山田孝之、本郷奏多をはじめ総勢8名が集結!『闇金ウシジマくん Part3』大阪舞台挨拶
(16.9.24 TOHOシネマズ梅田)
登壇者:山田孝之、本郷奏多、白石麻衣、筧美和子、最上もが、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督
「1日3割 (ヒサン )」「 10 日で 5割(トゴ )」 という非合法な金利で金を貸し付けるアウトローの金融屋「カウカウファイナンス」 社長のウシジマを山田孝之が演じ、2010年のテレビドラマ「Season1」から映画版までシリーズ化された『闇金ウシジマくん』。金と欲望に翻弄される人々の転落人生を時にはコミカルに、時にはハードに描きながら、社会の闇を映し出すエンターテイメントが、ついに完結!9月22日(木・祝)に『闇金ウシジマくん Part3』、10月22日(土)に『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』と2作連続公開される。
『闇金ウシジマくん Part3』公開最初の週末となった24日(土)にTOHOシネマズ梅田で行われた舞台挨拶では、主演の山田孝之を筆頭に、本郷奏多、白石麻衣、筧美和子、最上もが、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督と総勢8名が登壇。司会が最上もがを呼び忘れるハプニングも笑いに変え、すっかり息の合ったカウカウファイナンスのメンバーと、本作が初参加の初々しい女優陣が加わった豪華ゲストを前に、映画を観たばかりの観客から大きな拍手が送られた。
「みなさん、映画を観てくれてありがとうございます。1か月後ファイナルもありますので、そちらも観てください」と山田が連続作であることをアピール。本作が初参加となるアイドルの卵、麻生りな役の白石麻衣(乃木坂46)は「大人気の作品に携わることができ、本当に光栄です」と爽やかに挨拶。一方、カウカウファイナンスのメンバーとして常連メンバーでもある崎本はハスキーボイスで「どうも、綾野剛です!違うか~」と本作で共演している綾野のモノマネで一人ノリツッコミをみせ、山田から「面白くない!」と叱咤される場面も。企画、プロデュースも手がけた山口監督は「2度、3度観ていただくと、面白い発見があります」と挨拶した。
この日で舞台挨拶キャンペーンツアーが3日目となる8人。午後一番に行われた大阪での舞台挨拶に続き、チームに分かれて夜までに福岡まで行くという強行スケジュールをこなす予定で、テンションが高い様子は舞台挨拶の端々に現れた。大阪・八尾出身のやべきょうすけは、合間合間で舞台の一番端の立ち位置から身を乗り出して盛り上げる一方、質問に一生懸命答えている本郷に、「うるさい!」と一喝される場面も。その後、やべが話しているときには山田と本郷がなんとマイクを分解して遊ぶというしっぺ返しを喰らわすあたりは、舞台挨拶を心から楽しんでいる様子が伺え、会場も大爆笑。「今までの舞台挨拶で一番ヤバイ」というやべに、山田は「楽しそうなのは(お客さんに)伝わっている」とさらりと答え、リアル「カウカウファイナンス」のような和やかさが表れていた。
ネットビジネスの甘い言葉に誘惑されるフリーター、沢村を演じた本郷は、カリスマ実業家天生役の浜野謙太との共演について「浜野さんは天生役を研究し、ルックスから作り込んで演じていてカッコイイ俳優さんと尊敬していたが、役柄上周りに綺麗な女性がたくさんいるので、待ち時間女性に囲まれてとても楽しそうにしていた。そういうところも天生っぽいのかも」と冷静に分析。沢村が恋に落ちる相手役を演じた白石は「ウシジマくんらしくないラストシーンが好き」と言うと、山口監督はエンディングを撮影直前に変更し、台詞も全て変えたというエピソードを披露。本郷も自身の役どころの変遷を踏まえながら、現在のエンディングへの気持ちを語った。
もう一つのエピソードの柱となるキャバクラ嬢につぎ込むサラリーマン役を演じた藤森慎吾の相手役(キャバクラ嬢、花蓮)を演じた筧は、「藤森さんはチャラ男のイメージがあったが、すごく真面目て芝居に対しても器用。台詞が変わってもすぐに対応されるし、現場でも楽しくお話できたので、溶け込みやすかった」と絶賛。カウカウファイナンスの心優しい受付嬢として本作からメンバー入りした最上は「まじめにお仕事をしました。すぐにお習字の時間があって」と、部屋に貼られている習字や絵は全て自筆であることを山口監督が紹介し、観客が驚く一幕もあった。
司会から最後の質問として、1ヶ月お休みがあればとの問いに
「休みはいらない。やりたいことがあるので、打合せをしたい」(山田)
「休みはいらない。(絶対嘘というツッコミに)ゲームしてると思います」(本郷)
「おうちにいるのが好きだけど、1ヶ月休みがあるなら海外旅行に行きたい」(白石)
「スペインでパエリアを食べたい」(筧)
「多分いなくなって、絶対この世界(芸能界)に戻ってこない。今は2日以上休みがあると何をしていいか分からなくなるので打合せを入れてしまう」(最上)
「自転車で日本一周したい。昨日天神橋商店街のはしご酒が楽しかったので、旅先ではしご酒をしたい」(崎本)
「タイムラインに1ヶ月休みと打ち上げて、連絡が来た人と会っていきたい」(やべ)
と、それぞれのキャラクターの意外な一面が伺える回答に会場も湧いた。
フォトセッションの後、檀上に戻らずステージ際に8人が腰をかけ、観客と同じ目線で山田が代表として「今日は観に来てくれてありがとうございます。1か月後、ウシジマの“さいご”を見届けてほしいと思います。(「イヤだ!」との声に)イヤだじゃないよ!“さいご”なんだよ!我慢しなさい!リターンズはないので、これで最後です。(「また来てね!」との声に)大阪に?用事があれば(笑)ありがとうございました」と終わりの挨拶を行った。終始、観客からの声がかかり、そのやりとりを楽しんでいるカウカウファイナンスの面々を見ていると、観客同様「さよなら」を言うのが辛くなりそうだが、その前にまずは本作と『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』を見届けよう。
(江口由美)
<作品情報>
『闇金ウシジマくん Part3』
(2016年 日本 2時間11分)
監督:山口雅俊
原作:真鍋昌平「闇金ウシジマくん」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
脚本:福間正治、山口雅俊
出演山田孝之、綾野剛、本郷奏多、白石麻衣、藤森慎吾、筧美和子、最上もが、崎本大海、やべきょうすけ他
配給:東宝映像事業部=S・D・P
2016年9月22日(木・祝)~TOHOシネマズ梅田他全国ロードショー
©2016真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん3」製作委員会