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累計 230 万部突破!現在も連載中の安斎かりんによる大人気少女コミックスの実写化で、顔が良すぎる最強青髪イケメン・宇郷奏人(うごうかなと)先輩とその“中の人”(SNS 運営)になってしまったヒロインの新体感型ラブコメディ、映画『顔だけじゃ好きになりません』が全国の劇場で大ヒット上映中!


kaodake-pos.jpg顔が良すぎる青髪男子・奏人役には、国宝級イケメン’24年上半期 NEXT ランキング1位(ViVi)を獲得し、映画やドラマに引っ張りだこな若手俳優・宮世琉弥(みやせりゅうび)。ヒロイン・才さ南な役には、久間田琳加(くまだりんか)。さらに、中島颯太(なかじまそうた)(FANTASTICS)、米倉れいあ(よねくられいあ)が出演!監督は、映画『ライアー×ライアー』(21)や『映画刀剣乱舞』シリーズなどの耶雲哉治(やくもさいじ)、脚本は大人気ラブストーリードラマ「Eye Love You」(24/TBS)でオリジナル脚本を務めた、三浦希紗(みうらきさ)が担当し、さらに、ILLIT による初の日本オリジナル曲「Almond Chocolate」が主題歌として本作を甘く彩ります♡


3月15日(土)に、映画の公開を記念して、大阪で本作の大ヒット御礼舞台挨拶を実施いたしました。映画が公開され1週間が経ち、演じた青髪イケメン・奏人に沼落ちする女子からの反響が SNS を中心に続々と届いている宮世がその心境を語る場面や、事前に一般の方から SNS で募集した質問に対して答える企画では、制作側だからこそ知る貴重なエピソ ードトークなどが繰り広げられました。


◆日時:3月15日(土) 17:00〜17:30 ※上映後舞台挨拶

◆会場:TOHOシネマズ梅田 スクリーン1

◆登壇者(敬称略):宮世琉弥、耶雲哉治監督


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会場では大歓声が上がる中、顔が良すぎる青髪男子・宇郷奏人を演じた宮世は「宮世琉弥です。よろしくお願いします。あ、これ言いたかったんですよ。皆さんお足元が悪い中、来てくださってありがとうございます。」と紳士的に挨拶。「語彙力高めでしたね。」と会場の笑いを誘った。続いて監督の耶雲は「皆様今日はあいにくの天気でしたが、この映画と舞台挨拶を通して、皆さんの心が晴れ渡るように今日は頑張っていきますので、お願いします。」とさらに“豊富な!? ”語彙力を使い対抗するように挨拶。普段からの仲の良さがにじみ出る 2 人だったが、会場に監督の名前パネルを見つけ、関西ならではの熱い空気感を受け取っていた。


kaodake-bu-240-11.jpg「青髪ビジュの奏人先輩にドキドキしっぱなし!」「好きなものを好きって言えるってかっこいい!」など映画の反響について宮世は、「嬉しいですよね。素直に。僕も、こんなモテる学生生活が良かったです。」と呟き、実際モテなかったんですか?と問われると、「いや、まあまあまあ・・・ある程度はモテましたけど。」と少し照れながら答えた。劇中で挑戦した青髪について、「自分ではわからなかったんですけど、周りからすごく似合ってるよ!って言ってもらって、自己肯定感を高めていました。」と明かした。


本作に対する特に印象的な感想・口コミについて、監督は「届いてます!僕も宮世くんもエゴサするんですけど、原作ファンの方が見に行って、『さらにこの顔好きが好きになりました』とか『漫画のコマとコマのアクションが、上手く具現化されていた』など嬉しい感想が並んでいて、原作ファンに届いたっていうのが嬉しいですね。」と答えた。そこから、XやInstagramの推し活の話になると、宮世が「僕が投稿すると、2秒後くらいに1!とか2!とかコメントされるのがわからなくて・・・そのオタクの方の気持ちがまだ共感できないんです。」と日頃の疑問を明かした。それに対し、監督が「それは一番に来ました!ってことを知ってほしいんだよ。」と答えると「なるほど!今共感できました。」と納得した様子に。


kaodake-bu-240-2.jpg推し活の楽しさや、好きな人に好きと伝える楽しさなど、ポジティブなパワーをもらえる作品で2時間ずっとパワーをもらえて幸せでしたという声には、監督は「今回原作を読んで、才南ちゃんのパワーの源が“人を応援する”っていうことで、そうすることで自分の中にもまたパワーが湧いてくると思ったので、しゃべり続けるキャラクターにしました。」そして会場にいる宮世のファンを見ながら「推しを応援するパワーがそれこそ宮世くんに届いてパワーになっていますよね、推し活っていいことだらけだと思います。」と言い、宮世も「僕もイベントに行ったときとか、歓声を浴びることで、元気をもらってるんです。そのときのキャーと歓声をもらっている動画も見返したりして。皆さんの声援や応援が元気の源になっています。」と明かした。


写真が趣味の宮世に対して SNS でバズる写真を撮るとしたら大阪で何を撮影したいかと聞かれると、「クイズ形式で撮りたいです。例えば太陽の塔の一部分だけ撮って、大阪のここはどこでしょうってSNSにあげる。」とファン参加型の回答を披露。意外な答えに会場ではざわめきが起こった。


さらに、今回の舞台挨拶では特別に、映画の主題歌「Almond chocolateの歌詞にちなみ【私だけが知っている、「#映画顔好き」の○○だけじゃない魅力】を PR するために、映画公式 SNS にて一般の方に事前に質問が募集されており、その質問に対して宮世と監督が答えることに!


kaodake-bu-240-12.jpgまず、「奏人先輩のバックハグや、心の声を漏らす多くの沼シーンでこだわったキュンポイントはありますか?」という質問に対して、宮世は「ほかの女の子に見せない、才南だけへの笑顔などの表情がポイントです」とコメント。監督も「才南にだけ向ける笑顔の部分は、とても良かったよね。ギャップを大事にしていて、才南にだけ見せる笑顔や、弱い表情だったり、拗ねてる感じとかキュンとしたし、才南の言葉に奏人が揺れる顔とか、細かい表情が、僕的にはキュンとしました。」と話した。


最後に監督は「この映画は、“推し!”“推す!こと”、“堂々と好きなことを好きだということ”が、エネルギーになり、ポジティブなパワーになるからやっていきましょうっていう思いで作りました。さっき宮世くんが言ったように、歓声があるだけで、応援してもらうだけですごく元気になると同時に、応援する側も同じだけエネルギーをもらっているんだなと感じていて。だから、映画の中でも応援している、推すことで才南も元気になっていく。推しを推すことでいいことしかない!ということを伝えたかったので、この映画を見ていいな。好きだな。と思ってもらえたら、ぜひその気持ちを堂々と大きな声で広げていただければなと思います。」と挨拶した。


宮世は「この映画は、好きということを全力で伝えることは、かっこいいことなんだと教えてくれる作品です。前半はラブコメで、後半には才南や奏人の心がだんだんと開いてきて・・・ヒューマンドラマになっていく、2種類の味が楽しめると思います。観たりないよ!という方は、ぜひもう一度映画館で見てほしいです。また、素敵だなと思っていただけた方は、周りにお勧めしていただけたらなと思います。ありがとうございました。」と挨拶をし、会場があたたかい拍手に包まれる中、舞台挨拶は幕を閉じた
 


【ストーリー】

私が、推しの“中の人”(SNS運営)に!? 整った顔をこよなく愛するオタク女子・才南(さな)(久間田琳加)の推しは、 学校一顔が良い青髪男子・奏人(かなと)先輩(宮世琉弥)。 ついに校内で推しとの遭遇を果たすが、授業をサボりすぎて退学寸前の先輩から思わぬ依頼が……! 「アカウントの“中の人”(運営)になってくれない?」 学校公式アカのフォロワー10万人達成を条件に、先輩の退学が撤回されると知り、 自分が“中の人”だとバレないよう、この極秘ミッションに挑む才南だったが……。 先輩から、ハグやキス未遂……予想外の行動が!?!? さらに、顔だけじゃない“こじらせかわいい”先輩の素顔を知り、想いを募らせていく。 そんな中、クラスメイトの土井垣(どいがき)(中島颯太)が、ふたりの関係に気づいてしまい……!?

 

出演:宮世琉弥 久間田琳加 中島颯太(FANTASTICS) 米倉れいあ
監督:耶雲哉治 脚本:三浦希紗
原作:「顔だけじゃ好きになりません」安斎かりん(白泉社「花とゆめ」連載)
音楽:遠藤浩二 主題歌:「Almond Chocolate」ILLIT(Polydor Records)
製作:『顔だけじゃ好きになりません』製作委員会 制作
プロダクション:アスミック・エース ROBOT
配給:アスミック・エース
Ⓒ2025『顔だけじゃ好きになりません』製作委員会
●公式サイト:https://kaosuki.asmik-ace.co.jp
●公式X・公式Instagram・公式TikTok:@kaosuki_movie

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

 

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数々の話題作を世に送り出し、国内外で高い評価を得ている柚木麻子の小説『早稲女、女、男』が映画化され、昨日より『早乙女カナコの場合は』として全国公開されている

主人公・早乙女カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志が演じる。そして監督には『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司。その他に山田杏奈臼田あさ美中村蒼根矢涼香久保田紗友平井亜門吉岡睦雄草野康太、のんといった若手から実力派まで幅広い俳優陣らが出演する。

本日3月15日(土)に主演の橋本愛、中川大志、山田杏奈、臼田あさ美、矢崎仁司監督が登壇する『早乙女カナコの場合は』公開記念舞台挨拶を行った。


■日時:3月15日(土)  

■会場:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3ー15−15)

■登壇者(敬称略) 橋本愛、中川大志、山田杏奈、臼田あさ美、矢崎仁司監督(計5名)


<以下、レポート全文>

映画上映後、ステージにキャスト、監督が登壇すると満席の会場からは大きな拍手が。そんな観客に向かって橋本が「映画どうでしたか?」と尋ねると、会場からは大きな拍手が。その様子に笑顔を見せた橋本は「ありがとうございます。最後まで楽しい時間を過ごしましょう」と呼びかけた。続く中川も「1年前に撮影を終えて。そこから1年たって、こうして多くのお客さまの顔を見る時間がしあわせで、パワーをもらえる時間なので。とてもうれしく思います。今日も皆さんからたくさんパワーをいただけたらと思います」と続けた。


前日は、第 48 回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、山田は新人俳優賞と優秀助演女優賞を受賞したばかり。そのことについて水を向けられた山田は「あのきらびやかな場所で緊張しましたけど、やはり映画に出るのっていいなということをすごく感じた一日で。とてもしあわせでした」と感慨深い様子で語ると、会場からは祝福の拍手が送られた。


kanako-bu3.15-橋本愛様.jpgそんな山田との共演について橋本も「ずっと山田杏奈さんのファンだったので、一緒に共演できてうれしかった。だからわたしが山田杏奈さん自身をかわいいと思う気持ちと、カナコが麻衣子に対して思う気持ちと重なるような気がしました。ただ難しかったのは、お互いに同じ相手を好きな2人なんですけど、お互いがお互いをエンパワーメントしあう関係なので。わたしが演じるカナコは、麻衣子にとってちゃんと魅力的な人に見えているのだろうか、という不安があって。麻衣子からどう見られているんだろうかということを考えながら演じていました」と語った。


一方の臼田は、「亜依子という役はいつも準備をしていて。未来をちゃんと思い描いて着実に一歩ずつ歩いていく人なんだろうと思って現場に入ったんですけど、現場に入ったらカナコの力がすごすぎて。わたしが思ったよりもちゃんと立てず、足元がグラグラするような気持ちにさせられて、少しその気持ちに触れたような感じがしました」と橋本との共演を振り返ると、「はじめての共演だったので緊張していました。でも(橋本)愛ちゃんがすごくチャーミングな人だというのが現場でも垣間見えて安心しました」と笑顔。その言葉に「こちらこそです」と返した橋本も「わたしにとって昔からあこがれの人だったので、実際にお会いできてうれしかったですし、ご本人が親近感があるというか。日常を生きている感じがして。わたしも最初は緊張していたんですけど、その雰囲気のおかげでほぐれることができた。役柄同士の関係性で現場でもいられたかなと思います」と続けた。


kanako-bu3.15-中川大志様.jpg3月といえば卒業シーズン。そして4月になれば新生活をはじめる人も多いということで、この日のイベントでは「新しくチャレンジしようと思っていること」について登壇者がそれぞれにフリップで回答するというコーナーも。それに対してまずは「けんちん汁」と回答した「けんちん汁」と回答した中川は、総ツッコミを受け、「最近、自分が通っているジムの食堂で食べたけんちん汁が本当においしくて。おみそ汁や豚汁はつくったことがあるんですが、けんちん汁はつくったことがないので。これから研究をして、あれを越えるけんちん汁づくりにチャレンジしたいと思います」と決意のコメント。


続く山田の答えは「日記」。その理由として「わたしは何度もトライしようとして日記を書き始めるんですけど、毎年これくらいの時期に途中で断念してしまう。途中で書いているうちにちょっと恥ずかしくなってきちゃって。客観的に見て、これが遺(のこ)るのかと思ってしまうんです」と明かした山田に、橋本も「確かに。遺品みたいにね」とたたみかけて会場は大笑い。さらに中川が「もう遺品の話をするんですか」と会場を沸かせた。


kanako-bu3.15-臼田あさ美様.jpgさらに臼田は「百名山」と回答。「山にたまに登るんですが、ハイキングと登山の間くらいの感じでやっているんですが、百名山は筑波山だけは頑張って登りました。ちょうどいい疲労感と、山頂ではすばらしい景色が見ることができたので、ここからチャレンジしていきたいなと思っています。わたしは体力はないんですけど、それでも景色と自然に囲まれて気持ち良く登れるんでオススメです」とその理由について語った。


そして最後に「もともと踊りが好きなんです」と語る橋本が「ヒップホップダンス」と回答。「コンテンポラリーという分野はやっていたんですけど、今はヒップホップと日本舞踊と、いろんな踊りをはじめていて。楽しんでいます。わたしは基礎練が大好きなので、ずっとリズムトレーニングをやりながらやってます」と明かした。


kanako-bu3.15-山田杏奈様.jpgそしてイベントも終盤。最後のコメントを求められた山田は「カナコたちの人生を通して、自分自身はどうやって生きていこうかなと顧みられるような映画で、すごくハートフルな作品になっているなと思いました。すてきだなと思ったらぜひまわりの方にも広めていただけたら」とあいさつ。臼田も「わたしもこの映画を観たときに、誰のことも嫌いになれなくて。みんなダメなところがあって、でもたまらなく魅力的なところもあって。『全員抱き締めてやりてーぞ!』という気持ちになったんですが、そういう風に皆さんもこの映画を愛してくれたらうれしいです」と語った。


中川が「この作品の脚本をいただいて、どんな風に演じられるかなと現場でも考えていたんですが、観てくださるお客さまにとって、生きている世界と、映画の世界とが地続きであってほしいなと思いました。完成した作品を観て、映画の中に特別な時間が流れているなと感じました。皆さんも日々めまぐるしく、追われることもあると思うけど、映画館という場所は誰にも邪魔されずに、2時間座れますので。また疲れた時にでも、ゆっくり観てもらって。忘れないでいただけたら」とあいさつ。
 

kanako-bu3.15-矢崎仁司監督.jpgさらに橋本が「劇場を見渡してみても、いろんな年代の方に観ていただいているなと感じました」と切り出すと、「臼田さんもおっしゃっていた通り、自分では欠点だな、人間的に未熟だな、ダメだなと思っているところも、それ自体が美しかったり、いとおしかったりと描いてくれている映画ってわたしも好きで。駄目なところも、未熟なところも、みんな抱き締めてあげられるような映画になればと思います。SNSも映画サイトも全部見てるので。辛口でもいいから投稿してください」とメッセージ。


そして最後に、矢崎監督が「ラストシーンを未完のように思う人もいるかもしれませんが、ラストシーンの続きは皆さんにバトンタッチをしたいと思います。ここにいる新しくできた友だちを、まわりの人に紹介するような形で、この映画を薦めていただけたら、元気がなくなった時にはこの人たちに会いに来たいなと思えるような、そんな映画にしたつもりです」と語ると、最後に「ありがとね」と会場に呼びかけた。


【あらすじ】

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大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。

就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも3年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。⻑津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。

編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―


・出演:橋本愛 中川大志 山田杏奈 根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 /吉岡睦雄 草野康太/ のん 臼田あさ美 中村蒼
・監督:矢崎仁司
・原作:柚木麻子『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)
・脚本:朝西真砂 知 愛 音楽:田中拓人 
・主題歌:中嶋イッキュウ「Our last step」(SHIRAFUJI RECORDS)
・製作:石井紹良 髙橋紀行 宮西克典  
・プロデュース:中村優子 金 山 企画・プロデューサー:登山里紗 プロデューサー:古賀奏一郎
・撮影:石井勲 照明:大坂章夫 音響:弥栄裕樹 美術:高草聡太 装飾:杉崎匠平
・配給: 日活/KDDI 制作:SS工房 企画協力:祥伝社 
・2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119min 映倫区分:G
・(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
公式サイト:saotomekanako-movie.com 
・公式SNS(X、Instagram)@wands_movie #早乙女カナコの場合は

2025年3月14日(金)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、kino cinema 神戸国際 ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより) 

 

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【日 程】 2025年3月8日(土)
【場 所】 テアトル梅田
【登壇者】 杉 良太郎 (敬称略)



「人は苦しくとも、なぜ⽣きるのか」

親鸞聖人が苦悩のすえ辿りついた、「人⽣の⽬的」とは――

 

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鎌倉六大仏教のひとつ、浄土真宗の開祖・親鸞聖人の若き日々を描いたアニメ映画『親鸞 人生の目的』が全国で順次公開されている。親鸞は、平安末期から鎌倉時代にかけて、相次ぐ戦乱や天災、疫病に飢饉と不穏な時代に苦しむ民を救おうと、誰でも解りやすく受け入れやすい方法で仏の教えを説く新たな仏教宗派を興した。9歳で仏門に入りストイックなまでの修行を経てもなお煩悩に苛まれる若き日々…人生とは、生きる目的とは――時代に翻弄されながらも法然聖人や玉日姫など多くの人々との出会いを通じて仏教の真の道を切り拓いていく。


「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」――親鸞聖人の人間味溢れる教えや生き方は時代を経ても知識人や文豪などの関心を集めている。本作は、彼の若かりし頃の苦悩や葛藤に焦点を当て、現代にも通じるテーマを描いた感動作である。


本作で晩年の親鸞聖人役としてナレーションを務めた杉良太郎(80歳)が、公開を記念したテアトル梅田での舞台挨拶に登壇した。映画の舞台挨拶は25歳の時に主演した『花の特攻隊 ああ戦友よ』(1970年)以来、実に55年ぶりになるという。杉良太郎といえば、TVドラマ『遠山の金さん』や『大江戸捜査網』などの時代劇で絶大な人気を博し、さらに難波の新歌舞伎座においては36年間で50回の座長公演を務めたという驚異的な記録を持つ大スターである。


sinran-bu-240-1.jpg舞台デビューは京都南座での『水戸黄門』だったそうだが、大阪への思い入れも強く、初めての座長公演でチケット販売に苦労していた時に親切にしてくれた恩人がいたという。東洋紙業の朝日多光氏である。「余ってる切符あったら全部持ってきて~!」、「はい、全部余ってるんですけど…(笑)」と気前よく買ってくれた上に、「また持って来てな~」と言って励ましてくれたという。「本当に仏様みたいなお方でしたわ」と懐かしそうに振り返る。


今回の吹替出演については、アニメ自体あまり観たことがなく、監督にも「一切口を出さないのでしっかり作って!」と伝え、絵を見ずに声を入れたので、場面を想像しながら録音したという。体を張って表現してきた杉良太郎にとって、ちょっと頼りなかったようだ。


親鸞聖人との相違点については、「人間はそう簡単に煩悩は捨てられへん。ダメと言われれば返ってそっちの方へ行ってしまう。でも、ええやん、それで!なんで悩んでんのか分からへん。畏れ多いことやけど、今やったら私が教えてあげたのにね(笑)」。そして、「生きてる間にひとつでも幸せを重ねることは大事なこと。死んだ後のことなんか考えんでいい!今を精一杯生きることが大切やと思います」。


sinran-bu-240-2.JPG一方、共通点については、「親鸞聖人がどうしたら“後生の一大事”を悟れるのかと木に頭をぶつけるシーンがありますけど、僕も若い頃どうしたら芝居が上手くなれるのかと壁に頭をぶつけて血だらけになったことがあります」と意外なエピソードを披露。青年期は誰しももがき苦しみながら思い悩むものなのかもしれない。


杉良太郎は60歳という若さで引退した後は慈善活動を精力的に行っている。特に、ベトナムでの学校建設ではただ学校を建てるだけでなく、子供たちが安心して学べるよう通学環境や生活環境を整えるために先ずインフラ整備から始めたという。こうした活動は一過性のものではなく長年にわたって継続されており、今月もベトナムへ行く予定だとか。国内の自然災害でも積極的にボランティア活動を行っている。いずれも被災者の心に寄り添う細かな配慮が為されており、これも長年座長として培われた杉良太郎のプロデュース力の賜物かもしれない。


「今でも筋トレに励んでます。裸になったら“えっ!”って皆さんびっくりするような逆三角形なんですよ(笑)」。確かに当日もダブルのスーツをビシッと着こなすカッコ良さは80歳という年齢を感じさせない。「健康には気を付けてます。自分の寿命は150歳と決めますんで…(笑)。皆さんも健康に気を付けてお元気でお過ごしくださいね。」と満場の杉良太郎ファンにエールを送った。
 


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【ストーリー】

平安末期、両親を亡くした親鸞は「やがて死ぬのになぜ⽣きるのか」の答えを求めて9歳で比叡山の僧となる。厳しい修行を重ねてもなお煩悩を払拭できないことに絶望し山を下りた親鸞は、人⽣の師・法然上人(浄土宗の開祖)との邂逅でさらなる仏の道を見出していく。さらに、九条関白の娘・玉日姫との出会いにより、惹かれ合う想いに抗うことなく魂の結び付きを深めていくが、時代は彼らにまだ寛容ではなかった…。

 

キャスト: 杉 良太郎、櫻井孝宏、中 博史
原作:『人⽣の⽬的』高森顕徹著(1万年堂出版)、 『歎異抄をひらく』高森顕徹著(1万年堂出版)
監督:青山 弘
脚本:塩味鷹虎 青山 弘
音楽:篠田大介
アニメーションプロデューサー:千葉博己 下村敬治
アニメーション制作:オーロックス  
制作:パラダイス・カフェ
配給:「親鸞 人⽣の⽬的」実行委員会 / 配給協力:AGentfilms 
©️「親鸞 人⽣の⽬的」映画製作委員会 2025
公式サイト: https://shinran-life-movie.jp/

2025年2月28日(金)~シネマート新宿、3月7日(金)~テアトル梅田、イオンシネマ茨木、ユナイテッド・シネマ岸和田、MOVIX京都、イオンシネマ京都桂川、シネ・リーブル神戸、ユナイテッド・シネマ大津、イオンシネマ和歌山 ほか全国順次公開


(河田 真喜子)


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「日本統一」シリーズや『ベイビーわるきゅーれ』『静かなるドン』の製作・配給を行うライツキューブが、『みーんな、宇宙人。』や『悪魔がはらわたでいけにえで私』など、国内のみならず世界で今注目の宇賀那健一監督による新作映画『ザ・ゲスイドウズ』テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中。


主人公・ハナコを演じるのは、本作で確かな演技力と魅力をスクリーンで爆発させた夏子。バンドメンバー、ギターは多国籍バンドALIのヴォーカルを務める今村怜央。ベースは、ゴールデンボンバーの喜矢武豊。ドラムは、アメリカで映画監督としても活躍するRocko Zevenbergenと、リアルで豪華なミュージシャンらとのコラボレーションで結成されている。監督・脚本を務めたのは、国内外で数々の賞を受賞し、今最も注目を集める日本人監督・宇賀那健一


この度、3月1日(土)に主演の夏子今村 怜央(ALI)、喜矢武 豊(ゴールデンボンバー)、Rocko Zevenbergen遠藤 雄弥、監督の宇賀那 健一が登壇する『ザ・ゲスイドウズ』公開記念舞台挨拶を行った。


■日時:3月1日(土)  

■会場:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1(東京都渋谷区渋谷1-23-16)

■登壇者(敬称略):夏子、今村怜央、喜矢武 豊、RockoZevenbergen、遠藤雄弥、宇賀那健一監督(計6名)


<以下、レポート全文>

映画上映後、大勢の観客が集まる会場内にやってきた夏子は思わず笑顔となり、「本日は映画館までお越しくださいましてありがとうございます」とあいさつ。


gesuidouz-bu3.1-夏子様.JPG過去のロックレジェンドが27歳で命を散らしていることから、自分も「27歳で死ぬ」という“The 27Club”に取りつかれているハナコを演じた夏子は、「27歳を目前として焦ってるハナコが、バンドメンバー、劇中の登場人物との出会って、解放されて音楽に向き合っていく様を観ていただきましたけど、わたし自身も劇中のセリフや、歌詞のひとことひとことに自分自身が救われて。ハナコと一緒に夏子も成長させていただいた、そんな役でした」と述懐。その言葉を聞いた宇賀那監督も「夏子さんの演じたハナコはある種、カリスマ性のあるボーカリストですが、普段音楽をやっているわけではないから重責があったと思います。でもこの映画が海外の映画祭などで上映した時に面白いと言っていただけるのは夏子さんのおかげ。なかなか脚本だけで分かるような作品ではないんですが、いい意味でみんな何も聞かずにジャムりながらはじめたものなので。それは夏子さんを筆頭にキャストの皆さんのおかげだと思うし、僕もこの作品に支えられているかなと思います」と返した。


gesuidouz-bu3.1-今村 怜央様.jpg宇賀那監督とは20年近い付き合いだという今村は、「宇賀ちゃんとは音楽でうまくいく前からの付き合いだけど、この年になって喜矢武さんとは親友だねという感じになれた。撮影が終わったあと、渋谷の駅から家まで歩いて帰ったこともあったし。僕は普段バンドでボーカルをやっているんですけど、一歩引いてひとりのリーダー(ハナコ)を圧倒的に信じる、好きになる。男女を超えた崇拝に近い気持ちを撮影のタイミングで知ることができた。バンドに対してはうまくできなくて、メンバーが去っていったこともあって、映画以上に奇妙な関係を続けているんですが、でも僕はここで人を信じる気持ちを感じることができた」と感慨深い様子で語った。


gesuidouz-bu3.1-喜矢武 豊様.JPG一方の喜矢武は「僕はセリフがない分、楽しかったというか。ほぼ顔芸をしていましたから。(本作が出品されたトロント国際映画祭では)僕が出るたびにカナダ人が笑うんですよ。何にもしていなくて、ただ映っていただけで、なぜかばかウケでした」と述懐。宇賀那監督も「めちゃくちゃおもしろかったですね。撮影本番の前に段取り、テストとやるんですが、毎回違ったことをしてくる。まわりも何をしてくるのか分からない感じなので、ジャムってる感じで。それが良かった」と振り返るも、一方の夏子はそんな喜矢武の芝居がツボに入ることも多かったようで、「視界に入れないようにしてました」と笑いながら振り返った。


gesuidouz-bu3.1-Rocko Zevenbergen様.JPG本作ではドラマーとして参加しているRockoだが、本作の撮影中は「楽しかった。毎日ラーメンを食べてた」そうで、「宇賀那さんとは3年前にニューヨークでトロマ・エンターテインメントの仕事をしていた時に会って、それ以来の付き合い。監督の映画に出させてもらえて、貴重な機会でしたし、それをきっかけに日本でも自分の映画を公開することができた」と笑顔で報告。ちなみにその映画はシネマート新宿で現在上映中の『アイニージューデッド!』ということで、今村たちも「みんなで観に行こう!」と舞台上で誓い合っていた。


またマネジャー役の遠藤だが、喜矢武からは「いちばんNGを出してましたよ」と暴露され、会場は大笑い。遠藤も「後半に撮影したんですが、けっこうなセリフ量だったから」と笑顔で弁解をするも、宇賀那監督が「劇中ではしゃべるカセットテープが出てきますが、実はあれはパペットで。指で動かすんですけど、遠藤さんに動かしてもらっていたんです。自分で(カセットを)手で動かした後に、自分でセリフを返したりして。僕はモニターを見ながら何をやってるんだろうと思っていました」とちゃかしてみせると、遠藤も「監督がやれと言ったんじゃないですか」と笑いながら返した。


gesuidouz-bu3.1-遠藤 雄弥様.JPGそんなキャスト陣を見ていて「何本か映画を撮らせてもらったけど、特別な作品。このメンバーと一緒につくれたんだなと思って。そういう作品が初日を迎えるのは感慨深いですね」としみじみ語った宇賀那監督。キャスト陣は非常に仲が良く、和気あいあいとした雰囲気だが、「最初はカオスでしたね。誰とも仲良くなれないと思っていた。最初は宇賀ちゃんとRockoと俺だけで。何かしゃべりたいけど、何をしゃべったらいいか分からない感じだった」と振り返った喜矢武。さらに「そこに夏子が入ってきたんですけど、僕的には(怖い)オーラをかもし出しているなと思ったんですよ」と付け加えると、「わたしも怖かったです」と返した夏子。さらに喜矢武が「ふたりとも目つきが悪いんで第一印象が良くないでしょ。エアバンド風情がこんなところに来やがってと思われたのかなと。怜央は怜央で遅れてきたのに『うぃッス』みたいな感じで入ってきて、またやべぇヤツが来たなと。自分が一番まともだと思ってました」と語るとドッと沸いた会場内。そしてあらためてRockoに「メンバーの印象は?」と聞いてみると、「とても怖い」とたたみかけて、会場は笑いに包まれた。


そんな夏子だがやはり本作に向き合うにあたってやはり緊張があったようだ。「夏子が俺と怜央に『助けてください』というんですけど、俺もミュージシャンじゃないし」と喜矢武がぶちまけると会場は大爆笑。そんな喜矢武の言葉に今村も、「僕は毎回ミュージシャンとして接しているんですが、なのにずっと『僕はミュージシャンじゃない』と言い続けるんです。それは謙遜なのかどうなのか分からなくて。Googleで調べたりもしたんですけど、これはそろそろミュージシャン扱いをするのはやめようかと思った」と返して会場を沸かせたが、そんな中、喜矢武が「ライブシーンでの夏子のオーラはすごいから。ハートがミュージシャンのようだった」としみじみ語った。


gesuidouz-bu3.1-宇賀那 健一監督.JPG劇中の音楽はKYONOが担当。歌詞は宇賀那監督自身が担当している。「そもそも自分で曲をつくったことがないので、どう頼んだらいいのか分からなくて。蒲田の立ち飲み屋でKYONOさんと何回か飲んで、それでいけると思って曲をつくり出したんですが、歌詞を書いたことがないんで恥ずかしかったんです。でも僕が歌詞を書かないと夏子が練習できないので、それがプレッシャーでした。ちょうど名古屋の(映画館)シネマスコーレに行くことがあったので、新幹線の中でつくりました。悩んだというよりは、恥ずかしかったという方が大きかった」と語ると、今村も「めちゃくちゃピュアで良かった」と称賛。さらに宇賀那監督が「映画を観て良かったといってもらえるのもうれしかったけど、歌詞が良かったよと言ってもらえるのもうれしかった」と付け加えた。


そんな舞台挨拶も終盤。最後のメッセージを求められた夏子が「感想を広げてもらえたらうれしいです」と呼びかけると、宇賀那監督も「血ヘドを吐きながら、この作品が残ると信じて、素晴らしいメンバーと作った映画です。大好きなメンバーたちなんで、このままで終わらせたくなくて。仕上げも編集も、どんなスピーカーから出そうかというところも緻密に、映画館で観てもらうためにいろいろと設計してつくりました。もっとたくさんの劇場で上映してもらいたいので、夏子さんが言った通り、面白いでもつまらないでもいいので、感想をまわりの人に伝えてもらえれば」と呼びかけた。


【STORY】

売れないバンド、“ザ・ゲスイドウズ”の4人。

マネージャーから「田舎へ移住して曲を作れ」と最後のチャンスを与えられた4人は、不器用ながらも村人たちと協力し合い生活していく。ザ・ゲスイドウズは、バンドの未来を変える曲を作ることができるのか!?
 

【作品情報】

出演:夏子 今村怜央 喜矢武 豊 Rocko Zevenbergen
水沢林太郎 伊澤彩織 天野眞由美 KYONO Lloyd Kaufman
一ノ瀬 竜 神戸誠治 豊満 亮 中野 歩 かんた 小野塚渉悟 小林宏樹 松原怜香 横須賀一巧 Joseph Kahn
マキタスポーツ / 斎藤 工
遠藤雄弥
監督・脚本:宇賀那健一
楽曲プロデュース:KYONO 音楽:今村怜央
製作:人見剛史 砂﨑基 山口隆実 エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介 プロデューサー:角田陸 ラインプロデューサー:工藤渉
撮影:古屋幸一 照明:加藤大輝 録音:岩﨑敢志 美術:松塚隆史 スタイリスト:中村もやし ヘアメイク:くつみ綾音 助監督:可児正光
特殊メイク・特殊造型:千葉美生、遠藤斗貴彦 編集:小美野昌史 VFX:松野友喜人 キャスティング:渡辺有美 スチール:柴崎まどか
「ザ・ゲスイドウズ」製作委員会(ライツキューブ/METEORA/Vandalism) 制作プロダクション:Vandalism
配給:ライツキューブ 宣伝:FINOR‎
Ⓒ2024「ザ・ゲスイドウズ」製作委員会

公式HP:https://thegesuidouz.com
公式X:https://x.com/the_gesuidouz
公式Instagram:https://www.instagram.com/the_gesuidouz
公式TikTok: https://www.tiktok.com/@the_gesuidouz

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

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kanako-pos.jpg数々の話題作を世に送り出し、国内外で高い評価を得ている柚木麻子の小説『早稲女、女、男』が映画化され、2025年3月14日(金)『早乙女カナコの場合は』として全国公開されます

主人公・早乙女カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志が演じる。そして監督には『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司。その他に山田杏奈臼田あさ美中村蒼根矢涼香久保田紗友平井亜門吉岡睦雄草野康太、のんといった若手から実力派まで幅広い俳優陣らが出演。

この度、2月25日(火)に主演の橋本愛、中川大志、臼田あさ美、中村蒼が登壇する『早乙女カナコの場合は』完成披露上映会を行われました。

 


■日時:2月25日(火)  

■会場:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3丁目15−15)

■登壇者(敬称略):橋本愛、中川大志、臼田あさ美、中村蒼(計4名)



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大勢の観客が集まった会場に橋本が登場すると会場は大歓声。橋本の金髪姿に会場からも思わず「かわいい!」という声も飛び交った。


kanako-bu2.25-hashimoto.JPG劇中でつかず離れずの関係を続けるカナコと長津田を演じた橋本と中川だが、本作が初共演となる。まず橋本が「中川さんとは今回初めての共演だったんですけど、本読みの時にセリフ合わせをしたんですが、その時にどこか作品に対しての準備の仕方が似ている気がするなと直感的に思って。現場でお話しても共有できることがすごくありました。だから自分にとっては同志のような感覚で現場にいることができて心強かった」と語ると、中川も「橋本さんと共演させていただけることはすごくうれしかったですし、いつかお芝居ができたらなと思う役者さんのひとりでした。この作品って言語化しづらい感情や空気感を表現していかなければいけない場面も多々あるんですけど、そういった感情が共有できるような。そんな安心感を持ちながらお芝居をさせていただきました」と続けた。
 

kanako-bu2.25-nakagawa.JPGさらにカナコの会社の上司、亜依子役の臼田は、「わたしも橋本さんの作品はたくさん拝見していて。俳優としてもリスペクトの気持ちがあったので、現場をご一緒するのは楽しみでしたし、共演してみてより作品に対する思いと、演技をする姿勢などを見て、ご一緒できて良かったです」としみじみ。さらに橋本とは3度目の共演だという中村は「僕は他の皆さんよりはより知ってるんですけど、最初にご一緒したのは橋本さんが10代の時。まだ人見知りで、オープンな感じではなくて。少しずつ距離を縮めていくような間柄だったんですけど、今日久しぶりに会ったら金髪になっていたので。突き抜けたなと思います」と笑いながら語った。


個性的なキャラクターが多数登場する本作だが、「共感するところは?」という質問に橋本は、「わたしは他人からどう見られているのかを常に気にしていました。今は落ちついて、それも自分を客観視するために必要な目線だと考えていますけど、やはりどうしてもこう見られたいという自分の欲求とか、こう見られているんじゃないかという恐怖におびえていたりという時期がすごく長かったので。カナコを見て懐かしいなという部分もすごくありました」と返答。そしてあらためて「自分にすごく近いです。ちょっとデフォルメしているわたしです」とキッパリと語った。

 

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本作はカナコと長津田のおよそ10年におよぶ軌跡を描いた作品となる、ということを踏まえて「10年前と変わったことは?」という質問も。それにはまず中川が「10年前というと16歳ですが、むちゃくちゃ生意気だったと思います。当時は年上の世代の方と仕事をすることが多かったんですが、よくかわいがってくれたなと思います」と冗談めかすと、臼田も「わたし自身は変わっていないけど、身体が絶好調な日がなくなった。あとは物価が高くなりましたね」と笑いながらコメント。それに続けて中村も「僕は食ですかね。10年前は23歳で何でも食べられましたけど、今は油が無理で。胃もたれするようになってきた」と笑いながら付け加えた。

 

一方、「19歳でしたけど、同じところが見つからないくらい大変身しました」という橋本は、「ここ5、6年はアウトドアになって、外に出て自然で遊ぶようになりました。昔は本を読んで、映画を見てという感じで楽しんでいましたけど、今はわりとアクティブになって。多趣味になりましたね」とコメント。さらに「過去の自分に言いたいことは?」と水を向けられると、「でもやっぱり頑張っているねと拳を突き合わせたいというか。やはり自分の過去は抱きしめてあげたいような存在なので、抱きしめたいです」と誇らしげに語った。

 

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そんなイベントも終盤、最後のコメントを求められた中村が「この作品はそれぞれのキャラクターがそれぞれの立場に嫉妬したり、うらやましく思ったり、傷つけたりしながら成長していく物語だと思います。きっと皆さんそれぞれの立場で共感できるところがたくさんあると思います。ぜひ楽しんで観ていただけたら」と語ると、臼田も「この作品も3月に公開されますが、そのあとはすぐ4月で新学期や新年度がはじまる季節です。何か自分の中でもどかしい何かがある人は、この映画が一歩でも、半歩でも進むための勇気になればいいなと思います」とメッセージ。

 

さらに中川が「この映画は早乙女カナコという女性がフィーチャーされていますが、この映画の世界が皆さんの普段生きている世界と地続きであってほしいなと思いながら演じていました。決して映画だからスペシャルなことなのではなく、皆さんに寄り添えるような映画になったらいいなと思います」とコメントを寄せると、最後に橋本が「この映画はカナコも含めて自分らしく生きるって何だろう、この先どう生きるべきかという、それぞれの切実な悩みがリアルに描かれているなと思っていて。その自分らしさというのは、本当に長い時間をかけて自分と対話し続けて、やっとどうにか見つかるものだと思います。だからカナコもきっと何年もかかったんだと思うし、自分の人生の主導権を取り戻すという映画になったんじゃないかなと思います」と力強く呼びかけると、さらに「自分らしく生きることもそうだけど、何か自分がとらわれているものから解き放たれるというか、そういった人たちの生きざまを観てもらって。皆さんをエンパワーメントできるようになったらなと期待しているので。どうかそれがかなったらいいなと、祈るような気持ちです。最後まで楽しんでください。」とメッセージを送った。
 


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【あらすじ】

大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。

就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも3年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。⻑津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。

編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―


・出演:橋本愛 中川大志 山田杏奈 根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 /吉岡睦雄 草野康太/ のん 臼田あさ美 中村蒼
・監督:矢崎仁司
・原作:柚木麻子『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)
・脚本:朝西真砂 知 愛 音楽:田中拓人 
・主題歌:中嶋イッキュウ「Our last step」(SHIRAFUJI RECORDS)
・製作:石井紹良 髙橋紀行 宮西克典  
・プロデュース:中村優子 金 山 企画・プロデューサー:登山里紗 プロデューサー:古賀奏一郎
・撮影:石井勲 照明:大坂章夫 音響:弥栄裕樹 美術:高草聡太 装飾:杉崎匠平
・配給: 日活/KDDI 制作:SS工房 企画協力:祥伝社 
・2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119min 映倫区分:G
・(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
公式サイト:saotomekanako-movie.com 
・公式SNS(X、Instagram)@wands_movie #早乙女カナコの場合は

2025年3月14日(金)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、kino cinema 神戸国際 ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより) 

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照屋年之監督独自の死生観と笑いを交えて描く、

愛おしくて切ない心揺さぶるヒューマンドラマ

([かなさんどー] 沖縄の方言で“愛おしい”という言葉)

 

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本作はモスクワ国際映画祭などの国際的な映画祭に出品され、日本映画監督協会新人賞を受賞した『洗骨』(2019)の照屋年之監督の6年ぶりの最新作。「かなさんどー」とは沖縄の方言で “愛おしい”を意味する言葉で、本作は沖縄県の伊江島を舞台に、実力派キャストで情緒豊かに紡がれる“家族の愛と許しの物語”となっている。

1月31日(金)には沖縄で先行公開され、初日からの3日間で累計動員4,403人、興行収入5,927,880円を記録し、前作を超える好調なスタートを切り、昨日から全国公開となった。本日2月22日(土)全国公開を記念し、TOHOシネマズ 新宿にて舞台挨拶が開催された。本作で監督を務めた照屋年之監督と主演の松田るか、堀内敬子、浅野忠信が登壇。撮影秘話や作品への思いを語り、またキャッチコピーの「愛おしい秘密」にかけ、今まで話したことのない秘密を披露し、会場は感動と笑いに包まれ、大いに盛り上がった。
 


日時 : 2月22日(土)   10:30~11:00(30 分)上映前

会場   : TOHOシネマズ 新宿 スクリーン4
  (〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目19−1 新宿東宝ビル 3階

登壇者 : 松田るか、堀内敬子、浅野忠信、照屋年之監督 
  MC:奥浜レイラ 


 

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映画上映前、大勢の観客が集まった会場内にやってきた照屋監督とキャスト陣。主演の松田るかが「はいたい ぐすーよー 松田るか やいびーん(皆さんこんにちは 松田るかです)。ちゅーや いんちゃさる時間やいびーしが ゆたしくうにげーさびら(今日は 短い時間ですが、よろしくお願いいたします)」と沖縄の方言で挨拶し、照屋監督は標準語の訳をお願いされると、「私は沖縄出身の俳優をやっています。普段は生でヤギ肉を食べます。」と冗談めかして答え、会場は笑いに包まれた。そして堀内は「みなさん朝早くからありがとうございます。よろしくお願いします。」と早朝から足を運んでいただいたお客さんにお礼と共に挨拶をし、浅野忠信は「僕は沖縄が大好きで、沖縄で撮影できたことや、沖縄の方たちと一緒に仕事ができたのがとても楽しかったです」と笑顔で振り返り、照屋監督は「映画は2年前に出来上がっていたのですが、もう皆さんに観てほしくて。作品は我が子のようにかわいいので、出産という苦しみを経ての我が子がもう2歳になりました。やっと観ていただけることがとても嬉しいです」と感慨深げに挨拶をした。

 

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沖縄に続いて全国公開を迎えたことについて、照屋監督は「スタッフの汗と努力が混ざった作品がようやくみなさんに観てもらえます。さらにそれが(公開前の)良いタイミングで浅野さんがゴールデングローブ賞を授賞し、本当にいい追い風で、乗っかり商売させてもらいます(笑)」と浅野に深々とお辞儀し、ジョークを放つ。また松田は主人公・美花を演じたことについて「方言を使えたのがやはりすごく嬉しくって。まさかこれが力になって、しかも故郷・沖縄で撮った作品で真ん中に立たせていただけるというのが、すごく光栄に思います」と喜びを語った。また映画のタイトルにもなっている沖縄民謡の「かなさんどー」を劇中で歌唱したことについて、「沖縄民謡を歌ったことがなかったですが、耳が慣れていたみたいで、自分が気づかなかった沖縄県民性に改めて気づかされました。でも普通の歌い方と少し違うので、やっぱりそこは難しかったです」と振り返った。

 

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浅野演じるダメな夫・悟を明るく献身的に支えている町子を演じた堀内は、役柄について「照屋監督のお母様をモデルにされているとお話を伺ったので、とてもプレッシャーもありました。でも家族をすごく愛そうという気持ちを強く持ちながら演じさせていただきました」と語る。演じる上で特に難しかったシーンについては、「美花と町子が喧嘩をする大事なシーンで、リハーサルでかなり涙が出てしまって、その後の本番で急に涙がピタッと止まってしまいました。それから少し時間をもらい、1人の時間を作らせていただいて、気持ちを盛り上げました。その時もるかちゃんが目の前にいてくれて、本当に心強かったです」と町子の演技に苦悩するも娘役の松田に救われたことも告白。

 


 

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また浅野が本作に出演を決めた理由について聞かれると、「僕は沖縄が大好きで、何か沖縄に恩返しできるようなことはないかと考えていました。沖縄のテレビ局でドラマがあったら、ぜひ出演させてもらえないかなって思っていたら、ちょうど本作の台本が届いて、ストーリーがものすごく面白かったので、ぜひやらせてくださいと返事させていただきました」と明かすと、照屋監督が「沖縄のドラマに出たいなんていうと、数分後に沖縄のテレビ局から電話きますよ」とツッコミ。そして撮影中に浅野のエピソードについて、監督は「余命宣告されている病人役なのに、“監督、ホテルの前が海だから泳いじゃいました。”と言われて...。また目の前にスーパーがあるって言ったら、入院服のままスーパーに行っていました。現地の人からしたら映画の撮影していると知らないから、“浅野忠信が沖縄で入院しているんだ!”って思いますよ(笑)。浅野さんはすごく自由人なんです」と当時のエピソードを語り、会場は浅野の行動に爆笑が起こる。

 

撮影で印象的だった出来事について照屋監督は、「先ほど堀内さんが言われた大事なシーンで涙が出ないっていうところが結構苦労されていて。本読みの時はボロボロ泣いていたので安心していたのですが、本番急に涙が止まってしまって。堀内さんの気持ちを作ってもらっている時、スタッフがその場に何十人といる中だったので、かなりのプレッシャーだったと思います。それから何回もカットを重ねて、やっと涙が出た時は全スタッフで拍手してっていう現場が、すごく映画みたいで感動しました」と振り返る。そして本作に込めた想いについて聞かれると、「僕自身が辛い時とかにエンタメに救われてきたので、明日また1歩勇気を出して、前に出てみようと思えるような作品作りを常に意識はしています。そして今作は『許し』をテーマにしていて、ほとんどの人が人間関係で苦しんでいるはずです。でも苦しい時に手を差し伸べてくれるのもいつも人間です。そういう中で『許し』とはどういうことなのだろうっていうのを、この3人なりの答えを出してくれると思うので、そこを楽しんでいただけたらと思います。」

 

kanasando-bu-2.22-500『愛おしい秘密』コーナー.jpg

そして今作のキャッチコピーの『愛おしい秘密』にちなみ、誰にも言ったことのない秘密を披露することに。浅野は、「ゴールデングローブ賞でスピーチをさせていただいたのですが、実はちゃんとしたスピーチを考えていました。皆さんに感謝の言葉を述べようと、いろんなスピーチをちゃんと考えて、毎日のように練習していたのですが、呼ばれた瞬間に全部セリフが飛んでしまってあのスピーチになったんです。」と答え、会場には驚きの声が上がった。また松田は「オーストリアのクウォーターとウソをついた事がある」、堀内は「るかちゃんとスーパー銭湯で会った!!」とたまたまプライベートで出会い、1日の行動が一緒だったという秘密のエピソードを披露。そんな中一番会場の笑いをかさらったのが照屋監督で「パンツのポケットが破れており、裾まで携帯が落ちてしまい、さらに落ちた瞬間に携帯から着信が来て、そのまま電話に出ました。ところがるかちゃんには、携帯を誰かを笑わすために普段からパンツの裾にしまっていると思われていた」という面白エピソードを披露し、イベントは時間が迫り最後の挨拶に。


kanasando-bu-2.22-松田るか様-2.jpg松田は「観終わった後に顔が思い浮かんだ人に、『かなさんどー(愛おしい)』と伝えるきっかけになれるといいなと思っております」と語り、堀内は「疎遠になっている家族や友人に勇気を持って、『今度会おう』と声をかけられるきっかけになるような映画になっていると思います。ぜひ楽しんでご覧ください」とコメント。また浅野は「皆さんと本当に仲良く現場でも過ごしていましたし、僕も安心しきって家族の一員としてその場にいることができました。この現場から溢れる笑顔がそのまま映画の中に入っているので、そこをぜひ観てほしいなと思います」と語り、照屋監督は「オンデマンドなどで映画を観る時代になってきている中、わざわざ足を運んで劇場に来てくれるっていうのが、作り手としては報われます。皆さんの人生の大事な90分間を『かなさんどー』にいただき、感謝しております。是非ともその90分、裏切らない内容になっていると思いますので、ぜひ楽しんでいってください」とメッセージを送った。
 


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<ストーリー>

妻・町子 ( 堀内敬子 )を失った父・悟 ( 浅野忠信 ) は、年齢を重ねるとともに認知症を患っていた。娘の美花 ( 松田るか )は、母が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父親を許せずにいる。そんな父・悟の命が危ないと知らせを受け、苦渋のなか故郷・沖縄県伊江島へ帰ることに。父との関係を一向に修復しようとしない美花だが、島の自然に囲まれ両親と過ごしたかけがえのない時間を思い返すなか、生前に母が記していた大切な日記を見つける。そこで知ったのは母の真の想い、そして父と母だけが知る< 愛おしい秘密 >...。
 

キャスト:松田るか、堀内敬子、浅野忠信、Kジャージ、上田真弓、松田しょう、新本奨、比嘉憲吾、真栄平仁、喜舎場泉、うどんちゃん、ナツコ、岩田勇人、さきはまっくす、しおやんダイバー、仲本新、A16、宮城恵子、城間盛亜、内間美紀、金城博之、前川守賢、島袋千恵美
監督・脚本:照屋年之(ガレッジセール・ゴリ) 
撮影:大城 学 照明:鳥越博文 
音楽:新垣 雄 歌唱指導:古謝美佐子 
主題歌:『かなさんどー』作詞・作曲:前川守賢 
協賛:くらしの友、沖縄セルラー電話、沖縄タイムス
配給:パルコ   宣伝:FINOR  制作協力:キリシマ一九四五 
制作プロダクション:鳥越事務所 制作:スピーディ 製作:「かなさんどー」製作委員会 
2024年/日本/日本語/86分/G ©︎「かなさんどー」製作委員会
[公式サイト]kanasando.jp/  
[X・Instagram]@kanasando_movie

全国公開中!


(オフィシャル・レポートより)

 

 

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「心まで触れられなくなる前に――

心と体の波打ち際をさまよう二人の、切なくも美しい、最高純度の物語」

 

強迫性障害による潔癖症を患い「愛しているのに触れられない男」と、そんな彼を優しく見守る女――お互い愛おしく想う気持ちを形にできない切なさに胸が張り裂けそうになる映画『誰よりもつよく抱きしめて』が2月7日(金)よりTOHOシネマズ梅田他にて全国にて公開中です。絵本のストーリーを伏線に、何とか彼女のために病気を克服しようとする男の純情と、「恋人と触れても愛を感じられないという男」の登場でさらに揺れる女心が繊細なタッチで描かれていきます。人との距離を取らざるを得なかったコロナ禍を経ているからこそ、人との触れ合いが身に沁みるラブストーリー。


dareyorimo-pos-2.jpg監督は『ミッドナイトスワン』の内田英治監督。主演は、「BE:FIRST」のメンバーRYOKIとしても活躍中の三山凌輝。本作の主題歌「誰よりも」も手掛けていて、今回は恋人への強い想いを秘めながら苦悩する深みのある役柄に挑戦し、今までとは違うイメージで魅了しています。もう一人の主演は、「乃木坂46」の久保史緒里。華奢な雰囲気ながら、恋人への想いがつのるあまり心乱される複雑な立場の女性を芯の強さを感じさせる演技で熱演。そして、韓国のアイドルグループ「2PM」のメンバーとして活躍中のファン・チャンソン。彼が演じ分ける繊細な表情は、物語に謎めいた緊張感と大人の色気を漂わせて、本作に深みと重みをもたらしています。


なんと3人ともダンス&ボーカルグループのメンバーということで、多忙な音楽活動の中、繊細さを要求される撮影を敢行。内田監督も認めるその集中力は比類なきもので、特に流暢な日本語で通したファン・チャンソンの存在は大きい。


公開を記念した舞台挨拶が、三山凌輝、久保史緒里、ファン・チャンソン、内田英治監督の4人で、2日に渡って東京、名古屋、大阪、京都にて開催された。ここでは、2月9日(日)TOHOシネマズ梅田にて開催された舞台挨拶の模様をご紹介いたします。
 


【日 程】 2月 9日(日) 17:00~17:30(上映後)

【場 所】 TOHOシネマズ梅田 【本館/シアター1】

【登壇者】 三山凌輝(BE:FIRST)、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)、内田英治監督


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〈詳細は以下の通りです。敬称略〉

MC:大阪の印象は?熱気がすごいですね~。

三山:アツアツやで~!でも焼いてる所とそうでない所があるけど(笑)、皆さんの綺麗な眼差しで見て頂けて嬉しいです。(女性ファンの歓声があがる)

久保:ライブとかで大阪に来ても凄く熱くて、今日も暖かい温度を感じられて嬉しいです。(男性ファンの歓声があがる)

MC:チャンソンさんは大阪は初めてではないですよね?

チャンソン:はい、コンサートでは何回か来てますけど…(女性ファンから歓声があがる)

三山:今日のチャンソンさんはカッコいい!名古屋から様子がおかしい。

チャンソン:元々カッコいいよ!(笑)

三山:そう?麒麟の革島さんにしか見えないけど(笑)


MC:今日は名古屋に続いて大阪での舞台挨拶ですが、今のお気持ちは?

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三山:2月7日から公開されてますが、こうして上映後に皆さんの顔の反応を見られるのは嬉しいです。まだ涙を拭いている人や笑顔の人などいますが、余韻に浸る間もなく僕たちが登場してしまって、地方によって感じ方も変わってくるのかなと驚いています。

久保:公開されて間もないので、皆さんの反応を目の当たりにできる機会も少ないので、今日はとても嬉しいです。これからもどんどん広がっていくといいなと思っています。

 


MC:チャンソンさんは韓国から駆け付けて下さってますが、出演作が日本で公開された今のお気持ちは?

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チャンソン:昨日からこうした舞台挨拶をしていてとてもいい勉強になっています。韓国では上映後にお話する機会はあまりなくて、これはいいなと思います。でも、上映直後に登場してすみません。シーンを切っちゃったみたいですみません(笑)。

三山:チャンソンさん、昨日より日本語めっちゃローリングされてるやん!

MC:そうなんですか?そんなに変わったんですか?

チャンソン:昨日のあさイチで半分くらい。

三山:だって昨日は「この映画どうですか?」と訊かれて、「この映画半端ない!」で終わってたもん!(笑)

チャンソン:ショートセンテンスだけでしたね。

三山:それが今日は小ネタ二つぐらい挟んで、ぽんぽんぽんと出て会場湧かせてるし、チャンソンやるね~!(笑)


MC:20年ほど前に書かれた原作ですが、それを映画化した思いは?

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内田:一番大きな理由はコロナ禍ですかね。原作を読んだのは昔ですが、コロナ禍では家族同士でも触れ合えない、傍にも居られないという経験を経て、この原作を若い俳優たちと作りたいと思いました。

MC:特定の誰かが経験したものではなく、みんなで経験したことだからより伝わるのではないかと?

内田:そうですね。みんなで経験したことなので、近しい人と距離を感じるのは辛いことだなと思って、原作者の新堂先生の許可をとって、中身を少し変えて撮りました。


MC:三山さんは、「触れたくても触れられない」繊細な表情が多く大変だったと思いますが、良城という役柄にはどういう風に向き合っていかれたのですか?

三山:コロナ禍を経て、それぞれの環境でそれぞれ生きてきた苦しみや葛藤があったと思うので、良城という役にフォーカスして人物像を掘り下げていきました。強迫性障害という潔癖症だったりしてますが、そこにフォーカスするのではなく、なぜそうなったのか、なぜ苦しんでいたのか、どういう環境だったのか、愛する人とどういう理由で分かり合えないのだろうか、本人にしか分からない良城だからこそ悩んでいる情景を深掘りして、最後まで役と向き合うことができたかなと思っています。


MC:久保さんは、そんな良城の傍にいながら触れ合えない苦しみを抱えてましたが、演じてみて如何でしたか?

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久保:やはり触れられないということは大きなことで、その現状を直してほしいと願うこともエゴのように感じていました。良城の病気だけでなく、それ以外の関係性も繊細な部分が多かったので、向き合い方はとても難しかったですね。月菜自身もそう感じながら一歩一歩進めていったんだろうなと思いました。


MC:お互いが心に悩みを抱えながら、恋人として向き合おうとする――その空気感がとても自然で素敵だなと感じたのですが、現場での印象はお互いどうだったんしょうか?

三山:これについてはもう180回くらい喋ってるんですけど(笑)、(急にハイテンションになり)結果として仲良かったですよ! (二人に向かって)ねぇ?

MC:ただ距離はあったんですよね?

三山:最初、距離はありましたね。

久保:そうなんです、私が人見知りなもので…。

三山:僕はそう感じなかったけど、ファン・チャンソンと久保史緒里が距離ありましたね。そこで「おい、お前らどうしたんだ?」って聞いて…(そこで久保史緒里がうなだれる)そんなうつむかんでもいいじゃない?(笑)

久保:その話になる度に申し訳ないなと思いながら、うつむいてしまうんです。(笑)

三山:それで3人でお昼ご飯を食べに行って、そこから仲良くなれてより一致団結できたかなと思います。


MC:今のやり取りを見て、監督から見てどうでした?

内田:久保ちゃんは僕とも距離をとるんですよ。(笑)

久保:それは問題発言ですよ、そんなことはないです!まったくもう!(笑)

内田:確かにアプローチの仕方は違いましたね。三山君とファンさんは撮影前からコミュニケーションをとって役柄について結構詰めていく感じでしたが、久保ちゃんは現場で積み上げていく感じで、全然タイプが違いましたね。

MC:監督として見守るタイプですか、それともその都度ディスカッションしてくのですか?

内田:20代の恋愛の気持ちは彼らの方がわかる訳ですから、基本的にはお任せしてました。1回だけ久保ちゃんが迷ってたことがあって、そこは僕の方が正しいと思って僕の意見通りにやってもらったら、後で映画を観たら久保ちゃんの方が正しかったなと思ったシーンがあります。やっぱり役者に寄り添うのは大切だなと思いました。


MC:久保さんと三山さんはお二人で話し合われたことはありましたか?

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三山:それはなかったのですが、普段仲良くさせてもらうことで、芝居のやり易さはあったと思います。仲が良ければ恋人関係の距離感も自然にできてよりリアルさが出るという、それがひとつのお芝居のやり方かなと思っていました。最初の方の二人で食事するほんわかとしたシーンでも、仲良く食事しているようで実は心の中では葛藤が生じているという、何かしら危うさを感じさせるような空気感を感じてもらえたらいいなと。それくらい繊細に二人の関係性をよく表現している映画だなと思います。

内田:やたら仲がいいってのも嫌ですよね。(笑) たまにいらっしゃいますけど、現場では既に役が入ってますからそんな関係のお芝居ならいいのですが、そうでなきゃちょっとね。


MC:チャンソンさんは日本語でのお芝居は難しかったと思いますが、演じてみて如何でしたか?

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チャンソン:最初日本語の脚本を読んだ時、知らない単語や漢字を調べながら6時間位かかってしまいました。一人で練習するのも大変で、これはヤバいなと思っていたところ、日本に行って、現場へ行って、そこの雰囲気を掴んだ時には、ちゃんとできていました。魔法使いみたいな感じでした。(会場から拍手が沸き起こる)

MC:監督からご覧になって、チャンソンさんは如何でしたか?

内田:チャンソンもそうだけど、他の二人もみんな普段は音楽活動をしてるじゃないですか。忙しい合間を縫って芝居の練習をする訳だけど、その集中力が他の人より短くて深い気がします。チャンソンも韓国と日本を行ったり来たりしながら、しかも日本語だし、凄く頑張ってくれたなと思います。(拍手)ただ、日本語のローリングは大体2日くらい係るんだけど、今回も明日ぐらいが一番上手くなってると思いますよ。(笑)


MC:ここで共通の質問をします。タイトルにちなんで、「誰よりもつよく抱きしまたくないもの」を教えて下さい。

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久保:私は静電気がめちゃめちゃ苦手で、服買う時も静電気防止がついてるかどうかで決める位苦手です。

三山:一緒一緒!

チャンソン:「ラヴィット!」の〈ビリビリ椅子〉、マジで痛いですよ。やったことある?

三山:ない!マジでNG!もう「ラヴィット!」行けないね?

チャンソン:行くよ。行ったらやるよ、運命だから(笑)。抱き締めたくないけど、やらないとちょっと気持ち悪い。(笑)

MC:是非今後の「ラヴィット!」にご注目頂きたいと思います。監督は?
内田:馬です。小さい時に馬に轢かれたことがあって、血みどろの病院送りになったことがあるんです。(一同驚愕!)

MC:思ってたより相当なお話でしたね~。それでは三山さんは?

三山:お湯張りをしたまま翌朝になってしまった浴槽。疲れて帰って、お湯張りのスイッチを入れたまま寝てしまって、目覚めたら朝になっていて、お湯も冷めてしまってるんですよ。

チャンソン:凌輝はいつも「イエーイ!」とか言って誰かと抱き合ってるよね。
内田:抱きしめ率高いよね。抱きしめたくないものなんて少ないのでは。(笑)


MC:貴重なお話をどうもありがとうございました。それではここで主演のお二人より締めのご挨拶をお願いします。

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三山:本日は短い時間でしたが、素敵な時間としょうもない時間と楽しい時間をミックスできたかなと思います。改めて、この映画は何回観てもどの角度から観ても、その日のコンディションで観方が変わって楽しめる作品です。それ位繊細なタッチで描かれていますが、共感してもしなくても、反対の感情を抱いたりしても、それぞれの役が生きていますので、違う世界観を楽しんで欲しいです。公開終了まで何度でも足を運んで頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

久保:この作品には色んな人が登場しますが、それぞれが自分というものを持って、思いを貫いて主張し合って重なり合って交わり合っています。今の時代は言わないことが優しさとか美しさとか言われる中で、こうやって言葉にする大切さを改めて実感した作品でもあります。すごく身近なお話でもありますので、是非大切な人と観て頂けたら嬉しいなと思います。本日は本当にありがとうございました。
 


【STORY】

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鎌倉の<夢の扉>という絵本店で働いている桐本月菜(久保史緒里)と絵本作家の水島良城(三山凌輝)は、高校生の時に彼が書いた絵本に月菜が感動して以来付き合い始め、大人になって同棲生活を送っている。だが良城は、強迫性障害による潔癖症を患い、月菜にも誰とも触れ合えず、恋人同士なのに、一緒に暮らしているのに、手をつなぐことすらできずにいた。絵本作家としても、月菜のためにももっと絵本を描きたいと思っていた。そんな良城を優しく見守りながらも虚しさを抱えていた月菜。そんな時、月菜の前にある事情を抱えた韓国人のシェフ、イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れ、月菜を密かに惑わせる。さらに月菜は、良城が治療仲間の女性・村山千春(穂志もえか)と自分には見せることがなくなった明るい表情で会話をしているのを見て、激しく心が乱されるのであった。


【感想】愛しているのに触れ合えない。お互い想い合っていればこそつのる焦燥感や切なさに胸が痛くなる。ジェホンが月菜の前に現れた本当の理由を知ってもなお、良城への愛おしさには代えがたく、月菜が最後に下した決断に思わず心が救われたような気分になれた。
 

(2025年 日本 2時間4分)
原作:新堂冬樹「誰よりもつよく抱きしめて」(光文社文庫)
監督:内田英治  脚本:イ・ナウォン
主題歌:「誰よりも」BE:FIRST(B-ME)
出演:三山凌輝(BE:FIRST)、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)
配給:アークエンタテインメント
©2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント
公式サイト:https://dareyorimo-movie.com/

2025年2月7日(金)~TOHOシネマズ梅田他にて絶賛全国全国公開中!


(河田 真喜子)

 

 
 


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“1分間で最強を決める”斬新なコンセプトで、これまでの格闘技の常識を壊して熱烈な支持を受け、社会現象級の盛り上がりを見せてきた格闘技イベント・ブレイキングダウン。その熱量が遂に映画界にまで着火した!ブレイキングダウンの顔ともいえる格闘家・朝倉未来起業家・溝口勇児がタッグを組んだのは『クローズZERO』で新時代のバトルジャンルを開拓した三池崇史監督。「『クローズZERO』を超える映画を作る!」を合言葉に誕生した『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』(配給:ギャガ/YOAKE FILM)が、2025年1月31日(金)より全国公開が始まりました。


BLUEFIGHT-pos.jpg少年院で知り合い、親友になったイクトとリョーマ。朝倉未来のスピーチに感銘を受けた二人は、格闘技イベント・ブレイキングダウン出場という夢を追い始める。しかし、因縁のライバルの登場により、予期せぬ抗争に巻き込まれてゆく。果たして彼らは、新しい人生に踏み出すことができるのか――!?


W主演は、総勢2,000人が参加した厳しいオーディションを突破した映画界の新星で、共に映画初出演となる木下暖日(きのした・だんひ)、吉澤要人(よしざわ・かなめ)。濡れ衣で少年院に送られたイクトを木下が、イクトの影響で格闘家を目指すリョーマを吉澤が演じる。更にオーディションで選出されたアップカミングな若手キャスト、加藤小夏、田中美久のフレッシュな女性キャストに加えて、高橋克典、寺島進、篠田麻里子、土屋アンナ、金子ノブアキ等、人気・実力を備えたキャストが集結、ラスボスには、GACKTという豪華布陣が実現!朝倉未来の自伝「路上の伝説」にインスパイアされたオリジナル脚本を手掛けたのは、「金田一少年の事件簿」「神の雫」の原作者・樹林伸。“どんな境遇でも諦めなければ夢は叶う”という熱いメッセージを込めた新たなるバトルが幕を開ける!

この度、公開を記念して、2000人を超えるオーディションを勝ち抜いた新鋭が集結した舞台挨拶を実施致しました。


◆日時:2025年2月1日(土)

◆場所:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3-15-15)

◆登壇ゲスト:木下暖日きのした だんひ (18)、吉澤要人よしざわ かなめ (21)、 久遠親くおん・ちかし (23)、 加藤小夏(25)、 仲野温なかの おん (26)、カルマ(28)、 中山翔貴なかやま しょうき (25)、せーや(33)、真田理希さなだ りき (21)、田中美久たなか みく (23)、三池崇史監督(64)、溝口勇児(40) 


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『クローズZERO』スタッフとブレイキングダウンがタッグを組んだ、新世代不良バトル映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』がついに完成!初日翌日の2月1日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、W主演の木下暖日、吉澤要人、共演の久遠親、加藤小夏、仲野温、カルマ、中山翔貴、せーや、真田理希、田中美久、そして三池崇史監督、溝口勇児プロデューサーが参加した。


2,000人規模のオーディションを勝ち上がって映画初出演にして初主演を飾った木下と吉澤。超満員の会場を目にして吉澤が「公開を迎えるのを楽しみにしていたので、こうしてご来場いただいた皆さんのお顔を見ることが出来て嬉しいです」と満面の笑みを浮かべると、木下も「以下同文!本当に嬉しいです!」とニッコリ。ちなみに前日は緊張で眠れなかったのかと思いきや、木下は「緊張と言うか、なぜかお腹が今も痛くて…。それで眠れませんでした。宜しくお願いいたします!」と天然発言で笑いを取っていた。


BLUEFIGHT-500.jpg劇中のボクシングシーンも迫力満点。木下と拳を交えた久遠は「暖日は役に入った瞬間のオーラが凄くて、こちらのスイッチもおのずと入った。でもそれ以外の暖日はずっと天然な感じ」と思い出し笑い。一方、仲野と拳を交えた吉澤が「試合中の温君は怖かったけれど、終わった後はとても優しくてギュッとしてくれた」と回想すると、仲野は「その場で殺陣を付けてもらってやったので、もはやただの殴り合いだった。(吉澤が)本当にイライラした顔をするので、それを見て楽しくなってもっと殴りたくなっちゃう。アクション撮影という合法の場でイケメンを殴らせていただきました」と不敵な笑み。これに吉澤が「次に共演するなら今度は僕が殴る側で!」とリベンジを誓うと、仲野も「いや、僕は一方的に殴るんで。芝居とか関係ないから」と一歩も引かず。しかし溝口Pが「二人ともそんなに因縁があるならブレイキングダウンで戦う?試合決定!」とガチ試合を組みそうになると、吉澤と仲野は「怖いです!怖いです!」と怯えて仲直りしていた。


大勢が入り乱れるクライマックスの乱闘シーンも話題に。カルマは「トータル5日間の撮影でしたが、初日から体はボロボロ。連日これ以上は動けないという状態になりました。でも途中でせーや君が上から投げ飛ばされるシーンを見たら嬉しくて急に疲れが抜けた」と仲間の窮地が嬉しそう。せーやが「確かに持ち上げられて落とされたけれど、落ちた人はスタントの方なので」と舞台裏を明かすと、カルマは「僕は最後まで本人を投げてもらうように推薦しましたが…」とニヤリとしていた。


中山は「プロのアクション部の方々の受け方が本当にお上手で、自分が強くなった気分になれた。演じている最中は『俺、最強!』と思って戦っていました」と誇らしげ。真田は「アクションシーンの後に温君がグータッチをしてくれて…。それが嬉しくて疲れの全てが吹き飛んだ。ありがとう、お兄ちゃん!」と絆を深めていた。その仲野は「アクションシーンはみんなで一緒に練習したので、思い入れが深いです」としみじみしていた。


乱闘中に身体を拘束されている状態だった久遠は「体を拘束された状態で地面に転がっているので、その状態の視点で乱闘を見るのは怖かった。でもいい角度で男前たちを見られて嬉しかった」と回想。カルマは「気づいたら傷が出来ていたりして、本当に激しいアクションでした」といい、吉澤も「芝居をしている時はもちろん、アクション撮影の時間すべてが勉強になる時間でした」と手応えを得ていた。


BLUEFIGHT-GACKT-500.jpg加藤は「三池監督は20代の私たちにも真摯に対等に向き合ってくれて、三池組の作品作りの姿勢を見ることが出来て良かった」と声を弾ませ、田中は「本物の試合に劣らないくらい皆さんのアクションシーンはカッコよくて、画面越しからもその迫力が伝わってくる」と絶賛だった。


一方、溝口Pは天然すぎる木下に触れて「観客の皆さんは上映後の興奮そのままにこの場を迎えていると思いますが、主演の木下暖日がこんな感じで申し訳ない」と笑って謝罪しつつ、報道陣に対して「宮迫博之の映画復帰作『BLUE FIGHT』大盛況、吉澤と仲野のブレイキングダウンでの試合決定と記事に書いてください」とアピール。三池監督も「宮迫さんのスクリーン復帰第一作にこんなに沢山集まっていただき、嬉しい限りです」と饒舌だった。


そんな本作は、現在開催中の第54回ロッテルダム国際映画祭で上映されることが決定。溝口Pは「大きな映画祭で海外の方々に観ていただけるのは嬉しいです」と喜び、三池監督も「新人たちが色々な世界の人たちの目に触れて、それこそ『SHOGUN 将軍』の真田広之さんみたいな所に繋がっていく最初の一歩になれば嬉しい」と期待した。


最後に主演の木下は「面白いと思われた方はまた観ていただき、時間のない方は時間を作って観ていただき、全国や世界にこの作品を広めてもらえたら」、吉澤は「この映画を沢山の方々に届けたいので、皆さんの力をお借りして公開後も盛り上げていけたらと思っています」と呼び掛けていた。


■出演:木下暖日  吉澤要⼈  篠⽥⿇⾥⼦  ⼟屋アンナ  久遠 親  やべきょうすけ  ⼀ノ瀬ワタル  加藤⼩夏  仲野 温  カルマ  中⼭翔貴  せーや  真⽥理希  ⼤平修蔵  ⽥中美久  ⾦⼦ノブアキ  寺島 進  ⾼橋克典  GACKT
■監督:三池崇史
■原作・脚本:樹林伸
■音楽:遠藤浩二
■エグゼクティブプロデューサー:朝倉未来  溝口勇児
■製作:YOAKE FILM BACKSTAGE  
■制作プロダクション:OLM   制作協力:楽映舎
■配給:ギャガ / YOAKE FILM
■©2024 YOAKE FILM / BACKSTAGE
■映画公式サイト:bluefight.jp
■映画公式X:@yoakef_jp 

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

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生きたかったおっさん幽霊と死に損なった男のバディムービー!?

 

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死にたい!と思ったけど死ねなかった男が、おっさんの幽霊に憑りつかれて死ぬほど大変な目に遭う――逆転の発想で人生を再起動させてくれる〈激励ムービー〉というか、死者の遺恨から知る「生きていればこその幸せ」もあるもんだと実感させてくれる映画『死に損なった男』が2月21日(金)から全国で公開される。公開に先立ち、大阪のT・ジョイ梅田にて特別上映会が開催され、主演の水川かたまり(空気階段)が舞台挨拶に登壇した。


幽霊に翻弄される関谷一平を等身大で演じた〈空気階段〉の水川かたまり。お笑い芸人としてバラエティなどでも活躍中だが、映画初主演の硬さを感じさせない親しみやすさで共感を呼んでいる。初主演に臨んだ想いや撮影秘話など屈託なく語って、劇場を笑いで湧かせてくれた。


詳細は以下の通りです。


日時:2025 1 28 日(火) 18:0018:30

​■場所:T・ジョイ梅田 

​■登壇者:水川かたまり 



――初めての映画主演ということですが、最初それを聞いた時のお気持ちは?

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水川:僕ともぐらとマネージャーの3人で共有しているグーグルカレンダーのアプリに先々のスケジュールに、「かたまり主演映画撮影(仮)」と書いてあって、「嘘だろっ?ドッキリだろっ?きっとこの日は大人にゲラゲラ笑われてしょんぼりして家に帰るんだろうな」と思ってました(笑)。

――直接聞く前にスケジュール表で知ったんですか?
水川:はいそうです。台本渡されて読んだらとても面白かったんです。ドッキリで騙すためにこんな面白い台本は書かないだろうと、「あれ?マジなのかな?」とそこで初めて信じ始めました。

それから衣装合わせに行った時、喜屋武豊さんとご一緒したんです。あの方は普段ゴールデンボンバーのメンバーとして化粧して活動されてますので、「あれ?本物の喜屋武さんかな?」と検索写真と見比べながら、「本物だー!」と。それでもまだ疑いは払拭できなくて、撮影初日に現場へ行ったら、結構の数の大人やちゃんとスーツ着た大人がいっぱい居て、本当に主演なんや~!とやっと確信できた次第です。

――その瞬間まで偽物だと疑ってたんですか?

水川:はい疑ってました。監督のこともニセモノだと思ってました(笑)。

――それでもセリフはちゃんと覚えて行ったんですよね?
水川:はい、覚えて行きました。もし本物だったら怒られると思って――(笑)。


――もぐらさんの反応はどうでした?

水川:ポスターが発表されて、それを見てストーリーや役柄について勝手に考察してきて、すごく迷惑でした(笑)。

――どんな考察でした?

水川:「お前に幽霊が憑りつくんだよな?でもお前は死なねぇんだよな?」などと、的を得つつ的外れな考察でした(笑)。もぐらは完成版をまだ観てないので、映画館の人に「もぐらを入れないでほしい」とお願いしようと思ってます。とても不愉快な考察をされたので…(笑)。

shinisokonaiotoko-500-1.jpg――「幽霊に憑りつかれて、殺しを依頼される」という奇抜なストーリーですが、ここが面白い!と思った点と、演じる上で難しかった点は?

水川:難しいところは、涙を流すシーンです。やったことないんで、そこは手腕が問われるところだなと思いました。それから、死に損なった男が自分より先に死んだおじさんに憑りつかれて殺しを強要されるなんて、想像もつかない面白い展開です。もし自分の子供がこの脚本を書いたのであれば、頭をなでてやりたい、「でかした!」ってね(笑)。


shinisokonaiotoko-550-2.jpg――主人公の関谷一平と自分が似ている点と、違う点は?

水川:台本読んだ時点で、「神経質でナイーブな人間なんだろうな」と近しい感じがしました。それと、僕は普段から瞬きが多いんですが、映画の中でも沢山瞬きしてます。それが気になる方もおられるかもしれませんので、今の内に慣れて頂けたらいいなと思います。

違う点は、僕も絶望したり、スベって「いい加減にしろよ!」と落ち込んだりすることは多々ありますが、さすがに死のうと思うことはないです。

僕はスベった後によくサウナへ行って心を整えるんですけど、収録中ひどくスベった時には諦めて早々とサウナのことを考えたりしてます(笑)。


――役作りのために気を付けたことは?

水川:4~5年前から頭髪が禿げたり生えたりを繰り返してまして…治療もしてるんですが、撮影の時には丁度“禿げ期”だったんですよ(笑)。「おじさんの幽霊に憑りつかれた上に頭が禿げ散らかしてたらひどいことになるぞ」とメイクさんが禿げをカバーする努力をして下さいました。役作りはメイクさんがやってくれました(笑)。


――完成作品を観た時のお気持ちは?

水川:率直に、自分が映っているのに違和感があって、気恥ずかしくて、集中して観れなかったです。変な妄想が働いちゃって、最初観た時には全然面白くなかったですね(笑)。でも、後日冷静な状態で観たらとても面白かったです。


――現場の雰囲気は?
水川:現場のキャスト・スタッフを含め、どう考えても僕が一番映画の経験値が低い訳ですから、社会科見学に訪れている感じでした。現場では知らない用語が飛び交ってまして、例えばカメラさんが「パンケーキ持って来て!」と言うんですよ。「お腹空いてるんかな?」と思ったら、カメラの下に敷く台のことだったんです(笑)。他にもいろいろ教えて頂いて本当に助かりました。


shinisokonaiotoko-500-4.jpg――幽霊役の正名僕蔵(まさなぼくぞう)さんとは初共演だそうですが、何かアドバイスをもらったりしましたか?

水川:セリフの量が膨大だったので、初日にセリフの覚え方を質問しました。「役者さんの多くが、自分以外の人のセリフを録音して、それを聞きながら自分のパートを練習している」と教えて下さいまして、それを実践したらよく覚えられました。

正名さんとは撮影中ずっと一緒でして、好きな映画の話や、丁度ウチの奥さんが妊娠中だったので家族の話や…、それと男も引くような下ネタの話なども(笑)。

――それだけ仲良くなれたんですね?
水川:はい、正名さんが居なかったら、僕途中でトンでたと思います(笑)。


――芸人さんとの共演もありましたが、芸人同士だからこそやりにくかったことは?

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水川:現場で芸人は僕ひとりでとても寂しかったんですが、久しぶりに芸人さんと一緒だと、「アメリカで日本人に会ったみたいな」(笑)、心細かった時にホッとするような感じでした。でも、普段劇場で会ってる方と撮影現場で会うと、「こいつ俳優ぶってるな」なんて思われるのが恥ずかしくて、なんか無理にふざけてました(笑)。


――水川さんが劇中のおっさん幽霊みたいになったら、誰に憑りついて、何を依頼したいですか?

水川:僕はサッカー選手のイニエスタが大好きなんですが、イニエスタの奥さんに憑りついて、イニエスタのユニフォームを2~3枚持ってきてもらう。

――なんか、それ直接言ってももらえそうですけど、「ちょうだい!」って…。

水川:そうですね(笑)。


――大阪にはよくお仕事で来られると思うんですが、合間の時間の使い方は?

水川:ヒルトンホテルの散髪屋さんやサウナ行ったり、なんば花月近くの天政の肉うどんとかやくご飯のセットや一芳亭の中華や松屋へも食べに行きます。

――大阪の芸人さんと同じですね。

水川:はい、よくお会いしますよ。

――最近、「水川かたまりさんみたいな髪型にして」という方が増えているとか?

水川:そんなことはないでしょっ!(笑)


shinisokonaiotoko-1.28-240-3.jpg――今だから言える撮影中の裏話は?

水川:撮影の終盤、その日は終日の撮影で疲労困憊していて、夜にファンの方に「何してるんですか?」と声を掛けられて、つい「映画の撮影してるんですよ」と言っちゃったんです。「やばっ!情報漏洩してしまった!」と後悔したのですが、この日まであの方はそれを口外せずにいてくださって、感謝です!


――本作の注目ポイントは?

ポスターのビジュアルや予告映像を見てホラー映画かなと思われたり、お笑いの世界が舞台になっているけどコメディ映画でもない。ジャンルとしては分かりづらい作品ですが、いろんな角度から楽しめる作品です。観終わった後に、しんどいことや生き辛いことなどを抱えていても、ふっと肩の力が抜けるような、「明日もうちょっと頑張ってみようかな」と気持ちが楽になるような映画になっていると思います。是非ともネタバレしないようなコメントで広めてください。よろしくお願いします。
 


【STORY】

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憧れの構成作家となり頼られる存在になっているように見える関谷一平(水川かたまり)だったが、度重なるクレームやプレッシャーに疲弊し、生きる虚しさを感じてフラっと電車に飛び込もうとする。ところが、隣の駅で起きた人身事故のせいで電車が来ない。死に損なった関谷は自分より先に自死した男に興味を持ち葬儀に行ってみると、なんと一平の前におっさんの幽霊(正名僕蔵)が現れ、「ある男を殺してほしい!完遂するまで一生憑りついてやる!」と脅迫されてしまう。


鬱々とした日々から一変、自分に憑りついた幽霊を振り払おうと必死の行動をとる関谷。そして、死に損なって初めて知る生きている実感と歓び。スクリューボール・コメディのような予測不能な展開に終始魅入ってしまうが、主人公がお笑いの構成作家とはいえ常識的な「普通の人」が通底にあって共感する部分も多い。生前国語教師だったというおっさん幽霊との共同作業に刺激を受け次第に生きる活力が湧いてくる主人公。笑いの中にホッと穏やかな安らぎを感じさせる、そんな作品となっている。


・出演:水川かたまり(空気階段)、正名僕蔵、
    唐田えりか、喜矢武豊(ゴールデンボンバー)、
    堀未央奈、森岡龍、別府貴之(マルセイユ)、
    津田康平(マルセイユ)、山井祥子(エレガント人生)
・監督・脚本:田中征爾(『メランコリック』) 
・コント監修:板倉俊之 音楽:Moshimoss  
・撮影:ふじもと光明(JSC)
・2024年 日本 1時間49分
・公式サイト:https://shinizokomovie.com/
・製作幹事・配給:クロックワークス 製作プロダクション:ダブ
・©2024 映画「死に損なった男」製作委員会

2025年2月21日(金)~T・ジョイ梅田、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、MOVIXあまがさき 他全国公開


(河田 真喜子)

 

 
 
 


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スローライフで、笑顔溢れる理想の田舎移住。

しかしその楽園には決して抗えない禍禍しい“ムラの掟”があったー

気付けばあなたも抜け出せない、ヴィレッジ《狂宴》スリラー


鬼才・城定秀夫監督最新作。主演に深川麻衣、共演に若葉竜也を迎えた日本発・ヴィレッジ《狂宴》スリラー『嗤う蟲』1月24日(金)より、新宿バルト9ほか絶賛公開中です。


waraumushi-pos-1.jpg空前の田舎暮らしブーム。コロナ禍によって急速に普及したテレワークを追い風に、過疎化が急速に進む地方自治体も、あの手この手と趣向を凝らして移住者を誘致している。しかし、憧れの田舎暮らしが、恐怖のどん底に堕ちてしまうことも。移住先で“村の掟”に縛られ、背いたものには常軌を逸した制裁が待つ「村八分」の恐怖。日本各地で起きた村八分事件をもとに、実際に存在する“村の掟”の数々をリアルに描き、現代日本の闇に隠されている”村社会”の実態を暴くヴィレッジ《狂宴》スリラーが誕生した!


主演には「まんぷく」「青天を衝け」「特捜9」など数々のドラマや映画に出演している深川麻衣。共演に「アンメット ある脳外科医の日記」や『街の上で』『市子』などの話題作への出演が相次ぐ若葉竜也、そして田口トモロヲ、杉田かおる松浦祐也片岡礼子中山功太など豪華キャストが脇を固める。脚本は、実際に起きた事件を描いた初長編『先生を流産させる会』が話題を呼び『許された子どもたち』『ミスミソウ』でも高評価を受けた、社会派作品に定評のある内藤瑛亮。監督は、『性の劇薬』『女子高生に殺されたい』などを手掛け、『アルプススタンドのはしの方』で第42回ヨコハマ映画祭監督賞、第30回日本映画プロフェッショナル大賞監督賞を受賞するなど業界内外での評価が高い鬼才・城定秀夫


登壇者】深川麻衣、若葉竜也、田口トモロヲ、城定秀夫監督  MC伊藤さとり 

【日時】1/25(土) 12:50~

【場所】新宿バルト9(東京都新宿区新宿3‐1‐26新宿三丁目イーストビル13階)



日本発ヴィレッジ《狂宴》スリラー『嗤う蟲』がついに全国公開!公開翌日の1月25日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、主演の深川麻衣、共演の若葉竜也、田口トモロヲ、そして城定秀夫監督が登壇した。


waraumushi-240-1.jpg満員御礼で迎えたこの日、スローライフに憧れて田舎移住をする主人公・杏奈を演じた深川は、原作のない完全オリジナルの脚本で、方言やお祭りなども実際に存在しない架空の村を描いている点に触れて「私自身、静岡県出身なので『だに』とか方言に近い部分もあって親近感があり、地元を思い出しました」とまさかのノスタルジー。母親役で赤ちゃんを抱っこする場面もあるが「首の座っていない赤ちゃんなので、安全に抱っこするために母親としての仕草が体に染みつくように練習しました。直前までぐずっていたとしても本番になるとピタッと泣き止んでくれる。名俳優でした」と目を細めて子役を絶賛していた。


waraumushi-240-2.jpg一方、田舎移住をした杏奈の夫・輝道役の若葉は「僕が演じた輝道は…大嫌いな人間!問題を見て見ぬふりをするし、ごまかすし、人によって態度を変えたりして。『本当に嫌いだな、この人』と思って演じました」とぶっちゃけ。ちなみに若葉は劇中のような村には絶対に行きたくないようで「もしあの村に移住したとしても、すぐに引っ越します!」との断言で会場を笑わせた。


waraumushi-240-3.jpg麻宮村の自治会長・田久保を怪演した田口。共演の杉田かおるから「奇抜な演技をされる方ですね、と言われた」と思い出し笑いしつつ「脚本を読んだ時に人間が一番怖い話だと思ったし、田久保についてはカロリーの高いアクセル全開の芝居が出来ると思った」と喜色満面だった。


田久保については「役としては愛すべき人」と分析し「もし僕があの村に移住したら…きっと仲良くやれると思う。郷に入れば郷に従えですからね」と余裕の表情。狂犬俳優・松浦祐也演じる三橋との緊張感のある重要なシーンもあるが、「聞くところによると松浦さんは服を脱ぎたかったそうで…。あのシーンで全裸ではなかったのは監督に止められたんだなと思った。もし彼が家の前に全裸でいたとしたら、田久保は玄関から出なかったと思う」と笑わせた。


城定監督は「この映画はヴィレッジ《狂宴》スリラーと謳っているけれど、人との関係性を描きたかった。どちらが加害者なのかという視点ではなく、全体をフラットな視点で見たいと思った。ジャンル映画のお約束に寄せ過ぎず、人間ドラマにフォーカスした作品にしたかった」と狙いを明かした。


waraumushi-pos-2.jpg映画の内容にちなんで、理想の生活を送れるユートピアをそれぞれ妄想。「好きなことを好きなだけ、誰にも邪魔されないで出来る場所があればいい」という若葉の一方で、犬好きの深川は「犬と思い切り触れ合えるドッグフレンドリーな村があったら移住したい」とニッコリ。田口は「大好きな映画や本、レコード、フィギュアに囲まれて24時間自由研究ができる村があったら過ごしてみたい」と遊び心を忘れなかった。


そんな理想的な村に掟を作るなら、若葉は「暗黙の了解で同調圧力をかけないという掟!」といい、深川は「仕事をするなら早くても朝10時以降にしなければならないという掟!」とそれぞれ発表。田口は「深川さんと同意見!」と声を弾ませて「朝10時以降ではなくて、11時からでもいいのでは?」と深川村の掟をアレンジしていた。


最後に主演の深川は「本作は2年前くらいに撮影をしていたものなので、それが昨日から皆さんの元に届き始めたということで凄くホッとしています。色々な人に『嗤う蟲』を宣伝していただき、もう一度観たいと思っていただけたら再び映画館に足を運んでもらえたら嬉しいです」と呼び掛けていた。


【ストーリー】
田舎暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈(深川麻衣)は、脱サラした夫・輝道(若葉竜也)と共に都会を離れ、麻宮村に移住する。麻宮村の村民たちは、自治会長の田久保(田口トモロヲ)のことを過剰なまでに信奉していた。 二人は、村民たちの度を越えたおせっかいに辟易しながらも新天地でのスローライフを満喫する。そんな生活のなかで杏奈は、麻宮村の村民のなかには田久保を畏怖する者たちがいる、と不信感を抱くようになっていく。 一方、輝道は田久保の仕事を手伝うことになり、麻宮村の隠された<掟>を知ってしまう。それでも村八分にされないように、家族のため<掟>に身を捧げることに……。


出演:深川麻衣  若葉竜也  松浦祐也  片岡礼子  中山功太  / 杉田かおる  田口トモロヲ
監督:城定秀夫 脚本:内藤瑛亮 城定秀夫
音楽:ゲイリー芦屋
2024年/日本/カラー/シネスコ/DCP5.1ch/99分/PG-12 
公式サイト:waraumushi.jp

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

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