:大友啓史
出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶佐々木蔵之介 加瀬亮 伊勢谷友介
前田吟 高橋一生 岩松了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
配給:東宝=アスミック・エース (C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

『3月のライオン』【前編】 絶賛上映中 【後編】 4月22日(土)~ 2部作連続・全国ロードショー!


(プレスリリースより)

月別 アーカイブ