レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

『おしょりん』 舞台挨拶付き完成披露上映会@ユナイテッド・シネマ豊洲

oshorin-bu-550.jpg

今では日本産メガネの95%を生産している福井県ですが、明治時代にこのメガネ産業をゼロから立ち上げた兄弟がいました。豪雪地帯のため冬は農作業ができず、収入の道がなくなる村の状況を変えようと奮闘したのが、増永五左衛門(小泉孝太郎)と幸八(森崎ウィン)の兄弟です。そして、その二人を信じて支え、見守り続けた五左衛門の妻・むめ(北乃きい)を主人公に、挑戦と情熱、家族の愛の物語を描いたのが、映画『おしょりん』です。10月20日(金)より福井県先行公開、11月3日(金・祝)より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開されます


この度、本作のキャストや監督が登壇する、舞台挨拶付き完成披露上映会を実施致しました。主演の北乃きい、共演の森崎ウィンかたせ梨乃小泉孝太郎、そして監督の児玉宜久が登壇いたしました!


10月1日は、日本眼鏡関連団体協議会が制定した「メガネの日」。メガネご愛用者の方々に感謝の気持ちを表すために1997年に制定された「メガネの日」に、ついに一般のお客様にお披露目される『おしょりん』。マスコミ試写でも、感動のストーリー展開や映像美が大きな話題となっており、その裏側や撮影エピソードをたっぷりお話いただきます!



oshorin-550.jpg明治時代に福井で眼鏡産業の礎を築いた増永五左衛門、幸八兄弟の挑戦と、2人を支え続けた五左衛門の妻むめの姿を描く本作。むめ役の北乃は「実在された方を演じるプレッシャーはあったけれど、リスペクトを忘れず、むめを生き抜きたいと思い、ロケ地・福井ですべてを出し切りました!」と熱演を報告。約一か月の福井ロケを振り返り「地元の皆さんのご協力のお陰でケータリングも福井名物を頂いたりして、空気から人から食べ物まで福井を感じて福井の人を演じることが出来ました」と地元民の支援に感謝していた。


増永幸八役の森崎は、劇中で演じた増永兄弟が創業した増永眼鏡が作ってくれたというメガネをかけて登壇。「どうしても今日この日にかけたくて」とすっかりお気に入りのようだが、ややレンズに色が入っていることからワイルドな雰囲気に!?それだけに「この映画の時とは全然違う感じになってしまって…。森崎ウィンは怖い人ではありません。この映画では一滴も血は出ません」と苦笑いで釈明し、笑いを誘った。


oshorin-500-1.jpg森崎は主題歌『Dear』も担当しており、「自分が出る映画の主題歌を歌うという夢の一つを叶えられたことに感謝です。映画を邪魔せず、寄り添えるような楽曲になったらいいと思って鼻と頭と眉間の間から抜けるような声を意識しました」とレコーディングを振り返った。


増永五左衛門役の小泉は、同じ横須賀市出身の北乃との共演に「北乃さんは僕を呼ぶときに、下から上がってくる感じのイントネーションで“小泉さあん、元気ですかあ”と言う。子供時代の横須賀にはそんな福井弁のようなイントネーションのおじいちゃんおばあちゃんがいたなと思った。福井弁は耳触りが良くて、2人のシーンも壁を感じず、すっと馴染んだ」と手応えを得ていた。


増永せの役のかたせは、福井の新鮮なおもてなしに感激。「ロケ弁をホテルに持ち帰ってレンジで温めたら、カッチコチ。よく見てみたら保冷剤と一緒にお刺身が入っていた。お刺身がお弁当に入っているなんて東京では考えられない。それだけ新鮮なお魚を食べられる場所なのかとビックリしました」。


oshorin-500-4.jpgまたメガネづくり&ものづくりに情熱をささげた職人の姿を描いている本作にちなんで、一番情熱を捧げたものや熱中したものをそれぞれが発表した。児玉監督は「模型飛行機作り」、かたせは「水泳」と返答。


一方、小泉は「俳優業」といい「熱中したり一度も飽きたことがないのがこの仕事。一定期間作品の中に生きられることが嬉しい。どんなに朝が早かろうが嫌な気持ちにならない。演じることに飽きたことがない」と天職だと実感していた。


13歳から芸能界で活躍している北乃も、小泉と同じ「俳優業」を熱中しているものに挙げて「現在進行形でずっと熱中して続いている。それ以外に熱中しているものがない」と打ち明けた。


oshorin-500-3.jpgそして“オチ”担当となった森崎は「無洗米」といい「どんなに忙しくても自炊するようになり、最近になって炊飯器を買いました。無洗米は水質保全や節水の点から考えてSDGs。時短にもなるし、是非とも無洗米をよろしくお願いいたします」とメガネ以上に無洗米をPR。


最後に主演の北乃は「諦めない姿、夢を追って努力し続ける姿がピュアに描かれている物語です。それを支える女性たち、家族愛、友情、夫婦愛が描かれています。チャレンジしようとしている人の背中を押してくれるような映画であり、福井に行きたいと思ってもらえるような映画です。素敵な映画が完成しました!」と笑顔で呼び掛けていた。
 


<ストーリー>

oshorin-pos.jpg

時は明治37年、福井県足羽郡麻生津村(現・福井市麻生津)の庄屋の長男・増永五左衛門(小泉孝太郎)と結婚したむめ(北乃きい)は、育児と家事で忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八(森崎ウィン)が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。

だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。そんな二人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。


<作品情報>

出演:北乃きい 森崎ウィン 駿河太郎 高橋愛 秋田汐梨 磯野貴理子 津田寛治 榎木孝明 東てる美 佐野史郎 かたせ梨乃 小泉孝太郎
監督:児玉宜久 原作:藤岡陽子「おしょりん」(ポプラ社)
脚本:関えり香 児玉宜久 
エンディング曲:MORISAKI WIN「Dear」(日本コロムビア)
製作総指揮:新道忠志 プロデューサー:河合広栄
ラインプロデューサー:川口浩史 
撮影:岸本正人 
美術:黒瀧きみえ 装飾:鈴村高正 衣装:田中洋子 
制作プロダクション:広栄 トロッコフィルム 
配給:KADOKAWA 製作:「おしょりん」制作委員会
©「おしょりん」制作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/oshorin/


(オフィシャル・レポートより)
 
 

月別 アーカイブ