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Dancer-kusakari-550.jpg映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公開記念イベントレポート

草刈民代、ポルーニンを絶賛!!
「最初、彼の才能を疑っていたが、YouTubeを観て本物だと確信した」


2017年7月15日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほかにて公開中の『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』。公開初日より連日満席が続出するなど、大反響をいただいております。本作の公開を記念し、女優の草刈民代さんと舞踊評論家の乗越たかおさんが登壇、満席のBunkamuraル・シネマにてトークが繰り広げられました。


【イベント概要】

■日時:2017年7月17日(月・祝)10:30の回上映後 
■会場:Bunkamura ル・シネマ(東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1)
■ゲスト:草刈民代(女優) [聞き手]:乗越たかお(舞踊評論家)


 
dancer-pos.jpg女優の草刈民代が17日、都内・Bunkamura ル・シネマで行なわれた映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』の公開記念イベントに出席。「こんな天才ダンサーが現れたことがあっただろうか」と熱いコメントを寄せた草刈が、自身のバレリーナ時代の経験を重ねながら、ポルーニンへの思いを語った。なお、この日は、舞踊評論家の乗越たかおが聞き手を務めた。


本作は、孤高の天才ダンサー、ポルーニンの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。19歳で名門・英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれるが、人気絶頂期に電撃退団。果たしてその真意とは?全身にタトゥーを纏い、決して型にはまらないバレエ界きっての異端児ポルーニンの生き様を、本人や家族、友人、関係者らのインタビューを交えながらひも解いていく。


映画の予告編でポルーニンの美しい舞に魅せられ、YouTubeで彼のパフォーマンスを何度も観たという草刈。「小さい画面で観てもその凄さがわかった。若いダンサーで素晴らしい人はたくさんいますが、その中で群を抜いている。ミハイル・バリシニコフやルドルフ・ヌレエフに次ぐ才能」と絶賛し、本作を観てさらにその思いは確信へと変わったという。


Dancer-500-3.jpgポルーニンに才能を持て余す危うさがあるのでは?という指摘に対して草刈は、「危ういというよりも、出来上がるのが早過ぎたのでは?もともとのポテンシャルが高い上に、努力も群を抜いていたので、スタートラインが全く違う。だから、子供の頃からバレエだけをやってきた彼が、『踊ることに何の意味があるのだろう?』とふと気付いたところから、自分自身の模索が始まったのだと思う」と分析。


中でも印象に残っているのが、本番前、楽屋で大量の薬を飲むシーンを挙げる。「痛み止めの薬を飲むとか、注射をするとか、栄養剤で気合いを入れるとか、私も何度も経験がありますが、心臓の薬まで飲んでいるのには驚きました。普通、怖さが先に立つものですが、彼は、そこまでやらないと自分の納得した踊りができないから平気で飲める。現在は危険だからやめたそうですが、踊りと身体のバランスを取るために自問自答する時間が必要なんでしょうね。モーツァルトと同じ、あまりにも早熟過ぎたがゆえの悩みですね」


Dancer-500-7.jpgまた、時代の違いにも触れた草刈は、「昔のダンサーは、国を背負って踊っていたので、『やめる』という選択肢はなかったと思う。ところが、ポルーニンの時代はロシアも自由になり、才能があれば中学生や高校生でもロイヤル・バレエ団に留学することもできる。彼の苦悩は、自由の中で育ってきたからこその模索のように思います。私の時代もそうでしたが、身体が衰えて、本当に踊れなくなる時期が来て、初めて踏ん切りがつく。それが普通だと思うんですよね」


 「僕はダンサーであるよりは、1人のアー ティストでありたい」とポルーニンは語っているが、早くも12月公開の映画『オリエント急行殺人事件』に出演し、俳優としての活動をスタートさせている。現役時代、『Shall we ダンス?』で映画デビューを果たした草刈にとって、そんな彼の活動はどう映っているのだろうか?「『Shall we ダンス?』に出演する前は、バレエ以外のお仕事はノイズでしかなかったけれど、主人(周防正行監督)に、『たくさんの人に知ってもらうことの大切さ』を教えられ、考え方が180度変わりました。ただ、私の場合、現役時代はあくまでもバレリーナを貫きましたが」と述懐する。


ダンサーとして、あるいはアーティストとして、10年後のポルーニンが楽しみだと言う草刈。「1度映画に出たからといって芝居がわかるわけでもない。映画を経験して、そこに何を見出だして、何を目指していくのか。あるいは芝居ではなく、やはり自分には踊りしかないと思って、バレエをさらに深めていかもしれない。10年後、彼がどの立ち位置にいるのかをぜひ見届けたい」と、最後は期待を込めて締めくくった。
 


草刈民代(くさかり・たみよ)プロフィール】
1984年に牧阿佐美バレエ団に入団。以降同バレエ団の主役を数多く務める。国立モスクワ音楽劇場、レニングラード国立バレエなど海外のバレエ団へのゲスト出演も数多い。'81年頃から広告、TVCMなどにも起用されるようになり注目を浴びていたが、'96年に映画「Sall Weダンス?」(周防正行監督)に主演。社会的現象になるほど話題作品となり、女優として数々の賞も受賞した。'99年、故ローラン・プティ氏により「若者と死」死神役に選ばれ、プティ氏から厚い信頼を受ける。これ以降プティ作品は最も得意なレパートリーとなり、その数は11作品に及ぶ。'09年、自ら企画・構成・プロデュースした舞台を最後にバレリーナを引退。日本のバレエを一般に広めることに大きく貢献し、日本人バレリーナに新たな可能性を示した。2009年以降、本格的に女優として活動。最新作は2017年10月公開、映画『月と雷』が控えている。 


Dancer-550.jpg【映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』作品情報】

 <ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心――
19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。


ウクライナ出身で、19歳の時、史上最年少で英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニンは、その2年後、人気のピークで電撃退団。そのニュースは国内メディアのみならず、世界中に報道された。
スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲『Take Me To Church』のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで2,000万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。
<ヌレエフの再来>と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?


監督:スティーヴン・カンター
『Take Me To Church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク・パルコ
(2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP/原題:DANCER)

★公式サイト⇒ http://www.uplink.co.jp/dancer/
★作品紹介⇒ こちら
★セルゲ・ポルーニン インタビュー⇒ こちら


2017 年7 月15 日(土)~Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、7/22(土)~シネ・リーブル神戸、8/19(土)~京都シネマ、9/30(土)~豊岡劇場 ほか全国順次公開


(オフィシャルレポートより)

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 バレエ界の優雅な野獣 セルゲイ・ポルーニン、東京藝大に降臨
圧巻のパフォーマンスに鳴り止まない拍手と歓声!

「アーティストは世の中を導ける存在だ」

 
7月15日(土)よりBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほかで公開の『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』。公開に先駆け芸術の総本山である東京藝大学のコンサートホール、奏楽堂にてライブプレミアイベントを開催。上映後には、YouTubeで1900万回以上も再生された『Take Me To Church』のダンスパフォーマンスとトークイベントを行いました。 


映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』
ライブプレミアイベントwithセルゲイ・ポルーニン

【日時】:2017年4月27日(木)18:30開場/19:00開映
【会場】:東京藝術大学奏楽堂(台東区上野公園12-8)
【出演】:セルゲイ・ポルーニン
【プレゼンテーター】:箭内道彦



Dancer-550.jpg映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』の日本公開を記念したライブプレミアイベントが27日、東京藝術大学・奏楽堂にて行なわれ、2011年の公演以来、6年ぶりの来日を果たしたセルゲイ・ポルーニンが出席。本編上映後のステージでは、YouTubeで1,900万回以上も再生された独創的なパフォーマンス『Take Me To Church』を生披露し、続くトークコーナーでは、プレゼンターを務めたクリエイティブディレクター・箭内道彦氏と共にアートへの思いを熱く語った。本作は、誰よりも美しく舞い、誰よりも高く跳ぶ、孤高の天才ダンサー・ポルーニンの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー。19歳で名門・英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選ばれるが、その2年後、人気絶頂期に電撃退団。果たしてその真意とは?全身にタトゥーを纏い、決して型にはまらないバレエ界きっての異端児ポルーニンの生き様を、本人や家族、友人、関係者らのインタビューを交えながらひも解いていく。


Dancer-ivent-240-2.jpg上映会が終了し、暗闇の中から瞑想するように登場したポルーニン。アイルランド出身の世界的ミュージシャン、ホージアの楽曲『Take Me To Church』に乗せて、劇中にも登場したあの伝説のパフォーマンスを生披露。正面にパイプオルガンが鎮座する特設ステージをフルに使ったダイナミックなターン&ジャンプ、優雅でセクシーな身のこなし…鍛え抜かれた肉体の躍動に、観客は息をのむばかり。圧巻のパフォーマンスが終了すると、堰を切ったように客席から「ブラボー!」の歓声が飛び交い、万雷の拍手が沸き起こった。

 

 

箭内氏がMCを務めたトークコーナーでは、アートに対する熱い思いを真摯に語ったポルーニン。「アートというものをどう捉えているか?」というストレートな質問に対しては、「私にとってアートは、優雅で美しいものを生み出すこと。それが人々の心に届き、日々の暮らしに足りないものを補うのだと思います。もしこの世の中がパーフェクトだったらアートはいらない。ところが悲しいことに、世界は戦争やテロなど悪事に溢れている。だからこそアートは存在するのではないかと思います」

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Dancer-ivent-240-1.jpgこれに同調した箭内氏は、「ここ数百年の中で、最もアートが必要とされている時かもしれない」と投げ掛けると、ポルーニンも「アーティストは世の中を導ける存在だと思っています。火星に行くロケットも、建築物も、洋服も、何もかも、それをつくるアーティストがいなければ存在しない。何かを生み出すところに全てアートが存在する。どんな仕事でも、クリエイティブであれば、それはアートだと私は思います。だから国を動かす政治家も、もっとクリエイティブなヴィジョンや創作といったものにもっと目を向けるべき」と話した。最後に、これからアートの世界へ入っていく若者たちに向けてポルーニンは、「失敗を怖れず勇気を持って挑んでほしい。例えば、飛行機が高度を上げ過ぎると不安定になり、安定する位置まで高度を下げようとしますが、私の場合、高いところに留まって、必死に維持しようと努力する自分をイメージします。そしてもう一つ大切にしてほしいのは、孤独であることを怖れず、ありのままの自分でいること」と言葉を噛みしめる。「その場所が自分にとって心地良すぎると感じたら、そこから立ち去る」というポルーニン。

常に苦難の道に挑み続けるからこそ、その佇まいは優雅で美しく、そして誰も手出しできない野獣の威厳に満ちているのかもしれない。
 



【映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン世界一優雅な野獣』について】 

Dancer-500-1.jpg<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心―― 19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。途方もない才能に恵まれ、スターになるべく生まれたセルゲイ・ポルーニン。しかし彼はその運命を受け入れなかった。バレエ界のしきたり、天才ゆえの重圧、家族の関係。スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲『Take Me To Church』のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはYouTubeで1800万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。<ヌレエフの再来>と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?


監督:スティーヴン・カンター/『Take me to church』
演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル/
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク、パルコ
(2016年/イギリス、アメリカ/85分/カラー/16:9/DCP/原題:DANCER)
(C)British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016
公式サイト⇒ http://www.uplink.co.jp/dancer/

2017年7月15日(土)~Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館、近日公開~シネ・リーブル梅田、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 ほか全国順次公開


(オフィシャルレポートより)

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高さ日本一の観覧車を桜色に!

神木隆之介、清原果耶、加瀬亮が

大阪・EXPOCITYで3000人超を熱狂の渦に!


【大阪プレミアムレッドカーペットイベント】
 

映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督の最新作で、神木隆之介ら豪華キャストが出演する映画『3月のライオン』。現在絶賛公開中の【前編】に引き続き、4月22日(土)には【後編】が公開される。その前編公開記念と後編の大ヒット祈願を兼ねて、主演の神木隆之介、共演の清原果耶、加瀬亮が4月1日、大阪に参上!EXPOCITYで大阪プレミアムイベントを実施し、同所にある高さ日本一を誇る観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」を桜色に点灯した。


神木ら一行は3000人超の観客の大声援を浴びながら、レッドカーペットに登場。円形に配されたレッドカーペットを映画タイトルが書かれた特製のLEDフラッシュボールを投げつつ歩き、ファンとの交流を楽しんだ。


ステージに登場した神木は「寒いっすね」と春先とは思えぬ夜の寒さに縮こまりながら、艶やかワンピの清原に「寒そうだね」と声をかけて笑わせつつ「大阪は何度か仕事で来ていますがいつも日帰りなので、いつかゆっくりできれば」とナニワを満喫したい様子。大阪出身の清原は「この場所は観覧車が出来る前に来たことがあります」と懐かしそうだった。


同映画のイベント初参加の加瀬は「誤解を招くかもしれないが」と切り出すと「この映画は将棋の映画ではありません」と驚きの発言。観客から「え~!?」との戸惑いの声が上がると「将棋を題材にはしているけれど、本気で何かに打ち込んだことのある人、立ち止まって先に進めなくなった人とか、将棋に限らず何かに思いをかけたことがある人すべてに見てほしい」と人間ドラマが核になっていることを強調した。


それに神木も同意する形で「僕が演じた桐山零という高校生のプロ棋士が、様々な人に会って孤独を溶かしていく成長の物語でもある。戦いの前編、愛の後編と呼ばれているけれど、2つで1つの作品です。皆さんを後押しするような、寄り添えるような存在の映画になれば」と思いを込めた。


一方、川本3姉妹・次女を演じた清原は撮影を「休憩時間に神木さんがマジックを見せてくれたり、一緒にゲームをしたり和気あいあいでした」と和やかに回想。すると棋士役の加瀬は「ビックリした!」と目を丸くし「将棋パートはカットがかかるたびに皆が凄く疲れたような表情を浮かべていた。まったく違う雰囲気でしたね」とテイストの違いに驚いていた。


3lion-expo-500-1.jpgそしてイベントは、待ちに待った観覧車の点灯式に。司会者が点灯式を忘れてフォトセッションの指示を出してしまう天然エイプリルフールな一幕もあったが、「俺一人じゃ寂しい」という神木発案で点灯の合図は大阪らしく「おおきに!」と全員で声掛けすることに。関西人の清原から「大丈夫!」とイントネーションのお墨付きを得た神木と全員が一体となって、日本一の高さを誇る観覧車を桜色に染めた。


神木は「点灯式の経験があまりないので、いい思い出として残りました」と寒さも吹き飛んだ笑顔で「大阪の皆さんの温かさを実感しています。後編も、何かに悩んでいるような方に寄り添える作品になれば嬉しい。観客の皆さんが温かい気持ちになって『いい作品だった』と言ってもらえたら」と後編公開ラストスパートに意気込んだ。
 



『3月のライオン』

【STORY】

3lion-550.jpg中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、ある事情から家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった……。


ところが、ある事件が川本家を襲い、さらに3姉妹を捨てた父親が現れ、耳を疑う要求を突き付ける。一方、幸田家も親子の対立から崩壊へと向かっていく。大切な人たちを守るため、強くなるしかない。新たな決意のもと最高峰を決める獅子王戦トーナメントに挑む零。トップには、将棋の神の子と恐れられる宗谷名人が待ち受けていた――。
 


監督:大友啓史
出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶佐々木蔵之介 加瀬亮 伊勢谷友介
前田吟 高橋一生 岩松了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明 / 豊川悦司
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
配給:東宝=アスミック・エース (C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

『3月のライオン』【前編】 絶賛上映中 【後編】 4月22日(土)~ 2部作連続・全国ロードショー!


(プレスリリースより)

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フリーアナウンサー 加藤綾子さん『天使にショパンの歌声を』映画イベント初登壇!

 

音楽の力で閉鎖の危機に追い込まれた学校を守ろうと奮闘する教師と生徒たちを瑞々しく描いた映画『天使にショパンの歌声を』が、1月14日(土)より全国公開されます。それを記念し、本作の内容にちなみ、音楽の教員免許をお持ちで、音楽とともに青春時代を歩まれてきたフリーアナウンサーの加藤綾子さんをゲストにお迎えしたトークイベントを開催されました。

加藤さんは白のドレープが美しい「Akira Naka」のドレスを艶やかに着こなして登場、イベントに華を添えてくれました。


tenshini-ivent-500-1.jpg映画『天使にショパンの歌声を』公開直前トークイベント
●日時:2017年1月11日(水)

●会場:エスパス・イマージュ アンスティチュ・フランセ東京
●ゲスト:加藤綾子さん(フリーアナウンサー)、合唱:国立音楽大学室内合唱団カンマーコールの皆さん


【加藤綾子さんコメント】
 

Q.映画をご覧になっていかがでしたか?
A.大学時代を思い出して懐かしくなりました。先生と生徒が音楽を通して結びつきが強くなる姿に感動しました。音大は先生も生徒も個性的な方が多いのですが、音で心を通わせていて、その様子がきちんと描かれていると思います。


Q.どんな大学生活を送っていましたか?
A.授業がみっちりと詰まっていました。学校と家が離れていたこともあって、朝6時頃には家を出発して授業に臨んだり、ピアノの練習をしたりしていました。不思議なのは、最初は怖いと思っていた先生に教わることになっても、最後には必ずその先生を好きになることですね。なので、先生との出会いには恵まれていたと思います。


tenshini-ivent-500-2.jpgQ.音楽の先生を目指したきっかけは?
A.祖父が教師をしていて、先生というものに憧れていました。教育実習は、大学の付属中学へ行ったのですが、生徒がみんな可愛かったですね。もし、実際に先生として働いていたら、おちゃらけた先生になっていたかもしれないです。


Q.これからの目標はありますか?
A.アナウンサーとしての活動ももちろんですが、プライベートも充実させていきたいです。結婚と出産も夢なので、いつかは結婚して、お母さんになりたいと思っています。


Q.どんなお母さんになりたいですか?
A.やはり、自分の母親のようなお母さんになりたいです。子供には、ぜひピアノを習わせたいと思っています。


<ストーリー>
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白銀の世界に佇む小さなカナダの寄宿学校。そこは音楽教育に力を入れ、コンクール優勝者も輩出する立派な名門校だった。
しかし、ケベックの急速な近代化により、修道院による学校運営が見直され、採算の合わない音楽学校は閉鎖の危機に直面することに。校長であり教育者であるオーギュスティーヌは必死に抵抗し、音楽の力で世論を動かす秘策を考える。一方、転校してきたばかりの姪のアリスに天性のピアニストの才能を見出すが、アリスは一筋縄ではいかない問題児。オーギュスティーヌは、孤独で心を閉ざしたアリスに、音楽の素晴らしさを教えようとするのだが…。


◆監督:レア・プール 『天国の青い蝶』『翼をください』
◆出演:セリーヌ・ボニアー『アサインメント』、ライサンダー・メナード、ディアーヌ・ラヴァリー、ヴァレリー・ブレイズ、ピエレット・ロビタイユ、マリー・ティフォ、エリザベス・ギャニオン
カナダ/2015/フランス語/カラー/103分/G指定 
配給:KADOKAWA 
公式サイト:  http://tenshi-chopin.jp

(C)2015-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)

2017年1月14日(土)~ 角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、シネ・リーブル梅田、神戸国際松竹、MOVIX京都 他全国ロードショー


(プレスリリースより) 

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窪塚洋介、マーティン・スコセッシ監督最新作は「懐の深い作品」。
『沈黙 −サイレンス−』スペシャルトークイベントin関西学院大学
登壇者:窪塚洋介(『沈黙 −サイレンス−』キチジロー役)
    関西学院大学細川正義教授(遠藤周作研究者)
    ノートルダム清心女子大学山根道公教授(遠藤周作学会会員)
 
巨匠マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の代表作であり、世界中で読み継がれている『沈黙』を完全映画化、2017年1月21日(土)から全国公開される。激しいキリシタン弾圧下にあった江戸時代初期の長崎を舞台に、信じるとは何か、何を信じるのかを問う深淵で尊い物語を、ハリウッドや日本からキャスト、スタッフが結集して作り上げた渾身作だ。
 
全国公開を前に、12月16日、遠藤周作が若い頃に過ごしたゆかりの地、仁川にある関西学院大学にて『沈黙 −サイレンス−』スペシャルトークイベントが開催され、隠れキリシタンのキチジローを演じた窪塚洋介と、遠藤周作研究者の関西学院大学細川正義教授、遠藤周作学会会員のノートルダム清心女子大学山根道公教授が登壇した。『沈黙 −サイレンス−』の撮影秘話や、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙』と向き合う姿勢および解釈について、熱いトークが交わされた模様をご紹介したい。
 

 

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―――マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 −サイレンス−』を実際に試写でご覧になった感想は?
窪塚:懐の深い作品。自ら答えに到達するための事実を積み重ねています。スコセッシ監督はとても日本に敬意を示してくださり、ワンカットごとに、日本人キャストに顔が見えるところまで来て「良かった」と言ってくれました。京都・太秦の職人たちも撮影現場に呼ばれ、カツラをつけたりしていましたが、職人の皆さんにまで敬意を払っていました。時代考証から長崎弁がきちんとしゃべれているかまで、すごく繊細にチェックを入れてくれたので、うれしかったしやる気も出たのです。かなり寒くて震えながら撮影していましたが、それも喜びの一つ。参加できたことがうれしかった。おととい試写で作品を観たときに思わず手を合わせて「ありがたい」と思いました。
 
―――映画で一番伝えたいことは?
窪塚:「答えを自分の中で見つける」ということ。一人一人の中に答えがいくらでもある。それでいいと背中を押してくれる作品。だから神は沈黙していると思っているし、そこに意味があります。スコセッシ監督は、目線が本当にフラットで、キリスト教賛美でもなく、仏教賛美でもなく、僕らにゆだねてくれる。僕は、そこがこの作品の一番の醍醐味だと思っています。
 
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―――窪塚さん演じるキチジローは、非常に精神的な揺れのある役ですが、演じる上でどう解釈したのですか?
窪塚:醜く、弱く、ずるい、負のデパートみたいな書かれ方をしていますが、例えば踏み絵を踏むという行為一つとっても、踏んでしまう弱さという言い方と、踏むことのできる強さという言い方があります。絶対にだれも踏めないときに踏むのは、実際弱いことなのか、強いことなのか、もはや分からないのではないでしょうか。原作では独白がないキャラクターで、誰かを目線を通してのキチジローなので、余白がすごく多い人物でした。これだけ重厚で、史実に忠実な中、余白に何が埋まれば俺はキチジローを生きられるのか。そう考えたとき、イノセントさがキーワードになりました。イノセントだから弱く、強く、裏切ってしまう。子どもの頃のまま成長してしまったという役の捉え方をしました。スコセッシ監督が「28年間描きたいと思っていた作品の、一番大事なキチジローが本当のキチジローとしてここにいる」と言ってくれたのは本当にうれしかったです。
 

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―――キチジローを演じる上で、心がけたことは?
窪塚:現場の空気感やカメラの前でキチジローを追体験する感じで演じました。昔から役を演じるときに使ってきた言葉ですが、「キチジローを生きられた」と思います。試写を観たときに、スコセッシ監督に出演シーンをカットされてもいいと思える映画になっていました。監督がそう思うからいらないのだと。スコセッシ監督がカットするのなら納得できます。
 
―――学生と『沈黙』を読むときに、キチジローは皆イヤだと言いますが、最後には共感に転じる学生が多いキャラクターです。遠藤周作もエッセイで「キチジローは私」と書いていますが、映画ではロドリゴとキチジローの関係をどこまで描いているのですか?
窪塚:撮影はしんどかったですが、「しんどいのも喜びのうち」という気持ちになれるのは、キチジローが添い遂げるところまで描かれているからです。彼は“踏み絵マスター”というぐらい踏み絵を踏みながら、結局、晩年まで懺悔を願い出て疎ましがられます。宗教は親や牧師、お坊さんに教えてもらい魂を磨くもの、信仰はもっと自然なもので太陽を見て手を思わずあわせたりするようなものだとすれば、どちらをキチジローが選択していたのか。ひょっとすればブレブレだったかもしれませんが、それすらキチジローの中に収まってしまうのです。
 
―――ロドリゴが自分はキチジローのようなものだという心境に至りますが、キチジロー役のアンドリュー・ガーフィールドとはどんな話をしたのですか?
窪塚:アンドリューはメソッド俳優で、寝ても起きてもロドリゴでいるというやり方。みんなが苦しむ現場で、特にアメリカ人チームは一日スープ一杯やサラダ一杯でどんどん痩せなければならなかった。だから後半は挨拶もできないぐらいの雰囲気で、現場でも座長としてあるまじき行為や行動が増え、不快感を与えていた時もありました。でも試写を観て、それらを許せるぐらいの役への臨み方だと思い知らされました。
 

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―――撮影地の台湾で、見事に江戸時代が再現されていたのが印象的でした。
窪塚:最初は台湾で村を見つけてきたのかと思いましたが、京都の美術職人が体を張り、山の上に村ごと作っていたのです。ドアの開き方向や、鶏の種類が違うことですら怒っていましたから。僕らにとって、そのままでいいんだと思わせてくれるセット他の美術に、とても力をもらいました。
 
最後に「日本の役者たちが素晴らしいです。力強さがあり、堂々たる仕事ぶりに試写を見て泣きました。かっこよかった。映画も素晴らしい作品になっています。正直やめてもいいかなと思ったぐらい手応えがあり、新しい場所にたどり着けました。みなさん劇場で体感してください」と熱のこもった挨拶で締めくくった窪塚さん。構想28年のスコセッシ監督が「キチジローそのもの」と認めた熱演は、遠藤周作が込めた思いを一番切に伝えてくれるのかもしれない。
 

 
 
トークショー前半は、遠藤周作研究者の関西学院大学細川正義教授と、生前に遠藤周作と親交のあったノートルダム清心女子大学の山根道公教授による対談が行われた。一度目の映像化となった篠田正浩監督版『沈黙 SILENCE』の話題も交えて、遠藤周作が『沈黙』に込めた真意を考察した内容を、抜粋してご紹介したい。

■遠藤周作が最晩年に「誤解されている」と嘆いていた『沈黙』の解釈。篠田正浩監督版『沈黙 SILENCE』の場合は?

 
山根:遠藤さんは最晩年になっても「『沈黙』が理解されていない。誤解されている」とおっしゃっていました。そのこともあり、作家が込めた思いを読みとって伝えていくことが自分の使命と思っています。『沈黙』出版50年、遠藤先生没後20年の今、映画を巡りながら、遠藤周作が作品に込めた思いを読み説いていきたいと思います。
 
細川:スコセッシ監督が28年間強い気持ちで映画づくりに情熱をもって取り組んだ作品がようやく封切られます。篠田監督の『沈黙 SILENCE』も感動しましたが、映画の作り方、作品の読まれ方が変わってきているので、楽しみです。
 
山根:遠藤さんは、ご自分の作品がすぐに映画になるのを楽しみにしていました。『沈黙 SILENCE』はシナリオの段階から関わっていたようですが、後半は相当原作と変わっていき、ラストシーンはロドリゴに日本の妻を与えられ、妻を抱くところで終わっていきます。遠藤さんは「自分が『沈黙』に込めたもの、ロドリゴの最後は自分の思いとは違うからそれだけはやめてくれ」と言ったそうです。結局「篠田監督は芸術家として尊敬しているので、娘を嫁にやった限りは向こうの家風に沿ってやるのは仕方がないこと」と、エッセイでも書いている通り、遠藤さんが『沈黙』に込めたものを伝える映画ではなく、篠田監督が原作を読んで、自分のテーマで伝えた作品が『沈黙 SILENCE』でした。
 

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■遠藤周作が『沈黙』で伝えようとしたこと、スコセッシ監督に響いたこととは?

 
山根:スコセッシ監督自身がシチリア出身のイタリア系アメリカ人で、カトリックに熱心な家に育ち、神学校に入って神父になろうとしていました。遠藤さんも神父になろうとしたことがあるとエッセイで書いており、信仰を自分の問題として目指した時期がありながら、色々な疑問が生じて芸術の世界に入り、そしてそのテーマを持ち続けています。遠藤さんにとっての『沈黙』とは、疑問に思っていたことをすべて込めたもの。そこがスコセッシ監督にも響いたのではないでしょうか。
 
細川:ロドリゴは踏み絵を踏み、制度上では信仰を捨てますが、そのことにより本当の意味で信仰を知ることになります。最後に回想する中で、踏み絵を踏んだときの激しい喜びの感情が沸き起こるのです。神を疑うところまでいったロドリゴが、本当の意味で神と向かい合うことができた。遠藤さんが『沈黙』で書きたかったポイントはここだと思います。
 
山根:ロドリゴがずっと神を問い続け、実感したいと思いながら実感できる神に出会えなかった。「問い続ける中で神に出会えた喜びがそこに込められている」とスコセッシ監督は『沈黙』英語版の序文で書いています。さらに抜粋すると、「信じることと疑うことは同時。素朴なところに信仰、疑いから孤独へ、そのあと真につながることがはじまっていく。その過程を細やかに書いている。この本は私のいきる糧を見いださせてくれる数少ない芸術品なのだ」と。自分の人生の問いに答えてくれる。つまりそれは、本当に遠藤さんが込めた思いを、スコセッシ監督が受け止めてくれているということになるのではないでしょうか。

 

■神は沈黙ではなく、日向の匂いに感じるもの。

 
山根:「神の沈黙」ではなく、自分の人生を通じて神が語っているのだと思います。「日向の匂い」、私たちがどこかで人生を振り返るとき、目の前に神を感じるのではなく、自分の人生の中に、導いてくれた神を感じるのです。人生は挫折しても、挫折した中ではじめて日向の中にある神の気配を実感できます。遠藤さんは、自身が病気になりながらも、その中で神の眼差しを感じた体験を込めているのです。ロドリゴの恩師であるフェレイラも自分の人生を振り返る中で、日向のぬくもりレベルではあるが、神を感じていたと思います。
(江口由美)

 【ストーリー】
17世紀、江戸初期。幕府による厳しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルべは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと侵入する。想像を絶する光景に驚愕しながらも、弾圧を逃れた隠れキリシタンと呼ばれる日本人に出会った二人は、隠れて布教を進めるが、キチジローの裏切りでロドリゴは囚われ、長崎奉行井上筑後守に棄教を迫られる。犠牲となる人々のため信仰を捨てるか、大いなる信念を守るか。拷問に耐えながらも、自分の弱さに気付かされ、追い詰められたロドリゴの決断は…。
 
 『沈黙 −サイレンス−』
監督:マーティン・スコセッシ
原作:遠藤周作『沈黙』新潮文庫
出演:アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン アダム・ドライバー
窪塚洋介 浅野忠信 イッセー尾形 塚本晋也 
公式サイト⇒ http://chinmoku.jp/
2017年1月21日(土)~TOHOシネマズ梅田他全国ロードショー
 
 

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アミール・ナデリ監督×坪田義史監督『シェル・コレクター』トークイベント

~「坪田監督はこれからの日本映画界を担う新星!」ナデリ監督が太鼓判!~

 第45回ロッテルダム国際映画祭Bright Future部門正式出品
リリー・フランキー15年ぶりの単独主演作


日米合作、リリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』の公開を記念して、坪田義史監督、本作のプロデューサーであるエリック・ニアリ、そしてそのニアリがプロデュースした西島秀俊主演映画『CUT』の監督であるアミール・ナデリがトークイベントに登壇。

自身も熱狂的な映画マニアであるアミール・ナデリが同じく映画狂の西島秀俊を主演に据え、日本で撮り上げた『CUT』と、同じく映画マニアで知られるリリー・フランキー、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛が出演し、米原作を日本で舞台に置きかえた『シェル・コレクター』。商業作品に媚びない作品を手がけてきた監督同士の映画トークに花が咲きました。


【日程】3月6日(日)12:10~12:40(10:40の回上映後)

【場所】テアトル新宿

【登壇者】坪田義史監督、エリック・ニアリ(プロデューサー)、アミール・ナデリ監督(『CUT』)

<イベント内容>
ナデリ監督『CUT』のプロデューサーで、本作のプロデューサーでもあるエリック・ニアリ氏を介して『シェル・コレクター』にアドバイザーとして参加していたナデリ監督。開口一番「日本映画を20年来教えてきているが、坪田監督は素晴らしい!」と絶賛。色使いや台詞の少なさ、リリー・フランキーや池松壮亮など日本で一番おもしろい役者たちの起用など、映画の面白さを挙げながら、ナデリ監督は興味津々の様子で坪田監督を質問攻めに!最後は「坪田監督はこれからの日本映画界を担う人!」と太鼓判を押しました。


shell-500.jpg★ラッシュ段階で見てナデリ監督が衝撃を受けた映画『シェル・コレクター』

ナデリ:エリックさんは私の前作『CUT』や新作「Monte(原題)」のプロデューサーで、彼は鋭くもあり優しい意見をいつもシェアしてくれるのです。そういった関係性もあって、はじめに彼は僕に坪田監督の8ミリ作品と『シェル・コレクター』を編集段階で見せてくれました。

エリック:坪田監督の8ミリ作品『でかいメガネ』をナデリ監督に見せたらとても気に入ってくださって、「『シェル・コレクター』で私にできることがあれば是非!」とおっしゃってくださったのです。そして(昨年の)夏に編集段階で映画を見せて貴重なアドバイスをたくさんいただきました。今日完成したものをよくやく見てもらうことができました。

坪田:NYで編集していたのですが、ある日を境にエリックさんの意見がとても論理的になったんです。「これは裏に誰かいる!」と思ったら、それがナデリ監督でした。

ナデリ:日本映画を20年教えてきていて、常に新しい才能を探していますが、坪田監督は久しぶりに現れた新星だと感じています。監督はみな他の作品から影響を受けていることが多いと思いますが、坪田監督の作品は自分自身の経験や内から湧き上がってきたものが描かれていると思います。それはとても大切なことです。海や水、その関係性、そこにいる魚や貝類の描き方が、自分でもこう撮るだろうと思うものに近く、関わりたいと思うようになりました。

若い監督は自分の言いたいことを言葉や台詞で伝えようとすることが多いと感じますが、彼は違って水や水中、空気感、雰囲気など、ロケーションで語ろうとしているのが素晴らしいです。


★原作の選択、色彩、キャスティング…オリジナリティあふれる世界にナデリ監督敬服!

ナデリ:なぜこの原作を選び、日本の沖縄を舞台に置き換えてどう映画化しようと思ったのですか?

shell-b-240-2.jpg坪田:2012年に渡米し、異国の地で日本人としてアイデンティティを打ち出せる作品を作りたいと思っていました。震災後だったので、自然と人が対峙する映画を撮りたいと思ったときにアンソニー・ドーアの『シェル・コレクター』が浮かびました。日本人としてのアイデンティティを提示するのに、西洋の文芸作品を日本の情景に脚色してみたかったんです。

ナデリ:私は原作を知らなかったので、日本の話だと思っていました。リリーさんのボディランゲージが日本的だし、海との繋がり方、キャラクターの立ち振る舞いも非常に日本的に感じました。これほど日本のものにしてしまうとは、お見事です!水彩画を思わせる色使いも日本的で印象的でしたね。

坪田:私は色には過敏な方で、16ミリのフィルムが捉える鮮やかな色にはこだわりました。海の青さだけでなく、植物の緑であったり、(橋本愛演じる)嶌子の着ているドレスの赤など、色はポイントになるように設計しています。

 
★日本を代表するシネフィル俳優たちがすごい!

ナデリ:日本でいま一番おもしろい役者たちが出演していますね。演出はどうしたのですか?

shell-240-2.jpg坪田:リリーさんはアーティストであり、役者であり、小説家でもあり、とてもボーダーレスに活躍されている方です。今回ファンタジーと現実の境界線上を演じてほしくて、「現実と寓話の狭間」についてリリーさんとよく話し合いました。リアルではなくファンタジーを跨ぐ芝居をしてほしいと。

ナデリ:まさにボディランゲージを通じてそれが綴られていますね。台詞は少ないけれど、掃除をしているだけでも、その立ち振る舞いからどんなことを考えているのかが伝わってきます。情報を役者に与えすぎなかったのではないですか?伝えすぎることがなかったから、演じる側のイマジネーションが触発されて良い演技を引き出したのではないかと思います。

坪田: (『無伴奏』の)矢崎仁司監督とも話しましたが、池松壮亮さんは日本映画を助けてくれる、映画を豊かなものにしてくれるひとだと思います。作品との関わり方が誠実です。池松さんの存在で、商業とアートをつなぐことができるのだなと思っています。

ナデリ:池松さんは『CUT』を見に来てくれて、その後話をしました。「監督と仕事をしたい」と言ってくださいました。『シェル・コレクター』を観たとき、「彼を知ってる!」と驚きましたね。『CUT』を見たあとに映画について熱く語るその姿から、彼がいかに映画が好きなのかが伝わってきました。この作品では、イノセンスがあって、感じているものが観客に伝わる演技でしたね。


★坪田監督についてナデリ監督から一言!

ナデリ:坪田監督は新しい、素晴らしい、これからの日本映画界を担っていく監督になると思います。間違いなく将来日本を代表する監督になると確信しています!


『シェル・コレクター』 <本作の紹介>

★美大出身者勢ぞろい!!
リリー・フランキー(武蔵野美術大学卒)、坪田義史監督(多摩美術大学卒)、抽象映像監督・牧野貴(日本大学芸術学部卒)、脚本・澤井香織(東京藝術大学大学院卒)。美大出身者たちが創りだす、新感覚映画が誕生!

★日米の才能が集結!!
原作:アンソニー・ドーア「シェル・コレクター」(米)、音楽:ビリー・マーティン(メデスキ,マーティン&ウッド)(米)、プロデューサー:黒岩久美(『スモーク』『ブルー・イン・ザ・フェイス』プロデュース)、エリック・ニアリ(『CUT』プロデュース)(米)、劇中絵画:日本とアメリカで活躍する画家・下條ユリ、抽象映像監督:牧野貴……と日米の才能が集結して、未体験の映像世界が完成!

 
<貝の螺旋が描き出す官能的な美しさに魅入られた人々の物語>

shell-240-1.jpg盲目の貝類学者を演じるのはリリー・フランキー。本作が実に15年ぶりの単独主演作となる。
いづみを演じるのは日本映画界に不可欠な女優、寺島しのぶ。学者の息子・光役に、受賞が続く若手実力派俳優・池松壮亮、いづみと同じ奇病に冒された娘・嶌子には話題作の公開が相次ぐ女優、橋本愛。貝が魅せる螺旋の美しさ、沖縄の海と空の雄大さ、そして実力派俳優たちが織り成す孤独と再生……。

貝の毒は奇病を救う薬なのか、それとも自然が人間に与えた警鐘なのか。自然の中で生きる人間に向けたメッセージが詩的な映像美で描き出されます。


◆ストーリー

貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。

しかし、島に流れ着いた女・いづみの奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光や、同じく奇病を患う娘・嶌子を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。


出演:リリー・フランキー  池松壮亮 橋本 愛 普久原明 新垣正弘 / 寺島しのぶ
監督・編集:坪田義史(『美代子阿佐ヶ谷気分』
脚本:澤井香織、坪田義史
原作:アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』(新潮クレスト・ブックス刊)
(C)2016 Shell Collector LLC(USA)、『シェル・コレクター』製作委員会
公式サイト⇒ 
www.bitters.co.jp/shellcollector
配給:ビターズ・エンド

テアトル梅田にて大ヒット上映中! 3/5~京都シネマ、シネ・リーブル神戸にて公開

zane-t-550.jpg“怖い!”がクリスマスプレゼント!?『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋』映画公開記念なんばパークスSPECIAL TALK LIVE

・2015年12月17日(木)なんばパークスシネマ
・ゲスト:竹内結子、橋本愛、中村義洋監督


「スプラッタ映画は怖くないけど、日本のじわじわくるホラーは怖い!」
竹内結子を震撼させた根深い祟りの連鎖

 

【解説】
第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美(『屍鬼』「十二国記」シリーズなど)の小説『残穢』(ざんえ)を、ミステリーの名手・中村義洋監督(『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』)が映画化。予定調和を許さない驚愕のラストまで、かた時も目が離せない。小野自信を彷彿とさせる主人公「私」には、人気実力派女優=竹内結子。「私」とともに調査を重ねる「久保さん」には、神秘的な魅力を放つ女優=橋本愛。初共演の2人に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性的な出演陣が集結。
ここに、いまだかつて見たことがない戦慄のリアルミステリーが誕生する。

【STORY】
zane-240-1.jpg小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」。好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。「私」たちは、数十年の時を経た壮大なる戦慄の真相に辿り着き、やがて、さらなる事件に巻き込まれていく。


なんばパークスキャニオンコート特設ステージにて、1月30日(土)より公開の映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋』の公開を記念して、主演・竹内結子、共演の橋本愛、そして中村義洋監督よるスペシャルトークライブが開催されました。下記はその模様です。(敬称略)
 

――ようこそお越しくださいました!それでは、竹内結子さんよりお一言いただきましょう。
竹内結子(以下、竹内):みなさん、今日はお越しくださいましてありがとうございます。今日はいつもより風が穏やかだそうで… 早くから整理券をお持ちいただいて並んでいただいている方もいらっしゃるそうで。今日は皆さんで楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。
橋本愛(以下、橋本):初めまして橋本です。今日はよろしくお願いいたします!

――よろしくお願いします。さてどうぞ、おかけください。寒くはないですか?
竹内:平気です!だけど、お客様との距離が意外と近いな、と(笑)
――そうですね。なんでも今日の朝から、一番早いお客様で5時から並んでいただけているとか…
竹内:5時!?
――皆さんの映画への期待も大きいということですね。
竹内:ありがたいですね。


――ちょうどクリスマスシーズンにこのなんばパークスにお越しいただいたんですが、お二人は、小さい時のクリスマスの思い出や、サンタさんからもらって嬉しかったプレゼントの思い出とか、覚えておられますか?
竹内:現実的で申し訳ないのですが、竹内家にはサンタが一度しか来たことが無いんです(笑)小学校5年生の頃に一度来たんですが、その後で箱の大きい小さいで兄妹大喧嘩になり、ちょっとした修羅場だったんですね。以降サンタが登場することが無くなってしまいまして(笑) ただ、今は今で私がお手紙をいっぱい書いて啓蒙活動しています。「サンタはいるよ」と(笑)
――今クリスマスプレゼントに欲しいものは?
竹内:家電を買い替えようかな!
(一同、笑い)
竹内:まぁゆっくりできる時間をいただければな、とは思います。

――橋本さんはサンタさんとの思い出は?
橋本:1月12日が誕生日なので、プレゼントがいっしょくたにされてしまう、という… クリスマスプレゼントというよりは、誕生日に合わせてもらってきたので、あまりサンタさんに思い出が無いですね…(笑)
――下手するとお年玉も一緒に渡されたりなんて…
橋本:さすがにそれは無かったです(笑)
(会場、笑い)
竹内:何かいま私たちに同情の笑いをいただきましたね!(笑)慰めてもらった気分です!
――まぁ、この『残穢』がお二人にとってのクリスマスプレゼントとなればよいですね。
橋本:怖かったよ、と言ってもらえればありがたいですね。
竹内:1怖い、2怖いとカウントしていただければ、と思います。


――大阪に何か思い出は?
竹内:来年ですが大阪城にゆかりのある人物を演じさせていただきますので、足しげく大阪に通うことになると思います。
――大阪で食べて印象に残ってるものは?
竹内:串揚げにお好み焼きでしょう。あとは… いろんなもの食べてますね。どこで食べてもおいしいという印象があります。あと、観覧車!
去年、こちらで舞台の公演できまして、その際共演者と一緒に観覧車に乗りました。城と観覧車めぐりがレギュラーメニューになっていて、大阪に行っても名古屋に行っても、お城と観覧車を楽しんでますね。道頓堀のところにも行きました。その時は回っていなかったと思うのですが、前で「ばんざーい」の写真を撮りました。
橋本:美味しいたこ焼きを食べたのと、美味しいおでんを食べたこと、この二点ですね!


――さてここでもうひとかた、お呼びしたいと思います。本日は本作を撮られました中村義洋監督でございます!
(中村監督、登壇)
中村義洋監督(以下、中村監督):寒いですね!
(会場内笑い)
――ありがとうございます(笑) 監督にも、サンタさんにまつわる思い出をお伺いしましょうか?
中村監督:私は今、サンタ側ですので… ただ、サンタの格好はしていません。赤い格好をするのは2月3日、節分ですね!
――鬼でしょうか?
中村監督:全身タイツを着ております(笑)


――豆投げられるんですね。(笑)さてここからは映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』について伺ってまいりましょう。「残穢」という単語の意味から教えていただけますか?
zane-240-2.jpg中村監督:ヒントとしては、この「穢」という字を「祟」とかにしなかったということですね。祟りだと、あるマンションに住んでいるとして、前の部屋の住人に何かあったのではないかと、直接怒りや念が襲ってくると思うんですね。ただ「穢れ」なので、静かに、問答無用に横にいられたり、後ろにいられたり、その人にくっついちゃったり。残っている場所を示していますね。

――監督は久しぶりのホラーということで、演出面でも凝った点は?
中村監督:その工夫が自分で発見できたのが楽しかったですね。例えば「間」です。ホラーは「間」ですよ。あと0.5秒見せないだけでこんなに怖くなるのか、とか、音楽の付け方であるだとか。そういう工夫を凝らしていてとにかく楽しかったです。

――竹内さんが演じられた「私」は淡々とした役どころだとお見受けしましたが?
竹内: 「私」はホラー小説化でありながら、霊的な現象を信じていないので、ものすごいリアリストなんですね。そこで橋本さん演じる「久保さん」から起きた物事に対して教えられ、調査していくんですが、恐怖するよりもネタを見つけた、ような感覚で淡々と聞いてるんで、ものすごく冷静なんですね。私自身はすごく怖がりなんですよ。ゾンビのようなスプラッタ、おなかがパカッと開いたりとかは大丈夫なんですけど(笑)なんですけど、じわじわくる日本人ならではという怖い話はからっきしダメで、台本読むのに一か月かかりました。怖くて。中村監督からオファーがあると聞きまして、お受けしまして、その後で「こういうお話です」と言われて、順番間違えたな、と思いました(笑)
(会場、笑い)
竹内:だけどお受けした以上読まなきゃ、ということで台本を読んだんです。監督にもお待ちいただきながら(笑)

中村監督:橋本愛ちゃんの役のことを男の子だと思ってたよね。
竹内:弁解させてください!はじめは読んだんですけれど、自分の絡んであるところだけチラッと読んで…(笑) だから「久保さん」というキャラクターは男性の相棒だと思っていました(笑)なので「橋本さんはどこに出るんだろうなぁ」と(笑)
(会場内、大笑い)
竹内:ごめんね(笑)でもすぐわかったよ。最後はきちんと読んだんですよ!
――橋本さんは今はじめてこのお話を伺ったのですか?
橋本:前から伺っています(笑)

――「久保さん」を演じられた橋本さんは、怖い思いをする当事者なんですが、強い人ですよね。
zane-240-3.jpg橋本:そうですね。そういう物事への好奇心が強い人なので、そういった意味ではタフに映ると思います。だけど、まずは好きだからのめりこむ、タイプの人だと思います。
――橋本さんご自身は怖い、ということは大丈夫ですか?
橋本:そうですね。私はリアルに根付いていないと娯楽として楽しめないので、大丈夫です。ただ自分の半径5メートル以内で起こる怖いことはダメですね。
――怖い思いをされたことありますか?
橋本:といっても家にいてエアコンが「バキッ!」となって怖いとか、そういうレベルなんですが…(笑)
 

――監督はそんなお二人と一緒に仕事をされて、どんな女優さんという風に映りましたか?
中村監督:こういうイベントだといつも笑顔で「可愛い!」という感じを皆さん受けられると思います。ただ本作はミステリーなので現場でシリアスな状況にもなるんですが、そこをモニターで見ているのは、本当に幸せでしたよ(笑)
(会場内、笑い)
中村監督:はじめは二人が手紙でやり取りする場面なので、一週間くらいはお二人が別々で、会わずに撮影が進んだんですね。ただそれぞれがあまりに綺麗なので、二人がそろったらどうなっちゃうんだろう、って思いましたね。ツーショットのシーンなんかは男性スタッフみんなでモニターの前に集まって、みんなでため息をついていましたね。その辺の美しさも見ていただきたいですね。

――竹内さんは監督から初めにお話をいただいたとき、どんな感じでしたか?
竹内:作品に関して初めに言われたことは「いい加減読みましょうよ、仕事なんだから…」という台本に関してのことなんですが(笑)、実際に撮影が始まるときに「とにかくテンション低く淡々とやってください」と演出の指示いただきました。私はいつも現場が楽しい監督だと思いました。何作か出させてもらっているので、中村義洋監督の現場にいるのが楽しいと感じています。また呼んでほしいな、と思っています(笑)。また次の作品5月に『殿!利息でござる』に出させてもらってはいるんですけどね。

――橋本さんは中村監督とご一緒されていかがでしたか?
橋本:こういう作風だからなのかもしれないですが、やはり先ほどもおっしゃっていた「間」への指示がすごかったですね。振り返るという動作にしてみても「ビックリマークを5つくらいの間で」と仰ってくださいまして(笑)一度やってみたら「あと2つつけて」とさらに仰っていただきました。細かな演出が端的で非常にわかりやすく、演じやすかったです。


――監督非常に嬉しそうですね(笑) 竹内さんと橋本さんは現場でお話されましたか?
竹内:食べ物の話が多かったですね。ああいうものが好き、だとか。監督も交えて、豆腐は絹か木綿か、なんて。「真の豆腐好きは木綿なんだ」「いやいや麻婆豆腐するときは絹ごしでしょう!」なんて白熱したりしまして。
(会場、爆笑)

竹内:本当に他愛のない話もありましたね。でも愛ちゃんと初めてお会いした時は、近寄りがたい雰囲気の人なのかなと思っていたのですが、違いましたね。いい意味でのクールビューティで、きちんと温かい人で。つついてみるとどんどん面白いお話が出てくるという意味では今後、楽しみで気になる女優さんだなと思います。一緒にいて無理しなくていいな、という印象があります。(作中で)仲よしの設定だったりすると、無理をして仲良く、言葉を交わして何かを得ようとするんですけれど、そういうことをしなくても普通に現場にいられたような気がします。

橋本:竹内さんは自然体なまま現場にいらっしゃるので、監督の隣でモニターを見て何かお二人でお話されている、という光景を何度も見ました。そういう光景って、私の中では珍しく感じたので、竹内さんのこういうところが現場の雰囲気に大きく影響していて、そのおかげで私も肩の力を抜いたまま過ごすことができました。


――共演者の方も、佐々木蔵之介さんや滝藤賢一さんという、普段は個性豊かな方々がいらっしゃいましたね。滝藤さんとはご夫妻役でしたが?
竹内:そうですね。今までは共演したのは3作なのですが、距離感のある役柄だったんです。それがようやく夫婦までたどり着いたな、と。滝藤さんも佐々木蔵之介さんも、にやりとするだけですごくあやしい雰囲気を出せるのがうらやましかったです。

――今回は本当に豪華なキャストで、監督の思い通りのキャスティングになりましたね?
中村監督:そうですね。蔵之介さんも滝藤さんも、坂口健太郎君も、気持ち悪いですよ(笑)
――どういう意味ですか(笑)
中村監督:わかるよね?結構気持ち悪いですよ(笑)
橋本:ちょっとずつ違和感があってダダ漏れしてるんですよ皆さん(笑)
中村監督:坂口君がやった役は、九州の心霊現象ならなんでも知ってるという役なんですね。そうするともっとおじさんをキャスティングしようと思ったのですが、ハマる人がなかなかいないんです。「心霊現象を何でも知ってる!」という説得力がある20代後半の役者なんて。坂口君か…森山未來さんくらいですね(笑) そういう得体のしれないものを感じる部分、魅力があるのが坂口君ですね。



――みなさんから「ここに注目してほしい!」という部分ありますか?
zane-240-4.jpg竹内:私は一度目の試写の時怖くて途中から見れませんでした。目を瞑って音だけで過ごしていました。そしたら監督が『時計仕掛けのオレンジ』みたいに目を無理やり開けてみせるぞ、と仰ったのでもう一度見たんですが(笑)。 注目すべき点は、個々の登場人物が交わす何気ない会話の一言を後々まで覚えておくと、後半の怒涛の展開がより深く楽しめる、という伏線の張られたつくりになっている、という点ですね。
橋本:普通の人間ドラマだけでは成立しない違和感や、いびつな雰囲気ががずっと続くんですね。私と竹内さんが出会って取材してから出会う人、みんな気持ち悪いんですよ(笑)
竹内: “演じた役が”人としてバランスを欠いている、ということだよね!(笑)
橋本:そうです(笑)。いい意味でバランスを欠いていて、普通の人間ドラマだと省いてしまうような「違和感」を、成立させてしまっているというあたりがこの作品の魅力だと思います。


――皆様に一言ずつ最後にお話をお願いいたします。
中村監督:試写でみた人の感想ですと「2、3日は引きずる」怖さらしいんですね(笑)。ですので、2、3日をこえて「自分が安全なところに住んでいるんだな」と安心感を持ってもらえればいいかな、と思います。とにかく、怖がるのを楽しみに見ていただけたら、と思います。

橋本:私が見た感想ですが、ホラーでもあるんですが、ミステリー要素が濃厚で、人間の狂気だとかも描かれていて、ある種の人間性の悲劇なのかもしれない、と思うのです。そういう意味で、ホラーが苦手な方も、人間ドラマとして楽しんでいただけると思いますので是非、来てください。

竹内:監督も仰っていたと思うのですが、怖さを楽しんで「いやぁ怖かったね」とお友達と話していただくという楽しみ方も、ホラーが得意な人はありだと思います。愛ちゃんが言ったみたいに人間ドラマとして、ドキュメンタリとして物語を追っていただくこともできます。怖いのが苦手だという人も、私は二回目の試写では泣きましたので。こんなに泣ける話なんだ、と思いまして。本当に泣ける怖さです(笑) けど見終えてすぐに「怖かった」と言うよりも、一晩おいて、家の中の話なので、家の中で本当の恐怖を味わってもらってから、つぶやいてやってください(笑)そして一人で見るのが怖いという人は、「一人で見るのが怖いの」ということで誘う口実にしていただけたら、と思います(笑)ある種のデートムービーとしての一押しとしてお勧めしますので、これでいいクリスマスと、お正月をおすごしください!」

 
MC:お二人のお話を聞いて映画公開が待ち遠しくなりましたね。映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は来年(年明け)1月30日(土)より、こちら8階のなんばパークスシネマほか全国にてロードショーとなります。ぜひご家族ご友人お誘いあわせの上、劇場にお越しください。これにてスペシャルトークライブは終了させていただきます。本日はありがとうございました。

(プレスリリースより)


『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋』

・原作:小野不由美『残穢』(新潮社刊)第26回山本周五郎賞受賞、2015年7月29日文庫化予定
・監督:中村義洋  脚本:鈴木謙一
・出演:竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ほか
・配給:松竹
・コピーライト:(c)2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
・公開日:2016年1月30日(土)~全国ロードショー
・公式サイト:http://zang-e.jp/

 

 

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ヘリコプターで江口洋介、本木雅弘が華麗に登場!『天空の蜂』神戸ヘリコプターイベント&記者会見レポート
(2015年8月23日 場所:ヒラタ学園・神戸エアセンター)
ゲスト:江口洋介、本木雅弘、堤幸彦監督
 

「スーパーアクション映画、日本一諦めない男を演じた」(江口)

「『ゴジラ』のように、小さいお子さんにも怪獣映画と思って観てもらいたい」(本木)

「たくさんの語るべき要素を二時間強の“娯楽作品”にまとめることが僕の仕事」(堤監督)

 
ベストセラー作家、東野圭吾最大の勝負作にして、映画化不可能と言われてきた史上最悪の原発テロに迫るサスペンス大作『天空の蜂』。95年に出版されてから20年経った今、江口洋介、本木雅弘を主演に迎え、堤幸彦監督が完全映画化し、9月12日(土)から全国公開される。
 
 
<ストーリー>

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防衛庁からの依頼により開発された巨大ヘリコプター“ビッグB”の納品日、開発した技術者・湯原(江口洋介)らが式典の開始を待つ間に、湯原の息子・高彦が乗っていたビッグBが何者かの仕業で自動操縦され、飛び立ってしまう。行き先は福井県の原子力発電所「新陽」。“天空の蜂”と名乗る犯人の要求は、日本の全原発を破棄すること。「新陽」の真上、800メートルの上空で大量の爆弾を積んだままホバリングしているビッグBの燃料がなくなるまで8時間がリミットと告げるのだったが・・・。
 

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『天空の蜂』劇場公開に先駆け、ヒラタ学園・神戸エアセンターで行われたヘリコプター&レッドカーペットイベントでは、映画さながらの迫力でヘリコプターが空中を旋回したあと轟音と共に着陸。

ダブル主演の江口洋介と本木雅弘が、ヘリコプターから颯爽と登場した。二人で格納庫へと敷かれたレッドカーペットを進みながら、特別招待された観客たちの熱い声援に笑顔で応えた。

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引き続き、ヒラタ学園・神戸エアセンター格納庫で行われた記者会見では、イベントで登場した江口洋介、本木雅弘に加え堤幸彦監督も登壇。
 
 
 
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まずは江口洋介が「ヘリコプターに乗って撮影を思い出しました。400メートルぐらいの上空で、監督は『もっと上がってくれ』と。本来ヘリにはドアがあるものなんですね。撮影ではヘリ上から手を出して大型ヘリを止めるシーンもあり、かなり緊張しました。スーパーアクション映画になっているので是非とも劇場でご覧ください」と過酷な撮影の様子も交えて挨拶すると、本木雅弘は、誰も知らないと思うがと前置きしながら「神戸にヘリで降り立ったのは、3人グループのデビュー3年目イベントで神戸ポートピアランドに降りて以来31年ぶり。そのように(『天空の蜂』も)奇跡が起こり得ます。映画では、困難が目の前に現れたときに自分は何を守り抜けるのかを問うています。小さなお子さまからご年配まで楽しめます」と、31年ぶりのヘリでの来神と映画で起こる奇跡を重ねながら、幅広い年代が楽しめる娯楽作品であることをアピール。
 
堤幸彦監督は、「この映画は東野圭吾先生が20年前にお書きになった大変な問題作。2年ぐらいこの作品に向き合い、なんとか仕上げ、届けることができました。2時間強、絶対飽きさせないエンターテイメント作品です。ぜひ映画館でご覧ください」と感無量の面持ちで挨拶した。
 
ここで、航空整備士育成を行っている学校法人平田学園大阪専門学校の学生の皆さんから三人への花束贈呈が行われ、既に映画を鑑賞した三人から質問が寄せられた。

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「(ヘリコプターシーンについて)高いところは大丈夫かと思っていましたが、ドアのないヘリはこんなに怖いものかと思いました。マネをしないで」(江口)
 
「(息子を助けるシーンについて)何度かスカイダイビングをして撮りました。助ける方は実写です」(堤監督)
 
「(どんな人に観てほしいか)みなさんのような若い方ですが、もっと小さいお子さんにも観てほしいです。かつて『ゴジラ』という映画があり、人間の欲望が生み出した産物だったという理由がありましたが、今回の巨大へりや原発も人間の生み出した、ある意味怪物です。その二つの対決とそれを見守る観衆という怪獣映画として感覚的に見てもらい、成長されたとき映画の背後に隠れていた大きなテーマに気付いて、理解してもらえれば何よりだと、脚本の楠野さんもおっしゃっていました」(本木)と、対話形式で質問に答え、未来の空の安全を担う学生の皆さんへエールを送った。
 
その後に行われた質疑応答では、高校生記者からの質問も飛び交う熱気を帯びたものになり、堤監督からは映画化において重点を置いた点が、また江口洋介や本木雅弘からはそれぞれの役の捉え方や撮影秘話が語られた。その模様を詳しくご紹介したい。
 
 

 
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―――濃密な内容で、キャスト、スタッフの思いが詰まった作品だが、撮影中大変だったことは?
江口:ほとんどスリリングなシーンの連続でした。本木さんと二人でカーアクションをするシーンではロードを本木さんの運転で爆走するのですが、一つのハンドルを取り合って、何テイクも、何テイクも重ね、山を上から下までS字で降りていき、アキレス腱から骨盤からインナーマッスルが貼るぐらいでした。
本木:車内は、今の暑さの三倍ぐらいで、呼吸困難でしたね。
堤監督:声を撮らなくてはいけないから窓も締め切っていました。私の演出的指示は、とにかく何かあったら「あっ」とか「うっ」と言ってくれと。
江口:あのシーンは長かったですね。560テイクぐらい撮りましたか?
堤監督:それはないですが、30テイクぐらいあったかもしれませんね。
本木:専門用語が飛び交う世界で、それをこなすのが大変でした。その中、今枝役の佐藤二朗さんは非常に滑舌が良く、監督は佐藤さんが演技する度に「大オッケー!」とおっしゃっていました。一番大変だったのは、昨年の初夏の頃、東京ではゲリラ豪雨が降り続けていましたが、1995年の灼熱が照りつける8月8日という設定だったので、雨の中でも照明部の方がその日の太陽を作り続けていたことです。撮影も時間との闘いですから、一定の太陽に仕立てていくのは本当に大変で、クレーンの上の照明部の皆さんはトイレの用も足せずに頑張っていらっしゃいました。
 
 

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―――20年前に発刊され、映像は不可能と言われた『天空の蜂』映画化は、かなり覚悟のいる仕事だったのでは?
堤監督:私一人の力量では到底立ち向かえない原作です。非常に緻密に解析されており、人間ドラマとして深い部分もあります。ただ私も20年ぐらいかけて作り上げたチームがあります。そのチームで、原子力発電所はどのようなものか。ヘリコプターがどうやって飛ぶのか。それが分からないと、映画の最後に大変大胆なくだりがありますが、そこには行きつきません。本当にゼロから学び、膨大な資料と向き合い、ロケ場所を探しながら、台本に反映し、長い撮影期間をかけました。また、撮り終わってから何カ月もCGの作業を行いました。中空に浮かんでいる金属の物体にリアリティーを出すことがこんなに大変だとは思いませんでした。
 
 
―――東日本大震災から4年が経ち、今も原発の問題がある中で、特に現在の高校生に伝えたいことは?
堤監督:映画の中で背景として原子力発電所はいい面も悪い面もあり、そこから目を背けてはいけないことを申し上げたいつもりです。みなさんも学習した知識と、足と目と耳と口と鼻と、友達、親、先生と使えるものはすべて使って、自分が納得いくまで調べ、自分なりの結論をだすことが色々なことにおいて必要です。自分が疑問に思ったことは、逃げずに向き合うことが大事です。
 
 
―――子どもを命がけで守る場面があるが、その姿勢に共感する部分はあるか?
tenkuuhachi-6.jpg江口:映画が始まって7分ぐらいで子どもがへりに乗り合わせ人質になってしまい、日本全国民も人質という大事件が起きます。役を演じる中で、自分の子どもが今、空中にいると思うと、立っていられるのか、こんなに冷静にせりふをしゃべれるものなのかと、色々なことを考えました。阪神大震災といい、東日本大震災といい自分の日常にはない怖さがあるのだと、家族ができると余計に敏感に反応し、何かできないかという気持ちが強まります。今回湯原を演じましたが、何か自分が成し遂げたいというものから逃げてはいけない。立ち向かわなければいけない。そこには根性が要るという、根性の映画で日本一諦めない男を演じました。その姿を何も言わなくても、子どもは見ていると思います。
 
 
―――江口さんとの初共演はどうだったか?
tenkuu-s-eguchi-2.jpg本木:江口さんには、同じ80年代に青春をすごし、90年代を中心に活動してきたという親近感や、共に結婚して家族があるという役に近い状況があります。今回の湯原と三島はある意味、陰と陽で性質が分かれていますが、基本的には仕事に没頭する反面、家庭をないがしろにし、親子間のコミュニケーションをうまくとれなかったという後悔を抱えている男です。その辺は、私たちの不定期な仕事と共通するところがあり、お互い共感している雰囲気が伝わりました。基本的に江口さんは普段も情熱をたくさん称えている方で、私はどちらかと言えばウジウジといった感じですので、そのコントラストが映画の役割にも有効だったのではないか。我ながらいい組み合わせだったと思います。
江口:この組み合わせ以上のものはないでしょう。一緒にやっていて本当に刺激されます。三島の言っていること、そのセリフに奥行きがあり、それを本木さんは見事に言ってくれるので、本当にやりやすかったです。
 

―――本木さんが演じた三島は本作のサスペンス部分を盛り上げているが、三島をどのように解釈して演じたのか?
tenkuu-s-motoki-2.jpg本木:脚本と共に東野さんの原作を読んだとき、「意志の見えない仮面を付けた沈黙の群衆」というフレーズが出てきますが、私もまさにその一人でした。世の中では、予想外のタイミングで大変な事件が起きますが、それに対し自分は距離を置いてやり過ごしてきたタイプでした。本作には、そういった自分への戒めをこめて参加した部分があります。三島は自分が抱えた親子の関係の中で、息子とうまくコミュニケーションが取れなかったために、息子を悲しい境遇にさせてしまった後悔がありますが、その根元はどこにあるかといえば、「沈黙の群衆」に行きついたのです。最終的に三島なりの賭けに出る訳ですが、そこには息子への懺悔、自分への戒め、未来への教訓や願いを込めていたと思います。

 
―――本作を作るにあたり、堤監督はどこに一番重点を置いたのか?
堤監督:東野さんのお書きになった内容は、非常に科学的かつ緻密である洞察力と、原発に対する警鐘を発しています。我々が3.11を通じてリアルに感じている現実問題や、巨大な輸送機を作らざるをえない防衛産業の狙いとは何か、事件がおきた後の警察機構のあり方の問題など、今起きている日本の現実を象徴するようなことがこの映画の素材としてたくさんあります。また江口さん、本木さんの二人をトップランナーとして、たくさんの役者さんが全身全霊で演じていただいたこと、現実にはない巨大な飛行物体を作るVFX、ロンドンのリチャード・ブリン氏によりハリウッド並の音楽をつけていただいた音に対する膨大な作業と、語るべき要素もたくさんあります。個人的には親子のことが演技演出的に訴えたい、強い要素の一つです。それらの皆さんに訴えたい、考えていただきたい色々な要素を2時間強にまとめ、「娯楽作品」としてお届けすることが一番私の仕事だと感じ、今回20年連れ添ったチームと共に作り上げました。「娯楽作品」というのが、一番大事なところです。
(江口由美)
 


<作品情報>
『天空の蜂』
(2015年 日本 2時間18分)
tenkuuhachi-530.png原作:東野圭吾「天空の蜂」講談社文庫
監督:堤幸彦  脚本:楠野一郎  音楽:リチャード・プリン
出演:江口洋介 本木雅弘 仲間由紀恵 綾野剛 國村隼 柄本明 光石研 佐藤二朗 やべきょうすけ 手塚とおる 松島花 石橋けい 竹中直人 落合モトキ 向井理 永瀬匡 石橋蓮司 他
2015年9月12日(土)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹、ほか全国ロードショー
配給:松竹 
公式サイト⇒ http://tenkunohachi.jp/
(c)2015「天空の蜂」製作委員会
 
『天空の蜂』作品レビューはコチラ

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★羽仁進監督が特集上映でトークショー

hani-3.jpg大阪・九条のシネ・ヌーヴォで6月13日(土)から、特集上映《映画の天才  羽仁進監督映画祭》がスタート、初日に羽仁進監督(87歳)が登場し、トークショーを行った。岩波映画時代の初期ドキュメンタリー作品から衝撃の劇映画デビュー作『不良少年』(60年)など全20本の特集上映に熱心な観客が詰めかけ、初回は満席=立ち見の盛況だった。特集上映は7月3日まで。


 羽仁進監督「“特集上映”がボクにとってどういう意味があるのか、と考えて、3年ぐらい前から教えられました。アメリカ・ハーバード大で“羽仁進研究”として特集された。詳しく研究している人たちが集まって、私も見直して初めて“自分でも分からないこと”があるんだ、と分かった。ボク自身にとってありがたいことですね」。

「私も『教室の子供たち』(55年)などは初めて見直したけど、意識していないシーンがあった。いろんな子供たちと一緒にそういう時間を持てた。これは凄いことだ、と」。

「私は“風変わりな子供”だった。妻は私を「5歳児」と呼ぶが、5歳児はアタマがいいんです。ほかのことは何も知らないんですけどね」。


――昨年は「ぴあフィルムフェスティバル」の「先人に学ぶ」でも「羽仁進に学ぶ」が行われたが?
羽仁監督:私も、皆さんと一緒に見て驚いた映画がある。『恋の大冒険』(70年)は隠れた大傑作。ホントに面白い。主役の前田武彦さんが大悪役でね。テレビの売れっ子で全部知っていたつもりだったが、映画はまったく違う。素晴らしい演技をされていた。いつもそうだが、相手の方(俳優)も羽仁の変な手法に力を貸してくれて、素晴らしい演技をされるんです。『ブワナ・トシの歌』(65年)の渥美清さんもそうだった。 


hani-1.jpg――初日の1回目は満席、立ち見も出ていますが?
羽仁監督:いろんな年齢の方がおられる。どう見てもらってもいい。人に押し付ける気はまったくない。“けしからん”と思ってもらってもいいんです。
これを言っちゃうと死んじゃうかも知れないけど、実は今“最後の映画”を撮っている。アフリカの動物映画です。もう30年近くアフリカで映画撮ってきているし、テレビの映像からも入れて、すでに編集に入っていて、映像の編集は終わっている」。7月ぐらいに公開出来たら、と思っている。


――動物のドキュメンタリー映画?
羽仁監督:僕は子供と動物が大好きでね。子供の頃はオオサンショウウオを飼っていた。けっこう大きな水槽だったけど、もっと大きなところで遊びたいだろう、と思って、近所の人に相談したら“持って来い”という。まだ自分も体が小さかったが、抱えたらオオサンショウウオが抱きついてくるんだ。だから、抱きかかえてつれていった。ボクを親戚と思ったのかどうか、抱きついてきた。そういうことから動物が好きになった。
アフリカの動物も人間とは別の方法だけど、考えている。ヌーという動物はみんなで川を渡るんですが、これは40年ぐらい前から始まった。今では何百万頭ものヌーが一度に川を渡っている。人間も自然界も変化し始めている。(アフリカの)タンザニアは近代化されずに大草原が残っている。そういう情報がヌーにどうして知られたのか。自然の中でどう生きていくのか、分かってるんだろうね。


――羽仁進監督のスタートはドキュメンタリーの岩波映画だったが?
羽仁監督:ボクは共同通信社で“ボーヤ”(見習い)から始まった。半年ぐらいで大きな賞もらって、初めて浴びるほど酒飲んで泥酔したこともある。その頃、岩波映画製作所作るというんで、そちらに移った。そのころはカメラマンと2人しかいなかった。ボクは映画の知識なかったけどね。


――ドキュメンタリー映画『教室の子供たち』(55年)や『絵を描く子供たち』(56年)、『法隆寺』(58年)などで名を上げた後、劇映画第1作の『不良少年』(60年)が翌年のキネマ旬報ベストテン1位になったが?
hani-furyou.jpg羽仁監督:この年は黒澤さん(『用心棒』)がNO1になるはずだった。東宝は予想が外れて大慌てだったでしょうね。皆さん、(『不良少年』に)投票しちゃった、という感じかな。で、監督協会に遅れて入った。一度だけ、理事会に出たら、小津監督がつかつかとやって来て“あなたと私の映画はまるで違うように見えるが、目指している頂上は同じではないか”と優しい態度で迎えてもらったのが印象的だった。『不良少年』は28歳の時に作って30歳で公開した。


――羽仁監督はご両親(父親・元参院議員・羽仁五郎、母親・婦人運動家・羽仁説子)も教育者として知られるが、影響は?
羽仁監督:父も母も、私に文句は一切言わなかった。私は、3歳ぐらいから変な子で、最初に覚えた言葉が“ジョン”だった。隣の犬がでかくて感銘受けた。小さい子にも優しくてすぐに名前を覚えた。ジョンというのはエラい人だと思っていた。

私は暴力をふるったことが一度もない。軍事教練でも、ワラ人形にも突き刺さらなかった。教官には殴られたけど、反抗する態度を見せないので“おまえはホントに変なやつだなあ”と呆れられた。何べん殴られてもボーっとしてるからでしょうね。

変わった子、いろんな子がいなきゃいけない。人間には、自分でも気付かないものがある。それを引っ張り出して捉えなきゃいけない。いろいろな可能性があって、表に出す機会、“出てみる”機会が要る。選んで見る、というわけではないけれど。

hani-hatukoi.jpgATGで撮った『初恋・地獄篇』(68年)は、ATGが500万円、私が500万円出す映画だったけど、私の分がなくて、ATGの500万円だけで撮った。週4日撮影して、あとの3日でいろいろほかのことをやった。カメラが回るのは、ボクがスイッチ押した時だけ。そういう撮り方をしてきたが、この映画は大ヒットした。何をしたいか…理屈ではないんですね。


  【動物と子供好きな“天然5歳児”羽仁進監督】   

hani-2.jpg米ハーバード大学、エール大学、NY近代美術館などで特集上映が行われ世界的に再評価されている羽仁進監督は、岩波映画製作所でドキュメンタリー映画から作り始めた。授業中の子供たちの姿を生き生きととらえた原点『教室の子供たち』でドキュメンタリーに新風を吹き込み、60年に手掛けた劇映画第1作『不良少年』では俳優を使わず、即興的な撮影でリアリティーあふれる映画を生み出し、黒澤明、木下恵介両巨匠を抑えてキネマ旬報ベストワンと監督賞ダブル受賞の快挙を果たした。


ほかに左幸子主演の『彼女と彼』(63年)はベルリン国際映画祭特別賞。渥美清主演でアフリカで長期ロケーションを行った『ブワナ・トシの歌』(65年)、南米アンデスでオールロケを行った『アンデスの花嫁』(66年)、羽仁プロ・ATG作品『初恋・地獄篇』は大ヒットしてATG1000万円映画の口火を切った。
ドキュメンタリーの手法を駆使して映画の地平を切り開いた“天才監督”である。

(安永 五郎)

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『ミュータント・タートルズ』公開記念特別イベントレポート


ナニワのミュータント・タートルズ参上!?
試合後の錦織圭も駆けつけた!?壁ドンならぬ“亀ドン”も炸裂!?
仲良し芸人4人組が今話題の演出で大盛り上がり!

ラマウントピクチャーズジャパン配給、映画『ミュータント・タートルズ』が2月7日(土)より、いよいよ全国公開となります。何十年にも渡り幅広い年齢層のファンを魅了し続けているカメたちを、最先端のVFX技術により実写映画化した今作。公開を前に、大阪・梅田で公開を記念した特別イベントが実施されました。


 ■日時:1月26日(月) 18:30~ ■会場:梅田ブルク7

■ゲスト:ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)、スマイル(瀬戸洋祐、ウーイェイよしたか)


 
紹介され勢いよく飛び出したゲストの4人。それぞれがミュータント・タートルズのキャラクターに扮し登場した。「思ったより動きやすいですね~(瀬戸)」「できればこの衣装ほしいですよね!(後藤)」「今年のハロウィンはこれで決まりやなー(ウーイェイ)」など、クオリティの高い衣装に驚きながら感想を述べていた。

キャラクターに合わせた武器を持っていたゲストだが、なぜかミケランジェロ役のウーイェイよしたかだけ、その手にはテニスのラケットが・・・それを見た相方の瀬戸が「お前ミケランジェロちゃうな!?」と疑問を投げかけると「こんにちは、錦織圭です。」と顔が似ているとよく言われるテニスプレイヤーの自己紹介をして、観客は大きな笑いに包まれていた。

それに負けじと会場の観客たちは4色の色のついたアイマスクを装着。会場中がまさに「タートルズ」に染まり、フォトセッションを行った。
 


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上映後に再び登場したゲストの4人。「あんなカッコいい亀観た後、こんなひ弱な4人で恥ずかしいです(瀬戸)」と観客を笑わすと、ウーイェイは「本当に大迫力で、雪のシーンが自分もはよ滑りたいなと思うくらい楽しかったです」とその明るいキャラクターにピッタリの楽しいシーンの感想を述べていた。吹替版で上映した今回の試写会だが、事前に字幕版でも鑑賞していたジャルジャルは「先生の呼び方がね“スウェンセイィ”って言うんですけど、それがめちゃくちゃカッコいいんですよ!ぜひ字幕版でもぜひみなさんに観てほしいですね!」と字幕での鑑賞を観客に勧めていた。

 

myutant-bu-2.jpgイベントではTwitterで試写会の意気込みと感想を募集し、上映前に募集したツィートをゲストに選んでもらい、当選者にプレゼントが渡される演出が実施されたが、そのプレゼントとは今流行りの壁ドンならぬ「亀ドン」。スクリーンに文字が表示された途端、すぐに壁ドンと結びついたのか、会場からは大きな拍手が起こり「ヤバイヤバイ」「羨ましい!」と言った声が聞こえるほど。ジャルジャルが選んだ女性はジャルジャルファンで何と千葉からこの試写会のために夜行バスで大阪まで来たとのこと。憧れのジャルジャルの福徳から亀ドンされ「イケメンすぎてヤバイです!」と喜びを爆発させていた。好き放題トークを繰り広げた4人だが、最後はレオナルドに扮した瀬戸が「みなさん面白かったでしょ?2/7公開ですし、今Twitterの力って凄いんで、ホンマ面白かったって言うのを発信してリツィートでどんどん世間に広めて行って下さい!」と映画のレオナルドさながらにみんなの意見をまとめ、観客に宣伝をお願いし、大盛況のイベントは終了した。


世界42カ国No.1大ヒット!
『トランスフォーマー』シリーズの"破壊王"マイケル・ベイが贈る
<カメ>で<ニンジャ>なヤツらの超絶アクション・アドベンチャー!!


Introduction
myutant-2.jpg『トランスフォーマー』の<破壊王>マイケル・ベイによるド派手×ド迫力×ド肝を抜く超絶アクション・アドベンチャー!
タートルズの勇気と絆に想定外の泣き笑いの大感動!クセになる面白さ!
80年代に誕生して以降、アニメ、ゲームと様々なエンターテイメントを席巻し、世界中で一大ブームを巻き起こしたミュータント・タートルズ。世代を越えていまもなお愛され続けているタートルズが最先端のVFXで本格的な実写映画化が実現、4人のタートルズがニューヒーローとして生まれ変わった!正義感が強くマジメなリーダーのレオナルド、お調子者でムードメーカーのミケランジェロ、ワイルドな特攻隊長のラファエロ、ITメカオタクの頭脳派ドナテロ。彼らの魅力であるコミカルなキャラクターはそのままに、アクの強い個性が強烈にパワーアップ!さらにヴィジュアルも大胆にリニューアル、インパクト絶大なキモカッコよさは、一度見たらハマること間違いなし!製作を務めるのは、『トランスフォーマー』シリーズで爆発的ヒットを記録し続けているマイケル・ベイ。驚愕の映像技術と、破壊王の名を誇るダイナミックなアクションセンスを本作にも惜しげなく投入した。ド派手×ド迫力×ド肝を抜く超絶アクションシーン!ノンストップの大乱闘に大興奮するうちに、やがてこみ上げてくるのは、予感もしなかった大感動!正義、勇気、知性、情熱で結ばれた、<カメ>で<ニンジャ>な4人の兄弟たちの固い絆に、日本中が熱狂する!2015年を最高に楽しくするエンターテイメント超大作が完成した。

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甲羅より固い絆で結ばれた4人のタートルズは、ニューヨーク最大の危機を救えるのか?
ニューヨークは、犯罪と暴力で壊滅的な危機にあった。平和と正義を取り戻すため、市民は本当のヒーローの出現を待ち望んでいた。そんなとき、悪の手から人々を守る何者かが現れた。夜の闇に巧みに隠れて、その正体はわからないヒーローたち。チャンネル6のTVレポーター、エイプリル(ミーガン・フォックス)はある夜、闇のヒーローの大スクープ写真をカメラに収めることに成功。ヒーローの正体はなんと4人のカメ(=タートルズ)だった!タートルズのパワーを利用しようとする犯罪組織の企み。タートルズの出生の謎と衝撃の真実のカギを握るエイプリル。そんな中、ニューヨークを壊滅させる恐るべき計画が進行していく――


【予想外の感動が待ち受ける!  『ミュータント・タートルズ』のポイント】
驚:ド迫力アクションの連続!臨場感満点の映像に驚く!
アクションの天才であるマイケル・ベイが製作しているだけに、雪山でのバトルやチェイスシーンは度肝を抜くスケール感と迫力!!

泣:兄弟愛・友情・師弟愛、たくさんの絆に泣く!
幼少期から一緒に育ったタートルズは、その絆も強力。仲間がピンチの時は自分を犠牲にする覚悟もある。さらに、師匠やエイプリルとの間にもドラマチックな展開があり、油断していると涙腺を刺激される!?

謎:エイプリルだけが知っている!?タートルズ誕生の秘密が明らかに!?
彼らが何故、世界を救う隠れたヒーローになったのか?出生の謎と衝撃の真実のカギはエイプリルだけが握っていた。本作では、TVレポーターのエイプリル役をミーガン・フォックスが熱演!

(プレスリリースより)


『ミュータント・タートルズ』

製作:マイケル・ベイ(『トランスフォーマー』シリーズ)  
監督:ジョナサン・リーベスマン(『タイタンの逆襲』、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』)
脚本:ジョシュ・アッペルバウム&アンドレ・ネメック(『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』) 
原作:ケビン・イーストマン&ピーター・レアード
出演:ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー、ウーピー・ゴールドバーグ
全米公開:88日 原題:Teenage Mutant Ninja Turtles
公式サイト⇒ 
www.TURTLES-movie.jp

2015年2月7日(土)より、3D/2D全国ロードショー!!