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"えちてつ"に乗ってロケ地へ行ってきました!『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』ロケ地巡り


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夢破れてUターン、自分の居場所求めて
《えちぜん鉄道》のアテンダントとして再生する笑いと感動の物語。

急に《えちぜん鉄道》に乗りたくなって、勝山市へ行ってきました!

 

福井県勝山市を舞台に、お笑いタレントの横澤夏子映画初主演作にして、越前鉄道の新人アテンダントを颯爽と好演。夢破れて都会から戻った主人公が、疎遠になっていた家族や地元の人々との交流を通じて、故郷の温もりに癒され、改めて故郷で生きる歓びを感じていく、笑って泣ける感動の物語『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』を観て、思わず旅に出たくなった。


echitetu-500-1.jpg越前海岸から福井平野を走り抜け、さらに永平寺口から白山山系を望む勝山市まで九頭竜川沿いに走る《えちぜん鉄道》の、風光明媚な鉄旅が旅愁を誘う。早速、舞台となった福井県勝山市を訪ねることにした。以前から、勝山市の恐竜博物館へも行きたかったので、丁度いい機会となった。


echitetu-tabi-500-1.jpg大阪駅から特急サンダーバードに乗って2時間で福井駅に到着。JR福井駅のすぐ隣にある真新しい《えちぜん鉄道》の福井駅から勝山行きに乗車。可愛いアテンダントのお嬢さんが出迎えてくれる。今は10人のアテンダントが交代で勤務しているという。たった1両の車両に運転手とアテンダントが乗務するとは、今時なんと贅沢なことだろう。


echitetu-tabi-500-2.jpg終点の勝山駅まで約50分の各駅停車の旅は、平日だったこともあり、観光客より路線沿いの人々の乗降が目立つ。途中、保育園児の団体が乗り込んできて、車内は一気に賑やかになる。(どうです、この笑顔!“変なおばちゃん”を怖がりもせず、とびきりの笑顔でポーズ♪)


echitetu-tabi-500-3.jpg永平寺口駅を過ぎた辺りから九頭竜川沿いに走り、季節の移ろいを感じさせる白山山系が迫る山並みを目指す。途中、アテンダントが観光案内もしてくれるのも嬉しい。


echitetu-tabi-500-5.jpg遠くからでも目立つ山奥にある銀色に輝く球体にびっくり!近づくにつれその巨大さに目を奪われる。おお~モスラの卵か、ゴジラの卵か!? 謎の球体の正体は日本一規模の大きな自然史博物館の《福井県立恐竜博物館》。カナダの《ロイヤル・ティレル古生物学博物館》、中国の《自貢恐竜博物館》に並ぶ世界三大恐竜博物館のひとつらしい。


echitetu-tabi-500-4.jpg終点の勝山駅では、恐竜の親子が迎えてくれる。


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echitetu-tabi-240-2.jpg恐竜博物館へは、勝山駅から出ているシャトルバス(片道300円)が便利。予想以上に大規模な恐竜の展示に大満足。いたる所で、巨大な動く恐竜たちがお出迎えしてくれるのも楽しい。館内のレストランでは福井名物のソースカツや越前そばも味わえる。恐竜博物館オリジナルのお土産も数多く、家族連れでも十分楽しめる。


echitetu-tabi-500-7.jpg映画のロケ地をもっと見て回りたかったが、恐竜博物館で時間を取りすぎてしまって、断念。いずみの実家となった老舗蕎麦屋「八助」や、「勝山市左義長祭」の舞台となった古い町並みが美しい「本町通り商店街」を歩いて、九頭竜川にかかる橋を越えて勝山駅へと向かう。


echitetu-tabi-500-9.jpgそして、松原智恵子と横澤夏子がいずみの実母について語るシーンが撮影された、勝山駅構内にあるレトロなカフェ《えち鉄CAFE》で、オリジナルブレンドコーヒーとコーヒーゼリーを頂く。その香ばしく深みのある美味しさは、旅のいい思い出となった。今度は春に訪れて、「八助」の手打ち蕎麦を食べたい! 名残惜しい恐竜の里よ、今度は白山平泉寺や越前大仏・清大寺などへも行ってみようと思う。

 


『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』

【STORY】
echitetu-pos.jpg勝手に家を出て、東京でお笑い芸人を目指していた山咲いずみ(横澤夏子)は、挫折して久しぶりに帰郷する。父親の葬儀にも帰らず、実家の蕎麦屋を継いだ兄の吉兵(緒方直人)とは長年疎遠になっていたが、優しい兄嫁やその子供たちは歓迎してくれた。実は、いずみは赤ん坊の頃に引き取られた養女で、それをずっと秘密にしてきた両親や兄に対して不信感をつのらせていたのだ。


友人の結婚式で出会った越前鉄道の会長(笹野高史)にはじける笑顔を気に入られたいずみは、越前鉄道(えちてつ)のアテンダントの研修を受けることになる。1両のワンマンカーに青い制服姿の颯爽とした若い女性が車掌として乗務するという、今どき珍しい鉄道会社である。だが、兄に何の相談もなく急に帰ってきたかと思えば、地元で新たに仕事を始めるといういずみの勝手さに、兄は怒りを爆発させる。果たして、アテンダントとして一人前に乗務できるようになるのか、兄との和解は訪れるのか、いずみの心からの笑顔を見ることはできるのか?


■(2018年 日本 1時間49分)
■監督:児玉宜久 脚本:児玉宜久、村川康敏
■出演:横澤夏子、萩原みのり、山崎銀之丞、笹野高史、松原智恵子、緒方直人、辻本祐樹、坂本三佳、安川まり、古田耕子
■公式サイト⇒ http://gaga.ne.jp/echitetsu/
■©2018『ローカル線ガールズ』製作委員会

2018年11月23日(金・祝)~有楽町スバル座、テアトル梅田、あべのアポロシネマ、12月22日(土)~京都出町座、12月公開予定~シネ・リーブル神戸 他全国順次公開


★シネルフレ作品紹介は⇒ こちら

(写真・文:河田 真喜子)

 

 
 

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