牛丼大好き!優香主演『体脂肪計タニタの社員食堂』舞台挨拶
(2013年5月16日(木)ワーナーマイカル大日にて)
ゲスト:優香(32)、浜野謙太(31)
(2013年 日本 1時間41分)
監督:李闘士男
出演:優香、浜野謙太、宮崎吐夢、小林きな子、草野イニ、草刈正雄
公開情報 : 2013年5月25日(土)~角川シネマ有楽町、ワーナーマイカル大日、TOHOシネマズなんば 他全国ロードショー
★作品紹介⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://www.tanitamovie.jp/
(C)2013「体脂肪計タニタの社員食堂」製作委員会
~いつも食べてばかりの優香に、特殊メイクに苦労した浜野謙太~
「TANITA」(タニタ)といえば、世界初の体脂肪計を開発した健康計測機器メーカー。そのタニタの社員食堂がテレビで紹介されるようになったのは、どの定食もカレーライスも500kcal前後という低カロリーなのに美味しいという評判が高まってのこと。さらに刊行されたレシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂~500kcalのまんぷく定食~』は520万部を突破するベストセラーとなる。 さらに、タニタの社員の健康維持を目的にした社員食堂にまつわる事実を基に映画化が決定! 食事療法によるダイエットの極意とノウハウを分かりやすいビジュアルで詳しく教えてくれると同時に、傾きかけた会社を立て直そうと奮闘する二代目副社長や社員らに元気をもらえ、アクティブな気持ちになれる。何度もダイエットに失敗している人必見の映画だ。
中々就職できない栄養士の菜々子を演じた優香と、気弱でおデブの二代目副社長の幸之助を演じた浜野謙太が、5月25日の公開を前に舞台挨拶を行った。「牛丼大好き!」という優香は、昨年発行された写真集の撮影のため改めて体作りに挑戦。その際、食事をイチから見直し、ダイエットに成功。そして本作の出演依頼があり、食事によるダイエットを体験したばかりで、縁のある仕事と感じたという。一方、最近映画出演が続く浜野謙太は、作品ごとに目を疑うような変貌ぶりを見せ、映画ファンを驚かせている。今回は、デブの特殊メイクで、これまた見まごうばかりの変貌ぶりで、気弱な可愛いおデブちゃんを演じて楽しませてくれる。
【舞台挨拶】
――― 最初のご挨拶を。
優香:栄養士の菜々子を演じております優香です。今日はありがとうございました。とても楽しい作品ですので、皆さん楽しんで下さい。
浜野:副社長の幸之助を演じております浜野謙太です。ポスターだけ見たら「お前誰だよ?」という感じですが、シリコンいっぱい付けたり、頑張ってトレーニングして外見を変えたり、いろんなことに挑戦した作品です。先の見えない日々もありましたが、今日こうして皆さんに見て頂けることになってとても嬉しく思っております。今日はよろしくお願いいたします。
――― 完成した作品を見た感想は?
優香:とにかく、可愛いです! 幸之助を始め、肥満3(スリー)が可愛い! 見終わった後に、楽しかったなとか、お腹も空いたなとか、明日から頑張ってみようかなと思いました。
浜野:優香さんのキレ具合が面白い!肥満3に対しちょっとイラッとするんです。
――― それが優香さんの役でしたが、撮影は楽しかったですか?
優香:とっても楽しかったです。「こら~っ!」と怒鳴ったりする役だったので、スカッとしました。それにしても、こうもダメな人っているのかな?と思いました(笑)。
浜野:僕は、ダメな人の気持ち、よく分かります。
――― 映画の中では美味しそうなお料理が沢山出てきますが、実際それらを食べたのですか?
優香:はい、朝・昼・晩と食べてました。美味しいものを沢山食べられて、ホント楽しかったです。
浜野:撮影で使う料理を作る厨房があって、そこへ行くといつも優香さんが先に行ってて、美味しそうにパクパク食べてるんですよ(笑)。
優香:はい、どれも低カロリーでヘルシーなんで、いっぱい頂きました!
――― 先程言われた「先の見えない日々」とは?
優香:やっぱり特殊メイクですね。浜野さんはすごい時間掛かったんですよね?
浜野:6時間位掛かりました。僕だけ夜中の2時入りとか!? 取るのにも1時間位掛かりました。メイク中は気持ちいいんで寝てましたが……。
――― 優香さんも特殊メイクされたのですか?
優香:はい。高校生の頃はポッチャリさんということでしたので、特殊メイクして頂きました。女子からは「可愛い!可愛い!」って好評でしたが(笑)。
浜野:男性から見ると、「優香」というパブリックイメージが大きかったので、それが壊れた瞬間のショックは大きかったですよ。
優香:『FLaU(フラウ)』という雑誌の今月号の表紙に、私の太った姿と今の姿が載っているのですが、サマーズの大竹さんに、「これはマイナスイメージだな!」って言われました(笑)。
――― なんか抱きしめたくなるような可愛らしさでしたが。
優香:友達になりた~い!って言われました。
――― 大阪は「食い道楽」の街ですが、何が一番好きですか?
(二人一緒に、「せ~の!」と声を合わせて言おうとしたら、別々の食べ物を言ってしまった!)
浜野:インデアンカレー! 最初甘くて、後から辛さが襲ってくるという。以前ライブ前に食べて大変なことになってしまったことがあります。
優香:私は「たこ焼」です。駅で買って新幹線の中で食べるという、実に迷惑な話なんですが…蓬莱の豚まんも好きです。
――― 美の秘訣は?
優香:え~っ!? ……やはり、食べて、運動して、よく寝ることですね。不規則な生活なんですが、寝ないともう持たなくなってきました(笑)。
――― これから映画をご覧になるお客様には、その美味しい食事の部分をご堪能頂けるかと思いますが、最後のメッセージをお願いいたします。
浜野:「太っている人を可愛く撮ろう!」という監督のコンセプトがありまして、太っているからダメだとか、痩せているからダメだという訳ではなく、心と体のバランスが大事だということをテーマにしています。心も体も元気になれる映画です。菜々子と幸之助を応援する気持ちで見て頂けたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
優香:去年写真集を出したのですが、食の面からも自分自身を見つめ直す機会がありました。そしてこの映画のお話を頂き、何かご縁のあるお仕事だなと感じました。映画館を出る時に笑顔になれればいいなと思います。どうかごゆっくりとお楽しみ下さい。
【囲み取材】
――― 写真集を出した後に出演依頼があったのですか?
優香:去年の4月に写真集を出して、夏くらいにこの映画のお話を頂きました。
――― 撮影で痩せましたか?
優香:沢山食べていたんですが、撮影中はよく動いていたので痩せましたね。撮影が終わると、ホッとしてまた太りましたが。
浜野:僕は激太りでした(笑)。
――― 食生活への意識の変化は?
浜野:野菜から先に食べるといいというのも初めて知りました。いつもご飯からとか、一番良くない食べ方ですね。
――― 現場の厨房にはどれくらいの頻度で行っていたのですか?
優香:毎日3食ですね。お腹いっぱいになるまで食べていました。でも、野菜のゆで方も固めで、よく噛まないといけないので、ダイエットには効果的だったと思います。
――― 元々太らないタイプ?
優香:太るタイプです。家系図を見てもみんな同じような体形しています。太る星の下に生まれているので、気を抜くとポッと太っちゃうタイプです。何を食べると太るかとか、バランスのいい食事の摂り方とかを知りました。とにかくご飯が大好きで、それに合う納豆やめんたいなどのおかずも大好きで、つい食べ過ぎちゃいます。
――― ストップがかかったことは?
優香:牛丼ばかり食べていたことがあって、その時には止められました。今でも時々食べていますが、サラダを付けるようになりました。食べたい物は食べる!という主義です。
――― 運動はどれくらい?
優香:ジムへは週に1度くらいですが、家で柔軟体操をしています。肩甲骨を動かすと太りにくいらしいです。
浜野:へ~そうなんだ~、何分くらい?
優香:適当!(笑)
――― 自分でも料理しますか?
優香:自分ではあまりしません。プロにお任せするのが一番かな(笑)。タニタ食堂ではダシをしっかりととって濃い味付けにはしていませんでした。とにかく、ダシが効いてましたね。
――― 優香さんのキレ具合は?
浜野:自然でしたね~(笑)。こんなの優香じゃない!なんて思わなかったし、ほんと自然でした。僕自身、「ダメだな~」と思いながら演じていたので、そういう時にバシ!っと言ってもらえて気持ち良かったです。卵の殻を投げつけるシーンは面白かったです。
――― 最近キレたことは?
優香:自分にイライラして、つい独りゴト言っている時があります(笑)。
細見の体をゆるやかな黒のシフォンドレスで包んで登場した優香さん。そのエレガントな装いにいつもより大人っぽく感じられたが、自分を語る様子は至って素直で、どんな表情をしても可愛いらしかった。本作では主演を務め、インド映画ばりのダンスを披露したり、キレて怒鳴ったり、一所懸命レシピ研究に没頭したりする姿も、どれもこれも可愛らしく綺麗! 彼女の魅力満載の映画でもある。
それにしても、浜野謙太には今回も驚かされた。この日は優香に質問が集まったが、浜野謙太の本作での健闘ぶりは主演男優賞もので、彼の役作りについてや、父親役が草刈正雄というのについても質問したかった。いつも“不細工キャラ”のイメージで出演する浜野だが、終始穏やかな表情で優香の語りに相槌を打ったりフォローしたりする様子から、実際には癒し系のジェントルマンなのでは、と感じた。二人とも身長157㎝の可愛らしいコンビ。この二人の傍にいるだけで癒されるようだった。
(河田 真喜子)