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舞台挨拶の最近の記事


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(左から、朝井大智、金子隼也、菊川怜、清水くるみ、篠原哲雄監督)



15年ぶりの映画出演となる菊川怜主演、日本の第一次産業を応援する映画『種まく旅人』シリーズ最新作『種まく旅人~醪のささやき~』が10月10日(金)より全国公開いたしました。


tanemakutabibito5-pos.jpg人間の生命を維持するために最も大切とされる「食」。その食を支える日本の第一次産業を応援するために、「映画を通して第一次産業の素晴らしさや豊かさを伝えていきたい」という想いのもとに製作が始まった『種まく旅人』シリーズ。シリーズ5作目となる本作は、兵庫県淡路島を舞台に、淡路島で作られる日本酒と兵庫県を代表的な産地とする酒米・山田錦にフォーカスし、そこにかかわる人々のものづくりの精神と現場で起きている問題や葛藤がリアルに描かれる。


主演は、昨年芸能活動を本格復帰し、8年ぶりのドラマ出演も話題となった菊川怜。日本酒を愛する農水省の地域調査官・神崎理恵を演じる。共演に金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行と実力派が脇を固める。監督は、本作がシリーズで2作目の監督となる篠原哲雄。


淡路島の土地で生きる人々の営みと葛藤、そして日本の第一次産業の現状を映し出し、そこに関わる人々の未来を照らす清々しく芳醇な感動作が誕生した。

この度、公開を記念して主演の菊川怜と、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、篠原哲雄監督が登壇の公開記念舞台挨拶を開催いたしました!


・日 時:10月11日(土)※上映後イベント

・会 場:TOHOシネマズ日比谷 

・登壇者:菊川怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、篠原哲雄監督  

M C:八雲ふみね  (敬称略)



tanemakutabibito5-10.11-kikukawa-240.jpg本作で実に15年ぶりの映画出演を果たした菊川さんは「私自身、映画出演が久しぶりで、しかも主演ということで、本当に撮影できるのかな? というくらい、忘れているような感じで、セリフは入るのかな…? という感じで、初挑戦くらいのイメージで臨みました」とふり返り「こうやって、みなさんに作品として見ていただける状態になれたのが、本当に感激で嬉しく思っています」と公開を迎えた喜びを口にする。


『種まく旅人』シリーズ第5弾となる本作だが、篠原監督がメガホンを握るのは2015年公開の第2弾『種まく旅人 くにうみの郷』以来、シリーズ2本目となる篠原監督は「塩屋俊監督が第1弾をつくられて、日本の食に関して、これこそが人間の生活の根本であるっていうところから始まったシリーズなので、こうして続いていることがとても貴重な映画ですし、これからも続いて、日本の食に対しての思いを深めていただきたいという思いで作っておりました」と感慨深げに作品、そしてシリーズへの思いを語る。


菊川さんは、日本酒を愛する農林水産省の官僚で、淡路島の酒蔵・千年一酒造を視察に訪れる神崎理恵を演じたが「淡路島の酒蔵に行って、みんなの心に種をまいて、それが育って花を咲かせ、やがて実を結んでいくところがヒューマンドラマとして描かれていて、農作物もすごく大事だし、人と人の交流も実を結んでいくという2本立てで、素晴らしい作品になっていると思います」と本作の魅力を熱く語る。


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金子さんは自身が演じた蔵元の若き跡継ぎである孝之について「自分も含めて、いまの20代の若い人たちは、悩んでいることをなかなか周りに相談できないところがあり、自分と重なるところでもあり、意外と等身大の自分と近いと感じました」と語り、演じるにあたってはもともと大好きだという日本酒について、勉強をして臨んだと明かす。

 

 

 

 

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唯一の女性の蔵人である夏美を演じた清水さんは「撮影に入る前に『とにかく体力勝負だよ』と言われていて、私はヨガもピラティスもやってるし、絶対に大丈夫だろうと思って少しだけ筋トレをして入ったんですが、重い米俵を運んだり、麹室もすごく暑くて…(苦笑)」と過酷な撮影を述懐。それでも現場は楽しかったようで「宿に帰って、みんなでごはんをつくって食べたりしていました」と明かし、朝井さんからは「寮母のようでした」と感謝と称賛の言葉を贈られていた。

 

朝井さんが演じた岡村は、職人ではなく、営業マンの役ということで「みなさんとは違って過酷ではなく、気楽な撮影でした」と飄々と語り、菊川さんからは「チャラい感じ(笑)」とツッコまれていたが、それでも「お酒をつくるにあたって、(酒米の)山田錦を育てるためのいろんな勉強をして、良いお米ができないと良いお酒はできないということを改めて教わりました」と真摯に語る。

 

「この日の登壇陣は、みんな「お酒が大好き(笑)!」(菊川さん)とのことで、それぞれにお酒がおいしいと感じるシチュエーションについて語ってもらったが、菊川さんは「(公開舞台挨拶が行われる)今日じゃないですか? 1年前にみんなで(撮影を)頑張って、こうやってお客様に見ていただき、味わっていただけることを考えながら飲む――今日ですよね。どんな味がするんだろう? という感じです」としみじみと語る。


金子さんはハイボールが大好きだと明かし「仕事が終わった後の一杯目のハイボール!」とニッコリ。一方、清水さんは日本酒は父とよく飲みます。(撮影の時に)千年一酒造でも買って、正月に父と飲みました」と嬉しそうに明かしてくれた。


tanemakutabibito5-10.11-asai-240.jpg.png「毎日飲むタイプ」だという朝井さんは「いままでは、酔えればいいと思って飲んでいたんですが、この映画を見、こんなに大変な過程を踏んで、いろんな方が関わったお酒をそういうふうに飲むのは申し訳ないなと思って、今後一切そういう飲み方せず、酒の味を楽しむことを重視していきたいなと思っています」と語っていた。


舞台挨拶の最後に、菊川さんは「この作品のテーマである日本の農業、第1次産業の素晴らしさを改めてエンターテイメントとして、ヒューマンドラマと一緒に感じていただけたらなと思います。私自身、いままでも食に感謝してきたつもりでしたし、日本酒もおいしくいただいてきたつもりだったんですけど、上辺だけで感謝していたと反省しました。今回の作品に関わらせていただいて、どれだけの人の努力と愛情と手間ひま、汗水がかけられて、消費者の元に届くのかということを知り、そして、それは当たり前じゃなくて、この先の未来にわたって確実にあるという保証はないものであり、みんなの力で守っていきたいものだと感じました。そして改めて食は人間が生きていくエネルギー、喜びであるということを感じたので、このテーマをみなさんにも持って帰っていただければと思います」と呼びかける。

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篠原監督は前作、本作と続けて淡路島を舞台に作品を撮ったが「まだまだ魅力的な土地で、南淡路もありますし、ぜひ次も淡路でやりたいです!」と宣言。「この作品は、伝統から新しい見方を模索していく映画です。日本には守っていかなくてはいけない文化があり、日本酒や食もそうですし、映画もそうです。映画はみなさんに見ていただいて、お客様によって育てられていくものだと思います。ぜひこれからも応援していただけたらと思います」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。


 


監督:篠原哲雄
脚本:森脇京子
エグゼクティブプロデューサー:北川淳一
出演:菊川怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行
撮影監督:阪本善尚 撮影:小林元
製作:北川オフィス
制作プロダクション:エネット
配給:アークエンタテインメント
©2025「種まく旅人」北川オフィス

公式サイト: https://tanemaku-tabibito-moromi.com/

2025年10月10日(金)~大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS、くずはモール)、イオンシネマ(京都桂川、加古川、明石)、元町映画館 ほか絶賛上映中!


(オフィシャル・レポートより)

 


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2019 年に初めての劇場アニメ『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を公開して以来、2023年に公開されたシリーズ第3弾までの累計観客動員数が300万人を超える”大ひっと”シリーズ『映画 すみっコぐらし』。シリーズ史上もっとも【あげあげ】︕︖ な最新作『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』が10月31日(⾦)に公開いたします。


本作の完成を記念したおひろめ試写会が10月8日都内で⾏われ、ナレーションを務める井ノ原快彦、本上まなみ、主題歌を担当する木村カエラ、監督のイワタナオミが登壇。そしてすみっコたちを代表し、とんかつ、えびふらいのしっぽ、しろくまが映画衣装でイベントに駆けつけました。


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“推し”すみっコのぬいぐるみを⼿にした⼦供やその保護者が会場を埋める中、井ノ原は本作の⾒どころについてまず大前提としてメチャクチャ可愛いです︕可愛い姿が所々にあるので、皆さんにとっての可愛いシーンや大好きなシーンを⾒つけてください。そして皆さんの家族や友達の事を考えさせてくれるようなシーンもいっぱいあります」とアピール。本上は「真上にある空には何があるんだろう︖みんなも⼀度は考えた事があると思いますが、雲の上には何があるのか、⾃分の想像を遥かに超えた世界が映画の中に描かれています。それに私はとても感動しました」と太鼓判を押した。

 

 

 


sumikko-10.8-kaera2.JPG『すみっコぐらし』ファンで“ほこり”推しの木村は主題歌のお話しをいただいたときは、嬉し過ぎて家の中に散らばっている『すみっコぐらし』グッズをかき集めて一人で喜びに浸りました」と喜色満面で、主題歌『君の傘』については「本作での冒険を⾒て感じた事、近くにいる大切な人は宝物だと思わせてくれる、そんな気持ちを歌詞に落とし込みました」と想いを述べていた。この主題歌に井ノ原は「⾃分のために歌ってくれているのか︖と思っちゃうくらいで、楽曲タイトルを知った時に『ああ…︕』と感激しました。映画を観た皆さんも口ずさみながら帰るはずです」と絶賛。本上も「おうじとおつきのコに寄り添っている曲なのに、まるで⾃分に寄り添ってくれているように感じました。優しく温かい曲で、映画にぴったりです」とお気に入りの様⼦。


イワタ監督は本作について「色々なステージをすみっコたちが冒険していきます。こんなキャラクターが出て来るの!?と思うキャラクターが出てくるので、その活躍もお楽しみください」と予告。そしてとんかつ、えびふらいのしっぽ、しろくまが映画衣装でステージに登場。⻩色い歓声に包まれた。


sumikko-10.8-500.JPGそんな中、シリーズ史上もっともあげあげ︕な本作にちなみ「最近気分があがった出来事」を発表。井ノ原は「今です、今しかない︕こんなに沢⼭の⼦供たちやお⽗さんお⺟さんが来てくれて、すみっコも監督もいる。皆さんに囲まれて今がテンションあげあげです」とニッコリ。本上も「あげあげは今日︕というのも木村さんに久々にお会いしたからです。木村さんのデビュー当時に番組でインタビューさせていただいて…。今日はとても感慨深いです」としみじみ。木村も「私も覚えています︕お会いするのが嬉し過ぎて最近の本上さんのことを調べてしまいました」と再会にあげあげ。さらに木村は「私の旦那さん、瑛太君が本上さんと作品で共演した時にお土産でもらったガラスの爪ヤスリを今でも使っています」と嬉しそうに報告した。


sumikko-10.8-kaera1.JPGまた「いっしょに冒険するバディになるならどのコ︖」との質問に井ノ原は「全員と新宿の街を歩きたい︕」と笑わせ、しろくま推しの本上は「しろくまと⼀緒に風呂敷に包まれてバルーンになって空に⾶んでいきたい」と妄想。木村は「ほこりが主役の大冒険︕でもほこりがカビになると戻らないので、ここでとんかつの出番です。空気をカラッとさせてカビたちをカラッとあげちゃう。カビが“焦げたほこり”になって帰って来る」と具体的なストーリーを提案していた。イワタ監督は「僕は横浜に住んでいるのでとんかつ、えびふらいのしっぽと中華街をお散歩したいな」と声を弾ませた。


最後に井ノ原は「最初から最後までほんわかして楽しくてドキドキする作品です。お⽗さんやお⺟さんがニコニコしていると楽しいでしょ︖それと同じでみんながニコニコするとお⽗さんもお⺟さんも嬉しい。それこそが幸せ。みんなが楽しければ⾃分も幸せ。自分が幸せだと皆も幸せ。そう思って明日からも暮らしていけるような作品です。みんなで帰りに感想を話しながら帰っていただきたいです」と呼び掛けた。本上も「大きなスクリーンで存分に美しい景⾊やすみっコたちの活躍と可愛らしさを味わってほしいです。空の⾊がとても綺麗なので映画館で満喫してほしいです」とアピールしていた。

 

また、会場に駆けつけたファンへ向けてもうひとつサプライズが︕入場者特典として「エビフライドンフィギュア」が配布されることが発表されました︕10月31日(⾦)公開初日から数量限定での配布となりますので、ぜひゲットしに劇場へお越しください。


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★1週目の⼊場者プレゼントが解禁︕

配布期間︓10/31(⾦)〜11/6(木)※なくなり次第終了
映画館で今しか⼿に入らないレアグッズ「エビフライドンフィギュア」が登場!
映画に登場する「揚げ物怪獣エビフライドン」がフィギュアになりました。
ぜひ劇場でゲットしてくださいね♪


『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』     

【ストーリー】

すみっコの町はここのところずっと雨ばかり。
そんなある日のこと、くもり空の上からとつぜん何かが落ちてきた︕
「だいじょうぶ︖」すみっコたちがかけよると、それは空の王国からやってきた〈おうじ〉と〈おつきのコ〉だった。 王国は今しんこくな⽔不⾜で、おうじはひとりで解決しようとがんばっているけど、おつきのコは⼼配そう。 ⽔不⾜を解決するためのヒントが「みずのしんでん」にあることを知り、すみっコたちも加わって、雲の上の大冒険にいざ、出発︕

 
ナレーション:井ノ原快彦 本上まなみ 主題歌︓木村カエラ「君の傘」(ELA/Victor Entertainment)
原作:サンエックス
監督:イワタナオミ
脚本:角⽥貴志(ヨーロッパ企画)
美術監督:日野⾹諸⾥
アニメーション制作:ファンワークス
配給:アスミック・エース
コピーライト︓©2025 日本すみっコぐらし協会映画部
【映画すみっコぐらし公式X】 https://x.com/sumikko_movie
【映画すみっコぐらし公式Instagram】 https://www.instagram.com/sumikko_movie/

2025年10月31日(⾦)~全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

 


koiyamai-10.7-550.JPG(左から、廣木隆一監督前田敦子、長尾謙杜、山田杏奈、石原慎也様(Saucy Dog))


アスミック・エース配給にて、映画『恋に至る病』を今秋10月24日(金)に全国公開いたします。原作は、ミステリ・サスペンスジャンルと恋愛ジャンルを縦横無尽に横断する俊英作家・斜線堂有紀による小説『恋に至る病』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)。2020年3月末に発売するや否や、TikTokの書籍系アカウントによる紹介動画の再生回数が200万回を超える大反響を記録し30回を超える重版を繰り返している話題作です。そんな衝撃の恋愛小説を実写映画化。興行収入13億円の大ヒット作『月の満ち欠け』で第46回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した廣木隆一監督がメガホンをとります。


koiyamai-pos.jpgW主演として内気な男子高校生・宮嶺望を演じる長尾謙杜は、現在ライブツアー中で、来年にはドームライブの初開催を控える人気グループ「なにわ男子」の最年少メンバー。俳優として『おいしくて泣くとき』での劇場用映画初主演をはじめ、『室町無頼』『俺ではない炎上』、そして本作での主演抜擢と今年だけでも計4作品の出演を果たした最も旬な若手俳優です。長尾とともにW主演として寄河景を演じるのは山田杏奈。2016年のスクリーンデビュー以降、『ミスミソウ』『小さな恋のうた』『山女』などで着実にキャリアを重ね、『ゴールデンカムイ』『正体』にて第48回日本アカデミー賞優秀助演女優賞・新人俳優賞をW受賞。卓越した演技力で知られる彼女が本作で魅せる“殺人犯へと変わりゆく恋人”という二面性のある役柄は、まさに映画ファンが求める次なる挑戦と言えます。


不器用で一途な初恋、同級生の不審死と恋人への恐ろしい疑惑、抑えられない純粋な想い。ふたりがたどり着く、〈切なすぎるラスト4分〉と〈明かされる彼女の本心〉とは? “この秋、最もピュアで刺激的なラブストーリー”にご期待ください。


この度、キャスト・主題歌アーティスト・監督が登壇となる完成披露舞台挨拶を行いました!

本作初お披露目の場には、W主演の長尾謙杜、山田杏奈に加え、不審死事件を追う刑事役の前田敦子、さらに、本作のために主題歌「奇跡を待ってたって」を書き下ろしたSaucy Dogギター・ボーカル石原慎也、そして廣木隆一監督をはじめ、豪華キャスト陣とスタッフが集結。会場は、本作品をいち早く鑑賞する観客で賑わい、登壇者たちがレッドカーペットを華やかに彩りました。本作のコピーに因み、純愛とも洗脳とも思えるほど一途に《いま何よりも愛してやまないこと》などのトークも披露。
 


◆実施日:10月7日(火) 18:20~19:00 ※上映前イベント

◆場所: 有楽町朝日ホール (〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F)

◆登壇者(敬称略): 長尾謙杜、山田杏奈、前田敦子、石原慎也様(Saucy Dog)、廣木隆一監督



koiyamai-10.7-長尾謙杜.JPGイベント開始直前に流されたのは、これから始まる舞台挨拶鑑賞に際しての注意事項を説明するナレーション。その声をよく聞いてみると、長尾、山田、前田、そして石原によるものだった。この粋な演出に会場からは「ええ?」「まじ?」「凄い!」などと拍手喝采。その直後、キャスト&監督陣が客席内左右の扉から順番に登場!客席の間に敷かれたレッドカーペットを歩いてのステージ登壇となった。


内気な男子高校生・宮嶺望を演じた長尾は、念願の初披露に感慨無量。「こうやって完成披露を迎える事が出来て嬉しい気持ちでいっぱいです。これまでにないラブストーリーになっていると感じています。ラブストーリーの恋愛部分だけではなく色々なものが詰め込まれていますし、観ていただく方によっては色々な感想が出てくるのではないかと思いますので、それを皆さんで共有して楽しんで欲しいです」と挨拶した。


koiyamai-10.7-山田杏奈.JPG宮嶺が転校してきた学校の人気者・寄河景役の山田は「初めて皆さんに観ていただくという事で楽しみにしています。撮影は約 1 年前の暑い時期に行っていましたが、スタッフ・キャスト一丸となって詰め込んだ色々な感情を皆さんにお届けできたらと思っています」と笑顔を弾けさせた。


長尾と山田は 3 年ぶりの共演。長尾は山田の印象について「素敵に成長されている。落ち着いていらっしゃるけれど、ふとした時に無邪気に笑う姿や少女の部分が残っているのが素敵だなと思いました。3 年前は僕が 10 代だったので『姉さん!』という感じが強かったけれど、今回改めて共演してみて当時よりも会話をしたり、楽な感じで撮影が出来ました」と信頼しきり。3 年前の初対面時を「撮影初日にご挨拶したら『あ、タメ語でいいよ!』と言われて。『ああ、姉さんだ!』と思った」と懐かしそうに振り返った。一方、山田も「良い意味であまり大きくは変わっていなくて、3 年前は 10 代でなにわ男子としてデビュー前だったので、今回お久しぶり!と言われて嬉しかったです」と再会を喜んでいた。


koiyamai-10.7-前田敦子.JPG前田と廣木監督も映画『さよなら歌舞伎町』以来11年ぶりの顔合わせ。廣木監督が「早いね~!」と驚くと、前田も「あっと言う間ですね!」とビックリ。前田が「監督がいると、いい緊張感があって現場が締まる。普段は優しい物腰で話してくれるけれど、演出の時はキリっとする。その二面性が刺激的で好きです」と久々の印象を述べると、廣木監督も「あっちゃんが刑事役ですよ?今まで見たことのないあっちゃんが見られます。それが僕の中では面白かった」と見どころを挙げていた。


宮嶺と景のクラスメイト・根津原が殺された事件を捜査する刑事・入見遠子を演じた前田との取り調べシーンについて長尾は「撮影中は思わなかったけれど、完成作を観た時に『俺、あっちゃんに取り調べされている…』と思った。小さい頃からテレビで見ていたので『俺、あっちゃんに取り調べされる時が来たんだ…』と嬉しかった」と大感激。前田はその素朴さに「可愛い感想で嬉しい」と目を細めていた。


koiyamai-10.7-石原慎也(Saucy Dog).JPG主題歌「奇跡を待ってたって」を書き下ろしたSaucy Dogのギター&ボーカル・石原は、楽曲誕生の背景について「この映画を観て僕が感じたのは、人の愛し方はそれぞれだと。自分も育って来た環境が違ったら寄河景のような行動を起こしていたのかもしれない。そんな思いを含めて、愛し方は人それぞれという思いを込めて作りました」と解説。長尾は主題歌について「映画にピッタリ!今も聴いています」とお気に入りの様子で、山田も「最後に流れる曲がそれなしでは考えられないくらい、一つの演出のようになって力を頂いた」と絶賛していた。



本作のコピー「君は、僕のために人を殺したの?」にちなんで《まさか自分のためにしてくれたの!?》と最近驚いたことを発表。

長尾はカフェの店員が書いてくれた「応援しています」というメッセージをあげて「そうやって僕に気づいてくれてメッセージを残してくれるのは嬉しい。一日がそれで始まると、頑張ろう!と思える」としみじみ。山田は「実家に帰省して東京に戻る時に、母と弟が埼玉から東京の家まで送り届けてくれたこと」と家族愛に感謝。一児の母である前田は「先にお風呂から上がった小学生の息子が私のバスタオルを『ハイ!』と差し出してくれた時にキュンとしました。私がそれを喜んだら毎日やってくれて癒されております」とすっかりママの顔。石原は「DMで送られてくるファンからのメッセージ。それを読んで今日も曲作りを頑張ろう!と思える。メッセージは全部読んでエゴサもします」と明かしていた。


作品の内容にちなんで《いま何よりも愛してやまないこと》を発表。

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長尾は「ライブで行った静岡でお茶パックを買って、1 年くらい緑茶にハマっています。自販機でも心の中で『俺は日本人だから…』と思いながらお茶を選ぶ」と偏愛を語り「温かいお茶よりも冷たいお茶の方が年齢的にも好き。僕はまだキンキンに冷えた方が好き」と得意顔だった。山田は「ベランダにリクライニングチェアが置いてあって、そこでリラックスしていると時間が溶ける。今の時期がとても良いです」とお気に入り。前田は「息子とハマっているのはお香を焚いて寝る事。いい匂いだねと言いながら寝るのが幸せ」とうっとり。石原は「お酒」と明かすと、廣木監督も「僕もです」と共感していた。


 

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最後に主演の山田は「純粋なラブストーリーではない、色々な見方をしていただける作品です。これはこう!と決める事が出来ないものが世の中にはあって、本作を観てその気持ちや感覚に触れていただきたいです」とPR。長尾は「この映画はシーンがコロコロと変わっていくのが特徴的で、それもすべて宮嶺望と寄河景が出会うことによって変わっていくものなのかなと感じます。僕は人と人との出会いが大きな影響を周りに与える事をこの映画で学びました。なのでこうして今日皆さんと出会えたことも素敵な事ですし、この映画に出会っていただいて皆さんに素敵な事が起きればいいなと願っています。ぜひ皆さんも“恋に至る病”にかかってください!」と大盛況のイベントを締めくくった。
 


出演:長尾謙杜 山田杏奈
   醍醐虎汰朗 中井友望 中川 翼 上原あまね 小林桃子 井本彩花 真弓孟之(AmBitious)
   忍成修吾 河井青葉 / 前田敦子
監督:廣木隆一 『月の満ち欠け』
脚本:加藤正人 加藤結子
原作:斜線堂有紀『恋に至る病』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
音楽:加藤久貴
主題歌:「奇跡を待ってたって」Saucy Dog(A-Sketch)
制作プロダクション:アスミック・エース ダブ 配給:アスミック・エース
コピーライト:Ⓒ2025『恋に至る病』製作委員会 映倫指定:PG-12
公式サイト:https://koiniitaruyamai.asmik-ace.co.jp/
公式X:@KiY_movie 公式Instagram・TikTok:@kiy_movie

2025年10月24日(金)~TOHOシネマズ(梅田、なんば、二条、西宮OS他)、MOVIX(堺、京都、あまがさき他)、ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)


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(左から、丸本凛、武田梨奈、向井宗敏監督)


・開催日:2025年10月5日(日)

・場 所:TOHOシネマズなんば

・登壇者:(敬称略)武田梨奈、丸本凛、向井宗敏監督



元特殊急襲部隊隊員にして主婦、そして⺟…

彼⼥が挑むタイムリミット“午前6時まで”の

ノンストップ・クライムアクション︕︕


アメリカの映画祭「Fantastic Fest」で最優秀主演⼥優賞を獲得したキャリアを持つ、唯⼀無⼆のアクション俳優・武⽥梨奈が演じるのは、6歳の娘を持つ⺟親の⻑瀬 綾
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綾はかつて特殊急襲部隊(通称SAT)の⼀員として最前線で任務を遂⾏していたのだが、”ある理由”から辞職し、娘と夫と3⼈で幸せな⽣活をしていた。ある⽇、かつての後輩の咲良(丸本凛)から突然失踪した弟、隼⼈(りゅうと)の捜査の⼿伝いを依頼される。すでにSATを辞めている上に家族の時間を⼤切にしたい綾は返事に迷うのだが、娘が眠っている深夜から明け⽅までの間だけ協⼒することを承諾し捜索を開始する。その過程で隼⼈が犯罪に巻き込まれている痕跡を発⾒する。それをきっかけに、綾は犯罪組織と壮絶な戦いを繰り広げる―


綾と捜査を共にする咲良役を若⼿⼥優の丸本凛、NETFLIXで世界的に⼤ヒット中のドラマ「地⾯師たち」の好演が評判を呼ぶ駿河太郎が暗躍する半グレ組織のリーダーを演じ、さらに萩原聖⼈、加藤雅也のベテラン勢から辻千恵や平埜⽣成らの個性ある実⼒派が集結。監督には映画「⾵のたより」「夏の夜空と秋の⼣⽇と冬の朝と春の⾵」の向井宗敏


キャンペーン最後の舞台挨拶が、本当にここ(⼤阪)でよかった︕

10⽉5⽇、TOHOシネマズなんばにて、本作の舞台挨拶が⾏われ、主演の武⽥梨奈さんはじめ、丸本凛さん、向井監督が登壇されました。



映画上映後、⼤勢の観客で埋まった会場にやってきた武⽥は「本⽇はたくさんの映画が上映している中、この映画を選んでいただき、ありがとうございます。昨⽇今⽇と舞台挨拶をして ここが6か所⽬です。今⼀番リラックスした状態で、喋れると思うので、⼀緒に楽しんでいただけたらと思います。」と挨拶。会場からの⼤きな拍⼿を受けた。また、丸本はずっと緊張して舞台挨拶をしてきましたが、本⽇最後の⼤阪で、最後まで皆さんに楽しんでいただけるようにしたいです。よろしくお願いします。」とリラックスした様⼦で挨拶。


⼤阪の印象について聞かれた武⽥は「数週間前にも⼤阪アジアン映画祭で来たばっかりで、もちろんプライベートでもきますし、⼤阪は⼤好きなので最後にここに来られて嬉しいです。本当に最後がここでよかったです」と語った。


アクションシーンが⼤変だったのではと問われ、向井監督から武⽥への要求として「キレイな蹴りとか、キレイなアクションは⾒たくなかった」と話すと、それを受けて武⽥も、「泥臭くて、本当に痛々しいものだけを⾒せてほしいと⾔われたので、アクション監督の遊⽊さんと⼀緒に試⾏錯誤しながらやらせていただきました。本当に蹴ったりもしています」と本作の本格アクションの魅⼒について明かした。 そんな武⽥のアクション⼥優としてのすごさとは︖という質問には、丸本が、「本番でも、梨奈さんのアクションって、本当に今、⾏われてるんだ、という(⾵に驚く)くらいリアルなアクションだったので。本当にそれがすごいなと思いました」としみじみ。


最後のコメントを求められた武⽥は「まだ映画は始まったばかり。まだまだわたしたち⾃⾝も、これから映画を広めるためにもっともっと頑張らなきゃいけないですし、広まったらいいなと思っています。今⽇観てくださった皆さん、何か⼼に残るものや、気になること、良いことでも良くないことでもいいので、この映画に触れていただける機会を与えていただけたらうれしいなと思います」と会場に呼びかけ、イベントを締めくくった。
 


出演:武⽥梨奈 駿河太郎 萩原聖⼈ 辻千恵 平埜⽣成 丸本凛 加藤雅也
監督:向井宗敏
脚本:YOSHIZAWA 脚本協力:光伸春
主題歌:⽚寄涼太(GENERATIONS) 「朝⽇のように、夢を⾒て」 (rhythm zone)
エグゼクティブ・プロデューサー:⾼⽊雅共
エグゼクティブ・映像ディレクター:⾼畠彰
配給:ギグリーボックス
©2025 aexinc.
2025年作品/カラー/上映時間:77分
公式サイト:https://by6am-movie.com/

2025年10⽉3⽇(⾦)~TOHOシネマズ⽇⽐⾕、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条)、OSシネマズミント神戸 他絶賛公開中︕


(オフィシャル・レポートより)





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(左から、志賀司、岩橋玄樹、加藤雅也、チャールズ・グラバー)


『辰巳』『ONODA 一万夜を越えて』で鮮烈なインパクトを残した遠藤雄弥を主演、『ソローキンの見た桜』の井上雅貴監督による映画『男神』が、9月19日(金)より絶賛公開中です。


この度、10月5日(日)に、大ヒット御礼舞台挨拶イベントを実施、アーティストとして日本にとどまらず、世界で活躍、本作で映画初出演にして、自身初の映画テーマ曲を手掛けることとなった岩橋玄樹、共演者の加藤雅也チャールズ・グラバー、エグゼクティブプロデューサーの志賀司が登壇し、観客の皆さんに感謝の気持ちをたっぷりと語っていただきました。


日本での公開に続き、「レンブルク国際映画祭」や「日本クロアチア映画祭」など、海外映画祭のコンペティション部門に正式招待が決定するなど、国際的な評価も高まっている本作。当日は、世界中から日本にお越しの皆様にご覧いただけるように、特別に【英語字幕版】にて上映。


イベントでは、国際的にアーティスト活動を展開し、劇中でも流暢な英語を披露している岩橋玄樹が、大ヒットの感謝の気持ちについて、英語でのスピ―チを披露いたしました!
 


■日時:10月5日(日) 午前11:42~12:12  ※上映後イベント

■会場:シネ・リーブル池袋 スクリーン1 (東京都豊島区西池袋 1-11-1 ルミネ池袋 8F) 

■登壇者(敬称略):岩橋玄樹、加藤雅也、チャールズ・グラバー、志賀司



岩橋が手がけたテーマ曲「Bless me」が場内に流れる中、岩橋、グラバー、加藤、志賀プロデューサーが登場すると、大きな拍手と歓声が湧き起こる。この日は英語字幕上映だったこともあり、登壇者は英語でスピーチをし、その後自身で日本語に訳すというスタイルでの冒頭挨拶が行われた。


otokokami-10.5-岩橋玄樹.jpg岩橋は「建設現場で働く山下裕斗役を演じました」と笑顔で挨拶を始めると、本作がYouTubeの人気サイト「怖い話 怪談 朗読」にて朗読され注目を集めたエピソードを原案にして映画化されたことに触れ、「YouTubeで人気のある作品が映画になって、その映画へのオファーはうれしかったし、びっくりしたし、ハッピーでした!」とオファー時の心境を振り返る。続けて「映画出演は初めてで、僕にとってはスペシャルなプロジェクト。意味のある映画に出演できて幸せだなと思いました」と参加へのよろこびを噛み締めた岩橋は「ファンタジー、ホラー、家族愛の要素など、たくさん入っているので、注目して観てもらえたと思います」と上映後の観客に問いかけ、家族を守ることへの葛藤なども描かれていると見どころを補足した上で、「日本のカルチャーやヒストリーが含まれています。すごく愛している映画でこの場所に立てて光栄に思っています」と語り、大きな拍手を浴びていた。


otokokami-10.5-加藤雅也.jpg「ストーリーについては玄樹くんが話してくれたので、僕は演じたキャラクターについて話します」とした加藤は「僕が演じた山伏という役は、お坊さんのひとつで、生き霊、悪い霊と戦う人です。紫色の着物を着た時は特別な人と戦う時です」と劇中で紫色の衣装を着て戦っていた理由を説明。上映後の舞台挨拶で観客が内容を踏まえていることもあり、加藤は役どころのみをシンプルに紹介した。


アーサー考古学教授役のグラバーは「とてもユニークな映画です。ただのホラー映画とは違う、謎がいっぱいの映画です。日本だけじゃなく、海外にアピールする力のある作品だと思います」と本作が国内外に受け入れられる作品だとおすすめした。


志賀プロデューサーは日本語字幕上映を行った理由について、「インバウンドで海外のお客さんがたくさん日本に来ています。日本で最新の映画を字幕付きで楽しんでほしいという思いがあり、実現できてうれしいです」と満足の表情を浮かべながら説明。すでに第24回オレンブルグ国際映画祭(ロシア)コンペティション部門へのノミネートや、第3回クロアチア映画祭ではコンペティション部門に入選するなど、国際的な評価も高まっていることに触れつつ、「賞を獲って、みなさんに素敵なニュースをお届けできればと思っています!」と意気込みを見せていた。


otokokami-10.5-チャールズ・グラバー.jpgイベントでは、今年の「ゆうばり国際ファンタスティック思い出映画祭」への「男神」の正式出品が決定したこと、さらに、岩橋がニューウェーブアワード賞を受賞したことも最新ニュースとして発表された。加藤、グラバー、そして観客からの「おめでとう!」の声に岩橋は満面の笑みを浮かべ「一生懸命やりました。初めての映画なので右も左も分からなかったけれど、頑張ってよかったと思っています」と深々とお辞儀。続けて「1年前に撮影した映画が公開され、映画館で作品のパワーが伝わっているのを感じられるのはすごくうれしいです」と舞台挨拶で直接観客から感じる熱量にも触れた岩橋は、「北海道に行かなくちゃ!」とニコニコしながら、「みなさんがいてくれたから、みなさんが観てくれたからこそ。みなさんのおかげなので、感謝しかないです!」と支えてくれたファンや作品に携わったすべての人に心からの感謝を伝えていた。


加藤は「僕が演じた山伏の横にいつもピッタリついているお弟子さんのような方が、実は本物」と説明。加藤が本作に登場する護摩焚きシーンのために、自ら修行に出向いたことはこれまでの舞台挨拶やキャストのインタビューなどで明らかになっている。「お焚き上げの形などもいろいろ相談しました」と伝え、「特別に何をやったという感じはないけれど…」と謙虚に語りつつも、本番は1回しかできないため、事前にはかなりこだわって見せ方などの研究をしたとも話していた。加藤は岩橋のギャップに驚いたそうで、「本当によくやったと思います。普段はこんなに綺麗な子なのに…」と岩橋を見つめ、肩に手を乗せて労う。続けて、「このビジュアルを見たら、『どこに出てた?』ってなります(笑)」と役になりきっていた岩橋に感心しつつ、「こんなにかっこいいなら、イメージは崩したくないはずなのに。あれだけできるのはすごい!」と大絶賛していた。


otokokami-pos.jpg「ストーリーもカメラワークなど撮り方も、テーマも面白い映画です。謎もとても重要です」と話したグラバーは「僕が出ているから、ではなく面白い映画として友達に紹介しています!」と作品そのものにも魅了されている様子だった。「苦労より、やって良かったという気持ちが強い」と撮影を振り返った志賀プロデューサーは映画初出演の岩橋の対応力について「初めてなのに本当にすばらしい。グラバーさん演じるアーサー教授との英語のシーンもスムーズにできて、アドリブも入るほどで」と感心。このシーンの撮影前日に食事に行った際には、岩橋が台本を手に英語のセリフを一生懸命覚えていたそう。しかし、実際の撮影はグラバーによるアドリブが展開。グラバーとは撮影以外でもたくさんコミュニケーションをとっていたという岩橋が「英語でのアクティングの仕方などを教えてくれました。アドリブになったけれど、裕斗としての感情で英語を話すのは(シーンの)いいアクセントになりました」と充実感を滲ませるとグラバーは「台本とは全然違うセリフです」と念押し。すると志賀プロデューサーは「英語のセリフがとても自然。表情も活き活きしている!」と、岩橋の英語でのアドリブ芝居を称賛。さらにグラバーは普段の岩橋について「とても普通です。エゴがない。鼻も高くない。撮影前に彼がとても有名な人であることを知らなかったけれど、本当に普通の人。とてもいいことだと思います」と感想を伝えた。


「ひとつ苦労したのは…」と切り出した志賀プロデューサーはずっと同じ場所で撮影していたため、岩橋の出演がSNSでバレつつあったことだと明かす。「バレそうになったこともあったけれど、黙っていてくれてありがとございます」とファンに感謝した岩橋だったが「オフの日もあんな感じでいたので、そこまでバレることはなかったです」と裕斗役の雰囲気でオフの時間を過ごしたことが、功を奏したとも語っていた。イベント終盤には、クライマックスのシーンはスケジュールや予算の関係で一晩で撮りきらなければいけなかったと打ち明けた志賀プロデューサーが、加藤の護摩焚きシーンや岩橋のアドリブシーンも含めて、全体的にスムーズな撮影が進行するよう、キャスト・スタッフが頑張ってくれたことに、改めて感謝をする場面もあった。


最後の挨拶で岩橋は「海外も含めていろいろなところで観てもらえているようで、とてもうれしいです」と微笑み、「初めての映画が『男神』でよかったです。まだまだ上映しているので、英語字幕バージョンも10回以上は観てもらって(笑)、周りの人に広めてください!」と呼びかけ、大ヒット御礼舞台挨拶イベントを締めくくった。
 


映画『男神』の英語字幕版上映が決定!

10月10日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷にて【1週間限定】でご覧いただけます。10月5日(日)にシネ・リーブル池袋で行う英語字幕版上映は、チケットが完売となりました。その反響を受け、また海外からお越しのお客様をはじめとするインバウンド需要にもお応えし、このたび渋谷での上映が実現いたしました。

ぜひこの機会に、英語字幕付きで映画『男神』をお楽しみください!
なお、上映スケジュールは決まり次第、劇場HPに掲載されますのでご確認ください。

・上映劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷

・上映期間:2025年10月10日(金)~10月16日(木) ※1週間限定

・上映形態:英語字幕版


【ストーリー】

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全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田の息子も忽然と姿を消してしまう。その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起きる得体のしれない恐怖と狂気、家族の悲劇を描くファンタジーホラー。

【CAST・STAFF】
遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ 沢田亜矢子 加藤雅也(特別出演) 山本修夢 塚尾桜雅 アナスタシア すずき敬子 大手忍 チャールズ・グラバー 藤野詩音 齋藤守 清水由紀(友情出演) 永倉大輔(友情出演)
監督・脚本:井上雅貴 原案:「男神」(八木商店)
ロケ地:愛知県日進市、岐阜県下呂市 協力:高山市、飛騨・高山観光コンベンション協会
2025年/日本/93分/カラー/シネスコ/5.1ch
配給:平成プロジェクト/配給協力:東京テアトル
©2025「男神」製作委員会

公式サイト: https://otokogami-movie.com/

2025年9月19日(金)~全国にて絶賛上映中!


(オフィシャル・レポートより)

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 歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公の新たな世界との出会いを描いた金原ひとみの原作小説を松居大悟監督(『くれなずめ』『ちょっと思い出しただけ』)が映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』が、10月24日よりTジョイ梅田、なんばパークスシネマ、kino cinema 神戸国際、Tジョイ京都ほか全国ロードショーされる。
 
 それに先立ち、10月4日にTジョイ梅田で開催された先行上映で公開記念舞台挨拶が行われ、松居大悟監督と主人公の由嘉里を演じた杉咲花、既婚者でナンバーワンホストのアサヒを演じた板垣李光人が上映前に登壇した。後半は10月2日に誕生日を迎えた杉咲へ、サプライズでバースデーケーキが贈られる場面もあった。映画への想いがつたわる舞台挨拶の模様をご紹介したい。
 
 
 
 

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(最初のご挨拶)
杉咲:大好きな大阪に、また映画を届けられて嬉しいです。
 
板垣:東京では完成披露イベントをしましたが、大阪のみなさまに一足早く作品をお届けてできて嬉しいです。
 
松居監督:大阪に関係のある由嘉里とアサヒと共に、公開前に舞台挨拶できることを嬉しく思います。
 

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■手に取るように熱量が伝わった原作(杉咲) 金原さん原作の作品に参加できるのが嬉しかった(板垣)

―――本作への主演が決まった時の気持ちは?
杉咲:オファーをいただいて初めて原作を読みましたが、手に取るように(主人公の)熱量が伝わり、由嘉里という役を演じられることが純粋にすごく楽しみな気持ちになりました。
 
板垣:金原ひとみさんは2年ぐらい前に番組でお会いしてお話しましたが、とてもチャーミングで素敵な方だったので、今回役者として金原さん原作の作品に参加できるのが嬉しかったです。この現実のようにいいことばかりではないけれど、みんなが見て(同じ感覚で)ハッピーエンド(を感じる)というよりは、登場人物だけのハッピーエンドという雰囲気が素敵でした。
 
―――松居監督は、お二人を起用したポイントは?
松居監督:3年前にプロデューサーから原作を渡されて読んだとき、勝手に杉咲さんを由嘉里に当てはめて読んでいました。10年ぐらい前から、いつか一緒に映画をやりたいと言っていたのが、それが今回ではないかと思ったんです。ライを演じた南琴奈さんはオーディションで決まり、あとはアサヒを誰に演じてもらうか。そこで、みんなが気になっていた板垣李光人さんがここに入ってくれたら、ワクワクするなと。現場では褒められなかったけど、(板垣さんの演技は)素晴らしかった。念願が叶ったという感じです。
 
 
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■歌舞伎町での撮影は「場所に嘘がないように」(松居監督)

―――杉咲さんと板垣さんの柔らかな空気感が素敵だが、撮影ではどうでしたか?
杉咲:撮影中より終わった方が話しをしているかもしれません。
 
松居監督:今回は歌舞伎町という場所で撮影しましたが、場所に嘘がないようにとライのマンションもあえて歌舞伎町で探しましたし、路地裏もちゃんと歌舞伎町で撮影しました。繁華街で通行人を止めながら撮影し、結構バタバタしていたんです。
 
杉咲:撮影時間がナイターシフトで、夕方からはじまって朝終わるという完全に昼夜逆転していました。(夜の撮影が多かったので)いけないことをしているような感じがあったかもしれません。
 
板垣:(夜の撮影で)あまり頭が働いていなかったかもしれません。撮影と撮影の間の記憶が抜け落ちてあまり覚えていないです。
 
 
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■俳優たちが細やかな努力をし、映画に寄り添おうとしてくれた(松居監督)

―――それぞれの役をかなりリアルに演じたのではないですか?
杉咲:原作を読んだ時から由嘉里の個性が爆発していたので、演じきれるかと緊張感が常にありました。なんとか1日1日を乗り越える中、節目となるシーンでライを演じた南琴奈さんがいかに大きな存在となっていたかに気づきましたし、ご一緒させていただいたみなさんとの時間がとても濃かったです。
 
板垣:最初にアサヒというキャラクターを原作で見たとき、普段のテンションがこんな(静かな)感じなので、とても明るいアサヒを演じることができるかなと思いましたが、現場の空気がアットホームだったので、由嘉里と二人で話すシーンも心の底から楽しめたし、総じてアサヒというキャラクターを楽しく演じられました。
 
松居監督:杉咲さんは推し活をしている人を取材したり、板垣さんはホストクラブでどういうサービスをしているかを見学したり、南さんもキャバクラに行ってキャバクラ嬢の仕事を見学したりと、みんながこの『ミーツ・ザ・ワールド』の世界に入るために細やかな努力をし、映画に寄り添おうとしてくれ、とても頼りになったし、現場で由嘉里、ライ、アサヒになってくれていた。みんなを撮れて心から幸せでした。
 
 
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■松居監督の佇まいが大きな演出の一つ(杉咲)

 松居監督は全てにおいて嘘偽りがない(板垣)

―――撮影中、どんなところに松居監督らしさを感じましたか?
杉咲:10年前から交流はあったものの、ここまで長い時間ご一緒することはなかったので、シャイだということが日に日にわかってきて、その姿に癒され、心が緩んでいく感覚がありました。監督の佇まいが大きな演出の一つになっていましたね。
 
板垣:監督はずっと裸足で、それが少年っぽいというか、全てにおいて嘘偽りがないんです。作品、演出、役者にくれるものが何も飾っていないことを足元から感じ、いいなと思いました。
 
―――最後に一言お願いします。
松居監督:ご来場ありがとうございます。映画をぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。嫌だなとか苦しいなと言い切れたらと思うことがあると思うが、この映画がちょっとした支えになればうれしいなと思います。
 
板垣:この映画は、スクリーンと自分の境界線があいまいになるんです。由嘉里という人物は今の自分とどこか重なる部分があると感じる方もたくさんいらっしゃると思います。皆さん一人一人が『ミーツ・ザ・ワールド』の世界の中に入っていただき、そこでの登場人物たちや自分自身との出会いをぜひ楽しんでいただけたらと思います。本日はありがとうございます。
 
杉咲:主人公の由嘉里という人物は自分の好きなものや自分の生き方を母親に理解してもらえず、規範的な生き方を求められたり、指摘や抑圧をされ、息苦しさを感じてきた人です。ライと出会ったことでその立場が変わり、今度は(ライに)自分の価値観を押し付けてしまう。人の幸せを願うとはなんだろうと考えさせられました。どれだけ感覚や死生観が噛み合わないふたりでも、惹かれ合い、共同生活をしているところを見ると、分かり合えない人同士でも一緒に生きていくことができるのではないか。そんな祈りのようなものを込めました。この映画の人間賛歌を受け取ってほしいです。
(江口由美)
 
 
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※杉咲のバースデーを祝って用意された特製ケーキは由嘉里の推しキャラクター付きの『ミーツ・ザ・ワールド』仕様。「みんなで一口ずつ食べたいです。嬉しいです。ありがとうございます」と杉咲から喜びのコメントも。
 
 
 

 
<作品情報>
『ミーツ・ザ・ワールド』
監督:松居大悟
原作:金原ひとみ『ミーツ・ザ・ワールド』(集英社文庫 刊)
出演:杉咲花、南琴奈、板垣李光人、くるま(令和ロマン)、加藤千尋、和田光沙、安藤裕子、 中山祐一朗、佐藤寛太、渋川清彦、筒井真理子 / 蒼井優
(劇中アニメ「ミート・イズ・マイン」) 声の出演:村瀬歩、坂田将吾、阿座上洋平、田丸篤志
2025年10月24日(金)よりTジョイ梅田、なんばパークスシネマ、kino cinema 神戸国際、Tジョイ京都ほか全国ロードショー
公式サイト→https://mtwmovie.com/
 


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市原隼人主演、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』の10月24日(金)の公開に向けて、舞台挨拶行脚「炎の全国キャラバン」が本作の舞台、青森・岩手を皮切りにスタートいたしました。9月28日(日)には花巻市文化会館にて総勢900名におよぶ舞台挨拶付き先行上映会が開催されました。


oishikutenaku-pos.jpg「おいしい給食」は、80年代のある中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。ドラマ3シーズン、映画3作品。


1984年から刻まれてきた給食を愛する教師、甘利田幸男の大いなる旅の記録。その旅はまだまだ終わらない。時代は遂に平成に突入。1990年。三年生担任になった甘利田は、青森岩手への修学旅行の旅に出る。シリーズ初めて学校から外に出て、果たして甘利田はどんな食を堪能するのか。


この度、映画『おいしい給食 炎の修学旅行』の10月24日(金)の公開に向けて、舞台挨拶行脚「炎の全国キャラバン」が本作の舞台、青森・岩手を皮切りにスタートいたしました。9月28日(日)には花巻市文化会館にて総勢900名におよぶ舞台挨拶付き先行上映会が開催され、市原隼人、綾部真弥監督、岩淵規プロデューサーが登壇いたしました。


【日程】 9月28日(日) ※上映前のトークイベント

【会場】 花巻市文化会館(岩手県花巻市若葉町三丁目16-22)

【登壇者】 市原隼人、綾部真弥監督、岩淵規プロデューサー


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市原らがステージに登場すると、会場は大歓声に包まれる。トークショーが始まる前に、上田東一花巻市長より映画のロゴが入った花巻傘と宮沢賢治にちなんだ絵柄が施されているハンカチの記念品が贈呈された。花巻市長は、「花巻でロケをしたというご縁で、先行上映をしていただくことについて御礼を申し上げたい」と3人へ感謝の言葉を贈ると共に、「花巻のロケ地での場面も登場します。そこで描かれる“おいしい給食”の場面を楽しみに拝見させていただきたいと思います」と本作への期待のコメントを述べた。

 
はじめに今回テレビドラマではなく、なぜ劇場版となったのか、 また設定がなぜ修学旅行なのかという問いに綾部監督は、「甘利田先生がまだ函館にいる状態で続いているまま終わってしまったので、何かこの完結編を作りたいなと。修学旅行という大きなイベントを使って、映画1本で映画ならではのロードムービーにできたらいいなというのが始まりでした」と制作の経緯を明かす。また、舞台を青森・岩手にした理由は、「当時の函館の中学生にとって、修学旅行で青森・岩手をバスで回るというのが定番だったみたいなんです。みんなでバスに乗って青森・岩手を旅するのが面白いのではないか。給食を飛び出して、甘利田がどういう風に食べるのか、それだけでワクワクする物語になるのではないか」と語った。


oishiikyushoku-9.28-main-2-550.jpg本作の大きなテーマである「修学旅行」、そして舞台となった青森・岩手と聞いたとき、どのような感想を持たれましたか?という質問に 市原は「2019年、6年ほど前にシーズン1から始まりまして、本当にシリーズが続くなんて夢にも思っていませんでした。さらに今回、青森、そして岩手が舞台になって、本当に夢を見させていただいているような思いで芝居をさせていただきました。こうしてシリーズを続けてこられるのは、ひとえにこの作品を好いてくださるお客様のお気持ちの賜物だと思っております。これ以上の感謝はございません」と感慨深げに語る。`


さらに、作品にも登場する岩手名物のわんこそばについて「食べ方が違うだけでより美味しく感じられました。楽しいことを誰かと分かち合うとより楽しくなるのと同じように、“食” もまた、誰かと一緒に分かち合うだけでさらにこんなに美味しく、またもっと好きになれるということも感じさせていただきました」と語った。また、「藤三旅館という場所で撮影をさせていただいて、人生で初めて“ととのう”という体験をしました。“ととのう”というのはこういう感覚なんだなと。サウナや温泉も好きでよく行くのですが、それでも今回の体験は格別でした。岩手にはこうした本物の魅力がたくさんあるのだと、改めて日本の財産だと感じさせていただきました」` と岩手での体験について語ると、客席からは拍手が沸き起こった。


oishiikyushoku-9.28-500-1.jpg宮城県出身の岩淵プロデューサーは、もうちょっと足を延ばして宮城までという思いはありましたか?と聞かれると「ちょっとありました(笑)」と笑いを誘いつつ、「毎回本当にお客様の熱いお気持ちをいただき、市原さんやスタッフのエネルギーがすごくて作品を続けていくことができる」とコメントした。


続いて、花巻のロケ地、旧田瀬小・中学校を選んだ理由を問われると、綾部監督は「田瀬の小・中学校はすごく長いストロークが撮れる場所だったんですね。バスを走って追いかけるというすごく広大なシーンが撮れるので、もうここしかないな」と明かした。岩淵プロデューサーはロケの場所選びについて、「今回は花巻市の皆さんから本当に多くのお力添えをいただき、無事に作品を完成させることができました。映画というものは、地元や地域の皆さんの協力なしには作れないということです。日々、皆さんのご支援に心から感謝しております」と改めて感謝の気持ちを述べた。


oishiikyushoku-9.28-500-4.jpg一方、学校給食、学校教育について問われると 市原は「今回も“子どもたちこそが主役”であるべきだと考えています。だからこそ、給食も“子どもたちのため”であっていただきたい。楽しい食事体験を通じて、たとえば苦手な食べ物も、誰かと一緒に食べることで克服できたり、「学校って楽しいな」と感じられるようになったりすることもあるはずです。勉強が苦手でも、「給食が楽しみだから学校に行く」という子がいてもいいと思います。そういう意味で、給食は子供たちにとっての“ご褒美"のような存在でもあると思うんです」` としみじみ語った。


続いて、綾部監督は「甘利田先生が言うように、いつの時代でも“正しいこと“や“自分の好きなもの”というのは必ずあると思います。そして、時代によって変わるものもあれば、変わらないものもある。その両方を『おいしい給食』はずっと描き続けている。価値観の違いを通じて、「変わらないものもあるよね」と大人から子どもまで一緒に話し合えるようなエンターテインメントになれば嬉しいです」と語った。


さらにこの日は、豪華プレゼントが当たる抽選会が行われ、当選者へ市原自らがプレゼントを届けるために会場内を駆け回り、多くのファンを魅了した。


oishiikyushoku-9.28-500-3.jpg市原は舞台挨拶終了を前に「この“おいしい給食”で誰かが笑ってくれないかな、悲しんでいる方が少しでも元気になってくれないかな、と私は本気でそう思ってきました。シーズン2の頃にコロナ禍が始まり、撮影も止まってしまいました。そのとき私は本当に悔しかったんです。エンターテインメントの力で少しでもお客様に楽しさや元気を届けたいと思っていたのに、それがすべて崩れていくように感じたからです。一度は“おいしい給食”を投げ出しましたが、ゼロに戻って、改めてエンターテインメントの根源を見つめ直しました。誰もが安心して観られる作品でありながら、大人の方には道徳や人間愛といった深いメッセージも届けられるように――そんな思いを込めて作り上げました。子どものように大切に育ててきたこの作品は、今日ご覧いただいた瞬間から皆さまのものです。どうか心の片隅に置いていただき、これからも『おいしい給食 炎の修学旅行』を可愛がっていただければ幸いです。本日はお時間をいただき、誠にありがとうございました」と挨拶し、温かい拍手が沸き起こった。
 


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市原隼人
武田玲奈 田澤泰粋 栄信 田中佐季
片桐仁 いとうまい子 赤座美代子 六平直政 高畑淳子 小堺一機
監督:綾部真弥 製作総指揮:吉田尚剛 企画・脚本:永森裕二 
プロデューサー:岩淵 規
撮影:小島悠介(JSC) 照明:西野龍太郎(JSL)  
フードスタイリスト:松井あゆこ 助監督:湯本信一 制作担当:田山雅也
音楽:沢田ヒロユキ・ペイズリィ8(ロゴ有り) 
主題歌:「君の花~4th session~」(AMG MUSIC) 
制作プロダクション:メディアンド 
企画・配給:AMGエンタテインメント
©2025「おいしい給食」製作委員会

公式HP: https://oishi-kyushoku4-movie.com
公式X(@oishikyushoku) ▶ https://x.com/oishikyushoku
公式Facebook(@oishi.kyushoku) ▶ https://www.facebook.com/oishi.kyushoku/
公式instagram(oishi.kyushoku) ▶ https://www.instagram.com/oishi.kyushoku/

『おいしい給食 炎の修学旅行』 10月24日新宿ピカデリー他全国公開


(おふぃしゃ)

 
 
 
 


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【⽇時】9⽉30⽇(⽕)

【会場】TOHOシネマズ⽇⽐⾕ スクリーン12(千代⽥区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下 )

【登壇者】松坂桃李、染⾕将太、岩井澤健治監督(敬称略)



hyakuemu-pos.jpg絶賛上映中の劇場⻑編アニメーション『ひゃくえむ。』。原作は、「チ。―地球の運動について―」で⼿塚治⾍⽂化賞マンガ⼤賞を史上最年少受賞した新鋭・⿂豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という⼀瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語は、「⼼が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な⼈気を集めている。


監督は、⻑編1作⽬の『⾳楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名⾼い⽶アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で⾼い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が⼿掛ける。声の出演には、⽣まれつき⾜の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m⾛にのめり込んでいく“努⼒型”の⼩宮を染⾕将太。さらに、「100m」の熱き世界で主⼈公のトガシと⼩宮を取り巻くキャラクターに内⼭昂輝、津⽥健次郎ら総勢12名の豪華声優陣が命を吹き込む。主題歌はOfficial髭男dismの8か⽉ぶりのリリースとなる書き下ろし最新曲「らしさ」。メンバーが原作に感銘を受けたことからコラボレーションが実現し、最⼤の熱量で作品を彩る。豪華キャストとスタッフによる、今年⼀番の興奮がトップスピードでスクリーンを駆け抜ける︕
 


 

⼿塚治⾍⽂化賞マンガ⼤賞を史上最年少受賞した新鋭・⿂豊によるコミックをアニメーション映画化した劇場アニメ『ひゃくえむ。』が絶賛公開中!9⽉30⽇にはTOHO シネマズ⽇⽐⾕にて公開御礼舞台挨拶が実施され、W主演を務めた松坂桃李、染⾕将太、そして岩井澤健治監督が登壇した。


hyakuemu-9.30-松坂桃李.JPG平⽇にも関わらず満員御礼で迎えたこの⽇。⽣まれつき⾜が速い「才能型」の主⼈公・トガシを務めた松坂は「僕の周りでも陸上をやっていない⼈でも観に⾏ってくださって、熱量あるメッセージをくれました。実写を観ているような感覚にも陥ったと⾔っていたのも印象的でした」と反響を実感。もう⼀⼈の主⼈公で「努⼒型」のスプリンター・⼩宮役の染⾕は、公開後に家族で鑑賞し「上映後に『⾯⽩かった』と⾔葉に出してくださる⽅々が多くて素直に嬉しくて。喜びを噛みしめました」と⼿応え。岩井澤監督は「お⼦さんと観に⾏った⽅で、上映後に⼦供がクラウチングスタートして⾛り出したというコメントがあったりして、それだけ広い⽅に響いた映画になったんだと嬉しかった。思った以上に熱狂的に受け取っていただいて、作って良かったと素直に思いました」と喜んでいた。

 

原作の⿂豊先⽣とは企画開発の段階から密なやりとりをしたそうで、松坂と染⾕は対談を通して⿂豊先⽣からの感想を直接聞いたという。松坂が「原作者、⽣みの親の⽅から漫画には出来ない表現をやってくれたと⾔っていただけたのは嬉しかった」と感激すれば、染⾕も「漫画で出来なかった事を映画でやっていたと仰ってくれて、その⾔葉を聞けて嬉しかった」と原作者の太⿎判にニッコリ。

 

実写映画のカメラを⻑回ししたような⾬の⾼校全国⼤会決勝シーンの総作画枚数は約9,800枚にも及ぶというが、実際には「(発表した枚数は、)遠慮しています。細かく計算するのが⾯倒くさくて(笑)。厳密に⾔うととんでもない枚数になるので。遠慮している数字です」と岩井澤監督。松坂は「⾬のシーンの作画だけで1年…。狂気ですよ!」と製作陣のこだわりに仰天しながら「観た時は⿃肌が⽴ちました。アニメでこんなカット⾒たことがないと。初めて味わう感覚で変な感じになった。アニメーションの可能性ってこんなにも広がるんだと。監督凄い!そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした」と最敬礼すると、岩井監督は「労う会みたいになっている…」と恥ずかしそうに笑った。

 

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本作はトガシと⼩宮による100mという競技に⼈⽣を懸けた⼆⼈の⼈間のドラマが陸上トラックで交差するという物語。そんな2⼈のユニホームの⾊にちなんで「トガシの⾚」と「⼩宮の⻘」の札をあげて答えるにに2択質問コーナーを実施した。


瞬発⼒タイプ(⾚)」or「持久⼒タイプ(⻘)」との問いに松坂は「僕は持久⼒タイプ。う〜んと思って悩んでばかりだから。悩みながらも最終的に⾃分の出来る事をコツコツやろう!に辿り着く」、染⾕は「僕は瞬発⼒タイプ。⾃分では、やってみないとわからないタイプな気がします。よくわからなくてもよくわからないままやる!みたいな」。染⾕の返答に松坂は「へ〜!」と驚いていた。岩井澤監督は「持久⼒タイプ。それがなければアニメは出来ない」と実感を込めて笑いを誘った。

 

hyakuemu-9.30-染谷将太.JPG勝負⽇の前⽇の過ごし⽅は「普段通り(⾚)」「しっかり備える(⻘)」との問い。これに松坂は「しっかり備えると⾔いつつ、実際はただ単に⼼配性なだけです(笑)。普段通り過ごしたいけれど、クランクイン初⽇とかはソワソワして寝不⾜で初⽇を迎える。遠⾜前⽇の⼩学⽣のネガティブ版みたいな」と⾃⼰解析。⼀⽅、「その気持ちわかります!」と共感する染⾕は「普段通り」と⾔いながら「⾃分も⼼配性で初⽇前⽇は眠れなくなるので、あえて普段通りに過ごそうと。カッコ良く⾔えば、劇中の海棠と同じく、現実逃避していますね」と照れ笑い。岩井澤監督も「普段通り」で「じたばたしても仕⽅がないから」と達観したかのように話すと、松坂は「僕もそういう⼼持になりたい…」と羨ましがっていた。

 

続いては、燃えるのは「ライバルとの勝負(⾚)」or「⾃分との勝負(⻘)」。これには3名とも「⾃分との勝負」で、松坂は「やろうとしている事を妨げるのは⾃分。妨げる⾃分にどれだけ打ち勝てるか。⾃分の敵は⼤体⾃分です」と断⾔し、岩井澤監督も「⾃分次第で結果は変わる」、染⾕も「⾃分に打ち勝たないと前に進まない。⾃分と戦って勝てないとカメラ前に⽴てないという気持ち」と述べた。

 

hyakuemu-9.30-岩井澤健治監督.JPG

最後は、必要な存在は「ライバル(⾚)」or「ロールモデル(⻘)」。これにも3名は⻘札をあげた。岩井澤監督は「素晴らしい先輩⽅や⼤監督の影響を受けてきたので、常に⾃分もそこに追いつこうと。そういうスタンスで作品を作っています」。松坂は「先輩とご⼀緒するだけで刺激をもらえますし、それだけで⾃分が気づけていなかった新しい扉を開くきっかけ、⾃分の可能性を開く⼀押しになるので」。染⾕は「現場でお会いする⽅々、すべての作品がロールモデルです。沢⼭の影響を受けているから」とそれぞれ謙虚だった。

 

最後に駆けつけた観客に向けて、挨拶が贈られた。染⾕は「この作品は陸上をやられている⽅はもちろんですが、そうではない⽅にも⽇々の⽣活の中で⼼のひだに触れる表現が感じられる作品だと思います。それが積み重なってのラストの極上の10秒に繋がっていると感動しました」とアピール。松坂も「臨場感、緊張感、疾⾛感。これら全て味わえるのは映画館で鑑賞する本作だけです。繰り返し何度も極上の 10 秒を味わいに劇場に⾜を運んでいただけることを願っています」とロングランを祈願した。岩井澤監督も「映画館で没⼊感を出して観ていただけることを意識して作った作品です。映画館で上映してる限り、何度も劇場に⾜を運んでいただけたら嬉しいです」と呼び掛けていた。

 


『ひゃくえむ。

<STORY>

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生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。


松坂桃李 染谷将太
笠間 淳 高橋李依 田中有紀
種﨑敦美 悠木 碧
内田雄馬 内山昂輝 津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
音楽:堤博明
主題歌:Official髭男dism「らしさ」(IRORI Records / PONY CANYON)
美術監督:山口渓観薫 色彩設計:松島英子 
撮影監督:駒月麻顕 編集:宮崎 歩 
音楽ディレクター:池田貴博 サウンドデザイン:大河原 将 
キャスティング:池田舞 松本晏純 音響制作担当:今西栄介
プロデューサー:寺田悠輔 片山悠樹 武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会(ポニーキャニオン/TBSテレビ/アスミック・エース/GKIDS)
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース 
 ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X: https://x.com/hyakuemu_anime

2025年9月19日(金)~全国絶賛公開中!!!

<原作情報>

『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)著:魚豊
コミックス全5巻、新装版全2巻:好評発売中


(オフィシャル・レポートより)


oioui-9.21-550.JPG(左から、大谷亮平、髙橋海人、長澤まさみ、永瀬正敏、大森立嗣監督)


日程:9月21日(火)12:30~13:10

場所:TOHOシネマズ新宿

登壇者:長澤まさみ、永瀬正敏、髙橋海人、大谷亮平、大森立嗣監督(敬称略)



oioui-9.21-nagasawa-1.JPG映画『おーい、応為』(10月17日公開/東京テアトル・ヨアケ共同配給)の完成披露上映会が9月21日(日)、TOHOシネマズ新宿で行われ、主演の長澤まさみ、共演の永瀬正敏、髙橋海人(King & Prince)、大谷亮平、そして監督・脚本を務めた大森立嗣が登壇した。満員御礼の会場に大きな拍手が響く中、キャストと監督が登場し、それぞれ挨拶。

 
主人公で天才絵師・葛飾北斎の娘、応為(お栄)を演じた長澤は「応為を演じたあの時間がとても大切な思い出になったので、今日はその気持ちを込めて応為っぽい着物で来ました。少しの時間ですが楽しい時間を過ごせたら」と挨拶。MCから髪型も応為っぽいと褒められ、照れながら笑顔を見せた。


応為の父であり、破天荒な天才絵師・葛飾北斎を演じた永瀬は「やっと皆さんに観ていただけます。北斎として生きた日々は自分にとってかけがえのない時間でした」としみじみ語った。

 

oioui-9.21-takahashi-1.JPG北斎の門下生で、応為と兄弟のように絵を描き合う善次郎(渓斎英泉)を演じた髙橋は「京都での撮影から2年ぶりにこのメンバーと顔を合わせて身が引き締まります。さっき出番前に監督から“ちゃんとボケてね”と言われたんですけど、ボケられる空気を作れるか不安ですが(笑)、善次郎らしく楽しみたいです」と笑いを誘った。

 
応為が淡い恋心を寄せる初五郎(魚屋北渓)役の大谷は「つい最近本編を観たんですが、とても素敵な作品でした。今日観る皆さんもぜひ楽しんでください」と呼びかけ、会場から温かい拍手が送られた。


初めて時代劇に挑んだ大森監督は「この作品は殺陣のある時代劇ではないので、俳優たちをひたすら素直に見つめるつもりで撮影を進めました。緊張もありますが、とても前向きで楽しい映画になったと思います」と作品への手応えを明かした。


――撮影を終えての今の気持ちを問われ

長澤が「一昨年の秋に撮影したのですがあっという間に時間が経ち、もう皆さんのもとに届くんだなと少し寂しい気持ちもあります。親子の日常を覗き見するような映画になったので、世界観に没入してもらえたら嬉しいです」とコメント。応為については「200年前の女性とは思えないほど肝が据わっていて自由。私自身もやりたいことに向かう心意気を学びました」と語った。

大森監督も「長澤さんの生き様がそのまま応為に乗っかっているようで、彼女を肯定することで映画が生きてくる気がした」と絶賛した。

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永瀬は「これまでの作品は“画狂老人”としての北斎像に比重があるものが多かったと思います。今回大森監督がやろうとされたのは“人間・北斎”であって、応為との人間としての関係性だと感じました」とコメント。「だからこそ、どう人間として、どう親子として生きたかを出していくかが大切だった」と語り、北斎像へのアプローチを振り返った。

大谷は「お栄さんとの2ショットの真っ暗なシーンで沼に落ちたんですよね」とおどけたエピソードも。「この作品の中では勝気なお栄さんなので珍しい表情を隣で拝見できて役得だなと思いました」とコメントし、応為とのシーンの裏話を披露して会場を沸かせた。

髙橋は、念願の時代劇出演について「現代じゃない時代の作品に出ることが夢だったので、自分が絵が好きということもあり、絵にゆかりのある方の作品に出ることができて嬉しかったです」とにっこり。さらに「キャスティングの名前を拝見した時に錚々たる方々が並んでいて、“怖いな、大丈夫か俺は”と思いましたが、せっかく出演させていただくなら、自分は戦に出る気持ちで、不安に気づかれないように少ない経験を全部背負って京都に向かおうと思いました」と率直に明かすと、長澤が「そんなふうに思ってたんですか!」と驚き、会場は笑いに包まれた。


oioui-9.21-500-2.JPG――長澤との共演について?

髙橋は「応為という役の奥に長澤さん自身の力強さや色気が滲み出ている気がしました。お芝居って誰かに憑依するものだと思っていたけど、その人の人生がにじむ瞬間が一番素晴らしいんだと気づかせてもらった。この映画にはそういう瞬間がたくさんあって、一観客として楽しめました」と語った。

続けて永瀬も「撮影初日が出戻りのシーンだったんですけど、長澤さんが“帰ったぞ”と一言発した瞬間に北斎像が決まった気がしました。僕が考えていた北斎像よりもさらに高いレベルに引き上げてもらった感覚があって、今回は北斎を作ってくださった方のひとりは確実に長澤さんだと思います」と感謝を述べた。これに長澤が思わず「いやもう恐縮です。皆さまのおかげで応為が演じられたと思っています」と謙遜し、「現場ではそれぞれが役への思いを力強く注いでいたからこそ、キャラクターたちの血が通ったように生きて見えた。映画はやっぱりみんなで作るものだと日々感じていました」と撮影を振り返った。


oioui-9.21-500-1.JPG――主要キャスト3人が吹き替えなしで挑んだ絵を描くシーンについて?

長澤は「初めての持ち方で練習が大変でしたが、稽古部屋にこもってひたすら練習しました。その成果が映像に出ていると思います」と語り、髙橋も「3人で同じ小屋にこもって、一言も話さずにただ描き続ける日々でした」と現場の空気を振り返った。永瀬は「長澤さんと髙橋さんがあまりに上手いから、見て“やばい”と思ってまた練習する…の繰り返しでした。普通の線一本引くのも大変で、波を引くだけでも太くなったり細くなったりしてしまうんです」と語り、さらに「大森組は撮影がとにかく早く終わるので、その分たっぷり練習時間が取れたのもありがたかった」と付け加えた。髙橋は、急きょ追加された絵を描くシーンについて「筆に触れることで善次郎を理解できた気がしました。セリフを言いながら描くのは本当に難しかったです」とコメントした上で、「僕、聖徳太子じゃないので一度にいろんなことができないんです。(笑)だからひたすら練習して、しゃべりながら描くことを何度も繰り返しました」と明かし、会場から笑いが起きた。監督も「絵を描きながら別のセリフを話すワンカットが本当に良かった」と絶賛した。長澤も「現場ではさらっと描いているように見えるかもしれませんが、練習の成果です」とにっこりし、観客からは大きな拍手が送られた。


――北斎が晩年になっても“猫一匹満足に描けない”と言い、常に高みを目指したその探求心にちなんでキャストの“極めたいこと”について?

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長澤は「休日の過ごし方を極めたい。仕事と休息のバランスをもっと上手にとりたい。どうやって自分を安心させてリラックスできるかを探求すれば、仕事でも集中力が高まると思うので」と語り、緩急を意識したいと明かした。

永瀬は「うちの猫を息子だと思っているんですけど、彼の行動や気持ちを極めたい」と笑いを誘い、「こうしてほしいって思ってるんだろうな、というのが裏目に出ることもあるので、もっとちゃんとコミュニケートして気持ちをわかってあげたい」としみじみ。作品に登場する犬のサクラについても「毎朝誰よりも早く挨拶に行っていました。本当に可愛い子で癒やされました」と振り返り、長澤も「抱っこされるのが好きな子で、ずっと抱っこしていました」とほほ笑んだ。

髙橋は「やっぱり長生きしたいなと思っています。毎日お風呂で潜水していて、最高記録は2分。肺活量を鍛えて、老後も元気にやりたいことをたくさんやりたい。北斎が90歳まで生きたように、自分も長生きして楽しい時間を増やしたい」と語った。

大谷は「毎朝食べている納豆の食べ方を極めたい。青ネギとジャコ、いい出汁醤油で150回混ぜるのがマイベストです」と笑いを誘った。大森監督は「今年初めて梅干しを漬けたんです。梅雨明けに何日干すか、とか季節を感じる作業がすごく楽しい。季節感が失われつつある今だからこそ、天候不順に抗ってでも季節を感じ続けることを極めたい」と語り、会場から温かい拍手が送られた。

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イベントの最後に大森監督は「本当に素直に楽しめる作品になったと思います。登場人物たちを見つめていると運が上がりそうな気がして、皆さんにとってお守りのような映画になると思います。見終わったあと心の奥にしまって、大切なものにしていただけたら」と呼びかけた。続いて長澤は「淡々と進んでいく日常の中で、絵師たちの心意気を感じながら進んでいく物語です。どうぞ最後まで楽しんでください」と笑顔で締めくくり、盛大な拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。
 


 


監督・脚本:大森立嗣 
キャスト:長澤まさみ 髙橋海人 大谷亮平 篠井英介 奥野瑛太 寺島しのぶ 永瀬正敏
原作:飯島虚心 『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊) 杉浦日向子 『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ
©︎2025「おーい、応為」製作委員会 
公式サイト:https://oioui.com
[X] https://x.com/oioui_movie
[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
推奨ハッシュタグ:#おーい応為 

2025年10月17日(金)~ TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)

 
 
 


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【⽇ 時】2025年9⽉19⽇(⾦)19:30の回上映後

【場所】VS. (⼤阪府⼤阪市北区⼤深町6番86号 グラングリーン⼤阪 うめきた公園 ノースパーク VS.)

【登壇者】⽥中泯(ダンサー・俳優)、進⾏:加美幸伸( FM COCOLO DJ )



Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-1.JPG11 月28日(金)からの全国公開に先立ち、9月19日(金)に本作で朗読を務めた田中泯登壇の舞台挨拶付特別先行試写会が行われた。会場は現在、坂本龍一の大阪で初となる大規模企画展「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」を開催中のVS.(グラングリーン大阪うめきた公園ノースパーク VS.)。特別な空間で行われた先行試写会に、本作で朗読を務めた田中泯が登壇。親交の深かった坂本龍一への思いや、ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』の朗読をする経緯について語った。


上映後の余韻に包まれるなか登壇した田中泯(以下、田中)は、大きな拍手で迎えられるも「色々思い出しちゃってちょっと言葉が出ないですね。さっきまで裏(楽屋)では笑って話してたのに、変だな。」と素直な気持ちを吐露した。

坂本龍一(以下、坂本)が田中の公演を観にくるなどかねてより親交もあり、一緒にお酒を飲むと必ず気がつけば朝になってるような関係だったと話す。 MC・加美から改めて坂本龍一の魅力を尋ねられると、 「コンプレックスというわけじゃないが、ずっと感じ続けているのは、僕が”言葉”にして出してない事を(坂本は)どんどんどんどんやってきたわけです。それは森林保全や原発問題だったり様々ですが、ある時、『泯さん、このままいくと人類みんなおかしくなっちゃいますね』って言うんです。僕が口に出さないでいることをポッと口に出してくる。僕はダンスをやっていたから“言葉”を信じなくなっていたんです。自分の中で“言葉”を培養して純粋に使えているのか。それが人間だから、人生だから、世間だから…とか、皆さんも小さな時から散々(大人から)理屈っぽいこと言われたでしょう?」と“言葉”がもつ常識の違和感を観客に問いかけた。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-500-1.jpg「彼の好奇心を動かしていたのは“人間”そのものなんだと思う。音楽を考え続ける、音楽というものに触れ続けることが “人間”に対する好奇心と同じだったんじゃないか」と語り、「“踊り”を考えることが僕にとっては“人間”であることを考えることなんです。それはちっとも難しいことではなく、当たり前のことだと思っています。僕はずっと“言葉”を喋れなかった人間で、はじめて映画に出て人前でセリフをしゃべったもの50代ですよ。」と、2人がもつ好奇心が似ていると続けた。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-3.JPG“言葉”と距離をとってきたという田中が、本作で朗読を務めるにあたりどう挑んだかを聞かれると、「“言葉”をしゃべる常識というのを、むしろ疑ってみようと。なるべく”感情”と”言葉”の距離を取っていられるようにしてしゃべろうとか、思い出せばいっぱいあるんだろうけど、…必死でしたね。」と、坂本と親交の深かった田中だからこその当時の想いを振り返り、「彼が残した手書きの日記から携帯のメモ書き、鉛筆の走り書きのようなものまで、日記とはいいながらきっとものすごい不定多数の人間に向かって言葉を吐いてると思います。つぶやいてないんですね。つぶやいているかのように見せて、おそらく(彼は)読まれることを知っている。……当たってないかもしれないけど(笑)。彼の口からでる“言葉”は基本的に(目の前の)相手だけじゃない。そこに一人しか居ないけど大勢の人がそこに居る、というのが彼の思想だと思います。」と語った。


MC・加美が「雲の動きは音のない音楽だ」という、映画にも登場する坂本の日記に書かれた言葉について触れると「僕はダンサーなので、ダンスをしているように見えてくるんです。小さな雲があると、その雲って太陽が出てきたら必ずなくなる。結構な時間がかかるんです。消えるまで見てやろう!って。でも、やっぱり音楽のようにも見えますよね。でもこれって子どもの好奇心ですよ!大人は時計みちゃうから。」と会場を和ませ、子どもらしさを持つ坂本に共感した。


坂本と初めて一緒にお酒を交わしたとき、「この人やっぱり“本当”で生きていきたいんだと思いました。“本当の気持ち”とか、“本当の事”をやりたいとか、“本当の奴”と一緒にいたい、とか。今ってうわべや表面だけの方って結構わかりますよね。わかっていても通り過ぎたり適当に答えているときがありますよね。僕もあります。なぜ、それでやり通しちゃっているんだろうかという疑問を、やっぱり坂本さんって持ってるんですよね。」続けて、「でも本当に、大人の社会ってよく見れば嘘ばっかりじゃないですか。子どもっぽい話をして笑われるかもしれないけれど。・・・でも、笑っていられるかな?(坂本は)ずっと辞めずに、最後の最後まで音楽をやっていたわけですね。伝統芸能もそうなんですけど、ピアノに向かうということはひょっとしたら同じことの繰り返し。でも同じようにしない。繰り返し毎日毎日同じことをやっていたとしても、同じではないんです。これは子どもが同じ遊びを毎日よく飽きもせずやるということと同じことで、子どもにとっては同じじゃないんですよね。同じことやってないんですよ。毎日新しい何かがきっと見つかるんですよ。(それを)大人は同じ事をやっていると決めつけちゃう。」と追及した。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-2.JPG「すごく悲しいけど、坂本さんが支えた身体、引きずっていた身体と全く違うコンディションの中で私たちは生きているが、彼が話した事ややってくれた事に対して、観よう、わかろう、聴こうとしている。それはとても無理なことかもしれないし、失礼なことかもしれない。でも、最後の最後まで彼は見せるわけですよね。これは奇跡に近いです。最後の姿を知らない方のほうが世の中では圧倒的に多いわけですが、(坂本の)亡くなる瞬間までおそらく映像に残っていると思います。とんでもないことだと思いますよ。でも、これは元の元を立たせば、子どものような好奇心を絶対に捨てずに、大事に大事に持ってきたことも証拠だと思います。僕も絶対にそうします。」と語った。


子どもから年配まで色んな方を誘って観に行って欲しいと願う田中は、一足先に映画を観た観客に向けて「皆さん自分の中でこの作品がどういう立ち位置なのかと考えてると思います。絶対に応援してください。
絶対伝えなきゃいけないってことです。ぜひよろしくお願いします。」と強くアピールした。

 


映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』は 11 月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。

展覧会「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」は9月27日(土)まで開催。


【Synopsis】
Ryuichi Sakamoto_ Diaries-550.jpg命が尽きるその瞬間まで音楽への情熱を貫き、創作し続けた坂本龍一。本人が綴った「日記」を軸に、遺族全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽を交え、稀代の音楽家の最後の3年半の軌跡を辿る。今なお国も世代も超えて我々の心を掴み続ける坂本龍一は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか──。誰しもの胸に迫るドキュメンタリー映画が完成した。


坂本龍一

朗読:田中泯
監督:大森健生
製作:有吉伸人 飯田雅裕 鶴丸智康  The Estate of Ryuichi Sakamoto
プロデューサー:佐渡岳利 飯田雅裕
制作プロダクション:NHKエンタープライズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ コムデシネマ・ジャポン
2025/日本/ カラー/16:9 /5.1ch/96分/G
© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners
公式サイト:https://happinet-phantom.com/ryuichisakamoto-diaries

2025年11⽉28⽇(⾦)~TOHOシネマズ シャンテほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

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