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2024年6月アーカイブ

 

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)プロデュース、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ俊英・シャオ・ヤーチュエン監督による台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』が6月14日(金)より新宿武蔵野館ほかにて絶賛公開中です。この度、10代からの夢だったという台湾映画の出演を果たした門脇麦さんのインタビュー、コメントをご紹介いたします
 

台湾ニューシネマの旗手・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が

次世代を託したシャオ・ヤーチュエン監督最新作!

台北金馬映画祭で4冠達成の感動のヒューマンドラマ、いよいよ本日公開!


oldfox-pos.jpgバブル期の到来を迎えた台湾。11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、父(リウ・グァンティン)と二人で台北郊外に暮らしている。自分たちの店と家を手に入れることを夢見る父子だったが、不動産価格が高騰。リャオジエは現実の厳しさと、世の不条理を知ることになる。そんなリャオジエに声をかけてきたのは、“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)だった。他人にやさしい父と違い、他人なんか見捨てろと言い捨てるシャ。果たしてリャオジエは、どちらの道を歩んでいくのか…。


1989年『悲情城市』でヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞。2015年『黒衣の刺客』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。小津安二郎への敬愛から『珈琲時光』を製作し、昨年10月には引退を発表した侯孝賢。そんな侯孝賢監督作品の助監督を務め、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ俊英・シャオ・ヤーチュエンが監督を務めた本作。これまでのシャオ・ヤーチュエン監督作全てのプロデュースを侯孝賢が務めており、本作が最後のプロデュース作となる。昨年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、人生の選択肢を知って成長していく少年と、彼を優しく見守る父の姿に心打たれる人が続出。2023年の第60回台北金馬映画祭で監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を達成。先日発表された2024台北電影奨では、10部門でのノミネートを果たすなど、新たな台湾映画の傑作が誕生した。


oldfox-main-500-1.jpg主演のリャオジエには『Mr.Long ミスター・ロン』などで日本でも知られている日台のダブルで、台湾では神童と呼ばれる天才子役バイ・ルンイン。そして日本でもスマッシュヒットを記録した『1秒先の彼女』のリウ・グァンティンがW主演としてリャオジエの父親役に扮し、慎ましやかに支え合いながら生きる父子役を演じている。リャオジエに影響を与える“腹黒いキツネ”(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役には、台湾の名脇役アキオ・チェン。シャの秘書役に『怪怪怪怪物!』のユージェニー・リウ。そして、門脇麦が経済的には恵まれているが空虚な日々を生きる人妻・ヤンジュンメイを演じ、初の台湾映画出演を果たした。
 



門脇麦インタビュー&クランクアップコメント、新場面写真も解禁

「幸せすぎて何度もぐっと来ました」

 

oldfox-sub-500-1.jpg10代の頃からの夢だったという台湾映画への出演という夢を叶えた門脇麦。この度、『オールド・フォックス 11歳の選択』でまさかの台湾人役で大抜擢された門脇麦のインタビューが到着した。オファーがあった時の気持ちを聞かれると、「もともとアジア映画が大好きなんです。特に台湾映画はどこか生々しさがあって、湿度や匂いが伝わってくるような感覚があるなと感じていました。そういう作品に参加したいと思っていたので、監督が「浅草キッド」(Netflix)をご覧になって、私を起用したいと言ってくださったと聞いて本当に嬉しかったですね」と喜びの声を上げた。


さらに、脚本を読んだ感想と台湾人役という異例のオファーについては、「人生に何を望むか」といった、哲学的なメッセージを感じました。私が演じさせていただいた役についても、極端な言い方をすれば、いなくても成立するお話だと思うのですが、そういう人物までもがきちんと描かれていて、物語の豊かさを感じられて好きだなと思いました。最初は「私が台湾人の役を?」とは思いました。言葉は2ヶ月くらいすごく練習しました。でも、撮影に対しての不安は全然なかったです」と本作への想いと、大抜擢への驚きを語った。


oldfox-sub-240-1.jpg門脇が演じたのは、主人公の心優しき父親タイライの初恋の相手ヤンジュンメイという本作に艶を与えてくれる役所なのだが、演じるにあたって気遣ったことを尋ねられると「私が演じたヤンさんは寂しい人です。彼女の孤独や悲しみを感じさせる瞳、そこをとにかく心掛けました。あと衣装とヘアメイクに助けられた部分が大きかったですね。当時の台湾の空気感は日本人の私には分かりようがありませんが、彼女の扮装をした時にどういう佇まいでどのような表情をすればいいのか、役に入り込めた気がします。」と台北金馬映画祭で衣装デザイン賞を受賞した、衣装の存在の大きさを教えてくれた。


憧れだった撮影現場の雰囲気に関しては、「現場はとても熱量が高くて、皆さんとても温かかったし、愛に溢れていました。そこで感じた空気はとても熱かったです。1シーンにかける時間が贅沢で、2シーンくらいを1日かけて撮影するんです。リハーサルの回数も日本より多かったです。でも日本と一番違うのはご飯で、いつも温かい食事が用意されていて、夜ご飯の休憩時間は2時間近くありました。私の撮影日数は短かったですが、私が求める物作りの全てが詰まった現場で、幸せすぎてグッと来ることが何度もありました。」と感激しきりだった。


同時にクランクアップコメントも解禁され、レストランのシーンでクランクアップを迎えたようでカメラに向かい英語で「帰りたくないです I don’t wanna go back.」と日本語と英語で寂しい思いを述べ、さらに「I want to stay here.(ここに残りたいです)4日間すごい短かったけど、昔からずっと台湾映画が大好きで憧れてきた世界観なので、自分がそこにいることがすごく不思議だったし、本当に幸せでした。また皆さんと仕事をできるように日本で台湾語をしっかり勉強して出直してこようと思います(笑)ご飯も美味しかったし楽しかった。本当に帰りたくないです」と憧れの台湾映画の撮影現場の満足感と次回の目標も含めたリベンジを笑顔で誓った。


oldfox-sub-500-2.jpgまた、門脇の出演シーンの新たな場面写真も解禁された。煌びやかなアクセサリーや装飾品を身につけ、いかにも裕福そうだがどこか寂しさを感じさせる空虚な表情でタバコを燻らすシーン、タクシーでどこかへ向かうシーン、そして初恋相手のタイライと共にタイライの働くレストランの前で横並びに並んでいるもの。最後は同じ傘に入り、タイライの顔に両手を這わせ見つめ合う二人。ヤンジュンメイの目元には傷が見られる。ただの客と店員のそれではない妖艶な空気が感じられるシーンだ。果たして二人の関係はどう転がっていくのか・・・?


また、主演の11歳の少年リャオジエを演じたバイ・ルンインの来日が急遽決定し、新宿武蔵野館にて6月15日(土)10:00の回上映終了後に舞台挨拶&パンフレットサイン会の実施が決定している。詳細は公式HPをご確認ください。

 


『オールド・フォックス 11歳の選択』

<STORY>

台北郊外に父と二人で暮らすリャオジエ。コツコツと倹約しながら、いつか、自分たちの家と店を手に入れることを夢見ている。ある日、リャオジエは“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主・シャと出会う。優しくて誠実な父とは真逆で、生き抜くためには他人なんか関係ないと言い放つシャ。バブルでどんどん不動産の価格が高騰し、父子の夢が遠のいていくのを目の当たりにして、リャオジエの心は揺らぎ始める。図らずも、人生の選択を迫られたリャオジエが選び取った道とは…!?

■出演:バイ・ルンイン リウ・グァンティン アキオ・チェン ユージェニー・リウ 門脇麦
■監督:シャオ・ヤーチュエン 
■プロデューサー:ホウ・シャオシェン、リン・イーシン、小坂史子

原題:老狐狸/英題:OLD FOX/2023年/台湾・日本/112分/シネマスコープ/カラー/デジタル/字幕翻訳:小坂史子
配給:東映ビデオ 
HP:https://oldfox11.com/ 
公式X:@OLDFOX0614
©2023 BIT PRODUCTION CO., LTD. ALL RIGHT RESERVED

映画『オールド・フォックス 11歳の選択』は新宿武蔵野館他全国にて絶賛公開中


(オフィシャル・レポートより)


孤高の天才“プリンス”の真実に迫る傑作ドキュメンタリー『プリンス ビューティフル・ス トレンジ』が、プリンスの誕生日である 6 月 7 日(金)より新宿シネマカリテほか全国 絶賛ロードショー中です。
 

孤高の天才“プリンス”の真実に迫る傑作ドキュメンタリー

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ファンクとロックとソウルを融合させ、音楽に革命をもたらし天才の名をほしいままにしていたミュージシャン・プリンス。80年代、自伝的映画『パープル・レイン』、同映画サントラのメガヒットで、一躍世界的スーパースターに。アルバムのトータルセールスは1億5千万枚。12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞。2004年にはロックの殿堂入りを果たすなど、生涯ロック・ポップス界の頂点に君臨し続けた。アメリカ・ミネアポリスで誕生したプリンスは、住民の90%が白人という環境下で、多感な青春時代を過ごした。公民権運動の渦中、地元のブラックコミュニティ“ザ・ウェイ”での音楽的な原体験、恩師や家族が語る幼少期のエピソードの数々。チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズなど、プリンスを敬愛するミュージシャンの声も多数収録。孤高の天才が、如何にして誕生したのか、そして突然の悲劇まで、プリンスを愛する全てのファンに贈る傑作ドキュメンタリー。


この度、本作の公開を記念しプリンス好きなシンガーソングライターのスガ シカオさんと、本作の字幕監修も担当された音楽評論家の吉岡正晴さんをお招きし、舞台挨拶イベントを実施いたしました。


【日時】: 6月10日(月) 18:30より舞台挨拶開始 ※上映前イベント 

【会場】: 新宿シネマカリテ(新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F)

【登壇者】:スガ シカオ(シンガーソングライター)、吉岡正晴(音楽評論家・本作字幕監修)


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映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』公開記念舞台挨拶が6月10日、新宿シネマカリテにて開催され、大のプリンスファンだというシンガーソングライターのスガ シカオと、本作の字幕監修も担当した音楽評論家の吉岡正晴が登壇し、孤高のミュージシャンであるプリンスの魅力を語り尽くした。

 

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多くのプリンスファンで埋め尽くされた会場からの拍手で登場したスガは「1回目は何の情報も得ずに観たので、最初はプリンスの秘蔵ライブの映像とかが入っているのかなと思ったら、この映画はそういう映画じゃないんです」と語ると「どちらかというと僕らがこれまで見てきたプリンス像ではなく、他の人から見た『プリンスってどんな人だったんだろう?』というのが大きなコンセプトになっている映画なんです」と解説する。

 

吉岡氏も「ダニエル・ドール監督と数日ご一緒したのですが、監督が一番強調していたのは、彼が生まれてから、1978年にプリンスになるまで、どんなことをしていたのかにスポットを当てたいということでした」と語ると「この映画を持って、プリンスをお祝いしたい、みんなに伝えて楽しませたい。そして今プリンスを知らない人たちに、その功績を伝えていければという思いで作ったと話していました」と本作の意義を述べる。

 

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映画を2回鑑賞したというスガは「世界で一番好きな女性シンガーのチャカ・カーンが、プリンスのことを思ってしゃべっているシーンがあるんですね」と振り返ると「そのシーンを観て、こんなに深い絆でチャカとプリンスが結ばれていたんだなと感じて泣きそうになってしまったんです」と見どころとしてあげる。

 

さらにスガは「そのなかで、どうしてレニー・クラビッツのインタビューがないんだろう。二人の関係性を考えると、あってしかるべきじゃないですか」と胸の内を明かすと、吉岡氏は「ダニエル監督もレニーにオファーをしたようなのですが、2016年にプリンスが亡くなってから、まだレニーがプリンスの死を受け入れられなくて、カメラの前で話すことができないと言って断られたそうなんです」と裏話を披露。吉岡氏の発言にスガは「それは泣けますね。レニーがプリンスをどんな風に思っていたのかが分かります」としみじみ語っていた。

 

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またスガは「ネタバレになっちゃいますが、この映画のコメントを求められたとき、プリンスのことで語られた言葉に『頭の中にどんどんどんどん音が鳴るから、それを吐き出していかないと死んでしまうんだよ』というコメントがあることを書いたのですが、羨ましい限りですよね」と発言すると「プリンスは、寝るとかご飯食べるとかと同じレベルでアウトプットしていかないと生きていけないんでしょうね」と、プリンスの溢れ出る才能の泉に脱帽していた。

 

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最後にスガは「そんなすごいプリンスでも、映画を観ていると、7歳ぐらいのころは何でもできたわけではないことが分かります」と述べると「そこからアーティストになる段階で、ビジネスとして売れていくために何が必要か、ものすごくいろいろなことを勉強して、楽器も練習していくんです」と天才でもあり努力家である一面を強調すると「プリンスは、日本でコンサートが終わったあと、ビクターのスタジオでレコーディングをしたという逸話があったんです。僕なんか沖縄でコンサートをやったら、そのあとは泡盛ですよ。本当にすごいですよね」と発言し会場を笑わせていた。


出演:プリンス、チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズ他
監督:ダニエル・ドール
原題:Mr. Nelson On The North Side
2021年/カナダ/英語/68分/16:9フル/ステレオ 
提供:キュリオスコープ、ニューセレクト 
配給:アルバトロス・フィルム
公式HP:https://prince-movie.com/       
©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC.

新宿シネマカリテほか全国ロードショー中


(オフィシャル・レポートより)

『お終活 再春!』6.1-高畑さん-2.JPG
 
人生百年時代に人生を謳歌するための新しい「お終活」を提唱し、シニア世代に笑顔と勇気を与えた『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(21)がパワーアップ!青春ならぬ「再春」をテーマに大原家の新たな家族模様を描く『お終活 再春!人生ラプソディ』が、5月31日より絶賛公開中だ。
前作から1年後を舞台に、ひょんなことから、若い頃に思い描いていた夢である「シャンソン歌手」への一歩を踏み出しはじめる主人公、大原千賀子を演じた高畑淳子さんに、今までのキャリアについて、また誰かと語りたくなる本作についてお話をうかがった。
 

 
――――前作の『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』はコロナ禍で公開され、舞台挨拶もできなかったそうですが、反響を呼び、続編では主演で再びスクリーンに戻ってこられました。まず今のお気持ちをお聞かせください。
高畑:主演とクレジットされていますが、本作は青春群像劇の逆の、中高年群像劇ですし、今回は藤原紀香さんも友情出演してくださいました。紀香さんは1作目を劇場でご覧になり、あまりに面白かったので、2回目はお父様を誘って一緒にご覧になったと教えていただきました。2作目でオファーがまさか来るとは思わず、すぐに出演を決めてくださったそうです。また、わたしは石橋蓮司さんの大ファンなので、最初にご一緒したときは感動しましたし、本当にいいお芝居をされるんですよ。営業畑で、ああいう仕事の仕方をされていたのがありありと想像できる真一の友人を演じておられます。本当に豪華なキャストの皆さんと一緒に演じさせていただきました。
 
 
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■何を演じても「よくなかった」劇団駆け出し時代と転機

――――高畑さんは、キャリア初期は舞台がメインだったのですか?
高畑:21歳で劇団青年座に入りましたが、力が強かったのでずっとスタッフだったんです。ロクロク(6尺×6尺)という畳2枚分の大きな平台があったのですが、当時は「ロクロクを持てる女優が入ってきたぞ」と重宝がられました。大ヒット映画『飢餓海峡』の原作者としても知られる水上勉さんの「ブンナよ、木からおりてこい」という輪廻転生の作品の舞台が大ヒットしたのですが、人間ではなくカエルやトンボの役だったんですよ。わたしが深窓の令嬢を演じても全然よくない。浮世絵のモデルになる女を演じようにも、水泳をやっていたので肩幅は張っているし、背が高いので和装のかつらをつけると、さらに背が高くなり、何をやってもよくなかったんです。
 
――――そんなご苦労があったとは。意外でした。
高畑:「顔立ちもそこそこ整っているのに、何か足りないのよね」と言われ、30歳で地元香川に帰ろうと思っていたときに二人芝居のイタリア女性役を演じたんです。それが前の年に、小川眞由美さんと橋爪功さんが演じ、大ヒット作「セームタイム・ネクストイヤー」でした。今は消防法により立ち見は禁止されていますが、当時は本多劇場で客席350席では足りず、300人の立ち見客が入ったこともあったんです。SNSがまだない時代ですが、評判が評判を呼び、お客さんが押し寄せた。そこでわたしも自分がイタリア系の雰囲気を持っているということに気づいたのです。わたしの母も見合い話を決めてくれていたのですが、「もう1年待ってみようか」と。わたしも本当に演じるのが楽しかったので、もう少しやらせてと言っているうちに、東京がバブルになって劇場が林立し、あちらこちらでプロデュース公演が上演されたので、外部出演で呼ばれ、1年で12〜13本ぐらい出演しました。そこでようやく俳優としてのキャリアが実質的にスタートしましたね。
 
――――演劇のキャリアを重ねていく中、テレビのご出演には少し時間がかかったと?
高畑:テレビでみなさんに認知していただくきっかけになったのは「仮面ライダーBLACK RX」(1988~1989)の諜報参謀・マリバロン役です。悪役で口から火を噴くんですよ。役者で生きていくのは難しいなと思いました(笑)。30歳を過ぎて、はじめて「3年B組金八先生」(第4シリーズ 1995)に呼んでいただいたのですが、その後「淳子さんは普段は面白いのに、演技になると生真面目になるね」と指摘されたことがあり、ちょうど「白い巨塔」(2003〜2004)に出演したころに、バラエティーに出演しはじめ、そこからテレビ出演も増えていきました。
 
 
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■大ヒット作「セームタイム・ネクストイヤー」で演じた女性の年齢ごとの生き様

――――どの役でも全力投球されていますが、役作りの源は?
高畑:30歳でこれが最後の演劇生活と思って挑んだ「セームタイム・ネクストイヤー」は、どんなことがあっても年に一度しか会わないふたりの6つの場面から構成される演劇です。23歳からはじまり、すでに家庭があるのにジョージに電話してしまう28歳、ジョージとの逢瀬の間に出産してしまう33歳…と、53歳までの6場面を演じたことで、演技のベースができたのかもしれません。男性はずっと公認会計士のままですが、女性は若い頃に出産したため学校に行けなかったのですが、ジョージに出会ったことで知識欲に芽生え、30歳ぐらいから大学に通い出し、その後会社を経営するまで成長していきます。まるで6人の女性を演じているような気持ちになる演劇で、こう変えたら少し違うキャラクターに見えるかなという演技のエッセンスを覚えたのかもしれません。
 
――――ひとりの人間だけど、年代ごとにまるでキャラクターが違うかのように演じたというのは、実際にわたしたちが無意識にやっていることなのかもしれませんね。
高畑:わたしは常日頃から五芒星のように役を演じていきたいと思っています。優しいお母さんを演じたら、次は結婚せずに仕事に打ち込んでいる検事官を演じるとか、今度はアル中のお母さんなど、そういう役の選び方をしたいと。そうでなければ、どうしても優しいお母さんの役ばかりになってしまうんですね。わたし自身も多重人格の部分があるので、自分の知らない面をいつも見ていたいという部分はあるかもしれません。
 
――――高畑さんの俳優としての突き抜けぶりが素晴らしく、そこに魅力を感じている女性ファンも多いと思います。
高畑:何かに近づきたいという気持ちがすごく強いですね。稽古場で、何かに近づくためにトライしたいことは、何も恥ずかしくないと思っているし、逆に中途半端に近づけないまま舞台に立つことが一番恥ずかしい気がします。
 
――――この作品は人生百年時代の生き方がテーマですが、心身健康でいつづけるために、どんなことに取り組まれていますか?
高畑:健康オタクだった母も90代の今、施設からしょっちゅう連絡が入る状態で、ああはなりたくはないと思う一方、誰もが通る道であると思うと、これからどうしようかと考えたりもします。実は映画を観た後におしゃべりをするというのは、ものすごくいいんですよ。しゃべるという行為がまず非常にいいし、自分の考え方と違う人がこんなにいるんだということを学習するのに最適だと思います。今の戦争もそうですが、自分と同じ考えの人だと思っていると悲劇が起きるわけで、他者を理解する上でも本当にオススメしたいです。
 
 
 
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■歌っていたシャンソンが役に繋がって

――――高畑さんはもともとシャンソンを歌っておられたそうですが、千賀子がシャンソン歌手を目指すという設定はそこから生まれた、いわゆるあて書きなのかと想像していました。
高畑:わたしがシャンソンを歌い始めたのは、宮本亜門さんの「Into the Woods」にパン屋の女房役で出演していたときに、シンデレラの王子様役で出演され、わたしとキスシーンもあった劇団四季の藤本隆宏さんがきっかけだったのかもしれません(笑)。それが楽しい思い出になり、藤本さんがパリ祭の司会をなさっていると知るや、「それなら出演します!」と手を挙げたんです。そのパリ祭は多分野の方が出演されるチャリティーコンサートだったので、歌が上手くなくてもいいと言われ、そこへの出演がシャンソンデビューになりました。翌年からは本当のパリ祭に出演し始めたのですが、もう緊張してしまって…。実際、プロの方も緊張されるような舞台なのですが、その中で戸川昌子さんの歌が一番好きでした。歌に芯があるんです。お芝居もそうかもしれないと、すごく学ぶことが多かったですね。
 香月監督は、わたしが出演したパリ祭に来てくださり、それなりにシャンソンを歌っている姿を見て、シャンソン歌手を目指しながらも志半ばで家庭に入ってしまったというプロットを考えられたのではと思いました。ですから、収録のときも、上手に歌うのではなく、そうではなかった人がもう一度お稽古をして、人前で歌えるところまで漕ぎ着けたという歌でいいんだとか、やってみたかったことが実現したという歓びを表現できればという気持ちで挑みました。
 
 

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■世の夫を体現した真一役の橋爪功

――――夫婦のコミュニケーション問題を実にリアルに演じておられるのが、夫、真一役の橋爪功さんです。もしあの真一が高畑さんの家に夫としていたらどう思われますか?
高畑:早いうちに教育しておけばよかったと思うでしょうね(笑)。橋爪さんはNGが出ても「いいんだよー、どうやってもいいんだよー」といなすのですが、前作の金婚式のラストシーンで、夫婦の若い頃の思い出ムービーが流れたとき、横でだだ泣きしているんですよ。本当に可愛らしくて、全てをかっさらっていく素晴らしい俳優です。世のご主人は大概あんな風ではないかと思いますので、ぜひ、ご主人を映画に引っ張ってきて、「あなたはこれよ!」と。ご夫婦でも観ていただきたいし、親子でも観ていただきたい。家に篭っているお友達がいたら、ちょっと出かけないと声かけをしたり、ぜひお誘い合わせの上、劇場にお越しください!
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『お終活 再春!人生ラプソディ』(2024年 日本 118分)
脚本・監督:香月秀之
出演 : 高畑淳子 剛力彩芽 松下由樹 水野勝 西村まさ彦 石橋蓮司  
藤吉久美子 増子倭文江 LiLiCo 窪塚俊介 勝俣州和 橋本マナミ
藤原紀香(友情出演) 大村崑 凰稀かなめ 長塚京三 橋爪功
2024年5月31日(金)より全国ロードショー
公式サイト→https://oshu-katsu.com/2/
©2024「お終活 再春!」製作委員会  
 
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登壇者 左よりヤン・イクチュン、生田斗真、山下敦弘監督
 
 
 福本伸行、かわぐちかいじの原作を山下敦弘監督が映画化、雪山で遭難した山岳部OBの男二人が山小屋で避難する間に、驚くべき真実にたどり着く密室エンターテインメント『告白 コンフェッション』が、5月31日より絶賛公開中だ。
本作の公開を記念し、TOHOシネマズ梅田で開催された舞台挨拶では、W主演の生田斗真、ヤン・イクチュンと山下敦弘監督が登壇した。大阪のファンからはいつも熱を持って応援していただき感謝しているという生田と、キャリーケースを引きずりながら6時間大阪を散策し、裏路地の印象が深かったという韓国の名優、ヤン・イクチュン。そして、映画『味園ユニバース』の舞台で、自身もよく飲みに行ったという味園がなくなることに寂しさを感じるという山下監督。三人が濃密な撮影について語った内容をご紹介したい。
 

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―――いろいろな役にチャレンジしているが、浅井役を演じてみての感想は?
生田:ヤン・イクチュンさんとほぼ二人だけの芝居をさせていただけたのは、ワクワクした大きな箇所だし、イクチュンさんとの出会いは僕のこれからの俳優人生にとって、すごくいい影響をもらいました。韓国でイクチュンさんはよくコンビニ前のテーブルでお酒を飲むらしいんです。オンとオフというか、自分自身と役の切り替えを自由にやっているところに、いい影響をもらいました。
 
イクチュン:明日一緒に韓国に行って、コンビニの前で飲みましょう!
 
―――山下監督からのオファーがきたときについて教えてください。
イクチュン:最初にオファーをいただいてから(話が本格化するまで)かなり時間が経過していたので、どうなるのかと思いました。でも、一旦約束をしたことは必ず守るつもりで、変遷の過程も見守らせていただきました。撮影の中で苦労する部分や厳しい瞬間も多々ありましたが、山下監督や生田さん、スタッフのみなさんにサポートしていただき、キャストがベストを尽くす環境を作っていただけたと思います。
 
 
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―――原作はあるものの、映画化には長い時間がかかり、大変苦労があったそうだが?
山下監督:トータルで5年ぐらいかかり、シナリオも二転三転して長かったです。企画自体も僕の中では初めてのジャンルの作品だったので、ひとりでも多くの人に見て欲しいというのが正直な気持ちです。
 
―――原作は日本人同士の設定だったが、ヤンさんにオファーした経緯は?
山下監督:原作を映画化するにあたり、どうやって映画を作っていいかわからず、トータルで5年ぐらいかかり、シナリオも二転三転して長かったですが、まずイクチュンさんの映画を作りたいと思っていました。コロナ時期を挟み、イクチュンさんとオンラインでずっとやりとりをしていたので、クランクインでイクチュンさんが来日し、衣装合わせをしているのを見て、ウルっとしました。
 
生田:僕も、山下監督とイクチュンさんと会えたのがすごく嬉しかった。二人で握手をして「やっと会えたね」と抱き合ったんです。
 
―――ワンシチュエーションで、二人がずっと芝居をしていますが、演出のポイントは?
山下監督:僕の中では怖いお話ではあるけれど、二人の魅力をなるべく、時には人間臭く、時には可愛らしく、時にはめちゃくちゃ怖い感じになるように二人と相談しながら演出していきました。
 
―――それぞれの役作りについて、教えてください。
生田:自分自身で作り上げるというより、イクチュンさんの芝居が僕の感情を引きずり出してくれるので、とてもいい影響をもらっていました。
 
イクチュン:僕の方がエネルギーを発散し、生田さんが逃げ回る側でしたが、逃げ回るのもかなりエネルギーを使う役回りだと思います。不安や恐れを表現するわけですから。お互い相互作用をしながら、エネルギーを発散し、受け止める関係性があったため、いい映画が作れたと思います。
 
 
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―――役作りで頑張ったところは?
イクチュン:映画の表面では見えていない部分について、たくさんストーリーを考え演技に臨みました。見えていない部分が演技の根っこになると考えたからです。また、生田さんがどういうリアクションをみせ、どういう動きをするのか、細かく見守っていました。相手の反応を集中してみることに気を遣いましたし、おそらく生田さんも同じだったと思います。
生田さんのファンのみなさん、たくさん触ってしまってすいません!
 
―――ヒロインさゆり役、奈緒のキャスティングは?
山下監督:広告の仕事でご一緒したときから、いつかご一緒できればと思っていましたが、最初は引き受けてくれるのかと不安でした。さゆり役は、人物の背景が描かれていないので役者さんとしてはやりづらいと思います。初稿で三人の関係性を見せるため、大学時代の話を書いており、説明はないけれど滲み出るような演技をしてもらいました。実際、7割ぐらいは使わないけれど、シーンとしてお芝居を一連で撮った方がやりやすいと思い、長く撮っています。
 
生田:マグロの塊から中とろだけ取り出したような感じで、殺害シーンもすごく長く撮っていましたよね。
 
イクチュン:フィルム時代だったら、現場で叱られますよ。
 
山下監督:デジタルだからできました!
 
 
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最後に、
「魅力のある俳優たちの魅力を引き出すのが仕事だと思い、生田さん、イクチュンさん、奈緒さんの魅力が詰まった映画になっていますので、俳優たちの熱量のある芝居を楽しんでもらいたいし、二回三回と見てもらえる自信があります」(山下監督)
 
「この映画の現場は非常に限られた狭い空間だったので、僕たちも窮屈な気持ちを味わいながら演じましたが、これがまさに僕たちの演技の非常に重要な要素になっていますので、みなさんも窮屈感を感じ取っていただければと思います。タイトル通り、「告白」が制限された空間で行われており、(イクチュン監督作の)『息もできない』みたいな映画的な感性がありますので、ぜひお楽しみください」(イクチュン)
 
「大阪のみなさんと直接お会いできる機会ができ、本当に嬉しく思っています。人間の極限状態を表現したつもりです。みなさんの心の中に今日の映画が残り続けてくれることを祈っております」(生田)
と挨拶し、観客の声援に笑顔で応えた。
 
 山下監督初の密室を舞台にしたジャンル映画だが、息を呑むような展開の中にも、人間の可笑しさが滲んでいる。狂気の芝居をみせるヤン・イクチュンと、新境地をみせる生田斗真との強烈な化学反応をぜひ楽しんでほしい。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『告白 コンフェッション』(2024年 日本 107分)
監督:山下敦弘
原作:福本伸行、かわぐちかいじ『告白 コンフェッション』(講談社「ヤンマガMC」刊)
出演 : 生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒
2024年5月31日(金)より全国ロードショー
(C) 2024 福本伸行・かわぐちかいじ/講談社/『告白 コンフェッション』製作委員会
 
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写真左より司会の浜村淳、登壇者の大村崑、高畑淳子、勝俣州和、香月秀之監督
 
 
人生百年時代に人生を謳歌するための新しい「お終活」を提唱し、シニア世代に笑顔と勇気を与えた『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(21)がパワーアップ!青春ならぬ「再春」をテーマに大原家の新たな家族模様を描く『お終活 再春!人生ラプソディ』が、5月31日より絶賛公開中だ。
本作の公開を記念し、大阪のあべのアポロシネマで開催された舞台挨拶では、主演、大原千賀子役の高畑淳子をはじめ、タクシー運転手役の勝俣州和、介護施設利用者・木村役の大村崑と香月秀之監督が登壇。さらに映画の伝道師、浜村淳が司会で参戦し、登壇者平均年齢75歳のお終活トークが炸裂した。
 
(最初のご挨拶)

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高畑:昨日封切りで映画が漕ぎ出しました。誘い合って、お父様やお母様、ご友人など誘って、その後おしゃべりが弾む映画になっています。どうぞ可愛がってください。
 
勝俣:午前中に「旅サラダ」に高畑さんと出演し、映画の宣伝をしていたらレギュラーメンバーにギャグだと思われていて。ちゃんと舞台挨拶してます!本作ではみなさんを楽しませる役で出ています。
 

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香月監督:地元が大阪なので、友達がたくさん来ていてうれしいです。本作は第二弾で、第一弾『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』の一年後の話です。『お終活 熟春!〜』公開の3年前はコロナで映画館が閉まり、舞台挨拶ができなかった。子どものように思っている映画が旅立てなかったと悲しい思いでしたが、その後各地で自主上映していただき、一年後、自主上映で7万人近くの方にご覧いただけ、「ぜひ第二弾を!」とお声をいただいた。映画は選挙と同じで、みなさんがチケットを買っていただき、もりあげていただきたい。
 
大村: 92歳になりましたが、今が最高!喜劇役者が誰もいなくなり、わたしだけ元気でおれるのは幸せです。筋トレを初めて6年になりますが、みなさんにも筋トレをお勧めします!
 

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 ご挨拶が済んでから登壇した司会の浜村淳は、レギュラー番組時代の遺産相続コーナーでの話題をひとしきり話した後、「遺言書を書いておきましょう」と浜村流終活のススメをみっちりと伝授。一方、終活について浜村に聞かれた大村は「家では終活だらけ、だんだん嫁さんがやかましくなり、自分は静かになる。今までは反対で自分の方がうるさかったのに。この映画とよく似ている」と隣同士で座ったレジェンドのトークが炸裂。一方、シングルマザーとして二人の子どもを育てた高畑は「子どもが小さいときから、お母さんが死んだら見るノートを作っていました。最近も晩年どうやって暮らすか、食べていくかをよく考えます」。
 

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 同様にシングルファーザーの香月監督も「毎年元旦に、暗証番号やお金の預け先を必ず書き換えている」と子どものためにも万全の終活を行っていることを告白した。ただ本作の終活は、終わりに向けての活動ではないとい香月監督。「誰でも人生は終わるので、そこまでどう生きるかがこの映画のメッセージです。今からあと30年生きるのにどうするかを描きました」と作品の狙いを説明。浜村も「こういう身につまされる映画は関西で一番受けるんですよ」と、本作のヒットを予言した。
 

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 トーク途中でフォトセッションへの合図が出たため「これから(大村)崑師匠に舞台上で筋トレをしてもらおうと思っていたのに」と最後まで舌好調だった浜村の後、最後に挨拶した高畑は「第一弾のときは本作に出演してくださっている藤原紀香さんがお父さんを誘って見に行ってくださいました。今日ご覧いただいて、よかったなと思ったら、ぜひ誰かを誘って見に行っていただき、ご飯を食べて、感想を言って、悪口でも構いませんので、そんな風に映画が広がっていけばいいと思います」と語りたくなる本作の魅力をアピールした。映画を見ながら、自分ならどうしようかと、思わず重ねて見たくなる家族エンターテインメント。存分に楽しみ、そして語り合ってほしい。

(江口由美)
 
 

 
<作品情報>
『お終活 再春!人生ラプソディ』(2024年 日本 107分)
脚本・監督:香月秀之
出演 : 高畑淳子 剛力彩芽 松下由樹 水野勝 西村まさ彦 石橋蓮司  
藤吉久美子 増子倭文江 LiLiCo 窪塚俊介 勝俣州和 橋本マナミ
藤原紀香(友情出演) 大村崑 凰稀かなめ 長塚京三 橋爪功
2024年5月31日(金)より全国ロードショー
公式サイト→https://oshu-katsu.com/2/
©2024年「お終活 再春!」製作委員会  
 
 

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