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『えちてつ物語~わたし、故郷に帰ってきました。~』

 
       

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作品データ
原題  
制作年・国 2018年 日本
上映時間 1時間49分
監督 監督:児玉宜久 脚本:児玉宜久、村川康敏
出演 横澤夏子、萩原みのり、山崎銀之丞、笹野高史、松原智恵子、緒方直人、辻本祐樹、坂本三佳、安川まり、古田耕子
公開日、上映劇場 2018年11月23日(金・祝)~有楽町スバル座、テアトル梅田、あべのアポロシネマ、12月22日(土)~京都出町座、12月公開予定~シネ・リーブル神戸 他全国順次公開

 

横澤夏子のチャーミングな笑顔に大注目!

いつだって迎えてくれる故郷がある幸せ、
郷愁に共感し、越前鉄道に乗って旅に出たくなる映画♪

 

福井県勝山市を舞台に、お笑いタレントの横澤夏子映画初主演作にして、越前鉄道の新人アテンダントを颯爽と好演。夢破れて都会から戻った主人公が、疎遠になっていた家族や地元の人々との交流を通じて、故郷の温もりに癒され、改めて故郷で生きる歓びを感じていく、笑って泣ける感動の物語。


echitetu-500-1.jpg横澤夏子が、仏頂面やすっぴん顔でびっくりさせたかと思えば、輝くような弾ける笑顔で魅了する、彼女のチャーミングな魅力で楽しませてくれる。地方に故郷を持つ者なら誰しもが共感するに違いない。越前海岸から福井平野を抜け、さらに永平寺口から白山山系を望む勝山市まで九頭竜川沿いに走る越前鉄道(えちてつ)の、風光明媚な鉄旅が旅愁を誘う。思わず旅に出たくなる映画だ。



【STORY】

東京でお笑い芸人を目指していた山咲いずみ(横澤夏子)は、力量不足で挫折感を味わっていた矢先、友人の結婚式に出席するため久しぶりに帰郷する。実家の蕎麦屋を継いだ兄の吉兵(緒方直人)とは長年疎遠になっていたが、優しい兄嫁やその子供たちは歓迎してくれた。実は、いずみは赤ん坊の頃に引き取られた養女で、それをずっと秘密にされ、両親や兄に対して不信感をつのらせていたのだ。そのせいで、父親の葬儀にも出席せず、そのことで兄は不機嫌になっていた。


echitetu-500-5.jpgそれでも、実家でしばらく居候することになったいずみは、結婚式で出会った越前鉄道の会長(笹野高史)にそのはじける笑顔を気に入られ、越前鉄道(えちてつ)のアテンダントの研修を受けるよう勧められる。1両のワンマンカーに青い制服姿の若い女性が車掌として乗務するという、今どき珍しい鉄道会社である。だが、何の相談もなく、急に帰ってきたかと思えば新しい仕事を始めるいずみの勝手さに、兄は怒りを爆発させる。果たして、アテンダントとして一人前に乗務できるようになるのか、兄との和解は訪れるのか、いずみの心からの笑顔を見ることはできるのか?


echitetu-500-4.jpg生まれ育った故郷を捨て都会へ出た者にとって、故郷はまさに「遠くにありて思うもの」。盆正月にたまに帰郷するのはいいのだが、Uターンするとなると「今さら感」が強く、中々簡単なことではない。それでも、やはり故郷はいい!みんなが名前の「〇〇ちゃん!」と呼んでくれて、懐かしい顔がいっぱい励ましてくれる、実にありがたい場所である。そんな故郷を持つ者にとって、本作が特に我がことのように郷愁を感じてしまうのは、筆者だけだろうか。


echitetu-500-6.jpg血は繋がっていないが、常に妹を気に掛ける兄を緒方直人が演じ、素直になれない家族ならではの気難しさに優しさを滲ませて泣かせる。えちてつの会長役の笹野高史は、鉄道に携わる者としての責務を優しく説く。また、松原智恵子はいずみの生みの母を知る元花柳界の女として、頑なないずみの心を溶きほぐす重要な役どころをたおやかに演じている。ベテラン俳優の存在感と、風光明媚な沿線沿いの名所旧跡が作品を彩り、さらに勝山市の奇祭「勝山左義長祭」がクライマックスへと盛り上げて、心地いい感動に浸ることができる。

(河田 真喜子)

★“えちてつ”に乗ってロケ地へ行ってきました!⇒ こちら

公式サイト⇒ http://gaga.ne.jp/echitetsu/

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