(左から、坂下雄一郎監督、岩田剛典、白鳥玉季)
■日時:2025年11月22日(土)11:50~12:15 ※上映前イベント
■場所:グランドシネマサンシャイン池袋 スクリーン3(豊島区東池袋一丁目30番3号 グランドスケープ池袋)
■登壇者(敬称略):岩田剛典、白鳥玉季、坂下雄一郎監督 MC:奥浜レイラ
第38回東京国際映画祭で観客賞を受賞した映画『金髪』が、ついに全国公開!11月22日には都内劇場にて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の岩田剛典、共演の白鳥玉季、そして坂下雄一郎監督が登壇した。
満員御礼で迎えたこの日、事なかれ主義の中学校教師・市川を演じた岩田は「ついに全国公開という事で本当に嬉しく思います。『金髪』が皆さんの元に届いてどんな感想が待ち受けているのか?日々SNSを見ながらチェックしている…まさに市川のようにこの日を待ちわびていました」と役柄に絡めて挨拶した。
第38回東京国際映画祭にて観客賞を受賞した事への祝福の拍手が送られると、岩田は満面の笑みでガッツポーズ。「映画祭上映期間中の皆さんの感想が導いた観客賞だと思うので本当に嬉しかったです。授賞式当日僕は大阪にいたけれど、監督が名前を呼ばれて席を立つ瞬間をスマホで見ていました。そこまで市川の気持ちを引きずる、そんな『金髪』です」と生配信で受賞の瞬間を見届けていた事を報告した。
市川のクラスの生徒で金髪デモの発起人・板緑役の白鳥も受賞に大喜び。「受賞のお知らせはマネージャーさんからLINEでポッと伝えられたので、一瞬流してしまって戻して驚くという。その段階があったので、ワー!と急に叫ぶような驚きはなかったけれど、しっとりとしっかりとした驚きが心の底からありました」と可愛らしく回想した。
一方、授賞式当日に名前を呼ばれてステージに登壇した坂下監督だったが「最初に名前を間違えられて呼ばれたので、それは言った方がいいかなと思って。一度訂正してから出来たので、それを言えて良かったと思います」と独特な逸話を通して喜びを表していた。
坂下監督によるオリジナル脚本に惚れ込んで出演を快諾した岩田は「会話劇でシーンが作られていくので、役者としてはやりがいのあるチャレンジになる。そこに対して燃える気持ちが生まれた作品でした」と述べた。
劇中で金髪姿を披露した白鳥は「金髪ウィッグをかぶった自分の姿を鏡で見た時に、私ではないみたいで。これが板緑だという認識が先に出来ました。現場に行ってウィッグをかぶるたびにスイッチの入りがわかりやすくて、良い感じに活用出来ました」と話した。
その横で岩田は15歳とは思えぬ白鳥の冷静沈着なトーク運びに「落ち着いているね~!凄いよ」としみじみ。坂下監督がオーディションでの白鳥の挙動について「落ち着いていて大人びていた」などと評すると、岩田は「ほら~!」と嬉しそうだった。
そろそろ年末という事で、それぞれが思う2025年を表す漢字一字をフリップに記入して発表。白鳥はイラスト入りで「猫」と書いて「猫に今年からハマってまして、猫を飼うために家を買いたいという新しい目標が出来た」と理由を説明した。猫カフェに行くのはもちろんのこと、猫を飼っていないのにペットショップで猫用トイレの砂を見てしまうそうで「いつかペルシャ猫みたいな子を飼いたい。この夢を胸に、頑張ります!」と意気込んでいた。
岩田は「外」と書いて「タ、ト、です」と。「というのは冗談で、外です。去年までなかったのに今年から仕事で海外に行く事が増えたし、外の世界を知る1年にもなったので。年明けから不思議と海外に行かせてもらう事が増えたので、自分の中では潮目が変わってきている気がする」と実感を込めて、海外作品への興味も「もちろんあります。出演したいです」と前向きだった。
最後に坂下監督は「気に入っていただけたら幸いです」、白鳥は「普段は見られない光景が沢山見られる面白い映画です。お気に入りのシーンを見つけて楽しんでください」とPR。主演の岩田は「大人の皆さんには必ず共感していただけるシーンやワードが散りばめられた作品です。僕自身完成作を観た時に身につまされる思いがあって、自分の中で笑いが起きたと同時に嫌な気持ちにもなって。他人事だとは思えない。そんな新感覚ムービーになってるので、感想を口コミで広めていただきたいです」とさらなるヒットを祈願していた。
<Story>

中学校教師・市川(岩田剛典)は、世の中には様々な生き方があり、多種多様なことが日々起きているが、自分の価値観は間違っていないと思っていた。ところが、ある日、その価値観を大きく揺るがす出来事に直面する。ひとつは担任クラスの⽣徒数⼗⼈が校則に抗議するため髪を⾦⾊に染めて登校してきたこと。そしてもうひとつは、1年付き合っている彼⼥(門脇麦)から結婚の話を切り出されたこと。マスコミやネット、さらには⽂科省まで巻き込む⼤騒動になる“⾦髪デモ”と、⽇々の愚痴を聞いてくれていた彼⼥からの予期せぬ反応。生徒と学校側との板挟みになる市川は、窮地を脱するために“⾦髪デモ”を計画した張本⼈・板緑(⽩⿃⽟季)と⼿を組み、ある作戦に打って出るが…⋯。
仕事の問題と⼈⽣の重要な決断に迫られた市川は、果たして自分が“イタイ大人”だと自覚して、“マトモな⼤⼈”へと成⻑できるのか?
出演:岩田剛典、⽩⿃⽟季、⾨脇⻨、⼭⽥真歩、⽥村健太郎、内⽥慈
監督・脚本:坂下雄一郎 音楽:世武裕⼦
配給:クロックワークス
©2025「金髪」製作委員会
2025年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/103分/G
公式HP:kinpatsumovie.com
公式X:@kinpatsumovie #映画金髪
2025年11月21日(金)~ T・ジョイ梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX堺、T・ジョイ京都、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸、Kino cinema神戸国際、他全国絶賛公開中!
(オフィシャル・レポートより)


