写真左より司会の浜村淳、登壇者の大村崑、高畑淳子、勝俣州和、香月秀之監督
人生百年時代に人生を謳歌するための新しい「お終活」を提唱し、シニア世代に笑顔と勇気を与えた『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(21)がパワーアップ!青春ならぬ「再春」をテーマに大原家の新たな家族模様を描く『お終活 再春!人生ラプソディ』が、5月31日より絶賛公開中だ。
本作の公開を記念し、大阪のあべのアポロシネマで開催された舞台挨拶では、主演、大原千賀子役の高畑淳子をはじめ、タクシー運転手役の勝俣州和、介護施設利用者・木村役の大村崑と香月秀之監督が登壇。さらに映画の伝道師、浜村淳が司会で参戦し、登壇者平均年齢75歳のお終活トークが炸裂した。
(最初のご挨拶)
高畑:昨日封切りで映画が漕ぎ出しました。誘い合って、お父様やお母様、ご友人など誘って、その後おしゃべりが弾む映画になっています。どうぞ可愛がってください。
勝俣:午前中に「旅サラダ」に高畑さんと出演し、映画の宣伝をしていたらレギュラーメンバーにギャグだと思われていて。ちゃんと舞台挨拶してます!本作ではみなさんを楽しませる役で出ています。
香月監督:地元が大阪なので、友達がたくさん来ていてうれしいです。本作は第二弾で、第一弾『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』の一年後の話です。『お終活 熟春!〜』公開の3年前はコロナで映画館が閉まり、舞台挨拶ができなかった。子どものように思っている映画が旅立てなかったと悲しい思いでしたが、その後各地で自主上映していただき、一年後、自主上映で7万人近くの方にご覧いただけ、「ぜひ第二弾を!」とお声をいただいた。映画は選挙と同じで、みなさんがチケットを買っていただき、もりあげていただきたい。
大村: 92歳になりましたが、今が最高!喜劇役者が誰もいなくなり、わたしだけ元気でおれるのは幸せです。筋トレを初めて6年になりますが、みなさんにも筋トレをお勧めします!
ご挨拶が済んでから登壇した司会の浜村淳は、レギュラー番組時代の遺産相続コーナーでの話題をひとしきり話した後、「遺言書を書いておきましょう」と浜村流終活のススメをみっちりと伝授。一方、終活について浜村に聞かれた大村は「家では終活だらけ、だんだん嫁さんがやかましくなり、自分は静かになる。今までは反対で自分の方がうるさかったのに。この映画とよく似ている」と隣同士で座ったレジェンドのトークが炸裂。一方、シングルマザーとして二人の子どもを育てた高畑は「子どもが小さいときから、お母さんが死んだら見るノートを作っていました。最近も晩年どうやって暮らすか、食べていくかをよく考えます」。
同様にシングルファーザーの香月監督も「毎年元旦に、暗証番号やお金の預け先を必ず書き換えている」と子どものためにも万全の終活を行っていることを告白した。ただ本作の終活は、終わりに向けての活動ではないとい香月監督。「誰でも人生は終わるので、そこまでどう生きるかがこの映画のメッセージです。今からあと30年生きるのにどうするかを描きました」と作品の狙いを説明。浜村も「こういう身につまされる映画は関西で一番受けるんですよ」と、本作のヒットを予言した。
トーク途中でフォトセッションへの合図が出たため「これから(大村)崑師匠に舞台上で筋トレをしてもらおうと思っていたのに」と最後まで舌好調だった浜村の後、最後に挨拶した高畑は「第一弾のときは本作に出演してくださっている藤原紀香さんがお父さんを誘って見に行ってくださいました。今日ご覧いただいて、よかったなと思ったら、ぜひ誰かを誘って見に行っていただき、ご飯を食べて、感想を言って、悪口でも構いませんので、そんな風に映画が広がっていけばいいと思います」と語りたくなる本作の魅力をアピールした。映画を見ながら、自分ならどうしようかと、思わず重ねて見たくなる家族エンターテインメント。存分に楽しみ、そして語り合ってほしい。
(江口由美)
<作品情報>
『お終活 再春!人生ラプソディ』(2024年 日本 107分)
脚本・監督:香月秀之
出演 : 高畑淳子 剛力彩芽 松下由樹 水野勝 西村まさ彦 石橋蓮司
藤吉久美子 増子倭文江 LiLiCo 窪塚俊介 勝俣州和 橋本マナミ
藤原紀香(友情出演) 大村崑 凰稀かなめ 長塚京三 橋爪功
2024年5月31日(金)より全国ロードショー
©2024年「お終活 再春!」製作委員会