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『竜宮、暁のきみ』青木克齊監督、谷内里早さん舞台挨拶

ryuuguu-b-550-2.jpg『竜宮、暁のきみ』青木克齊監督、谷内里早さん舞台挨拶

(2014年11月8日(土) 大阪・第七藝術劇場にて)

(2013年 日本 1時間34分)
脚本・監督:青木克齊
出演:石田法嗣、谷内里早、小林ユウキチ
★青木克齊監督インタビュー⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://ryugu-akatsuki.jp/

11月8日(土)~大阪・第七藝術劇場、11月24日(祝・月)〜京都みなみ会館


 
ryuuguu-b-2.jpgおとぎ話の浦島太郎の物語をモチーフに、現代の若者の喪失と再生を、人形浄瑠璃を織り混ぜファンタジックに描いた『竜宮、暁のきみ』。関西での公開初日の11月8日、第七藝術劇場で青木克齊監督と、透明感あふれ、凛とした存在感で、主人公の太郎を勇気づける不思議な少女みずきを演じた谷内里早さんが登壇。大勢の観客のあたたかい拍手に包まれ、なごやかな舞台挨拶が行われました。

 

 


 
 

ryuuguu-b-3.jpgまず最初に、竜宮からの『玉手箱企画』大阪編と題して、七芸での上映期間中、日替わりで入場者にプレゼントされる香川県の特産品について紹介された後、青木監督が「2年前に撮影し、1年かけて上映に向けての準備を進め、この夏、新宿で公開し、大阪に来ました。今、観なおしてみて、何か変わったことは?」と里早さんに質問。「こんなにきゃぴきゃぴすることはなくなりましたね(笑)」今、猫を飼っているという里早さんに、監督は、「そういえば、撮影が始まる前日ぐらいに、ロケ地で、一人で田んぼを歩いていたら20センチほどの亀が出てきたので、拾って宿に帰り、しばらく飼っていました。13日間の撮影が終わり皆が帰った後、元の場所に返そうかと思って、起きたら、旅館の人に亀がいなくなったと言われました。玄関で飼っていたのに、結局どこにいったのか全然わかりませんでした。撮影とともに現れ、撮影が終わるとともにいなくなってしまったんです」と不思議な逸話を披露。「亀は幸運をもたらすかな?」との問いに、「こうして映画も公開に至りましたしね」とにっこり微笑む里早さん。
 

ryuuguu-b-550.jpgこのほか、監督の、人形浄瑠璃に浦島太郎の演目はないとのコメントに、客席からは「なるほど」との声。「亀の人形がなくて、ネットのオークションで亀のはく製を買いました。他の人に入札されたらどうしようと、すごくドキドキしていたのに、後で見たら、入札していたのは僕だけでした」というエピソードには、会場からどっと笑いがあふれました。その亀のはく製は、太郎を演じた石田法嗣さんが持って帰られたとのことです。「亀に始まり、亀に終わる映画ですね」「この映画を観て、香川のよさを発見していただき、気軽に足を運んでもらえたら」と監督。最後は、里早さんが「今日観てもらった感想をいろんな人に伝えてもらえたら嬉しいです。あったかい映画になっていると思いますので、大切な方とぜひ観に来てほしいです」と締めくくった。
 

ryuuguu-b-4.jpg会場には、香川県出身の方々もたくさん来場され、映画の中の荘内半島(三豊市)の山や海の美しさにうっとり。京都での公開も決まり、神戸では春に公開予定とのこと。上映後のサイン会には、大勢の人が並び、映画の話で盛り上がっていました。

(伊藤 久美子)

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