レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2014年9月アーカイブ

mother-550-2.jpg★2014年9月28日(日)なんばパークシネマにて
★ゲスト:楳図(うめず)かずお監督(78)、片岡愛之助(42)、舞羽美海(まいはねみみ)(27)


『マザー』
(2014年 日本 1時間23分)
監督・脚本:楳図かずお、共同脚本:継田淳
出演:片岡愛之助、舞羽美海、中川翔子(友情出演)/真行寺君枝

2014年9月27日(土)~全国ロードショー

公式サイト⇒ http://mother-movie.jp/
(C)2014「マザー」製作委員会


 

~ 関西出身3人衆による、ホラー映画爆笑PR作戦!? ~

 

mother-550.jpg楳図かずお先生のせいで、子供の頃“ヘビ女”や“クモ女”のように美しい顔が急に豹変する化け物が恐くて堪らなかった。(今でもホラーは苦手だ)「おろち」「洗礼」「漂流教室」などの恐怖マンガの巨匠かと思えば、シュールなギャグで大ブレイクした「まことちゃん」の生みの親でもあり、“グワシ!”は社会現象ともなった楳図かずお。満を持して77歳にして初監督作品となったのは、母親と息子の歪んだ愛情関係が恐怖を生むという、彼自信にしか書けない自伝的要素を多く含むオリジナル本の「マザー」の映画化である。
 

深い愛情故に母親イチエの亡霊に襲われる楳図かずおとさくらを演じた片岡愛之助さんと舞羽美海さん、そして監督初挑戦の楳図かずお監督の3人が、公開2日目の〈なんばパークスシネマ〉に登場して舞台挨拶が行われた。3人とも関西出身とあって和やかな雰囲気で悲しくて恐い映画をPRしようとするが、どうしても笑いのノリになってしまう。
 


 
mother-ume-1.jpg――― 最初のご挨拶を。
楳図監督:ご一緒に、“グワ~ッシ!”(いきなりのアクションに会場騒然!)満を持して監督しましたが、ようやく公開に辿り着くことができました。恐かったでしょう?(拍手)ありがとうございます。恐くないホラーというのはどうかな?と思いますので、恐いシーンをしっかり入れました。どうぞお楽しみ下さい。

愛之助:その「楳図かずお」を演じました片岡愛之助です。本日はどうもありがとうございます。「まことちゃん」で育ってきましたので、楳図先生の作品に出られて本当に嬉しいです。現場でもこの調子で和やかな雰囲気だったのですが、これでホラーになっているのか心配だったのですが、最後には「うわっ!」と叫ぶほど恐い映画になっていて安心しました。

舞羽:楳図先生と謎の怪奇現象に立ち向かう編集者の役を演じております舞羽美海です。エンドロール最後まで「ウメズ・ワールド」全開の映画に出演できて本当に楽しかったです。ありがとうございました。


――― 「14歳《FOURTEEN》」(‘90)以来のオリジナル作品ということですが?
楳図監督:そうなんです。やっと「マザー」に辿り着くことができました。辿り着いたら大阪なんばの劇場だったと…(愛之助:ここ笑うとこですよ!)(笑)

――― 監督デビュー作ですが、公開したという実感は?
楳図監督:ここで公開したという後悔はしてませんで…(笑)公開したという喜びに満ち満ちておりますので、ここで失敗して堪るか~!という感じです。

mother-ai-2.jpg――― とてもホラー映画の舞台挨拶とは思えない雰囲気ですが…?
愛之助:ホントですね。こんなに和気あいあいとして笑って「どうでしたか?」なんて訊くことはあまりないと思うんですが、これも監督の人柄でしょう。撮影中もいつも監督はムードメーカーでした。監督と私の共通点は、「楽しんで仕事をする」。つまりいい意味の遊びの延長で仕事ができたので、本当に楽しかったです。

この作品のマンガ本に、お風呂に入っている楳図先生の所にさくらが素っ裸で入って来るページがあって、「このマンガ、結構キワドイね。本番で出てきたらびっくりするよね?」なんて話していたら、映画の終盤でマンガを書いている僕の後ろから舞羽さんが寄って来て「あっ、私と同じ名前!」というシーンがあるのですが、その時たまたまめくったページがそのお風呂のページだったんです!二人ともびっくりしました(笑)。
舞羽:とても生々しい表情になりましたが…。
楳図監督:微妙なテンションの上がり方が面白いね!(笑)
舞羽:その時の愛之助さんの表情も見てほしいです。

mother-mai-1.jpg――― 1回見ただけでは分からないシーンがこの映画にはいっぱいあります。他にも思いつかれることは?
舞羽:さくらが初めて楳図先生のお宅に伺うシーンで、部屋の中に「まことちゃん」グッズがあちこちに飾ってあることです。人形やマグカップや隠れまことちゃんがいっぱいで、きっとマニアックな方には堪らないのでは?

――― 舞羽さんは宝塚歌劇の娘役トップでいらっしゃいましたが、ホラーは初めて?
舞羽:初めてです。意外とアクションシーンが多くて、真行寺さんをいろんな物で殴ったり、崖から落ちたりと、走り回ったり、転んだりと。

楳図監督:結構体力要る役でしたね。
 

 

mother-ai-1.jpg――― 愛之助さんは、気付かれた所はありますか?
楳図監督:愛之助さんが気付いたとこ?
愛之助:いえいえ、僕のコーナーです(笑)。僕のボーダーの幅が変わったのを気付かれましたか?赤と白のボーダーは楳図かずおのトレードマークですが、「いざ、やるぞ!」という強気の時には幅が太く、弱気になると幅が小さくなるんです。
楳図監督: (愛之助さんのストールを持って)今日は弱気という訳ではありませんが(笑)。
愛之助:今日は若干控え目という感じですね(笑)。

――― 今日お越し頂いた皆さん関西ご出身の方ですよね?
楳図監督:そうなんです!それでどうしても関西のノリになってしまうんです。
――― 関西のノリで明るかったんですか?
楳図監督:そうですね、多分そんな気がします(笑)。舞羽さんは暗いシーンなのに明るい感じに喋ってしまい、音声さんに注意されてました。関西ということがバレてましたね。

――― 楳図監督が奈良県で、愛之助さんが大阪府、舞羽さんが兵庫県ご出身ということですが…?
楳図監督:今回関西パワーも影響したのですが、血液型も影響していたんです。僕がO型、愛之助さんがB型、舞羽さんがA型、真行寺さんがAB型と、4人ともバラバラなところが面白い。特に真行寺さんは、今まで綺麗な役が多かったのですが、AB型なので綺麗な反面崩れた役もできるのでは?と考えました。あの綺麗で優しそうな表情が恐かったでしょう?
(会場シーン)
楳図監督:はい!

愛之助:監督、自問自答してるじゃないですか?(笑)
楳図監督:人間の実態を見てしまったようで、余計に恐くなると思います。

――― 撮影場所は監督の実際のお家なんですって?
mother-2.jpg愛之助:そうなんです。よく知られている赤白のボーダーの家ではでなく、監督は沢山のお家をお持ちなんで…
楳図監督:家を建てるのが趣味なんです。家も僕の作品だと思っています。赤と緑のお皿も置いてますよ。
愛之助:緑が多い素晴らしい環境の、とても素敵なお家です。

――― 楳図かずおのプライベートも垣間見れる映画にもなっているんですね?

楳図監督:そこをベースにして物語を作っていくんです。フィクションだけでなく、真実の部分も多いんですよ。例えば、愛之助さんが掌にペンを突き刺すシーンがあるのですが、本当に掌に傷があるんです。経歴や育った場所もすべて本当なんですが、全部足すとウソになってしまうんです(笑)。

――― 是非次回作も撮って下さいね。
楳図監督:ありがとうございます。そのためには皆様の後押しが必要だと思いますので、是非応援して下さい。

mother-mai-2.jpg――― 最後のご挨拶を。
舞羽:何度見ても楽しい映画だと思います。真行寺さん演じるマザーの深い部分にある愛情のゆがみ方とか、見れば見る程味が出てくる楽しいホラー映画だと思いますので、是非何度でもご覧頂きたいと思います。

愛之助:ホラー映画を見終えた後の舞台挨拶とは思えないほど和気合いあいとしていますが、監督、次は喜劇を作ったらどうですか?
楳図監督:あ~それはいいね!その時は愛之助さんはお笑いの役になっちゃうよ。
愛之助:勿論!喜んで頑張らせて頂きます(笑)。先程からお話に出てきておりますような見落とされた部分を何度でもご覧頂きたいと思います。

楳図監督:恐いだけじゃなくて、人間の心理、普段隠れている奥深い部分とか、人生の中の本能による苦悶などがしっかり裏に張り付いています。是非、ご近所、お友達などともう一度ご覧頂きたいと思います。そして、最後に「うわ~っ!」と脅かしてあげて下さい。

 


【STORY】
mother-4.jpg楳図かずお(片岡愛之助)の生い立ちを本にしようと担当編集者のさくら(舞羽美海)は初めて楳図家を訪れ、独特な「ウメズ・ワールド」グッズで囲まれた自宅の中で、母親イチエ(真行寺君枝)の不思議なパワーを感じる。調査のため楳図かずおの生まれ故郷を訪れ、イチエに関する忌まわしい過去が明らかになると同時に、楳図かずおの近親者やさくらの身辺で次々と恐ろしいことが起こっていく……。


大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹など、全国絶賛公開中!  

(河田 真喜子)

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『毎日がアルツハイマー2 ~関口監督、イギリスへ行く編~』関口祐加監督インタビュー

(2014年 日本 51分)

監督:関口祐加  出演:関口宏子、関口祐加他
10月4日(土)~第七藝術劇場、11月8日(土)~神戸アートビレッジセンター、今秋京都みなみ会館他全国順次公開
※第七藝術劇場10月4日(土)10:30回上映後、関口祐加監督トークショー&舞台挨拶あり
第七藝術劇場10月4日(土)より前作『毎日がアルツハイマー』も併映
(C) 2014 NY GALS FILMS
 
 

~認知症介護先進国のイギリスに学べ!介護の日々も驚くべき変化が・・・~

 
認知症の母親、宏子さんの介護の日々を、笑いたっぷりに描き、今まで私たちが持っていた認知症や認知症介護の負のイメージを取り払うパワフルさをみせたドキュメンタリー『毎日がアルツハイマー』から2年。認知症ファーストステージで、認知症になったことを自覚して苦しみ、家に引きこもっていた姿から一転し、パート2でセカンドステージに入った宏子さんは外出、入浴と何年も拒絶していた日常生活の行動を調子がいいときには再開し、関口監督と楽しそうにスーパーで買い物をする。認知症であることに慣れ、家族の励ましのもと、よりユーモラスな素顔を披露していく。
 
宏子さんの日々を追うだけではなく、関口監督が認知症ケアを調べているうちに強く興味を持ったパーソン・センタード・ケア(認知症の人を尊重するケア)の本場イギリスで取材を敢行。認知症ケア・アカデミーでのワークショップ参加の様子や、介護の様子、精神科医で認知症ケア・アカデミー施設長のヒューゴ博士との語らいを通じて、理想的な認知症ケアのあり方や、介護している関口監督自身の不安も赤裸々に語られるのだ。
 
認知症の母親との日々を介護者でありながら、映画監督として提示し続ける関口監督に、前作の反響や、セカンドステージに入った母宏子さんについて、そして今回取材したパーソン・センタード・ケアについてお話を伺った。
 

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―――前作『毎日がアルツハイマー』(以下毎アル)は大反響を呼びましたが、介護する側でもある監督ご自身にどんな変化がありましたか?
『毎日がアルツハイマー』は私が考えていた以上にみなさんにとってインパクトがあったと思います。色々な場所で上映してくださるということで、地方までくまなく上映しに回りましたし、今回パート2を作るに当たってご覧になったみなさんからの要望がすごかったです。「(2年半閉じこもった)お母さんはその後どうなりましたか?」「最後に登場したイケメン看護士はどうなりましたか?」等、続きが知りたいんですよね。この作品はご自身が認知症の家族の介護をされている方が多く観に来て下さったので、会場でのQ&Aも私との距離感が非常に近くて、まさに初めての体験でした。どうしても監督は観客から「映画を作った人間」と捉えられますが、私自身が介護者でもあるので、みなさんとフラットな関係が築け、介護者でもある私にどうしたらいいかと聞かれることも多かったですし、パート2を作ろうと背中を押していただきました。
 
―――毎アルは我々が持つ認知症のイメージを大きく変える役割を果たしましたね。
公開初期は「認知症の母親をさらけだすとはどういうことか」といった批判もありました。私の中でもう一度反芻したときに、「私は年をとることも、認知症になることもちっとも恥ずかしいと思っていない。逆に世の中は認知症になることも年をとることも恥ずかしいのか」と視点の違いに気付いたのです。私は母を観ていると、やりとりが面白くて笑えますから。
 
―――認知症に関する映像作品は続々登場していますが、毎アルでは認知症の母宏子さんをしっかり受け止め、母親の新しい一面を見つけることが喜びであるようにも映ります。
世の中の物語はたくさんあるようで、決まっていると思うんですよね。何が違うかといえは、小説もそうですが作る人間・書く人間の視点です。物の見方や切り口がどうなのか。世の中一般は「認知症になったら人生はおしまい、もう大変だ。認知症を予防するにはどうするか」という考えが占める中で、私の母への見方はそうではないという部分がすごくありました。監督として当然のことを提示したまでです。
 

■本音で生きる母から出た言葉「ギャラをよこせ!」「天職がみつかってよかったね」

―――宏子さんはご自身の姿がスクリーンに映し出され、映画が大反響を呼んだことで、何か変化はありましたか?
「ギャラをよこせ!」と言っています。好きなことは食べること、金、寝ることの3つだと常に言っていますから。先日、ヒューゴ先生から電話がかかってきて、「イギリスのBBCが本作のことを紹介し、イギリスでもお母さんは有名になったと言ってあげて」と言われたので伝えると、母は「ギャラをもっと上げろ」と。
 
―――宏子さんご本人は何が起こっているか分かっていらっしゃるんですね。
最初の頃は私が映画監督になることにずっと反対していましたが、認知症になって建前や世間体がなくなり、本音で生きているようになってはじめて、「天職がみつかってよかったね」と私に向かって言ってくれました。はじめて言われて、私もびっくりしました。あれだけ真面目で、いつも世間体を気にしていた母が、認知症の力を借りて本当に自分を解放しているのです。多分認知症を受け入れるというより、開き直っているのでしょう。ただ開き直るには家族の応援が必要で、そこが介護の一番大切なところです。
 

■「やりたいことしかやらない」ことの価値

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―――介護する側から発信するメッセージが重要ですね。
家族が「今のおばあちゃんがいい!」と言うのです。私の息子も「今のおばあちゃん、前よりずっといいよ」と言いますし、そういうメッセージを周りが伝えると、本人も「まあいいか」と思えます。そして本人も言うとおり「やりたいことしかやらない」ということのすばらしさです。逆に言えば、今まではやりたくないことを勤めとしてやらなければいけなかったことが母には多かったのです。大家族で料理をたくさん作ってきましたが、実は料理を作るのも嫌いだったみたいです。真面目に社会的規範に沿って生きてきた人は「やりたことしかやらない」ことは許せないじゃないですか。その価値が分かるのは、私自身がやりたくないことはやらないで生きてきたからです。だから生きてきた人間の器が問われますし、そこで介護者が患者とぶつかってしまうのです。
 
―――一方で、監督は家族での認知症介護は難しいとおっしゃっていますね。
今回のパート2では色々な家族にお会いしてお話を伺い、血がつながっている家族が介護をする難しさを痛感しています。子どもは自分の面倒を見てくれた親がこうなってしまったという想いが強く、親に対する期待もあれば失望も強いです。ただ、想いというのは自分の気持ちであり、自分の気持ちが最初に来てしまうのです。そういう状況下で隠れた場所での虐待や言葉の虐待もあります。でも一番辛いのは認知症になった本人だというところにシフトしていかなければなりません。私は家族が介護するのには限界があると思っていますが、厚労省が24時間体制で家族で介護という方針を出したので大きな疑問を抱いています。そこで何かオプションを考えなければと思ったときに出会ったのがパーソン・センタード・ケア(以降P.C.C)でした。
 

■「介護しやすい」状態に生じる、虐待の力関係を自覚する

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―――今回母親がセカンドステージに入り、抵抗される場面が少なくなった反面、監督はだからこそ浮き出てきた介護者としての悩みを相談されています。
母にとってはセカンドステージがあってよかったなと思える一方、はじめて介護している私自身の不安、つまり「母親を殺そうと思えば殺せるという恐怖」を覚えました。介護相手は今までとは違い、こちらの言うことを聞いてくれるようになってしまい、普通の人は「介護しやすい」と思うでしょうが、私の感受性では「怖い」と思ってしまうのです。
 
虐待はなぜ起きるのかとずっと考えていたのですが、「私は母に対して圧倒的な力を持つ立場にたっている」という、虐待の力関係が生じているのです。イギリスでお話を聞いたときも、認知症の親を虐待したのは、実はいい人だったと言われていました。介護は力関係が虐待につながることを意識していないと、プロでさえ大変なのに家族はなおさら大変です。ヒューゴ先生は、「介護している人は孤独なので、支えが必要。支えがない中で介護をすることがいかに危ないか」とおっしゃっていましたが、密室の中で行われている介護は、虐待の温床なのです。ですからパート2ではそういう危険性を引っ張り出したかったですね。私も母に精神的に頼られる重さを感じる時があるので、セカンドステージは私自身が気をつけなければと思っています。
 

■認知症にとって大切なのは、認知症の人の気持ちをどう理解するか

―――認知症のケアですが、内科、脳外科ではなく精神科の先生が登場しますね。

苦しんでいる人の気持ちを理解するのも私たちだし、それを理解できないのも私たちなのですが、認知症にとって大切なのは、認知症の人の気持ちをどう理解してあげるかです。
ヒューゴ先生もおっしゃっていましたが、認知症という病気だけは同じだが、症状は十人十色から。日本の治療法はアメリカ方式なので個別ケアではなく、脳の活性化ですよね。でも実は一般的にやるといいと言われている音楽療法も認知症の最終章で、言葉がでなくなった人のコミュニケーションツールです。P.C.Cでは最終ステージといわれている人でも絵を描いてもいいし、泣いている人もいるし、そういう違うことをきちんと容認してくれるのはとても素敵だなと思います。P.C.Cをすると何が得られるかというと、ずばり心の安定です。最終ステージになっている人にも心を寄せ、やりたくないことを強制しないことですね。
 

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―――実際に今回イギリスでP.C.C実践の現場を取材し、患者に対応している看護士の様子や患者ご自身の様子をご覧になって、どんな感想を持たれましたか?
イギリスは経済的には大変ですが、「ゆりかごから墓場まで」と言うようにP.C.Cを認知症の国家戦略に据えているというところはやはりすごいなと思います。日本もイギリスをモデルにしていると言っていますが、商売にしようとしている部分がすごくあります。イギリスは認知症ケア課程を作り、認知症の看護ができるプロをきっちりと育てています。プロになって資格をとり、経験だけではなくきちんと理論武装をするわけです。私が受けた認知症ケアアカデミーワークショップの参加者は全員自分が介護関係の仕事をしながら受けています。そういう意味でもパート2は介護士の方が参考にしたいと観に来てくださっていますね。
 

■認知症は哲学的な問いが必要

―――日本でのP.C.Cへの取り組みの現状を監督はどう捉えていますか?
日本では10年前ぐらいから紹介されており、認知症関連の書物でも必ずでてきますし、パート1に出演いただいた名古屋の遠藤先生もP.C.Cの話をしておられましたが、日本ではなかなか訳しきれていないそうです。やはり個別性を看るのが難しいのです。ヒューゴ先生もおっしゃっていましたが、日本は薬文化なんですよ。P.C.Cでは薬をなるべく使わずにできるだけ理由を探るという、探偵のような仕事もしなければなりません。一方日本の内科の先生たちは早期発見をして、アリセプト(アルツハイマー型認知症進行抑制剤)を飲ませ、初期段階をキープした方がいいというのが定説です。
 
でも実は認知症は初期が一番辛いんです。自分が認知症になりかけていると分かることはすごく苦しいし、その苦しさを長引かせることは本人にとって辛くないかと医者に尋ねても、答えがないんですね。でもそれはすごく哲学的な質問なのです。セカンドステージでできなくなることがあっても、人に頼りながら、楽しく自分の気持ちが朗らかになる。私は段階が進んだ方が母にとっては幸せであると思っています。その方が初期で閉じこもるよりいいのではないのかと。本人も完璧に「幸せ」と言っていますから。それは心の状態がいいということですが、そこに答えられる脳外科や内科の先生はいません。そこは精神科の先生でないと考えられないですよね。私たちの世界から物をみない。本人を中心に考えたときの幸せで、そこのヒントはいっぱいあります。
 

■相手が認知症でも本人が納得するまで話をするのが、尊厳のあるフラットな関係

―――日本は教育もしかりですが、個別性を汲み取ることは難しいですね。
認知症になるとやりたくないことがいっぱいあるのですが、それでも介護士さんたちは患者にやらせようとします。やらないと機能が落ちると思っているのでしょうが、逆に言えばそこしか見ていないのです。日本の教育もできないことに注目し、やりたいことを伸ばすことが難しいですよね。日本の文化の中でP.C.Cに取り組むためには、厚労省がきちんとサポートして、イギリスのような専門のアカデミーを設立することが必要だと思っています。イギリスでは百貨店の店員さんも課程を受けていますし、専門以外の看護士さんたちも対応する必要が往々に生じてきます。例えば認知症の方はよく骨折して入院してくるのですが、夜中に「家族にだまされてここにつれてこられた」と訴えてきます。実際に、家族は本当のことを言っていなかったのです。相手の状況がどうであっても騙すことはよくないですね。私は母が忘れても本人が納得するまで話します。それが尊厳のあるフラットな関係です。介護するという言葉自体が上から目線だと思うのですが、相手が認知症だということで、どうしても色眼鏡をかけて見られてしまうので、「認知症だけど関口宏子さん」ではなく、「認知症の関口宏子さん」と認識されるのです。
 

■認知症を患いながらも幸せになれるかどうかは、家族がバロメーター

―――「認知症だけど関口宏子さん」のユーモアは、前作を上回っていましたよ!
母は、下ネタ大好きでユーモアがあります。「うんこが出てよかったね」と私が言うと、「本当のクソばばあになった」と。前は父親と私が下ネタを言うと、本当にイヤな顔をしていましたが、今は自らのうんこネタで笑っています。セカンドステージなのですが、幸せになれるかどうかは家族がバロメーターです。家族が認知症を受け入れられないと嘆いているのはダメです。「認知症になった母親がいい!」と伝えると、どんどん面白いと言ってくれる方向に行くんですね。(江口由美)
 

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本場、大分県宇佐市のアツアツからあげに舌鼓!主演高橋愛、瀬木直貴監督舞台挨拶『カラアゲ★USA』(14.9.27 シネマート心斎橋)
登壇者:瀬木直貴監督、高橋愛
 

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『カラアゲ★USA』
(2014年 日本 1時間35分)
監督:瀬木直貴 
出演:高橋愛、海東健、浅田美代子、石丸謙二郎、中村ゆうじ、ダンテ・カーヴァー、プリンセス・アプラク、菜葉菜、渡辺美佐子他
9月27日(土)~シネマート心斎橋
(C) 2014カラアゲ★USA製作委員会
 
日本人で、からあげを嫌いな人はいないのではないか?皮はパリパリ、中身はジューシー。晩ごはんに、お弁当のおかずにと我が家でも大人気メニューのからあげがふんだんに登場する『カラアゲ★USA』。冗談のようなタイトルに最初は驚いたが、本作を観ればなぜそんなタイトルがついたのか、納得することだろう。舞台は日本ではじめてからあげ専門店が誕生し、日本で一番一人当たりのからあげ消費量が多い大分県宇佐市。人気店に押され、すっかり客足が遠のいたからあげ店一家に、幼少時から、からあげが苦手の娘が、アメリカ人の夫と離婚し子連れで出戻ったことから始まるコミカルかつ、からあげ愛あふれるヒューマンストーリーだ。のどかな宇佐市の風景に癒されるだけでなく、他ではお目にかかれない「からあけスタンド」や、からあげ専門店が必死になって優勝を狙う「カラアゲ・カーニバル」の模様など、観終わったら思わず「からあげとビール!」と叫びたくなる美味しいシーンもふんだんに盛り込まれている。
 

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からあげ嫌いにも関わらず、お店のために新メニューの開発に情熱を注ぐ主人公、彩音を演じるのは映画初主演となった元モーニング娘。の高橋愛だ。地元宇佐弁だけでなく、夫(ダンテ・カーヴァー)と英語での会話シーンも披露。持ち前の明るさで彩音をハツラツと演じている。映画初出演で娘役のプリンセス・アプラクと母娘仲睦まじい様子も印象的だ。
シネマート心斎橋で公開初日の9月27日(土)に開催された舞台挨拶では、宇佐市よりキャンペーンレディが来場し、本作や宇佐市の見どころを披露。引き続き登壇した瀬木直貴監督、高橋愛から、撮影秘話やご当地映画の良さについて話が展開した。その模様をご紹介したい。
 

(最初のご挨拶)
瀬木監督(以下監督):監督の瀬木でございます。今日はご来場いただき、ありがとうございます。元々京都から映画人生を始めたので、関西で映画を上映するのは非常にうれしいです。みなさん、からあげが食べたくなりましたか?
高橋愛(以下高橋):撮影したのが昨年の11月だったので、いよいよ公開されるなとすごくドキドキしていました。本当に大分県宇佐市の素晴らしいところがふんだんに盛り込まれていて、からあげが食べたくなるような映画です。私自身は初主演映画ということで緊張しましたが、瀬木監督をはじめとする皆さんに囲まれて、暖かい作品になったのではないかと思います。今日はありがとうございます。
 

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―――最初瀬木監督から『カラアゲ☆USA』の配給宣伝というお話をいただいたとき、全く内容が想像つきませんでした。
監督:東京の劇場からは「タイトルを変えてくれ!」と言われたのですが、やはり『カラアゲ』と『USA』は外せないと頑張りました。
高橋:でも、大分県の方は『カラアゲ★USA(うさ))』って言いますよね。
監督:劇場でチケットを買うときも「『カラアゲ★うさ』1枚」という感じです。大分県以外の方はまず言わないでしょうね。
 
―――オールロケですが、撮影はいかがでしたか?
監督:撮影期間は約2週間と短かったですが、高橋さんの役は英語を話し、地元の方言も完璧にこなさなくてはいけません。しかも、アメリカから帰ってきた設定なので、最初は共通弁だけど段々方言が戻ってくる感じで、方言を自分の中に入れるのが大変だったと思います。
高橋:北九州の友人がいたので、宇佐弁も少し聞き馴染みがある感じでした。日本語なので、そこまで混乱するほどではなかったですが、英語は大好きだけどしゃべれるわけではなかったので、お風呂やトイレでもとにかく聞いて覚えました。
監督:高橋さん、プリンセスちゃんと親子役の二人とも英語がしゃべれなかったのが、すごくショックだったです。プリンセスちゃんは演技も初体験だし、日本生まれの日本育ちなので、日本語がものすごく達者でした。現場でもずっと二人で話していましたね。
高橋:プリンセスちゃんは普段はよくしゃべるのに、カメラが回ると別人のようになって。楽屋のおしゃべりも、よく声が通るので本番中に何度かカメラマンから怒られてました(笑)
 
―――瀬木監督といえば、地域映画を多数撮っていらっしゃいますが、今回宇佐市で撮影して、今までと違った点はありましたか?
監督:九州では6本映画を作り、すべて福岡県で撮影していたのですが、福岡県の方は結構気が短くて、いろいろなところで喧嘩が始まることが多かったです。今回は同じ九州でも大分県宇佐市で、すごく穏やかな方が多く、撮影は非常にスムーズにできました。エキストラの方が1400人ぐらいと非常に多く、圏外からも300人ほど来てくださいました。宇佐市の方と県外の方との交流の和が広がったのはうれしいですね。
 

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―――初主演映画が、ある地域と濃い関係を作りながら撮影するということは、日頃なかなかできない体験では?
高橋:クランクイン前日に現地入りしたときは、すごく緊張していました。宇佐神宮にお参りに行った後、撮影スタッフの皆さんにご挨拶をしたとき、この映画に関わってくださる皆さんがズラリと座っていらっしゃって、皆さんの気合いを感じました。皆が同じ方向を向いている感じがして、がんばらなければと背中を押された気がしました。1年以上いろいろな人が準備を進めてくれ、ようやく撮影の日を迎えることができたので、がんばらなければという思いでしたね。
監督:僕は晴れ男なのですが、高橋さんは雨女だと撮影前日の夜に聞かされ、クランクインの早朝が豪雨だったので、「負けた!」と思いました。でも、石橋の上で智也(海東健)と再会する最初の場面を撮影するときからは、さっと晴れてきて、その後は雨知らずでした。
 
―――空揚げが宇佐市のご当地食と知り、驚きました。どこにでもあるものだと思っていたのですが。
監督:豚骨ラーメン発祥の地、福岡県久留米市で『ラーメン侍』という作品を2011年に撮ったことがきっかけで、大分でからあげをテーマにした作品を撮ってほしいと声がかかりました。からあげは全国どこでもありますが、よく調べると、新聞ではからあげを『空揚げ』と書くのです。その理由は「天ぷらには衣があるが、空揚げは粉をはたく程しかつけない。空っぽだ」ということだそうです。粉に味がついているのではなく、鶏肉をタレにつけ込んで、肉のうまみを引き出す。和食であり、日本を代表する国民食です。世界で有名な日本文化、「カラオケ」に続くのは「カラアゲ」だという想いで作りました。
 
―――宇佐市はからあげ屋のスタンドもありましたね。
高橋:からあげ専門店発祥の地ということで、私も今回初めて知ったのですが、お店によってぜんぜん味も違いますし、使用する鶏肉の部位も違います。胡椒が効いているものもあれば、醤油ベースのものもありますから。
監督:市内で35ぐらいの専門店があり、スーパーの売場も含めれば60店舗ぐらいありますから、全て食べるのは無理ですね(笑)。
 
(最後のご挨拶)
監督:からあげの映画ですが、ふるさとムービーになっています。皆さんお一人お一人の中にとても大切な場があると思います。その場と皆さんの人生との距離感をこの映画を通じて考えるきっかけになれば幸いです。また宇佐市は大横綱双葉山の出生地であり、全国四万社あまりある八幡宮の総本宮宇佐神宮がある場所ですので、ぜひ遊びに来ていただければうれしいです。
高橋:私は今回この作品に携わらせていただき、大分県の宇佐市がこんなにすばらしい場所で、からあげがソウルフードであることを初めて知りました。私のようにこの作品で宇佐市のことを知ってくださる方かたくさんいらっしゃると思います。また、監督がすごくこだわっている映像もまた観ていただけたらと思います。本日はありがとうございました。
 

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舞台挨拶後、来場のお客様に映画グッズと、からあげがプレゼントされた。ビッグステップ1階では本場宇佐市のからあげ(しかも揚げたて!)が振る舞われ、私も本場の味を堪能させていただいた。味付けは醤油ベースだそうだが、意外にあっさりとしており、思った以上にジューシー。一切れが通常のからあげの2倍ぐらいのボリュームながら、もっと食べたくなるような「おかわりしたくなる」美味しさだった。宇佐市の美味しいからあげの秘密が分かるかもしれない!?、日本のソウルフードからあげ映画『カラアゲ★USA』はシネマート心斎橋で絶賛公開中だ。(江口由美)
 
 

raizou-550.png【雷蔵祭 初恋】トークショー

ゲスト:蔭山俊夫(映画プロデューサー)
★テアトル梅田のスケジュール⇒ 
http://www.cinemakadokawa.jp/raizohatsukoi/schedule_umeda.html

伝説の“大映スター”市川雷蔵の映画デビュー60周年記念の特集上映が10月27日(土)、【雷蔵祭 初恋】と題して大阪・テアトル梅田で始まり、劇場には往年のファンが詰めかけた。初日は『忠臣蔵』などを手掛けた元大映プロデューサー、蔭山俊夫さんがトークイベントを行い、没後50年経つ今も愛され続ける雷蔵の魅力について語った。


raizou-t-550.jpg ――蔭山さんは雷蔵さんより1年早い入社。当時はどんな様子でしたか?
蔭山プロデューサー:「それが…そんなに強い印象はないんです。スターのオーラはまったくといっていい程なかった。普段の雷蔵さんは商家の若旦那か、メガネかけてたんで役所の戸籍係といった感じで、本当に普通っぽかった。同時にデビューした勝(新太郎)さんの方がスターという感じがありましたね。雷蔵さんは若い連中と遊びに行くということもありませんでしたし、地味と言えば地味な人だった」。


――芸術論を戦わせたことがあったとか?
蔭山P:「頭いい人でね。亡くなる前には自分で芝居をやろうとしていました。プロデューサーになりたかったんでしょうね。そういう志向は早くからありました。自分が成長していくのに役立つような人と親しくしていたように思う。いい意味で、自分を鍛えてくれる人を大事にしていたんでしょう。プロデューサー志向があった。結婚したのも永田(雅一)社長の娘(養女・太田雅子)さんでした。

助監督とも親しく話し、彼らが独り立ちした映画には出演するといった面もありました。一度、雷蔵さんが文芸もので気に入ったものがあった時に、撮影中の映画の途中で東京へ飛んでいき、永田社長に“次はこれをやりたい”と直談判に行ったこともありました。それで、現場の監督が“主演俳優がこんなことしていいのか”と怒ったこともあった。やりたいことがあったらもう止まらなかった」。
 

――大作『忠臣蔵』(58年)をプロデュースされた時は?
蔭山P:「確かに、プロデューサーでしたが、当時の大映ではプロデューサーは永田社長ただ一人。私たちはみんなボロデューサーでした(笑)。『忠臣蔵』は大映のオールスター総出演だから、脚本から関わって大変苦労しました。なにしろ、長谷川一夫さん、山本富士子さんら主演スターばかりだから、皆さんそれぞれの見せ場を作らないといけなくて、まず設計図=脚本でしたね。大石内蔵助の長谷川一夫さん、遥泉院の山本富士子さん、雷蔵さんは浅野内匠頭、勝さんは赤垣源蔵…。監督は早撮りで知られる渡辺邦男さん。2時間を超える大作でも1カ月半であがりました」。
 

――37歳とは、あまりに早く亡くなったんですが、今でもこうして特集上映される人気は不思議なほど、その秘密は?
蔭山P:「生きていれば83ですからね。早く亡くなって、雷蔵さんの凛々しいイメージがずっと残っているのでは。 生きていたら? 長谷川一夫さんと同じように舞台の方に行っていたでしょうね。目の前にいい手本がありましたから」。


――出演作品が15年間で159本、時代劇も現代劇あってどちらも出来る俳優さんでした。
蔭山P:「普通っぽくてスターらしくない、と言いましたが、扮装してヅラつけたらガラッとイメージが変わった。スターのオーラもビンビン発していた。こんなに変わる人はいない。そこが凄かった。その落差が最大の魅力だったんではないでしょうか」。


――改めて市川雷蔵というスターを表現すると…?
蔭山P:「雷蔵さんが亡くなったのが1969年7月。翌70年は大阪万博で、翌71年に大映が倒産する。雷蔵さんが入社20年。大映が創立30年。映画会社・大映を看取ったスターと言えるでしょう」。


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終了直前、客席から年配の女性ファンが飛び入り、蔭山プロデューサーに「今回、先ほど話に出た『忠臣蔵』が入っていない。あれをぜひ見たいんで、何とかしてください」と直談判するハプニングも飛びだす、熱気あふれるトークショーだった。

【雷蔵祭】は、11月7日まで(10月11日~17日休映)。俳優人生15年で159本に出演した中から、デビュー作『花の白虎隊』(1954年)、ヒットシリーズ『眠狂四郎』シリーズ、『陸軍中野学校』シリーズや、傑作の誉れ高い『ひとり狼』、『ある殺し屋』、亡くなった年の『手討』(63年)まで、46作品を一挙上映する。

(安永 五郎)

budou-b-550.jpg『ぶどうのなみだ』大泉洋、面白トークが止まらず大阪・なんばが笑いの嵐に!舞台挨拶イベント開催

いちにちの終わりに、おいしい乾杯しませんか?

『ぶどうのなみだ』
(2014年 日本 1時間57分)
監督・脚本:三島有紀子『しあわせのパン』 音楽:安川午朗  
出演:大泉洋 安藤裕子 染谷将太 / 田口トモロヲ 前野朋 りりィ きたろう / 大杉漣・江波杏子 
2014年10月4日(土)~北海道先行/10月11日(土)~全国ロードショー
  

★プレスブック プレゼント!⇒ こちら
★公式サイト⇒ 
http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/

  (C)2014『ぶどうのなみだ』製作委員会
 



2011年1月に公開され大ヒットを記録した『しあわせのパン』から2年、北海道から新たな物語が届きました。
今度は空知(そらち)の“ワイナリー”を舞台にした、映画『ぶどうのなみだ』が10/4(土)北海道先行、10/11(土)全国公開致します!

budou-550.jpg『しあわせのパン』に引き続き、脚本・監督は三島有紀子、主演は北海道出身で映画・TVと大活躍中の大泉洋。共演にシンガーソングライターの安藤裕子、若手実力派の染谷将太らを迎えます。オール北海道ロケで、四季折々の美しさをとらえた唯一無二の世界を創り出しました。“ぶどうのなみだ”―それは、しあわせになるための、ひとしずく。この秋、芳醇なワインと温かい涙が、心を優しくうるおしてくれるはず。

本作公開を記念し、下記日程にて舞台挨拶付き先行上映会を行いました!当日は、主演の大泉洋さん、三島監督が登壇!大泉さんの面白トークが止まらず、会場は笑いの嵐になりました。 

 


 日時 9月25日(木) 18:45~19:05頃   ※本編上映前舞台挨拶
場所 TOHOシネマズなんば本館 スクリーン2
登壇者 大泉洋 三島有紀子監督   


 【ごあいさつ】
budou-b-2.jpg大泉:皆さん大変お待たせしちゃってすいません・・・時間に余裕があるのかなぁと思ってホテルでゆっくり悔いの無いようにトイレをしていたのですが、出発してから車内でなんか周りのスタッフさんの雰囲気が何だかおかしいなぁと思っていたんですよね。そしたら劇場ついたらあと1分です!とか言われちゃって、え!?ギリですか?そんなに時間無いなら、ホテルでトイレを頑張らなくてもよかったんじゃないかと思いましてね。(会場爆笑)それなら、もっと早く来て、もっとたくさん喋りたかったですよ!(会場拍手)
今日は久々に大阪に来れて、こんな大きな会場にたくさんの人がお集まり頂いて本当に嬉しいです。映画が始まると私ほとんど喋りませんので、今のうちに生トーク楽しんでください!(会場爆笑)宜しくお願いします。
監督:大泉さんの後に喋るのは、正直喋りづらいですね(笑) 私は大阪出身なのですが、こうして地元の皆さまにいち早く観て頂けるのは本当に嬉しいですね。今日はどうぞ宜しくお願いします。 

Q、前回の「しあわせのパン」に続き、地元北海道の魅力が詰まった作品でした。今回、大泉さんは東京から故郷へ戻りストイックにワイン作りに励む役柄でしたが、演じて大変だった事はなんですか?またはこの役柄でご自身に通じる部分は有ったりしますか?
大泉:北海道の素晴らしく美しい景色を、更に美しく三島監督に撮っていただきました。北海道の人が見ても驚く位、本当に素敵に撮って頂きました。そして私の顔にもこだわって撮ってくれる監督は三島監督だけですよ!ほかの人はブサイクだろうがむくんでいようがお構いなしですからね(会場爆笑)
監督:アオはストイックで格好いい役ですからね!やっぱりアオはむくんでいたらダメですよ。そこはこだわって撮りました。
大泉: なので、むくんだ日はなんとかしようとメイクさんにシャドウ!シャドウ!といいまくってました。そしたら顔が真っ黒になっちゃったんです。(会場爆笑) 

Q、先日、北海道の“福”知事に就任された大泉さんですが、地元でもあります北海道の魅力をお願いします。
大泉:ありがとうございます。福知事の福は幸福の福ですからね!これからも北海道により幸福が訪れるよう、より厚くPRを頑張っていきたいと思います。ですので、この映画も景色に料理にワインに、北海道の魅力が満載でございます。この映画の主演としてというか、いまや北海道の特産品と言っても過言ではない私が、是非お勧めさせて頂きます。(会場爆笑)
特にご飯やワインがとても美味しそうに映っていますので、お腹が空いている人・ワイン好きな方は危険ですよ!!
この後レストラン予約してますか?今日ばかりはお好み焼きも我慢して、たこ焼きも我慢して、是非ワインが飲めるお店に行ってください!!観た後は絶対ワインが飲みたくなっちゃいますから! 

Q、のんびりした北海道育ちの大泉さんから見て、ずばり関西人とはどんなイメージですか!?
大泉:関西というか特にこの大阪は外国ですね!(会場爆笑)なんだか楽しみ上手で民族性を感じますよね!
服装とかも違いますよね!?今日は皆さん大人しめですが、ピンクのヒョウガラとかね。以前大阪のセレクトショップで服を買ったのですが、北海道に帰って着てみると、どうも浮いてる気がしちゃってね。可愛かったはずなのに何ででしょうね。不思議なものですね。(会場爆笑)

▼締め
budou-2.jpg三島監督:大好きなアオのセリフで“何億年でも待つよ”っていうセリフがあるのですが、結果をすぐに求めるのではなく、何億年も待てるって素敵なことですよね。そんな長い時の流れを感じながら、この映画を楽しんで頂けたら嬉しいです。本日はありがとうございました。
大泉:この映画は本当に人の苦悩等が丁寧に描かれており、僕ら北海道人から見ても、こんな場所あったんだと驚かされるような素敵な場所がたくさん映っております。また近年北海道のワインはとても注目されていて、非常に手をかけて作られており、実際手に入らないにワインもたくさんあります。そんなワイン作りの難しさやたくさんの北海道の魅力を、この映画を観て是非感じて頂けたら嬉しいです。そしてみなさんお友達とかに勧めて頂き、もっとたくさんの方にご覧になって頂けたらと思います。本日はどうもありがとうございました。
 


 【ストーリー】
北海道・空知。父親が残した葡萄の樹と小麦畑のそばで、兄のアオはワインをつくり、ひとま
わり年の離れた弟のロクは小麦を育てている。アオは“黒いダイヤ”と呼ばれる葡萄ピノ・ノワールの醸造に励んでいるが、なかなか理想のワインはできない。そんなある日、キャンピングカーに乗ったひとりの旅人が、突然ふたりの目の前に現れた。エリカと名乗る不思議な輝きを放つ彼女は、アオとロクの静かな生活に、新しい風を吹き込んでいく・・・。

 

 

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山P、“超近キョリ”舞台挨拶に大阪が揺れた!『近キョリ恋愛』山下智久、小松菜奈、小瀧望が登壇@TOHOシネマズ梅田
(14.9.22 TOHOシネマズ梅田)
登壇者:山下智久、小松菜奈、小瀧望(ジャニーズWEST)
 

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『近キョリ恋愛』
(2014年 日本 1時間58分)
監督:熊澤尚人
原作:みきもと凜「近キョリ恋愛」(講談社「別冊フレンド」刊)
出演:山下智久、小松菜奈、水川あさみ、小瀧望(ジャニーズWEST)、山本美月、新井浩文、佐野和真、古畑星夏
公開日:10月11日(土)全国ロードショー
公開劇場:TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸 他
配給:東宝映像事業部
公式サイト⇒ http://kinkyori-movie.jp/
Ⓒ「近キョリ恋愛」製作委員会 Ⓒみきもと凜/講談社
 
史上最強のツンデレ教師が、超クールな天才女子高生に恋をする!?累計200万部を超える大人気少女コミック『近キョリ恋愛』が満を持して実写化された。監督は『君に届け』など青春ラブストーリーに定評のある熊澤尚人。女生徒にモテモテのイケメンツンデレ英語教師、櫻井ハルカを演じるのは、3年ぶりの映画主演となる山Pこと山下智久。自分の感情を押し殺す天才少女、枢木(くるるぎ)ゆにを演じるのは、中島哲也監督最新作『渇き。』での演技も記憶に新しい注目若手女優、小松菜奈。そして、ゆにの恋を見守る切ない役どころの同級生的場竜役を、大阪出身の小瀧望(ジャニーズWEST)が演じている。
 
2人きりの補習授業、授業中のキス・・・禁断の教師と女子高生の恋を、数々の胸キュンシーンや確信犯的セリフが彩るドキドキラブストーリー。原作から抜け出てきたかのような山下智久と小松菜奈のなりきりぶりにも注目だ。
 

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TOHOシネマズ梅田で9月22日に開催された舞台挨拶付き先行上映会では、山Pが見れるとあって、コンサート会場のような熱気に包まれた。登壇した山下智久、小松菜奈、小瀧望は、声援に笑顔で応えながら、「大阪は明るくてノリがいい」(山下)と早速場を盛り上げると、好きな大阪の言葉は?という問いに「舞台袖で教えてもらった大阪出身の小瀧に教えてもらった『ホンマにホンマやで』」(山下)、「(しばらく考えて)せやな」(小松)、「女の子が『おおきに』と言うとすごくかわいい。10月8日にシングル『ジパング・おおきに大作戦』を発売します!」(小瀧)とちゃっかりPR。
 
今回ツンデレ教師という役どころを演じた山下は、「ツンデレを演じるのは初めて。少女マンガが原作なので恥ずかしかったが、やっているうちにクセになったかも」としながら、数あるツンデレ台詞の中で一番ハードルが高かった台詞「もっと体温上げてやろうか、生意気ちゃん」を披露した瞬間、女性ファンから悲鳴にも似た歓声が飛び交った。「日頃はツンでもデレでもないつまらない男」と謙遜しながらも、原作を読んで監督と相談しながら役作りをした陰の努力を明かした。
 

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一方、無表情ながら恋をすることで、どんどん自分の気持ちに正直になり、大胆な行動をとる枢木(くるるぎ)ゆにを演じた小松は「どうしても相手の台詞に反応してしまうので、何も考えないようにした」と役作りの秘訣を明かした。また、今回ジャニーズWESTメンバーから離れて、ソロでの撮影参加となった小瀧は「ただならぬ緊張感があり、撮影初日は頭が真っ白になった」と先輩山下との撮影現場でのエピソードを披露。静岡で1か月泊まり込みで撮影した現場は、「久しぶりにみんなでUNOをした」(山下)と空き時間を和気藹々と過ごし、チームワークを高めることができた様子が伺えた。撮影現場には原作者のみきもと凜も足を運び、劇中セットで使用するために描いていたホワイトボードの落書きに原作者の絵が添えられたエピソードも。
 
フォトセッション準備の待ち時間も降壇せずに舞台上からファンに語りかけた山下は、満席の観客を背に『近キョリ恋愛』ボードを持った写真撮影の後、くるりと客席側に向きをかえ、「大切な人に対する本当の優しさは何だろうと考えてほしい」と、超近キョリで観客に熱いメッセージを送り、会場のボルテージは最高潮に!!! 映画のタイトル通り、“近キョリ”で観客と触れ合う大感動の舞台挨拶だった。『近キョリ恋愛』は10月11日(土)より全国ロードショー。(江口由美)
 

GOG-550.jpg『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ジェームズ・ガン監督、初のマーベル作品について語る

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
(Guardians of Galaxy 2014年 アメリカ 2時間01分 
監督:ジェームズ・ガン 製作:ケビン・ファイギ
出演:クリス・プラット/ブラッドリー・クーパー/ヴィン・ディーゼル/ゾーイ・サルダナ/デイヴ・バウティスタ/ベニチオ・デル・トロ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ 
公式サイト⇒ http://studio.marvel-japan.com/blog/movie/category/gog

 (C)2014 Marvel. All Rights Reserved.  
 



見かけの可愛らしさに騙されるな!“宇宙最狂のチーム” 誕生!


9月13日(土)より全国公開されている『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、おおよそヒーローらしくない“はみだし者”たちによる“ぶっ飛びSF” アクション・アドベンチャーの超大作。9月13日~15日、3日間の興行収入は3億3,117万円、動員は26万7,658人を突破!興収ランキングでは邦画2作品に次いで第3位にランクインし、洋画としては週末のオープニングNO.1という好スタートを切った!

GOG-3.jpg何と言っても、あの遺伝子改造された「あらいぐま」のロケットがいい!一見可愛らしいラスカル風なのに、ブラッドリー・クーパーの声で凶暴な悪態つくところなんぞ、爆笑ものだ!幼い頃地球から誘拐されて宇宙をまたにかける盗賊の元で育ったピーターを中心に、セクシー暗殺者のガモーラや、野獣のようなドラックス、そしてロケットとその相棒・動く植物のグルートが団結。彼らは宇宙刑務所で知り合い、お互い敵対関係だったり、利害が反したりするメンバーだが、「闇の存在」という共通の敵と戦う“宇宙最凶チーム”となって大活躍する物語だ。

これまでにないコミカルキャラクターが大きな魅力となっている本作は、元来のマーベルファンだけでなく、今までマーベル・スタジオ作品を見た事がない一般映画ファンも、そしてティーンや女性たちにも大人気なのも頷ける。
 



 ジェームズ・ガン監督、初のマーベル作品について、
“ジェットコースターみたいだった!!”


【監督コメント】
GOG-di-2.jpg監督を務めるのは『スーパー!』(10)など個性的な作品で熱狂的なファンを獲得しているジェームズ・ガン監督。初めてマーベル作品へ参加したことについて、監督は「僕にとって、この作品はスムーズなジェットコースターみたいだったよ!本当に驚いてばかりだった。マーベルは、ほとんど僕のやりたいようにやらせてくれたけど、そのことにワクワクしっぱなしだったよ。このプロセス全体に心からハイになっていたね。スタッフやキャスト、撮影を陰から支えてくれたすべての人々に関しても、これ以上素晴らしいグループに囲まれて仕事をできることは正直考えられないよ!!」と最高の経験であったことを語っている。2014年度公開作品で興行収入 全米No.1!!!

 

GOG-di-1.jpgまた、宇宙空間をよりリアルに感じられるように“カラフル”な世界観を求め、劇中では見事にその美しさが映し出されている。壮大な宇宙と共に描かれている独創的な世界観は「この映画で僕は、マーベル作品やコミックの好きなところを取り入れて、まったく新しい世界、本当に僕のプロとしてのキャリアの中で最もエキサイティングなものを創り出すチャンスを得ることができた。子供の頃、僕は太陽系の別の惑星に夢中になって、それぞれの惑星にいろんな種類のエイリアンやペット、家など、あらゆるものを作って絵に描いたんだ。その何百枚もある絵を箱に入れていてね。今回の映画作りは、その時の箱に戻って、想いのままに面白い宇宙を創っているようだったよ!」と子供の頃に過ごした思い出からインスピレーションを受けていることを明かした。

宇宙を舞台に創り上げた彼の壮大な世界観にぜひ注目ください!

 


 GOG-2.jpg【STORY】
 史上最も運が悪いトレジャー・ハンター、ピーター・クイル。無限の力を持つパワーストーン<オーブ>をめぐり、凶暴なアライグマをはじめとする宇宙のはみだし者たちと結成した“宇宙最凶チーム”が、銀河滅亡を阻止する戦いに挑む!

 

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一緒にいたい人を見つけたくなる大人のラブストーリー
『がじまる食堂の恋』大谷健太郎監督、波瑠インタビュー
 

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『がじまる食堂の恋』(2014年 日本 1時間38分)
監督:大谷健太郎
出演:波瑠、小柳友、竹富聖花、桜田通、パッション屋良、ダンディ坂野、肥後克広他
9月20日(土)~シネマート新宿、第七藝術劇場、109シネマズHAT神戸、T・ジョイ京都他全国ロードショー
公式サイト⇒http://gajimaru-shokudo.com/
(C) 2014名護まち活性計画有限責任事業組合
 

~「あなたの恋人になりましょうか」

      ガジュマルの木が見守る恋~

 
水平線が広がる真っ青な海、全てを包み込んでくれるような大きなガジュマルの木。沖縄ならではの風景を観ていると、何とも言えない伸びやかな気分になれる。沖縄県名護市を舞台に、祖母が遺したがじまる食堂を一人で切り盛りする主人公みずほと、みずほの前に次々と現れる“気になる存在”との大人の恋模様を爽やかに描いたラブストーリー、『がじまる食堂の恋』。
 

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映画単独初主演の波瑠が、恋に不器用だが頑張り屋のみずほを自然体で演じ、恋に悩む大人女子の気持ちを細やかに表現。みずほの前に突然現れる旅行者・隼人(小柳友)、東京から帰省した元カレ翔太(桜田通)、翔太の絵のモデルに志願した莉子(竹富聖花)と、それぞれが秘密を抱えた4人が複雑に絡み合っていく。がじまる食堂の常連客役でパッション屋良、ダンディ坂野、肥後克広らが登場し、みずほの日常を賑やかに彩る他、本州の桜よりも色鮮やかなカンヒザクラが美しい名護城公園でのさくら祭りなど、名護らしい風景が映し出されているのも見どころだ。
 
本作の大谷健太郎監督と、主演を務める波瑠に、全編ロケで撮影された『がじまる食堂の恋』の見どころや、オリジナル脚本に込めた想い、撮影秘話についてお話を伺った。
 

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―――本作はオリジナル脚本ですが、監督のアイデアはどの程度反映されているのでしょうか。
大谷健太郎監督(以下監督):私の監督作品としては、本作でちょうど11本目になります。今まで10本撮ったので、この1本はご褒美のような気持ちで、好きなことをやらせていただけると思いました。名護の町おこしの映画を作ってほしいという依頼ではなく、20~40代ぐらいの旅行好きな女性が、この映画を観て「名護の町に行ってみたい!」と思えるようなお話を考えるとラブストーリーしかありません。自分の原点に戻って、久しぶりに撮りたいものを作ってみようと思ったのです。
 
 
―――原点回帰のラブストーリーということですが、特にどういう点をポイントにしたのですか?
監督:沖縄を舞台にするというのはどういうことなのかと考えました。女性を主人公にし、女性がヒロインに思いを重ねられるような女性目線を大事にし、脚本の永田優子さんが女性の気持ちを見事に描いてくださいました。『とらばいゆ』(02)のような四角関係で、恋愛会話劇のスタイルをとっていますが、『とらばいゆ』では都会に住んでいる男女を描いていました。女性は気が強くバリバリ仕事もしていて、恋愛に対してもアグレッシブ。一方、男性は僕の分身みたいに情けない男が登場する話でした。
 
今回は名護で生きている女性が、おばあちゃんから受け継いだ食堂を細々と一人で切り盛りし、肥後さんたちが演じる常連客を相手に日々平穏に暮らしています。そこに、非日常的に旅行者の男性が現れ、元カレが島に帰ってくるし、謎の美女が現れるしと、どんどん巻き込まれていくわけです。そういう中で自分の生き方や女である自分の恋心にもう一度目覚めていきます。観客も少しずつヒロインに気持ちを重ね合わせながら、最終的に運命の人に辿り着くというのが大人のラブストーリーとしていいのではないかと思いました。それが今までとは違う部分ですね。
 
 
―――波瑠さん演じるみずほが何度も語りかけるガジュマルの木が、作品で重要な役割を果たしていましたね。
監督:名護の大通りにある「ガジュマルの木」は樹齢が300年ぐらいあり、町の人も木に向かって拝んだり、お供えものを置いたりするような木で、都会では考えられないようなパワーを感じました。その感じを取り入れたかったし、ガジュマルの木の下でキスシーンを入れたかったのです。永田さんと、ガジュマルの木で語る台詞を考えたり、冒頭のシーンからラストシーンにうまく繋がっていくように作っていったところが一番のこだわりですね。
波瑠:ガジュマルの木の迫力は凄かったです。見たこともない木の形をしていて、根も伸びているし、枝もこんがらがるような形で圧倒されました。
 
 

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―――波瑠さんは映画単独初主演ですが、主演が決まったときの気持ちや、撮影に臨むときの心境はいかがでしたか?
波瑠:主演をいただいたからといって、特別に意識はしませんでした。TVドラマで一度お仕事したことがある大谷監督ですし、自分がこの現場を引っ張っていかなければというようなプレッシャーは全然感じなかったです。自分のやるべきことを一生懸命やっているうちに、逆に周りの方にサポートしていただいた感じでした。沖縄で2週間撮影できたことが、本当に嬉しかったです。
監督:女性が主人公のラブストーリーですから、女性に人気がある女優でなければ、なかなか観ていただけないですね。波瑠さんは幅広い層から人気がある女優なので、この人に託せば大丈夫だと思いました。以前一緒に仕事をした安心感があることに加え、映画初主演でご一緒できるのも魅力的でした。
 
 
―――波瑠さんから見て、みずほはどのようなキャラクターと捉えていますか。
波瑠:食堂を一人で切り盛りしており、非常にしっかりした女性です。でも恋愛のこととなると、途端に流されやすくなってしまったり、過去のある出来事のために恋愛に対して少し臆病になっている部分があります。恋愛の面だけ不器用になるのはとてもかわいいなと思いました。他の3人のキャラクターが濃かったので、みずほというキャラクターの表現の仕方は色々考えました。
 
 

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―――小柳友さんや桜田通さんといった男性キャストの起用の決め手は何ですか?
監督:女性に人気があることですね。僕の周りの女性は皆小柳さんを是非キャスティングしてほしいという声がありましたし、桜田さんも女性ファンが多い方です。これから日本映画を背負っていく若い俳優さんと一緒に仕事をするのが好きなのでしょうね。『NANA』(05)のときもオーディションで松山ケンイチさんと出会いましたから。
 
 
―――今回の撮影を通じて、お気に入りの場所や食べ物はありましたか?
波瑠:どこでも海があり、海や海沿いの道はきれいですね。東京では見られないです。今回は食堂の話なので、フードコーディネーターの宮城都志子先生(地元の栄養士として40年以上活躍、『沖縄発 パパッとご飯 しっかりご飯』著者)が撮影で使うご飯を出してくださったのですが、撮影スタッフにもお昼ごはんとしてヨモギ入り雑炊(ジューシー)を振る舞ってくださいました。初めての味でしたが、よもぎの香りがやさしくて、好きになりました。
監督:名護にはオリオンビールの工場があるので、工場から出来立てのビールが卸されていて、名護で飲むビールが格別に美味しいです。空港で飲んだり、本土で飲むのとはまた違います。ビール好きなら、ぜひ名護に来て飲んでいただきたいです。
 
 

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―――名護での撮影を経て、ご自身に変化はありましたか?

波瑠:普段は自分の家が好きで、地方で泊まることはあまり好きではないのですが、初めて名護に来てから毎日天気も良く、すぐに「名護、いいな」と思い、帰りたくなくなりました。帰ってからもしばらくは現実に戻れなかったですね。キャストやスタッフの皆さんと一緒にご飯を食べたりと、みんなで行動する生活に慣れてしまったので、夢から無理矢理起こされたみたいで、東京に帰ってしばらくは辛かったです。
監督:ある寿司屋でスタッフジャンパーを来たまま夕ご飯を食べていたとき、お店のご主人に声をかけていただき、ご主人の三線と奥様の踊りで私も一緒に踊りました。沖縄でしか起こらないと思っていたことを本当に体験でき、地元の皆さんにかわいがっていただきました。僕自身もまだ名護に心が置きっぱなしになっていますね。居心地がいいですし、時間の流れ方が違います。
 
 
―――最後に作品の見所を教えてください。
監督:名護は桜が日本で一番最初に咲く場所で、本作では名護の春の風景を収めています。春の沖縄を見るのは貴重なのではないでしょうか。都会で暮らしていては絶対に味わうことができないゆったりした時間や名護の人たちの暮らしを感じられますし、自然に飛び込んでいったからこそ、都会では起こり得ないようなどこか夢のようでかつ、リアルな大人の切ないラブストーリーができました。名護に足を運んでいただければ、きっと名護の皆さんが暖かく受け入れてくれると思います。映画に登場したガジュマルの木を見つけてもらえば、運命の人が手を握ってくれるかもしれませんよ。女子旅にうってつけの映画だと思います。
波瑠:名護のみなさんの協力があり、名護だから完成した映画です。とても感謝しています。その名護の気持ちいい空気の中で、私たちが演じた些細な気持ちの揺れ動きに目を向けていただき、「あのときの台詞がよかったね」という女の子同士の会話をしてもらえると嬉しいですね。
 
(江口由美)
 

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『劇場版零~ゼロ~』公開記念イベント
中条あやみ&森川葵プロデュース『シネマイクポップコーン』キャラメルコーヒー味をお客様にサンプリング!(14.9.13大阪:TOHOシネマズなんば)
ゲスト:中条あやみ
 
(2014年 日本 1時間45分)
監督:安里麻里
原作:大塚英志著『零~ゼロ~女の子だけがかかる呪い』角川ホラー文庫
出演:中条あやみ、森川葵、小島藤子、美山加恋、山谷花純、萩原みのり、中村ゆり、浅香航大、中越典子、美保純  
9月26 日(金)より角川シネマ新宿、TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ西宮OS、TOHOシネマズ二条他全国ロードショー
(C) 2014『劇場版 零~ゼロ~』製作委員会
 

~大阪出身人気モデルの中条あやみ、初主演映画『劇場版 零~ゼロ~』凱旋キャンペーンに笑顔でサンプリング!~

 

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「私の呪いを解いて・・・。」冒頭からひんやりとしたホラーのムードを全開にさせながらも、人里離れた女学園の女子寮や学園でのクラシカルな風景がとても美しく、ノスタルジックに映し出され女学園の謎に惹き込まれていく。2001年12月に発売以降日本のみならず世界で大ヒットしているホラーゲーム『零~zero~』を原案に、また民俗学者で作家の大塚英志氏の原作を映像化した『劇場版零~ゼロ~』。その主役に抜擢されたのは、セブンティーンの大人気モデルで、本作でスクリーンデビューにして主演という大役に挑んだ中条あやみだ。学園中から人気者でありながら、あるものを見たことが引き金となり部屋に引きこもってしまう主人公アヤを独特の存在感で好演している。
 
 

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『劇場版零~ゼロ~』公開を記念して、中条あやみ&森川葵プロデュース『シネマイクポップコーン』キャラメルコーヒー味がTOHOシネマズなんばで9月13日に先行発売され、主演の中条あやみが地元となる大阪で凱旋キャンペーンを行った。劇中のクラシカルなワンピースの制服姿にシネマイクエプロンを着用した中条は、お客様にポップコーンを笑顔でサンプリング。「正直言えば、まだ主演女優という実感がない」という中条だが、「お客様には『セブンティーン、見てます』とか、『映画観ます!』と声をかけていただいた」とキャンペーンを通じてお客様との交流を楽しんでいる公開前の今の心境を語ってくれた。
 
 
 

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また、TOHOシネマズなんばでよく映画を観ていたという中条は、「私もポップコーンを食べながら映画を観ます。自分がこういう味なら食べたいなという味を考えました」と今回プロデュースしたキャラメルコーヒー味のポップコーンをPR。劇中では一人で歌を歌う場面で緊張したというエピソードや、水中の場面は5メートルプールで酸素ボンベをつけて3日間の撮影だったと体力勝負の現場の様子も披露した。「人間なのか、幽霊なのか分からないアヤという人物を演じましたが、前半と後半で全然違うところが難しかったです」と物語の鍵を握るヒロインの役作りについても触れながら、地元大阪でのキャンペーンをリラックスしてこなす姿は、初々しいと同時に、さらなる飛翔が期待できる大物ぶりも匂わせていた。
 
 
 
 
 

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次々と消えていく同級生や、女学園に古くから言い伝えられる「女の子だけにかかる呪い」都市伝説など、深まる謎解きだけでなく、ガールズラブ的な要素も淡く滲ませ、女の子だけの美しく儚い青春ホラー作品に仕上がっている。川や貯水槽など、ホラー定番のシーンも幻想的で美しく、16ミリフィルムで撮影した濃淡のある味わい深い映像も魅力的。安里麻里監督の細部に渡るこだわりや練られた脚本が、深い味わいを呼ぶ。中条あやみをはじめ、今後活躍が期待される若手新進女優たちにも注目したい作品だ。(江口由美)
 

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『柘榴坂の仇討』舞台挨拶レポート

201499日(火)『柘榴坂の仇討』プレミア試写会が、丸の内ピカデリーにて開催、大阪の「なんばパークスシネマ」、名古屋の「ミッドランドスクエアシネマ」、岡山の「MOVIX倉敷」の3会場で、「UP!!!PREVIEW」の協力の元、同時刻に試写会が行われ、舞台挨拶の模様は3劇場を結んで同時生中継配信されました。

広末涼子さん、真飛聖さんは男性を影で支える役どころに合わせ控えめで上品な淡い着物に身を包み、登壇の男性陣はスーツとフォーマルな衣裳で登場。キャストが登壇するとともに雪がチラつく演出がなされ、夏の会場は一瞬で雪景色となりました。

中井貴一さんは、“現代の侍”について聞かれると、世界で闘うテニス界の星、錦織圭選手についてお話し「スポーツは本当に孤独。海外でコートに立つ孤独感は半端じゃない。彼はまだ夢の扉を開いた所だと思います。これからは"負けてニュースになる選手"になって欲しいなと思います。」と語りました。


 
【完成報告記者会見概要】
■日時:99日(火) 19:0019:30 (上映前)
■会見会場:丸の内ピカデリー
■登壇者(敬称略):中井貴一、阿部寛、広末涼子、真飛聖、若松節朗監督、浅田次郎(原作者)
■MC:八雲ふみね


  (敬称略)
――― まずは、主人公、井伊大老の近習(きんじゅう)で、主君を討たれた後、仇を探し続ける彦根藩藩士の志村金吾(しむら・きんご)を演じた中井喜一さんからご挨拶をお願いいたします。
zakuro-550.jpgのサムネイル画像中井: 920日にこの映画は公開になりますが、なるべく全国を歩いてひとりでも多くの方に映画をご紹介したいと思い地方周りをしております。地区ごとに色々な良い反応を頂いております。本当に恐い位反応が良いんです。この辺りで兜の緒を締めて行きたいと思っております。今時代劇というものが、不振と言われておりますが、真っ正面から日本人の心を映し出したつもりです。是非ゆっくりとご覧になって、何を感じるか、今度どこかでお会い出来る事があれば、是非教えて頂きたいなと思っております。どうもありがとうございます。 

――― 井伊大老を暗殺した最後の生き残り、身を隠して暮らす水戸藩藩士・佐橋十兵衛(さばし・じゅうべえ)を演じた阿部寛さん、 ご挨拶をお願い致します。
阿部:この作品は久しぶりの時代劇でしたが、貴一さんがこの役をやられるという事で、是非にとお話を受けました。今回は敵の役なので、撮影現場に入る前、貴一さんには事前に“現場では近寄らない様にします”とお話をしていて、約2週間撮影が一緒なので覚悟していたんですが、初日トイレで会ってしまいまして…(笑)この覚悟や緊張感が作品に出ているのではないかと信じています。是非楽しんで下さい。

――― 夫の志村金吾を信じ、覚悟を秘めながら、添い遂げようとする妻、セツを演じたのは広末涼子さんです。広末さん、ご挨拶をお願い致します。
広末:私も本当に背筋が伸びる、心洗われる素敵な浅田先生の作品に参加出来、武士道、侍の生きる道を貫く覚悟とプライドのある金吾さんの妻を演じさせて頂き本当に幸せだなと改めて実感しました。今日はしっかり、たっぷり堪能して下さい。ありがとうございます。

――― 同じ長屋に住み、影のある佐橋に心を動かされる 子持ちの寡婦(かふ)、マサを演じました真飛聖(まとぶ・せい)さん、ご挨拶をお願い致します。
真飛:時代劇初挑戦、そして宝塚時代は男役をやっておりましたので、本当に何も分からず、監督からも歩き方から、ちょっと男っぽ過ぎるとか本当に沢山の事を教わりながら日々勉強の撮影でした。登場人物の心に秘めた思いが本当に切なくて心に沁みる素敵な作品だと思いましたので、皆様もどうぞ楽しんで頂けたらと思います。本日はありがとうございます。

――― 最後に、本作のメガホンを取りました若松節朗監督、 ご挨拶お願い致します。
若松監督:こんなに大きな人たちを画面に入れるのが大変でした。(会場から笑)取材を受けている時にすごく美しい時代劇ですねとおっしゃった記者の方がいまして、情景や雪ではなくて、登場している俳優達の生き様がとても美しいと言っていただいたのではないかと思います。思いを胸に秘めて、ずっと押さえた芝居をしてくれました。ハラハラ、ドキドキ、サスペンス感たっぷり、そして最後は感動のエンディングを迎えます。どうぞ皆様お楽しみにしてください。

――― 広末さんと真飛さんは本日は素敵な和装でいらっしゃいますね。本作は本格的時代劇です。 を演じるにあたって時代劇ならではの準備や心構えなどありましたか? 中井さんは時代劇出演は多数出演されてますがいかがですか?
中井:映画というものは大きな嘘はついても小さな嘘はつかないというのが僕のポリシーでして、なるべく時代劇として伝わっている所作なんかは美しくありたいなと心がけました。

――― 阿部さんは久しぶりの時代劇、 いかがでしたか?
阿部:僕は車引きの役をやらせて頂いたんですが、車引きはとても難しかったです。現代の人力車というのはタイヤがゴムなんですが、昔の車は木で出来ていて、撮影現場に行って木の車を引く感覚に慣れる為に、マネージャーさんを後ろに乗せたりして撮影所をぐるぐる回って練習しました。

――― 広末さんは時代劇映画は初めてですが、いかがでしたか?
広末:監督はもちろんの事、皆さんには撮影前、“本当に新人だと思って所作指導を付けて下さい”とお願いして撮影に入りました。現場でも所作指導の方に付いて頂いて、中井さんのおっしゃる通り小さな嘘をつかない様に、そこで嘘が見えてしまうと、違和感が映像に出てしまってはいけないと、自分にプレッシャーをかけながら演じさせて頂きました。

――― 真飛さんは男役時代と違って大変だったということですがいかがですか?
真飛:時代劇は初めてで、武士にはなったことはありましたが、女性として着物を着て演じるというのは初めてでしたし、所作のご指導もして頂いたんですが、監督には“勇ましすぎるからもう少し腰を据えて”など何度も、何度もご指導頂いたおかげで、何とか女性としてマサとして入れるようになったんですが、反省してばかりでした…(笑)

――― 夫婦役の中井さんと広末さんは初共演影中はとても仲が良かったと聞いてます。夫婦役を演じていかがでしたか? 二人は撮影中どんな話をしながら夫婦を作っていかれたのでしょう?
zakuro-2.jpg中井:いい雰囲気の役作り…(広末さんに)いいこと言ってみて。(笑)
広末:中井さんと阿部さんは、現場ではかたくなに言葉を交わされず、意地を張る位、中井さんが寂しいと思われるくらいお話をされなかったらしいですけど…
中井:本当に久々に寂しいと思いましたね。(笑)初日にトイレのドアを開けたら、阿部さんが歯を磨いる阿部さんがいて…閉めるのもおかしいし、そのまま入って “おはようございます”とそれだけですからね。久々に寂しいと思いましたね。(笑)
広末:役のお話とかストーリーみたいなものはお話していませんが、現場では中井さんはずっと金吾さんのままなんですね。ONOFFが見えないというか、現場でも姿勢を正していらっしゃってるので金吾さんの生き様が見えてくるんです。そのおかげで自然とセツになれました。セツの生き方は金吾さんの後を三歩下がってついていくんだなとか、支えるついていくというのはこういう事なんだなと自然に感じさせて頂きました。

――― 中井さんはいかがでしたか?
中井:この映画のお話を頂いた時はまだセツという役が決まっていなかったんですが、海外に仕事で行った時に飛行機の中で映画を見たところ、劇中に広末さんが出ていらっしゃったんです。そしてあるワンカットを見たとたんにセツという役は広末さんだなと思いまして、仕事から戻ってきてすぐ監督とプロデューサーにお会いして、セツを広末さんにお願いしてもらえませんか?と言って広末さんにやって頂いたんです。その経緯もありまして望みが叶ったんです。
広末さんには“何を見て選んで頂いたんですか?”と聞かれて、そのワンカット以降覚えていないんです。(笑)何を見たかも覚えてないんです…申し訳ありません…。(笑)

監督:中井さんは広末さんをじーっと見つめていましたね。惚れているんですね。(笑)

――― 中井さんと阿部さんは「麒麟の翼―劇場版 新参者」以来の競演で、しかも今回は対峙する役です。 久しぶりの共演は如何でしたか?
阿部:僕はワンカットしかご一緒してないんですが、撮影が霊安室で亡くなっているというシーンで、中井さんが初日だったので、みんなで挨拶をしようとしていたら、なかなか現れないんですよ。あれ?遅刻しているのかな?と思っていたら、霊安室の中で白い布をまとって台の上で待っていてくれたんです。役者の気持ちを作る為にそうやって待っていてくれたんですね。こうやって現場をつくって下さる方なので、僕も気を引き締めて入って行こうと思いました。

――― この作品、本格派時代劇ということで、現代の侍と言えば中井さんどなただと思いますか?

中井:錦織くんだって侍だと思います。僕たちも海外でお仕事をさせて頂く事があるんですけど、スポーツは本当にすごく孤独なんですよね。いくらチームがあるとはいえ、僕もテニスをやっていましたからコートに立ったの孤独感は半端じゃないんです。彼らのテニスは僕らからすると超人的なレベルにあって、神様に与えられた者のテニスの世界。動体視力は考えて動く範囲じゃなくて、体が動く範囲のレベルにある人だけが立てる世界であって、絶対に日本の男子が無理だと言われていたところに入ったので本当に素晴らしいと思います。彼はまだ夢の扉を開いた所だと思います。これからは“負けてニュースになる選手”になって欲しいなと思います。

――― さて、実は本日はもうおひと方、ゲストにお越し頂いております。 早速ご紹介いたします。本作、「柘榴坂の仇討」の原作者、浅田次郎さんです。どうぞ盛大な拍手でお迎えください!
浅田さん、今日はこの試写会と時を同じくして大阪、名古屋、倉敷でも「柘榴坂の仇討」 の試写会が行われております。現在この様子が同時生中継配信されておりますので全国の皆さんにご挨拶をお願い出来ますでしょうか?

浅田:ずいぶん昔に書いた短くささやかな小説なんですが、若松監督をはじめ皆様に素晴らし映画に仕上げて頂きました。作家冥利に尽きるというものでございます。全国の皆様よろしくお願い致します。

――― 浅田さんはこの映画を既にご覧になったそうですが、 ご感想をお聞かせ願えますか?
浅田:とても短い小説なんですね。原稿用紙をまだ使っているんですが、原稿用紙で400字詰め50枚程度のもので、それを素晴らしい脚色であんなに立派なストーリーにして頂けるなんて思ってもみませんでした。本当に素晴らしい日本の映画にして頂けたと思います。

――― 主役の中井貴一さんは、浅田さんの小説「壬生義士伝」でも主役を務められてます。 中井さん、浅田次郎さんの物語の魅力は何でしょうか?
中井:僕が全てを語れるわけではないんですけど、その時代に生きた偉人伝ではなくて、その時代に生きた一輪の花にスポットを当てて書いていらっしゃるということで僕はすごく共感出来る感じが致します。
広末:私も『鉄道員』しかり、すごく泣いてしまったんですけど、その涙が悲しい辛いものではなくて、本当に不思議な温かい空気に包まれる、爽やかな涙というか、どう表現していいのか分からないんですが、本当に不思議本だなと思いました。

――― 浅田さんがどのシーンで登場されるか、皆さん楽しみにして下さいね! 最後に、主演の中井貴一さんよりこれから映画をご覧になる皆さまにご挨拶をお願い致します。
中井:ここ数年、時代劇があまり良くないという時代が続いています。そんな中、飛び道具を一切排除して真っ向から日本人の心を捉えた映画になっています。我々の世界で、時代劇という灯をともし続けなければいけません。これは日本の文化でもあると思っています。どんなに灯火が小さくなっても、作り続けるのは僕たちの使命だと思います。多くのお客様に見て頂くことが時代劇を作ると言う事に繋がります。今回『柘榴坂の仇討』だけではなく、時代劇を多くの方に見て頂き、時代劇そして邦画が良くなる事を心から願います。今日、公開前にこの作品を見て頂いたと言う事は、この場にいる皆さんは宣伝部の一員になります。今日から皆さんは我々の側に立ちます。もし面白くなければ、見た事を忘れて下さい。(笑)面白いと思って下さる方がいれば、お友達一人でもふたりでも結構です、お声がけして頂いて映画館に足を運んで頂けたら幸せです。

――― 以上どうもありがとうございました。


 『柘榴坂の仇討』
原作:浅田次郎(「五郎治殿御始末」所収 中央公論新社刊/新潮文庫刊),
監督:若松節朗 脚本:高松宏伸 飯田健三郎/長谷川康夫 音楽:久石譲

出演:中井貴一 阿部寛 広末涼子 高嶋政宏 真飛聖 吉田栄作 堂珍嘉邦
近江陽一郎 木崎ゆりあ 藤竜也 / 中村吉右衛門
配給:松竹 公式HP: http://zakurozaka.com/
コピーライト:©2014映画「柘榴坂の仇討」製作委員会
2014年9月20日()~全国ロードショー

ive-tai-550.jpg『イヴ・サンローラン』主演のピエール・ニネ待望の初来日レポート

(2014年 フランス 1時間46分)
監督:ジャリル・レスペール 
出演:ピエール・ニネ、ギョーム・ガリエンヌ 、シャルロット・ル・ボン、ローラ・スメット、ニコライ・キンスキー 

2014年9月6日(土)~角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、T・ジョイ京都 他全国ロードショー

★作品紹介⇒ こちら
★ジャリル・レスペール監督トークレポートはこちら
★公式サイト⇒ 
http://ysl-movie.jp/
(C)WY productions - SND - Cinefrance 1888 - Herodiade - Umedia


 21世紀フランスを代表するイケメン、ピエール・ニネ待望の初来日! 

世紀の天才デザイナー、イヴ・サンローランを完璧に演じ、美貌と実力を兼ね備えたスターの誕生にヨーロッパが騒然!

 

ive-pos.jpg揺るぎなき地位を築いた一流ブランドの創始者にして、世界で最も有名な伝説のファッションデザイナー、イヴ・サンローラン。彼の輝かしいキャリアと人生の、その光と影を描いた感動作『イヴ・サンローラン』は、今年1月本国フランスで公開するや、アカデミー賞を賑わせた『ゼロ・グラビティ』や『あなたを抱きしめるまで』を抜いて、初登場NO.1の大ヒットを記録しました。その主役となったのが、完璧な演技でイヴ・サンローランになりきったピエール・ニネです。

また、本作はイヴ・サンローラン財団所有のアーカイブ衣装の貸し出しの許可も得て制作された、ブランド初公認の本格伝記映画としても話題となっております。

サンローラン役に抜擢されたのは、国立劇団コメディ・フランセーズ在籍のピエール・ニネ。卓越した演技力で酷似した容姿と繊細なキャラクターを見事に再現し、フランスの全国民を圧倒させました。目を見張る演技力にプラスして美しい容姿をもつ彼の人気は沸騰し、いまや大スターに!日本の女性誌もこぞって取り上げるなど、いま最も注目を浴びている若手俳優です。

この度、日本初来日になるピエール・ニネを囲み、サロン会見を開催致しました。超満員のマスコミの熱気に感動したピエール・ニネは「監督に、こんなにたくさん取材に来てくれたよ!と写真を送りたいので、皆さんの写真を撮ってもいいですか?」と25歳らしい無邪気な面もみせ、場を和ませる一面も。多くの質問が飛び交い。会見は予定の1時間をオーバーし、大盛況の中終了致しました。



【イヴ・サンローラン』 ピエール・ニネ サロン会見 概要】

 実施日:2014年8月8日(金) 14:20~
会場:ザ・ペニンシュラ東京(東京都千代田区有楽町1-8-1)
登壇者:ピエール・ニネ


 【サロン会見 内容】

ive-tai-1.jpg■ピエール・ニネからの挨拶
「皆さん今日はお集まりいただいてありがとうございます。この映画に皆さんが興味を持ってくださってとても嬉しいです。世界中をプロモーションで回りましたが、僕にとっても日本は大切で、美しいものについての美学がある国だと思いますが、生前のイヴ・サンローランが愛した国でもありました。今日はよろしくお願いします」

 

■初来日の日本の印象は?
「日本の人たちは互いを重んじて、リスペクトする国、礼儀正しい国だと聞いていたのですが実際に来てみると、本当にそうで、皆さんのふるまいにエレガンスがあって感動しました。サンローランにとってもエレガンスはテーマでしたが、日本にもそれを感じます。僕はしばらく東京に滞在してあと、日本の伝統も見てみたいと思っていますので、京都に行きます」

 

ive-tai-3.png■イヴ・サンローラン役を演じたきっかけは?
「僕にとって思いもよらないオファーだったんです。僕はコメディ・フランセーズに所属しているのですが、パリで舞台の稽古中にジャリル・レスペール監督から電話が来て、ビールを飲まないかと誘われてかけて行ったら、『世紀のラブストーリー、世紀のクリエイションについての映画を撮る、イヴ・サンローランの映画を撮るんだ』と言うので、僕はもちろんすぐに出演をお受けして、『ところで僕は誰を演じるの?』 と聞いたら『イヴ・サンローランだ!』と。こんなに伝説的で鮮烈で魅惑的な役のオファーがあることはないので、自分はとても幸運だと思いました。そして準備することがたくさんあったので、すぐに準備に入ることになりました」

 
 

■映画の世界的ヒットについてはどう思いますか?
「フランス国内で興行的に成功したことで、様々な国が興味をもって下さり、プロモーションでベルリン、ニューヨーク、ブラジルなど様々な国に行きました。世界的にグローバルに受け容れられたのですが、皆さんが興味をもってくださるのは、イヴ・サンローランというブランド帝国の背後にいたのは誰なのか、それはどういう人物だったのか、ということに対する興味なのではないかと思います。映画はイヴ・サンローランという偉大な人物の裏側も描いていますが、サンローランという人は、時代を先読みする鋭い感受性を持っていたがゆえに心が痛み、極端な行動に走る一面もあったのです」

 

ive-tai-4.png■今回の役作りについて教えてください。
「撮影前に5ケ月の期間があったのですが、ipodに彼の本当の声を入れて、1日3、4時間くらい聞いて勉強したほか3人のコーチにもついて勉強しました。1人目のコーチはデッサンで、2人目はフィジカルコーチで、経年によって変わる体のシルエットについてコーチを受けました。3人目はデザインとファッションのコーチで、ファッション業界の様々な専門用語などや布の遣い方触り方、クチュールのアトリエでの仕事の仕方を学びました。実際に練習して撮影現場ですぐに使えるまでもっていきました。役を作りにあたり、僕は最初自分とサンローランの共通点を探そうとしました。聖人のような人物を演じるわけですが、彼だって人間なのだから、と自分との公約的な部分を探したのですが、結果的には全く違う人物なのだと思い至りました。唯一の共通点を言えば、スケールは全く違いますが若くしてクリエイションの道に入った、若くして自分の道が定まったというところだけは共通しているかもしれませんね。ですから役作りはとても必要でした。」

 

■まだ25歳のあなたにとって生まれていない時代のことを演じるのは大変だったのではないですか?
「僕の世代が直接知らないことを学ぶこは大変面白かったです。イヴ・サンローランの歴史はフランスの歴史に通じるんです。彼は時代を先取り先読みしていた人でしたから、ミリタリーを洋服として着る人がいなかった時代に、ミリタリー・ルックを打ち出したりしましたし、70年代のヒッピー文化の時代については僕自身歴史を再体験するようで面白い経験でした。」

 

ive-tai-5.jpg■この映画はイヴ・サンローラン財団の初公認映画ですが、彼の衣装を目にした時の印象は?
「彼は時代を先読みするビジョンと頭脳の明晰さを行使して、人々は何を好きになるかということを先取りして読むことができる能力がありました。とても印象的だったは、撮影現場モンドリアンのドレスが運び込まれてきた時でした。係員の方が、美術品を扱うように手袋をして触っていたのです。もちろん着用したモデルさんは座っても駄目、食べ物や飲み物も駄目という制限の中で撮影しました。最後に手袋なしでこのドレスを触ったのは、イヴ本人だったのかもしれないと考えたら、とても感銘を受けました。」

(角川映画リリースより)

 

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『ホットロード』<大ヒット御礼舞台挨拶レポート>

2014年恋愛映画 観客動員No.1  究極の純愛がまだまだ日本を“ホット”にする

 
能年玲奈、三代目J Soul Brothersの登坂広臣といった今最も話題の2人によるこの夏いちばんの感動作『ホットロード』が8月16日に公開を迎え、昨日までに興収15億円/動員数100万人を突破、週末興行成績ランキングでは2週連続で実写映画第一位を記録した。そして、この度『ホットロード』大ヒットをうけて、能年玲奈・登坂広臣・三木孝浩監督による大ヒット御礼舞台挨拶が行われた。
 
大ヒットをうけてますます注目度が高まる能年玲奈と登坂広臣の二人の登場に場内の興奮は途端に最高潮に。監督が語った撮影秘話や、能年&登坂が吐露した製作発表から今までの数々のエピソードは、観客の心を大きく揺さぶった。
 

【「ホットロード」 大ヒット御礼舞台挨拶 概要】
実施日:8月31日(日) 11:35~
会場:丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
登壇者:能年玲奈、登坂広臣、三木孝浩監督
 
【舞台挨拶内容】
 

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MC:ご挨拶をお願い致します
能年「みなさん今日は足を運んで下さって、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。」
登坂「みなさん今日はありがとうございます。短い時間にはなってしまうかも知れませんが、一生懸命映画の話ができればと思います。よろしくお願いします。」
監督「今日はたくさんのみなさんにお越し頂き、ありがとうございます。初日だけではなく、こうして大ヒット舞台挨拶ができるということは監督冥利につきます。本当に今日はありがとうございます。」
 
MC:大ヒット舞台挨拶を迎え、お気持ちをお聞かせください
登坂「嬉しいですね。藤井さんとも4回目もお会いすることになるとは思わなかったですね(笑)昨日もこの場でNights(ナイツ)と漠統の男性陣のメンバーと舞台挨拶をしまして、昨日は昨日でワイワイ楽しんで話をさせて頂いたんですけど、こうやって何回もお会いできるということはみなさんのおかげだと思いますので、本当にありがたく思っています。」
 
MC:漠統のリーダーとはお知り合いなんですよね?
登坂「お知り合いですね(笑)同じ事務所なんですけど、年も同じで結構普段から仲良くしています。昨日も、音楽を一緒に作ろうと話をしていたけど、先に映画をやることになると思わなかったね。なんて話をしたりして。」
 
MC:そんな仲間に殴り掛かりに言ったわけですね
登坂「まぁ、しょうがないんでしょうね。それは(笑)でも、こういう間柄だからこそ、できたのかなと思います。」
 
MC:映画も演技も初めてなんですよね?大ヒットになりすごいですね
登坂「そうですね。本当に幸せなことだと思います。三木監督にも指導やサポートをして頂きながら、能年さんをはじめ、キャストのみなさんにも、支えて頂きながらやることができたので、こうして観て下さるみなさんも含めて、感謝しています。」
 
MC:謙虚な姿勢が素晴らしいですね。かっこいいのに、完璧すぎですよね
監督「ずるいですよね(笑)もうちょっとオラオラな感じでいてくれた方がなんかねえ。ちょっと隙がなさすぎなんですよね。」
登坂「なんでしょうね、上の教育なんでしょうかね(笑)」
 
MC:大ヒット舞台挨拶を迎えることができましたが、今のお気持ちをお聞かせください
能年「観て下さる方がいて作品が存在できるので、本当に喜ばしいことだと思います。こうしてみなさんとお会いできる場を設けることができて、本当に嬉しいです。」
監督「本当にほっとしています。20年前の原作ですが、今の子達に伝えたい思いがあって作っていても、ちゃんと若い子達に伝わるかと作り手側からは心配していたんです。
でも、10代の子達も素直に物語に共感してくれた感想を聞く中で、すごく今回このタイミングで作って良かったなと思いました。何より嬉しかったのが、10代の女の子が、お母さんが原作のファンで、映画を初めて2人で観に行きました。とても感動しました。と、メッセージをもらった時に、世代を越えてこの物語が伝わった感じがしたので、嬉しかったですね。」
 
MC:この「ホットロード」を映画化され、その主人公を演じることを、周りの人に伝えた時にどんな反応がありましたか?
能年「お母さんがすごくビックリしていましたね。当時ホットロード世代で原作を読んでいたみたいなので、かなり衝撃のようで、ああ…と言っていました。」
監督「それは、どっちのああ…だったんだろう?(笑)」
能年「自分の青春時代に読んでいたものをやるんだという唐突な感じだったのかなと思います」
 
MC:確かに自分が読んでいた漫画を娘がやるのは、不思議な感じがしますよね
能年「最初はイメージが全然違うな~と言われたんですけど、観てくれて、すごく良かったって言ってくれたので、ちょっと安心しました。」
 
MC:お母さんも観てくれたんですね
能年「なんか何度も足を運んでいるみたいで…。親バカです(笑)」
MC:お母さん、良かったねと言ってくれたんですね。それに対して能年さんは?
能年「やった~(笑)と言いました。」
MC:お母さん以外の反応は?
能年「観て頂いた方からは、すごく良いという風に言って頂いて、この間町を歩いていたら女の子達が追いかけてきてくれて、今さっきホットロードを観てきました!と声をかけてくださって、嬉しかったです。どうでしたか?と感想を聞いたら、感動したと言ってくださったので、その余韻に浸りながら家に帰りました。生の声を聴けて良かったです。」
 

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MC:登坂さんの周りの反応はどうでしたか?
登坂「うちも両親が観に行ったみたいで、すごく良かったよ。と連絡をもらいました。珍しく褒めてくれました。親バカですね(笑)来年ホットロードという映画に出るかもしれないと話した時に、その時は原作を知らなかったみたいなんですけど、それから何度も読んでくれたみたいです。」
MC:ご両親も登坂さんの演技を見るのは初めてですよね?
登坂「初めてですよね。お遊戯会以来じゃないですか?僕、幼稚園のお遊戯会で、ちょんまげみたいなのをつけて、サムライDみたいな役名でやったんですよ。セリフも1言ぐらいしかなくて。その姿をホームビデオに撮っていたよねと、この間親と話をしました。」
MC:そこから大出世ですね(笑)セリフも増えましたね。
登坂「増えましたね(笑)なんとかでござる。ぐらいしか言ってなかったと思うんですけど(笑)」
 
MC:監督の周りの反応は?
監督「ちょうど僕と同じ世代の女性達がホットロード世代だったので、作る前はプレッシャーが半端なかったんですが、観終わったら、ちゃんとホットロードになっていたと言ってくれたので、ファン目線でそう言ってくれたのが、すごく嬉しかったですね。」
 
MC:映画を経て、自身の大きく変わったところなどありますか?
能年「私は逆に変わらない事の大切さを学ばせて頂きました。原作を大切にしながら、自分の軸をぶらさないように決めていたんですけど、こうしてみなさんが劇場にきてくださったので、頑張って良かったです。」
登坂「表現者としての幅は広がったなと自分でも感じますし、周りからも言って頂けることが増えて、それは変わったところなのかなと思うんですけど、やはり本業はアーティストであるということが、心の中にあるので、そこの軸はぶらさず、変わらないことの大切さを作品を通して感じられました。」
監督「今回2人がもっているそのままの良さを出せればと思っていましたし、ただ演じるという本来内側から持っている物をどうにかして表現したいなと思っていたので、自分の軸をもってこの映画に挑んでくれたのは、本当に良かったですね。」
 
MC:もうたくさんの方に観て頂いていますが、2回、3回を観る方に注目して欲しい事は?
能年「青春の映画だと思っているので、そこが響いて頂けていたら、次は更に共鳴して頂けたらいいなと思います。」
MC:フラットな気持ちで観ればいいということですね。
能年「フラフラっと劇場に足を運んでもらえたら(笑)」
 
MC:最後のご挨拶をお願いします。
登坂「こんなにたくさんの方とお会いできるのは、みなさんのおかげです。僕にとっても宝物になった作品ですので、みなさんにとっても宝物になってくれたことを祈ります。」
能年「今日はありがとうございました。気持ちよくホットロードの余韻に浸りながら、帰って頂ければ嬉しいです。」
 

◆8/29(金)「OH MY LITTLE GIRL」DAY
「ホットロード」主題歌に起用されたことで、改めて注目されている尾崎豊さん。
去る8/29(金)、大ヒットを記念して丸の内ピカデリーにて行われた「OH MY LITTLE GIRL」DAY。尾崎豊さんデビュー後初めてのライブ(1984年3月15日/新宿ルイードにて)の写真のパネルを29日限定で特別にロビーにて掲示(今回の展示は数年ぶり)、映画の世界観とシンクロした、当時の熱そのままのパネルの数々は多くの人の心を揺さぶった。
また全上映回で本編終了後に主題歌「OH MY LITTLE GIRL」のカラオケVer.(三木孝浩監督が本編映像を特別に編集、実際に長編予告篇として上映されたもの)を上映、映画本編の感動冷めやらぬ中、来場者の多くが熱唱していた。
 

<ストーリー>
亡き父親の写真が1枚もない家でママと暮らす14歳の少女・宮市和希は、自分が望まれて生まれてきた子どもではないことに心を痛めている。ある日、学校に馴染めずにいた親友に誘われるまま、夜の湘南で出会ったのは、Nights(ナイツ)という不良チームの少年、春山洋志。
はじめは傷つけ合っていたふたりだが、和希は春山が身を置く世界に安らぎや戸惑いを覚えながらも、急速に春山に惹かれてゆく。春山もまた和希の純粋さに惹かれるが、Nightsのリーダーとなったことで、敵対するチームとの抗争に巻き込まれてしまう――。
 
■出演:能年玲奈 登坂広臣 木村佳乃 小澤征 悦鈴木亮平 太田莉菜 竹富聖花 落合モトキ 山田裕貴 鷲尾真知子 野間口徹 利重剛 松田美由紀
■主題歌:尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」ソニー・ミュージックレコーズ 
■原作: 紡木たく「ホットロード」集英社文庫<コミック版>
■監督: 三木孝浩 『僕等がいた』『陽だまりの彼女』
配給:松竹株式会社
(C) 2014『ホットロード』製作委員会 (C)紡木たく/集英社
公式サイト⇒http://www.hotroad-movie.jp
大ヒット、公開中!
 
『ホットロード』作品レビューはコチラ