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中村鴈治郎・中村壱太郎 父子登壇!シネマ歌舞伎『曽根崎心中』舞台挨拶付き完成披露上映会@MOVIX京都

(左から、中村壱太郎、四世 中村鴈治郎)


上方歌舞伎不朽の名作『曽根崎心中』、

最高の演者による最高の舞台の決定版!!!


鴈治郎「映画『国宝』の役作りの手本として渡した映像がこの『曽根崎心中』」

壱太郎「祖父は、お初を『毎日初めてやる気持ちになるんだよ』と話していた。」


歌舞伎・文楽で一番人気の『曽根崎心中』—―江戸時代、1703年に起きた実在の心中事件を基にお初と徳兵衛の悲恋物語として上演された近松門左衛門の代表作である。当時大ヒットしたにもかかわらず、来世での愛の成就を誓った心中事件が多発したため、江戸幕府が上演を禁止。それを、1953年(昭和28年)、宇野信夫による改訂版『曽根崎心中』が復刻、二世中村鴈治郎と中村扇雀(後の人間国宝・坂田藤十郎)父子によって上演され、特にお初を演じた扇雀の美しさも相まって大ヒット。以降、上方歌舞伎の不朽の名作として、また坂田藤十郎の代表作として生涯1400回以上も演じられてきた


sonezaki-pos.jpgこの度、人間国宝・坂田藤十郎と四世中村鴈治郎の父子で務めた2009年4月の「歌舞伎座さよなら公演」を収録したシネマ歌舞伎『曽根崎心中』が、4月10日(金)から全国54館にて公開されます!


一体となれる劇場での鑑賞は勿論特別なものがあるが、演者の細やかな表情や所作にセリフの意味など、アップで観られる映像ならではの醍醐味もまた格別。『曽根崎心中』を上方歌舞伎の不朽の名作として育ててきた今は亡き坂田藤十郎と、その息子の四世中村鴈治郎という、最高の演者による最高の舞台がスクリーンで蘇る!


本作の完成を記念し、MOVIX京都にて中村鴈治郎・中村壱太郎父子の登壇による舞台挨拶付き完成披露上映会が開催された。


本作で父・坂田藤十郎のお初と共に徳兵衛役で出演し、シネマ歌舞伎版でも編集協力を行った鴈治郎と、南座の《花形歌舞伎 特別公演》「曽根崎心中物語」でお初と徳兵衛の両方の役をつとめる壱太郎が、「曽根崎心中」という作品の魅力や本作を復活させた二世中村鴈治郎と四世坂田藤十郎に始まる、親子四代にわたる芸の継承について熱く語る。さらに、先日の日本アカデミー賞で 10 冠を達成した映画『国宝』にも触れ、出演・歌舞伎指導、振付で二人が参加したにエピソードなども、満員の観客を前にたっぷりと語ってくれた。


■日時:2026年3月23日(月)18:40〜19:10 ※18:40の回上映前

■会場:MOVIX京都 シアター3
   (京都市中京区新京極三条下ル桜之町400)

■登壇者:中村鴈治郎、中村壱太郎 (敬称略)


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色紋付の袴姿で登場した鴈治郎・壱太郎親子

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映画の舞台挨拶は初めてという鴈治郎は、「『曽根崎心中』がシネマ歌舞伎になることを一番喜んでいるのは、たぶん父(お初役 人間国宝・四世坂田藤十郎)ではないかと思います。それを皆様にお届けできることを大変嬉しく思っております。」と喜びを語った。

 

南座「曽根崎心中物語」の午前と午後の2回の公演を終えて駆け付けた壱太郎は、「今日が 3 回目の『曽根崎心中』です(笑)。一番喜んでいるのはやはり祖父だと思っていますし、今のこの(映画『国宝』からの)流れに改めて感謝したいです。」と挨拶。

 

 

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まず、成駒家が代々大事にしてきた演目「曽根崎心中」について、壱太郎が 19 歳のときにはじめて祖父・藤十郎からの稽古を受けたことを振り返り、「祖父は、お初を1400 回以上やっていても、『毎日初めてやる気持ちになるんだよ』と話していました。僕は当時、女形のことがまだ右も左もわからない中で、(劇中の仕草)「段に登る、腰をかける」といった細かい仕草や煙管の扱い方まで手取り足取り教えてもらって、とても思い出深い役です。」としみじみと語った。

 

その話を受け鴈治郎歌が映画『国宝』の舞伎指導の裏話を披露「出演している横浜流星さんや吉沢亮さんたちが、役作りの手本として、僕らが渡したビデオが、まさにこの映像(シネマ歌舞伎になった、2009 年の舞台の映像)なんです。それが今回映画化された。彼ら二人の手本になったものを、皆様にスクリーンで見ていただけるということなんです。」

 

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さらにシネマ歌舞伎ならではの魅力として、壱太郎は音が素晴らしい。公演当時はシネマ化を想定して録っていませんでしたが、今の技術で音楽や竹本(歌舞伎で用いられる義太夫節)のバランスを再編集しています。映像も、僕らが見る記録映像よりもずっと綺麗で、オペラグラスを使っても見られないような「アップの凄さ」を体感してほしい。(二人が心中に向かう)「道行」の場面は舞踊なような優美さがあり、祖父や父の手の動き、表情の角度を、映像に没入して見ていただけると思います。」と語った。

 

本作の編集協力として制作にも参加した鴈治郎は、「6 台のカメラの中から、父が綺麗で可愛らしく映っているカットを使おう、とこだわって再編集しました。歌舞伎では珍しく『お初が19で徳兵衛が25』と年齢を言う場面があるのですが、『そこで笑われたらお初は辞める!』とも申しておりました。当時77歳の父は『死ぬまでお初でいたかった』と完全にお初になりきっていました。最高のものができたと思います。」とシネマ歌舞伎の映像クオリティの高さをアピール

 

昭和28年に宇野信夫により復刻した『曽根崎心中』について鴈治郎は、「祖父と父により復活上演された『曽根崎心中』では、それまで女形が男の手をとって走って行くなんてなかったことですから、びっくりされたと思います。お初と徳兵衛が愛を語る場面などとても可愛らしく人気があったので、お初をやりたがる人は多くても、徳兵衛をやりたがる人はいませんでした(笑)だって、ずっと虐げられ抑えて発散できずに終わる辛抱ばかりの役ですからね。」

 

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最後の挨拶では、壱太郎からこれがヒットすれば、また『曽根崎心中』を舞台にかけられる日が来ると信じています。ぜひ 4 月 10 日から一人でも多くの方を誘って映画館に来てもらえたら嬉しいです。」


鴈治郎は「とにかく、父・坂田藤十郎の姿が映像として残っていることは、私自身大変嬉しく思います。皆様の目に焼き付けていただいて、「『曽根崎心中』はこんなにいい物語だったんだ」と伝えていただければ。」と熱く語り、「ラストシーンとエンディングが流れた後にもご注目ください。ぜひ映画『国宝』以上のヒットを!(笑)」とお茶目に締めくくった。

 

2 人の息の合った軽快な親子トーク、「曽根崎心中」のお初を当り役としたそれぞれの父・祖父である人間国宝・四世坂田藤十郎との思い出を語り、映画『国宝』のエピソードも披露しながら終始笑顔にあふれた舞台挨拶となり、観客からも惜しみない大きな拍手が贈られた。
 


シネマ歌舞伎『曽根崎心中』

■作:近松門左衛門
■脚色・演出:宇野信夫
■出演:坂田 藤十郎、中村 鴈治郎、坂東 竹三郎、松本 錦吾、中村 亀鶴、中村 芝翫、片岡 我當
■制作・配給:松竹
■収録公演:2009(平成21)年4月 歌舞伎座公演
■クレジット:©松竹株式会社
■公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/3139/
 

2026年4月10日(金)~新宿ピカデリー、東劇、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、109シネマズ箕面、MOVIX八尾、MOVIX京都、kino cinéma 神戸国際、MOVIXあまがさき 他全国公開!


(河田 真喜子)

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