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上映イベントの最近の記事

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■日時:2025年3月18日(火)18:30~

■場所:シネマート新宿

■登壇者:アダム・エリオット(監督) MC:東紗友美



★アダム・エリオット監督が“主演”のグレースとともに上映後Q&Aに登壇!

★「AIの時代においても、人間の手によって作られるアニメーションの価値を大切にしてほしい」

 

第97回アカデミー賞(R)長編アニメーション賞ノミネート、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞)受賞をはじめ各国の映画祭を席巻している珠玉のストップモーション・アニメーション映画『かたつむりのメモワール』が、6月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほかにて全国公開となります。


Memoir-pos.jpg幼い頃から周囲に馴染めず、孤独を抱えて生きてきた女性グレース。カタツムリを集めることだけが心の拠り所だった彼女が、個性豊かな人々との出会いと絆を通して少しずつ生きる希望を見出していく…。本作は、波乱万丈な半生をユーモアとサプライズ満載で優しく描いた温かな人生賛歌。オスカー受賞歴を持つアダム・エリオット監督が8年間もの製作期間をかけ、<セット数200、小道具700個、総カット数13万5千>という膨大な手作業によって生み出された、愛と情熱にあふれたクレイアニメーションだ。時にブラックユーモアやビターな現実も織り交ぜながら、人生の喜びと悲しみにそっと寄り添う視点は、批評家・観客双方から絶賛を集め世界中で数々の映画賞を獲得。アヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル賞(最高賞)に輝き、アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされた。


この度、3月18日(火)にアダム・エリオット監督が登壇しての先行上映が行われましたので、その模様を下記にて紹介itいたします。



Memoir-bu-500-1.JPGその『かたつむりのメモワール』が、6月27日(金)の公開を前に、来日したアダム・エリオット監督が上映後Q&Aに登壇するスペシャル先行上映が3月18日(火)シネマート新宿にて行われた。アダム・エリオット監督は21年前となる2004年の『ハーヴィー・クランペット』でアカデミー賞(R)短編アニメーション賞ほか32に及ぶ映画賞を受賞し、一躍世界的な注目を集めたのち、日本でも2011年に公開された初長編作品『メアリー&マックス』(2009)でアヌシー国際アニメーション映画祭ではクリスタル賞(最高賞)を受賞。『かたつむりのメモワール』は実に15年ぶりの待望の長編新作となるアダム・エリオット監督。登壇時には、本作の「主演」でもあるカタツムリの帽子を被ったグレースの人形も一緒だった。

 

■日本文化が大好き!来日は6回目!

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日本文化が好きというエリオット監督。今回に来日については、「明日、新潟国際アニメーション映画祭に行くんですけれども、今回は5日間と割と短い滞在です。実は今回で6回目の来日で、日本に来るのは大好きです。日本の文化も、その文化をリスペクトして守っている日本の方々も大好きです。そして何よりも僕の映画に出てくるジョークを理解してくれて、笑ってほしいポイントでしっかり笑っていただけるっていうのが、すごく嬉しいです」と手放しで喜びを語った。「前作の『メアリー&マックス』(2009年 ※日本公開は2011年)から15年ぶりとなる新作ですね」とMCから振られると、「かなり時間が経っていますから、この作品を発表した時、結構驚かれた方も多かったんですよね。あまりにもしばらく見ていなかったから(監督は)死んじゃったのかな?と思っていた方もいるぐらいなんです。次の長編はこんなにお待たせしないように3~4年くらいで届けしたいなと思っています」と早くも次回作の構想も持っていることを明かした。


今作はアヌシー国際映画祭での最高賞であるクリスタル賞受賞を始め、世界中の映画祭を巡り、先日はついにアカデミー賞長編アニメーション部門のノミネーションを果たした。授賞式に参加された時の気持ちを聞かれたエリオット監督は、「25年前に『ハーヴィー・クランペット』で(短編アニメーション映画賞を)受賞をしてはいますが、アカデミー賞にまさか2回もノミネーションされるなんて、まるで稲妻に2回打たれるような、そんなことだというふうに思いました」と、『ハーヴィー・クランペット』の主人公が雷に打たれる場面と絡めてユーモアを持って答えた。そして「授賞式は、正直ストレスを感じました。たくさんの人に(自分を)見られますし、取材やメディアの数もとても多くてちょっと疲れてしまいました(笑)。私はむしろ、こういった上映の場のQ&Aを通して観客のみなさんとお話しできる方が楽しいです」と素直な気持ちを語った。

 

■このユニークな作風はどうやって生まれたのか?

「どんな人生にも光と闇がある。だから自分はそれを映画で描いている」

「世界のどの国で見られても、共感されるキャラクターを心がけている」

 

Q&Aに移ると、早速、今日の上映に駆けつけたファンから次々と手が挙がった。

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最初の質問は、監督の作風についての質問で、「時に世の中の残酷な一面も描く作風や表現方法は、どのようにして生まれたのか?」という質問。エリオット監督は、「私たちの人生には笑えることも悲しいこともあります。光と闇があるんです。ですので、私の映画はみんなの人生を反映させているだけなんです。その上で、映画を観ていただいた時に、何か皆さんの“(心の)栄養”になるような作品を作りたいんです。単に楽しいとか悲しいという以外に、何かが心に残るような作品です。2回、3回と繰り返し観たくなり、映画を観たそれぞれの方々にとって特別な意味を持つような作品を作りたいです」と真摯に返答した。

さらに「例えば『自分はこの世界であまり価値がないんじゃないか?』と思ってらっしゃる方や、『自分は他の人には見えずに、透明人間みたいになってるんじゃないか?』と思ってるような方に、『いや、自分は価値があるんだ、一人じゃないんだ』と感じられる助けにもなれるようなキャラクターを作るように心がけています。今作の主人公であるグレースは、映画の中で孤独な時間を経験します。でも、おそらくみなさんも人生のどこかでそういう経験をなさっているのではないかと思いますし、社会に居場所がないと感じる人もいらっしゃるかもしれない。実は私自身も、この変わった作風のせいで、映画業界ではなかなか話せる人がいないんですよね。そういう時、自分には居場所がないんじゃないか?と思ってしまったりすることもあります。だからこそ、今回のようなQ&Aがとても好きなんです。それは自分の友人をここで見つけることができるから。ちょっと変に聞こえるかもしれませんが、グレースは私自身なんですよね他のキャラクターにも同じく私自身が投影されています。自分が作るキャラクターはとにかく国を問わず、みなさんが共感できるということを大事にしているんです」と語ると、会場からも拍手が起こった。

 

■今回はハッピーエンディングにしたかった!

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『メアリー&マックス』に続き、エリオット監督作品のエンディングは、忘れられないようなカタルシスをもたらす。本作も例外ではなく、上映後もXには「こんなの見せられたら泣くよ!」といった感動のコメントが続々と投稿されている。(ネタバレになるので書けないものの)映画を観た観客からはエンディングについての質問も挙がった。エリオット監督は、「私が書き始めた時、8年前ですが16本の脚本のドラフトを作ったんです。実は、最初の案は少し悲しすぎるものでした。今までの作品はあまりハッピーエンディングとは言えないものでしたので、今回はハッピーエンディングにしたかったんです。ただ、安易な形ではなく、主人公のグレースが、自分の価値を見つけて、自立した強い女性になるところまではきちんと描きたかったんです。エンディングはある意味、彼女が報われるようなものにしたかったから、今の形になりました」と丁寧に意図を語った。

 

■火葬と土葬について 死にまつわるものへの興味

観客からは少し角度を変えた質問もあった。「オーストラリアでは土葬が主流なはずだが、映画では火葬が登場する。これには何か意図がありますか?」という質問が挙がると、エリオット監督は「実はオーストラリアでは、以前は土葬が主流でしたが、現在は火葬も増えているんです。今回、火葬を選んだのは、『身体が灰になる』ということでコメディ要素に使い易かったからです。また、オーストラリアでも日本と同じように遺灰を壺に入れて家に置いていらっしゃる方が多いんですね。土葬だとお墓になって墓地に置かれるけれども、火葬だとなぜ皆さん家に持って帰るんだろうってことがとても不思議だったんです」と“死”にまつわるものへの興味が前々からあったことを明かした。

 

■本作の見どころは?

「すべてが手作りでCGは一切使用していないということ」

「良質なアートというものは人間の手によって作られるものなんです」


Memoir-bu-240-3.JPG最後に本作の見どころをたずねられたエリオット監督。すると即座にこう答えた。「全部が手作りでリアルだということです。CGは一切使用していません。火事は黄色のセロファンを使っていますし、タバコの煙はコットン(綿)です。人形たちの“涙”については、(『これは言ってもいいのかな(笑)?』とスタッフを見遣りながら)性交時などに使われるローションを使っています」と明かすと、会場からも驚きの歓声が上がった。監督は続けて「CGで作られるアニメーションも多いけれど、おそらくこの先、CGI(※Computer Generated Imageryの略で、コンピューターグラフィックスで生成した画像やアニメーション)によってアニメーションが作られていくということが、残念ながら増えていくのではないかと憂えています。そこで皆さんにも思い出していただきたいのが、『良質なアート』というものはやはり人間の手によって作られるものだということで、AIというものは、『人間の経験』というものを取って変わることができない、絶対にできないんだということ。AIが今後どういうふうに活用されるかということは、しっかりと見ていきつつ、やはり日本を含め、世界中のアーティストを祝福するような、そういう映画の見方であったり、作品の見方をしていきたいと思います。ありがとうございました!」と力強く締め括ると、会場からは盛大な拍手が沸き起こった。
 



【アダム・エリオット監督  プロフィール】

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メルボルンを拠点にインディペンデントで活動するオーストラリア人のアニメーター、ビジュアル・アーティスト。家族や親族を題材にした短編『アンクル』(1996)、『カズン』(1998)、『ブラザー』(1999)で国内外のアニメーション賞を数多く受賞し、ジェフリー・ラッシュがナレーションを担当した『ハーヴィー・クランペット』(2004)でアカデミー賞(R)短編アニメーション賞ほか32に及ぶ映画賞を受賞し、一躍世界的な注目を集める。初長編作品『メアリー&マックス』(2009)はサンダンス映画祭でプレミア上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭ではクリスタル賞(最高賞)を受賞。劇場上映後も配信で人気を博し、現在ブロードウェイ・ミュージカルとヨーロッパで6つの舞台化が進行している。これまでのキャリアで1000以上の映画祭に招待され100以上の賞を受賞。パリ、日本、カナダ、メキシコ、スペイン、シンガポールで彼の“クレヨグラフィー(クレイアニメーションのバイオグラフィー)”の展覧会や回顧展が多数開催されている。
 


<作品概要>

製作期間8年!セット数200、小道具7000個、カット数13万5000…
ストップモーション・アニメへの途方もない愛と情熱が生んだ、温かな人生賛歌!

ギレルモ・デル・トロ監督も絶賛!

「大好きな映画。人生を肯定する美しさとユーモアにあふれている」
時にブラックユーモアも織り交ぜながら、誰もが共感できる人生の喜びと悲しみ、ほろ苦さにそっと寄り添う温かな視点は、批評家・観客双方から賞賛を集めている。ロンドン映画祭では実写映画も含むすべての作品のなかで最優秀作品賞に輝き、全米批評サイトRotten Tomatoesでは95%フレッシュの圧倒的な高評価を獲得している(1/21時点)。


昨年10月に開催された第37回東京国際映画祭で『メモワール・オブ・ア・スネイル(原題)』として出品された本作は、エリオット監督の15年ぶりの待望の最新作ともあり大きな話題を集め、チケットは即完売。満席の大盛況となり、SNS上で「アヌシー最高賞も納得の傑作」「すべてが愛しい」「クレイアニメのチャーミングさに泣き笑う」と感動と愛に満ちた絶賛の口コミが多数投稿され、いち早く本作を鑑賞した日本の映画ファンたちに大好評で迎えられた。
 



<STORY>
Memoir-550.jpg1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかし突然、父が睡眠時無呼吸症候群で亡くなり、グレースとギルバートは別々の里親の元で暮らすことに。離れ離れになった2人は手紙で励まし合い「いつか必ずまた会おう」と約束するが、グレースは寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となった孤独な日々を送るようになる。そんなある時、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、2人はいつしかかけがえのない友だちになっていく…。


監督・脚本:アダム・エリオット『メアリー&マックス』『ハーヴィー・クランペット』 
出演(声):サラ・スヌーク『スティーブ・ジョブス』『プリデスティネーション』、ジャッキー・ウィーバー『世界にひとつのプレイブック』、コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、ドミニク・ピノン『アメリ』、エリック・バナ『ハルク』、ニック・ケイヴ 
2024年/オーストラリア/英語/94分/カラー/5.1ch/G
原題:Memoir of a Snail/日本語字幕:額賀深雪
配給:トランスフォーマー
©2024 ARENAMEDIA PTY LTD, FILMFEST LIMITED AND SCREEN AUSTRALIA

公式サイト:
https://transformer.co.jp/m/katatsumuri/

2025年6月27日(金)~TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、ほか全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)

 

 
 

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パドリックドメイン化した『蒸気船ウィリー』をホラー映画化し、あのミッキーが凶悪な殺人鬼と化す『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』が、3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開いたします。


短編アニメ『蒸気船ウィリー』(1928)でデビューしたミッキーマウス。米国における著作権保護期間が2023年末で終了し、満を期して〝ミッキー史上初のホラー映画〟として登場。“ヤツ”が猟奇的殺人を繰り広げるスラッシャー描写、逃げ場のない密室シチュエーションからのサバイバル、そして事件の全貌が明かされていくサスペンスフルな構成。さらに誰もが仰天する大ドンデン返しや数々のオマージュ描写など、娯楽映画としての醍醐味がギュッと凝縮した21世紀最大の問題作だ!
 


●開催日時:2月26日(水) 19:00~

●開催場所:新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)

●登壇ゲスト:ジェイミー・ベイリー監督、サイモン・フィリップス(本作PD)、あんこ



「もしこの映画が気に入らなかったら・・・」

ジェイミー・ベイリー監督、サイモン・フィリップス(本作PD)、あんこ登壇 最速プレミアム上映会


madmouse-bu-240-1.jpg映画上映前、ひとりステージに登場した映画大好き芸人のあんこは「監督とサイモンさんとご一緒できるなんて本当に光栄ですが、それと同時にこのイベントに参加することでディズニーさんに怒られるんじゃないかと足が震えております」と呼びかけて会場を沸かせると、鑑賞した映画について「想像のななめ上のミッキーが出たなと思いましたし、映画の構成、話の見せ方なども、監督とサイモンさんのアイデアとこだわりが詰まっているなと思い、楽しみました」と感想を述べた。


どことなく某SF作品に似ている(ような?)オープニングについて「あそこは本当に観てもらいたいですね。このオープニングはとんでもないですよ」と力説するあんこ。近年、『プー あくまのくまさん』や『マッド・ハイジ』など、パブリックドメイン化したキャラクターたちを題材としたホラー映画が続々と製作されていることについて、「いつか誰か怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしているんですけど、でも本当にこういう映画がいちジャンルを築きはじめているんじゃないかと思っていて。いよいよ満を持してミッキーまでもが登場して、このジャンルもいよいよ確立してきたなと思い、楽しみですね」と笑顔を見せた。



madmouse-bu-500-1.jpgその後、ジェイミー・ベイリー監督と、本作プロデューサーで脚本も担当するサイモン・フィリップスを呼び込むと会場からは大きな拍手が。そんな日本の観客からの歓迎ぶりに笑顔を見せたベイリー監督が「皆さんにお会いできて本当にうれしいです。日本が大好きで、日本の皆さんのために特別バージョンを持ってきました。日本以外では観ることのできないバージョンです」とあいさつすると、フィリップスも「監督が言った通り、日本の皆さんしか観られないバージョンをお届けできるということで、今日は非常にワクワクしています。僕たちはこのクレイジーで馬鹿げた映画を楽しんで作ったので。皆さんも楽しんで観ていただきたいですね」と観客に呼びかけた。


madmouse-bu-240-2.jpg本作が製作されたきっかけについて「子ども時代の僕たちの思い出をどうやったら壊せるか。そしてそれを大きなスケールでやってみたかったなと考えていた時に、ちょうど(『蒸気船ウィリー』の)著作権が切れたのでこの作品をつくれるようになった。世界中から愛されているキャラクターをどうやったら殺人鬼に変えられるのか、そういった試みでした」と明かしたベイリー監督は、さらに「これははじまりにしかすぎません。まだ続くと思いますし、まだ皆さんが目にしていない続編が続きます」とさらなる続編の構想について明かし、会場は驚きに包まれた。そんな本作についてあんこが「ディズニーさんに怒られなかったですか?」と疑問をぶつけると、ベイリー監督は「人を送り込まれたよ……」とニヤリ。だがすぐに「……というのは冗談で、何も言ってこなかった。それはまさに期待していた通りだったんで、良かった」と付け加えた。


さらに「この映画をつくるにあたり、著作権的に意識したことは?」というあんこの質問には、「まず今回、わたしたちが意識したのはあくまで『蒸気船ウィリー』のミッキーのみを見せるということ。だから衣装も赤いズボンなどは履いてないし、まゆ毛もない。いわゆる我々が知っているミッキーの見た目とは違うようにしなくてはならないということで、訴えられないように気を付けました」と明かしたベイリー監督。「とりあえず今まで訴えられていないんで、うまくやったんじゃないかな」と笑顔を見せた。


監督たちが語ったように、本作はアメリカで上映されたバージョンではなく、日本向けの特別バージョンとなっているが、その違いについては「ネタばらしをしない範囲で言うと、舞台となった娯楽施設が広いところなので。ミッキーが出没する箇所も2カ所くらい増えています」と明かしたベイリー監督。さらにフィリップスも「皆さんがご覧になるジャパニーズバージョンはより血の量、ゴアの要素が強い。これはまさに僕たちがつくりたかったホラーの要素に近いもの。時間を費やしてこのバージョンをつくりあげたので、皆さんにお見せできることにワクワクしています」と笑顔を見せた。


madmouse-pos.jpgそしてあらためて続編の構想について「ストレートな続編ではなく、ディズニー以外の、皆さんがよく知っているキャラクターが出てきて、世界が大きく展開していきます」と明かしたベイリー監督。その構想に「著作権は大丈夫ですか……?」と心配そうな顔を見せたあんこだったが、ベイリー監督は「ノー!」とキッパリ。あまりにも潔い答えに会場は大笑いとなったが、「続編は思いもしないキャラクターが出てくる。まさかこういう映画に出てくるなんて、と思いもしなかったようなキャラクターが出てきます」とベイリー監督が語ると、フィリップスも「誰かが訴えてくるまで作りたい」と宣言。そんなふたりの続編の構想に、会場からは期待を込めた拍手がわき起こった。


最後は、実際に撮影につかわれたという衣装に身を包んだ『蒸気船ウィリー』版のミッキーが花束ゲストとして登場。そんなミッキーから花束を受け取ったフィリップスも「本当に怖いですよね。このミッキーの正体が僕じゃなくて本当に良かった」と冗談めかし、会場を沸かせた。


大盛り上がりのイベントもいよいよ終わりに。最後にベイリー監督が「あらためてお伝えしたいのは、今日お越しくださって本当にありがとうございます、ということ。このジャパニーズバージョンを楽しんでいただけたらうれしいなと思います」と語ると、続くフィリップスが「もしこの映画が気に入らなかったら、その不満はディズニー.comに寄せてくださいね」とジョークで締めくくった。
 


【STORY】 悪夢のようなアトラクションで、ボクと一緒に遊ぼうよ

21歳の誕生日を迎えるアレックスは、バイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれ、夜遅くまで働くことに。一人きりの店内で不気味な人影を目撃した彼女は恐怖心を募らせるが、旧友たちによる誕生日祝いのサプライズパーティーであったことを知り安堵する。だが、楽しい時間も束の間、彼女たちの前に謎の”ヤツ”が出現。アトラクションを楽しむかのようにデスゲームを開始し、次々と血祭りにあげていく......!!


監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー 
脚本・製作:サイモン・フィリップス 作曲:ダーレン・モルゼ
出演:ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック
2024年/カナダ/英語/カラー/5.1chデジタル/スコープサイズ/94分
原題:MOUSE TRAP
配給:ハーク 配給協力:FLICKK ©MMT LTD 2024. All Rights Reserved 
公式サイト:www.hark3.com/mm

2025年3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)


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エリック・クラプトンが主宰する伝説的なギター・フェスティヴァル『クロスロード・ギター・フェスティヴァル』の2023年版が、待望のライブ・フィルム「エリック・クラプトン 『クロスロード・ギター・フェスティヴァル 2023』」として、1月31日(金)より109シネマズプレミアム新宿他にて全国公開となります。

奇跡のステージを収めた120分のこの映像は、ギターファンにとって圧巻の内容。豪華アーティストたちの圧倒的パフォーマンスがスクリーンで繰り広げられます。

 
crossroads-pos.jpg本作は、エリック・クラプトンが設立した中毒患者救済施設 “クロスロード・センター” のためのベネフィット・コンサートが1999年に開催され、その後改名して2004年に第1回目が開催された〈クロスロード・ギター・フェスティヴァル〉。新型コロナウィルス流行前に開催された〈クロスロード・ギター・フェスティヴァル2019〉から4年ぶりとなる2023年9月23-24日、ロサンセルズのクリプト・ドットコム・アリーナにて〈クロスロード・ギター・フェスティヴァル2023〉が豪華ゲストを迎えて待望の開催。


全編を通して司会進行を務める2003年の英国アカデミー映画賞主演男優賞を始め数々の受賞歴を持つ世界的著名俳優、ビル・マーレイとクラプトンのイントロダクションや、本編ラストのクラプトン/スティーヴィー・ワンダーとの夢の共演によるイベント・タイトル・ナンバー「クロスロード」の披露、1968年から活動を開始し世界中のリスナーやミュージシャンに愛されているバンド、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのメンバーであるスティーヴン・スティルスの出演、ラテン・ロックの伝道師カルロス・サンタナやマハヴィシュヌ・オーケストラでも知られジャズ・ギタリストとして数多くのプロジェクトで活躍しているジョン・マクラフリンなど、60年代から活躍するロックの領域を超えた様々なジャンルで活躍するアーティストが多数出演しています。


また、ブルースの神童と呼ばれ現在も最前線で活動をしているエリック・ゲイルズや2007年の米ローリング・ストーン誌にて“現代の三大ギタリスト(The New Guitar Gods)”に選定されたジョン・メイヤーと女性シンガー・ソングライターのシェリル・クロウの共演、1996年生まれの天才ギタリスト/シンガー・ソングライターのマーカス・キング、13歳でレコード契約を果たしたマンドリン奏者の神童シエラ・ハル、2017年の第61回グラミー賞で新人賞を含む5部門にノミネート&最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞した97年生まれのR&Bシンガー、ガブリエラ・ウィルソン率いるバンドH.E.R.など、ジャンルだけでなく世代をも超えたギター・ヒーロー/アーティストが集結した正に現時点最高峰のフェスティヴァルとなっております。
 


【日程】:1月29日(水) 18:00~18:25 ※上映前イベント

【会場】:109シネマズプレミアム新宿9階 SC4
    (東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1号 東急歌舞伎町タワー9F)

【登壇】:世良公則さん

【MC】:伊藤さとり


<以下、オフィシャルレポートです>

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この日のチケットは完売で、会場には熱心なロックファンが集結。そんなロックファンの前に立った世良は「クロスロード・ギター・フェスティヴァル」について「もちろんアーティストもすばらしいんですけど、僕自身は彼らがどんなギターを弾いているんだろう、どんなアンプを使っているんだろうと、そういうのを見るのが好きなんです。そしてどのギターを見ても欲しくなっちゃう。ただのギターオタクなので、ギターを楽しんでました」と感想を述べる。ちなみにギターメーカーのフェンダーが「エリック・クラプトン・シグネチャー・ストラト」モデルを発売した時も「黒とシルバーの2本をいの一番に買いました」と明かすほどにギターに魅了されているようだった。


crossroads-ivent-240-1.JPGそんなエリック・クラプトンについて「もちろん彼は三大ギタリストのひとりですから。そういう意味で彼の活動は追い続けていました」と語る世良。だがより深くクラプトンに魅了されるようになったのは、「ある時から彼が歌をフィーチャーしたアルバムをつくるようになってからですね。歌を邪魔しない、歌にやさしいギターを弾くようになった頃から、ギタリストというよりも、ひとりのアーティストとして好きになりました」という。


世良が生まれた1955年といえばビル・へイリーと彼のコメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が大ヒットを記録したロックンロール元年と呼ばれているが、「僕はロックンロールと同い年なんですよ」と笑う世良。「そんなロックが60年代、70年代と世界的な音楽に成長していった時が僕の青春時代。ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ、クラプトンも、キース・リチャーズとロックが全部ひっくるめて僕の栄養となった。しかもローリング・ストーンズなんてまだ現役ですからね。彼らがステージに立っている限り、僕は彼らを追い越せないんですよ。彼らの後ろを追いかけるしかない。その状況が大好きですね」と目を輝かせて語る。


さらに「クロスロード・ギター・フェスティヴァル」について、「われわれも70年代後半にデビューして、48 年目に入るんですけど、それでもうらやましいなと思うのが、彼らが音楽を通じてくさりのようにつながっているということ。彼らが世代を超えて、ジャンルを超えてリスペクトしあっているのがプレーの瞬間に現れているんですよね。日本にロックが生まれて50年近くたちますが、日本には互いの価値観などをリスペクトしあい、交換し合うことがまだまだ足りないんじゃないか。でも彼らを見ているとそこまで自由に弾いていいんだ、そこまで楽器で主張していいんだということを強く感じさせてくれますね」。


さらに、いち音楽ファンとして、海外のアーティストのコンサートに行っても、楽屋などに会いに行かない主義だと明かした世良。「海外のアーティストが来日をされた時も、友人たちから『楽屋に会いに行かない?』『食事会に参加しない?』と誘われますが、僕は絶対に行かないです。ずっと彼らにあこがれていたいから」とキッパリ。「一緒にレコーディングをしたとか、一緒にライブをした人は別ですが、僕が客席から仰ぎ見ている人には絶対に会いに行きません。僕もローリング・ストーンズのステージにも何度も行きますし、そこのスタッフとも顔見知りですけど、誘われても絶対に行きません」と強い意志を明かす。


crossroads-ivent-500-1.JPGそんな世良だが、実はひとりだけ街で見かけて声をかけたミュージシャンがいたという。それが世界的アーティストのロッド・スチュワートだった。「代官山のカフェにロッド・スチュワートを見かけて。“Nice to meet you”と声をかけて。ジェフ・ベック・グループ、フェイセズの頃からずっと大ファンですと言ったら、『ジェフ・ベック・グループを知ってるの?」と言われました。僕のデビューコンサートで『セイリング』をカバーして、歌わせてもらいましたと言ったらニコッとして。すごくキツい握手をしてくれました」と懐かしそうな顔でコメント。


そして改めて若手のミュージシャンに向けて「やはり曲をつくるときは間奏やエンディングにギターソロがあってほしいなと。『ホテル・カリフォルニア』だってローリング・ストーンズだってギターソロがあるから分かるわけだから。最近はギターがうまくてすばらしいミュージシャンが多いんだから。もっとギターをかき鳴らしてほしいなと思いますね」とメッセージ。さらに本作について「やはりクラプトンという存在があるからこそ、彼をリスペクトしている人たちが集まってきて。そこに音楽が育まれていく。とにかく僕にとってはうらやましい世界が詰まっています」としみじみと付け加え、舞台挨拶は大盛況で幕を閉じた。


【作品概要】

ライブ収録日:2023年9月23日、24日
会場:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス 《クリプト・ドットコム・アリーナ》
出演者:エリック・クラプトン、カルロス・サンタナ、スティーヴィー・ワンダー、ジョン・メイヤー、シェリル・クロウ、タジ・マハール、スティーヴン・スティルス、ロジャー・マッギン、ゲイリー・クラーク・ジュニアほか
配給:IAC MUSIC JAPAN /Santa Barbara Pictures
製作:A PARALLEL 28 EQUIPE/UK/カラー/120分
©2024 Crossroads Concert LLC.

公式サイト: https://malibu-corp.com/crossroads

2025年1月31日(金)~109シネマズプレミアム新宿、TOHOシネマズ梅田、2月7日(金)~テアトル梅田、アップリンク京都、2月21日(金)~109シネマズ大阪エキスポシティ、109シネマズHAT神戸 ほか全国順次公開!


(オフィシャル・レポートより)

 

 


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松竹、アスミック・エース共同配給により、映画『ショウタイムセブン』が2025年2月7日(金)より全国公開いたします。夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占緊急生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局、交渉役に指名されたのは元人気キャスター・折本。なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。前代未聞の「命懸けの<生放送(ルビ:ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、サスペンス・エンタテインメント!


showtime7-pos.jpg主演には、数々の映画賞を受賞し、日本を代表する俳優・阿部寛。2025年にキャリア40年を迎える阿部にとって初のキャスター役ということもあり「阿部さんのキャスター役初めてだから楽しみ」「面白そう!今一番見たい映画!」と大きな話題を集め期待値は急上昇!さらに主要キャストには夢のような豪華メンバーが集結!正義感溢れる「ショウタイム7」現メインキャスターの安積を竜星涼、新人アナウンサー・結城を生見愛瑠、爆破現場で中継を繋ぐ、折本のかつての盟友である記者・伊東に井川遥、視聴率が全ての「ショウタイム7」のプロデューサー・東海林剛史を吉田鋼太郎が演じる。そこに、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満ら実力派俳優陣が顔を揃え、すべてのシーンが見逃し厳禁の今作が完成した!


韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ, ライブ』(監督:キム・ビョンウ、主演:ハ・ジョンウ)を原作に、全編に渡って緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。監督・脚本は、「岸辺露伴は動かない」シリーズをサスペンスフルで高クオリティに作り上げた渡辺一貴。撮影は、テレビ局のスタジオを丸ごと作り込み、ライブ感を徹底的に重視し複数カメラで同時撮影。最大10分以上の長回し撮影シーンも盛り込み、圧倒的な “本物”の世界観を作り上げた。全編に渡る緊張感溢れるシーンの連続に、手に汗握るストーリーがフルスピードで展開する!


■開催日時:1月27日(月)

■開催場所:UDXシアター(東京都千代田区外神田4-14-1)

■登壇ゲスト:阿部寛様・竜星涼様・生見愛瑠様・渡辺一貴監督


前代未聞の「命懸けの<生放送(ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描く、映画『ショウタイムセブン』(2月7日公開)。1月27日には都内で前代未聞の“特別体験型試写会”が実施され、主演の阿部寛、共演の竜星涼、生見愛瑠、そして渡辺一貴監督がサプライズ登場した。


showtime7-1.27bu-500-2.JPG「体験型試写会」として告知され、本作の公開を待ちきれない多くの映画ファンが会場に足を運んだこの日。上映は予定通りに午後6:30からスタートしたのだが、会場内では劇中で起きる事件と連動するかのような様々な“ハプニング”が大勃発した。スタジオ内前説シーンでは、「ショウタイム7」のスタッフが場内に登場して前説&番組資料を配布。爆破シーンでは赤色の照明が点滅したり、風船が割れたり、観客も自由にリアクションをとったりとまさに“体験”のシーンが続いていった!スタジオ封鎖シーンでは「ガチャ!」という音が大きく響き渡り、ついに開始40分程度で上映中断。会場には「…映画は中止だ。この会場に爆弾を仕掛けた。変な真似をしたら爆発するぞ!」という犯人の声が響き渡り、会場が事件現場に化していった…!


showtime7-1.27bu-500-1.JPGまさかの出来事の連発に場内がざわつく中、主演の阿部寛の「ここからは、私阿部寛が犯人とお話します」、竜星涼の「僕も阿部さんとご一緒します!」、生見の「早くしないと爆弾が爆発しますよ!」という声と共に、阿部、竜星、生見が観客席を通ってステージに登壇。渡辺監督も交えてサプライズ舞台挨拶がスタートした。


showtime7-1.27bu-240-abe.JPG上映途中舞台挨拶という前代未聞のシチュエーションに阿部は「大変なことになっていて怒っている人がいるのではないかと思っていたので、皆さんの楽しそうなお顔を拝見して安心しました」とホッとした表情。竜星は「体験型ということで…皆さんどんな気持ちで映画を観ていたんですか?」と観客の反応を知りたいようで、生見も「私も体験してみたかった!」と体験型上映に興味津々だった。


見どころの話になると、竜星は「阿部さんを糾弾するシーンはやっていて楽しかったです。後輩からの下剋上は、お芝居でもなかなかない機会ですからとても貴重でした。台本を見た時に『やったぞ!阿部さんを糾弾できるぞ!』とやる気が出ました」とニヤリ。これに阿部は「…凄く生意気でした」とチクリといいながら「それまで顔の見えない犯人とやりとりしている中で、急に敵が前から凄い勢いで来るから。『ちょっと竜星、こっち来るな』と思った。押しの強さとここぞとばかりの芝居。目が覚めるような勢いがあった」と称賛した。



showtime7-1.27bu-240-meruru.JPG一方、生見は「ラストに待ち受けている衝撃的結末をいち早く観て欲しい!」とアピールすると、これから本編の続きを鑑賞する観客を意識して、竜星が「え?何があるの?何があるの?」と意地悪な追求。生見は「い、言っていいんですか!?」と大慌てだった。渡辺監督は「色々な見方の出来るラストになっているので、映画を観た方と語り合ってもらえたら嬉しいです。噛めば噛むほど味が出る映画になっています」とアピールした。


また映画の内容にちなんで「現在進行形で巻き込まれているもの」を発表。阿部は「花粉」といい「もう花粉が来ていると世間で言われると、なんだか痒い。でも自分が花粉症だとは認めたくない」と照れ笑い。生見は「ここに来るまでの車の移動中に水を飲もうとしたら私服にぶちまけてしまって、私服がビチョビチョ。このイベントが終わるまでに乾いていることを祈ります」と切実で、「私は毎日がハプニングです!」と実はおっちょこちょいだとカミングアウトしていた。


showtime7-1.27bu-240-ryusei.JPG今年2025年に挑戦したいことを聞かれると、腰痛持ちの渡辺監督「鍼治療を体験したい」といい、単独行動が苦手という生見は「今年は一人で映画を観るというカッコいい事をしたい」と意気込み十分。竜星は「阿部さんとどこかへ旅行に行きたい」とリクエストすると、阿部は「どこ行く?」と逆質問。連続ドラマ『VIVANT』で共演した仲でもあることから、竜星が「砂漠以外で…」というと、阿部は「都会に?お前と?どうだろうなあ。砂漠はいいぞ~」とニヤリ。さらに竜星から「僕は温泉が大好き」とやんわり誘われると、阿部は「お前と行くの!?」と否定して、結局旅行プランは宙ぶらりんだった。


そんな阿部は「ウエスタンブーツを履いてみたい。40年以上前に持っていたけれど、しばらく履いていなかったのでチャレンジしたい」と抱負。すると竜星はすかさず「阿部さん、ウエスタンブーツを一緒に買いに行きましょう!」とショッピング実現に期待を込めていた。


最後に主演の阿部は「98分という短い時間の中でハラハラドキドキしてもらえる体験型の作品なので、皆さんもぜひ劇場に足を運んでハラハラドキドキしてください!」と呼び掛けていた。


【ストーリー】                                       

午後7時。ラジオ番組に1本の電話。直後に発電所で爆破事件が起こる。電話をかけてきた謎の男から交渉人として指名されたのは、ラジオ局に左遷された国民的ニュース番組「ショウタイム7」の元人気キャスター・折本眞之輔。突如訪れた危機を番組への復帰チャンスと捉え、生放送中のスタジオに乗り込み、自らがキャスターとして犯人との生中継を強行する。しかし、そのスタジオにも、既にどこかに爆弾がセットされていたのだった。一歩でも出たら即爆破という中、二転三転しエスカレートする犯人の要求、そして周到に仕掛けられた思いもよらない「罠」の数々。その極限状態がリアルタイムに全国民に拡散されていく---!なぜ彼が指名されたのか?犯人の正体と本当の目的とは?すべてが明らかになるとき、折本が選ぶ予測不能の結末。あなたは《ラスト6分》に驚愕する。

 

■出演:阿部寛 竜星涼 生見愛瑠 前原瑞樹 平原テツ 内山昂輝 安藤玉恵 平田満 井川遥 吉田鋼太郎
■監督/脚本:渡辺一貴 
■原作:The film “The Terror, Live” written and directed by Kim Byung-woo, and produced and distributed by Lotte CultureWorks Co., Ltd. and Cine2000
■主題歌:Perfume 「Human Factory - 電造人間 -」(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
■配給:松竹 アスミック・エース
■コピーライト:©2025『ショウタイムセブン』製作委員会
■公式X:@showtime7_movie(https://x.com/showtime7_movie)
■公式Instagram:@showtime7_movie(https://www.instagram.com/showtime7_movie/)
■公式TikTok:@showtime7_movie (https://www.tiktok.com/@showtime7_movie?_t=8s5bfP3jQgB&_r=1) 
#ショウタイムセブン

2025年2月7日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、シアタス心斎橋、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、kino cinéma神戸国際 ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)



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グラミー賞5部門受賞、早逝の歌姫エイミー・ワインハウスの光と影


2011年7月、27歳の若さで早逝した稀代の歌姫エイミー・ワインハウスの半生を描いた『Back to Black エイミーのすべて』が、11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショーとなりました。


 “21世紀を代表するアーティストの1人”と世界的に称賛されたエイミー・ワインハウスが、アルバム「バック・トゥ・ブラック」を発表してグラミー賞5部門受賞という栄誉に輝き、一躍世界的大スターの地位を獲得する実話を元にした物語。若くして脚光を浴び、突然の名声に戸惑いながらも、感情むき出しの歌詞に独特のけだるいハスキーボイスで本能のままに歌い続けた“愛に生きた”エイミーの “波乱に満ちた愛と喪失”を描き、知られざる素顔に迫る。


「リハブ」、「バック・トゥ・ブラック」他、エイミー・ワインハウスの大ヒット曲とライブシーンの数々が再現!世界各国で初登場1位を記録した大ヒット作!

この度、11月26日、映画『Back to Black エイミーのすべて』公開を記念したピーター・バラカンさん&吉岡正晴さんのトークイベントが渋谷シネクイントで開催されました。


【登壇者】ピーター・バラカン、MC:吉岡正晴

【日時】11/26(火)

【場所】渋谷シネクイント



Back to Black-main-550.jpg上映後に行われたトークイベント。バラカン氏はこの日2回目の鑑賞となったことを明かすと、「これまでエイミーを題材にしたドキュメンタリー映画『AMY エイミー』が公開されていますが、だいたい観終わったあと辛く、エイミーが可哀想になるんですよね」と語ると、劇映画として構成されている本作とこれまでのドキュメンタリー映画との違いについて「この映画はエイミーのお父さんのミッチ(エディ・マーサン)や、恋人であり夫となったブレイク(ジャック・オコンネル)の描き方が異なりますよね。とても優しく描かれている」と指摘する。


さらにバラカン氏は「この点がイギリスの批評家の間では『優しく描かれすぎ』と評判が悪かった。僕はそう思わないんですけれどね」と付け加えると、吉岡氏も「ドキュメンタリーでは、お父さんがかなり悪い人に描かれていましたよね。この映画ではいい人。180度違うのも面白い」と付け加える。


Back to Black-500-3.jpg一方で、バラカン氏は「あまりにも父親が良く描かれていることにも違和感がある」と述べると、吉岡氏も「やっぱり劇映画で俳優さんが演じるうえで、エンターテインメント色が強くなっちゃう節がありますよね」と同意しつつも「それがいいところでもあるのですが」とこの映画を評価する。


恋人役のブレイクについても、バラカン氏は「ちょっと格好良すぎるよね」と笑うと「スティーブ・マックイーンみたい。もうちょっといい加減で品がない感じかな。実際にエイミーはブレイクに“ぞっこん”だったので、あまり嫌な奴に描くと、なんで彼女があそこまで惚れるのかって話しになってしまう。この映画は一つの悲しいラブストーリーとして成立しているのは、格好いいからかな」と解釈していた。


本作は、主にエイミー、父親、恋人、さらに祖母という4人がメインの登場人物だ。吉岡は「一番印象に残っているのが、祖母のシンシア(レスリー・マンヴィル)。シンシアが本当にエイミーに愛情を注いており、エイミーも祖母が大好き。ドキュメンタリー映画を観ていたときは感じなかった」と違いを述べる。


Back to Black-500-2.jpgエイミーを演じたマリサ・アベラについて、バラカン氏は「エイミーは、ロンドンの下町・労働者階級の、悪い言い方をすると少し品のない感じのしゃべり方や歌い方なのですが、びっくりするぐらい憑依している」と演技を称賛すると、吉岡氏も「映画では全部エイミーの曲はマリサが歌っているんですよね」と、その実力を評価していた。


劇中で印象に残ったシーンについてバラカン氏は「エイミーが祖母とボーイフレンドの話になったとき、『(彼は)ユダヤ人?』と発言している。イディッシュ語という東ヨーロッパのユダヤ人の間で話されている言葉を使っており、エイミーの家族がユダヤ人社会にどっぷりつかっていることが分かると思う」と挙げていた。


Back to Black-500-1.jpgまたエイミーという人物について吉岡氏は「『I HEARD LOVE IS BLIND(アイ・ハード・ラヴ・イズ・ブラインド)』という曲にもなっていますが、恋は盲目。エイミーは恋をしてしまうと、ほかが見えなくなる。そして破綻すると落ち込む。恋が彼女の人生なんですよね」と映画を観て感じたことを述べると、バラカン氏も「とても複雑な性格。恋にもアルコールにもドラッグにも依存してしまう。弱いところがあるけれど強がりなんですよね。でも強がっている割には古風。当時19歳だったエイミーは、ブレイクに対して『あなたの世話がしたい』『妻になり、母親になりたい』と話している。とても保守的なんですよね」とエイミーの性格を分析する。


「ああいう音楽が生まれるのは、それだけ強い感情が心に宿るから。普通だったらあんな詩は生まれない」とエイミーの作り出す曲の源泉となっている感情について述べたバラカン氏。続けて「でも音楽を聴いているときは、彼女がどういう気持ちであるかは考えない。亡くなったからこそ、ドキュメンタリーや映画ができる。アーティストというのは、順風満帆な人生じゃいられないんだなと改めて感じました」とエイミーの人生を顧みていた。


STORY: 運命の男じゃないと気づいてた。でも――

10代のエイミーは、別居中の父ミッチ(エディ・マーサン)と母ジャニス(ジュリエット・コーワン)や、若かりし頃ジャズ歌手だった憧れの祖母シンシア(レスリー・マンヴィル)ら家族に見守られ、歌手としてのキャリアをスタートする。デビューアルバム『フランク』は成功したものの全米進出を果たせず、悔しい気分で行ったパブでブレイク(ジャック・オコンネル)と出会い、2人は熱烈な恋に落ちる。しかしブレイクはすぐに元カノとよりを戻して二人は破局。ショックからエイミーは酒やドラッグで問題を起こすようになる。心配したマネージャーはリハビリ施設での治療を勧めるが、エイミーは治療を拒否する。ブレイクとの失恋を歌った「バック・トゥ・ブラック」は世界的な大ヒットとなり、再会したエイミーとブレイクは誰にも内緒で結婚する。しかし再び関係が悪化したうえブレイクは暴行罪で逮捕されてしまう。今やスーパースターのエイミーはパパラッチに24時間付きまとわれ、長年の摂食障害と依存症に苦しみ、心も体も蝕まれていく。そんな時、グラミー賞主要4部門を含む6部門にノミネートされるのだったが・・・。

監督:サム・テイラー=ジョンソン 
脚本:マット・グリーンハルシュ 
製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
出演:マリサ・アベラ、ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、サム・ブキャナン、レスリー・マンヴィル
2024年/イギリス・フランス・アメリカ/英語/123分/ビスタサイズ/原題:Back to Black/PG12 
配給:パルコ ユニバーサル映画 
Ⓒ2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved. 
公式サイト:https://btb-movie.com/ 

2024年11月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイント、TOHOシネマズ(梅田、なんば、西宮OS)、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 他全国公開


(オフィシャル・レポートより)


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【登壇者】河合優実、山中瑶子監督
【日時・場所】9月3日(火)  ポレポレ東中野


この度、第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞において、女性監督として最年少受賞に輝いた山中瑶子が監督・脚本、河合優実主演の『ナミビアの砂漠』をいよいよ9/6(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開いたします。

★『ナミビアの砂漠』作品紹介はこちら⇒ 


Nambia_Main_poster.jpg監督は19歳という若さで『あみこ』を作り上げ、史上最年少でのベルリン国際映画祭出品を果たし、坂本龍一も絶賛した若き天才・山中瑶子。主演は、その『あみこ』を高校生の時に観て衝撃を受け、監督に「女優になります、いつか監督の映画に出演したいです」と直接手紙を渡して伝えたという河合優実。


初めての出会いから6年。才能あふれる2人の夢のタッグが実現し、完成した本作は今年のカンヌ国際映画祭でも大絶賛を受け、女性監督史上最年少で“国際映画批評家連盟賞”を受賞。カンヌでのワールドプレミア、上海国際映画祭でのアジアプレミアを経て、いよいよ9月6日より日本で公開となります。


この度は、『ナミビアの砂漠』公開記念として『あみこ』を特別上映。河合優実が女優になることを決心した、原点とも言える『あみこ』を観た場所、思い出の映画館ポレポレ東中野に、世界にその名をとどろかせる監督となった山中瑶子と、俳優として今最も注目の存在、時代のアイコンとなった河合優実の2人が揃って感動の帰還を果たしました。
 



Nambia-9.3-kawai-240.jpg河合は思い出の地のステージに立って、改めて当時を回想。「はあ、恥ずかしい。凄く変な感じがする。今凄くゾワゾワしています。『あみこ』を見てからの出来事は色々なところで話しているので、Webを検索して読んでください」と照れ笑い。当時偶然にも同じ回の『あみこ』を観ていた若手監督からDMでオファーをもらい、自主製作映画で女優デビューを果たしたという逸話もある。河合は「確約もないのに、それで『私、女優になれる!』と思ってしまって、山中監督に手紙を渡してしまった。美談になっているけれど、ただの頭のおかしいイタい高校生」と苦笑いだった。
 

そんな河合のエピソードを山中監督は「ドラマチックな話ですね」と笑いつつ、当時の河合について「河合さんの怖いものがない感は覚えています。こんな子が『あみこ』を見てくれたんだ、作って良かったと思ったくらい、河合さんは万能感に溢れていた」と懐かしそうに思い出していた。
 

さらに河合は「自主映画に出られることが決まった後の高校3年の夏にポレポレ東中野でバイトをしたくて『働かせてください』とメールを送りました。結果は『今バイトは募集していません』という返事でした」とまさかの過去を告白。これに山中監督が「行動力が凄い!もしかしたら河合さんがここでアルバイトをしていた世界線もあったのではと思うと面白い」と驚くと、河合は「働きたかったなあ」と残念そうで「『あみこ』を観に行った日に文字通り人生が変わったので、私にとって『あみこ』は特別な体験です。『あみこ』という映画が個人的な体験と結びついている」と宝物のように語っていた。
 

一方、山中監督は『あみこ』について「初めて撮った映画なので今の自分からするとセオリーも無茶苦茶で観ていられない」と恐縮しながら「『ナミビアの砂漠』では私の歴然とした成長が見られます。7年分の映画に対する私の解像度が上がっているはず」と新作をアピール。河合は『あみこ』を「お金も人も技術もないことが画面から伝わってくるけれど、センスだけがある気がして一番カッコいい映画。今見返してもそう思います」と色褪せない名作だと推していた。
 

そんな2人が念願叶ってタッグを組んだのが、『ナミビアの砂漠』。山中監督は「手紙をもらった翌年には河合さんの事を映画館で観て、そこからどんどん見る様になって人伝手に私と仕事をしたいという話を聞いて、まだ覚えてくれていたんだと嬉しかった」としみじみ。制作まで紆余曲折あったが、河合は「関係者からは『山中さんは天才だから待ちましょう』と言われて、それに私も同意見。待とう、という気持ちしかなくて。人にも恵まれて色々な歯車がカッチリと運よく合ったと思う」とベストタイミングでのタッグだったと理解していた。
 

撮影中、山中監督は「毎日が楽しくて、リハの時から河合さんで良かったという気持ちが毎日更新されていた」と手応えを感じており、河合も「楽し過ぎて逆に不安になるくらい楽しい撮影だった」と同意見。改めて山中監督は『ナミビアの砂漠』について「河合さんをひたすら見続ける映画になっていて、今まで見たことのない表情や仕草が沢山見られます。『あみこ』と近いところもあるし、全然違うし、『あみこ』よりもいい映画を作りたいと思ったことが叶いました」と充実した表情。河合も「私は『あみこ』を観た時に、このような感覚を持っている人がいる事にビックリしました。山中さんしか持っていない圧倒的感性があると思いました。『ナミビアの砂漠』はそれが7年の時間を掛けて山中さんの中でアップグレードされた感じです。一ファンとしてもカッコいい映画が観られて嬉しかったです」と自信作だと胸を張っていた。
 

【ストーリー】

世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?


脚本・監督:山中瑶子
出演:河合優実 金子大地 寛一郎 新谷ゆづみ 中島歩 唐田えりか
渋谷采郁 澁谷麻美 倉田萌衣 伊島空 堀部圭亮 渡辺真起子
製作:『ナミビアの砂漠』製作委員会
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
2024年/日本/カラー/スタンダード/5.1ch/137分/PG12

公式サイト: happinet-phantom.com/namibia-movie
公式X   @namibia_movie
公式Instagram @namibia_movie

2024年9月6日(金)~TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

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ベルリンで止まった時間を動かすために、祖国への想いを胸に命がけのレースに挑む真実に基づく衝撃と感動のヒューマンエンターテインメント『ボストン1947』が8月30日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開いたします。


「私たちが望むのは、祖国の国旗をつけて走ることです」

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1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技において、日本は世界新記録を樹立、金メダルと銅メダルを獲得し、国民は歓喜に沸いた。しかし、その2個のメダルには秘められた想いがあった。日本代表としてメダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョンが、日本名の孫基禎と南昇竜として表彰式に立ったのだ。第2次世界大戦の終結と共に、彼らの祖国は日本から解放されたが、メダルの記録は日本のままだった。1947年、ボストンマラソン。その二人がチームを組み、才能あふれる若きマラソン選手を歴史あるボストンマラソンに出場させる。<祖国の記録>を取り戻すためにー。


監督は、全世界で熱狂を巻き起こした『シュリ』、『ブラザーフッド』を手掛けた大ヒットメーカー、カン・ジェギュ。壮大なスケールで重厚なヒューマンドラマを描いてきた名匠が、スポットの当たることが少なかった祖国解放から朝鮮戦争の間の時代の真実に迫る。韓国で伝説の人となった金メダル選手ソン・ギジョンを演じるのは、『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』などに出演する、韓国のトップ俳優ハ・ジョンウ。ボストンで走る若手選手ソ・ユンボクには、最旬俳優として注目され「イカゲーム2」への出演も決まったイム・シワンが扮している。
 


【日時】 8/1(木)20:50より舞台挨拶開始 ※上映後イベント

【会場】 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟 小ホール

(東京都渋谷区代々木神園町3-1

【登壇者】カン・ジェギュ監督、孫銀卿(そん・うんきょん)さん
                                                 (ソン・ギジョンさんのご令孫)



映画『ボストン1947』舞台挨拶付き特別試写会が8月1日、国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催され、カン・ジェギュ監督と、主人公のソン・ギジョンさんご令孫、孫銀卿(そん・うんきょん)さんが登壇し、映画や主人公ソン・ギジョンについて語り合った。


Boston1947Event-カン・ジェギュ監督-240.jpg映画上映後、ステージに登壇したカン監督は「この映画は去年、韓国で公開されましたが、日本で公開できるだろうかと心配していました。ですから今日、観客の皆さまとお会いできたことをうれしく思いますし、ありがたいなと思っております」と感慨深い様子であいさつ。この1947年という時代の映画をつくろうと思った理由について、「わたしは以前からマラソン映画をつくりたいとずっと思っていました。それで4年ほど前に、愛すべき後輩が、まるで贈り物ともいうべき、このシナリオを持ってきてくれました。読んでみたら1974年に開かれたボストンマラソン大会の話でした。実は読むまでこの奇跡のようなサクセスストーリーを知らなかったんです。韓国では第二次世界大戦が終わり、国が解放されたあとに朝鮮戦争が勃発してしまうわけですが、その前の時期に起きた奇跡のようなストーリーをぜひとも映画化したいと思いました」と明かした。


一方、本作で描かれたソン・ギジョンさんのご令孫である銀卿さんは「おじいちゃんが亡くなったのが2002年。その頃わたしは20代でした。わたしにとってのソン・ギジョンの記憶は、どこまでもおじいちゃんでしたが、亡くなった後は歴史上の人物となりました。そのために本を読んだりして学んだりもしましたが、今回あらためて映画という形でソン・ギジョンを客観的に見る機会となりました」としみじみ語った。


Boston1947Event-孫銀卿-240.jpgその話を聞いたカン監督は、「今回、ソン・ギジョン先生のお孫さんにこうやってお会いすることができて、まるでわたし自身がソン・ギジョン先生にお会いできたような気持ちになりました。昨日は(都立西高等学校の)高校生たちと、この映画を通してお話をする機会があったのですが、その時に、自分でも分からないのですが、グッと涙がこみ上げてきて、泣きそうになってしまったのです。どうしてかなとあらためて考えてみたのですが、きっと実際にお孫さんとお会いすることで、先生を身近に感じられたのかなと思いました」とかみ締めるように語った。


そんな祖父について「映画の中で、ちょっとだけおじいちゃんのシャツがオシャレだなと感じられたりはしなかったですか?実は本人はオシャレが好きなんです」と観客に明かした銀卿さん。「わたしが生まれたあともひんぱんに日本と韓国を行き来していて、日本ではわたしたちの家に泊まっていたんですが、その時は必ず新宿の伊勢丹に買い物に行っていました。そしてわたしが小学生になると、わたしにお洋服を買ってくれたんです。映画にオシャレなシャツが出てきたのを見て、そのことを思い出しました」と振り返ると、カン監督も「実際に資料を見た時から、先生は外見に気を使われている方だなと思いました。同じユニホームでも、先生はカッコ良く着こなしていましたし、ヘアスタイルもカッコよくまとまっていました。それは選手時代だけでなく、指導者になったあとも、スポーツ界のファッショニスタと言われるほどに、とてもオシャレな方だったと聞いています。ですから衣装や靴などをわたしなりに気を付けました」。

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本作でソン・ギジョンを演じたのは、韓国の国民的スターであるハ・ジョンウ。「わたしが思うに、実際の先生の性格や外見に一番似ているのが、ハ・ジョンウさんじゃないかなと思いました。今回はハ・ジョンウさん本人の姿を感じさせないくらい、ソン・ギジョンそのものになりきってくださった」。



boston1947-sub1-500.jpgそしてソ・ユンボク選手を演じたイム・シワンについては「以前から演技がうまい方だなと思っていたので、いつか機会があったら仕事をしてみたいと思っていました。劇中のソ・ユンボクは背が低くて小柄な人ではありましたが、その身長のわりに足が長く、腰回りは小さい。その意味ではマラソンランナーに適した人でした。この映画をリアルに感じさせるためには、ソ・ユンボクに近い俳優を探す必要がありました。そしてその役柄を演じるのにイム・シワン以上の人はいないだろうと思いました」とキャスティングの経緯を明かすと、「彼は撮影の準備の段階から終わりまで、マラソンランナーとしての訓練を続け、体形や姿勢を維持するよう努力してくれました。体脂肪率を6%に絞るのは本当に難しいことなんですが、渾身(こんしん)の力で努力を続けてくれました」と感謝の思いを語った。


boston1947-sub3-500.jpg最後に映画を鑑賞した観客、そしてこれから映画を鑑賞する人に向けて銀卿さんが「わたしは映画を観ていくつかのシーンで泣きました。わたしの友人が『涙は心の汗だ』と言ってくれたことがあって。映画を観て疲れたというか、いい汗をかいたという感じになりました。ぜひまた1回でも2回でも観ていただいて、運動した気分になってくれたらいいなと思っています。実は祖父が亡くなったのが2002年なんですが、2001年から、おじいちゃんの気持ちを感じたくて、自分でもマラソンをはじめたんです。もちろん、おじいちゃんと同じ経験はできないんですが、“走る”という経験はできるなと思ったんです」とメッセージ。


カン監督も「現代を生きる若者たちは、生きることに大変さを感じていたり、悩みを抱えていたりしていると思います。それは日本のみならず、韓国の若者も同様です。ただ、今の若者たちも大変だと思いますが、ぜひとも本作で描かれる時代を生きた若者たちの姿を見てほしいなと思っています。1947年という時代は本当に厳しい世の中だった。その中でも若者たちは夢や希望や勇気を失うことなく、自分の夢を追いかけて、お互いを激励し、お互いを犠牲にし、挑戦を続けていました。その姿をぜひ今の若者たちにも見ていただきたいなと思います。そこから何かしら得るものがあるんじゃないかなと思うんです。だから今日足を運んだ方にも、若い人にも見てもらえるよう薦めていただけたら」と語ると、「皆さんは日々、ものすごく一生懸命にお仕事をしていらっしゃるかと思います。それは親世代もそうだったと思います。一生懸命働いて、お金を使うためには健康でないといけません。健康のために、ぜひともマラソンをしてください」とメッセージを送った。


<STORY> 

1936年、ベルリンオリンピック。マラソン競技に日本代表として出場した孫基禎は、世界新記録を樹立し金メダルに輝く。だが、表彰式で日本国歌が流れる間、月桂樹の鉢植えで胸元の国旗を隠したことが問題視され引退を強いられる。1946年、ソウル。祖国が日本から解放された後、荒れた生活を送っていたソン・ギジョン(孫基禎)の前に、ベルリンで共に走り銅メダルを獲得したナム・スンニョンが現れ、“第2のソン・ギジョン”と期待されるソ・ユンボクを、ボストンマラソンに出場させようと持ち掛ける。高額の保証金を始め数々の問題を乗り越えた3人は、1947年、ついに消された祖国の記録を取り戻すべく、ボストンに旅立つ。しかし……。
 

■監督・脚本:カン・ジェギュ 共同脚本:イ・ジョンファ 
■出演:ハ・ジョンウ、イム・シワン、ペ・ソンウ、キム・サンホ、パク・ウンビン
■2023年/韓国/108分/スコープ/5.1ch/日本語字幕:根本理恵/G/
■原題:1947 보스톤
■配給:ショウゲート 
■公式サイト:1947boston.jp/

 

2024年8月30日(金)~新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)
 

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【日時】4月10日(水) イベント/18:30~ ※上映前

【場所】グランドシネマサンシャイン 池袋 シアター3
   (豊島区東池袋一丁目30番3号 グランドスケープ池袋) 

【登壇者】戸田奈津子氏(字幕翻訳者・「午前十時の映画祭」作品選定委員)



<また見たい名作><ずっと気になっていた名作><知らなかった名作>を劇場の大スクリーンで鑑賞できる「午前十時の映画祭14」(主催:川喜多記念映画文化財団、映画演劇文化協会)が4月5日(金)より開催中です。14回目を迎える今年のオープニングは、昨年シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が話題となったインディ・ジョーンズの3作品。新たな上映作品19本(外国映画15本、日本映画4本)、再上映作品8本の全27本を全国65劇場で約1年にわたって順次上映していきます。


Gozen10jinoEigasai-魔宮の伝説-550.jpgこの度、「午前十時の映画祭14」がグランドシネマサンシャイン 池袋で開催されることを記念して、4月10日(水)に戸田奈津子さんトークイベント付き『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』特別先行上映を実施いたしました。本作の字幕翻訳を務め、また「午前十時の映画祭14」作品選定委員でもある戸田奈津子さんに、公開当時のエピソードやハリソン・フォード、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスとの交流秘話、そして「午前十時の映画祭14」にかける思いなどを語っていただきました。
 


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字幕翻訳の第一人者として知られる戸田奈津子さんは、これまで約1500本もの外国映画の字幕を手がけ、トム・クルーズ、ロバート・デ・ニーロなどをはじめとする数々のハリウッドスターからご指名で来日時の通訳者としても活躍されてきました。ハリソン・フォードとは1978年の『スター・ウォーズ』来日キャンペーンでの通訳での出会いからの付き合いで、当時は全くの無名だったといいます。1991年にはロサンゼルスのハリソン・フォードのご自宅に招かれるなど、公私ともにお付き合いがある戸田奈津子さんならではの貴重なお話が次々と飛び出しました。


Gozen10jinoEigasai-戸田さんハリソンさん-240.jpgグランドシネマサンシャイン 池袋にて開催中の「午前十時の映画祭14」の上映作品となる『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』は、ジョージ・ルーカス原案、スティーヴン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演のアクション・アドベンチャー『インディ・ジョーンズ』シリーズの第2弾作品。「(1984年の作品なので)数えれば40年前なんですよ。(第1弾の)『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』はわたしが字幕屋として成り立つ前の作品なので先輩が担当したんで、わたしがこのシリーズを手掛けたのはこの作品からですが、まさかこのあと5作目までやるなんて夢にも思いませんでした。ここまで愛されるシリーズを担当させていただいて、冥利に尽きると思っています」としみじみ。


字幕翻訳だけでなく、ルーカス、スピルバーグ、ハリソンが映画のプロモーションで来日した際には、幾度となく通訳も担当してきたということもあり、彼らとは親しい付き合いをしてきた。「この3人は本当に仲がよくて。3人が東京で落ち合う機会があって。わたしもその場に居合わせたんですが、“friend”よりも親しい友だちに使う“pal”という言葉の「ハロー、パル!」と言いながら3人でハグをしているのを見て。やはりあれだけの映画を撮ってきたので仲も良くなるんでしょうね。その中でも一番長くお付き合いしたのがハリソンです」と切り出した戸田は、ハリソン・フォードの人柄について「彼はとても苦労した人で20代の時は無名なアクターだった。それがルーカスに見出され、『スター・ウォーズ』に出ることになって。それで日本に宣伝に来たのですが、まだ日本では公開されてないから誰も知らないわけ。Tシャツにジーパンというラフな格好で目立たない。公開された後はすごいことになりましたが。わたしもいろいろな俳優にお会いしてますけど、無名なところからビッグになった過程を見ることができたトップはハリソンです。ただ彼はスター扱いされるのを嫌がって。自分自身ではアクターとは言わずに、ストーリーテラーだというのが彼の口癖。本当に謙虚な役者だと思いました」。


Gozen10jinoEigasai-toda-240-2.jpgさらにスティーヴン・スピルバーグについても「彼は今でこそ白髪になっているけど、彼はハートが子どもなんです。彼のオフィスには書類なんてなくて、ゲームマシーンやピアノが置いてあって。そして犬が走り回っている。そこに子役の子どもたちがいて、『スティーヴン、あそぼ!』と言ってくるのね。あれほどの人なのに、彼は一緒になって子どもたちと遊んでるの。こういう気持ちを持っているから『E.T.』みたいな映画がつくれるんだなと思いました。彼の頭の中は映画のことでいっぱいで。スポーツとか政治の話をしているのは聞いた事がない。だからこそお客さんの心をつかむ映画ができるんでしょうね。いつ会っても気持ちのいい方です」とその人柄を解説。


そしてジョージ・ルーカスについても「(戸田の字幕翻訳家デビュー作となった『地獄の黙示録』に指名してくれたということもあり)コッポラ監督はわたしにとっても大恩人ですが、彼がパーティに招待してくれて、そこにルーカスが来るというので、どんな方なのかしらと思っていたのですが、なかなか来ない。そろそろ宴もたけなわというところで、コソコソと来たのがルーカス。彼はちょっとだけ話して帰ってしまいました、本当にシャイで。いつも目を伏せていて、相手の目を見ないくらいシャイな人。でも何度も日本に来ていて、付き合いが深くなると、口を開くようになり、面白いジョークを言ってくれるようになる。『スター・ウォーズ』を見ても分かるけど、アイデアは本当にすごいでしょ。そんな彼がスティーヴンと協力してつくりあげたのがこのシリーズというわけです」と説明した。


Gozen10jinoEigasai-toda-240.jpgそしてそんな3人について「この3人はそれぞれ人柄も違うし、暮らしも違う。でも映画が好きというのは共通しています。やはりハリウッドで生き残る人は本当に映画が好きでないといけないし、やはり人間的魅力がないと駄目だと思います」と指摘した戸田。さらに「わたしも映画好きというところがスタートラインですから。それをまっとうできたということはうれしいですし、今日みたいに40年経った映画を皆さんが観に来てくださることはとてもうれしいこと」としみじみと付け加えた。


そして最後にグランドシネマサンシャイン 池袋でもいよいよ始まった「午前十時の映画祭14」について、「わたしはずっと選考委員をしていますけど、本当に昔の映画はいい映画が多いんですよ。その中から選りすぐった作品を上映していますので、どの作品を観ても損はありません。本当に観て良かったと思う作品ばかり。それは断言できます。今後もぜひとも見続けていただきたいと思います」と観客に呼びかけた。


全スクリーンが4K対応のグランドシネマサンシャイン 池袋で「午前十時の映画祭14」は絶賛開催中!


(オフィシャル・レポートより)

 


『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』

クイーン・コンシェルジュで本作字幕監修者の吉田聡志氏と

音楽ライターで「クイーンは何を歌っているのか?」著者の朝日順子氏

アフタートークレポート
 

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伝説のバンド《クイーン》ボーカル フレディ・マーキュリー、

語り継がれる本当の姿


2018年に公開された『ボヘミアン・ラプソディ』以降若い世代を巻き込み人気が再燃したクイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーについて語られたイギリス発の最新ドキュメンタリー『フレディ・マーキュリー The Show Must Go On』が2月16日(金)より世界に先駆け日本初公開されました


本作は、名曲「ボヘミアン・ラプソディ」誕生秘話とフレディをはじめブライアン・メイらクイーンのメンバーのインタビューを収録、その後音楽界に与えた影響などを考察したドキュメンタリー映画です。その公開記念トークショーが、2月17日(土)14時30分の回上映終了後に行われました。登壇者にはクイーン・コンシェルジュで本作字幕監修を務めた吉田聡志氏と音楽ライターで「クイーンは何を歌っているのか?」著者の朝日順子氏を迎え、2月のクイーン来日公演に纏わる話やロンドンのサザビーズオークションで見たフレディ・マーキュリーが愛した日本の品々や衣装のことなど、本作同様リアルな視点でフレディ・マーキュリーそしてクイーンというバンドについてお2人に語っていただきました!!
 


日時:2月17日(土) 14時30分の回上映後 

登壇者:吉田聡志(クイーン・コンシェルジュ)、朝日順子(音楽ライター・翻訳者)(敬称略)

場所:新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)



――クイーンの来日公演はいかがでしたか?

朝日順子:まだ興奮冷めやらない感じですが、私は前回よりずっと良かったなと思いました。アダム・ランバートの魅力が最大限に引き出されていて、ソウルフルな感じとか。前回はメドレー形式もあったんですが、今回はじっくり聞かせる感じでアダムありがとうと思いました。

吉田聡志:本当に素晴らしいショーで、お金もかけているし、パフォーマンスも素晴らしい。クイーンのファンを50年やっていて良かったなって。その中でも今回はナンバーワンかもしれない。本当に感動しました。


freddie-pos.jpg――吉田さんは今回本作の字幕監修として関わっていただいて、1975年の初来日からずっとクイーンを追いかけていらっしゃるということですが映画の感想をお聞かせください。

吉田:クイーンの特にフレディってあまり簡単な人じゃなくて、取材するのも難しいし、インタビューも嫌いと言われていますが、それなのにフレディが信頼している4人の方が主に出てきて大げさでもなく、そのままフレディのことを素直に語ってくれている、その真実性が今回の映画で関わらせていただいて強く感じた点ですね。


――朝日さんは今回パンフレットに寄稿していただいていますが、映画の感想や気になる言い回しなどありましたか?

朝日:最後のフレディの来日公演にギリギリ間に合って中3の時に見ましたが、80年代からファンになったので、今回映画『ボヘミアンラプソディ』の映画のブームから割と悲劇のヒーローみたいに祀り上げられる傾向があって、特に海外メディアだとスキャンダラスに書く感じがしたのですが、この映画は悲劇のヒーローに祀り上げるのではなく、クイーンデビュー直後から知っている人たちがコメントし、丁寧に虚像じゃない部分、それと本人の部分とフレディが演じた部分をそれぞれどうやって彼が演じる部分を作り上げていったのかっていうことと、実際のフレディはこういう人なんだという証言をすごく丁寧に説明していて好感が持てました。


――クイーンが長い間ヒット曲を出し続けていたという秘訣は何だったのでしょうか?

吉田:曲がいいのはもちろんですが、初期のプロデューサーのロイトマス・ウェイカーが言った有名な話で、クイーンのサウンドは一つだけれど作曲家が4人いる。とてもバンドとしては強力な武器があるわけですよね。4人4様それぞれ個性が強くて、かつ得意なサウンドとかもあって、だから特徴的にはヒット曲はいっぱいあるけれど、同じようなヒット曲というものがあまりない。これは本当にクイーンならではというか最大の強みだと思いますね。


――クイーンといったらフレディ・マーキュリーという印象がすごく強かったのですが、全米でナンバーワンを取った2曲のうちの1曲はフレディの曲ではないですよね?

吉田:ライブでも大盛り上がりの「地獄への道連れ」はジョンの曲ですからね。フレディはもちろん「愛という名の欲望」を出しましたけど、そういった意味でもロジャーの代表曲も「レディオ・ガガ」もあるし、ブライアンは言わずもがなたくさん代表曲があるしということで、本当に4人それぞれがヒット曲を持っているっていうのがすごいなと思いますね。


freddie-550.jpg――その中でフレディ・マーキュリーといえば、音楽的にもしくは歌詞の面でどういった特徴を持っている方だったのでしょうか?

朝日:フレディに限らず4人ともすごくインテリで、割と俯瞰してというか自分たちをスーパースターとしてそこに入りすぎず、エンターテイナーに徹することができました。その中でもフレディは特にプロとしてエンターテイナーに徹することができたというのが歌詞にもすごく表れていて、だけどそれを誰も分からないような歌詞にはせず、万人が分かるように提供する。そこは自分たちがエンターテイナーだという自覚のもとに立っているから今でも世界ナンバーワンバンドであるのは、歌詞の分かり易さというのがすごく大きいとは思います。


――4人ともインテリだったという話ですが、音楽にもそういった面は表れていたのですか?

吉田:有名な話だとフレディ・マーキュリーが最初にミュージックライフのアンケートに答えてくれた時、4人とも共通して好きな人は2人いて、ジミ・ヘンドリックスとジョン・レノンは4人ともすごく好きなんですが、フレディはジミ・ヘンと同列のところにパガニーニって書いてあるんですよ。この人はきっと幼少からクラシックをやっていたし、クラシックとかジャズとかロックとかジャンルとか関係なくて、自分に刺激のあるものは全部取り入れて音楽を作って演奏していたから結果的に「ボヘミアンラプソディ」のような誰にも作れないすごい完成度の曲ができちゃったのかなと思ったことはあるけど、逆に歌詞の世界もあのバンドは4人4様ですよね。


freddie-500-2.jpg――今回のタイトル「The Show Must Go Onという曲のタイトルですが、こちらの「The Show Must Go Onの歌詞について何かフレディの思いなど感じるものはございますか?

朝日:これはブライアンとフレディがテーマを考え、フレディの病が進み、すごく大変な時にブライアンがフレディの思いを代弁して書いた歌詞ですが、「The Show Must Go On」という表現はエンターテインメント業界の用語で、何があっても出し物を続けなきゃいけないという言葉で、古くからサーカスの団長が叫ぶような、何があっても例えば猛獣が逃げ出してもショーを続けなきゃいけない、エンターテインメント業界の用語なんです。


この曲の歌詞の内容が大変なことが起こっているけれど動乱も剥がれ落ちそうになるけれども、微笑みは絶対絶やさず何があってもショーを続ける。どんなことがあってもショーを続けるぞみたいな。それがこの映画のストーリーにものすごくリンクしていて、いろんなことがあったけれども、最後の最後まで他のメンバー3人に支えられながら、創作活動を続けたフレディ・マーキュリーの生き様というのがこのタイトルに現れているんですよね。
 

――これはフレディ自身ではなくてブライアンがフレディの気持ちを考えて作ったということなんですね?
朝日:そうなんです。何度も確認してあまりにリンクしているので。歌も難しいですよね、ボーカルが。これ大丈夫って聞いて、スタジオでフレディは大丈夫最善を尽くすと言って、ウォッカを飲んで煽って歌い切ったという壮絶な曲なので、ぜひ家に帰られたらみなさまに聴いていただきたいなと思います。


――この頃には、もうフレディの具合が悪いということはファンの間では噂になっていたと思のですが、この曲を初めて聴かれた時のお気持ちは?

吉田:それはよく覚えていますね。ライブエイドでもう一回一致団結するじゃないですか、その後「カインドオブマジック」が出て、とてつもなくでかいマジックツアーっていうのをヨーロッパでやって、なんで日本には来てくれないんだろうって思って、悶々としていて、その次にメンバーがソロに入ってクイーンのアルバムはいつ出るんだろうと思っていたら、「ミラクル」というアルバムがようやく出て、PVはどんどん出ていくのにライブが発表されなかったんですよね。


ミラクルのツアーをやったら絶対盛り上がるし、日本ではマジックツアーが見られなかったから今か今かと待っていてもツアーが発表されない。これはなんかおかしいぞと言っているうちに、PVに出てくるフレディがなぜかモノクロだったり、なぜか頬がこけていたり、髭が生えていたりと容姿が変わっていった時に、僕らファンが見ても最近おかしくないみたいな話が出始めて、そうこうしているうちに「イニュエンド」が届いて、随分早いな「ミラクル」からの間がと思ったら、「ミラクル」の後すぐレコーディングに入っているんですよね。とにかくフレディは1曲でも多く曲を残したかったんだ。

1曲でもクイーンで歌いたかったんだというのが少しして分かって、いい意味ですごく重たい作品だと感じましたね。特に「The Show Must Go On」は。フレディがフレディ・マーキュリーであるための理由として、この曲なのかなというふうに感じたので、ある意味重く受け止めた思い出があります。

 

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――映画の中でもライブエイドを取り上げていると思いますが、その前にクイーンが解散するのではないかという噂が立っていたそうですが?

朝日:85年の時は解散する最後のライブだよと噂されていて、最後だと思って見に行きました。80年代は割と日本ではメディアの露出も少なく、ファンにとっては日陰の身というか、だから今のクイーンのブームが死ぬほど嬉しくて、80年代のファンとしては見たことのないブームで、70年代のブームを体験してないので、ここ数年間すごく嬉しいんです。


――その頃ちょうど、ライブエイドでフレディはクイーンで歌いたいと決意したのではないかとありましたが、再び結束したということがその頃の曲の歌詞か何かに現れるものはありましたか?

朝日:ミラクルというアルバムは、パーティーっていう最初の曲も含め、久しぶりにみんなでスタジオに集まって、わいわいガヤガヤ、最高だねみたいな、またやるぞっていう。アルバムジャケットも団結力を現しているんです。

吉田:来日公演を見に行った方は思ったと思うんですが、メニューの中に「I Want It All」があるじゃないですか。ミラクルから唯一選ばれている曲で、これはあくまでも僕の想像ですが、フレディがあの時ツアーをやれていれば、あの曲は1曲目じゃなかったと思うんだよね。

すごくハードでリフもかっこいい曲だけど、ただ残念ながらミラクルのツアーがなかったことで、ミラクルの楽曲はクイーンでは生演奏ができなかったんですよね。


――映画の中で初期にフレディがクイーンのビジュアルを白黒にこだわっていたという話がありましたが、これには何か意味があったのですか?

吉田:当時、75年日本に来た時、白鷺っていう衣装を着ていた。皆さんよくご存知ですよね。これはザンドラ・ローズっていう女性デザイナーで、イギリスのコシノジュンコさんみたいな人がいるのですが、彼女がデザインしたものでフレディが直接頼んだんですが、元々のデザインはブライダルかなんかの衣装なんだよね。
白と黒にこだわったというのは、これは初期のインタビューですが照明です。当時からステージングにすごくこだわっていたクイーンが、最初から照明のオペレーターとかも専門の人を雇っていく中で照明に一番映える衣装だというと、結果として黒と白なんですって。だから照明って消えてつくところが一番大事で、消えた時に真っ黒に暗転するには黒だし、いろんな照明が当たるのに綺麗なのは白だしということで、白と黒にこだわるという話がありました。


――フレディ・マーキュリーといえばもう一つとても印象的なレオタードのような衣装がありますが、あのような衣装を初めてご覧になった時、ファンとしてはどういうお気持ちでしたか?

朝日:強烈だなと思いましたが、8月にロンドンでサザビーズのオークションに合わせて一般公開されたフレディの遺品の展示を見たら、大量にあのもじもじ君みたいなボディースがあって、それを間近で見ると、すごく素敵でオートクチュールみたいな。手仕事で作られた繊細な感じがして、あ、こんな素敵だったんだ、ごめんなさい、と思いました。実物を見ると、全然印象が違いました。

吉田:慣れって怖いなと思ったんですよ。最初見たとき、あれだけ格好悪いと思った衣装が、フレディが1ミリも恥ずかしがらずにどうだっていい感じで、ステージで着ているのに慣れてくると、こんなにこの衣装が似合う人は世界にフレディしかいないとだんだん思えてきて、最後にはなんて格好がいいんだみたいな。


――朝日さんのお話にもあった、サザビーズのオークションについて。フレディ・マーキュリーはお買い物がとても好きだったっていうことですが、日本でもかなり買い物をされていたのですか?

朝日:割と新しい大正時代の日本の版画で、朱色と暗っぽい色の2色使いの地味な版画があって、ロックスターのオタクって、割と成金趣味の金ピカなんですが、フレディの品々は、こんな趣味が良かったんだという、渋いのもたくさんあるし、すごくセンスが良くてびっくりしました。

吉田:僕はね1匹だけ、あれ、1匹じゃない、狙っていたのが猫なんですよ。猫の小物をいっぱい持っているっていう話をずっと聞いていたけど、本当かなと思っていて、ガードマンの伊丹さんに色々話を聞いた時、骨董品の猫とか探して、買っていたよと言っていたから、本当かなって言ったら、いましたね、猫ね。招き猫の古いのが、20匹ぐらいいたかな。


――その他吉田さんから見たクイーンの日本の聖地とは?

吉田:今回の来日では、ブライアンが妙に張り切っていて、インスタ上がりまくっていたじゃないですか。東京は浅草とスカイツリーとか。本当にブライアンが楽しんでいていいなと思ったんですけど、聖地巡りをして、東京はもちろん東京タワーとか、あとフレディがお忍びで86年に行った有名な栗田美術館ですね。恐らくフレディのガーデンロッジの庭は、ここからインスパイアされたんじゃないかと思われる、小松川植物園だったかな。ゆかりの地をいろいろ巡って、あの、リポートをしているので、お休みの日に、一日クイーンのゆかりの地を巡りたいという方は、ぜひガイドブックとしてこの本をご利用ください。

 

――朝日さんはクイーンの聖地巡りをしたことは日本ではありますか?
朝日:「日本ではないんですけど、イギリスに行ってきて、ロンドンだけじゃなくてリバプールもクイーンの聖地があるのでおすすめです。」


――最後にメッセージ

朝日:映画の中に2人おすすめのコメンテーターの方がいて、ロージーさんという人は、クイーンはデビューした直後からずっとイギリスのマスコミに酷評されていたのですが、ロージーさんだけは最初から寄り添った人で重要人物なんです。ポール・ガンバチーニさんは長年イギリスのラジオ業界で活躍しているんですが、70年代の初期はローリングストーン紙のイギリスの派遣員としてすごい大物を大量にインタビューしていて、だから70年代の音楽にはすごく精通された方でその2人がコメントしているってのすごくいいなと思いました。

吉田:来日の感動がまた違った角度から深くなったんじゃないかなと思っております。この映画をはじめ、これからクイーン関連の色々なイベントの予定もありますので、クイーンコンシェルジュとしては皆さんにどうやったら楽しんでいただけるかと考えております。

 


CREDIT

監督・脚本・編集:フィンレイ・ボールド 
製作:ブライアン・アベック 
編集:ジョーダン・ヒル、ダニエル・ウィンター 
音響:クリスチャン・タント 
出演:カシミラ・クック、ポール・ガンバッチーニ、ロージー・ホライド、ミック・ロック、ポール・ワッツ
2023年/イギリス/49分/カラー/1.85:1/5.1ch/
英語/原題「FREDDIE」/字幕監修:吉田聡志(MUSIC LIFE CLUB)
協力: MUSIC LIFE CLUB 
配給:NEGA/配給・宣伝協力:アップリンク
©Entertain Me Productions Ltd 2023.


(オフィシャル・レポートより)

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日時:1 月 23日(火)19:00~19:30

場所:大阪ステーションシティシネマ(大阪市北区梅田 3 丁目 1-3 ノースゲートビル 11F)

登壇者:浅倉大介(ディズニーを愛してやまないミュージシャン)

MC:天野なな実  ※敬称略



wish-pos-240.jpg2023 年、創立 100 周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニー。その記念作となるアニメーション最新作『ウィッシュ』。これまで魔法の力で数々の奇跡を起こしてきたディズニー100 年の歴史の集大成となる本作は、『アナと雪の女王』のスタッフ陣が贈る、新たなミュージカル作品。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまった新ディズニー・ヒロイン“アーシャ”。願いの力を信じ続けた彼女が起こした奇跡を描く、ディズニーの”原点”と”未来”を指し示すドラマティック・ミュージカル『ウィッシュ』が昨年、12 月 15 日(金)より公開され、カップルや友人、家族など幅広い世代が劇場を賑わせ、現在までに、興行収入 31 億を突破する特大ヒットとなっている。


この度、『ウィッシュ』の大ヒットを記念し、同作で声優デビューも果たした、ディズニーを愛してやまないミュージシャン浅倉大介さんによる映画『ウィッシュ』と、ハワイにあるアウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイの魅力を語る、トークイベント付き上映会を大阪ステーションシティシネマにて実施。


大人から子供まで幅広い年齢層の方々がいまかいまかと待ち構える中、浅倉さんが登場。大きな拍手と「大ちゃ~ん!」という声で浅倉さんを歓迎し、「みなさんが行きたいところはどこですか?」という浅倉さんの呼びかけに「アウラニ―!」と会場が元気よく応え、イベントがスタート。大阪では今回が3回目となる浅倉さんのアメリカディズニーのトークイベントの来場者は、なんと約半数がリピーターのお客様。中には、浅倉さんのお話を聞いてからアナハイムのディズニーランド・パークへ行ったお客様も来場していた。


トークでは、浅倉さんが去年 9 月に訪れた「アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ」(2011 年にオープンしたハワイ初のディズニーリゾート)の魅力について、「3泊5 日の滞在中、どこへも行かずにずっとホテルにいました。それぐらい幸せなところでした。」と自身が撮影した写真や動画をふんだんに使いながら 6 つのテーマに分けて熱く語った。
 


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【ハワイの文化】

「“メネフネ”というハワイのカウアイ島にいる小人族モチーフの像が 300 体以上いろんなところにあり、その隠れメネフネを探してみたり、少し変わった形の隠れミッキーを探すのも楽しかったです」と体験した楽しみを話した他、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのアニマルキングダムや、アバターエリアの総指揮をしたイマジニアのジョー・ロードさんがリゾートの建築に携わり、ハワイの伝統をディズニーマジックで作り上げていることの魅力を紹介。


wish-hawaii-550.jpg【ウォーターアクティビティ】
ホテル内で簡単にシュノーケリングが楽しめるプライベート・シュノーケル・ラグーン「レインボー・リーフ」を体験し、「寒くなったらそこにジャグジーがあるなんて、最高じゃないですか。もう 1 回シュノーケリングをしてもいいんですよ。」とユニークなトークで紹介。また、バラエティ豊かなウォーターアクティビティが楽しめるワイコロヘ・バレーで自身が楽しむ様子を自撮りの動画で紹介し、会場は大いに盛り上がった。


【ディズニーの仲間たち】
バケーション中のディズニーキャラクターにも会うことができるアウラニ。浅倉さんが、お散歩中に遭遇したアロハシャツ姿のマックスやミニーマウスとのツーショットを紹介すると、会場はほっこりした雰囲気に。会いたいキャラクターがいる方は、アウラニのアプリで時間と場所が分かるのでお目当てのキャラクターに会うことができると楽しみ方も紹介した。


【グルメ】
「オレロルーム」というバーでは、なんと滞在中ソフトドリンクが飲み放題になるマグカップがあり、到着日に買うとお得に楽しめるとお得情報を紹介。そして、レストラン「アマアマ」で撮ったサンセットの写真を見せながら、「1 番サンセットが綺麗にみられるところをレストランにしようと考えたディズニーがすごい、3 時間ぐらい景色のうつろいを見ながら滞在した」と感動を伝えた。


【アクティビティ】
アウラニでは様々なアクティビティが充実しているということで、自身が体験したアクティビティをご紹介。パーツを組み合わせて作った世界に 1 つしかないオリジナルの光るカチューシャを見せると、「わぁー!」と会場は大盛り上がり。その他にもディズニーの先生に教えてもらって描いた水彩画や、ミッキーのフェイスをモチーフに作ったオリジナルトートバッグも持ってきており会場はくぎ付けに。ウクレレレッスンでは「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を弾けるようになったことを明かした。


【スパ】
「到着日に行くと時差ボケが直るのでとてもおすすめ。このためだけにもう一度行きたいぐらいおすすめです。」とディズニー直営のスパ「ラニヴァイ・スパ」を紹介。お土産に買ったボディクリームをなんと自身に塗ってきており、会場の 1 番前のお客様へ手首をかざして紹介!ラッキーなお客様はそのいい香りに思わず笑顔に。続いてバスローブを実際に見せながら表地と裏地の違いや、刺繍などこだわりを紹介した。

 



wish-1.23bu-240-1.jpgそして、トークは映画『ウィッシュ』で声優デビューした話題へ。会場からは大きな拍手が。


「声通らないですが、本当に僕でいいんですか?」と思いましたがすごく嬉しかったです」と決まった時の喜びを話した。浅倉さんのセリフは、国王に向けて「いいぞー!」という一言。普段はがなり声を出すのが苦手という浅倉さん、「いざやってみると“それでは 50m先にいる国王には届きません”とアドバイスを受け、実は 30~40 回ぐらい録り直し、最後のほうに勇気を出して録ったものを今のいいですねと言ってもらえたんです」と収録時の裏話を話した。「自分でもあまり聴いたことのないような声だったので気づかないかもしれませんが、王様がなにか言ったときに国民が「いいぞー!」というセリフがあれば、あの声かな?と思って聞いてもらえると嬉しいです。」とこれから上映を楽しみにしているお客様へ話した。最後に集まったお客様と全員で「あきらめることはない!」とウィッシュポーズで撮影を行い、終始笑いの溢れる温かいイベントとなりました。


 


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<『ウィッシュ』STORY>

100 年のすべてが、この物語に――

みんなのみんなの心が熱くなる魔法のミュージカル体験!

願いが叶う魔法の王国に暮らす少女アーシャの願いは、100 才になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。みんなの願いを取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、“願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。「願いが、私を強くする」──願い星に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…?


■監督:クリス・バック『アナと雪の女王』『アナと雪の女王 2』
    ファウン・ヴィーラスンソーン『アナと雪の女王』『ズートピア』
■脚本:ジェニファー・リー『アナと雪の女王』『アナと雪の女王 2』
■音楽:ジュリア・マイケルズ『シュガー・ラッシュ:オンライン』
■製作:ピーター・デル・ヴェッコ『アナと雪の女王』『アナと雪の女王 2』、フアン・パブロ・レイジェス『アナと雪の女王 2』『ミラベルと魔法だらけの家』
■声の出演: 生田絵梨花(アーシャ役)、福山雅治(マグニフィコ役)、山寺宏一(バレンティノ役)、檀れい(アマヤ王妃役)、鹿賀丈史(サビーノ役)
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン © 2024 Disney. All Rights Reserved. 
●アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ ©2024 Disney

大ヒット公開中


(オフィシャル・レポートより)

 
 

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