レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2024年9月アーカイブ


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映画『恋を知らない僕たちは』(配給:松竹)が、本作で映画初主演となるなにわ男子の大西流星 を主演に迎え、2024 年 8 月 23 日(金)より全国上映中です。原作は水野美波による超人気少女コミック「恋を知らない僕たちは」(集英 社マーガレットコミックス刊)。思い悩み、時にはぶつかりながらも、それぞれの“本気の恋”に向き合う 6 人の高校生たちをリアルに描き出す。 予想外の恋の行方に<360 度キュンとして共感>する等身大(リアル)ラブストーリーとなっております!

 
本日9月18日(水)に、関西にて大西流星・酒井麻衣監督が登壇する大阪凱旋舞台挨拶を実施いたしました。本作で映画初主演 を果たした大西流星にとってはゆかりのある大阪での凱旋、酒井監督には初の関西での舞台挨拶となりました。作品への熱い想いや、撮影時の エピソードをお 2 人からたっぷりと聞かせて頂きました。さらに、貴重な関西での舞台挨拶ということで、大阪の印象や思い出だけではなく、大西さ んに本編の印象的なセリフを“関西弁”で披露して頂くコーナーも!関西弁でのセリフに会場が大盛り上がりとなりました。


◼日時 : 9 月 18 日 (水) 15:10~15:30 ※上映前イベント

◼会場 : なんばパークスシネマ スクリーン7
   (大阪市浪速区難波中 2-10-70 なんばパークス8F)

◼登壇者:大西流星、酒井麻衣監督 ※敬称略 



予想外の恋の行方に<360度キュンとして共感>するラブストーリー『恋を知らない僕たちは』(8月23日公開)が、大ヒット公開中。9 月18日に大阪の映画館で“コイスル大阪凱旋舞台挨拶”が実施され、主演の大西流星、酒井麻衣監督が登壇した。


念願の大阪での舞台挨拶に大西は、「本当に率直になんばパークスシネマに来るのも久しぶりで、学生時代にもなんばパークスシネマで映画を観たこともありますし、すごく懐かしい空間に自分の初主演作で登壇できていることを嬉しく思います。(初主演作品ということで)感慨深いですし、その作品をたくさんの方が観てくださって、色んな感想を頂けるので本当に素敵な宝物だなと思います。」と感激の面持ち。酒井監督も本作では初となる関西での舞台挨拶に「元々関西に住んでいたこともあり関西弁は聞き馴染みがあったので、私も今日帰ってきた気持ちで、アットホームで嬉しいです!」と笑顔で語った。


koiboku-bu-onishi-240-2.jpg撮影や演技についてお 2 人はどのような話をされたのかと聞かれると大西は「顔合わせの時から何回か一対一でお話をさせて頂いていて、本読みの時にもそうですし、特に英二のキャラクター像を作りあげていく上での摺り合わせは、とても丁寧に監督がしてくださっていました。あとは撮影初日の後だったり撮影期間の合間にも会話する機会があったので、結構しっかりと(撮影や演技について)話すことはありました。」と演技や役作りについて答え、一方で酒井監督は「俳優の大西さんとして英二くんと向き合っていたんですが、1 回先生と生徒みたいになったエピソードがありまして、撮影のために色付きリップ禁止という校則を作っていたんです。そしたらある日、しゃがんだ時に大西さんのポケットから色付きのリップがポロッと落ちてきて、そのあと一瞬目が合った時に「やば!」みたいな顔をしていて…その時だけ先生と生徒みたいな瞬間がありました」と裏話を証言、大西も「まさか色付きリップ禁止とは思っていなかったので校則間違えていましたね…」と苦笑いし、会場が笑いに包まれた。


撮影中のエピソード話が続く中、この日はなんと、本作で共演した窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良から座長である大西へのミッション動画もサプライズで到着。「グッとくる「恋僕」の胸キュンセリフを関西弁で披露」というお題を受けて大西は「関西弁でという前振りで発表するの恥ずかしいですね…みなさん、キャー!って言ってください」と照れつつ、劇中のセリフ「でもなんかほっとけないんだよ!」を大阪弁で「なんでやろ、ほっとかれへんねん!」とさわやかな笑顔で披露。大西からの胸キュンセリフに観客からは黄色い歓声が上がり、会場の温度が急上昇する一幕となった。酒井監督も「ぜひともこのセリフのあとに『コイスルヒカリ』を流して欲しいですね!」と感想を述べた。

 

koiboku-bu-sakai-240-1.jpg笑いの絶えない舞台挨拶もあっという間に終了の時間に。酒井監督は「青春のキラキラやヒリヒリが詰まった映画となっています。自分と重ね合わせたり、こういう事あったらいいなという事も思いながら、ぜひ、楽しんでください。本日は本当にありがとうございました!」と改めて本作への想いと感謝の気持ちを語った。


主演の大西は僕の初主演作でもあるこの作品は原作も本当に面白いです。僕は原作を読んでから台本を読んで、映画の撮影に挑んだんですが、映画を観るとまた原作も読みたくなって…そんな味わい深い映画だなと思っています。6 人の恋が交錯するって複雑な設定なのかなと思いきや、とても丁寧に酒井監督初めスタッフのみなさんが描いてくださってるので、すっと入れますし、そのなかで同世代の素敵なキャストと一緒にお芝居することができました。その作品をみなさんに観て頂けるということをすごく嬉しく思ってますし、もっともっと『恋僕』の世界観にどっぷりと浸かっていただけるよう願っています。これからも『恋僕』の応援、よろしくお願いいたします!」と呼びかけ、記念すべき大阪での凱旋舞台挨拶は大盛況で幕を閉じた。


『恋を知らない僕たちは』

出演:大西流星
   窪塚愛流 齊藤なぎさ 莉子 猪狩蒼弥 志田彩良
原作:水野美波 「恋を知らない僕たちは」(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:酒井麻衣  脚本:大北はるか
主題歌:なにわ男子「コイスルヒカリ」(ストームレーベルズ)
©️2024「恋を知らない僕たちは」製作委員会 ©️水野美波/集英社
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/koiboku-movie/

全国絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

 


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第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞において、女性監督として最年少受賞に輝いた山中瑶子が監督・脚本、河合優実主演の『ナミビアの砂漠』が9月6日より全国公開中です。この度、大ヒット御礼舞台挨拶を行いました。


アカデミー賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』に続く受賞の快挙!


世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?


監督は19歳という若さで『あみこ』を作り上げ、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たした若き天才・山中瑶子。主演はその『あみこ』を観て衝撃を受け、監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという、河合優実。才能あふれる2人の夢のタッグが実現した本作は、今年のカンヌ国際映画祭 監督週間でも絶賛され、国際映画批評家連盟賞を受賞。カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアを経て、いよいよ日本での公開を迎えた。

また、アメリカ、カナダ、フランス、台湾、韓国での公開も予定されるなど、世界中でナミビア旋風が吹き荒れること間違いなし!

山中瑶子監督のもと、いじわるで、嘘つきで、暴力的。それでも夢中になってしまう中毒的な魅力を持ったカナという初のチャレンジとなるキャラクターを演じ切った河合優実。今最も熱い、パワーあふれる新世代の才能がタッグを組み世界を沸かせ、日本にも旋風を巻き起こしている本作の大ヒットを記念した舞台挨拶となります。


◆日程/9月17日(火) 会場/Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下

◆登壇者 /河合優実・山中瑶子監督


公開初日より都内を中心に満席回が続出、Filmarks初日満足度ランキングでは邦画実写1位となるなど、大きな熱狂を呼んでいる!SNSでは河合優実と山中瑶子監督が生み出した、圧倒的なエネルギーを放つ中毒性を持つ主人公カナに魅せられた声が相次ぎ、熱狂を呼び起こしている『ナミビアの砂漠』。この熱気をそのままに大ヒット御礼舞台挨拶を開催致しました!

 

9月17日には都内映画館で大ヒット御礼舞台挨拶が実施され、主演の河合優実、山中瑶子監督が登壇した。


namibia-9.17bu-kawai.jpg東京で生きる 21 歳のカナを演じた河合は公開初日のイベントで「映画はここから旅立つので、祈りながら見守っていきたいです」とコメントを残していたが、そこから今回の大ヒットを受けて「自分の好きな映画館で舞台挨拶ができて嬉しいです。」と挨拶。「身近な人や友人が今年見た中でぶっちぎりで好きですと言ってくれました。関係者の方も映画館に観に行ってくれていて、色んな人が楽しみにしていたんだなと実感しました」と大ヒットを喜んだ。


山中監督も「この Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下で上映していただきたいという強い想いで映画を作りました」と続け、満席の観客に向けて「映画を観終わったあと、建物から出て前と後ろを見たらその理由が分かると思います。映画と現実が接続されているんです」とコメント。


主人公カナについて河合はカナについても(意見が)様々で、取材とか受けてもライターさんとか自分自身と重ねる人もいるし、全くの他者として見る人もいる。こんなに多面的な映画なんだと分かった」と話し、山中監督は共感できるできないが分かれやすいなと公開してから感じました。そうじゃないところでも楽しんでもらえると思っているので、好きなように観ていただきたい」とアピール。


「あんのこと」、「ルックバック」と今年3本目の主演映画、どれも全く違う役どころで、しかもどれも大ヒットという状況について河合は「幸せなことだと思います。それぞれの作品で全く違うチャレンジができたのも一番良かったです。私を違う作品で観てくれた方が、毛色の違う作品も観に来てくれているので、参加できて良かった。ほんとに色んな意味で幸せだと思ってます」と感謝を綴った。


20代(主人公カナ)のキャラクターを演じたことについて河合は「これまではどうしても年齢的なことで高校生の役とか多かったですし、下の年齢の役を演じることが多かった。「あんのこと」やカナも含めてですが、これからのことを考えると、その時にしかできない役に出会っていけてるなと思ってます」と振り返った。


namibia-9.17bu-yamanaka.di.jpg「今まで見たことのない河合さんを撮りたかった」と話していた監督。河合さん演じるカナの魅力が、SNSでも話題となっているが、カナという役を作りあげる上で河合は「脚本をいただく前から何度か(監督と)お会いしてお話する機会があって。作品についてではなく、身の回りのこととか、お互いが感じていること、山中監督が映画で描きたいことを話しました。なので、キャラクターについてゼロから話す必要が無いのがすごく良かったです。」と明かし、山中監督は「河合さんとお会いしてこういう映画を作る予定です、とは言わずに、お互いの家族の話とか、東京で今生きている気分・ムードの話をしました。自分一人だと偏ってしまうところですが、友人知人、また全然知らない人など、いろんな人の話をいっぱい聞くことによって、普遍性も得られて多面的なキャラクターになると良いなと思って(脚本を)書いてました」と語る。


ここでSNSで募った質問を二人にぶつけることに。

Q:感情の波が激しい役柄を演じる際、どのようにして気持ちを切り替えていますか?

河合:「どんな役でも感情の波はあります。心に定まっているものはないんですけど、ベースとして、今演じている役柄に日常生活でも持っていかれるということは無いんです。できるだけ冷静に自分が演者としてできることは何だろうと考えてます」と答えた。今回演じたカナについても「自分でエンジンをかけないと心が追いついてこないということももちろんありました。ただ気持ちだけ先走って振り回されようということはないです。できるだけ生の気持ちがでるようにしようと心がけた。」


そんな役者としての河合について山中監督は「地に足がついているというか。河合さんとして現場にいるなと思います。いい意味で河井さんから出てきているカナだなと思います。勘だけでは絶対できない領域にいるな、と感じます」と河合の凄さを撮影では実感したそう。


Q:山中監督へは「ナミビアの砂漠」というタイトルについて?

 “他には悩まなかったのでしょうか 撮影の段階で決めたのか 撮り終わってから決めたのかも気になります”との質問に山中監督は「ナミビアでてこないじゃないか、行っていないじゃないかと思うかもしれませんが、カナにとってのナミビアの砂漠っていうのが、人との距離感だったり、色々な物との距離感の象徴としてあるんです。そのアイディアは脚本を書いている途中で浮かびましたが、このタイトルが名画の感じがしてしまって集客には向いてない感じがあるかもと不安になりました。けれど、出来上がったものをみたら、この映画はどうみても『ナミビアの砂漠』でした」と説明。撮影時にタイトルへの不安を明かされていた河合は正式にタイトルがナミビアの砂漠になったことを聞かせれ「お客さん入らなくていいと思っているのかなと思った」と会場の笑いを誘った。


Q:撮影後に感じたお互いの魅力、新発見したことについて?

河合:「(監督は」すごくピュアな人だなと思っていて。自分が信じていることとか、逆に疑っていることも含めて、そこに対する思いが強くてまじりっけが無くて素敵。ずっとそのままでいて欲しい」と伝えると、 「どうなってほしくないとかありますか?」と監督から質問に「怖い飲み会とかに行かないで欲しい」


山中監督:「一切ずるくない。打算的なところがない。なんかすごく物事とか人をフラットに見てくれる。」と語り、「取り乱して電話した時に、それは山中さんの木本ですから大丈夫ですよって言ってくれた。とっても優しいし、河井さんにも変な人が付かないで欲しい」と続けた。


最後に河合は「ほんとうに色んな感想をみてますし、凄く満ち足りた気持ちです。なので皆さんも映画がはじまったら、浸る気持ちで観て頂けたら嬉しい。そして何が感じルことがあったら、自分の中に残してほしい」よ呼びかけ、山中監督は「河合さんが演じたカナっていう21歳の東京近辺に住んでいるという 限定的な人物を描いているので、わかるわからないで楽しんでいただけると思うんですけど、それだけじゃないことも発見してもらったり、持ち帰ってもらえると嬉しいです」と締めくくった。
 


 『ナミビアの砂漠』は、海外の映画祭出品も続々と決定!

カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアに続き海外の映画祭出品が続々決定!
2024年 香港国際映画祭(香港/8月14日~8月26日)
第35回 エスポー・シネ国際映画祭(フィンランド/8月23日~9月1日) 
第32回 ハンブルク国際映画祭(ドイツ/9月26日~10月5日)
第19回 カメラジャパン・フェスティバル(オランダ/9月26日~10月6日)
第31回 台湾国際女性映画祭(台湾/10月18日~10月27日
第17回 サレ国際女性映画祭(モロッコ/9月23日~9月28日)
2024年 ウィーン日本映画祭 Jappanual(オーストリア/10月3日~10月9日)
第29回 釜山国際映画祭 A Window on Asian Cinema部門
第44回 ハワイ国際映画祭 ライジング・スター賞 ノミネート
 

脚本・監督:山中瑶子
出演:河合優実 金子大地 寛一郎 新谷ゆづみ 中島歩 唐田えりか 渋谷采郁 澁谷麻美 倉田萌衣 伊島空 堀部圭亮 渡辺真起子
製作:『ナミビアの砂漠』製作委員会
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
公式X   @namibia_movie
公式Instagram @namibia_movie 
2024年/日本/カラー/スタンダード/5.1ch/137分/PG12

全国にて絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)
 
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  俳優の瑚海みどりが自ら脚本を手がけ、アスペルガー症候群の中年女性とその夫が子どもを巡り、お互いの本心をさらけ出して受け止めるまでの葛藤を描き、田辺・弁慶映画祭でグランプリ・観客賞など5冠を達成した長編デビュー作『99%、いつも曇り』。
本作が、《田辺・弁慶映画祭セレクション2024》として、9月25日(水)にテアトル梅田で1回限定上映、9月27日(金)より佐賀THEATER ENYA(シアターエンヤ)、9月28日(土)より名古屋シネマスコーレにて1週間限定公開される。
瑚海みどりが演じる主人公一葉の他人とうまく歩調を合わせることができない凸凹ぶりと、常に全力で生きるパワーが突き抜けており、「40代〜50代の女性を等身大で描く作品が実に少ない中、こんなキャラクター/映画を観たかった!」と大阪・シアターセブンや神戸・元町映画館での上映で好評を博した作品だ。
   本作の瑚海監督にお話を伺った。
 
 

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■アスペルガーの傾向がある人はすごく真面目、全力で生きている

―――本作では大人の一葉だけでなく、子ども時代の一葉が通常なら内緒にすることをしゃべってしまい、友達にきつく言われるシーンもありましたね。
瑚海:一般的な常識やお約束について、ハッキリと説明してくれないとわからない。額面通り受け取ってしまうので、相手は冗談のつもりでも、こちらは真剣に受け取って怒ってしまうこともあります。わたしの体験だけでなく、アスペルガーの傾向がある人を観察していると、みなさんものすごく真面目なんです。他人から見れば眉をひそめたくなるような言動であっても、本人はすごく真剣に考えて発言している。それが理解できると、すごく愛おしく思えるようになるのです。
 
―――本当に、一つ一つを理解しようとし、わからないことを適当に流さないというのは、大変労力がいるだろうなと想像します。
瑚海:みんなから見るとそう思えないかもしれませんが、わたし自身も毎日ものすごいパワーで生きている。全力で生きているので、本当に疲れるんですよね。
 

■映画を通じて同じように悩んでいる人の力になれば

―――アスペルガー症候群の女性を自ら演じた作品を撮ってみて、客観的に自らの状況を見つめることができたのではないかと思うのですが。
瑚海:よく「力を抜けよ」と言われましたが、それができないからこういう生き方をしているんですよね。わたしも10代のときから苦しかったし、一葉のセリフにもありましたが、「自分の子どもにこの遺伝子を受け継がせたくない」というのは、わたしの本音です。自分の子どもを産まないという一葉の選択も、それでよかったと自分を肯定する意味があり、実際にご覧になった方から「自分も同じ気持ちです」と声をかけていただいたこともありました。
これだけたくさんの人間がいる中で、わたしと同じように悩んでいる人の力になればと思って作った映画が、本当にそういう方に届き、支えになれているのなら良かったですし、わたしの悩んでいることを、同じ悩みを持つ方や、そのほかのみなさんと映画を通じて共有し、それがなんとなく伝わって広がっている手応えを感じています。
 
―――ちなみに瑚海さんは、小さい頃から演じるのが好きだったのですか?
瑚海:幼稚園時代のお遊戯会では木の精みたいな小さな役だったけれど、そこから喜びを感じはじめていたかもしれません。小学2年生の学芸会で役決めをするとき、主役に手を挙げていて、その姿を俯瞰して見ているもう一人の自分が「わっ!」とビックリしたんです(笑)もう一人候補の子がいたけれど、クラスのみんながわたしを推してくれ、みんなが認めてくれたことが嬉しかった。でも当時はすごく恥ずかしがりで、クライマックスで「神様、助けてください」と言う場面でも、緊張してセリフが言えずにただ泣いているだけだったんです。それを周りは「熱演だ!」と思ってくれたんですよ。そこからわたしの中で演じることへのエンジンがかかっていきました。中学時代は演劇部の雰囲気が肌に合わなかったので、家で一人芝居をしていたし、それだけ演じることをやりたかったんでしょうね。
 
―――女性の場合、年齢が上がれば演じる役が狭まり、ステレオタイプな役ばかりになりがちです。演じるのが好きなのに、やりたい役を演じられないという葛藤はなかったですか?
瑚海:若い頃から、映画において女の人は歳をとるとおばさんか、お母さんの役しかないのでつまらないと思っていました。演劇はまだ役の幅がありますが、映画では、例えば吉永小百合さんが演じるような優しいお母さんか、大竹しのぶさんのような奇天烈なお母さん、さらには八千草薫さんみたいな優しいおばあちゃん、後は近所の悪口を言っているおばちゃんというように、中年以降の女性の役がかなりステレオタイプなものしかなかった。でも世の中にはたくさん色々な人がいるし、高齢化が進行してもっと社会で活躍している女性がたくさんいる。それなのに、日本ではそういう女性たちが物語にならないですよね。
ヨーロッパでは母を大事にする文化があるので、中年女性の生き方やその人なりの悩みを描くことが多いんです。
 
 
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■当事者意識を持てるリアルなセリフを書く

―――実際に自分の演じたい役を自ら作るために、監督をして映画を作る方も増えていますね。本作では出産ギリギリの年齢を迎えている夫婦が子どもについて激論を交わす場面もありますが、脚本を書く上で大事にしたことは?
瑚海:わたし自身の過去を振り返ってみると、もう離婚しているのですが、当時の結婚相手は再婚で実子はいるけれど、わたしと新たに子どものいる家庭を作りたがっていました。ただ、わたしは自分のために生きたかった。誰かのために生きるとしても、この作品のように自分が作り上げたものを通して誰かの役に立てればという気持ちであり、子どもを産んで子どものために生きるということではなかった。自分が何者になるのかを考え続けている人生ですから、夫との間に子どものいる人生が見えない。そういう自分のリアルな経験を借りて脚本に取り入れている部分はあります。実際、わたしの俳優仲間でも子どもを産み育てている人は数えるぐらいしかいない。そういう姿や会話の中から垣間見える部分から、自分の中で想像を膨らませました。
特に心がけたのは、リアルに書くこと。メルヘンのようにしてしまうと、途端に他人事と捉えられてしまうので、できるだけ当事者意識を持てるリアルなセリフを書いています。実際、自分のことを吐露するのは恥ずかしいですが、映画を作るなら、そこを徹底的にやらなければ作る意味がない。結局半分以上は自分の悩みや思いをもとに書いていきました。
 
 
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■周りの人をしっかり描かなければ、助け合っているところが見えてこない

―――映画が後半になるにつれ、夫、大地の会社での状況や一葉の言動に苛立つ様子なども夫側の心理描写も実にリアルだなと。
瑚海:アスペルガー症候群の女性を描こうとすると「この人はかわいそうだ」という映画になりがちですが、別にそういうことを描きたいわけではないんです。誰しもが自分の人生の主役ですから、一葉だけを描いたら気持ち悪い映画になってしまう。加えて、発達障害支援センターへ取材に行ったとき、センターの方から「支えている人たちは大変ですから、(現実味のない)きれいな話にしないでください。」と伝えられました。一葉の周りの人を描いていかなければ、お互いに助け合っているところも見えてこないので、その部分は丁寧に描いていきました。夫の大地については、わたしの元夫が自分のことを大事にしてくれたことに感謝を込めて描いています。お互いに思い合っているけれど、それがだんだんズレてきて、自分の思う通りにはいかない。会話をすればすぐに紐解けることが、お互い勝手に想像してしまう。そういうリアルなところもわたしの体験から描いています。
 
―――一葉の特徴でもあるのが、受け子だと追いかけた子どもが、帰る家がないことがわかり自宅でカレーを食べようと誘うくだりです。他人に対する垣根の低さを感じたし、最初はそのことに不機嫌だった夫の大地も、最後には疑似家族のような状態を受け入れていた気がします。一葉の友人もしかり、周りのキャラクターについて、どういう狙いで作られたのか教えてください。
瑚海:ドラマを描く場合、主人公が個性的なキャラクターだとそれ以外の人が色のないキャラクターになってしまうとか、もしくは何でもできてしまうようなキャラクターが多かったりするけれど、リアルな生活の中で周りの人間はもっと色々な人たちがいて当然じゃないですか。だから主人公だけを目立たせるのではなく、他の登場人物も「おや?」と思わせる部分を見せたかった。またわたし自身が、いろいろな苦悩を正直に抱えて生きている人に親しみを感じ、ホームレスのおじさんに自分から話しかけたり、お弁当をあげたりしたこともありますし、ゲイの友人もたくさんいます。そんな自分の傾向を一葉に当てはめているところがありますね。リアルどころか、個性的な人間大集合になってしまいましたけれど(笑)。
 
 
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―――なるほど、カラフルな人間たちを描いているわけですね。
瑚海:受け子の子どもについては、一葉は例のごとく一生懸命だから、犯人だと思ったら必死で追いかけるし、その子が帰る場所がないと聞いたら、どうしようかと一生懸命考えて「うち来る?」と声をかけたわけです。ただ、それで我が子にしてしまおうというような安易なことはさすがにしない。一葉のような人間にとって、他人と生きていくのはとても難しいわけですから、その子が可哀想だと思うなら働く場所を探してあげて、たまに遊びに来るぐらいの関係でいるのが現実的ですよね。最後にカレーをみんなで食べている一連のシーンは、ある意味お客さまを、意図的にミスリードしています。
 
―――夫の大地はとても子ども好きのように映りますが、あえて彼を一葉以外の家族がいない孤独な設定にした理由は?
瑚海:大地を八方塞がりにして、一葉を失えば自分ひとりになってしまう状態にしています。会社には自分を気にかけ、励ましてくれる後輩の樹里がいるけれど、結婚生活15年の大地は家族を大切にする人なので、一葉が突拍子も無いことを言い出したとて、すぐに離婚とはならない。一方、一葉は大地と樹里とのことを誤解したり、自分がいない方が大地のためにいいと思ってしまう。そこも夫婦間でズレているわけです。
 
 
 

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■ビジュアルやアートが得意なキャラクターを視覚的にも際立たせて

―――映画全体も色使いがとてもカラフルですね。音楽も最初からガンガン飛ばしてきますし、映画全体のトーンについてお聞かせください。
瑚海:アスペルガーの傾向にある人は、視覚の記憶が残っていることもあり、ビジュアルに関する仕事やアート系の仕事が得意なことが多い。わたしも俳優を辞めてグラフィックデザインをやっていた時代がありましたし、そういう傾向の方のYoutubeを見ても、ファッションがすごくオリジナリティがあってオシャレなんです。一般的な女性雑誌に載るスタイルよりもパンクな感じだったり、髪型や髪色もユニークなので、一葉にもその傾向を当てはめたいと思いました。色はキャラクターごとに分けており、一葉は赤、大地は青という対照的な感じにしています。暖色系と寒色系でうまく凸凹としてはまるようにしました。
 
―――音楽は34423(みよし ふみ)さんですね。
瑚海:ふみさんはシンセサイザー系の音楽が得意な方で、「ふみさんの面白いと思うものでミックスしてください」と劇伴をオファーしたんです。まずは一度作ってからという話でしたが、最初にふみさんが作ってくれた曲がすごくカッコよくて、一曲目はすぐに決まりました。一葉がサイケな感じでスーパーから出て来るのですが、冒頭は一葉のことを印象付けるシーンなので、ふみさんはそれを分かって音楽を作ってくれたんです。ふみさんも一曲目で感じを掴めたので、その後の曲は作りやすかったのではないでしょうか。
 
―――「こんな風に女性を描く映画を待っていた」と我々は本当に喜んでいるのですが、次回作の構想はありますか?
瑚海:今回とは全く違う、サスペンスをやりたいと思っています。主人公は中年の姉妹で、仲良くしていても、同性であればすごく意識していると思うのです。特に姉が妹にライバル意識を持っていると、妹は自分の気持ちが弾かれて姉を愛せなくなってしまう。大人になっても拭えない姉妹関係が、周りの話を聞いていても結構多いので、そういうリアルな話にしたい。これからどうやって生きていけばいいのかということに悩んでいる部分もみんなと共有していきたいので、自分が歳をとるのと同じ歩幅で、同世代の女性たちを描いていきたいですね。
(江口由美)
 

<作品情報>
『99%、いつも曇り』
(2023年 日本 123分)
監督・脚本:瑚海みどり 
出演:瑚海みどり、二階堂 智、永楠あゆ美 
2024年9月25日(水)20:30よりテアトル梅田で1回限定上映
※上映後、瑚海みどり監督の舞台挨拶あり
 
2024年9月27日(金)〜10月3日(木)@佐賀THEATER ENYA(シアターエンヤ)
※9月29日(日)瑚海みどり監督、曽我部洋士(出演)による舞台挨拶あり
2024年9月28日(土)〜10月4日(金)@名古屋シネマスコーレ 
※9月28日(土)瑚海みどり監督、永楠あゆ美(出演)による舞台挨拶あり
 
公式サイト⇒https://35filmsparks.com/ 
©35 Films Parks
 
 
 
 


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第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞において、女性監督として最年少受賞に輝いた山中瑶子が監督・脚本、河合優実主演の『ナミビアの砂漠』が9月6日より全国公開中です。この度、以下の通り公開記念舞台挨拶を行いました。

★作品紹介はこちら⇒ 


■日程:9月7日(土) 
■会場:TOHOシネマズ 日本橋 スクリーン7
■登壇者:河合優実・金子大地・寛一郎・山中瑶子監督



アカデミー賞受賞作『ドライブ・マイ・カー』に続く受賞の快挙!

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河合優実が「人生が変わった」と話す山中瑶子監督との奇跡の出会いから6年!念願のタッグが実現し、河合が天才と語る山中監督との現場は「楽し過ぎて逆に不安になるくらい楽しい撮影だった」と明かす。出演したドラマでは大きな話題となり、主演映画が立て続けに公開されるなど、2024年の顔と言っても過言ではない河合優実。そんな彼女の代表作となること間違いなしの映画『ナミビアの砂漠』がついに公開し、都内の劇場では満席が続出している。この度、映画鑑賞後の観客を前に、河合をはじめ金子大地、寛一郎、山中瑶子監督にネタバレを気にせず思い存分に語ってもらいました。

 

 



第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した映画『ナミビアの砂漠』がついに公開!初日翌日となる9月7日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の河合優実、共演の金子大地、寛一郎、そして山中瑶子監督が登壇した。


Namibia-9.7bu-kawai-240.jpg東京で生きる21歳のカナを演じた河合は「山中監督の元、自由に作った映画が時間を掛けて色々な人の手に渡っていくことを実感していくような期間でした」と公開までの道のりを振り返り「公開初日を迎えてこれから皆さんの感想を受け取るのが楽しみです。映画はここから旅立つので、祈りながら見守っていきたいです」と大ヒットを祈願した。


一方、山中監督はカナという限定された個人を通して、今の日本で生きる空気感や普遍的なことを描くことも考えていたけれど、自由に撮らせていただきました。皆さんと共闘して、いい映画になったと思います」と胸を張った。


カナを演じる上で河合はカナはエキセントリックだしその面白さを楽しむ映画ではあるけれど、同時に自分の話だと思ってもらいたかった。東京ですれ違っているし、見たこともあるしという女の子像と映画で見て面白い生き物という点を意識。カナは暴れるし、ウソをつくし、気分屋でキャラクターとしての魅力を両方入れ込みたかった。カナは自分と同年代だし、その気分やエネルギーは学校や街中でこれまで私が感じてきたものを集めていきました」とこだわりを明かした。


Namibia-9.7bu-kaneko-240.jpg自信家で刺激的なクリエイターでカナの恋人・ハヤシを演じた金子は演じる中で自分の本質が見えると思ったので、純粋に演じました。カナとの芝居の中で自分がどんな気持ちになるのか。そして皆さんがハヤシをどう思ったのか気になります」と反応に興味津々。


優しいけど退屈なカナの同棲相手・ホンダを演じた寛一郎は「ホンダはスタッフさんの実際の体験談を元に作りました。カナの前でどんな風に崩れ落ちるのか、具体的に教えてくれました。僕としては“そんな崩れ落ち方する!?”と思いましたが」と苦笑い。


お気に入りシーンに触れて山中監督は「冒頭のカフェでの縮毛矯正の手のジェスチャーは演出ではなくて、河合さんが自然にやってくれた。凄いなと思った」と絶妙なアドリブに感激。また金子演じるハヤシが、カナとの口喧嘩中にカップラーメンを移動させる仕草が話題に上がると、金子は「河合さんの目が怖くて…。僕としてはカップラーメンにしか意識がいっていなかった」と振り返り、河合は「もちろんカップラーメンをハヤシにかけようとは思っていなかったけれど、かけてしまった日もあっただろうと。喧嘩の歴史が想像できるハヤシの仕草が好きです」と気に入っていた。


Namibia-9.7bu-kanichiro-240.jpg劇中には、カナがスマホでナミビアの砂漠の動画をボーッと見るシーンがある。それにちなんで「一人の時間を潰す方法」をそれぞれ発表金子はTikTokといい「永遠に見る。あれは滅茶苦茶面白い。シベリアン・ハスキーの子犬の動画で、大きい犬と赤ちゃんの組み合わせの動画を真顔で見ています」と癒されている様子。寛一郎はシャワーといい「30分くらい浴びちゃいます。温いお湯がちょうどいい」とニヤリ。山中監督は「ボーッとするのが苦手で、ボーッとするためにスマホゲームをやります。スマホゲームをやらないとボーッとできないってヤバいかも」と苦笑い。河合は美容師の動画だといい「私と同い年くらいの若い方がカナダで美容師をやっている。その方のブラックカルチャーのヘアースタイルを作る技術が凄すぎて見ていて気持ちが良い」と明かすと、金子からは「だいぶマニアックな動画だね」とツッコまれ、河合は「どんなアルゴリズムで私におススメ動画として流れてきたのか…」と不思議がっていた。


Namibia-9.7bu-yamanaka-240.jpgアメリカ、カナダ、フランス、台湾、韓国での公開も決定。山中監督は「カンヌや上海のお客さんの感想を見ると、国によって注目ポイントが違う。違うけれど国によってまとまりはあるので、脱毛サロンのSF感に興味を持ってもらえたら嬉しい」とジョーク交じりに期待。河合も「日本公開と共に沢山の国への公開が決まる経験はこれまでないので嬉しい。山中さんの映画を世界の人に知ってもらいたい気持ちがあるので、どんな風に見てもらえるのかワクワクしています」と世界への広がりに胸を高鳴らせていた。


最後に主演の河合は「カナの事を自分事として見てもらってもいいし、他人事として見てもらってもいいし、カナの個人的な物語として楽しんでもらってもいい。皆さんが作品から受け取ったエネルギーが反射して『ナミビアの砂漠』が吸収して映画自体が素敵なモンスターになっていったら嬉しいです」と呼び掛けた。


東京というカオスな街で暮らす自身の実感を物語に反映したという山中監督も「私が生まれてからずっと日本は不景気だと思うし、最近は不穏さが顕著になっていると思います。そんな中で大変な人はいっぱいいると思うけれど、この映画を観てちょっとでも爽やかな気持ちになってもらえたらという思いで作りました。気に入っていただけたら周りの人に勧めてください」と語り掛けていた。
 


『ナミビアの砂漠』は、海外の映画祭出品も続々と決定!

カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアに続き海外の映画祭出品が続々決定!

2024年 香港国際映画祭(香港/8月14日~8月26日)
第35回 エスポー・シネ国際映画祭(フィンランド/8月23日~9月1日) 
第32回 ハンブルク国際映画祭(ドイツ/9月26日~10月5日)
第19回 カメラジャパン・フェスティバル(オランダ/9月26日~10月6日)
第31回 台湾国際女性映画祭(台湾/10月18日~10月27日
第17回 サレ国際女性映画祭(モロッコ/9月23日~9月28日)
2024年 ウィーン日本映画祭 Jappanual(オーストリア/10月3日~10月9日)
第29回 釜山国際映画祭 A Window on Asian Cinema部門
第44回 ハワイ国際映画祭 ライジング・スター賞 ノミネート


【ストーリー】

世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?


脚本・監督:山中瑶子
出演:河合優実 金子大地 寛一郎 新谷ゆづみ 中島歩 唐田えりか
渋谷采郁 澁谷麻美 倉田萌衣 伊島空 堀部圭亮 渡辺真起子
製作:『ナミビアの砂漠』製作委員会
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
2024年/日本/カラー/スタンダード/5.1ch/137分/PG12

公式サイト: happinet-phantom.com/namibia-movie
公式X   @namibia_movie
公式Instagram @namibia_movie

2024年9月6日(金)~TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)