『ジャンゴ 繋がれざる者』レオナルド・ディカプリオ舞台挨拶
《概要》
日 程:3月2日(土)
会 場:丸の内ピカデリー1(千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
登壇者:レオナルド・ディカプリオ
《マスコミ》
ムービー:10台
スチール:50名
観客:580名 満員御礼!
《イベントの模様》
(ディカプリをが登場すると会場は大きな声援に包まれました!!!)
『ジャンゴ 繋がれざる者』は昨日 日本で初日を迎え、全国で大ヒットとなり今日は二日目なんですが、満員御礼のお客様にご来場頂きました。噂によるとこのチケットは販売してからあっと言う間の4時間に売り切れたそうです!まずはご挨拶を。
レオ:今日は来てくれてありがとう。日本が本当に大好きで、いつも戻ってくるのをとっても楽しみにしています。
(スチールカメラのフラッシュが止まると。)
みんなの顔がやっと見えたよ。(手を振り、会場も大盛り上がり!)
・ディカプリオさんの初の悪役ということで話題沸騰ですが、これから映画をご覧頂く皆様に、簡単にあなたの役どころを教えていただけますか?
レオ:今回の作品は監督の前作『イングロリアス・バスターズ』でもそうでしたが、アメリカの過去に遡って歴史を切り取り、独自の解釈を加えタランティーノ・スタイルを与えています。僕は『イングロリアス・バスターズ』の大ファンなんです。彼は作家としてとても優れていて、素晴らしいキャラクターを書くんです。この大胆な脚本が駆け巡ったとき、ハリウッドは震撼しました。アメリカの歴史上、暗黒の醜い時代を描く、こんな大胆なことができるのはタランティーノしかいないと思います。ハリウッドのスタジオシステムではなかなか生まれない、ユニークで素晴らしい監督だからこそできた作品。ながらこそぜひとも出たいと思ったんです。
今回の作品では黒人のヒーローを主人公に据えて、私の演じる役は醜い悪役。南北戦争直前の道徳的腐敗を凝縮したようなキャンディは、当時の農園主を象徴していて、芯から腐っているんです。今まで見た中で最悪の役柄だと思いますよ。
・このカルビン・キャンディーという悪役をやるにあたり、誰か参考にした人などいますか? また、役作りにおいて苦労した点などありますか?
レオ:ふたりの人物を参考にさせてもらいました。一人は『トゥルー・ロマンス』のゲイリー・オールドマン。ドレッドヘアの白人麻薬密売人です。2人目は『トゥームストーン』のバル・キルマー、ドク・ホリデイですね。キャラクターもですし、南部がかったしゃべり方も参考にさせてもらいました。
・今まで数々の名監督と一緒にお仕事をされてきてますよね。ジェームズ・キャメロン監督、マーティン・スコセッシ監督、クリント・イーストウッド監督、スティーブン・スピルバーグ監督。お名前をあげればきりがないのですが今回は タランティーノ監督との初仕事、いかがでしたか?
レオ:ユニークで素晴らしい監督です。タランティーノは監督であると同時に脚本家でもあるので、いろいろとディスカッションすることができました。僕がアイディアを言うと、彼が書き出してくれるんです。そのひとつにカルビンがやっていることを正当化させるために“骨相学”を提案したんだけれど、1週間後には2ページにも渡る長いモノローグが出来上がっていました。非常に素晴らしいシーンで、こういう人と仕事できるのは本当に嬉しい。偉大な監督です。映画は最終的には監督のもので、みなさんを引き込むのは監督という、船で言うとキャプテン。最高のキャプテンたちと仕事をしたいといつも思っています。
・最後になりますが、つい先日、あなたが休業なさる・・という驚きのニュースが伝わってきましたが、ここにいらっしゃる皆さんも、日本全国のあなたのファンの皆さんも大変気になっています! 本当にお休みなさるのでしょうか?
レオ:何か発言して、それが印刷されてしまうと全く違う意味にとられてしまうことがよくあります。2年間で3本の作品に出演しました。『華麗なるギャッツビー』『ジャンゴ 繋がれざる者』そして『ウォール街の狼』。どれもすごくエキサイティングなプロジェクトだったけれど、とっても疲れたんだ。ちょっと休憩したいなと記者に伝えたところ、引退するという話になってしまいました。なんでちょっとだけ休憩させてください^^。
・最後に
レオ:みなさん今日は楽しんでください。きっと喜んでいただけると思います。