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『グスコーブドリの伝記』なでしこジャパン代表澤穂希選手による舞台挨拶レポート
MC それではご紹介しましょう。神戸を本拠地としているあの選手です!サッカー日本代表のあの方にさっそくご登場いただきましょう。澤穂希さんです!どうぞ大きな拍手でお迎えください!
澤 (登場)
MC あでやかな浴衣姿ですね!まずは、皆さんにご挨拶をお願いします。
澤 皆さん、こんばんは。
MC 皆さん、もっと元気出してください!(笑)
澤 皆さん、こんばんは〜!!
MC いつものユニフォーム姿とは打って変わって、浴衣ですね。わりと夏は浴衣を着られたりするんですか?
澤 いえ、あまり着ませんね。「なでしこジャパン」という名前がついたときに選手5人で着て以来ですね。
MC そうなんですか。では、今日はかなり貴重なお姿なんですね。
澤 そうですね。
MC そして、色はやっぱり…
澤 (笑)青ですね。
MC やっぱり、この色はテンションあがりますか?
澤 そうですね。ユニフォームと同じ色なので、やっぱり青い色を着ると、テンションがあがりますね。
MC お似合いですね。あと、爪もきれいですね〜
澤 皆さん、見えますか?オリンピックモードになっているので、オリンピックのマークと自分の背番号とワールドカップで優勝した星が一個入ったのをネイリストさんにやっていただきました。
MC 普段からネイルとかされるんですか?
澤 そうですね。自分が人の手先をよく観るので指先が綺麗だといいじゃないですか。なので、ちょっとこだわってみました。
MC では、まずロンドンオリンピック代表メンバー選出おめでとうございます!
澤 ありがとうございます!
MC 一ヶ月きりましたね。
澤 そうですね。女子サッカーは、日本選手団の中でも一番最初の試合なので、開会式の前に試合があります。
MC この時期って、緊張されているのか、逆にリラックスされていらっしゃるのか、どちらなんでしょうか?
澤 来週の月曜日からなでしこが集合なので、みんなで集まったらちょっと緊張もしますし、メンバー18人も決まったので、オリンピックに集中できる環境になりますね。
MC そんなお忙しい澤さんが、どうして、今日駆けつけてくださったんですか?
澤 実は、この映画のプロデューサーが私の叔母にあたる渡邉桐子さんなので、応援にきました!
MC そうなんですね。この映画のおすすめのポイントはありますか?
澤 そうですね。とにかく感動する映画であって、本当に、どんな困難があっても、それを乗り越えて、前向きに進む勇気に、すごく感動しました。
MC 澤さんもそういう経験があるかと思うのですが、そういう時は、どのように乗り越えられるんですか?
澤 そうですね。そういう時は、サッカーのことを考えないようにしたり、とにかく静かに過ごす時間を持つようにしたりします。
MC ブドリは、映画の中でいろんな仕事をするんですが、澤さんは、もしサッカー選手じゃなかったら、どういうお仕事につかれていたと思いますか?
澤 たぶん無理だとは思うんですが、興味があるのは、弁護士です。かっこいいじゃないですか。絶対無理ですけど(笑)弁護士の友達がいたりするので、憧れますね。
MC パンツスーツ姿の澤さんですか。似合いそうですね(笑)
澤 そうですか?ありがとうございます!
MC 映画の中で、ブドリとネリの兄弟愛が描かれていますが、澤さんもお兄さんと仲がよろしいんですよね?
澤 そうなんです。サッカーを始めたきっかけも兄の影響なんです。今でもとても仲が良くて、よくご飯も一緒に行ったりします。中学校以来、喧嘩したこともないですね。いつも兄の後ろをついていって、一緒に遊んでもらっていましたね。
MC じゃ、まさにブドリとネリの関係ににてますね。
澤 そうですね。
MC 映画の中で家族が食事をするシーンがあるんですが、澤さんのパワーの源となる食べ物はなんですか?
澤 やっぱり、お寿司ですね!白身魚が特に好きです。大きい大会の前か、帰ってきてからは、必ず食べますね。あとは、母が作ってくれる茶碗蒸しは、やっぱりパワーになりますね!
MC なるほど。ありがとうございました。
(フォトセッション)
MC それでは、最後に会場の皆様にメッセージをお願いします。
澤 あと3週間でロンドンオリンピックが始まります。私たちもチーム一丸となって、みんなで一生懸命がんばって一番輝く色のメダルをとれるようにがんばりたいと思いますので、皆さん、ぜひ応援のほうをよろしくお願いします。そして、これから、映画を楽しんでかえってください。ありがとうございました。
囲み取材 19:20〜
Q: おばさんがプロデューサーをされているということですが、どちら方のおばさんですか?
A: 父親のお兄さんの奥さんです。
Q: その渡邊さんのプロデュースされている作品は大体ごらんになっているんですか?
A: 観ているものもありますし、お話を伺うだけというものあります。今回はすごくいい作品で、「オリンピック前で結構ばたばたしていて申し訳ない。」と言われていたのですが、すごくいい映画ですし、たくさんの方々に是非この作品を見ていただきたいというのがあって、今日、こういう形で舞台挨拶させていただきました。
Q: 家族のことも描かれているストーリーで、澤さんにとってお母さんの存在も大きいかと思いますが、今回代表に選ばれてまた改めて連絡はしましたか?
A: 母親もテレビでメンバー発表を知って、その後も取材で忙しく、落ち着いてから連絡すると言っていたのですが、生の声を聞きたかったみたいで、すごく必要以上に電話してきたりして「待って。落ち着いたらこちらから連絡する」と言いました。そして、その日にはちゃんと父親にも母親にも連絡して「メンバー入ったよ!」と言ったら父親には「知ってるよ」と言われました。
Q: 原作が宮沢賢治さんということで、宮沢さんといえば有名な「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」という詩がありますが、まさに今年の五輪の代表に選ばれるまでの澤さんの道のりに非常にシンクロしているのではないかと思うのですが・・・
A: 重なる部分はあります。この映画でも描かれているように、色んな困難を乗り越えて前向きな気持ちでやっていくというストーリーなんですが、今年に入ってケガや病気もあったり、今までにないしんどいことも経験しました。だけど、やっぱりオリンピックという目標があって、その目標に向かって頑張れたという部分もあるので、この映画のストーリーに感動したというか、グッと来るものがありました。
Q: 先程のお話にもありましたが、オリンピックも間もなくですが、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」ということで、日本が優勝するためにはこれからの準備も含めてどういうことに負けなければよいと思いますか
A: ああいう大きな大会になればなるほど、緊張もありますし、メンタルを占める部分は大きくなります。自分もそうなんですが、百何十試合していても毎回緊張しますし、いつもの平常心を保たなくてはいけないということがすごく大事だと思います。
Q: そういう中で、多くの若い選手が澤さんの背中をみて、試合中、劣勢の中でもはね返していく力をもらっている選手がいっぱいいると思うのですが、改めて自分のメンタル部分でどういうことに気を付けていこうと思いますか?
A: 自分でやれることは「ベストを尽くしてやる。」ということはもちろんです。自分が引っ張る立場にもありますが、逆に後輩が頑張る姿をみて自分が勇気や元気をもらうことも絶対にあると思います。18人しかいませんが、とにかくみんなで力を合わせ、18人とバックアップ、スタッフも力を合わせ、チーム一丸となって戦いたいと思います。
Q: ワールドカップのときは、挑戦者という立場だったところ、チャンピオンとして今回臨まれますが、その部分で改めて違いはどういったことですか?
A: 皆さんは私たちがチャンピオンだと思われていると思いますが、私たちはまだオリンピックでチャンピオンになったことはなく、メダルもとったこともないチームです。逆に自分たちはチャンレンジャーだと思っています。そういう意味では、チャンピオンではなくチャレンジャーの気持ちで臨んで行きたいです!
(ワーナー・ ブラザーズリリースより)