レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2018年9月アーカイブ

 

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(2018年9月27日(木)TOHOシネマズ梅田にて)
ゲスト:山田裕貴(28)、齋藤飛鳥(20)、長谷川康夫監督(65)

 

初本格主演映画に大興奮の山田裕貴と、
映画デビュー作をクールに検証する齋藤飛鳥との温度差に胸キュン!?

 

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高校最後の年、想いを募らせながらも伝えられなかったあの頃、大人になって振り返るかけがえのない日々、その輝きとせつなさに誰しもが心震わせた台湾映画『あの頃、君を追いかけた』(2011年・日本公開は2013年)が、この度日本でリメイクされた。主演は映画・ドラマで大活躍中の山田裕貴、相手役には本作が映画デビューとなる乃木坂46の齋藤飛鳥という新鮮なツーショット。さらに、同世代の新進若手俳優5人が加わり、大人になる前の子供っぽさや将来への不安、男女による価値観の違いによるアクシデントなど、あの頃特有の想いが散りばめられた感動のラブストーリー『あの頃、君を追いかけた』が完成。


10月5日(金)の公開を前に開催されたプレミア上映会には、山田裕貴と齋藤飛鳥と長谷川康夫監督の3名が舞台に登壇。初めての本格主演に興奮気味の山田裕貴に対し、冷静に自分の演技を検証する齋藤飛鳥との温度差が、想いを伝えられなかった劇中の浩介と真愛に重なり、可笑しいやらせつないやら、胸キュンの舞台挨拶となった。
 



【舞台挨拶】
anokoro-yamada-240-2.jpg――最初のご挨拶。
山田:この劇場の座席数を聞いてびっくりしています。東京でもこんな大きな劇場ですることはないので…しかも満席! 映画は観て頂かないと評価されませんので、本当に嬉しいです。今日は楽しんでいきましょう!(と片手を挙げてジャンプ! ひとり意気を吐く山田裕貴。)

齋藤:私も座席数を聞いて「さすがにそれは無理だろう」と思いましたが、こんなに沢山の方に足を運んで頂いて嬉しく思っています。大阪の皆さんは温かく面白い事が好きだと聞いてますので、今日は何を言っても大丈夫だろうと…楽しい時間を過ごしたいなと思っています。

(山田に「(片手挙げてジャンプを)やんないの?」と急かされ、「私は大丈夫です!」とクールに対応する齋藤飛鳥。)

長谷川監督(以後「監督」と表記):ホントに大きな劇場でびっくりしています。これから2時間弱、スクリーンの中の二人の表情をゆっくりじっくり見て楽しんで下さい。

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Q:大阪の印象は?
山田:僕は名古屋出身なんですけど、吉本新喜劇を見て育ったので、関西弁を聴いてるととても落ち着くんですよ。関西弁の役も演じたことがありますし、吉本新喜劇の内場さんとお仕事したこともあり、ご縁を感じています。

齋藤:大阪は乃木坂46の活動では何度もお世話になっております。大阪の皆さんは元気な方が多くてリアクションが大きいので、とても楽しいです。関西弁で好きな言葉は、「ほなね~」かな(笑)。

監督:昔近鉄劇場というところで芝居をやったことがあって、大阪はノリが違って、反応がバシバシ来るので、演じていてとても楽しかったことを覚えています。

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Q:演技が自然体に見えましたが?
山田:小・中・高と僕は問題児で、いつもバカばっかりやっているいじられキャラだったので、その頃の自分を思い返しながらやれました。

齋藤:私もよくクールだと言われることが多いのでやりやすかったです。普段自らアクションを起こすタイプではないので、浩介に対する真愛のアクションは自分とは違うなと思いながらも、ちょっとだけ自分の中の積極性を出しながら演じました。

監督:2人の演技がどうだという感覚ではなく、そこに居てくれるだけで嬉しくなるような……いや~この2人で良かったな~と、いや、あの7人で良かったなと、感謝しています。


anokoro-500-7.jpgQ:同世代の7人が集まりましたが、現場の雰囲気は?
齋藤:男性たちは最初からとても仲良しでワイワイやってました。それを松本穂香ちゃんと「またバカやってるね」と距離を置いて眺めていたのですが、次第に寄って来て笑わされたりふざけてみたり、和気あいあいと楽しかったです。

山田:みんなの自然な空気がこの映画にはとても重要だと思いました。男子の思春期の時の価値観や男子より先に大人になるみたいな女子の価値観がシンクロして映画に活かせればと思ってましたので、とにかくみんなで楽しくやりたいと心掛けました。


anokoro-500-8.jpgQ:台湾でのロケについて?
山田:台湾版と同じ場所でロケしたいと思っていたのですが、1箇所だけ撮れない所があり、それを飛鳥ちゃんがとても残念がって泣いていたと聞いて、それがすごく嬉しかった。普段クールな飛鳥ちゃんがそれほどこだわりを持ってこの映画に臨んでいることが分かって嬉しかったのです。

齋藤:台湾では2人でデートを楽しむシーンがあって、台湾版と同じ場所で丸いアイスが食べられて、撮影しながら聖地巡礼ができたようで嬉しかったです。


Q:主題歌のタイトルが「言えなかったこと」とありますが、監督があの頃言えなかったことは?
anokoro-saitou-240-1.jpg監督:私も浩介のようにバカやってましたたので、何でも全部言ってました。この場で、2人に質問したいのですが、撮影終了時に泣いた理由は?

山田:僕はこの作品をもの凄く大切に思っていました。この作品の評価によって僕自身の俳優としての見られ方が変わっていくんだろうなと。何より、飛鳥ちゃんは映画初出演だし、この映画の出演が決まって芸人辞めてきた人もいるし、みんなにとって報われる作品になってほしいと思っていました。クランクアップして、撮影中の日々やみんなの楽しい顔やスタッフさんたちの温かい眼差しなどが浮かんできて、感情がこみ上げて泣いちゃいました。今でもヤバいです!(笑)

齋藤:私は違います(笑)(さすが、飛鳥ちゃん!感情に流されない)。泣いてはいたんですけど…確かに同じような気持ちはありましたが…私たちより一番泣いていたのは監督です!(笑)

監督:ただ歳をとって涙もろくなっただけです。僕のはもらい泣き!


anokoro-yamada-240-1.jpg―――最後のご挨拶。
監督:今日は若い方が多いですが、おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんやお母さんにも是非薦めてあげて下さい。

齋藤:大事なものを思い出させて、かけがえのない時間を過ごしてきたことが実感できる映画です。それぞれご自分の頃と重ね合せて楽しんで頂きたいです。

山田:大人が観られる恋愛映画。壁ドンもなければキラキラしたものもないカッコ悪い主人公ですが、真愛を追かけていた時間の素敵に輝いているものを受け取って頂けたらいいなと思います。主人公の浩介が「凄い人間になりたい。俺がいると少しだけ世界が変わるような人間に。」と言うのですが、この映画を観た後に「この映画良かったな」と言ってもらえたら、それだけで皆さんの世界をちょっとだけ変えたことになると思うので、そう言って頂けること祈りつつ、皆さんに楽しんで頂きたいと思います。
 



【舞台挨拶後の記者会見】
Q:山田さんは沢山の映画に出演されていますが、主演となると違いますか?
山田:そんなに主演が多い俳優ではないので、こんな大きな劇場で掛かるような作品の主演は初めてで、やはり違いますね。いつもだったらどう作品をかき回すかを考えてますが、今回はみんなのことを考えて、みんながどう輝けば自分も輝けるだろうかと思いながら臨みました。


anokoro-500-1.jpgQ:10年というブランクを経る役柄でしたが、演じ分けについては?
山田:浩介と自分は似た処があったので、自分のことに置き換えてみました。僕は地元の友達に「お前、ホント変わんねえな!」とよく言われるので、浩介もそんな男なのかなと。想いを突き通せる人というイメージだったので、高校生の時は朝からギアアップしてテンションを高めていました。でも、内面ってあまり変わらないのではと思い、大人の落ち着きを出すために声を低めにするとかは嘘っぽくなるので、あまり意識せずに演じました。


Q:齋藤さんは台湾版のファンということですが、意識されたことは?
齋藤:最初は台湾版がすごく可愛らしくて私も好きになったのですが、こんな魅力的な女性を私が演じられるのかと不安になって、他の人の方がいいのではと思いました。でも、監督に「台湾版とは別物と思って、同じように演じなくていいよ」と言って頂いて、気持ちが少し軽くなりました。真似をする必要もないし、無理して創ることもないんだなと思ったのです。


anokoro-500-2.jpgQ:乃木坂46のメンバーも観られたのですか?
齋藤:一人か二人「観たよ」と連絡があって、「泣いた」と言われ、「嘘だ~!」と言っちゃいました(笑)。

山田:オレは信じたいよ(笑)。


Q:齋藤さんは泣かなかったのですか?
齋藤:初めて観た時には客観的に観られなくて、とにかく自分の粗探しをしていました。じっくり落ち着いて観たら、グッときたり、フッと笑ったりして、心を動かすいい作品になったなと思いました。


Q:台湾でクランクアップした時の泣きっぷりはどんな感じだったのですか?
齋藤:山田さんは大号泣でしたよ。私はそんなに泣いてなかったんですけど(笑)。

山田:いやいや、飛鳥ちゃんが泣いてたんでびっくりして、それがすごく良かったなと思ったよ。勿論僕も思いが溢れて号泣したけど、飛鳥ちゃんがそこまで泣いてくれたことや、みんなの想いを受けて泣けてきました。


Q:撮影中、齋藤さんが「クールやな」と思ったことは?
山田:映画の中の2人の関係のように、朝からテンション上げようと乃木坂46の曲を掛けていたら、「うるさいよ」と叱られました。でも飛鳥ちゃんに叱られて悪い気はしなかった(笑)。


Q:西野七瀬さんの乃木坂46卒業について?
齋藤:アイドルはいろんな職業にお邪魔させてもらっているのですが、表現すると言う意味ではどれも繋がっていると思います。ライブ活動も個人のお仕事もグループ活動に繋がっていると。七瀬さんは昔からグループの先頭に立って引っ張ってくれたので、その姿を見てきて、自分もグループのために何かしら貢献できたらなと思っています。


(取材・撮影:河田 真喜子)

 



『あの頃、君を追いかけた』

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【STORY】
担任の依頼で問題児の浩介(山田裕貴)の面倒みることになった優等生の真愛(斎藤飛鳥)。やんちゃでバカなことばかりしている浩介と、ちょっと大人びたクールな真愛は正反対の性格。最初は険悪な雰囲気だったが、浩介のために手書きの問題を作ってきたり、勉強に付き合ってくれたり、みんなの憧れの的の真愛に浩介は次第に惹かれていく。一方、真愛も屈託のない明るい浩介を放っておけない気になる存在となっていく。愉快な仲間7人と楽しく過ごした高校最後の年…煌めいていた日々もそれぞれの道へと分かれていき、浩介と真愛もお互いの気持ちを伝えられぬまま時は過ぎていく……。


・(2018年 日本 1時間54分 キノフィルムズ)
・出演:山田裕貴、齋藤飛鳥、松本穂香、佐久本宝、國島直希
・監督:長谷川康夫
・原作:九拍刀(ギデンズ・コー)『あの頃、君を追いかけた』
公式サイト: http://anokoro-kimio.jp/
・(C)「あの頃、君を追いかけた」フィルムパートナーズ

2018年10月5日(金)~TOHOシネマズ梅田 ほか全国ロードショー

 

 

 
 
 
 
 
 
 

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取り返しのつかない「幸せな時間」を焼き付ける青春映画に。
『きみの鳥はうたえる』三宅唱監督インタビュー
 
柄本佑、石橋静河、染谷将太と、今一番スクリーンで輝く3人を主人公に、北海道・函館で2度とはこない特別な夏を過ごした大人の青春映画『きみの鳥はうたえる』が、9月22日(土)よりテアトル梅田、シネマート心斎橋、京都シネマ、イオンシネマ京都桂川、元町映画館、10月27日(土)よりシネ・ピピア他全国順次公開される。
 
監督は、北海道出身で、劇場デビュー作『Playback』が国内外で高い評価を受けた三宅唱。
今まで映画化されてきた佐藤泰志原作の函館三部作(『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』)は、佐藤泰志が生きた昭和時代の雰囲気を色濃く残していた。だが、佐藤泰志の初期作品である「きみの鳥はうたえる」を平成の時代の青春映画に昇華させ、映画ならではの魅力を放っている。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で鮮烈なデビューを果たした石橋静河が等身大の魅力を見せながら、男たちの間を彷徨うヒロインを演じている他、物語の核となる「僕」を演じる柄本佑、「僕」とルームシェアをする静雄を演じる染谷将太の3人が、友達と恋人の境界線がないような塊となって、夏の夜を彩る蛍のように、豊かな輝きを見せるのだ。
 
本作の三宅唱監督に、佐藤泰志作品を映画化するにあたっての思いや、映画の狙いについてお話を伺った。
 

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■佐藤泰志さんが30代の作品に親近感。原作の心臓みたいなものに辿り着く。

――――オファーを受けた時の経緯は?
三宅:函館シネマアイリスの菅原和博さんから、僕が北海道出身であるということだけでなく、「『きみの鳥はうたえる』の主人公に近い年齢の人にこの物語を撮ってほしいから、君に頼んだ」と出会った日に言われました。うれしいと同時に、大変な話が来たなという印象もあったのですが、佐藤泰志さんが「きみの鳥はうたえる」を書いた年齢も30代前半で、オファーを受けた時には僕とほぼ同年齢だったのです。親近感が湧きましたし、実際に小説を読むと、今の時代に通じる普遍的なものを見出すことができました。
 
――――佐藤さんの小説は今までも読んでいたのですか?
三宅:今回読むのが初めてでした。それまでは社会や人生の暗い部分を真摯に見つめる作家というイメージがありましたが、この作品を読むと、恋をしたり、遊んだり、お酒を飲んだり、生きる喜びも同じぐらい真摯に見つめている作家だと思いました。
 
――――今まで映画化されてきた函館三部作と比べると、今回は佐藤泰志の世界観を平成の時代に置き換えて描いているという感じを強く抱きました。東京が舞台の作品を函館にするなど、若干設定も異なっているようですが、佐藤泰志の世界観をどう構築して行ったのですか?
三宅:原作には佐藤さん独自の文体やムードがあり、そこに浸る気持ち良さがあります。ただ、繰り返し読んでいくうちに、作品の心臓みたいなものがあるのです。今回はそこに辿り着けたのではないかと思っています。オファーを受けた時点で函館を舞台にすることは決まっていたのですが、中途半端に原作と同じ時代に設定するのではなく、完全に現在の話にしました。それで面白い映画にすることができれば、佐藤さんの小説に普遍性があるという証明にもなりますし、とにかく彼ら3人が過ごしている時間のあり方を丁寧に捉えていけば、きっと見応えのある映画になるという確信がありました。
 

 

■柄本佑、石橋静河、染谷将太の3人で作ることが一番大事だった。

――――男2人に女1人という設定は、青春映画の王道のように見えますが、比較的やりやすかったのでしょうか?
三宅:男2人に女1人が主人公という設定の映画で名画はいくらでもありますから、それを意識したら映画なんて撮れないぐらい、やりづらいとも言えます。でもそれはあくまでも構図の話で、演じる役者が違えば、感じるものは全然違います。僕はこの3人(柄本佑、石橋静河、染谷将太)で作るということが一番大事でした。
 
――――キャスティングはどのように行ったのですか? 
三宅:初めて原作を読んだときに、佑くんの顔が浮かんで、ふと染谷くんの顔が浮かんで、その二人を当てはめながら作品を読んでいくと、すごくワクワクできたんです。石橋さんにはその後にお会いしたのですが、会ったその日には、石橋さんが佐知子を演じてくれたら、きっといい映画になるだろうと直感しました。
 
 

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■取り返しがつかない「本当に幸せな時間」を表現するために、友達、好きな人といる時間の喜び、楽しさのエネルギーを徹底的に撮る。

――――『きみの鳥はうたえる』の原作を読んで、一番映画でやってみたいと思ったのはどんなことですか?
三宅:よく悪いことが起こると「取り返しがつかない」と言いますが、原作を読んだ時に、一番感じたのが、幸せの感覚も取り返しがつかないものなのだということ。「あの時は本当に楽しかったんだ」とか、「本当に幸せな時間だったんだ」と後から感じることって、たまに人生であるかと思います。でもそれは2度と起きない。それを映画で表現するためには、友達といる時間の喜びや、好きな人と一緒にいる時間の喜び、あるいは音楽を聴いている時の楽しさのエネルギーを徹底的に撮る。それが今回一番やりたいことでした。それが皆さんの中にも広がって、映画を見終わった時にかけがえのないものだと感じてもらえたら、何よりですね。
 
――――映画のエンディングは原作をアレンジしているのですか?
三宅:映画の終わり方は、原作とは全然違います。ただ共通しているのは、取り返しがつかないことが起きた、ということでしょうか。映画のラストには、絶望もあれば、愛を伝えられた高揚感もある。色々な感情が去来しているシーンで、言葉では言い表すことのでできない、映画でしか見ることができないような表情だと思います。きっと映画を見たお客様も「これは何なんだろう」と、この映画を見なければ味わえない感情になれたらうれしいですね。映画が終わった後もその感情を自分の中で反芻したり、一緒に見た友達や恋人と色々な話ができるのではないかと思います。
 
 
 
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■映画のキーワードは「誠実さ」。でも周りが求める通りの誠実な対応ができる男はいない。

――――石橋静河さん演じる佐和子は、僕と静雄の間を行き来するだけでなく、バイト場の店長とも不倫をしている設定ですが、男好きなキャラクターという雰囲気ではなく、自然体なのが印象的でした。
三宅:原作でもそうですが、この映画では「誠実さ」がキーワードです。確かに佐知子はひと夏の間に3人の男と関係を持つという、とんでもないモテ期が到来しています。ただそれはたまたま3人が同時に佐知子に向いたからであり、佐知子はなんとかそれぞれに対して誠実に向き合い、(店長に対しては)別れようとしていました。石橋さんも誠実さを一番大事にして演じてくれました。撮影しながら面白いと感じたのが、隣に柄本君が演じる僕がいる時と、染谷君が演じる静雄がいる時では、佐知子の顔が全然違って見えること。自分を取り繕うのではなく、とにかく相手と一緒にいることで佐知子は変化しますし、もっと言えば映画の撮り始めと、撮り終わる頃でもどんどん変化をしていたなと思っていました。
 
――――一方、主人公の「僕」はフラフラした男ですね。
三宅:本当に何を考えているのか分からない男です。佐知子に惹かれているんだけれど、態度に見せないようにもしている。
 
――――三宅監督に近い感じですか?
三宅:ハハハ!正直周りには「(「僕」の性格は三宅監督に)近い」と言われます。僕はそうではないと言いたい!でもみんなあると思いますよ、「僕」みたいな中途半端な感じは。そんなに周りが求める通りの誠実な対応ができる男はいないですよ。自分が誠実だと思っているのに、周りには伝わらないということが、映画を撮っている最中でもありました。シナリオを書いている時は「僕」は誠実だと思っていたのですが、編集をしている時に「こいつ、バカだなー」と思ったりもしました(笑)。
 
――――そんなフラフラした「僕」のことを、佐知子はしっかりと見ていました。それがつまり、相手に対して誠実であるということなんですね。
三宅:どのキャラクターもそうなのですが、相手のことをよく見るんです。もしかしたら演技をするということが、相手をよく見ることなのかもしれません。自分のことより相手を観察することから人間関係を出発させる人たちの物語だと思っていますし、そういうものを撮るのは、本当に楽しいですね。
 
――――オープニングのショットが、函館の山から見下ろす観光名所的な夜景ではなく、ふもとから山を見上げる夜景になっていましたが、地元、つまりは佐知子たちが見つめる夜景というニュアンスなのでしょうか?
三宅:僕も北海道出身ではありますが、函館が地元ではないので、函館の山から見下ろす観光客の目線しかなかったのですが、函館で色々な人と話をすると、実は函館には地元民が愛する「裏夜景」があると教えてもらったんです。函館山の裏側から山の方を向いて見る夜景スポットを地元の人はたくさん知っていて、その会話から発見したカメラポジションでした。各地で映画を作る時にも、いわゆる観光名所ではなく、地元の人が勧めるビュースポットを知ることができるのは楽しいですね。
 
 
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■石橋静河演じる佐知子が気持ちよさそうに踊るシーンは、撮っていて一番楽しかった。

――――3人が夜にクラブに繰り出して踊ったり、カラオケで歌うシーンは、この映画の中でもかけがえのない青春を体現する名シーンです。バレーダンサーでもある石橋さんのしなやかな踊りも披露しています。また、昭和の名曲、杏里の「オリビアを聴きながら」をボサノバ風にアレンジしたバージョンで歌っているのも魅力的でしたが、なぜこの曲を選んだのですか?
三宅:何を歌おうかと考え、僕と石橋さんそれぞれ5曲ずつぐらい、良さそうな曲を持ち寄ったんです。実際にそれらの曲をカラオケで歌って選んだのが「オリビアを聴きながら」の別バージョンで、石橋さんの十八番の曲だそうです。この映画は佐知子がのびのびと自由に振る舞うのがとても重要なので、石橋さんがやりやすい曲がいいなと思いましたし、いざじっくりと歌詞を聞きこむと、この物語を象徴しているんですよね。出会った頃はこんな日が来るとは・・・と、本当に恋をしたことのある人なら誰でもそうですよね。ダンスシーンも石橋さんは本当に気持ちよさそうに踊ってくれ、撮っていて一番楽しいシーンでした。
 
 
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■人間のダメなところが愛おしいということを伝えたい。

――――本当に3人のセッションのようなシーンの数々が、青春映画の心地よさと切なさを体現していました。
三宅:柄本君、染谷君、石橋さん、3人ともこの映画をとても大事にしてくれていますし、僕もまた一緒に仕事をしたいと思います。青春って元々論理立っているものではなく、色々と矛盾しているものがせめぎ合っているのが青春の時間なので、その時々のシーンに僕自身も体ごとぶつかりながら誠実に反応していれば、その時にしか撮れないものを撮れるのではないか。そう思って、割と無我夢中でやっていましたね。
 
僕は、人間のチャーミングなところを見たいんです。映画を見て、キャラクターや役者を好きになりたいし、好きになってもらいたい。だから、人間のダメなところも出して、それが愛おしいということを伝えたい。僕にとってはそういう瞬間だらけの映画です。
俳優さんとの仕事も、一期一会ですし、特に青春映画は同じ俳優で何度も撮れるものではありません。だから一回きりと思って臨んでいます。ずっと見ていると、どの瞬間も一度きりです。それを記録できるのが映画だと思っています。
(江口由美)
 

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<作品情報>
『きみの鳥はうたえる』(2018年 日本 106分) 
監督:三宅唱
原作:佐藤泰志
出演:柄本佑、石橋静河、染谷将太、渡辺真起子、萩原聖人他 
2018年9月22日(土)~テアトル梅田、シネマート心斎橋、京都シネマ、イオンシネマ京都桂川、元町映画館、10月27日(土)~シネ・ピピア他全国順次公開
公式サイト⇒http://kiminotori.com/
(C) HAKODATE CINEMA IRIS

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ブサイク芸人殿堂入りのほんこんが
宇宙レベルでブサイクな<なにわプレデター>に進化!

プレデターをあまり知らない霜降り明星とスパイク小川と共に
大ヒット祈願!

大阪のシンボル“ビリケンさん”がプレデターと融合!
“ビリデター”に進化!!

 

1987 年の1 作目以降、延べ5 作品のフランチャイズを世に送り出し、米国はもとより日本を始め世界中で多くのファンを持つ伝説的作品『プレデター』。映画史上最も凶暴で醜悪な、危険なモンスターは、映画ファンのみならず、コミックやゲームのファンの心も鷲掴みにしている、類稀なる誇り高き宇宙最凶の戦士だ。


predeta-500-1.jpg比類なき格闘センスと圧倒的キル・スキル、そして強き者のハンティングを唯一無二の目的とし、女性や子供、そして武器を持たぬ戦闘意欲の無い者は決してターゲットとしない、侍を彷彿とさせる武士道を持ち合わせた超好戦的ハンター“プレデター”が、より強く、賢く、他の種のDNA を利用して遺伝子レベルでアップ・グレード<完全進化>し、『プレデター』『プレデター2』の正統的続編として再び我々の前に姿を現す!そして、突如現れた究極<アルティメット>のプレデターの正体と目的とは…!?

predator-ive-500-2.jpgそしてこの度、『ザ・プレデター』の公開を記念して、大阪・通天閣で大ヒット祈願イベントが実施された。まずゲストとして、人気の漫才コンビ・霜降り明星のせいやさん、粗品さん、そして2014 年、2015 年に吉本べっぴんランキングで1 位を獲得し、吉本坂46 の暫定初代センター有力候補のスパイク・小川暖奈さんが登壇。本イベントに呼ばれながらも「『プレデター』のことは、1 作目が生まれる前だったのでよく知らない。」と回答した彼らに、『プレデター』をよく知ってもらえるように、とMCが呼び込んだのは、なんと本作の主人公・プレデター!「こわいこわいー!殺されるー!」と一同が恐れる中登場したプレデターだが、登場するなり霜降り明星のせいやさんと握手を交わしたり、関西らしいコミカルなポーズでおどけて見せた。想像と違うプレデターに「関西人のプレデター?」と戸惑いながらも、実際にプレデターを前にして「めちゃくちゃリアル!」「迫力がすごい!」などと圧倒される一同。


プレデターの特徴と言えば、1 作目でプレデターはマスクを外した素顔をアーノルド・シュワルツェネッガー演じる主人公に見られ「なんて醜い顔なんだ・・・!」と言われるほどの醜い顔。そこで、MCに促され、スパイク・小川さんが恐る恐るプレデターのマスクを外すと・・・その素顔はなんと、吉本ブサイク芸人として殿堂入りを果たしたほんこんさん!!霜降り明星の2 人から思わず「なんて醜い顔なんだ・・・!」とお決まりのセリフがこぼれると、「誰が醜い顔やねん!今日は何も知らん自分らに『プレデター』をレクチャーしに来たんや。」と勢いよくまくし立てた。


predator-ive-500-1.jpg1作目が好きだというほんこんさん、「アーノルド・シュワルツェネッガーと戦ってめっちゃかっこよかった!(プレデターがマスクを外して素顔を見せるシーンで)なんで自分が出てんねんって思ったわ!」とすっかりプレデター気分に。プレデターとほんこん、共通点はブサイクかと思いきや、「私もプレデターもただのブサイクちゃうねん!男前な部分がたくさんあるんですよ!今日は皆さんにプレデターのことを紹介しましょう。」と、霜降り明星せいやさん、粗品さん、スパイク小川さんに“プレデター”についてレクチャーをし始めました。


「プレデターは、強敵には敬意を払う」と説明したところ、霜降り明星の二人より「ほんこんさんにとって、吉本で強敵って誰なんですか?」と質問を受け、ほんこんさんは「強敵というよりみんなライバルや。」と言いつつ、霜降り明星の二人に対して、「でも今の一番は君らちゃうか」と言い、「お笑い界のプレデターや!」と言われ、喜ぶ霜降り明星。プレデターの狩りをするという特徴から「楽屋で狩りしたらええねん。お前らがやっている師匠を狩っているのはおやじ狩りや!」と笑いを誘った。

predeta-500-3.jpg最新作『ザ・プレデター』では、通常のプレデターをはるかに上回るパワーを秘めた“究極の(=アルティメット)プレデター”が出現し、人類が絶体絶命の危機に陥ることを知った霜降り明星のせいやさん、粗品さんと小川さんは、「絶対勝てへんやん」「ほんこんさんが扮したプレデターとはまた違うの?」と気になる様子。そんな彼らにほんこんさんは「今週末、ハナキン公開やから映画館で観てや!」とアピールも忘れない。


プレデターのレクチャーが終わり、いよいよ“ビリデター”のお披露目。除幕され姿を現したプレデター化して進化したビリケンさんこと“ビリデター”の姿を見たほんこんさんは「(報道陣の)カメラの構え方が俺が出てきたときよりもすごい!」とコメントし周囲を笑わせました。続いて霜降り明星の二人からは「この顔でこの姿勢で座られたら笑ってまう。ちょっとかわいいですね。」と和んだ様子。小川さん「プレデターマスクをかぶるだけでだいぶ雰囲気が変わりますね。」とコメント。

predator-ive-500-3.jpg最後に代表してほんこんさんが「私にとって『プレデター』は思い出の映画です。30年前の感動がまた観られます!9月14日(金)に伝説襲来です!是非観てください!私も観に行きます!」と本作を猛アピール!霜降り明星やスパイク・小川もすっかりプレデターに魅了され、本作への期待が充分に高まる中、大ヒット祈願をしイベントは無事終了致しました。
 



『ザ・プレデター』

監督・脚本:シェーン・ブラック 『アイアンマン3』 出演:ボイド・ホルブルック トレヴァンテ・ローズ オリヴィア・マン トーマス・ジェーン キーガン=マイケル・キー ジェイコブ・トレンブレイ
原題:The Predator 全米公開日:2018 年9 月14 日 配給:20 世紀フォックス映画
画像 ⇒ © 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
動画 ⇒ © 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

公式サイト:  http://www.foxmovies-jp.com/the-predator/
公式Twitter:  https://twitter.com/foxjpmovie 
公式Facebook:  
https://www.facebook.com/20thFOXjp/__

2018年9月14日(金)~全国ロードショー!


(オフィシャル・レポートより)

 
 

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監督主催の焼肉につられて!?松田、永山、渋川、新井、窪塚&豊田監督の総勢6名が大阪に集結! 『泣き虫しょったんの奇跡』公開記念舞台挨拶
(2018.9.8 TOHOシネマズ梅田 別館・アネックス スクリーン9)
登壇者:松田龍平、永山絢斗、渋川清彦、新井浩文、窪塚愛流、豊田利晃監督
 
アマチュアからプロへ!年齢制限を乗り越え、史上初の偉業を成し遂げた脱サラ棋士、瀬川晶司の自伝的小説を、自身もかつてプロ棋士を目指していた豊田利晃が映画化。松田龍平とタッグを組み、一度はプロを諦めた男が再び夢に挑む姿を描く感動作『泣き虫しょったんの奇跡』が、9月7日(金)より絶賛公開中だ。
 
 
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公開直後の9月8日(日)TOHOシネマズ梅田 別館・アネックス スクリーン9で行われた公開記念舞台挨拶では、瀬川晶司役の松田龍平をはじめ、先輩棋士、山川孝役の渋川清彦、同じく棋士、新藤和正役の永山絢斗、清又勝役の新井浩文、中学時代の瀬川役でスクリーンデビューを飾った窪塚洋介の息子、窪塚愛流、豊田利晃監督の総勢6人が登壇。
 
 
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最初の挨拶では、
「温かい拍手をありがとうございます。来てくれてありがとうございます」(松田)
「今日は休みだったのでこのツアーに参加しています。楽しんでいってください」(永山)
「龍平が入って来た時に、軽めのキャ〜があったのですが、渋キャ〜清彦です。僕も今日休みだったのでこのツアーに参加しました(笑) まだまだ夜まで楽しもうと思います」(渋川)
「僕も休みだったので大阪に来ました。完全飲みに行く格好ですから、この後すぐに行きたいと思います。今日は映画館に、映画を見に来てくれてありがとうございます」(新井)
「こんにちは。今日は見に来てくださってありがとうございます」(窪塚)
「ツアーを企画した監督の豊田です。僕は大阪市東成区出身なのですが、大阪でみんなと一緒に舞台挨拶に来れることはなかなか珍しいので、短い時間ですが楽しんでください」(豊田監督)
と、ツアーという名の豊田監督主催、焼肉が待っていることが明かされ、豊田監督の地元ならではのリラックスしたムードと、豊田組の和気藹々とした雰囲気が伝わってきた。
 
 
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実際の撮影では、キャストそれぞれに苦労した箇所があったそうで、中でも新井浩文演じる清又勝は、「色々な将棋指しの癖を集めたキャラクターで新井さんにぴったり」(豊田監督)というだけあり、数々の棋士の中でもかなり濃いキャラクターになっている。撮影を振り返った新井は、「撮影中は何度も同じことをやらされた。一往復走るシーンでは、テストから本番まで20〜30回走り、まさか将棋の話で筋肉痛になるとは思わなかった」と苦労話を披露。
 
 
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渋川清彦演じる先輩棋士、山川孝は、ムードメーカー的存在で、歌うシーンも多いが、「(撮影では)大事マンブラザーズバンドをまる一曲歌った。(松田)龍平に付き合ってもらってスナックに行って歌った記憶がある」と撮影のオフ時間の過ごし方を語ると、新井からは「龍平もはなれ組を歌っている」と意外な一面を披露。
 

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松田龍平演じる瀬川のターニングポイントとなる対局相手ともなる新藤を演じた永山絢斗は、松田との共演を振り返り、「贅沢な時間でした。龍平君は豊田さんの『I’m Flash』でご一緒して以来で。嬉しかったです」と話すと、松田も「あの湖のシーンは良かったですね。奨励会のプレッシャーを抱えていたときに夕日が綺麗で、プレッシャーが抜けました」と撮影を振り返る一幕もあった。さらに、瀬川と対局し、瀬川が「負けました」と言った瞬間の新藤の表情に話が及ぶと、豊田監督が「役者人生で一番いい顔をしてくれと言ったらあの顔が来ました」。将棋がキャストの中で一番強く、自分の駒も持っているという永山は「元々将棋をしていたけれど、この映画を見て色々やっていたらどハマりして、嘘みたいに毎日やっている」と将棋愛を語った。
 
 

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中学時代のしょったんこと瀬川を演じた窪塚愛流(あいる)は、オーディションのことを聞かれると「オーディションが初めてだったので、緊張してあまりうまくできなかったと思ってました。決まった時むちゃくちゃ嬉しかった」と当時の気持ちを語った。豊田監督は、「彼が小学生の時、お父さん(窪塚洋介)と一緒に旅行をして、その時から勘がいいなと思っていた。今回、お父さんに電話して、役者やりたいと言っているかと聞くと、やりたがっていると返事があったので、それならオーディションにおいでよと声をかけたんです」と裏話を明かした。さらに、「斎藤工さんが、愛流をみて、『御法度』の時の松田龍平さんと同じぐらいの衝撃と言っていた」と明かすと、すかさず松田が「僕も15歳の時にやらせてもらいましたが、(愛流は)俺よりしっかりしてます。当時僕は人の目とか見れなかった」と堂々と舞台挨拶で挨拶をする窪塚をたたえた。
 
 

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将棋を指すシーンから始まる本作では、将棋を指す手つきも重要で、「所作のようなもので難しいので、3ヶ月前ぐらいから練習してもらった」と豊田監督が語ると、松田は「将棋を指すのに決まりごとはなく、棋士によって指し方が違う。僕の場合は本人(瀬川晶司)がいつもいてくれたので、一番やりやすかったです」と練習を振り返った。本作のエンドクレジットで王将を指しているのは豊田監督自身だが、そのシーンを監督した松田は「将棋を指すシーンは寄りの撮影が多く、1ミリでもずれたら撮り直し。監督にもプレッシャーを味わってもらおうと思って・・・」と何テイクも重ねたという。また、瀬川が精神的に追い詰められ、渋谷の横断歩道でズブズブと沈んでいく印象的なシーンの撮影では「1回目はリアルに泥と思ってしまったが、心の中のお芝居をもう一度やりたいなと思って」と再テイクを重ねたことを松田が語り、「しょったんの中で、豊田組だなと思ったシーン」と明かすと、豊田監督も「スタジオに沼を作って大がかりのセットだったので、1回で決めろよと言って、テイクの後、モニターの横で龍平が立っていたので、もう一回やりたいのかと思って」と松田の意を汲んだ再テイクシーンを振り返った。
 
 
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最後に、
「豊田さんが監督20周年、僕も15歳に役者を始めて20周年。お互いに20年という節目で、一緒にやれてうれしいです。初めて一緒に映画をやった時からたくさん影響を受けたし、そういう作品で愛流君のように初めて映画をする人がいるのは感慨深いです。すごくいい映画になったと思います。今日はありがとうございました」(松田)
「原作を読んで、人の出会いの先に自分がいるんだろうなと思いました。今日いる全ての人もいろんな出会いがあって今いると思います。奇跡は人との出会い、皆さんにもいい出会いがあることを祈っています」(豊田監督)
と挨拶したが、それだけにはとどまらない。最後に豊田監督は新井に締めのギャグを指名し、アドリブで何もギャグが出ない新井に助け舟で、最後は渋川の一発ギャグで締めくくった。常連だけでなく、窪塚愛流という新しい才能を得て、さらに進化を遂げる豊田組の『泣き虫しょったんの奇跡』。人との出会いが奇跡だとすれば、奇跡はある意味手の届くところにある。見過ごしたり、諦めてしまわず、奇跡を信じること、年齢を言い訳にせず努力することを教えてくれる、感動作だ。
(江口由美)
 

<作品情報>
『泣き虫しょったんの奇跡』
(2018年 日本 127分)
監督:豊田利晃
原作:瀬川晶司「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社刊)
出演:松田龍平 野田洋次郎 / 永山絢斗 染谷将太 渋川清彦 駒木根隆介 新井浩文 早乙女太一 / 妻夫木聡 松たか子 美保純 イッセー尾形 小林薫 / 國村隼
公式サイト → http://shottan-movie.jp/
(C) 2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 (C) 瀬川晶司/講談社