レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2025年2月アーカイブ

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パドリックドメイン化した『蒸気船ウィリー』をホラー映画化し、あのミッキーが凶悪な殺人鬼と化す『マッド・マウス ~ミッキーとミニー~』が、3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開いたします。


短編アニメ『蒸気船ウィリー』(1928)でデビューしたミッキーマウス。米国における著作権保護期間が2023年末で終了し、満を期して〝ミッキー史上初のホラー映画〟として登場。“ヤツ”が猟奇的殺人を繰り広げるスラッシャー描写、逃げ場のない密室シチュエーションからのサバイバル、そして事件の全貌が明かされていくサスペンスフルな構成。さらに誰もが仰天する大ドンデン返しや数々のオマージュ描写など、娯楽映画としての醍醐味がギュッと凝縮した21世紀最大の問題作だ!
 


●開催日時:2月26日(水) 19:00~

●開催場所:新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)

●登壇ゲスト:ジェイミー・ベイリー監督、サイモン・フィリップス(本作PD)、あんこ



「もしこの映画が気に入らなかったら・・・」

ジェイミー・ベイリー監督、サイモン・フィリップス(本作PD)、あんこ登壇 最速プレミアム上映会


madmouse-bu-240-1.jpg映画上映前、ひとりステージに登場した映画大好き芸人のあんこは「監督とサイモンさんとご一緒できるなんて本当に光栄ですが、それと同時にこのイベントに参加することでディズニーさんに怒られるんじゃないかと足が震えております」と呼びかけて会場を沸かせると、鑑賞した映画について「想像のななめ上のミッキーが出たなと思いましたし、映画の構成、話の見せ方なども、監督とサイモンさんのアイデアとこだわりが詰まっているなと思い、楽しみました」と感想を述べた。


どことなく某SF作品に似ている(ような?)オープニングについて「あそこは本当に観てもらいたいですね。このオープニングはとんでもないですよ」と力説するあんこ。近年、『プー あくまのくまさん』や『マッド・ハイジ』など、パブリックドメイン化したキャラクターたちを題材としたホラー映画が続々と製作されていることについて、「いつか誰か怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしているんですけど、でも本当にこういう映画がいちジャンルを築きはじめているんじゃないかと思っていて。いよいよ満を持してミッキーまでもが登場して、このジャンルもいよいよ確立してきたなと思い、楽しみですね」と笑顔を見せた。



madmouse-bu-500-1.jpgその後、ジェイミー・ベイリー監督と、本作プロデューサーで脚本も担当するサイモン・フィリップスを呼び込むと会場からは大きな拍手が。そんな日本の観客からの歓迎ぶりに笑顔を見せたベイリー監督が「皆さんにお会いできて本当にうれしいです。日本が大好きで、日本の皆さんのために特別バージョンを持ってきました。日本以外では観ることのできないバージョンです」とあいさつすると、フィリップスも「監督が言った通り、日本の皆さんしか観られないバージョンをお届けできるということで、今日は非常にワクワクしています。僕たちはこのクレイジーで馬鹿げた映画を楽しんで作ったので。皆さんも楽しんで観ていただきたいですね」と観客に呼びかけた。


madmouse-bu-240-2.jpg本作が製作されたきっかけについて「子ども時代の僕たちの思い出をどうやったら壊せるか。そしてそれを大きなスケールでやってみたかったなと考えていた時に、ちょうど(『蒸気船ウィリー』の)著作権が切れたのでこの作品をつくれるようになった。世界中から愛されているキャラクターをどうやったら殺人鬼に変えられるのか、そういった試みでした」と明かしたベイリー監督は、さらに「これははじまりにしかすぎません。まだ続くと思いますし、まだ皆さんが目にしていない続編が続きます」とさらなる続編の構想について明かし、会場は驚きに包まれた。そんな本作についてあんこが「ディズニーさんに怒られなかったですか?」と疑問をぶつけると、ベイリー監督は「人を送り込まれたよ……」とニヤリ。だがすぐに「……というのは冗談で、何も言ってこなかった。それはまさに期待していた通りだったんで、良かった」と付け加えた。


さらに「この映画をつくるにあたり、著作権的に意識したことは?」というあんこの質問には、「まず今回、わたしたちが意識したのはあくまで『蒸気船ウィリー』のミッキーのみを見せるということ。だから衣装も赤いズボンなどは履いてないし、まゆ毛もない。いわゆる我々が知っているミッキーの見た目とは違うようにしなくてはならないということで、訴えられないように気を付けました」と明かしたベイリー監督。「とりあえず今まで訴えられていないんで、うまくやったんじゃないかな」と笑顔を見せた。


監督たちが語ったように、本作はアメリカで上映されたバージョンではなく、日本向けの特別バージョンとなっているが、その違いについては「ネタばらしをしない範囲で言うと、舞台となった娯楽施設が広いところなので。ミッキーが出没する箇所も2カ所くらい増えています」と明かしたベイリー監督。さらにフィリップスも「皆さんがご覧になるジャパニーズバージョンはより血の量、ゴアの要素が強い。これはまさに僕たちがつくりたかったホラーの要素に近いもの。時間を費やしてこのバージョンをつくりあげたので、皆さんにお見せできることにワクワクしています」と笑顔を見せた。


madmouse-pos.jpgそしてあらためて続編の構想について「ストレートな続編ではなく、ディズニー以外の、皆さんがよく知っているキャラクターが出てきて、世界が大きく展開していきます」と明かしたベイリー監督。その構想に「著作権は大丈夫ですか……?」と心配そうな顔を見せたあんこだったが、ベイリー監督は「ノー!」とキッパリ。あまりにも潔い答えに会場は大笑いとなったが、「続編は思いもしないキャラクターが出てくる。まさかこういう映画に出てくるなんて、と思いもしなかったようなキャラクターが出てきます」とベイリー監督が語ると、フィリップスも「誰かが訴えてくるまで作りたい」と宣言。そんなふたりの続編の構想に、会場からは期待を込めた拍手がわき起こった。


最後は、実際に撮影につかわれたという衣装に身を包んだ『蒸気船ウィリー』版のミッキーが花束ゲストとして登場。そんなミッキーから花束を受け取ったフィリップスも「本当に怖いですよね。このミッキーの正体が僕じゃなくて本当に良かった」と冗談めかし、会場を沸かせた。


大盛り上がりのイベントもいよいよ終わりに。最後にベイリー監督が「あらためてお伝えしたいのは、今日お越しくださって本当にありがとうございます、ということ。このジャパニーズバージョンを楽しんでいただけたらうれしいなと思います」と語ると、続くフィリップスが「もしこの映画が気に入らなかったら、その不満はディズニー.comに寄せてくださいね」とジョークで締めくくった。
 


【STORY】 悪夢のようなアトラクションで、ボクと一緒に遊ぼうよ

21歳の誕生日を迎えるアレックスは、バイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれ、夜遅くまで働くことに。一人きりの店内で不気味な人影を目撃した彼女は恐怖心を募らせるが、旧友たちによる誕生日祝いのサプライズパーティーであったことを知り安堵する。だが、楽しい時間も束の間、彼女たちの前に謎の”ヤツ”が出現。アトラクションを楽しむかのようにデスゲームを開始し、次々と血祭りにあげていく......!!


監督・制作・編集・撮影:ジェイミー・ベイリー 
脚本・製作:サイモン・フィリップス 作曲:ダーレン・モルゼ
出演:ソフィー・マッキントッシュ、マッケンジー・ミルズ、サイモン・フィリップス、カラム・シウィック
2024年/カナダ/英語/カラー/5.1chデジタル/スコープサイズ/94分
原題:MOUSE TRAP
配給:ハーク 配給協力:FLICKK ©MMT LTD 2024. All Rights Reserved 
公式サイト:www.hark3.com/mm

2025年3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

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kanako-pos.jpg数々の話題作を世に送り出し、国内外で高い評価を得ている柚木麻子の小説『早稲女、女、男』が映画化され、2025年3月14日(金)『早乙女カナコの場合は』として全国公開されます

主人公・早乙女カナコ役を橋本愛、長津田役を中川大志が演じる。そして監督には『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』などで知られる矢崎仁司。その他に山田杏奈臼田あさ美中村蒼根矢涼香久保田紗友平井亜門吉岡睦雄草野康太、のんといった若手から実力派まで幅広い俳優陣らが出演。

この度、2月25日(火)に主演の橋本愛、中川大志、臼田あさ美、中村蒼が登壇する『早乙女カナコの場合は』完成披露上映会を行われました。

 


■日時:2月25日(火)  

■会場:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3丁目15−15)

■登壇者(敬称略):橋本愛、中川大志、臼田あさ美、中村蒼(計4名)



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大勢の観客が集まった会場に橋本が登場すると会場は大歓声。橋本の金髪姿に会場からも思わず「かわいい!」という声も飛び交った。


kanako-bu2.25-hashimoto.JPG劇中でつかず離れずの関係を続けるカナコと長津田を演じた橋本と中川だが、本作が初共演となる。まず橋本が「中川さんとは今回初めての共演だったんですけど、本読みの時にセリフ合わせをしたんですが、その時にどこか作品に対しての準備の仕方が似ている気がするなと直感的に思って。現場でお話しても共有できることがすごくありました。だから自分にとっては同志のような感覚で現場にいることができて心強かった」と語ると、中川も「橋本さんと共演させていただけることはすごくうれしかったですし、いつかお芝居ができたらなと思う役者さんのひとりでした。この作品って言語化しづらい感情や空気感を表現していかなければいけない場面も多々あるんですけど、そういった感情が共有できるような。そんな安心感を持ちながらお芝居をさせていただきました」と続けた。
 

kanako-bu2.25-nakagawa.JPGさらにカナコの会社の上司、亜依子役の臼田は、「わたしも橋本さんの作品はたくさん拝見していて。俳優としてもリスペクトの気持ちがあったので、現場をご一緒するのは楽しみでしたし、共演してみてより作品に対する思いと、演技をする姿勢などを見て、ご一緒できて良かったです」としみじみ。さらに橋本とは3度目の共演だという中村は「僕は他の皆さんよりはより知ってるんですけど、最初にご一緒したのは橋本さんが10代の時。まだ人見知りで、オープンな感じではなくて。少しずつ距離を縮めていくような間柄だったんですけど、今日久しぶりに会ったら金髪になっていたので。突き抜けたなと思います」と笑いながら語った。


個性的なキャラクターが多数登場する本作だが、「共感するところは?」という質問に橋本は、「わたしは他人からどう見られているのかを常に気にしていました。今は落ちついて、それも自分を客観視するために必要な目線だと考えていますけど、やはりどうしてもこう見られたいという自分の欲求とか、こう見られているんじゃないかという恐怖におびえていたりという時期がすごく長かったので。カナコを見て懐かしいなという部分もすごくありました」と返答。そしてあらためて「自分にすごく近いです。ちょっとデフォルメしているわたしです」とキッパリと語った。

 

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本作はカナコと長津田のおよそ10年におよぶ軌跡を描いた作品となる、ということを踏まえて「10年前と変わったことは?」という質問も。それにはまず中川が「10年前というと16歳ですが、むちゃくちゃ生意気だったと思います。当時は年上の世代の方と仕事をすることが多かったんですが、よくかわいがってくれたなと思います」と冗談めかすと、臼田も「わたし自身は変わっていないけど、身体が絶好調な日がなくなった。あとは物価が高くなりましたね」と笑いながらコメント。それに続けて中村も「僕は食ですかね。10年前は23歳で何でも食べられましたけど、今は油が無理で。胃もたれするようになってきた」と笑いながら付け加えた。

 

一方、「19歳でしたけど、同じところが見つからないくらい大変身しました」という橋本は、「ここ5、6年はアウトドアになって、外に出て自然で遊ぶようになりました。昔は本を読んで、映画を見てという感じで楽しんでいましたけど、今はわりとアクティブになって。多趣味になりましたね」とコメント。さらに「過去の自分に言いたいことは?」と水を向けられると、「でもやっぱり頑張っているねと拳を突き合わせたいというか。やはり自分の過去は抱きしめてあげたいような存在なので、抱きしめたいです」と誇らしげに語った。

 

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そんなイベントも終盤、最後のコメントを求められた中村が「この作品はそれぞれのキャラクターがそれぞれの立場に嫉妬したり、うらやましく思ったり、傷つけたりしながら成長していく物語だと思います。きっと皆さんそれぞれの立場で共感できるところがたくさんあると思います。ぜひ楽しんで観ていただけたら」と語ると、臼田も「この作品も3月に公開されますが、そのあとはすぐ4月で新学期や新年度がはじまる季節です。何か自分の中でもどかしい何かがある人は、この映画が一歩でも、半歩でも進むための勇気になればいいなと思います」とメッセージ。

 

さらに中川が「この映画は早乙女カナコという女性がフィーチャーされていますが、この映画の世界が皆さんの普段生きている世界と地続きであってほしいなと思いながら演じていました。決して映画だからスペシャルなことなのではなく、皆さんに寄り添えるような映画になったらいいなと思います」とコメントを寄せると、最後に橋本が「この映画はカナコも含めて自分らしく生きるって何だろう、この先どう生きるべきかという、それぞれの切実な悩みがリアルに描かれているなと思っていて。その自分らしさというのは、本当に長い時間をかけて自分と対話し続けて、やっとどうにか見つかるものだと思います。だからカナコもきっと何年もかかったんだと思うし、自分の人生の主導権を取り戻すという映画になったんじゃないかなと思います」と力強く呼びかけると、さらに「自分らしく生きることもそうだけど、何か自分がとらわれているものから解き放たれるというか、そういった人たちの生きざまを観てもらって。皆さんをエンパワーメントできるようになったらなと期待しているので。どうかそれがかなったらいいなと、祈るような気持ちです。最後まで楽しんでください。」とメッセージを送った。
 


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【あらすじ】

大学進学と同時に友達と二人暮らしを始めた早乙女カナコ。入学式で演劇サークル「チャリングクロス」で脚本家を目指す長津田と出会い、そのまま付き合うことに。

就職活動を終え、念願の大手出版社に就職が決まる。長津田とも3年の付き合いになるが、このところ口げんかが絶えない。⻑津田は、口ばかりで脚本を最後まで書かず、卒業もする気はなさそう。サークルに入ってきた女子大の1年生・麻衣子と浮気疑惑さえある。そんなとき、カナコは内定先の先輩・吉沢から告白される。

編集者になる夢を追うカナコは、長津田の生き方とだんだんとすれ違っていく。大学入学から10年―それぞれが抱える葛藤、迷い、そして二人の恋の行方は―


・出演:橋本愛 中川大志 山田杏奈 根矢涼香 久保田紗友 平井亜門 /吉岡睦雄 草野康太/ のん 臼田あさ美 中村蒼
・監督:矢崎仁司
・原作:柚木麻子『早稲女、女、男』(祥伝社文庫刊)
・脚本:朝西真砂 知 愛 音楽:田中拓人 
・主題歌:中嶋イッキュウ「Our last step」(SHIRAFUJI RECORDS)
・製作:石井紹良 髙橋紀行 宮西克典  
・プロデュース:中村優子 金 山 企画・プロデューサー:登山里紗 プロデューサー:古賀奏一郎
・撮影:石井勲 照明:大坂章夫 音響:弥栄裕樹 美術:高草聡太 装飾:杉崎匠平
・配給: 日活/KDDI 制作:SS工房 企画協力:祥伝社 
・2024/日本/DCP/2:1/5.1ch/119min 映倫区分:G
・(C)2015 柚木麻子/祥伝社 (C)2025「早乙女カナコの場合は」製作委員会
公式サイト:saotomekanako-movie.com 
・公式SNS(X、Instagram)@wands_movie #早乙女カナコの場合は

2025年3月14日(金)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、kino cinema 神戸国際 ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより) 

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照屋年之監督独自の死生観と笑いを交えて描く、

愛おしくて切ない心揺さぶるヒューマンドラマ

([かなさんどー] 沖縄の方言で“愛おしい”という言葉)

 

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本作はモスクワ国際映画祭などの国際的な映画祭に出品され、日本映画監督協会新人賞を受賞した『洗骨』(2019)の照屋年之監督の6年ぶりの最新作。「かなさんどー」とは沖縄の方言で “愛おしい”を意味する言葉で、本作は沖縄県の伊江島を舞台に、実力派キャストで情緒豊かに紡がれる“家族の愛と許しの物語”となっている。

1月31日(金)には沖縄で先行公開され、初日からの3日間で累計動員4,403人、興行収入5,927,880円を記録し、前作を超える好調なスタートを切り、昨日から全国公開となった。本日2月22日(土)全国公開を記念し、TOHOシネマズ 新宿にて舞台挨拶が開催された。本作で監督を務めた照屋年之監督と主演の松田るか、堀内敬子、浅野忠信が登壇。撮影秘話や作品への思いを語り、またキャッチコピーの「愛おしい秘密」にかけ、今まで話したことのない秘密を披露し、会場は感動と笑いに包まれ、大いに盛り上がった。
 


日時 : 2月22日(土)   10:30~11:00(30 分)上映前

会場   : TOHOシネマズ 新宿 スクリーン4
  (〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目19−1 新宿東宝ビル 3階

登壇者 : 松田るか、堀内敬子、浅野忠信、照屋年之監督 
  MC:奥浜レイラ 


 

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映画上映前、大勢の観客が集まった会場内にやってきた照屋監督とキャスト陣。主演の松田るかが「はいたい ぐすーよー 松田るか やいびーん(皆さんこんにちは 松田るかです)。ちゅーや いんちゃさる時間やいびーしが ゆたしくうにげーさびら(今日は 短い時間ですが、よろしくお願いいたします)」と沖縄の方言で挨拶し、照屋監督は標準語の訳をお願いされると、「私は沖縄出身の俳優をやっています。普段は生でヤギ肉を食べます。」と冗談めかして答え、会場は笑いに包まれた。そして堀内は「みなさん朝早くからありがとうございます。よろしくお願いします。」と早朝から足を運んでいただいたお客さんにお礼と共に挨拶をし、浅野忠信は「僕は沖縄が大好きで、沖縄で撮影できたことや、沖縄の方たちと一緒に仕事ができたのがとても楽しかったです」と笑顔で振り返り、照屋監督は「映画は2年前に出来上がっていたのですが、もう皆さんに観てほしくて。作品は我が子のようにかわいいので、出産という苦しみを経ての我が子がもう2歳になりました。やっと観ていただけることがとても嬉しいです」と感慨深げに挨拶をした。

 

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沖縄に続いて全国公開を迎えたことについて、照屋監督は「スタッフの汗と努力が混ざった作品がようやくみなさんに観てもらえます。さらにそれが(公開前の)良いタイミングで浅野さんがゴールデングローブ賞を授賞し、本当にいい追い風で、乗っかり商売させてもらいます(笑)」と浅野に深々とお辞儀し、ジョークを放つ。また松田は主人公・美花を演じたことについて「方言を使えたのがやはりすごく嬉しくって。まさかこれが力になって、しかも故郷・沖縄で撮った作品で真ん中に立たせていただけるというのが、すごく光栄に思います」と喜びを語った。また映画のタイトルにもなっている沖縄民謡の「かなさんどー」を劇中で歌唱したことについて、「沖縄民謡を歌ったことがなかったですが、耳が慣れていたみたいで、自分が気づかなかった沖縄県民性に改めて気づかされました。でも普通の歌い方と少し違うので、やっぱりそこは難しかったです」と振り返った。

 

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浅野演じるダメな夫・悟を明るく献身的に支えている町子を演じた堀内は、役柄について「照屋監督のお母様をモデルにされているとお話を伺ったので、とてもプレッシャーもありました。でも家族をすごく愛そうという気持ちを強く持ちながら演じさせていただきました」と語る。演じる上で特に難しかったシーンについては、「美花と町子が喧嘩をする大事なシーンで、リハーサルでかなり涙が出てしまって、その後の本番で急に涙がピタッと止まってしまいました。それから少し時間をもらい、1人の時間を作らせていただいて、気持ちを盛り上げました。その時もるかちゃんが目の前にいてくれて、本当に心強かったです」と町子の演技に苦悩するも娘役の松田に救われたことも告白。

 


 

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また浅野が本作に出演を決めた理由について聞かれると、「僕は沖縄が大好きで、何か沖縄に恩返しできるようなことはないかと考えていました。沖縄のテレビ局でドラマがあったら、ぜひ出演させてもらえないかなって思っていたら、ちょうど本作の台本が届いて、ストーリーがものすごく面白かったので、ぜひやらせてくださいと返事させていただきました」と明かすと、照屋監督が「沖縄のドラマに出たいなんていうと、数分後に沖縄のテレビ局から電話きますよ」とツッコミ。そして撮影中に浅野のエピソードについて、監督は「余命宣告されている病人役なのに、“監督、ホテルの前が海だから泳いじゃいました。”と言われて...。また目の前にスーパーがあるって言ったら、入院服のままスーパーに行っていました。現地の人からしたら映画の撮影していると知らないから、“浅野忠信が沖縄で入院しているんだ!”って思いますよ(笑)。浅野さんはすごく自由人なんです」と当時のエピソードを語り、会場は浅野の行動に爆笑が起こる。

 

撮影で印象的だった出来事について照屋監督は、「先ほど堀内さんが言われた大事なシーンで涙が出ないっていうところが結構苦労されていて。本読みの時はボロボロ泣いていたので安心していたのですが、本番急に涙が止まってしまって。堀内さんの気持ちを作ってもらっている時、スタッフがその場に何十人といる中だったので、かなりのプレッシャーだったと思います。それから何回もカットを重ねて、やっと涙が出た時は全スタッフで拍手してっていう現場が、すごく映画みたいで感動しました」と振り返る。そして本作に込めた想いについて聞かれると、「僕自身が辛い時とかにエンタメに救われてきたので、明日また1歩勇気を出して、前に出てみようと思えるような作品作りを常に意識はしています。そして今作は『許し』をテーマにしていて、ほとんどの人が人間関係で苦しんでいるはずです。でも苦しい時に手を差し伸べてくれるのもいつも人間です。そういう中で『許し』とはどういうことなのだろうっていうのを、この3人なりの答えを出してくれると思うので、そこを楽しんでいただけたらと思います。」

 

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そして今作のキャッチコピーの『愛おしい秘密』にちなみ、誰にも言ったことのない秘密を披露することに。浅野は、「ゴールデングローブ賞でスピーチをさせていただいたのですが、実はちゃんとしたスピーチを考えていました。皆さんに感謝の言葉を述べようと、いろんなスピーチをちゃんと考えて、毎日のように練習していたのですが、呼ばれた瞬間に全部セリフが飛んでしまってあのスピーチになったんです。」と答え、会場には驚きの声が上がった。また松田は「オーストリアのクウォーターとウソをついた事がある」、堀内は「るかちゃんとスーパー銭湯で会った!!」とたまたまプライベートで出会い、1日の行動が一緒だったという秘密のエピソードを披露。そんな中一番会場の笑いをかさらったのが照屋監督で「パンツのポケットが破れており、裾まで携帯が落ちてしまい、さらに落ちた瞬間に携帯から着信が来て、そのまま電話に出ました。ところがるかちゃんには、携帯を誰かを笑わすために普段からパンツの裾にしまっていると思われていた」という面白エピソードを披露し、イベントは時間が迫り最後の挨拶に。


kanasando-bu-2.22-松田るか様-2.jpg松田は「観終わった後に顔が思い浮かんだ人に、『かなさんどー(愛おしい)』と伝えるきっかけになれるといいなと思っております」と語り、堀内は「疎遠になっている家族や友人に勇気を持って、『今度会おう』と声をかけられるきっかけになるような映画になっていると思います。ぜひ楽しんでご覧ください」とコメント。また浅野は「皆さんと本当に仲良く現場でも過ごしていましたし、僕も安心しきって家族の一員としてその場にいることができました。この現場から溢れる笑顔がそのまま映画の中に入っているので、そこをぜひ観てほしいなと思います」と語り、照屋監督は「オンデマンドなどで映画を観る時代になってきている中、わざわざ足を運んで劇場に来てくれるっていうのが、作り手としては報われます。皆さんの人生の大事な90分間を『かなさんどー』にいただき、感謝しております。是非ともその90分、裏切らない内容になっていると思いますので、ぜひ楽しんでいってください」とメッセージを送った。
 


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<ストーリー>

妻・町子 ( 堀内敬子 )を失った父・悟 ( 浅野忠信 ) は、年齢を重ねるとともに認知症を患っていた。娘の美花 ( 松田るか )は、母が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父親を許せずにいる。そんな父・悟の命が危ないと知らせを受け、苦渋のなか故郷・沖縄県伊江島へ帰ることに。父との関係を一向に修復しようとしない美花だが、島の自然に囲まれ両親と過ごしたかけがえのない時間を思い返すなか、生前に母が記していた大切な日記を見つける。そこで知ったのは母の真の想い、そして父と母だけが知る< 愛おしい秘密 >...。
 

キャスト:松田るか、堀内敬子、浅野忠信、Kジャージ、上田真弓、松田しょう、新本奨、比嘉憲吾、真栄平仁、喜舎場泉、うどんちゃん、ナツコ、岩田勇人、さきはまっくす、しおやんダイバー、仲本新、A16、宮城恵子、城間盛亜、内間美紀、金城博之、前川守賢、島袋千恵美
監督・脚本:照屋年之(ガレッジセール・ゴリ) 
撮影:大城 学 照明:鳥越博文 
音楽:新垣 雄 歌唱指導:古謝美佐子 
主題歌:『かなさんどー』作詞・作曲:前川守賢 
協賛:くらしの友、沖縄セルラー電話、沖縄タイムス
配給:パルコ   宣伝:FINOR  制作協力:キリシマ一九四五 
制作プロダクション:鳥越事務所 制作:スピーディ 製作:「かなさんどー」製作委員会 
2024年/日本/日本語/86分/G ©︎「かなさんどー」製作委員会
[公式サイト]kanasando.jp/  
[X・Instagram]@kanasando_movie

全国公開中!


(オフィシャル・レポートより)

 

 

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「心まで触れられなくなる前に――

心と体の波打ち際をさまよう二人の、切なくも美しい、最高純度の物語」

 

強迫性障害による潔癖症を患い「愛しているのに触れられない男」と、そんな彼を優しく見守る女――お互い愛おしく想う気持ちを形にできない切なさに胸が張り裂けそうになる映画『誰よりもつよく抱きしめて』が2月7日(金)よりTOHOシネマズ梅田他にて全国にて公開中です。絵本のストーリーを伏線に、何とか彼女のために病気を克服しようとする男の純情と、「恋人と触れても愛を感じられないという男」の登場でさらに揺れる女心が繊細なタッチで描かれていきます。人との距離を取らざるを得なかったコロナ禍を経ているからこそ、人との触れ合いが身に沁みるラブストーリー。


dareyorimo-pos-2.jpg監督は『ミッドナイトスワン』の内田英治監督。主演は、「BE:FIRST」のメンバーRYOKIとしても活躍中の三山凌輝。本作の主題歌「誰よりも」も手掛けていて、今回は恋人への強い想いを秘めながら苦悩する深みのある役柄に挑戦し、今までとは違うイメージで魅了しています。もう一人の主演は、「乃木坂46」の久保史緒里。華奢な雰囲気ながら、恋人への想いがつのるあまり心乱される複雑な立場の女性を芯の強さを感じさせる演技で熱演。そして、韓国のアイドルグループ「2PM」のメンバーとして活躍中のファン・チャンソン。彼が演じ分ける繊細な表情は、物語に謎めいた緊張感と大人の色気を漂わせて、本作に深みと重みをもたらしています。


なんと3人ともダンス&ボーカルグループのメンバーということで、多忙な音楽活動の中、繊細さを要求される撮影を敢行。内田監督も認めるその集中力は比類なきもので、特に流暢な日本語で通したファン・チャンソンの存在は大きい。


公開を記念した舞台挨拶が、三山凌輝、久保史緒里、ファン・チャンソン、内田英治監督の4人で、2日に渡って東京、名古屋、大阪、京都にて開催された。ここでは、2月9日(日)TOHOシネマズ梅田にて開催された舞台挨拶の模様をご紹介いたします。
 


【日 程】 2月 9日(日) 17:00~17:30(上映後)

【場 所】 TOHOシネマズ梅田 【本館/シアター1】

【登壇者】 三山凌輝(BE:FIRST)、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)、内田英治監督


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〈詳細は以下の通りです。敬称略〉

MC:大阪の印象は?熱気がすごいですね~。

三山:アツアツやで~!でも焼いてる所とそうでない所があるけど(笑)、皆さんの綺麗な眼差しで見て頂けて嬉しいです。(女性ファンの歓声があがる)

久保:ライブとかで大阪に来ても凄く熱くて、今日も暖かい温度を感じられて嬉しいです。(男性ファンの歓声があがる)

MC:チャンソンさんは大阪は初めてではないですよね?

チャンソン:はい、コンサートでは何回か来てますけど…(女性ファンから歓声があがる)

三山:今日のチャンソンさんはカッコいい!名古屋から様子がおかしい。

チャンソン:元々カッコいいよ!(笑)

三山:そう?麒麟の革島さんにしか見えないけど(笑)


MC:今日は名古屋に続いて大阪での舞台挨拶ですが、今のお気持ちは?

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三山:2月7日から公開されてますが、こうして上映後に皆さんの顔の反応を見られるのは嬉しいです。まだ涙を拭いている人や笑顔の人などいますが、余韻に浸る間もなく僕たちが登場してしまって、地方によって感じ方も変わってくるのかなと驚いています。

久保:公開されて間もないので、皆さんの反応を目の当たりにできる機会も少ないので、今日はとても嬉しいです。これからもどんどん広がっていくといいなと思っています。

 


MC:チャンソンさんは韓国から駆け付けて下さってますが、出演作が日本で公開された今のお気持ちは?

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チャンソン:昨日からこうした舞台挨拶をしていてとてもいい勉強になっています。韓国では上映後にお話する機会はあまりなくて、これはいいなと思います。でも、上映直後に登場してすみません。シーンを切っちゃったみたいですみません(笑)。

三山:チャンソンさん、昨日より日本語めっちゃローリングされてるやん!

MC:そうなんですか?そんなに変わったんですか?

チャンソン:昨日のあさイチで半分くらい。

三山:だって昨日は「この映画どうですか?」と訊かれて、「この映画半端ない!」で終わってたもん!(笑)

チャンソン:ショートセンテンスだけでしたね。

三山:それが今日は小ネタ二つぐらい挟んで、ぽんぽんぽんと出て会場湧かせてるし、チャンソンやるね~!(笑)


MC:20年ほど前に書かれた原作ですが、それを映画化した思いは?

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内田:一番大きな理由はコロナ禍ですかね。原作を読んだのは昔ですが、コロナ禍では家族同士でも触れ合えない、傍にも居られないという経験を経て、この原作を若い俳優たちと作りたいと思いました。

MC:特定の誰かが経験したものではなく、みんなで経験したことだからより伝わるのではないかと?

内田:そうですね。みんなで経験したことなので、近しい人と距離を感じるのは辛いことだなと思って、原作者の新堂先生の許可をとって、中身を少し変えて撮りました。


MC:三山さんは、「触れたくても触れられない」繊細な表情が多く大変だったと思いますが、良城という役柄にはどういう風に向き合っていかれたのですか?

三山:コロナ禍を経て、それぞれの環境でそれぞれ生きてきた苦しみや葛藤があったと思うので、良城という役にフォーカスして人物像を掘り下げていきました。強迫性障害という潔癖症だったりしてますが、そこにフォーカスするのではなく、なぜそうなったのか、なぜ苦しんでいたのか、どういう環境だったのか、愛する人とどういう理由で分かり合えないのだろうか、本人にしか分からない良城だからこそ悩んでいる情景を深掘りして、最後まで役と向き合うことができたかなと思っています。


MC:久保さんは、そんな良城の傍にいながら触れ合えない苦しみを抱えてましたが、演じてみて如何でしたか?

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久保:やはり触れられないということは大きなことで、その現状を直してほしいと願うこともエゴのように感じていました。良城の病気だけでなく、それ以外の関係性も繊細な部分が多かったので、向き合い方はとても難しかったですね。月菜自身もそう感じながら一歩一歩進めていったんだろうなと思いました。


MC:お互いが心に悩みを抱えながら、恋人として向き合おうとする――その空気感がとても自然で素敵だなと感じたのですが、現場での印象はお互いどうだったんしょうか?

三山:これについてはもう180回くらい喋ってるんですけど(笑)、(急にハイテンションになり)結果として仲良かったですよ! (二人に向かって)ねぇ?

MC:ただ距離はあったんですよね?

三山:最初、距離はありましたね。

久保:そうなんです、私が人見知りなもので…。

三山:僕はそう感じなかったけど、ファン・チャンソンと久保史緒里が距離ありましたね。そこで「おい、お前らどうしたんだ?」って聞いて…(そこで久保史緒里がうなだれる)そんなうつむかんでもいいじゃない?(笑)

久保:その話になる度に申し訳ないなと思いながら、うつむいてしまうんです。(笑)

三山:それで3人でお昼ご飯を食べに行って、そこから仲良くなれてより一致団結できたかなと思います。


MC:今のやり取りを見て、監督から見てどうでした?

内田:久保ちゃんは僕とも距離をとるんですよ。(笑)

久保:それは問題発言ですよ、そんなことはないです!まったくもう!(笑)

内田:確かにアプローチの仕方は違いましたね。三山君とファンさんは撮影前からコミュニケーションをとって役柄について結構詰めていく感じでしたが、久保ちゃんは現場で積み上げていく感じで、全然タイプが違いましたね。

MC:監督として見守るタイプですか、それともその都度ディスカッションしてくのですか?

内田:20代の恋愛の気持ちは彼らの方がわかる訳ですから、基本的にはお任せしてました。1回だけ久保ちゃんが迷ってたことがあって、そこは僕の方が正しいと思って僕の意見通りにやってもらったら、後で映画を観たら久保ちゃんの方が正しかったなと思ったシーンがあります。やっぱり役者に寄り添うのは大切だなと思いました。


MC:久保さんと三山さんはお二人で話し合われたことはありましたか?

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三山:それはなかったのですが、普段仲良くさせてもらうことで、芝居のやり易さはあったと思います。仲が良ければ恋人関係の距離感も自然にできてよりリアルさが出るという、それがひとつのお芝居のやり方かなと思っていました。最初の方の二人で食事するほんわかとしたシーンでも、仲良く食事しているようで実は心の中では葛藤が生じているという、何かしら危うさを感じさせるような空気感を感じてもらえたらいいなと。それくらい繊細に二人の関係性をよく表現している映画だなと思います。

内田:やたら仲がいいってのも嫌ですよね。(笑) たまにいらっしゃいますけど、現場では既に役が入ってますからそんな関係のお芝居ならいいのですが、そうでなきゃちょっとね。


MC:チャンソンさんは日本語でのお芝居は難しかったと思いますが、演じてみて如何でしたか?

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チャンソン:最初日本語の脚本を読んだ時、知らない単語や漢字を調べながら6時間位かかってしまいました。一人で練習するのも大変で、これはヤバいなと思っていたところ、日本に行って、現場へ行って、そこの雰囲気を掴んだ時には、ちゃんとできていました。魔法使いみたいな感じでした。(会場から拍手が沸き起こる)

MC:監督からご覧になって、チャンソンさんは如何でしたか?

内田:チャンソンもそうだけど、他の二人もみんな普段は音楽活動をしてるじゃないですか。忙しい合間を縫って芝居の練習をする訳だけど、その集中力が他の人より短くて深い気がします。チャンソンも韓国と日本を行ったり来たりしながら、しかも日本語だし、凄く頑張ってくれたなと思います。(拍手)ただ、日本語のローリングは大体2日くらい係るんだけど、今回も明日ぐらいが一番上手くなってると思いますよ。(笑)


MC:ここで共通の質問をします。タイトルにちなんで、「誰よりもつよく抱きしまたくないもの」を教えて下さい。

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久保:私は静電気がめちゃめちゃ苦手で、服買う時も静電気防止がついてるかどうかで決める位苦手です。

三山:一緒一緒!

チャンソン:「ラヴィット!」の〈ビリビリ椅子〉、マジで痛いですよ。やったことある?

三山:ない!マジでNG!もう「ラヴィット!」行けないね?

チャンソン:行くよ。行ったらやるよ、運命だから(笑)。抱き締めたくないけど、やらないとちょっと気持ち悪い。(笑)

MC:是非今後の「ラヴィット!」にご注目頂きたいと思います。監督は?
内田:馬です。小さい時に馬に轢かれたことがあって、血みどろの病院送りになったことがあるんです。(一同驚愕!)

MC:思ってたより相当なお話でしたね~。それでは三山さんは?

三山:お湯張りをしたまま翌朝になってしまった浴槽。疲れて帰って、お湯張りのスイッチを入れたまま寝てしまって、目覚めたら朝になっていて、お湯も冷めてしまってるんですよ。

チャンソン:凌輝はいつも「イエーイ!」とか言って誰かと抱き合ってるよね。
内田:抱きしめ率高いよね。抱きしめたくないものなんて少ないのでは。(笑)


MC:貴重なお話をどうもありがとうございました。それではここで主演のお二人より締めのご挨拶をお願いします。

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三山:本日は短い時間でしたが、素敵な時間としょうもない時間と楽しい時間をミックスできたかなと思います。改めて、この映画は何回観てもどの角度から観ても、その日のコンディションで観方が変わって楽しめる作品です。それ位繊細なタッチで描かれていますが、共感してもしなくても、反対の感情を抱いたりしても、それぞれの役が生きていますので、違う世界観を楽しんで欲しいです。公開終了まで何度でも足を運んで頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

久保:この作品には色んな人が登場しますが、それぞれが自分というものを持って、思いを貫いて主張し合って重なり合って交わり合っています。今の時代は言わないことが優しさとか美しさとか言われる中で、こうやって言葉にする大切さを改めて実感した作品でもあります。すごく身近なお話でもありますので、是非大切な人と観て頂けたら嬉しいなと思います。本日は本当にありがとうございました。
 


【STORY】

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鎌倉の<夢の扉>という絵本店で働いている桐本月菜(久保史緒里)と絵本作家の水島良城(三山凌輝)は、高校生の時に彼が書いた絵本に月菜が感動して以来付き合い始め、大人になって同棲生活を送っている。だが良城は、強迫性障害による潔癖症を患い、月菜にも誰とも触れ合えず、恋人同士なのに、一緒に暮らしているのに、手をつなぐことすらできずにいた。絵本作家としても、月菜のためにももっと絵本を描きたいと思っていた。そんな良城を優しく見守りながらも虚しさを抱えていた月菜。そんな時、月菜の前にある事情を抱えた韓国人のシェフ、イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れ、月菜を密かに惑わせる。さらに月菜は、良城が治療仲間の女性・村山千春(穂志もえか)と自分には見せることがなくなった明るい表情で会話をしているのを見て、激しく心が乱されるのであった。


【感想】愛しているのに触れ合えない。お互い想い合っていればこそつのる焦燥感や切なさに胸が痛くなる。ジェホンが月菜の前に現れた本当の理由を知ってもなお、良城への愛おしさには代えがたく、月菜が最後に下した決断に思わず心が救われたような気分になれた。
 

(2025年 日本 2時間4分)
原作:新堂冬樹「誰よりもつよく抱きしめて」(光文社文庫)
監督:内田英治  脚本:イ・ナウォン
主題歌:「誰よりも」BE:FIRST(B-ME)
出演:三山凌輝(BE:FIRST)、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)
配給:アークエンタテインメント
©2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント
公式サイト:https://dareyorimo-movie.com/

2025年2月7日(金)~TOHOシネマズ梅田他にて絶賛全国全国公開中!


(河田 真喜子)

 

 
 
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 米アカデミー賞の国際長編映画賞に、華語(中国語)を中心に制作された作品としては初めてマレーシア代表としてエントリーされ、世界の映画祭を席巻したジン・オング監督初長編作『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』が、1月31日(金)よりテアトル梅田、シネ・リーブル神戸で絶賛公開中、2月7日(金)より京都シネマ、2月28日(金)より豊岡劇場で公開される。
 聾唖(ろうあ)の兄アバンを演じたのは、台湾の人気俳優ウー・カンレン。無鉄砲な弟アディをマレーシアのスター俳優ジャック・タンが演じ、クアラルンプールの中にあるスラム街、富都(プドゥ)で身分証も持てず、いつも怯えながら生きる兄弟の愛と非情な運命が心を揺さぶる。これまで『ミス・アンディ』(大阪アジアン映画祭2020で上映)など社会の中で弱者、マイノリティとされる人々に目を向けた作品をプロデュースしてきたジン・オングの満を持しての長編デビュー作だ。
 日本での劇場公開を前に来日を果たしたジン・オング監督と、弟・アディ役のジャック・タンさんに、お話を伺った。
 

 

■ずっと兄弟の物語を撮りたかった(オング監督)

――――大阪アジアン映画祭2020でプロデュース作『ミス・アンディ』を拝見し、マイノリティーと呼ばれる人たちに光をあてる社会派ヒューマンストーリーだと感じました。今回、ご自身の初長編作を撮るにあたり、なぜこの兄弟の物語を構想したのか教えてください。
ジン・オング監督:『ミス・アンディ』はプロデュース作として世に送り出しましたが、実は初監督作品はマレーシア人の兄弟を主人公にして撮りたいと以前から考えていました。でもただ兄弟の話を撮るだけでは、何か足りないと感じていましたので、社会問題を提起するような内容を盛り込みました。つまり、社会の低層に生きており、身分証を持たない人々をテーマにし、本作を撮るに至ったわけです。
 
――――以前から兄弟ものを撮りたかったとのことですが、その理由は?
ジン・オング監督:兄弟でなければいけないという訳ではありませんが、ふたりの間の情感をきちんと描きたい、そういう映画を撮りたいと思っていました。マレーシアでは本作のように中華系マレーシア人の家庭を描く作品は少ないです。僕自身も姉と妹はいるけれど、兄や弟はないので、実はずっと弟を持つことに憧れがあったことも、今回兄と弟の物語を描いたことに影響しているのではないでしょうか。映画の中でその憧れが実現したとも言えますね。
 
――――兄弟ふたりとも身分証(ID)を持っていませんが、弟のアディだけはマレーシアで生まれたことを証明する出生証明書を持っており、兄弟二人の置かれている状況の違いが、その行動にも大きな影響をもたらしています。
ジン・オング監督:この兄弟のような身分証のない人たちが、実際にも数多く社会問題として存在しています。彼らは日々怯えながら生きており、苦難に見舞われることが多いのです。日ごろニュースで触れられることや、我々が見ることのない「見えないものとされている」人々のことをきちんと描き、多くの人に知らせたい。それが、わたしがこの映画を撮る目的でもあったのです。
 

 

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■富都の匂いの裏には様々な物語が秘められている(オング監督)

小さい頃、とてもワクワクした場所だった(ジャック・タン)

――――アバンやアディが住んでいる富都(プドゥ)という街の歴史や、下町だけど非常にエネルギッシュな感じを描き出している撮影などについて、教えてください。
ジン・オング監督:富都は、とにかく街の匂いに特徴があります。いろいろな街には様々な路地裏や、人々が住んでいる匂いがあると思うのですが、富都はそこに住んでいる人たちから発せられた様々な匂いがあり、その匂いの裏には様々な物語が秘められています。そういう匂いの感覚を感じられる場所なんです。
 
――――ジャックさんは実際に富都で撮影をされて、いかがでしたか?
ジャック・タン:僕はクアラルンプールで育ったので、富都はよく知っています。小さい頃は両親に連れられて富都の市場や周りの店に行きました。色々なゲームのグッズや珍しいペットが売られていて、僕にとってはとても楽しい、ワクワクした場所だったのです。でも当時はまだ幼かったので、そこで働いている人たちのバックグラウンドがとても多様で、辛い境遇の人も多いということが全然わかっていませんでした。
 
 
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■デビュー当時からタッグを組んでいるオング監督が役作りを助ける(ジャック・タン)

――――ジャックさんはどのような形でエンターテイメント業界に進まれたのですか?
ジャック・タン:2008年、僕が17歳のときに同級生とエンタメのオーディションに参加したのです。1500人が参加したそのオーディションで、最終的に残った4人のうちのひとりに選ばれました。当時、レコード会社にいたジ・オング監督に出会ったのもそのころで、僕のデビューは台湾のドラマ出演(「我和我的兄弟·恩」)だったのです。ですからオング監督とはもう17年一緒に仕事をしており、その間、歌をはじめ色々なことでご一緒させてもらい、学ばせてもいただいて、ここまできました。。
 
――――兄、アバン役のウー・カンレンさんは台湾の人気俳優ですが、ジャックさんは本作で共演するまで接点はあったのですか?もしくはどんな印象を抱いていたのですか?
ジャック・タン:カンレンさんとは共演の機会はそれまでありませんでしたが、彼が出演したドラマの中で、弁護士役をされていたのを見て、とても感激しました。すごくいい役者さんだと思っていたところ、今回、監督がカンレンさんを兄役でキャスティングしてくださったので、とてもご縁があるなと思いましたね。
 
――――長年一緒に仕事をしてきた中、今回はとても難しい役をオング監督から与えられたと思いますが、アディ役をどのように解釈して演じたのですか?また役作りについて教えてください。
ジャック・タン:オング監督は演技の面でも様々な局面で助けてくれ、本当に感謝しています。撮影に携わったスタッフの皆さんからも大きな力を得て演じましたので、ひとりではとても役作りはできなかったと思います。それほどアディという役は難しかった。というのも、僕が育ってきた環境と、アディが直面している苦しい状況は全く想像もできないぐらい違っていましたから。オング監督は脚本も書かれていますが、そこに書かれていること以上のアディにまつわることを色々語ってくださいました。
 

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■ウー・カンレンに学んだプロ意識(ジャック・タン)

――――実際にカンレンさんと兄弟役を演じたことで、得たことはありましたか?
ジャック・タン:カンレンさんから学んだのは、まずは「どうやって監督を困らせるのか」ということです(笑)。カンレンさんは自分に対する要求が非常に厳しく、役作りのために出してくるリクエストがすごく多いです。プロとして演じるためには十分な準備が必要です。僕はこれまでは、プロダクションサイドが提供してくれたものをベースに演技をしていましたが、カンレンさんはプロダクションサイドの要求を上回るリクエストを出してくるんです。それぐらいの気持ちで役作りに取り組むというプロとしての意識の違いを目の当たりにした想いでしたし、僕自身のプロとしての意識も変化してきました。
 
――――なるほど、それはプロダクション側も、共演者としても身が引き締まる思いがしますね。
ジャック・タン:リハーサル時に本読みをするのですが、この作品はとても情感を込めないといけない。でもオーバーに表現しまうのは良くないので、なるべく抑えめにいきましょうとカンレンさん自身がおっしゃったんです。でも、実際のカンレンさんは、自分の表情をこらえきれずに爆発させていたと思います。僕らはリハーサル時点で、とても泣いてしまいました。
 

■兄弟ふたりの情感を演出したゆで卵のシーン

――――お互いの額でゆで卵をコツコツと割って食べるシーンが度々登場し、兄弟の歴史を表していましたが、どういう狙いであのシーンを描いたのです か?
ジン・オング監督:マレーシアでは卵は比較的安い食品なので、外国人労働者がよく購入し、ゆで卵にして食べているんです。卵で栄養を補っているわけですね。そういう背景から、兄弟ふたりの間の情感を出すために、このシーンを書きました。なぜテーブルで割らず、額で割っていたかというと、幼い頃に同級生のお母さんがお弁当にゆで卵を持たせており、息子は食べるときに額でコツコツと割って食べていた。その印象がとても強く残っていたんですよ。
 
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■ウォン・カーウァイへのオマージュを込めたシーン(オング監督)

――――個人的にはウォン・カーウァイの『ブエノスアイレス』にオマージュを捧げているようなシーンも見受けられましたが、カラーグレーディングや映画のトーンでこだわった点について教えてください。
ジン・オング監督:わたし自身、最初は広告デザインを勉強していたので、色調デザインについてはすごくこだわりがあります。本作でも様々な場面で色にこだわり、変化をつけています。冒頭の労働者たちが集まったスラム街の描写は暗いタッチですが、そこで暮らしたり働いている人たちが着用している服などは明るい色を入れ込んでいきました。そして、ご指摘のとおり『ブエノスアイレス』の主人公ふたりのダンスシーンは、今回ダンスシーンに使った色合いと似ていますよね。やはりそれは、わたしからのウォン・カーワイ監督へのオマージュでもあるのです。
 
――――アバンからの愛を、どういう気持ちで受け止めていたと解釈してアディを演じたのですか?
ジャック・タン:ふたりにとってお互いしかいないわけです。今までも多くの観客から「アバンとアディの関係は兄弟を超えた微妙なところにあるのではないか」と聞かれもしましたが、ふたりだけが頼りで生きている兄弟ですから、アバンからの愛をアディは素直に受け入れている。兄弟を超えたところにふたりの関係があるのではないでしょうか。
 
――――ちなみに、今のマレーシア映画界はどんな状況にあるのでしょうか?
ジン・オング監督:マレーシアで映画を撮るということは中国系の人にとっては、とても厳しい状況です。人口比率的にも多くないですし、むしろ外に向かって発信していくというのが、マレーシア映画界の現状で、外に向かっていろんなチャンスを掴みに行っている状況ですね。

 

■マレーシアの人々を描いた作品を世界に届けたい(オング監督)

固定観念に縛られず、チャンスがあればなんでもやってみたい(ジャック・タン)

――――ありがとうございました。最後におふたりの今後の活動や目指したいことについてお聞かせください。
ジン・オング監督:やはり、マレーシアに住んでいる人のことを描いていきたいですね。これまであまり語られてこなかったマレーシアの人々の映画を撮り、できるだけ世界の人々にマレーシアの状況を知っていただけたらと思います。
 
ジャック・タン:僕はとても幸運な役者だと思います。この作品が上映していただけ、僕もプロモーションで来日することができました。多くの観客に観ていただけることを期待していますし、どういう反響があるか、すごく楽しみです。今後は、あまり自分を固定観念で縛らず、チャンスがあればなんでもやってみたいと思っています。今回も来日前に台湾のテレビドラマに出演しましたし、この後は香港へ映画の撮影に行く予定です。色々な場所で様々な活動をしていきたいですね。
(江口由美)
 

 
<作品情報>
『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』“富都青年 / Abang Adik”
2023年 マレーシア・台湾 115分 
監督・脚本:ジン・オング(王礼霖) 
出演:ウー・カンレン(吴慷仁)、ジャック・タン(陈泽耀)、タン・キムワン(邓金煌)、セレーン・リム(林宣妤)
1月31日(金)よりテアトル梅田、シネ・リーブル神戸で絶賛公開中、2月7日(金)より京都シネマ、2月28日(金)より豊岡劇場で公開
©2023 COPYRIGHT. ALL RIGHTS RESERVED BY MORE ENTERTAINMENT SDN BHD / ReallyLikeFilms
 
 


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“1分間で最強を決める”斬新なコンセプトで、これまでの格闘技の常識を壊して熱烈な支持を受け、社会現象級の盛り上がりを見せてきた格闘技イベント・ブレイキングダウン。その熱量が遂に映画界にまで着火した!ブレイキングダウンの顔ともいえる格闘家・朝倉未来起業家・溝口勇児がタッグを組んだのは『クローズZERO』で新時代のバトルジャンルを開拓した三池崇史監督。「『クローズZERO』を超える映画を作る!」を合言葉に誕生した『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』(配給:ギャガ/YOAKE FILM)が、2025年1月31日(金)より全国公開が始まりました。


BLUEFIGHT-pos.jpg少年院で知り合い、親友になったイクトとリョーマ。朝倉未来のスピーチに感銘を受けた二人は、格闘技イベント・ブレイキングダウン出場という夢を追い始める。しかし、因縁のライバルの登場により、予期せぬ抗争に巻き込まれてゆく。果たして彼らは、新しい人生に踏み出すことができるのか――!?


W主演は、総勢2,000人が参加した厳しいオーディションを突破した映画界の新星で、共に映画初出演となる木下暖日(きのした・だんひ)、吉澤要人(よしざわ・かなめ)。濡れ衣で少年院に送られたイクトを木下が、イクトの影響で格闘家を目指すリョーマを吉澤が演じる。更にオーディションで選出されたアップカミングな若手キャスト、加藤小夏、田中美久のフレッシュな女性キャストに加えて、高橋克典、寺島進、篠田麻里子、土屋アンナ、金子ノブアキ等、人気・実力を備えたキャストが集結、ラスボスには、GACKTという豪華布陣が実現!朝倉未来の自伝「路上の伝説」にインスパイアされたオリジナル脚本を手掛けたのは、「金田一少年の事件簿」「神の雫」の原作者・樹林伸。“どんな境遇でも諦めなければ夢は叶う”という熱いメッセージを込めた新たなるバトルが幕を開ける!

この度、公開を記念して、2000人を超えるオーディションを勝ち抜いた新鋭が集結した舞台挨拶を実施致しました。


◆日時:2025年2月1日(土)

◆場所:新宿ピカデリー スクリーン1(新宿区新宿3-15-15)

◆登壇ゲスト:木下暖日きのした だんひ (18)、吉澤要人よしざわ かなめ (21)、 久遠親くおん・ちかし (23)、 加藤小夏(25)、 仲野温なかの おん (26)、カルマ(28)、 中山翔貴なかやま しょうき (25)、せーや(33)、真田理希さなだ りき (21)、田中美久たなか みく (23)、三池崇史監督(64)、溝口勇児(40) 


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『クローズZERO』スタッフとブレイキングダウンがタッグを組んだ、新世代不良バトル映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』がついに完成!初日翌日の2月1日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、W主演の木下暖日、吉澤要人、共演の久遠親、加藤小夏、仲野温、カルマ、中山翔貴、せーや、真田理希、田中美久、そして三池崇史監督、溝口勇児プロデューサーが参加した。


2,000人規模のオーディションを勝ち上がって映画初出演にして初主演を飾った木下と吉澤。超満員の会場を目にして吉澤が「公開を迎えるのを楽しみにしていたので、こうしてご来場いただいた皆さんのお顔を見ることが出来て嬉しいです」と満面の笑みを浮かべると、木下も「以下同文!本当に嬉しいです!」とニッコリ。ちなみに前日は緊張で眠れなかったのかと思いきや、木下は「緊張と言うか、なぜかお腹が今も痛くて…。それで眠れませんでした。宜しくお願いいたします!」と天然発言で笑いを取っていた。


BLUEFIGHT-500.jpg劇中のボクシングシーンも迫力満点。木下と拳を交えた久遠は「暖日は役に入った瞬間のオーラが凄くて、こちらのスイッチもおのずと入った。でもそれ以外の暖日はずっと天然な感じ」と思い出し笑い。一方、仲野と拳を交えた吉澤が「試合中の温君は怖かったけれど、終わった後はとても優しくてギュッとしてくれた」と回想すると、仲野は「その場で殺陣を付けてもらってやったので、もはやただの殴り合いだった。(吉澤が)本当にイライラした顔をするので、それを見て楽しくなってもっと殴りたくなっちゃう。アクション撮影という合法の場でイケメンを殴らせていただきました」と不敵な笑み。これに吉澤が「次に共演するなら今度は僕が殴る側で!」とリベンジを誓うと、仲野も「いや、僕は一方的に殴るんで。芝居とか関係ないから」と一歩も引かず。しかし溝口Pが「二人ともそんなに因縁があるならブレイキングダウンで戦う?試合決定!」とガチ試合を組みそうになると、吉澤と仲野は「怖いです!怖いです!」と怯えて仲直りしていた。


大勢が入り乱れるクライマックスの乱闘シーンも話題に。カルマは「トータル5日間の撮影でしたが、初日から体はボロボロ。連日これ以上は動けないという状態になりました。でも途中でせーや君が上から投げ飛ばされるシーンを見たら嬉しくて急に疲れが抜けた」と仲間の窮地が嬉しそう。せーやが「確かに持ち上げられて落とされたけれど、落ちた人はスタントの方なので」と舞台裏を明かすと、カルマは「僕は最後まで本人を投げてもらうように推薦しましたが…」とニヤリとしていた。


中山は「プロのアクション部の方々の受け方が本当にお上手で、自分が強くなった気分になれた。演じている最中は『俺、最強!』と思って戦っていました」と誇らしげ。真田は「アクションシーンの後に温君がグータッチをしてくれて…。それが嬉しくて疲れの全てが吹き飛んだ。ありがとう、お兄ちゃん!」と絆を深めていた。その仲野は「アクションシーンはみんなで一緒に練習したので、思い入れが深いです」としみじみしていた。


乱闘中に身体を拘束されている状態だった久遠は「体を拘束された状態で地面に転がっているので、その状態の視点で乱闘を見るのは怖かった。でもいい角度で男前たちを見られて嬉しかった」と回想。カルマは「気づいたら傷が出来ていたりして、本当に激しいアクションでした」といい、吉澤も「芝居をしている時はもちろん、アクション撮影の時間すべてが勉強になる時間でした」と手応えを得ていた。


BLUEFIGHT-GACKT-500.jpg加藤は「三池監督は20代の私たちにも真摯に対等に向き合ってくれて、三池組の作品作りの姿勢を見ることが出来て良かった」と声を弾ませ、田中は「本物の試合に劣らないくらい皆さんのアクションシーンはカッコよくて、画面越しからもその迫力が伝わってくる」と絶賛だった。


一方、溝口Pは天然すぎる木下に触れて「観客の皆さんは上映後の興奮そのままにこの場を迎えていると思いますが、主演の木下暖日がこんな感じで申し訳ない」と笑って謝罪しつつ、報道陣に対して「宮迫博之の映画復帰作『BLUE FIGHT』大盛況、吉澤と仲野のブレイキングダウンでの試合決定と記事に書いてください」とアピール。三池監督も「宮迫さんのスクリーン復帰第一作にこんなに沢山集まっていただき、嬉しい限りです」と饒舌だった。


そんな本作は、現在開催中の第54回ロッテルダム国際映画祭で上映されることが決定。溝口Pは「大きな映画祭で海外の方々に観ていただけるのは嬉しいです」と喜び、三池監督も「新人たちが色々な世界の人たちの目に触れて、それこそ『SHOGUN 将軍』の真田広之さんみたいな所に繋がっていく最初の一歩になれば嬉しい」と期待した。


最後に主演の木下は「面白いと思われた方はまた観ていただき、時間のない方は時間を作って観ていただき、全国や世界にこの作品を広めてもらえたら」、吉澤は「この映画を沢山の方々に届けたいので、皆さんの力をお借りして公開後も盛り上げていけたらと思っています」と呼び掛けていた。


■出演:木下暖日  吉澤要⼈  篠⽥⿇⾥⼦  ⼟屋アンナ  久遠 親  やべきょうすけ  ⼀ノ瀬ワタル  加藤⼩夏  仲野 温  カルマ  中⼭翔貴  せーや  真⽥理希  ⼤平修蔵  ⽥中美久  ⾦⼦ノブアキ  寺島 進  ⾼橋克典  GACKT
■監督:三池崇史
■原作・脚本:樹林伸
■音楽:遠藤浩二
■エグゼクティブプロデューサー:朝倉未来  溝口勇児
■製作:YOAKE FILM BACKSTAGE  
■制作プロダクション:OLM   制作協力:楽映舎
■配給:ギャガ / YOAKE FILM
■©2024 YOAKE FILM / BACKSTAGE
■映画公式サイト:bluefight.jp
■映画公式X:@yoakef_jp 

絶賛公開中!


(オフィシャル・レポートより)

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