レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

舞台挨拶の最近の記事

DSC06332.JPG左から、木村慧人、畑芽育、大橋和也)


●日程: 6月22日(日) 14:35~15:05 

●会場:  TOHOシネマズ梅田 スクリーン①

●登壇者: 畑芽育(23)、大橋和也(27)(なにわ男子)、木村慧人(25)( FANTASTICS) (敬称略)



「イケメン嫌い」の陰キャ女子が国民的アイドルとまさかの出会い。

大人気少女漫画「君がトクベツ」が、

畑芽育×大橋和也のW主演で待望の実写映画化。

推し活が奇跡を起こす、応援必死!胸キュン必至!

王道のラブストーリー誕生!


原作が大人気コミック「君がトクベツ」(作:幸田もも子、集英社マーガレットコミックス刊)とあって、イケメン嫌いの陰キャ女子がいかに国民的アイドルとの偶然の出会いから恋愛模様へと変化していくのか、誰もが憧れる胸キュン・ シチュエーションに魅了される物語。だが、本作はそれだけでは終わらない。黒髪メガネの陰キャ女子・若梅さほ子を演じた畑芽育の可愛いだけではない芯の強さと賢さが、〈なにわ男子〉のリーダー大橋和也演じるキラキラアイドルの桐ヶ谷皇太の存在を大きく引き立てている。トラウマに抗いながらも浮足立つことなく、相手の立場を尊重し自制する健気さこそ、さほ子というキャラに生気を吹き込んでいるようだ。だから余計に応援したくなるのだ。


6月20日(金)からの全国公開を記念して、6月22日(日)、TOHOシネマズ梅田でも舞台挨拶が行われ、W主演を務めた畑芽育、大橋和也、そして劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」(ライクレ)のメンバーの1人・遊馬叶翔を演じた木村慧人が登壇。スクリーン1で開催された上映後の舞台挨拶だが、一足先に本編が終了したスクリーン2の観客も舞台挨拶券を購入して合流し、会場は超満員のファンで埋め尽くされた。いよいよゲストの登場! 大歓声に迎えられ、劇中の国民的アイドル桐ヶ谷皇太よろしく華やかな出で立ちで登場しては、「プリン食べ過ぎておしりプリプリッ!の大橋和也です!よろしくお願いしま~す!」といきなりハイテンションで会場を沸かせる大橋和也。サービス精神全開だ!


DSC06320.JPG大阪の印象について畑は、「大橋さんの故郷ということで新たな印象を持ちました。大橋さんはびっちびちの関西人!」。上京して3~4年経つという大橋は「関西色は抜けません。死ぬまで関西人です!」と宣言。大阪へは4月初めに関西・大阪万国博覧会の会場へ見学に訪れて以来。畑と木村におススメしたい大阪ポイントを訊かれ大橋は、「僕はテーマパークが大好きなんで、是非USJへ行って欲しい!」と。行ったことがない畑は、「是非行きたい!何か大橋さんのコネクティングとかあるんですか?」と訊かれ、戸惑いながらも「僕のひとことで…」と続けるが、「〈551の蓬莱〉ならOK!」(笑)。実際、「551が食べたい!」という畑のために控室に551の商品が用意されていたとか。「USJへも出演者みんなで行きたいね!貸し切りは無理でもキャンペーンなどで行けたらいいね」と願望を語る大橋。


DSC06291.JPG木村はライブステージ「BTTM 5 」の大阪公演のためここ5日間は大阪に滞在中で、大阪の人の印象を訊かれ、「コンサートでも舞台でも盛り上げて下さる方が多いですね。笑いに厳しいのかなと思ってましたが、意外にも声を出して笑ってくれたりとか、本当に全体で盛り上がりました」という木村の答えにいちいち「ありがとうございます!」と反応する大橋は大阪人を代表して感謝している様子。そこで畑が「彼はいろんなものの代表になる癖があり、背負い過ぎているようです」とフォロー。「はい、地球を背負ってるんで!」という大橋に「規模、デカッ!」とツッコミ入れる畑。


大橋についても大阪人を感じたかと訊かれた木村は、「ザ(・大阪人)ですよ!もう朝から元気いいんですよ。関西の方はポジティブな人が多いのか、大橋さんもそうですが、 FANTASTICSの中島颯太もめちゃポジティブですね」。さらに大橋は、「劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」(ライクレ)と一緒に居ると自己肯定感を上げてくれるので、撮影中もとっても楽しかったですねぇ」と撮影中を振り返る。


DSC06319.JPG公開された心境を訊かれ、畑は、「大好評いただいてホッとしております。原作ファンの方も多いと思いますが、それぞれのキャラの役作りに一所懸命取り組んできたことがしっかり反映していると思うので、映画も楽しんで頂けたら嬉しいです」。大橋は、「めちゃくちゃ楽しいですね。地方へ行くこともあまりなく、舞台挨拶でうちわ持って応援してくれることって中々ないので、とても新鮮で嬉しいですね」。木村は、「とっても嬉しいですね。何度も観たいと仰って下さる方が多いので、それだけ愛されている証拠だなと思います。この映画を観たら推し活している気分になれるので、これからも愛されることを願っています」。


初めて皇太と出会うシーンでおでこにキスをされるシーンがありましたが、実際にそうされたらどうしますか?と訊かれた畑は「バシーン!ですよ」(笑)。「でもファンの方だったら嬉しいのかな?ここでアンケートとります!」と観客に呼び掛け、大橋が「僕にでこチューされたい人?…結構まばら(笑)」「半々くらいやね。それじゃここでシミュレーションしてもらえますか?」という畑の依頼で、大橋がファンと出会って「僕のこと好きですか?はい、それじゃでこチューしますね」というフリに、「絶対イヤだ!大橋さんではなく、映画の中の皇太として演じて欲しかった!」と畑と木村からもダメ出し。会場も爆笑の渦に。大橋の劇中の皇太のような過剰なサービス精神は大ヒンシュクをかってしまった。


DSC06290.JPG実際〈なにわ男子〉で活躍中の大橋は皇太について印象を聞かれると、「結構過激やなと思います。皇太はひとりひとりのファンのことを愛して大切にする気持ちが強すぎてつい過剰なファンサービスになってしまってますが、僕はでこチューまではしませんが、気持ちは同じです」。そこで畑が、「ホントにでこチューするかもしれないので、皆さん気を付けてくださいね」とフォロー。「〈なにわ男子〉のメンバーと本作の鑑賞会をやって、でこチューのシーンで“キャオー!”と声があがり、“やっぱ、でこチューはあかんやろ!”と言われました」(笑)。


皇太のようにグループ〈 FANTASTICS〉で活動中の木村も皇太について訊かれ、「アイドルとして完璧だと思います。一人一人に届けられるように頑張っている皇太は、僕の理想像です。公演中もできるだけ一人一人の顔を見るようにしています。」と観客の声援が励みになっていることを語った。



DSC06301.JPG劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」の5人のメンバーは事務所の垣根を越えての共演となったが、撮影中の雰囲気を訊かれ、「ずっと喋ってたよな。撮影中でも喋るシーンが多いのに、カットが掛かってからもその流れのまま喋ってた(笑)」と、これという内容はなかったという大橋に木村も、「中高生くらいの会話でしたね。」(笑)


最後に、木村は、「笑いあり、涙ありのいろんな感情が芽生える映画だと思います。今の自分がトクベツだなとか好きな人をより大切にしようと思えてくる内容で、自分の気持ちを素直に伝えたいと、観るだけでレベルアップできるような映画だと思います。これからも沢山の人に観て頂きたいです」。


大橋は、「この映画を観た時に皆さんに会いたい!という気持ちになり、言葉を伝えることは本当に大切なんだと思いました。それではここで、”大好き!”って言ってもらえますか?」と呼び掛け、「せえのっ!」→「大好き!!!」という観客の反応に、「オレも」と応える大橋。どこまでナルシストなんだ!?でも、憎めないが…。



DSC06307.JPG畑は、「事務所の垣根を越えた素晴らしい方々で結成された「LiKE LEGEND」ですが、映画から飛び出て音楽番組に出たり、皆さんに喜んで頂けるような活動をして下さっています。他のキャストやスタッフの皆さんも自信を持って創り上げた作品です。さほ子目線や推し活目線、さらには推しの気持ちに寄り添えるような作品になっておりますので、何度も観て頂けたら嬉しいです。」と舞台挨拶を締めくくった。


劇中のアイドルグループ「LiKE LEGEND」が歌う主題歌『YOU ARE SPECiAL』がいつまでも心に響き、心を軽くしてくれるようだ。映画『君がトクベツ』同様、主題歌も大ヒットすることだろう。畑芽育は『うちの弟どもがすみません』に続き2作目の主演作となる。昨今映画やドラマにCMと活躍が目覚ましい大橋和也といい、クールな美形で魅了しながらも謙虚な姿勢を崩さない木村慧人と、今後の活躍が増々楽しみになってくる3人だった。

 


【Story】

アイドルなどには全く興味を示さない地味なメガネキャラの女子・若梅さほ子(畑芽育)は、過去にイケメンに告って侮辱されたトラウマからイケメンが大嫌いに。そんなさほ子の前に国民的アイドル「LiKE LEGEND」(ライクレ)の リーダー桐ヶ谷皇太(大橋和也)が現れる!母が営む定食屋に来店したのだ。誰にでもファンサービスを惜しまない皇太はさほ子にもキラキラ笑顔で迫るが、思わぬ怒りの言葉を浴びせられる。「誰もが自分を好きになると思ったら大間違いだっ!」。その後もお弁当の配達や撮影の手伝いをさせられるなど、何かと顔を合わせることが増えていき困惑するさほ子。

やがて「ライクレ」メンバーの遊馬叶翔(木村慧人)、来栖晴(山中柔太朗)、榛名優生(大久保波留)、成瀬一生 (NAOYA)や女優の七瀬えみか(矢吹奈子)とも知り合って、次第にさほ子の気持ちも変化していく。そんな矢先、皇太に心無いスキャンダル報道が巻き起こり、「LiKE LEGEND」も存続の危機に陥ってしまう……。

 

・出演:畑芽育(『うちの弟どもがすみません』)、大橋和也(なにわ男子)、木村慧人(FANTASTICS)、矢吹奈子、山中柔太朗(M!LK)、大久保波留(DXTEEN)、NAOYA(MAZZEL)、星乃夢奈/遠藤憲一/佐藤大樹(FANTASTICS)
・原作:幸田もも子「君がトクベツ」(集英社マーガレットコミックス刊)
・監督:松田礼人  
・脚本:おかざきさとこ
・楽曲コンセプト:渡辺淳之介 音楽:遠藤浩二
・主題歌:LiKE LEGEND「YOU ARE SPECiAL」
・製作幹事・配給:ギャガ  制作プロダクション:TBSスパークル
・©幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会
公式サイト: https://gaga.ne.jp/kimibetsu/

2025年6月20日(金)~全国ときめいて公開中!!!


(河田 真喜子)

 
 

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ゴニョゴニョ版」秘話から堀監督の寺修行まで!

笑いあり、驚きありのエピソード満載の堀貴秀監督の約3年間の軌跡

 

独学でストップモーションアニメ制作に挑んだ堀貴秀監督の情熱と才能が結実したSFストップモーションアニメ映画『JUNK HEAD』。この作品は、2017年にカナダ・モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞し、数々の国際映画祭で高い評価を得ました。2021年3月には待望の国内公開を果たし、口コミを通じて熱狂的な支持を集め、ミニシアターランキングで2週連続1位を獲得。興行収入は1.4億円を突破し、カルト的人気を博しました。


そして、2025年6月12日、待ちに待った『JUNK WORLD』の公開日を目前に控えたカウントダウン上映の日を迎えました。深夜にもかかわらず、会場は熱気に包まれ、観客の皆さんの期待がひしひしと伝わってくると共に、3年間の堀監督やスタッフ陣の情熱と努力を感じられる素晴らしい時間となったカウントダウン舞台挨拶の様子を、堀貴秀監督と鳥羽洋典プロデューサーのトーク内容を振り返るオフィシャルレポートをご紹介いたします。
 



いよいよ公開!『JUNK WORLD』への熱い想い

222A0027.JPG舞台挨拶の冒頭、進行役で本作のプロデューサーを務める鳥羽が「堀監督が約3年間、ひたすら作り続けた作品がついに完成しました!」と感慨深げに語り、堀貴秀監督も登場!観客の大きな拍手に迎えられながら、晴れやかな笑顔で登壇した堀監督。約3年間という長い道のりを振り返りつつ、「この作品が皆さんにどう受け取られるか、とても楽しみです」と期待と不安の入り混じった率直な思いを語った。


「日本語吹替版」と「ゴニョゴニョ版(日本語字幕)」制作の裏側

『JUNK HEAD』では独特な造語「ゴニョゴニョ版」が話題となったが、今回『JUNK WORLD』では日本語吹替版とゴニョゴニョ版(日本語字幕)の2種類を上映する。堀監督曰く「今回は最初から日本語版だけで進めるつもりだったんですが、鳥羽Pの要望で急遽ゴニョゴニョ版も作ることになったんです」とのこと。鳥羽Pは「てっきり最初から2パターン作るんだって思ってたら、『ゴニョゴニョ版なんかやらないでしょ』と堀監督が言い出したので、『いやいやいや』と驚いた」と言う。堀監督は「今回ストーリーが4幕構成でちょっと複雑な感じなんで、それを字幕にするとやはり厳しいなと思って。でも、結果として両方やって良かった」と打ち明けた。ゴニョゴニョ版という命名については、「最初は『ジャンク語』にしようと思ったんだけど、なんか硬いなとか思って」と堀監督が話すと、鳥羽Pも「いいんじゃないですか?ゴニョゴニョ版で。少しふざけた感じもいいですし。そもそも(邦画の)アニメ映画で吹き替え版と字幕版があるなんて、他にディズニー映画以外ないですからね」と語った。さらに、吹き替え版についてはプロの声優を起用せず、監督とスタッフだけで声を担当しているとのこと。鳥羽Pは「ザッツ・ハンドメイド感」が満載で、このこだわりが作品に独自の魅力を与えていると感じるとも語った。


制作秘話:お寺で絵コンテ修正?!

話題は『JUNK WORLD』の成り立ちの話に。堀監督は「物語を練り直すためにお寺にこもった」という。ネットも繋がらない山奥のお寺で、1週間以上断食しながら絵コンテを修正したそう。「最初は断られたけど、少し世間でバズった映画監督だと分かった途端に泊めてくれました」と笑いながら話す堀監督。その結果、物語はさらに深みを増し、よりスケール感を増した続編『JUNK WORLD』が誕生したのだ。


プレハブ改造から3Dプリンター導入まで!制作現場の裏側

222A0046.JPG『JUNK HEAD』から『JUNK WORLD』への進化は目覚ましいものがある。今回は3DプリンターやCG技術を導入し、映像の密度やクオリティが格段に向上した。それでも制作チームはわずか6人という少人数体制!さらに、CGパートについてチーム内に経験者はゼロというところから「やりながら覚える」という超アグレッシブなスタイルで挑んだとのこと。
今回の制作ではアトリエまで改造。元々平屋だったプレハブを無理やり2階建てにしてしまうというDIY力も発揮。『JUNK HEAD』の時は住居スペースも兼ねていたが、『JUNK WORLD』では完全に作業スペース化したとのこと。また3DプリンターやCGの導入も、あらゆる世界事情の影響で材料が届かず制作が遅れる事態もあったという。

撮影用のカメラ選びでは、最初はフルサイズの一眼レフ高級カメラを使っていたけど、「これじゃダメだ!」と安いカメラに買い直したとのこと。普通、「高ければいい」と思いがちなところを、逆行してしまうあたり、堀監督の美学を感じさせるエピソードだ。セットについても、カメラで引きを撮れば済みそうなところを、わざわざ造形物のほうを巨大化させるというこだわりっぷり。鳥羽Pも「いやいや、それ必要?ってツッコミたくなりますが、その無駄にも見える情熱こそが作品を特別なものにしているんでしょうね」と語った。また、堀監督は「物理的な造形物にもこだわり続けた」と語り、乗り物やキャラクターのセットを画面には映らないものの、実際に動かせるよう作り込んでいることも明かした。その結果、映像からリアルな質感や重厚感が伝わってくる。堀監督のこだわりについて、鳥羽Pは「普通なら『ここだけ撮れればいいや』と部分的に作るところを、ちゃんと乗れる&変形する機構まで作っちゃうんです。しかも、その変形シーンが映像で使われるわけでもないという…。それ作る必要あった?でも、やはりその「無駄」にこそ監督の魂が宿っている気がします」と感心しきりだった。


最後に:観客へのメッセージ
舞台挨拶の最後には、観客への感謝と公開への期待が語られた。「皆さんの感想や口コミが、この映画の未来を左右します。ぜひSNSで感想をシェアしてください!」という鳥羽Pに続き、堀監督も「3作目もさらに面白いものを作りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

と力強く宣言した。そして、まもなく日付が変わる午前0時を迎えるタイミングで、場内の観客とともにカウントダウン!0時になり『JUNK WORLD』が無事に公開された。

※ゴニョゴニョ版とは、堀監督が作った独自のゴニョゴニョした言語でキャラクター達が話す

 


<堀貴秀監督経歴>
1990年 大分県立芸術緑丘高等学校卒。
2000年 アートワーク専門の仕事で独立。
2009年12月 短編『JUNK HEAD 1』(30分版)を自主製作として制作開始。
2013年10月 短編『JUNK HEAD 』(30分版)完成。
2013年11月 渋谷アップリンクにて一日だけ自主上映を行う。
2014年1月 『JUNK HEAD1』をYouTubeに無料公開。クラウドファンディングで続編の制作費募集をするが失敗。
2014年2月 クレルモンフェラン国際映画祭(フランス)アニメーション賞受賞。
2014年3月 ゆうばりファンタスティック映画祭(北海道)短編部門グランプリ受賞。
2015年1月 株式会社やみけん設立。長編『JUNK HEAD』制作開始。
2017年4月 長編「JUNK HEAD」完成。海外国際映画祭で入賞入選多数。
2021年3月26日 『JUNK HEAD』劇場公開
2022年6月 「JUNK」シリーズ第2弾『JUNK WORLD』制作開始。


『JUNK WORLD』

<INTRODUCTION>
ファンタジア国際映画祭最優秀長編アニメーション賞受賞等、様々な映画祭で 高く評価され、更には『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞(R)を受賞した ギレルモ・デル・トロ監督

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に大絶賛された前作『JUNK HEAD』。

日本国内でも注目を浴び、多くの観客が劇場に足を運び興行的にも成功を収めた。 最新作『JUNK WORLD』は、前作の世界観をさらに深化させ、1042年前の壮大で複雑な地下世界を舞台にした失われた未来の物語。ダークでありながらユーモアと温かみを感じさせる新たなキャラクター達も登場し、その独創的なデザインと緻密な手作業による驚愕の映像美でストーリーが展開する。一コマ毎に撮影し、3年の制作期間を経て完成した SFストップモーションアニメ映画の傑作が誕生する。

<STORY>
遥か昔、人類は地上の生息域減少により地下開発を進めた。その労働力として人間に似せた人工生命体のマリガンを創造。しかしマリガンは自らのクローンを増やして勢力を広め人類に反乱。
第3次停戦協定から230年後の世界。人類は地上に留まり地球規模に広がった地下世界をマリガンが支配していた。

地下世界に異変が-
急遽、人間とマリガンによる地下世界の異変を探る調査チームが結成された。
女性隊長トリス率いる人間チームと、クローンのオリジナルであるダンテ率いるマリガンチームは共に目的地である地下都市カープバールを目指すが、マリガンのカルト教団「ギュラ教」に襲撃されてしまう。彼らの標的は希少種とされる人間の女性=トリス。しかしトリスにはロボットのロビンが護衛として帯同していた。

「トリス様をお守りする」
「ギュラ教」と戦い、調査を進めるが、圧倒的な戦力の差に苦戦を強いられる調査チーム。その激しい攻防の中で彼らは次元の<歪み>を発見する。そしてロビンはトリスを守るため次元を超えた作戦を計画するが-。
地下世界に隠された謎と異変の正体とは?そして次元を超えた戦いの末にロビンが下す決断とは?


◆ 監督/脚本/撮影/照明/編集:堀貴秀

2025年/日本/日本語/104分/PG12
配給:アニプレックス
クレジット:(c)YAMIKEN

公式HP:https://junkworld-movie.com/
公式X:https://x.com/JUNKWORLD_movie

2025年6月13日(金)~新宿バルト9、T・ジョイ梅田、TOHOシネマズなんば、T・ジョイ京都、OSシネマズ神戸ハーバーランド、TOHOsイネマズ西宮OS ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

 
 


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aisarenakutemobetuni-pos.jpg「響け!ユーフォニアム」で知られる武田綾乃の同名小説が原作の映画『愛されなくても別に』が、日本最年少でカンヌ国際映画祭への出品を果たした井樫彩監督の最新作が、2025年7月4日(金)公開となる。毒親、虐待、性暴力など家族間で生じる問題から社会のひずみに切り込みつつ、その世界をサバイブする女性たちの清々しさと、「不幸中毒」からの脱却までを鮮やかに描いた本作。

浪費家の母親に依存される主人公・宮田陽彩(みやた・ひいろ)役南沙良、過酷な家庭で育つ過去を持ち、陽彩と徐々に心を通わせていく江永雅(えなが・みやび)役馬場ふみかが演じた。


公開に先駆けて本日6月8日(日)に南沙良、馬場ふみか、井樫彩監督が登壇する完成披露舞台挨拶を行った。イベントでは、アクティングコーチの指導のもとで行ったレッスンについてや撮影中の印象的なエピソードを語った。そして6月に誕生日を迎える南と馬場に向けて、井樫監督からサプライズで花束が贈られる一幕もあり、会場は温かい拍手に包まれた。
 


◆日程:2025年6月8日(日)

◆会場:丸の内ピカデリー2(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)

◆登壇者:南沙良、馬場ふみか、井樫彩監督(計3名)


<以下、レポート全文>

映画上映後、満員の観客の前に立った登壇者たちには大きな拍手が送られた。この日初めて一般に向けての上映であり、SNSでは「2人が共に過ごす日常がとても愛おしかった」「日々感じている不安やしんどさが、少し晴れた気がします」といった高評価の声が次々と寄せられていた。


劇中で南が演じる陽彩、そして馬場が演じた雅ともども、親子関係に何らかの事情を抱えたキャラクターだったが、この役を演じるにあたり、「監督とも、現場でそれほど話すことはなかった」というふたりだが、「でも井樫監督が、クランクインする前に(キャラクターの背景などが詳しく記された)資料のようなものをつくっていただいて。それがお芝居に役に立ちましたね」と南が語ると、馬場も「そこには小学何年生の夏休みに家族と出かけたとか。学生時代、クラスの中でどういう存在だったとか。そういうことが書かれていたんです」と補足する。


aisarenakutemobetuni-bu-南沙良様.JPG南と馬場のふたりは、本作のクランクイン前にはアクティングコーチのもとに通い、レッスンを受けたという。その時のことを馬場は「その際に、本編では描かれていなかった母親とのシーンを実際にレッスンでやらせていただいて。それ自体は、(劇中で)陽彩(ひいろ)に話している内容のことだったんですけど、クランクインの前にそれを一度(芝居で)やっていたことで、そのシーンを演じることに対してもそうですし、雅(みやび)という人物を理解するという点でも役に立った」と述懐。その意図について井樫監督も「彼女たちにとって、役をやる上で手助けになることは何だろうと思って。シーンに描かれてないこととか、そういうことが本編に影響するんじゃないかなと思い、やってもらったという感じですね」と明かす。


そうやってあらためて演技について学ぶというのも、ふたりにとって非常に刺激的だったようで、南が「今までお芝居について学ぶ機会があまりなかったので。これまでワークショップに行ったことはあったんですけど、座学で学ぶという機会が本当になかった。だからすごく新鮮でしたし、勉強になりました」と語ると、馬場も「台本をいただいてから、カメラの前に立つまでに、どういう順番で、どういう風に役をつくって準備していくか、ということを、机と椅子に座って話を聞いて勉強したんですけど、今まで本当にこういう機会がなくて。現場でなんとかするという感じだったので、これからお芝居を続けていくにあたっても、すごく助けになるなと」と晴れやかな顔を見せた。


aisarenakutemobetuni-bu-馬場ふみか様.JPG実際に原作を読んでみた時のことを南が「3人が抱えているものは決して明るいものではないけど、でも悲観的じゃないというか。わたしは原作でも、わりとずっとトゲのある悪口が出てくるんですけど、それを読んでほほえましい気持ちにもなりましたし、それがちゃんと一歩前に進む物語になっていて。すてきだなと思いました」と振り返ると、馬場も「わたしもすごくグッサリときたシーンがあって。陽彩が、雅のことを人間扱いしてくれるのが好きだというところなんですが、(それまで雅は)他人からも自分からも女扱いされてきたということもあって。もちろんそれは駄目なことではないんですけど、それが苦しいなと思ってグッサリときた。そういえば自分でもそういう風に考えた瞬間があったなと思い出しました」と語った。


また南は印象的なシーンとして、池に浮かぶ場面を挙げた。「私、水がそもそも苦手なんです。浸かるのが怖くて。気持ちの面でもそうだし、物理的にもすごく大変でした」と当時を振り返る。撮影時にはなかなか水に浮かぶことができず、監督が横で背中を支えてくれたといい、井樫監督は「外から偉そうに見ているだけじゃダメだなと思って」と語り、現場で監督自ら直接体を張って撮影していたことを語った。一方、馬場が挙げたのは自転車の二人乗りシーン。「結構な山道で、カーブの多い下り坂。南さんを後ろに乗せて、前には軽トラに乗ったカメラがいて、その距離を保ちながら安全に運転して、なおかつセリフも言わなきゃいけない。やることが多すぎて、かなり大変でした」と撮影時の苦労を語った。


また過干渉な親から逃れるべく新興宗教にはまっていく大学生の木村水宝石(あくあ)を演じた本田望結と共演について南は、「本田さんとは年齢が近くて。わたしもわりと人見知りな方ですけど、本田さんもけっこう人見知りなんですよ」と明かす。その言葉に「でも2人で結構楽しくしゃべっているなと思っていましたけど」と馬場がかぶせると、南も「実はその時、わたしがハマっているゲームがあって。それなんですか?と聞いてくださって。それはペットを育てるゲームだったんですけど、ふたりで一緒に育てていました」と明かした。


aisarenakutemobetuni-bu-井樫彩監督.JPG今となっては、南も馬場も和気あいあいとした雰囲気で仲良さげであるが、実は最初のうちは、ふたりとも人見知り同士で、なかなか話せなかったという。馬場が「最初はどうやってしゃべろうかなと思っていたんですけど、毎日撮影で一緒にいることが多かったんで。お互いの存在にどんどん慣れていく感じがあって。それが実際の陽彩と雅の関係性にもすごく反映されて、仲良くなってきたなと感じました」と振り返ると、それを補足するように井樫監督も「撮影中、気付いたらふたりが隣同士で座っていて。ただ無言で座っているのがいいなと。別に社交辞令的な会話もないし、ふたりでボソボソしゃべって、お茶を飲んでいるだけ。その空気感がすてきだなと思いました」と述懐。その言葉を聞いた馬場が「でもそうやって休憩中とか、ふたりで待っている時とかに、気付いたら井樫さんがスッと現れて。わたしたちの写真を撮って、そして去っていく、という感じでした」とコメント。その言葉に井樫監督も照れくさそうに、「けっこうその写真が大量にあります」と笑ってみせた。


くしくも6月11日は南の23歳の、そして6月21日は馬場の30歳の誕生日ということで、井樫監督よりサプライズで花束をプレゼントすることになり、これにはすっかり驚いた様子のふたり。そこで1年の抱負を尋ねられた南は「体調を崩さず健康に。去年1年もそうだったんですが、より新しいことにチャレンジしていける1年になったらいいなと思っています」とコメント。そして馬場も「ちょうど30代に入るということで。先輩方からも30代は楽しいぞとすごく言われるので、楽しみにしています。楽しく、健康な日々を営んでいきたいと思っています」と決意を語った。


そんな和気あいあいとした舞台挨拶も終盤。最後のコメントを求められた馬場が「チラシや予告編を見ると、重くて苦しい作品のように感じられるかもしれないですが、実際に観終えた後は、さわやかさだったり、ちょっとした”光”を感じられるような、そんな作品になっているんじゃないかなと思っておりますので。これから皆さまにも公開までたくさんの方に宣伝をしていただいて。いい初日を迎えられるように頑張っていきたいです」とあいさつすると、南も「本当に、生きるということだけですごく難しいことだなと、わたしは日々思っていて。そしてそう思う方もたくさんいらっしゃると思うんです。だからそういう方に届いたらいいなというか、登場人物たちの悩みや勇気、そういったものに寄り添えたらいいのではないかなと思っています。なので、たくさんの方に観ていただけたらいいなと思います」とメッセージ。


そして最後に井樫監督が「毒親というところからの起点の物語ではあるんですが、陽彩と雅というふたりの女性が、自分の人生を力強く歩んでいこうとする物語になりますので、観てくださった方の心に少しでも引っかかるものがあったら本当にうれしいなと思っております。気に入ったら是非口コミをしてくださるとうれしいです」と呼びかけて、この日のイベントを締めくくった。


【Story】

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宮田陽彩(みやた・ひいろ)(19)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。
大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に変わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々。遊ぶ時間も、金もない。
何かに期待して生きてきたことがない。親にも、友人にも・・・。
いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生であり、バイト先の同僚でもある 江永雅(えなが・みやび)(24)のひょんな噂を耳にする。威圧的な髪色、メイク、ピアス──バイト先ではイヤホンをつけながら接客する、地味な宮田とは正反対の彼女の噂。
「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」
他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。ふたりの出会いが人生を変えていくー。

【クレジット】

出演:南沙良  馬場ふみか 本田望結  基俊介 (IMP.)  伊島空  池津祥子  河井青葉
監督:井樫彩 
原作:武田綾乃『愛されなくても別に』(講談社文庫)
脚本:井樫彩/イ・ナウォン
主題歌:hockrockb「プレゼント交換」(TOY'S FACTORY)
企画・プロデュース:佐藤慎太朗
製作幹事・制作プロダクション:murmur
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
Ⓒ武田綾乃/講談社 Ⓒ2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会
公式HP:aisare-betsuni.com  
公式X&Instagram:@aisare_betsuni

2025年7月4日(金)~ 新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX(八尾、堺、京都、あまがさき)、kino cinema神戸国際 ほか全国ロードショー!


(オフィシャル・レポートより)

 
 


bubu-bu6.7-550.JPG(左から、大友律、小野寺ずる、深川麻衣、室井滋、松尾貴史、富永昌敬監督)


【日時】2025年6月7日(土) 11:50~12:20 

【場所】テアトル新宿 (〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14−20 新宿テアトルビル B1階)

【登壇者】深川麻衣、小野寺ずる、大友律、松尾貴史、室井滋、冨永昌敬監督(敬称略)


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なんでも言葉通りに受けとったらあかんで!豪華キャストで贈る、奇想天外なシニカルコメディ『ぶぶ漬けどうどす』がついに全国公開を迎えた。公開2日目の6月7日(土)には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の深川麻衣、共演の小野寺ずる、大友律、松尾貴史、室井滋、そして冨永昌敬監督が登壇。



満員御礼で迎えたこの日、京都の老舗を取材するライターの主人公・澁澤まどかを演じた深川は「映画化までの構想7年、一昨年の11月に3週間の撮影。昨日無事に公開が出来て嬉しく思います」と念願の封切りに喜色満面だった。

 


bubu-bu6.7-室井滋.JPGまどかの義理の母・澁澤環役の室井は「本音と建て前をテーマにした面白い物語。京都と言えばミステリーというイメージがあるけれど、現代劇のこのような映画が珍しい。しかも劇中に登場する扇子屋さんは、実は20年来のお付き合いがあって。まさかの偶然過ぎてホラー!?と怖かった」と笑わせた。

 

 


 

 

 

 

 

bubu-bu6.7-小野寺ずる.JPGまどかと一緒にコミックエッセイを描く漫画家・安西莉子役の小野寺は、劇中漫画の制作もしており「豊原功補さんの脳が半分透けて見えるコマが大好き。個人的にステッカーを作ろうかと思うくらい気に入っています」と明かした。

 

 


 

 

 

 

 

 

bubu-bu6.7-大友律.JPGまどかの夫の澁澤真理央役の大友は、冨永監督が「真理央という名前は任天堂が京都にあるから」と明かすと、「僕も先ほど初めて聞いて…。“マリオ”ってそういうことなのかと思った」と世界的人気のキャラクターにあやかった命名理由に驚いていた。

 


 


 

 

 

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まどかの義理の父で澁澤扇舗13代目店主でもある澁澤達雄役の松尾は、撮影を回想し「自分がイメージした通りにやらせてもらえました。監督からはほとんど注文がなくて、やりやすくて自由で勝手にやったことも採用してもらえた」と述べると、冨永監督は「松尾さんのお芝居を見て瞬時に勉強し、その学びを大友君にぶつける感じでした」と笑わせた。

 

そんな冨永監督はオープニングへのこだわりについて聞かれると「1970年代の映画のようにエンドロールをなくして“終”で終わらせたかった。その代わり、スタッフクレジットをオープニングに出し、その文字込みで映像をデザインしたかった。これは脚本の時点からアサダさんと考えていた事です」と述べた。

 

bubu-bu6.7-冨永昌敬監督.JPG主人公・まどかの京都愛にちなんで、それぞれが偏愛するものを発表。オダギリジョー主演の映画『パビリオン山椒魚』で商業デビューを果たした冨永監督は「オオサンショウウオ」、大友はバンドの「ラモーンズ」、松尾は「カレー」とそれぞれ述べた。


深川は「小さい頃から梅干しが好き」といい「小さい頃に種を割ってその中にある種を食べるという事にハマっていたけれど、噛んでいた時にツルンと喉に入ってしまい呼吸が出来ず、死にそうになった体験があります。自分で背中を叩いたらポロっと出て来て助かりましたが、そういうことがあっても今でも大好きで毎日1日1粒食べています」と明かした。


室井は「相撲」といい「両国で興行がある時は必ず行っています。砂被り席は金額が相当高いので座ったことはないけれど、あそこに座ってテレビに映って私の所に力士が倒れ込んできてくれるが夢」と述べると、松尾から「大ケガしますよ!」と心配されていた。室井には推し力士がいるそうで「テレビ中継を見ながら推しの力士が出る時は一緒にシコを踏むようにしています。推しのタオルが山のようにあって、家のタオルが全部力士名のものになりそうな勢いですと推し活に余念がないようだった。


bubu-bu6.7-500-1.JPG小野寺は「4万5千円の枕」といい「物欲がなくてお金の使いどころがないので、自分の誕生日にオーダーメイド枕を買いました。太った人のお腹くらいの柔らかさで、首の痛みも解消されました。お金の使い道がない方はぜひ枕に投資してみてください」と呼び掛け、笑いを誘っていた。


最後に主演の深川は「昨日から無事に公開されましたので、一人でも多くの方に観て頂きたいと祈るような気持ちです」と大ヒット祈願。冨永監督は「日本国内も心配になるような事が多く、世界でも差別や暴力が蔓延し、このまま放っておいたらどのような事になるのだろうかと、それは誰の目にも明らかです。そんな中でどうやって映画を通じて世界中の人たちと友達になって楽しんでいけるのか。そんな事を撮影中に考えていました。平和を願う気持ちは皆同じだと思いますので、僕も出来る事をやっていけたらと思います」と想いを込めていた。

 以上


【Story】

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京都の老舗扇子店の長男と結婚し、東京からやってきたフリーライターのまどかは、数百年の歴史を誇る老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと、義実家や街の女将さんたちの取材を始める。ところが、「本音と建前」の文化を甘く見ていたせいで、気づけば女将さんたちの怒りを買ってしまう。猛省したまどかは、京都の正しき伝道師になるべく努力するが、事態は街中を巻き込んで思わぬ方向に──。
 

出演:深川麻衣 小野寺ずる 片岡礼子 大友律 / 若葉竜也
山下知子 森レイ子 幸野紘子 守屋えみ 尾本貴史 遠藤隆太
松尾貴史 豊原功補 /室井滋
監督:冨永昌敬
企画・脚本:アサダアツシ
音楽:高良久美子/芳垣安洋
製作:清水伸司/太田和宏/勝股英夫/小林栄太朗/佐藤央
撮影:蔦井孝洋
製作幹事:メ~テレ/東京テアトル
制作・配給:東京テアトル 制作プロダクション:さざなみ
©2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会
公式サイト:https://bubuduke.jp/

公式X: @bubuduke_movie

 2025年6月6日(金)~テアトル新宿、テアトル梅田、TOHOシネマズなんば、MOVIX京都、T・ジョイ京都、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき ほか全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)


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ミヒャエル・ハネケ、ウルリヒ・ザイドル監督を生み出したオーストリアより新たな鬼才・ダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマン両監督作品「Veni Vidi Vici(原題)」が『我来たり、我みたり、我勝利せり』の邦題で6月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次公開が決定。この度、公開に先駆けてダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン両監督が緊急来日!映画評論家の森直人さんをお招きしてトークイベント付き試写会を実施いたしました。


www-pos.jpg本作は、2024年サンダンス映画祭、ミュンヘン映画祭に出品され話題となった。「ユーモアは危険な時にこそ最高に力を発揮する」という信念を持ち、観る者に笑いと怒りを同時に起こさせる『Davos』(未)の監督デュオダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマンの日本初公開作品です。製作は、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭を賑わせた『パラダイス三部作』『サファリ』のウルリヒ・ザイドル。金持ちのアンタッチャブルさを極限まで誇張し、歯止めがないシステムの結末と、人々が自分の行動に責任を持たない世界の危険性を明らかにする。


主人公はエレガントな億万長者であり、愛情深いファミリーマンで、趣味の狩に情熱を注いでいる。しかし、アモンが狩るのは動物ではない。莫大な富を抱えた一家は“何”だって狩ることが許されるのだ。アモンは狩りと称し、無差別に“人間”を狩り続けている。一方娘のパウラはそんな父の傍若無人な姿を目の当たりにしながら“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけていく。ある日、ポーラは父に“狩り”に行きたいと言い出す。しかし、“上級国民”である彼を止められるものは何もない。何者も彼らを止めることはできない。他人の言葉でも、ジャーナリズムの証拠でも、民主主義の法律でも。今あるのは自由だけだ。限界も不可能もなく、暴力もない。富を持つ者は自由に好きなように行動し、誰にもどうすることもできない。マキャベリストの家族研究では、金持ちが親切で与えるふりをするのと同じくらい、恐ろしく暴力的になりうるという。恐ろしいほど不快なこの物語は私たちのすぐ隣にある物語なのだ。

この問題作のダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン両監督にたっぷりとお話を伺いました。


日時:5月28日(水)19:56〜20:26

会場:ヒューマントラストシネマ渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F)

登壇者:ダニエル・ヘールス監督、ユリア・ニーマン監督、森直人(映画評論家)



www-550.jpg“狩り”と称して人間を狙撃するエレガントなヨーロッパの超富裕層の姿を通して、資本主義の堕落をシニカルかつユーモラスに描いたオーストリア映画『我来たり、我見たり、我勝利せり』。公開を直前に控え、ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン両監督が来日! 5月28日(水)に都内劇場で行われた試写会の上映後の舞台挨拶に登壇し、映画評論家の森直人氏とトークセッションを行なった。


無差別に趣味の“人間狩り”をしながらも、その圧倒的な財力、権力ゆえに罪に問われることなく優雅に暮らす“上級国民”のアモン・マイナートとその家族を描いた本作。ダニエルとユリアが2016年に発表したドキュメンタリー映画『WINWIN』を撮影する際のリサーチで、オーストリアの億万長者の別荘を訪れたことがこの物語の着想のきっかけになったという。


www-bu-240-1.JPGダニエルは「特別なプライベートジェットを持っている金持ちがいるという話を聞いて、この邸宅にお邪魔しました。そこでは子どもたちをベビーシッターが追いかけているんですが、子どもたちはティアラを着けているんです。そして、その後ろを歩いている執事はライフルを抱えていました。その時『そのライフルは何のために?』と尋ねたら『今夜中にプライベートジェットでナミビアまで飛んで、狩りをするんだ』と教えてくれました。猟銃を何のお咎めもなく自由に国外に持ち出すことができてしまうのなら、この人たちは何をやっても許されるんだろうと思いました」と着想の詳細を明かした。そして観客に向けて「かのドナルド・トランプが『私がニューヨークの5番街で誰かを射殺しても、捕まることはない』と言っていました。みなさん、どうぞ帰り道はお気をつけて(笑)」と呼びかけ、会場は笑いに包まれた。


倫理のタガの外れた恐るべき殺人鬼を描いてはいるが、さらに恐ろしいのは、このアモンのキャラクターが、いかにも憎々しい人物として描写されるのではなく、明るく、家族思いの好人物として描かれているところ。この点について、ダニエルは「みなさん、考えてみてください。イーロン・マスクは憧れと羨望の対象ですよね。私たちはみんな、億万長者が大好きなんです。ついさっき、控室で気づいたんですが、この映画のタイトルである『Veni,Vidi,Vici,(ラテン語で“我来たり、我見たり、我勝利せり”)』という言葉は、タバコのマルボロのパッケージにも書かれているんですね。タバコの箱には『死を引き起こす可能性があります』という注意書きがありますが、億万長者も同じです。あまり彼らを支持し過ぎると、私たちが肺ガンになってしまう可能性があります」とユーモアたっぷりに語る。


www-500-2.jpgそして、ユリアはアモンを見事に演じたローレンス・ルップについて言及。「彼は『え? シリアルキラーを演じられるの?』と喜び、楽しみながらこの役に挑んでくれたんですが、私たちは彼に『いや、あなたが演じるのは家族思いの父親であり、人なんか殺さない人なんだ』と説明し、映画を観る人の共感を得るような人物を演じるように伝えました」と明かした。


ちなみに、アモンの妻・ヴィクトリアが人権派の弁護士というのも、かなり風刺の効いた設定だが、その意図を尋ねるとダニエルは「ジョージ・クルーニーの妻であるアマル・クルーニーさん。彼女は人権派の弁護士であり、とても素敵な女性ですよね。彼女の存在にインスパイアされた設定です」と驚きの事実を告白! ユリアはダニエルの言葉を補足し「アモンが求めているのは、彼に対して本当のことを言ってくれる存在、彼に対抗し、立ち向かってくる人を欲しているんです」と語る。


www-500-1.jpgまた、アモンの“帝国”を世襲するであろう娘のパウラも、映画の中でかなり強烈な存在感を放っているが、ダニエルは「彼女がどういう存在かと言うと、この邪悪な循環する社会が生み出した美しい子供であり、資本主義の生んだモンスター。いくらあっても足りずに『もっと!もっと!』と欲しがる象徴であり、カジノを体現するような存在なのです」と説明。(ダニエルとユリアと同じオーストリア出身の)ミヒャエル・ハネケの映画『ファニーゲーム』と共通する部分があると感じています」と明かした。


ちなみに劇中、パウラがカメラ(=観客)に向かってセリフを発するシーンがあるが、これも『ファニーゲーム』と重なる。ユリアは「この映画をつくるにあたって、パウラを演じるオリヴィア・ゴシュラーと一緒に観たのがハネケ監督の『ベニーズ・ビデオ』でした。パウラが酷いことをしても、彼女自身は罪の意識を全く持っていない、そのことをわかってほしかったんです」とその意図を語ってくれた。


www-bu-240-2.JPGそして、改めて現代の資本主義の現状について、ユリアは「皮肉なもので、人々が億万時長者を嫌うべき理由は十分にあるはずなんです。彼らは我々のお金を奪い、民主主義や権利、空間、私たちの声までも奪っているわけですが、それでも人々は彼らを嫌うどころか、彼らに憧れて『自分もそうなりたい』と思っています。アメリカンドリームというのは、ある意味で大衆の麻薬のようなもので『頑張って働けば、いつの日かあの人たちのようになれるかもしれない!』という思いを抱いているわけです。彼らはロックスターや英雄のような憧れの存在であり、『彼らを嫌いになろう!』と呼びかけても、なかなか発想の転換は起こらないんです」と語り、ダニエルは「もし、この映画を見て『さあ、ライフルを持って彼らを撃ち殺せ!』という発想に転換が起きたら嬉しいんですが…(笑)」とブラックユーモアを効かせながら語り、再び会場を笑いに包んだ。


ちなみにダニエルとユリアは、これまでも何度も日本を訪れており「日本の文化が大好きで、日本映画も食も大好き」だという。本作の音楽は、日本の能に影響を受けて制作されており、その点についてユリアは「音楽は編集の段階で加えたものです。というのも、テスト上映を見た人から『この映画をどう解釈したらいいのかわからない。これは風刺なのか…?』といった声が上がったので、映画のトーンを整え、(伝えたいことを)強調するために音楽で演出をすることにしました。本作にヴィタリー医師役で出演している菜穂子・フォート・西上さんが能にインスパイアされた音楽というアイディアを出してくれました」と明かした。


2人は、本作がオーストリアの公共ファンディングで資金を得て制作されたことを明かし、こうして日本で公開されることを改めて感謝。ユリアは「映画を観て、人々に怒りを抱いてほしいと思っています。そのエネルギーが生産的なことに繋がっていくことを願っています」と呼びかけた。
 


<ストーリー>

起業家として億万長者に成り上がり、幸福で充実した人生を送るマイナート家。一家の長であるアモンは、家族思いで趣味の狩りに情熱を注いでいる。ただ、アモンが狩るのは動物ではない。莫大な富を抱えた一家は“何”だって狩ることが許されるのだ。アモンは“狩り”と称し、何カ月も無差別に人を撃ち殺し続けている。“上級国民”である彼を止められるものはもはや何もない。一方、娘のパウラはそんな父親の傍若無人な姿を目の当たりにしながら、“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけている。ある日、ついにパウラは父親と“狩り”に行きたいと言い出す。
 

監督:ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン
製作:ウルリヒ・ザイドル
出演:オリヴィア・ゴシュラー、ウルシーナ・ラルデ、ローレンス・ルップ、マルクス・シュラインツァー、ゾーイ・シュトラウプ
2024年/オーストリア映画/ドイツ語/86分/カラー/5.1ch/スコープサイズ
原題:Veni Vidi Vici 字幕翻訳:吉川美奈子 
後援:オーストリア文化フォーラム東京 映倫PG12 ©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
配給:ハーク 配給協力:フリック 
公式サイト:www.hark3.com/vvv 

2025年6月6日(金)~ ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか 全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)

 


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6 月13 日(金)より全国順次公開となる映画『おばあちゃんと僕の約束』。この度、公開を目前に、公開記念舞台挨拶が 5 月28 日(水)新宿ピカデリーで行われ、上映後にタイより来日したパット・ブーンニティパット監督が登壇しました。


【日時】5月28日(水)18:30の回上映後

【会場】新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15)

【登壇者(敬称略)】パット・ブーンニティパット(監督)



obaachantoboku-pos.jpg6 月13日(金)より全国順次公開を迎える映画『おばあちゃんと僕の約束』。公開を目前に、公開記念舞台挨拶が5月28日(水)に新宿ピカデリーで行われ、上映後にタイより来日したパット・ブーンニティパット監督が登壇。日本の観客に向けて、本作への思いや制作時のエピソードを語った。


本作は、遺産相続をめぐる家族の物語。大学を中退して無職の青年エムは、祖母のメンジュがステージ 4のガンを患っていることを偶然にも知り、不謹慎にも遺産を得ようと介護人として同居を始める。反発しながらも、絆を深めていく2人。エムはメンジュの家族を想う愛情に触れ、考えを改めていく……。本国タイでは、涙なしには観られないことから、鑑賞後に号泣する観客の様子が、TikTok をはじめとする SNS で若者を中心に大拡散され、社会現象に。その後、世界中でも大ヒットを収め、タイ史上初のアカデミー賞®国際長編映画部門ショートリスト入りの快挙を果たした話題作。


obaachantoboku-bu-240-3.jpg上映後、満席の会場からは拍手が湧き、涙をうかべる観客も。会場が感動の嵐に包まれる中、大きな拍手に迎え入れられ、パット監督は笑顔で登壇。過去に 10 回近く日本に訪れたことがあるといい、「こんばんは。私はパットです。監督です。よろしくお願いします」と日本語で流暢に挨拶した。


TV ドラマを中心にキャリアを積み、本作で長編監督デビューを飾ったパット監督。「最初で最後の作品のつもりで制作しました。タイでは、家族の話は観客にうけない、お金が儲からないと言われていたので、赤字を出さないように次の作品を撮れる程度になればと思っていました」と振り返り、続けて「これまでテレビドラマを作ってきましたが、テレビドラマは毎分毎秒、ずっと注目してもらわなければいけない作り方だったんです。映画とは違うタイプの芸術。この映画では、観客の皆さんに自分の記憶とリンクしていただいて、考えたり、感じる余白を残したいと思っていました」と映画作りへの思いを語った。


obaachantoboku-550.jpg主人公エムを演じたのは、ドラマ「I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜」(20)の出演を機に、タイをはじめアジア全域で大人気スターとして人気を博す俳優・ミュージシャンのプッティポン・アッサラッタナクン、通称ビルキン。パット監督は、彼について「スタッフをからかうのが大好きで、くすぐったり、邪魔したり、マッサージをしたり甘え上手なんです。でも演技にはすごく一生懸命で、好感を持ちました」と述べ、「財産を狙う孫という役なんですけど、観客の皆さんには悪人とは思ってほしくはなかったんです。悪意のない、悪い人には見えないというキャラクターを見事に演じてくれました」と絶賛。


さらに、ビルキンが歌う書き下ろしのエンディング曲「Ever-Forever」については、「最初、(ビルキンに)歌ってもらうことは計画になかったんですが、美しい声の持ち主なので、歌ってもらいたいと思いました。実際に曲を作る過程で、メロディができたよ、歌詞ができたよと逐一報告してくれて。全てがうまくいって、歌を聴いたときは嬉しかったです」と振り返った。


obaachantoboku-500-3.jpg一方、祖母メンジュを演じたのは、78 歳にして本作で映画デビューを果たしたウサー・セームカム。この驚異の新人俳優のキャスティングについて「(本作の)助監督が以前、ウサーさんと小規模のMVを撮影したことがあるんです。MVの中では、ウサーさんは特に何もしてなくて、立ってタバコを吸っているだけ。すごく興味のある外見をしてるし、良さそうだねという話になって、オーディションに来てくれました」と振り返り、「すごく才能を感じました。ウサーさんと出会えて、とてもラッキーだと思いました」と彼女の魅力を明かした。


obaachantoboku-bu-240-1.jpg脚本を完成するにあたって、実際に祖母と一緒に暮らしたというパット監督。「おばあちゃんとの同居を始めて、映画のことは言わないで、騙し討ちのように色々質問をしていったんです。こんな子供や孫がいたらどう思う?など。意見を訊くと、映画がリアルなものに感じました。本当は映画のクレジットにおばあちゃんの名前をのせるべきだったなと思いました」と苦笑い。実際に祖母にも完成披露試写会で映画を見てもらったと話し、「上映が終わった瞬間におばあちゃんの席に走って行って、映画の感想を訊いたんですが、答えは「ふつう」と言って、歩いて帰ってしまいました。リアルなリアクションで、忘れられない思い出となりました」とエピソードを明かすと、会場からはどっと笑いが。続けて、「翌朝、映画はふつうだった。私の人生の方がもっと大変だよと言われ、そういう見方もあるんだと思い、感動しました」と祖母とのエピソードを明かした。


尊敬する監督に、小津安二郎監督や是枝裕和監督、濱口竜介監督の名前を挙げたパット監督。1 番影響を受けた作品について訊かれると、「それぞれ魅力が違います。だから、3 人の監督の作品をしっかりと見て、研究しました。1 本に選ぶのは難しいのですが、小津監督の『東京物語』は、昔の映画ですが、映画のストーリーのパワーというのは、時間や映像制作のテクニックを超えると思いました。すごく丁寧にストーリーを描いています」と明かした。


obaachantoboku-500-1.jpg最後に「この映画は世界中のいろいろな国で上映されてきました。聞いた話によると、5歳ぐらいのお子さんから90歳以上の方まで、映画館で観て、この映画を好きになってくださったと。タイ映画は、もしかすると日本ではまだ目新しいかもしれません。でも、ここまでタイ映画が旅をしてきたということは、日本の皆さんがタイ映画を好きになることは難しくないんじゃないかなと思います。日本の皆さんにもぜひ映画を見ていただきたいと思います」と締めくくり、温かい拍手に包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。


映画『おばあちゃんと僕の約束』は、6月13日(金)~新宿ピカデリーほか全国順次公開


監督・脚本:パット・ブーンニティパット(TV版「バッド・ジーニアス」) 脚本:トッサポン・ティップティンナコーン
製作:ワンルディー・ポンシティサック ジラ・マリクン
音楽:ジャイテープ・ラーロンジャイ
撮影:ブンヤヌット・グライトーン
編集:タマラット・スメートスパチョーク
出演:プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン)、ウサー・セームカム、サンヤー・クナーコン、サリンラット・トーマス(『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』)、ポンサトーン・ジョンウィラート、トンタワン・タンティウェーチャクン
2024 年/126 分/タイ/原題:Lahn Mah/カラー/5.1ch/1.85:1
日本語字幕:小河恵理 後援:タイ国政府観光庁
配給:アンプラグド
©2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:unpfilm.com/lahnmah
X:@lahnmahjp
Instagram:@unplugged_movie
Facebook:@lahnmahjp
TikTok:@unpfilm

2025年6月13日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX堺、京都シネマ、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさき、ほか全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)

 
 


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トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」に背中を押され、

おばあちゃんがオレオレ詐欺師からお金を取り戻す!93歳まさかの冒険が始まる!

最高齢&のんびりヒーロー誕生に世界中が笑い泣き!

 

この度、93歳にして初主演を果たしたジューン・スキッブによるオレオレ詐欺師に立ち向かうおばあちゃんを描いた前代未聞のスロー・アクション・コメディ! 『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』が6月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開いたします。


Thelma-poster.jpg映画の初主演としては史上最高齢。『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』(13)でアカデミー賞®助演女優賞ノミネート、スカーレット・ヨハンソンの初監督作『Eleanor the Great』でも主演を務めるなど超“遅咲き”ながら今絶好調のジューン・スキッブ。93歳(2025年5月現在95歳)にして、その実年齢と同じ93歳のおばあちゃんを演じ、電動スクーターでのカーアクションや、銃撃などアクションもすべて自身でこなした。2024年のサンダンス映画祭で上映されるや話題沸騰し、米映画批評サイトのロッテントマトでは98%(批評家)の高評価を記録。最高齢のアクション、社会問題になっている特殊詐欺へのリベンジ……と痛快なノリで突っ走り、気がつけばテルマを中心に自分の殻を破るチャレンジに勇気がもらえて思わず笑い泣き! 登場人物のほとんどがそれほど速く動けない前代未聞のスロー・アクション・コメディが誕生!


この度、映画の公開を記念してイベント前日の5/26(月)に91歳の誕生日を迎えた東海林のり子さん登壇の特別試写会を開催いたしました。

93歳でアクションシーンをこなした本作の主演に負けず、アクティブに人生を楽しみ毎日のように好きなアーティストのライブに通うなど推し活に夢中で、“ロックの母”という異名を持つ東海林さん! 90歳を過ぎてからは恥ずかしいことが何もなくなり、大胆に何でもできるようになったと話し、同じく劇中で大胆にもオレオレ詐欺へのリベンジに動き出す93歳のテルマと自身の共通点や、詐欺被害の体験談など映画に絡めたトークから、ご自身のこれまでの人生を振り返りつつ、リポーターとして長きにわたり芸能界を見てきた彼女だから話せる裏話が聞けたりと、貴重なイベントとなりました!
 


【日時】:5月27日(火) 

【会場】:渋谷シネクイント シアター1(渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階)

【登壇者】:東海林のり子(リポーター/1934526日生まれ)  MC:東紗友美



登壇後、おなじみの「現場の東海林です!」と挨拶し会場を沸かせ、「映画のトークショーは初めて。緊張するから事件の取材の方がいいわ」とジョークを言い、会場の笑いを誘った。


Thelma-500-1.jpg映画の感想を聞かれると、「テルマに負けた!テルマは凄いんですよ。映画というよりも現実のテルマさんの暮らしを見ているようで。ワンシーンごとに目を凝らして観るところが沢山ありました。自分の生活と比べると、アメリカの補聴器ってかっこいいなーとか、シニアでもパソコン使えるんだーとか。そういったところに励まされましたし、人生ってこうやっていくと何年も生きていけるのかなって、限りなく生きていきたいと思いました。皆さんが見守ってくれれば、100歳はいけるかな」と熱く語った。


ジューン・スキッブは撮影当時93歳、ほとんどのスタントを自らこなしている部分については、「ベッドのシーンがありましたけど、あそこから落ちると大変ですよ。家具を支えにして立ち上がるから。テルマさんはすっと立ち上がっていて凄かった」とし、テルマが冒険に出るきっかけとなったオレオレ詐欺については「日本でもオレオレ詐欺ってしょうちゅうかかってくる。給湯器見せてくださいとか、流し台換えた方がいいですよとか。でも人相を見て詐欺だなと分かります。これは取材経験ですね」と実体験をレポーターとしての経験を踏まえながら答えた。


好きなシーンについては「テルマとお孫さんが会話しているシーンでの気遣いが優しいなと思いました。孫とただベンチに座って喋っているだけでグッときましたね」と思い返した。


Thelma-main.jpgテルマがやっていたようなアクションを挑戦するならという質問には、「スクーターに乗りたい。乗れる自信はないけど、杖をついて歩くより良さそう。でも銃撃戦は銃が重そうだし、ピストルは撃ったことないから緊張するし、あれはできないわね」と改めてテルマの凄さに言及。


3000件以上の事件を取材してきた東海林さん。これは墓場まで持っていきたいネタを聞かれると「雪山の山荘で取材をしたことです。プロデューサーに行けと言われたから、必死に山を登って山荘で取材をしました。会社に戻って無事取材をしたと報告したらご苦労様でした、の言葉もなく「取材できて良かったですね」と言われて、そういう世界なんだと驚きました。仕事って厳しいなと感じたし、そういう経験があるからまだまだいけるなと思います。過去のことと比べてみると、今は楽だと思います」とポジティブな回答。


Thelma-bu-240-1.jpg大変だった事件については、「大体事件は、幸せなものじゃない。大震災とかになると、瓦礫の下敷きになったお母さんに向かって叫ぶ娘さんのことは心に刻まれています。自分もどんなことがあっても耐えて生きていかなければならないと思いましたね」と答えた。


今の芸能界については、「なんて言ったらいいか分からないけど、何かが今乱れていることはわかる。スキャンダルだろうが何だろうが、起こることは起こる。でもそれを皆がどう見ているのかが心配になる」と現場を長年見つめてきた東海林さんだからこその目線。


昨年90歳になった元気の秘訣について「90歳になった途端、フリーになった。何でもやっていいんじゃないかなっていうことと、誰かに何を言われてもいいやって凄く気持ちが楽になった。そうしたら、若い恋人ができました。推し活です!」と最近話題の推し活について言及。「好きな人ができたら、アイラブユーと伝えるのよ。若いバンドマンに、ライン聞いて、アイラブユーって送ったら、アイラブユートゥーって返ってきたの。これで沢山の若いボーイフレンドができました。立ち止まってちゃ先に行かない。どうせ先が長くないのなら、言っておきたいことを全部言うのよ」と観客を鼓舞。


Thelma-bu-240-2.jpgなんと昨日91歳の誕生日を迎えた東海林さん。サプライズで花束の贈呈が行われると、「うわー!」と大喜び。ガッツポーズで「ありがとうございます!」と地声で伝えた。抱負を聞かれ、「テルマの映画を観てから、もうちょっと真剣に生きようとか、色んなことを考えるようになりました。日常生活を振り返って、筋力つけなきゃいけないなとか、色んなものを見に行かなきゃ、勉強しなきゃとか。ただ座ってNetflix見るだけじゃなくて、外へ出て行って、皆さんと話したい。皆様が楽しみにこの映画をご覧になって、それぞれの感想が集められると他の方が、映画見ようかなって思うわ」と語った。


最後はこれから映画を観る観客に向けて「すっごい力をもらえます!受け取って帰ってください」と力強く伝えた。


その後のフォトセッションでは、沢山のフラッシュを浴びながら「何だか夢を見ているみたい」と言い、来場したテレビ局のカメラには「お疲れ様!」と声をかけるなど、最後まで謙虚で明るい姿を見せ続けた。
 


<STORY>

93歳テルマは夫に先立たれ、寂しくも気楽な一人暮らしを謳歌していた。心優しい孫のダニエルがベストフレンド。いつもと変わらないはずのある日、一本の電話がテルマの運命を変える。「おばあちゃん、オレオレ。事故を起こしてしまったよ!」刑務所にいるという愛する孫を助けるため、テルマは急いで保釈金の1万ドルをポストに投函する。しかしそれは無情にも、オレオレ詐欺だったのだ……。落胆する娘夫婦を見て、居ても立っても居られないテルマは、詐欺師たちからお金を取り戻す、93歳ミッション インポッシブルの遂行を決意!旧友の老人ベンを巻き込み、電動スクーターでロサンゼルスの街を駆け巡る、大冒険に出発する!果たしてミッションは成功するのか……!?


監督・脚本:ジョシュ・マーゴリン   
出演:ジューン・スキッブ、フレッド・ヘッキンジャー、リチャード・ラウンドトゥリー、パーカー・ポージー、クラーク・グレッグ、マルコム・マクダウェル
2024年/アメリカ・スイス/英語/99分/シネスコ/5.1ch/カラー
原題:Thelma/日本語字幕:種市譲二
配給:パルコ ユニバーサル映画  
公式サイト: https://www.universalpictures.jp/micro/thelma  
公式X: @thelmagayuku
作品コピーライト :© Courtesy of Universal Pictures

2025年6月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開


(オフィシャル・レポートより)

 



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だらしないところが似てる!?クイーン役の大和悠河、

意外と人情派!?ジョーカー役の加藤和樹、

憧れの声優陣に囲まれて天国だった!?イルマ姫役のCocomi 登壇!
 


◆日時:2025年5月25日(日)11:20〜11:50 ※上映後・舞台挨拶

◆会場:T・ジョイ梅田 シアター3
(大阪市北区梅田1丁目12−6 E-MAビル 7F)

◆登壇者(敬称略): 大和悠河(クイーン役)、加藤和樹(ジョーカー役)、Cocomi(イルマ姫役)



a62e60bceaf093fe.jpg長いブロンドの髪をなびかせ長身で颯爽とした怪盗クイーン! まるでベルばらのオスカルのように美しい! 怪盗クイーンに盗めない物などない。先鋭的で知性派にして変幻自在の変装の名人、どんな敵にもひるむことなく軽やかに身をかわす華麗なる武闘派。クールな反面ワインに目が無く寝ることが大好きなオチャメでだらしない怪盗クイーン。親友(ビジネスパートナー)のジョーカーと最高知能ロボット・RDのアシストを受けながら難攻不落のお宝を鮮やかに奪い取っていく。怪盗クイーンに不可能なことはない!


原作:はやみねかおる・K2商会(講談社青い鳥文庫『怪盗クイーン』シリーズ)で2002年より青い鳥文庫にて刊行されている人気冒険小説「怪盗クイーン」シリーズの劇場アニメ最新作『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』が2025年5月23日(金)に全国公開!


5月25日(日)に本作の公開記念舞台挨拶が開催され、クイーン役の大和悠河をはじめ、 加藤和樹(ジョーカー役)、Cocomi(イルマ役)が登壇!それぞれ違うバックグラウンドで活躍中の3人が本作への想いやアフレコ現場について語った。
 



kaitou-queen-bu-3.jpgkaitou-queen-yamato.jpgクイーンとの共通点を聞かれた大和は、「あんなに色々な技を持ってないので闘えませんが、だらしない部分は似ているかも(笑)。夏休みの宿題を最後になってぎりぎりでやるタイプではないかと」。それに対し加藤が、「そんな風には見えないですけね、何でもしゃしゃって完璧にこなすタイプのように見えますが…」。「そうなんです!そんな風に見られる処が私のいいとこなんです(笑)。でも、ぎりぎりまでやらずに最後に焦るタイプなんですよ。そこはクイーンと似ているかな?」そんな大和に対し加藤もCocomiも同じタイプかもしれないと、3人は似た者同士をアピール。


クイーンの魅力について大和は、「敵と闘ったあと敬意を表するところ。例えば、バーテンダーの刺客と闘うシーンで、最後に彼の作ったカクテルを飲み干し、凶器となった氷の弾丸を置いていくんです。敵とはいえ相手へのリスペクトを忘れないクイーンの美学ですね。それからシスターとの闘いのあと、敢えて相手が大事にしているものを破壊するその意味に感じ入りました」。


kaitou-queen-kanzaki.jpgイルマ姫役のcocomiと共演するシーンが多かった加藤は、「イルマ姫の凛とした成長ぶりが良かったです。Cocomiさんもイルマ姫同様にアフレコの中でどんどん成長していき、最後には本当に堂々とされていました」。それに対し大和は、「ふたりのシーンが沢山あって、どんどん白熱していって、見ていてちょっとうらやましかったです(笑)。クイーンのような気持ちになって、いいな~って思って見てました」。


アフレコ現場についてCocomiは、「今回10人位がブースに入ってアフレコしていたのですが、外から見ている時はアニメオタクの気持ちになって“わぁすご~い!”と感激しながら見ていられるのですが、いざ自分の出番になると、後ろから見られている“圧”が凄くて変に緊張してしまいました」。それでも憧れの声優たちとの共演は、「ご一緒できてとても嬉しかったです。ナレーションの諏訪部順一さんに会った時はもう私の思考が停止してしまいました!私にとっては天国のようで、至福のひと時でした。」と幼い頃からアニメファンだという喜びを語った。


舞台とアフレコとの違いについて大和は、「舞台では動きで気持ちを表現しますが、声だけで表現するのとは大きな違いがあります。闘うときでも、攻撃と受身の時にもっと声を入れなければならず、今回闘う相手は声優の方ばかりだったので、声の入れ方が凄かったんですよ。劇中のバトル漫才のシーンでは本当にテンポ良く技を入れていき、どんどんパワフルにバトルしていって、ホント凄かったですねぇ」。これには加藤も、「あれは凄かった!長回しのシーンですが1発で収録したんですよ」。


今回のアフレコでの雰囲気の違いについて大和は、「“技の出し合い”というか、皆さんご自身の声の持ち味を大事にしながらキャラクターに投入していっているようでした。とてもカッコ良くて素敵だなと思いました」。加藤も、「他の皆さんはセリフの量が多くなかった中で、いかにちゃんと爪痕を残していくか、それぞれの個性を発揮しておられましたねぇ。それが凄いんですよ~」などと声優陣の仕事ぶりに圧倒された様子。


kaitou-queen-cocomi.jpg難しかった点について、音楽家として活躍中のCocomiは、「何か所も「・・・」という部分があるのですが、音楽でいう休符と似ているなと思いました。休符といってもただ休むのではなく、空気感をどう表現するか、繋がるものがありました」。それに対し加藤は、「ジョーカーも「・・・」という部分が多かったですね。僕もいろんな現場を見てきましたが、本当に皆さん多才だなと感心することが多いです。無音でも息の吐き方だったり気持ちのテンションだったりとか、どういう状況なのか考えながら演じるのはいつも難しいと感じています。


本作の見所について加藤は、「イルマ姫の凛とした成長ぶりが良かったです。イルマ姫の表情の変化、素直になること、人としての成長過程で彼女が学んでいくことが見所でもあります。ジョーカーとしても、過去のことや意外な感情が見られたのはイルマ姫と一緒にいたからこそ引き出されたものです。人間らしい温もりを感じさせる部分が見どころかな。今回はイルマ姫を導く立場で責任感もあったと思うが、それまでクイーンに導かれてきたからこその行動かもしれません。」とジョーカーの立場と見どころを語った。


Cocomiもまた、「イルマ自身がどんどん成長していく物語で、クイーンやジョーカーと出会っていろんな経験をしながら変わっていくところは楽しかったです。ジョーカーがいてくれたからこそ成長できたのだと思います」。


メッセージとしてCocomiは、「本作は素晴らしい作品です。はやみね先生が22年前に書かれた作品で私とは2歳違い。もう一度読み直したいです。今の子供たちにも見て欲しい作品です。多くの方に観て頂きたいです。」

続いて加藤は、「今回は2作目ですが、1作目を多くの方に観て頂けたから2作目が出来ました。「怪盗クイーン」はまだまだ続いていく作品ですので、我々もはやみね先生の夢に乗っかって、夢の続きを見てみたいと思っております。応援して頂けると嬉しいです。」

最後に大和は、「私も「怪盗クイーン」のファンの1人として映像化されていくのがとても嬉しくて、ワクワクドキドキしながら明るい世界へ連れてってくれる作品だと思います。はやみね先生や多くのスタッフやキャストの愛がいっぱい詰まった作品です。まだ「怪盗クイーン」を知らない子供たちは勿論多くの方に見て頂いて、何作も続けられるように応援して頂きたいです。どうかよろしくお願いします。」と締めくくった。
 


【あらすじ】

狙った獲物は必ず盗む。それが怪盗クイーン! 性別・年齢・国籍不明。 パートナーのジョーカー、RDとともに飛行船トルバドゥールで世界中を自由に駆け巡る。

ある日、クイーンはサッチモ社の社長サッチモ・ウィルソンから挑戦状を叩きつけられる。サッチモ所有の宝石『インペリアル・サファイア』を盗むとクイーンから予告状が届いたのだ。しかしそれは、過去の因縁からクイーンへの恨みを晴らすためにサッチモが仕掛けた罠。そんなことは百も承知でクイーンはサッチモの誘いに乗り、ジョーカーと共に変装して豪華客船ロイヤルサッチモ号に乗り込む。『優雅な休暇』を過ごすため……ところが、クイーンたちより先に宝石を盗み出そうとするものが現れた!

さらにサッチモの放った刺客たちも次々と現れて……?!前途多難なカリブ海クルーズがはじまる。

 

原作:はやみねかおるK2商会
監督:池田重隆
脚本:國澤真理子
声:大和悠河(クイーン役)、加藤和樹(ジョーカー役)、Cocomi(イルマ役)
2025年製作 日本 88分
配給:ポニーキャニオン
©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会
公式サイト:https://miragequeen.jp/

2025年5月23日(金)~T・ジョイ梅田、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS)、T・ジョイ京都、OSシネマズ神戸ハーバーランド ほか全国公開


(河田 真喜子)

 

 

 




★5H0A3110.jpg左から、中間純太、藤井流星、重岡大毅、濵田崇裕、桐山照史、瑠東東一郎 

 

今年5月2日(金)全国公開した映画『裏社員。-スパイやらせてもろてます‐』の大ヒット舞台挨拶が、23日(金) 大阪ステーションシティシネマで実施され、WEST.のメンバー、重岡大毅、桐山照史、中間淳太、藤井流星、濵田崇裕とメガホンを取った瑠東東一郎監督が登壇、映画館に詰めかけた来場者と喜びを分かち合いました。


WEST.メンバー全員が揃って初主演したこの映画は、通常の業務を超え、表では解決できない問題を秘密裏に処理する、通称裏社員と呼ばれる社員たちが、複合商業施設建設のため、さびれた商店街を取り壊すミッションを受けて奮闘する、笑いあり、涙あり、人情ありの痛快アクション・コメディ。出演に、恒松祐里、森香澄、剛力彩芽、藤原紀香、竹中直人、ハイヒールモモコら。主題歌はトータス松本が作詞・作曲、ウルフルズがサウンドプロデュースした WEST.の「ウェッサイソウル!」で、5月19日付オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得するなど、映画の高評価、話題性と共に大きな注目を集めました。


映画の撮影は大阪でも行われた本作。この映画の観客動員が日本一となった大阪ステーションシティシネマでの満を持しての大ヒット舞台挨拶且つ、登壇者は全員関西出身ということも相まって、トークは和気あいあいと撮影のことから主題歌のことまで、爆笑の中大いに盛り上がりました。またこの模様は全国206館の映画館でもライブビューイングで中継されました。
 


◆日時:5月23日(金) 17:20~17:50

◆場所:大阪ステーションシティシネマ

◆登壇者:WEST. (重岡大毅、桐山照史、中間淳太、藤井流星、濵田崇裕)、瑠東東一郎監督 (敬称略)


<舞台挨拶レポート>

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重岡大毅は、「本日はお忙しいところお越し頂きありがとうございます!ライブビューイングの皆さんもありがとう!僕、ライブビューイング大好きでーす!いろんな話がしたいです!」と元気にコメント。また映画の反響は皆さんのところにも届いているかと聞かれた重岡は「ライブのスタッフさんや、番組でご一緒した方、(ハイヒール)モモコさんからも、良かったよ!と言って頂いた。僕はライブビューイングも好きですが、反響も大好きなんです」と笑った。


また、会場となった大阪ステーションシティシネマはこの映画が一番動員数が多い劇場ということを聞いた 藤井は「やっぱり大阪やなー、大阪で大ヒットというのはほんま嬉しい」と笑顔をみせた。 大阪での撮影の思い出を聞かれた桐山は、「大阪で朝早く土手で撮影していた時に、遠くからおじさんが走ってきて、いきなり「おはようございます!」と挨拶されたんです。撮影中なのに。みて分かるやろと思ったけど、フレンドリーで大阪ならではやな」と答えると、その時監督は撮影を止めたの?とメンバーが質問。 「監督は撮影を止めない。ずっとカメラ回してる。で、あとから「桐山君、今のおじさん、友達?」って」(全員爆笑)


★5H0A2881.jpgそこから、監督の撮影方法の話に。

昨年末の大阪松竹座の舞台をみた監督が、WEST.の空気感、舞台のあの感じを超えたいと、台本もなく、映画最後のおまけシーンの撮影を撮ると言い始め、ボケ的なところを出したいというリスクエストで、アドリブで撮影させられたというWEST.のメンバー。「ずっとカメラ回しっぱなしで、ダダすべりなところもいっぱいあって」と藤井。監督がカットをかけないから、自分でカットをかけたと中間も告発する場面も。


更に、重岡が演じる元芸人の陽一郎の芸風について聞かれると、「あれは重岡君が勝手に(笑)」と瑠東監督が笑うと、「何ゆうてんねん!あんな格好させて!プロボクシングのライセンス取ったばかりだったから、なんかやってくれっていうから、シュシュシュシュッってパンチいれさせられて」と重岡が猛抗議。ただそのキャラクターはちょっと自分でも気に入ってるそうで、それを聞いた会場も大爆笑となった。


★5H0A2924.jpgWEST.との仕事は15年ぶりになるという瑠東監督。デビュー前から WEST.を見てきた監督は、WEST.の変化を聞かれると、「変わったところと、変わらないところがあるんですよね。変わらないところは、ずっとみんな中2なんです。集まると部室みたいなかんじで。変わったのは、決めるときはバチッと決めてくる。オーラが凄くて積み上げてきたものや自信といったものがこの15年の間に培われたんだなと思った」と語った。


また映画にも出演しているトータス松本さん作詞作曲、ウルフルズがサウンドプロデュースした主題歌「ウェッサイソウル!」にも話が及び、メンバーは一様に主題歌が決まった時は大喜びし、「ホント嬉しかった。大先で、カラオケでも歌っていたし」と濵田中間は、「トータス松本さんからデモテープが届いた時にはみんなで聞いて「めっちゃウルフルズじゃーん」って!」「当たり前だけどね」と笑いあった。


★5H0A3031.jpg最後に「最高でした。皆さん、この映画を愛してくれてありがとうございます!」と、来場者とライブビューイングの皆さんに感謝を伝えたWEST.。瑠東監督は「WEST.ってホントにいいグループなんです。しんどいときも笑わせてくれるし、勇気をくれたり。僕は、本当 WEST が好きなんですが、今回、ますます好きになりました。みんなの心を前に向かせてくれるグループだと思っています。そんなWEST.のいいところを詰め込んだ映画です。まだ公開が続いているので是非映画館でご覧になってください」と最後のコメントで大ヒット舞台挨拶を締めくくった。
 


【ストーリー】

複合商業施設建設のため、さびれたシャッター商店街を取り壊すよう社長から指令を受けた阿川建設の裏社員。しかし、ライバル社の川端建設も同じ目的で裏社員を商店街に潜入させていた。ターゲットは商店街の会長。裏社員vs裏社員で火花を散らし、それぞれが先んじようとするも、なぜか動けば動くほど商店街の住人たちに愛されてしまう裏社員たち。一方、潰れかけの商店街には、立て直しを図ろうとする熱血漢や、謎多き訳あり男、その二人に恋心を抱かせる幼馴染や婚約者らも現れて…。それぞれの背景の中、商店街で出会った者たちが騙し合い、手を組み、交差していくー。

最後はどんでん返し?はたまた大オチ⁉ 物語は予想外の展開へ‼
 

・監督:瑠東東一郎 ・脚本:我人祥太、モラル
・主演:WEST.(重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濵田崇裕、小瀧望)
・出演:恒松祐里、森香澄、剛力彩芽/藤原紀香、竹中直人ほか
・主題歌:WEST.「ウェッサイソウル!」(ELOV-label)
     作詞・作曲:トータス松本サウンドプロデュース:ウルフルズ
・制作:松竹撮影所 ・配給:松竹
・©2025「裏社員。-スパイやらせてもろてます‐」製作委員会
●公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/west-eiga/
●映画公式X:@WEST_eiga
●映画公式TikTok:@west_eiga

大ヒット公開中!


(オフィシャル・レポートより)



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■日時:2025年5月22日(木)

■会場:TOHOシネマズ梅田 本館スクリーン1

(大阪市北区角田町7-10 HEPナビオ8F)

■登壇ゲスト(敬称略):永尾柚乃(8歳・日本版声優 リロ役)、酒井藍(38歳・吉本新喜劇)



ディズニー・アニメーション映画『リロ&スティッチ』(2002)の実写版『リロ&スティッチ』が6月6日(金)より全国劇場にて公開されます!

 

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近年の『美女と野獣』『アラジン』『シンデレラ』など映像技術の進歩に伴い名作アニメが次々と実写化され、ディズニー映画に新たな歴史が築かれつつあります。そんな中で、ハワイを舞台に制御不能なエイリアン・スティッチと両親を亡くし姉のナニと暮らす孤独な少女リロとの奇跡の出会いを描いた『リロ&スティッチ』の実写版は、予想外の展開で大人も子供も涙せずにはいられない感動作となっています。


何といってもその魅力はリロのキュートさにあるでしょう。まだティーンエイジャーの姉のナニの苦労を気遣いつつ、破壊魔と化したスティッチにも常に優しく寛大に接し、オハナ(家族)として慈しみ愛することを忘れない本当に優しい女の子なんです! 他の実写版作品より製作費は低く抑えられているんだろうなとは思われますが、感動のベクトルは遥かに高く、大満足の作品


6月6日(金)の全国公開を前に、ディズニー主催のプレミア試写会がTOHOシネマズ梅田で開催され、日本語版のリロの声を演じた永尾柚乃ちゃんが舞台挨拶に登壇! 今や数多くのドラマやコマーシャルに引っ張りだこで、柚乃ちゃんを見ない日はない!という大人気ぶり。その可愛らしさに会場が大興奮に包まれる中、そこに柚乃ゃんと『リロ&スティッチ』の大ファンだという吉本新喜劇の酒井藍ちゃんも応援に駆けつけてくれました。お互い“大好き!” というだけあって、リロ&スティッチに負けないくらい優しく熱い気持ちで繋がり合っていました。
 



DSC06187.JPG最初に登場した柚乃ちゃんは、映画の完成品を観た感想を聞かれ、「とても楽しみにしていたので、ワクワクドキドキで感動もあって、凄く凄く良かったですねぇ!略して「わく・どき・どう!」」とはやる気持ちを抑えられないように早口で語る柚乃ちゃん。さらにスティッチについても「もふもふでキュートなんです!」と語り、リロについては「友だちがいなくていつもひとりだけれど、自分から逃げずに親友が欲しいといつも思っている女の子なんです。そしてスティッチに会って“オハナ”(家族)になっていくんです」と孤独な少女が愛を知らないエイリアン・スティッチと奇跡の出会いを描いた感動物語であることを紹介。


アフレコについて柚乃ちゃんは、「難しいより、めっちゃ楽しかったです!リロになれて凄く嬉しかったです」。また、スティッチの声を担当した山寺宏一さんからは、「ここはハワイだと思って、自分はリロだと思ってやればいいよ」と助言されたという。新たな挑戦でまた一歩成長したようです。またリロについては、「リロは周りに流されないでリロはリロと自分をしっかり持っている女の子です。そういうところは似ているなと思いました」と普段から自分は自分と周囲に流されないしっかり者の柚乃ちゃんが垣間見られるようでした。


大阪について聞かれ、「大好きです!何度も来たことがあります。食べることが大好きなんで粉もんとかも好きです。大阪の人は皆さん面白いし、楽しいし、優しい人ばっかりで大好きです!」というイメージを持ってくれている柚乃ちゃんに観客も大喜び。そこへ、スペシャルゲストとして吉本新喜劇の酒井藍ちゃんが登場!
 

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DSC06196.JPG藍ちゃんに会えた感想を聞かれ、「吉本新喜劇が大好きなんで、酒井藍さんに会えてとってもとっても嬉しいです!」と興奮気味の柚乃ちゃんに対し、藍ちゃんは「嬉しい!柚乃ちゃんを肩に乗せて御堂筋を歩きたいです!」(笑)。作品について聞かれ、「これから皆さんはご覧になるんですよね。。。(と胸を詰まらせるように)映画観た後、カフェで語り合いたいです!(笑)メチャメチャ最高なんです!いち早く観られて“メッチャ、ラッキーやった!”と思われるはずです!」。


改めて作品の魅力について「オハナ(家族)って大切だな~って思わせてくれるところです」語る柚乃ちゃん。藍ちゃんも大きくうなずいて、「そうなんです!それが凄く伝わる作品なんですよ!アニメーション版も最高でしたが、この実写版はより気持ちが入りやすくて、私、序盤でわ~って泣きました。もうお話に入るまでで泣けてくるんですよ~(笑)。(涙声で)まだ問題起こってないよっていうのに、リロに泣けてくるんですよ。最高です!」
 

DSC06202.JPGここでお互いハワイのレイをプレゼントし合うことに。可愛らしいピンクの衣装をさらに華やかに魅せるレイ。終始和やかな、まさに家族の温もりと絆を感じさせる舞台挨拶となりました。

 


【STORY】

“オハナは<家族>”。家族はいつもそばにいる──何があっても…。

両親を亡くした少女リロと姉のナニ。まだティーンエイジャーのナニはバイトしながらひとりでリロを育てようと奮闘するが失敗ばかりでリロとの気持ちもすれ違いそうになる。そんな時、姉妹の前に突然現れたのが、家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアン、スティッチ。 予測不可能、制御不能な彼の行動は平和な島に大混乱を巻き起こすが、その奇跡の出会いはやがて、希望を失いかけた姉妹を変えていく…。

ハワイのカウアイ島を舞台に、 “オハナ<家族>”の大切な絆を描く感動のハートフル・ファンタジー。


監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
キャスト:クリス・サンダース(スティッチ役)、マイア・ケアロハ(リロ役)
日本版声優:山寺宏一 (スティッチ役)、永尾柚乃 (リロ役)、 MOMONA(ME:I/ナニ役)、 中村海人(Travis Japan/デイヴィッド役)、 長谷川忍(シソンヌ/ジャンバ博士役)、渡辺えり(トゥトゥ役)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/lilo-stitch

『リロ&スティッチ』 6月6日(金) ~全国一斉公開!


(河田 真喜子)

 
 

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