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『ひゃくえむ。』公開御礼舞台挨拶@TOHOシネマズ⽇⽐⾕


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【⽇時】9⽉30⽇(⽕)

【会場】TOHOシネマズ⽇⽐⾕ スクリーン12(千代⽥区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下 )

【登壇者】松坂桃李、染⾕将太、岩井澤健治監督(敬称略)



hyakuemu-pos.jpg絶賛上映中の劇場⻑編アニメーション『ひゃくえむ。』。原作は、「チ。―地球の運動について―」で⼿塚治⾍⽂化賞マンガ⼤賞を史上最年少受賞した新鋭・⿂豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という⼀瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語は、「⼼が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な⼈気を集めている。


監督は、⻑編1作⽬の『⾳楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名⾼い⽶アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で⾼い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が⼿掛ける。声の出演には、⽣まれつき⾜の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m⾛にのめり込んでいく“努⼒型”の⼩宮を染⾕将太。さらに、「100m」の熱き世界で主⼈公のトガシと⼩宮を取り巻くキャラクターに内⼭昂輝、津⽥健次郎ら総勢12名の豪華声優陣が命を吹き込む。主題歌はOfficial髭男dismの8か⽉ぶりのリリースとなる書き下ろし最新曲「らしさ」。メンバーが原作に感銘を受けたことからコラボレーションが実現し、最⼤の熱量で作品を彩る。豪華キャストとスタッフによる、今年⼀番の興奮がトップスピードでスクリーンを駆け抜ける︕
 


 

⼿塚治⾍⽂化賞マンガ⼤賞を史上最年少受賞した新鋭・⿂豊によるコミックをアニメーション映画化した劇場アニメ『ひゃくえむ。』が絶賛公開中!9⽉30⽇にはTOHO シネマズ⽇⽐⾕にて公開御礼舞台挨拶が実施され、W主演を務めた松坂桃李、染⾕将太、そして岩井澤健治監督が登壇した。


hyakuemu-9.30-松坂桃李.JPG平⽇にも関わらず満員御礼で迎えたこの⽇。⽣まれつき⾜が速い「才能型」の主⼈公・トガシを務めた松坂は「僕の周りでも陸上をやっていない⼈でも観に⾏ってくださって、熱量あるメッセージをくれました。実写を観ているような感覚にも陥ったと⾔っていたのも印象的でした」と反響を実感。もう⼀⼈の主⼈公で「努⼒型」のスプリンター・⼩宮役の染⾕は、公開後に家族で鑑賞し「上映後に『⾯⽩かった』と⾔葉に出してくださる⽅々が多くて素直に嬉しくて。喜びを噛みしめました」と⼿応え。岩井澤監督は「お⼦さんと観に⾏った⽅で、上映後に⼦供がクラウチングスタートして⾛り出したというコメントがあったりして、それだけ広い⽅に響いた映画になったんだと嬉しかった。思った以上に熱狂的に受け取っていただいて、作って良かったと素直に思いました」と喜んでいた。

 

原作の⿂豊先⽣とは企画開発の段階から密なやりとりをしたそうで、松坂と染⾕は対談を通して⿂豊先⽣からの感想を直接聞いたという。松坂が「原作者、⽣みの親の⽅から漫画には出来ない表現をやってくれたと⾔っていただけたのは嬉しかった」と感激すれば、染⾕も「漫画で出来なかった事を映画でやっていたと仰ってくれて、その⾔葉を聞けて嬉しかった」と原作者の太⿎判にニッコリ。

 

実写映画のカメラを⻑回ししたような⾬の⾼校全国⼤会決勝シーンの総作画枚数は約9,800枚にも及ぶというが、実際には「(発表した枚数は、)遠慮しています。細かく計算するのが⾯倒くさくて(笑)。厳密に⾔うととんでもない枚数になるので。遠慮している数字です」と岩井澤監督。松坂は「⾬のシーンの作画だけで1年…。狂気ですよ!」と製作陣のこだわりに仰天しながら「観た時は⿃肌が⽴ちました。アニメでこんなカット⾒たことがないと。初めて味わう感覚で変な感じになった。アニメーションの可能性ってこんなにも広がるんだと。監督凄い!そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした」と最敬礼すると、岩井監督は「労う会みたいになっている…」と恥ずかしそうに笑った。

 

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本作はトガシと⼩宮による100mという競技に⼈⽣を懸けた⼆⼈の⼈間のドラマが陸上トラックで交差するという物語。そんな2⼈のユニホームの⾊にちなんで「トガシの⾚」と「⼩宮の⻘」の札をあげて答えるにに2択質問コーナーを実施した。


瞬発⼒タイプ(⾚)」or「持久⼒タイプ(⻘)」との問いに松坂は「僕は持久⼒タイプ。う〜んと思って悩んでばかりだから。悩みながらも最終的に⾃分の出来る事をコツコツやろう!に辿り着く」、染⾕は「僕は瞬発⼒タイプ。⾃分では、やってみないとわからないタイプな気がします。よくわからなくてもよくわからないままやる!みたいな」。染⾕の返答に松坂は「へ〜!」と驚いていた。岩井澤監督は「持久⼒タイプ。それがなければアニメは出来ない」と実感を込めて笑いを誘った。

 

hyakuemu-9.30-染谷将太.JPG勝負⽇の前⽇の過ごし⽅は「普段通り(⾚)」「しっかり備える(⻘)」との問い。これに松坂は「しっかり備えると⾔いつつ、実際はただ単に⼼配性なだけです(笑)。普段通り過ごしたいけれど、クランクイン初⽇とかはソワソワして寝不⾜で初⽇を迎える。遠⾜前⽇の⼩学⽣のネガティブ版みたいな」と⾃⼰解析。⼀⽅、「その気持ちわかります!」と共感する染⾕は「普段通り」と⾔いながら「⾃分も⼼配性で初⽇前⽇は眠れなくなるので、あえて普段通りに過ごそうと。カッコ良く⾔えば、劇中の海棠と同じく、現実逃避していますね」と照れ笑い。岩井澤監督も「普段通り」で「じたばたしても仕⽅がないから」と達観したかのように話すと、松坂は「僕もそういう⼼持になりたい…」と羨ましがっていた。

 

続いては、燃えるのは「ライバルとの勝負(⾚)」or「⾃分との勝負(⻘)」。これには3名とも「⾃分との勝負」で、松坂は「やろうとしている事を妨げるのは⾃分。妨げる⾃分にどれだけ打ち勝てるか。⾃分の敵は⼤体⾃分です」と断⾔し、岩井澤監督も「⾃分次第で結果は変わる」、染⾕も「⾃分に打ち勝たないと前に進まない。⾃分と戦って勝てないとカメラ前に⽴てないという気持ち」と述べた。

 

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最後は、必要な存在は「ライバル(⾚)」or「ロールモデル(⻘)」。これにも3名は⻘札をあげた。岩井澤監督は「素晴らしい先輩⽅や⼤監督の影響を受けてきたので、常に⾃分もそこに追いつこうと。そういうスタンスで作品を作っています」。松坂は「先輩とご⼀緒するだけで刺激をもらえますし、それだけで⾃分が気づけていなかった新しい扉を開くきっかけ、⾃分の可能性を開く⼀押しになるので」。染⾕は「現場でお会いする⽅々、すべての作品がロールモデルです。沢⼭の影響を受けているから」とそれぞれ謙虚だった。

 

最後に駆けつけた観客に向けて、挨拶が贈られた。染⾕は「この作品は陸上をやられている⽅はもちろんですが、そうではない⽅にも⽇々の⽣活の中で⼼のひだに触れる表現が感じられる作品だと思います。それが積み重なってのラストの極上の10秒に繋がっていると感動しました」とアピール。松坂も「臨場感、緊張感、疾⾛感。これら全て味わえるのは映画館で鑑賞する本作だけです。繰り返し何度も極上の 10 秒を味わいに劇場に⾜を運んでいただけることを願っています」とロングランを祈願した。岩井澤監督も「映画館で没⼊感を出して観ていただけることを意識して作った作品です。映画館で上映してる限り、何度も劇場に⾜を運んでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けていた。

 


『ひゃくえむ。

<STORY>

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生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。


松坂桃李 染谷将太
笠間 淳 高橋李依 田中有紀
種﨑敦美 悠木 碧
内田雄馬 内山昂輝 津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
音楽:堤博明
主題歌:Official髭男dism「らしさ」(IRORI Records / PONY CANYON)
美術監督:山口渓観薫 色彩設計:松島英子 
撮影監督:駒月麻顕 編集:宮崎 歩 
音楽ディレクター:池田貴博 サウンドデザイン:大河原 将 
キャスティング:池田舞 松本晏純 音響制作担当:今西栄介
プロデューサー:寺田悠輔 片山悠樹 武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会(ポニーキャニオン/TBSテレビ/アスミック・エース/GKIDS)
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース 
 ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X: https://x.com/hyakuemu_anime

2025年9月19日(金)~全国絶賛公開中!!!

<原作情報>

『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)著:魚豊
コミックス全5巻、新装版全2巻:好評発売中


(オフィシャル・レポートより)

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