2022年4月アーカイブ
■本に囲まれた中にいる幸せ
■本も映画も名セリフで内容を掴む
■自分の置かれた状況を楽しむ
2022 年 大スクリーンで観るべき、“ベスト・オブ・ザ・ベスト”の至高の 1 本!
各界の”ベスト・オブ・ザ・ベスト”が集結!!
『トップガン』を愛してやまないおいでやすこが、
『ウマ娘 プリティーダービー』より
宣伝パイロット・マヤノトップガン役 星谷美緒、トウカイテイオー役 Machico
トップガンの”胸熱”ポイントを徹底ナビゲート!!
日本にただ一つ!"胸熱"巨大ヘルメット型スタンディも初お披露目!!
リアルな映像にこだわった迫力のスカイ・アクションシーンと、常識破りの伝説的パイロット・マーヴェリックと若きパイロット達が繰り広げる”胸熱”なドラマが期待を集める、全世界待望のスカイアクションムービー最新作『トップガン マーヴェリック』が、5 月 27 日(金)からいよいよ日本公開。ハリウッドのベスト・オブ・ザ・ベスト、トム・クルーズが 36 年間誰にも企画を渡さなかった渾身のハリウッド超大作が、ついに劇場に!36 年ぶりの最新作、いよいよ公開 36 日前!
この度、4 月 21 日(木)に、『トップガン』 を愛してやまない、おいでやすこがと、ウマ娘 宣伝パイロット・マヤノトップガン(星谷美緒)、トウカイテイオー(Machico)が登壇のカウントダウンイベントを実施いたしました!
イベントでは、筋金入りの映画好き・おいでやすこがのお二人が“ベスト・オブ・ザ・ベスト”アンバサダーとして登場!全世界がその公開を待望してやまない『トップガン マーヴェリック』の”胸熱ポイント”をエンジン全開で語り尽くしました! また、昨年に本作の“宣伝パイロット“就任が発表され大きな話題をさらった、「ウマ娘 プリティーダービー」のマヤノトップガン(星谷美緒)、トウカイテイオー(Machico)も参戦! 初公開のメイキング映像も公開されつつ、日本にただ一つしかない特製巨大ヘルメット型スタンディの除幕式を実施! 公開36日前を大いに盛り上げる華やかなイベントとなりました!
《『トップガン マーヴェリック』カウントダウンイベント 概要》
■日時:4月21日(木)19:00~19:40
■会場:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン7 (東京都千代田区有楽町 1-1-2 東京ミッドタウン日比谷4F)
■登壇者:おいでやすこが、星谷美緒、Machiko(敬称略)
★映画『トップガン マーヴェリック』公開カウントダウンイベント LIVE!
アーカイブ視聴<4/22(金)正午より配信・期間限定>:https://twitter.com/i/events/1512084581742047236
<イベントレポート詳細>
前作公開から 36 年。史上最高のパイロット、マーヴェリックはなぜトップガンチームに戻り、若きトップガンたちと共に前人未到のミッションに挑むのか?―いよいよ全世界待望の続編『トップガン マーヴェリック』の公開が迫る中、日米公開 36 日前を記念して執り行われた本イベントでは、本作の【ベスト・オブ・ザ・ベスト アンバサダー】に任命された、筋金入りの映画好き、おいでやすこがのお二人が登壇。開口一番、小田が「カウントダウンイベントに、どうも皆様、おいでやす~!」と軽快に挨拶を済ませ、こがけんも「大好きなトップガンの宣伝に携われるということで興奮しております!」と感慨深げにご挨拶。
本作の魅力を最大限に伝えるために今回のアンバサダーに就任した二人だが、こがけんは生粋のトップガンファンとして、この作品が伝説たるゆえんとなる”胸熱”ポイントを語り尽くす役目を担い、小田は戦闘機のエンジン音と同程度となる約 120db の発声量を武器に、映画ファン以外にもアピールする役目を担いイベントに臨んだ。
小田が持ち前の音量全開でキーワードを叫びつつ本作にまつわる【『トップガン』のココが凄い!】のキーワードトークを繰り広げる展開に。まず初めに数々の危険なアクションに挑んできたトム・クルーズ自身が劇中で本当に戦闘機に搭乗し、撮影に臨んだ【トム・クルーズ、凄いエピソード】では、いくつもの危険なスタントを自らこなしてきたトムのとんでもなさに、こがけんが「ジャッキーチェンが、スタントをもう出来ないとスタントマンに譲ったあたりのタイミングでトム自身がスタントをしだすという…考えられないですよ!このリアルが本当に凄いなと僕は思います」と驚愕。
続いて、【ベスト・オブ・ザ・ベストのスタッフが集結】というキーワードではトムの飽くなき情熱を支える偉大なるスタッフたちにフォーカス。途方もない費用と熱い想いをかけて作り上げられた、まさに最大級のスケールの本作に、最高級のスタッフが一堂に会したことについて、こがけんは 「ここまでのクリエイターたちが集結した本作は、絶対に間違いない作品だと思っています。まだ見ることができていないんですけど…(笑)」と述べ、“前人未到の一作”が作り上げられたことをアピールしました。
そして、続いてのキーワード【リアル追及のベスト・オブ・ザ・ベスト】では、本作に登場する戦闘機は、“実物”を使用し、トム・クルーズの徹底したこだわりによって、CG を使用せずリアルに飛行・撮影したという驚きのエピソードが。また、共演者たちにはトム監修のスペシャル訓練メニューも敢行されたことが明かされ、その徹底的なこだわりにはおいでやすこがの二人も脱帽しきり。加えて IMAX カメラを戦闘機のコックピットに6台搭載し、その万全の体制での撮影に思わず「ほかの映画にはない、特殊な体験になると思います。」とこがけん。小田も「映画の技術や CG が発達しているのに、こんなにリアルにこだわりまくって映画の歴史変わる感じしますよね」と述べ、かつてない映像体験を後押しするというエピソードの数々に思わず小田が「制作陣もトムに頭を抱えていたのでは!?でもだからこそ、これだけ凄い映画が作れたんじゃないかと思いますね!」と笑う一幕も。
その他にも、前作に登場したグースの息子・ルースターが登場するという胸熱ポイントでは、「1 作目で少し登場したあの子が!?」と小田が驚く場面がありつつ、アイスマンについての話題では、こかげんが「めちゃくちゃ好きなライバルキャラクター!」と述べ、「ヴァル・キルマーが再び登場すると知った時は本当にオーマイガー!」とステージ上で倒れこむほどに大興奮。マーヴェリックとアイスマンの関係性について「青島と室井的な感じですか?」と日本人にはおなじみとなる絶妙な例えを小田が披露し、会場に笑いを誘う場面も起こった。
数多くの胸熱ポイントをまとめてもらった後、小田がこの映画の魅力の総括を求められ「言えるか!こがけんが全部言うとるやないかい!」と気合の入った本作の数々のエピソードにタジタジの様子だった。
キーワードトークの後、つい先日解禁されたばかりの最新予告編を放映。迫力の映像においでやすこがの二人も「鳥肌がスゴイ!」と感動した様子。こがけんは「『トップガン』が公開された当時、米海軍航空隊への志願兵が増えたり、マーヴェリックの愛車kawasaki の Ninja や MA1、レイバンのサングラスなど、本当に社会現象でしたよね」と熱気を振り返ると会場も共感。
そんなトークの中、こがけんの口から今話題のスマホゲーム「ウマ娘」という単語が。同ゲームに登場する名馬「マヤノトップガン」について触れられると、ここから新たなゲストとバトンタッチすることに!そうして盛大な拍手の中登壇したのは、昨年に続き今年も日本のベスト・オブ・ザ・ベストなコンテンツとして人気を博しているゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」より、マヤノトップガン役 星谷美緒、トウカイテイオー役Machico のお二人!
登壇早々、MC より「マヤノトップガンの名前の由来は『トップガン』からですか?」と聞かれると、星谷は「はい!この名前は(マヤノトップガンの)馬主さんの好きな映画「トップガン」に由来していると言われてます!」とのこと。また、宣伝パイロット・マヤノ役の星谷をサポートするためにやってきた、トウカイテイオー役 Machico は「この映画が公開されていなかったら、私たちはこうして出会っていなかったかもしれません!繋がりというか運命のようなものを感じますね!」とステージは和気あいあいな雰囲気に!そんな中、前日 4/20 がトウカイテイオーの記念すべき誕生日だったということで、会場全体が祝福の拍手につつまれ、演じた Machico 自身も誕生日当日は SNS 上でイラストを描き祝ったと述べた。
いよいよ、本格的に宣伝活動が始動し、宣伝パイロットとしての活躍が期待される二人が「誇りを持ってつとめさせていただきます!」と宣言する中、なんとここで星谷が宣伝パイロットの任務として、本作の過酷な撮影の裏側を収めたトレーニングフィーチャレット特別映像を引っ提げてきたことを明かし、会場は大盛り上がり!豪華キャストたちが、過酷な訓練の後に実際に戦闘機に乗り、また戦闘機内での撮影は俳優自身がカメラを操作しつつ、演技も行ったというもので、二人はそのエピソードに触れ「私たち、声優が自分でマイクなどを調整しつつ演技するようなもの。凄いです!」と驚きの表情を浮かべ、本当に鳥肌がとまらない様子を見せた。
また、星谷は「これからも情報を発信していきます!5 月には、また特別な発表やスペシャルなコラボ企画をお届けできたらと思います!是非お楽しみに!」と、このコラボレーションに更なるサプライズがあることを匂わせ、今後の期待を煽りつつ、今後の宣伝パイロットとしての活動に意欲をみせた。1 作目ももちろん鑑賞しているという二人、星谷は「マーヴェリックがかっこよくて、イケイケな感じなのにグースとのシーンでは熱くなるものがあり…心を動かれることがすごく多かった!」と感嘆。Machico は「グースがすごく好きで、正反対の性格だからこそ、マーヴェリックとの男同士の友情やドラマに、惹かれました!」とマーヴェリックとグースが二人の推しであることが窺えた。
イベントの締めくくりには、おいでやすこがの二人が再び登壇し、4 人が勢ぞろいして賑やかなステージに。36 年越しの最新作、いよいよ公開まで 36 日となった本作から、"胸熱"仕様の巨大ヘルメット型スタンディ特別スタンディの除幕式を執り行うことに!除幕のスイッチをこの場を代表して星谷が押すと、戦闘機パイロットが被るヘルメットを模した特製スタンディが出現!ゴーグル部分から予告編が流れるという胸熱仕様のこのスタンディは、日本で唯一、TOHO シネマズ日比谷劇場ロビー内にて設置されるとのことで、会場は大いに盛り上がった。
そんな興奮も冷めやらぬ中、Machico が「こだわり抜いたリアルを早く映画館で、大きなスクリーン、大音量で楽しみたいと私自身も思いましたので公開を楽しみにしております! そして、「ウマ娘 プリティーダービー」宣伝パイロットとしてのマヤノトップガンの 活躍にも是非、注目していただきたいです! 応援よろしくお願いいたします!」とアピール、星谷も「ウマ娘でマヤノトップガン役が決まった時にはまさか、自分がこんな素敵な公開カウントダウンイベントに立たせて頂けるなんて思わず、本当に光栄です。前作は劇場で観ることは叶いませんでしたが、今作は迫力あるスクリーンで観られると思うと本当にワクワクしています。これからも、宣伝パイロットとして頑張っていきたいと思います!テイクオーフ!」と続けて締めくくり、公開まで待ちきれなくなること間違いナシの熱気に包まれた。
<STORY>
アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。しかし彼らは、ベスト・オブ・ザ・ベストのエースパイロット達をもってしても絶対不可能な任務に直面していた。任務成功のため、最後の切り札として白羽の矢を立てられたのは、伝説のパイロット“マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。記録的な成績を誇る、トップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と、組織に縛られない振る舞いから、一向に昇進せず、現役であり続けるマーヴェリック。なぜ彼は、トップガンに戻り、新世代トップガンと共にこのミッションに命を懸けるのか?大空を駆け抜ける興奮、そして“胸熱”な感動がここに!スカイ・アクション最新作がついに公開!
■監督:ジョセフ・コシンスキー『オブリビオン』
■脚本:クリストファー・マッカリー『ミッション:インポッシブル:フォールアウト』、他
■製作:ジェリー・ブラッカイマー『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、デヴィッド・エリソン
■キャスト:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、ヴァル・キルマーほか
■全米公開:2022 年 5 月 27日(金)
■原題:Top Gun Maverick
■配給:東和ピクチャーズ
■コピーライト:(C) 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
■公式サイト:https://topgunmovie.jp/
■公式 Twitter:@TopGunMovie.jp
■公式 Facebook:@TopGunMovie.jp
■公式 Instagram:@TopGunMovie.jp
ベスト・オブ・ザ・ベストの胸熱スカイアクションムービー5 月 27 日(金)~全国ロードショー
(オフィシャル・レポートより)
“映画”を愛するすべての人へ 巨匠チャン・イーモウが贈るラブレター
「私自身が感じている映画への追憶や想い そして情熱を表現した作品」
これまで3度米アカデミー国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が、5月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開いたします!
2021年トロント国際映画祭に正式出品され、大きな話題となった本作は、監督が長年映画化を熱望していた企画であり、その全体にあたたかく流れるのは、チャン・イーモウ監督の確かな”映画への愛”。
文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいくー。
主人公の逃亡者を演じるのは『最愛の子』『山河ノスタルジア』『オペレーション:レッド・シー』などで人気を博すチャン・イー。逃亡者と出会い奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女・リウの娘を演じるのは、本作が記念すべきデビュー作となる若手俳優リウ・ハオツン。さらに小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者・ファン電影に、実力派俳優ファン・ウェイ。時代の波に翻弄されながらも、映画をこよなく愛する魅力的なキャラクターを味わい深く演じてみせた。
■『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』
チャン・イーモウ監督メッセージ映像⇒ https://youtu.be/U89O-KkU3Ak
(左の写真:左からチャン・イー、リウ・ハオツン、チャン・イーモウ監督)
そして今回特別に撮影され、解禁となったチャン・イーモウ監督のメッセージ映像は、日本の観客にむけて「日本の皆さん こんにちは。チャン・イーモウです。『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』の監督です。今作が日本で上映されることを非常に嬉しく思います」という挨拶からスタート。
「映画には40~50年前の私の青春時代の記憶が描かれています。あの過酷な時代の中で、映画を観ることは正月のような一大イベントでした。物語は、あの時代を生きた人々の映画への強烈な渇望、映画がもたらした、人々の夢や未来への希望を表現しています。私自身が感じている映画への追憶や想い、そして情熱を表現した作品でもあります」と身振り手振りを加えながら、力強く語るチャン・イーモウ監督。
そして、「ご覧になった多くの方が、あの時代の映画と人々の関わり方や、歴史の記憶の中における我々の世代の青春や映画への夢に対して、共感していただけると思います」と続け、最後に「この映画がみなさんの心の中の何かに触れ、考えるきっかけになればと願っています。ありがとうございます」と語りかける。監督の言葉一言一言から、本作にかける熱い想いと映画愛が伝わってくるメッセージ映像は映画ファン必見!映画を愛する全ての人へ捧げる、巨匠からのラブレターをぜひ劇場のスクリーンで。
【STORY】
1969年―文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウ(リウ・ハオツン)だった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?
監督・脚本:チャン・イ―モウ 『妻への家路』
出演:チャン・イー 『オペレーション:レッド・シー』 リウ・ハオツン ファン・ウェイ 『愛しの故郷』
2020年/中国/中国語/103分/シネスコ
原題:一秒钟/字幕翻訳:神部明世
配給:ツイン
© Huanxi Media Group Limited
公式サイト onesecond-movie.com
2022年5月20日(金)~TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(オフィシャル・リリースより)
アカデミー賞®主演男優賞『ジョーカー』 ホアキン・フェニックス主演
×
『人生はビギナーズ』 マイク・ミルズ監督
×
『ムーンライト』『ミッドサマー』A24製作
『カモン カモン』
LiLiCo、よしひろまさみちが共感の連続!!
公開前トークイベントレポート!!!
「この映画をきっかけに、誰かと本気で向き合って、
訊いてみたこともないような話をしてみて」
ホアキン・フェニックス主演×マイク・ミルズ監督×A24製作の映画『カモン カモン』が、4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となります。本作の公開に先立ち4月6日(水)ユーロライブにて、映画コメンテーター・LiLiCoさんと映画ライター・よしひろまさみちさん登壇のトークイベントを開催いたしました。
◆日時:4月6日(水)
◆場所:ユーロライブ(渋谷区円山町1‐5 KINOHAUS 2F)
◆登壇者:LiLiCo(映画コメンテーター)/ MC:よしひろまさみち(映画ライター)
『ジョーカー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスと、『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズ監督が初タッグを組んだA24製作の映画『カモン カモン』の試写会が4月6日(水)都内にて開催され、上映後に映画コメンテーターのLiLiCoさんと映画ライターのよしひろまさみちさん登壇のトークイベントが開催された。
本作は、ラジオジャーナリストのジョニー(フェニックス)が妹に面倒を頼まれた9歳の甥っ子ジェシー(ウディ・ノーマン)との共同生活を通して、初めての子育てに戸惑いながらも、絆を見出していく姿を美しいもモノクロームの映像で綴った感動のヒューマンドラマ。
甥っ子との“想定外”の日々を描いた本作を観た感想を、LiLiCoさんは「自身を重ね合わさることがあった。子供って本当に色々考えてますよね」とコメント。よしひろさんは「お互い子供はいないけど、自分の子供の頃のことを思い出しません?」と質問すると、LiLiCoさんは同意し、「プラスお友達の子供たちのこともね。お腹にいるときから知っている彼らとお話しをすると、彼らすごく大人なんですよね。独身の時代とか、 “LiLiCoがフラれたよ”って親が子供に言ってるんでしょうね。そうすると5、6歳の子供が“なんでかな、LiLicoはキレイなのに”って言うの。親の言葉を受けて、自分の中で噛み砕いて、子供ながらに色んなことを考えて話しているんだろうね」と思い出を振り返った。
自身にも姪っ子と甥っ子がいるというLiLiCoさんは、「地球の反対側にいるので、遠い存在になったら嫌だなと思っている。私も叔母は、遠い存在だった。だからこそ自分はそうならないように、姪っ子たちに会ったときは頑張ってお話ししようと思っているし、この映画のジョニーと被っていることが多い」と主人公ジョニーへの共感を語った。一方で、ジェシーにも共鳴する場面も。「私が9歳のとき弟が生まれて、弟のお世話をするお母さんになった気持ちもあるけど、自分も本当はお母さんに甘えたい。どういう風に大人たちと接したら、私と真剣に接してくれるんだろうかと、まさに映画に出てくるような。甘えたいし我が儘でいたい、だけどどこか大人にならないといけないジェシーの気持ちがすごく分かる」と述懐した。
LiLiCoさんが好きなシーンに、ジョニーが子供へ「自分の親が自分の子供だったら何を教えたい?」と尋ねる場面を挙げると、よしひろさんは「自分の親がどう思っていたんだろうって、考えさせられたよね。もっと話を聞いていれば、もっと仲良くなれたかもしれない。もしこの映画が20年前に作られていたら、親に見せたかった。たらればを考えるときりはないんですけど、今あるものも大事にしたいって思えるのが、この映画をきっかけに出来るんじゃないかなって思う」と熱く語り、続けてLiLiCoさんも「私もお祖母ちゃんが亡くなる前にもっと話せばよかったなと未だに思う。何歳になっても、どこか離れてしまっても、例えどんなに話していても、もっと話しておけば良かったって皆が思うこと。だから家族や周りがご健在のうちに、ちゃんと話をしてくださいね」と観客に訴えた。
ジョニーとジェシーが関係を築くにあたり、2人の会話が重要になっている本作。よしひろさんは「難しい世の中じゃないですか。その中で会話って本当に重要」と強調。これに対し、LiLiCoさんが「全ての問題はコミュニケーション不足。カップルも夫婦関係も、コミュニケーション不足が原因」と重ねると、よしひろさんから「家でもこれだけ喋っているから、家でも円満なんですよね」とツッコミが入り、LiLiCoさんも思わず照れ笑い。「会話を大事にしてるの。話したくないこともあるけど、嫌われる勇気で会話する。でも、それを乗り越えたときに良いものが生まれる。家では、ご飯を食べるときはテレビもラジオも消す。夫婦で必ず向き合っている」と夫婦円満のコツを明かした。
『ジョーカー』の狂気のイメージから一転、甥っ子に振り回される主人公を自然体で演じたフェニックスについては、「実は、『ジョーカー』より『her』やこの映画のホアキンが好きなの。ジョーカー役より、本作のように普通を演じることの方が難しい」とLiLiCoさん。一方よしひろさんは、フェニックスの相手を務めたジェシー役のノーマンについて「イギリス人なのに完璧なアメリカ英語を話している。これまで天才子役は何人も出てきましたけど、この子は伸びしろが凄そう。将来の目標はティモシー・シャラメと公言している」と期待を語った。
ジョニーとジェシーの物語と並行し、劇中では所々、ジョニーによる子供たちへのインタビューシーンが織り込まれる本作。これらのシーンには、ミルズ監督の「すべての大人は子供と彼らの未来に責任がある」という強いメッセージが込められているが、このインタビューシーンについてよしひろさんは、「お先真っ暗な話ではない。これだけ情報過多な社会だと、子供たちの耳に環境破壊だとか色んな暗い話が入っている。それでも子供たちは希望を持っている。子供たちから教わることの方が多い」と説明。これにはLiLiCoさんも深く頷いた。
最後に、LiLiCoさんは「なかなかコミュニケーションがとれない世の中で、SNSなど便利なツールもいっぱいあって、繋がっている感じになっている。でも直接話さないと、自分を表現できなくなってしまう。この映画をきっかけに、電話でもいいから、家族や友達とか誰かと本気で向き合って、訊いてみたこともないような話をしてみると何かが広がると思う」と太鼓判を押し、よしひろさんは「映画のキャッチコピーにも“君の話を聞かせて”とあるように、まずは対話しましょうって思える作品。一言で伝わりきらない作品だからこそ、自分の言葉で伝えてほしい」と観客にメッセージを贈った。トーク終了後には、映画のポスターを真似たポーズを披露し、大盛り上がりでトークイベントは締めくくられた。
『カモン カモン』は、4月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
『カモン カモン』
【STORY】
NYでラジオジャーナリストとして1人で暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。LAの妹の家で突然始まった共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のためNYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが…。
監督・脚本:マイク・ミルズ 『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』
出演:ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン、モリー・ウェブスター、ジャブーキー・ヤング=ホワイト
音楽:アーロン・デスナー、ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2021年/アメリカ/108分/ビスタ/5.1ch/モノクロ/原題:C’MON C’MON/日本語字幕:松浦美奈
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公式サイト:https://happinet-phantom.com/cmoncmon/
2022年4月22日(金)~ TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
(オフィシャル・レポートより)