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芸舞妓の舞踊ではんなりと始まり、

OSK日本歌劇団による華麗なる歴史絵巻に魅了され、

類稀な石見神楽に圧倒される、大興奮の光と舞踊の祭典!

 

12/7㈭から12/11㈪までの5日間、京都先斗町歌舞練場で開催中の《ZIPANGU光が彩る演舞祭 IN 京都》。

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1時間半というコンパクトな時間で、日本の伝統芸能を誰でも分かりやすく気軽に楽しんでもらおうと企画された、全く新しい試みである。公演は三部に分かれており、第一部が芸舞妓による舞踊第二部が「OSK日本歌劇団」によるレビュー第三部が「万雷」による石見神楽で構成されている。従来の演舞にLEDライトを使った電飾やエキゾチックなライティングなどを駆使し、演じ手も奏者も観客も一体となって、異次元の歴史絵巻の世界を堪能できる斬新な体験型エンタテイメントとなった


zipangu-bu-osk-500-1.jpg第一部は、「〽︎月はおぼろに東山~」でお馴染みの「祇園小唄」を三味線と小唄に合わせた舞妓さんの舞ではんなりと始まる。第二部のOSK日本歌劇団のレビューでは、宮簀姫(みやずひめ)の「草薙の剣(くさなぎのつるぎ)」(皇位継承のための三種の神器のひとつ)を巡る日本武尊(やまとたけるのみこと)や源義経・織田信長といった三人の英雄たちとの時を超えた歴史絵巻を歌と踊りで華麗に魅了する。そして、小休止を挟んだ第三部では、島根県西部の石見地方で古くから伝わる伝統芸能の石見神楽「万雷」による大蛇伝説「ヤマタノオロチ」が登場!大太鼓・小太鼓・銅拍子(手打ち鉦)・横笛の奏楽が舞台上の舞手との息詰まる大迫力のセッションは、圧巻!!! (奏楽の皆様、45分にも及ぶ、ぶっ通しの力強い演奏、本当にお疲れ様でした!)


zipangu-bu-gakusou-500.jpg神楽で演じられるのは、大蛇伝説「ヤマタノオロチ」をベースに、天照大神(あまてらすおおみかみ)より命を受けた倭姫が、日本武尊に変装して闇堕ちした宮簀姫と「草薙の剣」を奪還するという冒険譚。人間の男が鬼の棲み処にやって来た時、鬼女は男の血を酒にして肉は酒の肴にしてやろうと企むが、その男があまりにも見目麗しかったため、喰らわず仲間にする。そして、男が持参した酒で宴を催すことに…鬼も大蛇も泥酔した隙に討ち取ろうと死闘を繰り広げ、見事大成功を収める。鬼女もイケメンには弱かったようだ(笑)。


zipangu-bu-iwami-500-1.jpg最終幕では、出演者総出で華やかなフィナーレを飾り、大興奮の内に演舞祭は幕を閉じた。先斗町歌舞練場を出た多くの観客は興奮冷めやらぬ状態で、先斗町始め木屋町や河原町界隈へと散って行ったが、その足取りも気持ちも軽くなっていたのは確か。筆者も、久しぶりに「志る幸」で利休弁当にお酒を1本を付けて、京都の新たな愉しみに想いを馳せながら戴いて、大満足で帰路に着いた♪


zipangu-bu-iwami-500-2.jpg関係者のひとりは、「今回は5日間だけの公演だが、今後はさらにブラッシュアップして、演劇ファンは勿論、国内外からの観光客にも気軽に楽んで頂けるような、日本の新たな名物公演になっていくようにしたい」とホーフを語ってくれた。今後の《ZIPANGU》の活躍にも注目していきたい。
 


【オマケ】

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〈スペシャル体験チケット〉では、公演の前に神楽鈴を持った神官やいたずら邪鬼が木屋町や先斗町界隈を案内してくれるというので参加してみた。まだまだ知らないことの多い京都の伝説などを紹介してくれるのかと思いきや、ZIPANGUの“光るはっぴ”を着た参加者全員でパワースポットを巡っては、神官のリードで輪になってパワーを体得するという、一風変わった街歩きとなった。途中、3匹の邪鬼が参加者にちょっかいを出そうとするも神官たちに咎められ、街行く人々も「何事や?」と突然現れた怪しい集団に驚いていた。まるで仮装して街を練り歩いているようなワクワクする面白い体験となった。そう感じられたのもパワーを体得した証なのかな?


zipangu-machiaruki-500-3.jpgさらに、先斗町歌舞練場の会場内でも、公演が始まる前や小休止の時、それに最終幕の総出のフィナーレでは、神官たちも邪鬼たちも客席で踊り回って、観客も一体となって大興奮の演舞祭を盛り上げた。まさに体験・体感型エンタテイメントとなった。


(河田 真喜子)

・オフィシャルレポートはここちら⇒ http://cineref.com/report/2023/12/zipangu.html

「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」詳細はこちら→https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#

 
 

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12月27日(木)より、京都市中京区の先斗町歌舞練場にて、全身で感じる“光のエンターテインメントショー”をキーワードにした完全オリジナルの新作公演「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」の初日を迎えました。

当日は芸舞妓さんOSK日本歌劇団石見神楽、3種の舞の舞台と、LEDの光がコラボレーションし、満席の歌舞練場は大きく盛り上がりました!熱気に包まれた公演の様子をお届けいたします。


◆ 「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」概要 ◆

・公演期間:
 2023年12月7日(木)~12月11日(月)

・場所:先斗町歌舞練場
(京都府京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町130)

・出演:①芸舞妓(先斗町お茶屋営業組合)

 ②OSK日本歌劇団:千咲えみ、華月奏、椿りょう、
    純果こころ、柊湖春、南星杜有、奏叶はる

 ③万雷(石見神楽)

製作:松竹株式会社
企画:松竹株式会社 / MPLUSPLUS株式会社
後援:京都市 / 公益社団法人京都市観光協会 / 先斗町お茶屋営業組合
協力:株式会社OSK日本歌劇団
協賛:株式会社イープラス
チケット:販売中(全4種)

<一般チケット> 当日8,800円 前売り7,040円
<スペシャル体験チケット> 当日12,100円 前売り8,470円
<VIPチケット 先着限定オリジナルはっぴ付> 当日33,000円 前売り16,500円
<VIPチケット> 当日33,000円 前売り16,500円

公式サイト: https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#
公式X(Twitter): https://twitter.com/zipangu_kyoto
公式Instagram: https://www.instagram.com/zipangu_kyoto/ (メモURK要確認)



本公演は、新作歌舞伎などを数多く手掛ける戸部和久が作・演出を、日本舞踊家の尾上菊之丞が演出・振付を担当。光の演出とイマーシブ体験が初めて日本の伝統文化に融合した、圧巻の舞台となりました。


zipangu-bu-maiko-500.jpg公演のはじまり、第一場を飾るのは、会場となる先斗町歌舞練場で日本の伝統を継承されている芸舞妓さんです。地方さんが奏でる三味線に合わせ、6人の芸舞妓さんたちが美しい舞を披露。その伝統的な美しさに酔いしれ、観客も一気にZIPANGUの世界に引き込まれました。


zipangu-bu-osk-500-1.jpg第二場では、力強く堂々とした曲調の「ZIPANGU」が流れ、ドローン幕の日本武尊のイラストをバックに、OSK日本歌劇団の娘役トップスターの千咲えみと、華月奏、椿りょうが登場。レベルの高い踊りと、幻想的な光が包む演出が相まって、観客たちも思わず息を吞む。

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今回のストーリーは、宮簀姫(みやずひめ)を中心に、日本武尊・源義経・織田信長といった三人の英雄が時を超えて草薙の剣を巡り繰り広げる壮大なストーリーです。千咲えみ演じる宮簀姫の思いが溢れる切なくも美しい独唱から物語は始まります。


その後、舞台の雰囲気は打って変わり、燃え盛る炎のシーン。燃えるドローン幕をバックに力強く舞うのは日本武尊役の椿りょう。2本のLEDフラッグを両脇に抱えての高速ターンには会場から拍手が沸き上がりました。椿さんの息を吹きかける動作に合わせ、舞台上だけでなく、会場中のLEDポールが赤から青に変わるパフォーマンスは圧巻です。


zipangu-bu-osk-240-2.jpg再び「ZIPANGU」の音楽が流れ花道から現れたのは、織田信長役の華月奏。宮簀姫と心を通わせ、草薙の剣を解き放つシーンは歌の掛け合いからも気持ちが高鳴ります。第二場ラストには7人のフルコーラスが会場を流れ、舞台は最高潮を迎えます。激しい光の照明とドローン幕には数々の年号が映し出されます。そしてその後ろに浮かび上がるのは、第三場で登場する巨大な大蛇の姿。どのような展開になっていくのか、OSK日本歌劇団の力強くも美しい演技と光の演出が融合した舞台に、観客は舞台の魅力に引き込まれました。


zipangu-bu-iwami-500-1.jpg第三場は、島根県西部の石見地方で古くから伝わる伝統芸能の石見神楽「万雷」のステージです。解 き放たれた草薙の剣によって、その魂が闇へと落ち、大蛇の姿に変貌した宮簀姫。天照大神より命を受けた倭姫が、男を装い日本武尊のうつし身となって、大蛇を退治 し、草薙の剣を取り戻す冒険譚。


zipangu-bu-iwami-240-1.jpg壮大な物語を、石見神楽らしい華やかな衣裳と独特のお面を身につけた神楽師たちや、会場に響く和楽器を用いた生演奏に、光の演出が加わることで、更に倭姫たちの神々しさが増し、神秘的な雰囲気に包まれました。


倭姫が4匹の大蛇を順番に倒していく、最大の見せ場を迎え、クライマックスでは会場全体を支配するかのような存在感の全長約17メートルの光る大蛇が登場し、観客を圧倒させました。体にはLED5,000個が巻き付いており、16色に点灯します。神楽師たちの力強いパフォーマンスと光り輝く大蛇の存在感が混ざり合い、観客はまるで神話の世界に迷い込んだかのような感覚を味わっていただきました。

 



また今回の公演は、伝統芸能にイマーシブの要素を加えた初めての公演です。よりイベントを楽しみたい方向けの「スペシャル体験チケット」は、神官や妖怪に扮したイマーシブ体験キャストがご案内する特別な京都の街歩き体験ができるものです。また、会場の最前列で舞台を楽しむことができます


zipangu-machiaruiki-500.jpg体験演出を手掛けるのは、イマーシブシアターを多数制作してきたノーミーツ主宰の広屋佑規。物語の世界とお客様をつなぎ、ZIPANGUの世界へと誘うキャストたちと、MPLUSPLUSが新開発した光るはっぴを身にまとい京都の町を練り歩く様子はまるで光る百鬼夜行のよう。光る集団が街歩きしている様子は体験している人々も、街中の通りすがりの人々も「ZIPANGU」の世界に引き込まれていました。


zipangu-machiaruiki-240-1.jpg会場に到着した後も、寂しがり屋な妖怪たちは観客にちょっかいを出しに客席に遊びに来ます。幕間では、イマーシブキャストの踊りに合わせ、第三場後、ショーのラストを飾るのは、会場全体で行う「舞上げ」パート。会場を包むまばゆい光の中、万物への感謝の気持ちを表す喜びの舞を踊ります。舞台にはこれまでの全出演者たちが登場し、クライマックスは熱気に包まれ最高潮。お祭りのような雰囲気で会場全体で踊りを通して喜びを分かち合う様は、まさにノンバーバル。日本発の唯一無二のエンターテイメントショーとなりました。


今回の光の演出を担うのは、MPLUSPLUS。テクノロジーを駆使し、光や音によるステージ演出を特徴とするクリエイティブ集団です。東京2020パラリンピック開会式をはじめ、国内外問わず数々のステージ演出で、パフォーマーやミュージシャンなど演者のためのツールとしてプロダクトやシステムを多数開発し、アート&テクノロジーを総合芸術として拓いています。アメリカズ・ゴット・タレントにも参加し、20,000組の応募者から55組に絞られたセミファイナルでパフォーマンスを披露しました。


zipangu-bu-iwami-500-2.jpg今回の映像は全て新作となり、伝統芸能と最新のテクノロジーを駆使した光の演出はこれまでの「伝統芸能」を全く新しいものに感じるのではないでしょうか。演者の動きと空間が連動した光の演出は、MPLUSPLUSだからこそできるもの。芸舞妓の舞踊、OSK日本歌劇団、石見神楽の格式ある優美さと本物の良さはそのままに、鮮やかな光に彩られた新しい舞の舞台はインバウンドの方々でも、国内在住の方でもお楽しみいただける内容となっています。国内外問わず、日本の伝統芸能が何を選択して観劇していいか分からない人が多いので、1時間半ほどのコンパクトなショーを目指し完成した「新しい伝統芸能」の形を目指します。
 


「ZIPANGU 光が彩る演舞祭」の

・詳細はこちら⇒ https://www.shochiku.co.jp/pj/zipangu-kyoto/#

・体験レポートはこちら⇒ http://cineref.com/report/2023/12/zipangu-in.html


(オフィシャル・レポートより)

 

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