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2023年9月アーカイブ


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【日時】9月19日(火) 舞台挨拶/19:00

【場所】伝承ホール(渋谷区桜丘町23-21渋谷区文化総合センター大和田6F)

【登壇者】倉悠貴、芋生悠、成田凌、前田弘二監督 



変わり者のトワと、変わり者の園子。二人にしか分からない世界。

二人にしか分からなくていい関係を作り出すラブストーリー。

 

『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二と脚本・高田亮が贈る〈おかしな二人の物語〉第二弾『こいびとのみつけかた』が、10月27日(金)より、新宿シネマカリテほか全国公開となります。


koibitonomitukekata-pos.jpgコンビニで働く女の人・園子に片想いをしている植木屋でトワは、毎日植木屋で働きながら、彼女がどんな人か想像している。なんとか話したいと思った彼がついに思いついたのは、木の葉をコンビニの前から自分がいる場所まで並べて、彼女を誘うことだった。二人は言葉を交わすようになり、周囲にはよく理解できない会話で仲を深めていくのだが、園子にはトワにうまく言い出せないことがあり…。


世の中に馴染めない、ちょっぴりエキセントリックな2人が繰り広げる、〈可笑しくピュア〉なラブストーリー。

世の中の〈普通〉に馴染めない、おかしな二人のおかしな会話の応酬で繰り広げる『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前⽥弘⼆×脚本・⾼⽥亮コンビの最新作。主演に『夏、至るころ』(20)、『OUT』(23)と主演作が続く倉悠貴、ヒロインに『ソワレ』(20)、『ひらいて』(21)の芋生悠を迎え、成田凌、宇野祥平らが脇を固める。また、川瀬陽太、奥野瑛太、高田里穂、松井愛莉らも名を連ねる。


映画『こいびとのみつけかた』の完成披露上映イベントが9月19日(火)、都内で開催され、主演の倉悠貴、ヒロインを務めた芋生悠、共演の成田凌、前田弘二監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。


成田さんが主演を務めた『まともじゃないのは君も一緒』に続いて、前田監督と脚本家の高田亮のコンビによる本作だが、企画の成り立ちについて、前田監督は「『まとも――』の初号試写を見て、(成田さんと)『もう1回やりたいね』と盛り上がって、ちょっとメロドラマな静かな空気で、変わり者の2人の話ができないか? というところから始まりました」と明かす。


koibitonomitukekata-550.jpg『まとも――』にも出演していた倉さんは、本作で主人公のトワを演じたが、前田監督からのオファーについて「前田さんから『どうしても撮りたい映画があるんだ。倉くんにピッタリだと思うんだよね』とおっしゃっていただいて、そんな熱量をいただけると思っていなくて、脚本を読んだら面白くて『ぜひお願いします!』と言いました」と明かし、倉さんの事務所の先輩でもある成田さんは「倉が主演と聞いて、自分もテンションが上がって、勝手に嬉しかったのを覚えています」と明かす。ヒロインの園子を演じた芋生さんは、故郷の熊本の復興チャリティイベントを通じて前田監督と面識があったことを明かし「(監督の)映画が好きだったし、前田さんも好きだったので嬉しかったです」とふり返る。


koibitonomitukekata-500-2.jpg倉さんと芋生さんは初共演となったが、倉さんは「ゆるかったですよね、雰囲気が(笑)」と述懐し、芋生さんも「2人のシーンがひたすら楽しかったです」と笑顔を見せる。成田さんも現場の様子について「監督が柔らかい方なので、現場はほっこりするし、しかも主演が倉となると、それは優しい、優しい空間だなと。ほこほこした気持ちでいました。素晴らしい空気感でした。『良いもの見ているな』という感じでした」と同意する。前田監督は、今回の俳優陣について「理想のキャスティングでした」とニッコリ。「トワと園子の話ですけど、この2人なら間違いないと思ってお願いしたら、想像以上に素敵でした」と倉さん、芋生さんが醸し出す空気感、関係性を絶賛する。


劇中、トワと園子がそれぞれ、ピアノの弾き語りを披露するシーンがあるが、実際に倉さん、芋生さんが練習を重ねて本番でも自ら演奏&歌唱し、一発OKが出たという。芋生さんは「曲が良いんですよね」と頷き、倉さんは歌詞についても「一見、シュールですけど、芯を食っていて、メッセージ性があります」と語り「グッとくるシーンになっています」と自信をのぞかせていた。

 

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改めて、本作で描かれる、“変わり者”の登場人物たちの人間模様や、メッセージについて、前田監督は「『こいびとのみつけかた』とあるように、恋の話ではあるけど、母性の話でもあるなと思ったし、つらい現実からの逃避の話でもあると思います。世の中、おかしなことばかり起きていて、つらい現実に対してとかいろんなメッセージが詰まってて『いま撮らなきゃダメだな』と思い『どうしても撮りたい』とプロデューサーに頭下げて撮りました」と語る。


成田さんは「監督も高田さんも、いろんなこと考えるなぁ…というのが率直なところです。こんなことばっかり考えて、生きているんだなと(笑)。(トワと園子は)変わり者の2人かもしれませんが、倉くんはわりと普段から変わっているので(笑)、すごくなじんでたと思います。変わり者を演じようとすると限界があると思うけど、浮かずになじんでいて素晴らしかったと思います」と大絶賛(?)。


koibitonomitukekata-500-4.jpgちなみに成田さんは、自身が間近で見た、倉さんの変わり者エピソードとして「2人で鉄板焼きを食ったんですよ。(鉄板焼きは)自分のテリトリーがあるじゃないですか? 先輩(成田さん)が一生懸命、もやしとかを作っていたんですけど、しゃべりながら、普通に(倉さんが)俺のテリトリーから食べ始めて…。これは変わってますよね? 先輩が大切に育てていたもやしを…。これは僕がなめられているのか(笑)?」と明かし、会場は笑いに包まれていた。


最後にこれから映画を観る観客を前に、前田監督は「この映画が、みなさんのガス抜き、厳しい日常の中での筆休みになってくれたら」とアピール。成田さんも「つらいことがあっても、毎日は進んでいくわけで、変わっていても、変わってなくても、毎日、同じ時間があるんだなと思います。単純に、いま思っているのは、みなさん、いまからこの映画を観られるのが羨ましいなと。素敵な映画ができましたんで、ぜひ楽しんでください」と呼びかける。


koibitonomitukekata-500-1.jpg芋生さんは「夫婦とはこうあるべきとか、友達や恋人はこうあるべきとか、そういう形にとらわれず、生きづらさを感じている人たちが、自由にいろんな形を変えて、人と関わることができたらいいなと思いますし、その当事者を取り巻く周りの人たちの目線がもっと温かくなってくれたら良いなと思っています。そういうことが感じられる映画になっていると思います」と力強く語る。


そして、倉さんは「僕にとって、この映画は宝物のような映画になりました。自信をもって素敵な作品と言えます! 誰と観ても、どんな年齢、性別の人とでも楽しめる映画です。観終わった後、温かい気持ちで帰れることを望んでいます」と語り、会場は再び温かい拍手に包まれた。
 


◆監督:前田弘二 脚本:高田亮  音楽:モリコネン
◆出演:悠貴 芋生悠 成田凌 宇野祥平 川瀬陽太 奥野瑛太 高田里穂 松井愛莉
◆2023年/日本/99分/5.1ch/スタンダード 
◆©JOKER FILMS INC. 
◆公式サイト:http://koimitsu.com
◆制作プロダクション:ジョーカーフィルムズ、ポトフ 
◆企画・製作・配給:ジョーカーフィルムズ

2023年10月27日(金)~新宿シネマカリテ、シネ・リーブル梅田、アップリンク京都、出町座、シネ・リーブル神戸 ほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

 
 
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 『クリスマス・ストーリー』(2008)、『あの頃エッフェル塔の下で』(2016)など監督作が高い評価を得ているフランスのアルノー・デプレシャン監督最新作『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』が、シネ・リーブル梅田、京都シネマで絶賛公開中。シネ・リーブル神戸でも9月22日から上映される。
 舞台女優の姉、アリスを演じるのは、デフレシャン監督初期代表作『そして僕は恋をする』にも出演のフランスを代表する女優、マリオン・コティヤール。詩人の弟、ルイを演じるのは、ジャック・ドワイヨン、エリック・ロメールからフランソワ・オゾン、グザヴィエ・ドラン、ミア・ハンセン=ラヴら名監督からのオファーが絶えず、『クリスマス・ストーリー』にも出演のメルヴィル・プポー。このふたりが演じる姉弟の葛藤ぶりやぶつかり合い、事故に遭い命が危ぶまれる両親たちが若い頃二人にもたらした影響など、他人事とは思えない、デプレシャン流家族物語だ。
 9月18日(月・祝)、シネ・リーブル梅田で、上映後に行われたアルノー・デプレシャン監督ティーチインの模様をご紹介したい。(司会は配給ムヴィオラ代表の武井みゆきさん、通訳はアンスティチュ・フランセ日本映画主任の坂本安美さん)
 

 

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■メルヴィル・プポーとマリオン・コティヤールのキャスティング秘話

本編後にルイ役のメルヴィル・プポーより、日本滞在時に、新宿ゴールデン街のバー、ラ・ジュテでデプレシャン監督と語り合ったことが本作に繋がったと思い出深く語った動画メッセージが上映されたティーチイン。その後登壇したアルノー・デプレシャン監督は来日経験は何度かあるものの、初めて大阪を訪れることができたことを喜び、「今まで東京に閉じ込められていたが、はじめて解き放たれた」と観客に向けて、ユーモアを交えながらご挨拶された。
 
 本作はなんといってもメルヴィル・プポーとマリオン・コティヤールのキャスティングが魅力だが、デプレシャン監督は「メルヴィルは、エリック・ロメールの代表作『夏物語』
で完璧な美青年だったが、年月と共に人間的にも深みが増し、今回は幼い息子を亡くすという役を演じてもらった。ルイはたくさんの弱点を持つ人間で、アル中だし、暴力的で粗野だけれど、全ての弱点が彼を魅了的にしている。ルイを演じるにあたっては、ジャック・ニコルソンの『ファイブ・イージー・ピーセス』を参考にしたそうだ」とメルヴィル起用の狙いを解説。
 
さらにマリオン・コティヤールについては、「アリスは、暗い感情を抱く女性だが、映画で彼女をジャッジするのではなく、解放したいと思った。そういう感情を演じられるフランスの女優を探し、マリオンに脚本を読んでもらったら、『彼女に何が起こったの?』と聞かれたので、『それはこの映画の中で君が探求することだ』と。マリオンはどんな役でも、その役を享受する力を持っているし、信じがたいほど複雑な人間をすごくシンプルに演じることができる女優です」と複雑な内面を持つアリス役オファーの裏側を明かした。
 
 
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■映画の力で故郷、ルーベを再発見

 
 観客とのQ&Aでは、まずデプレシャン監督の出身地であり、本作の舞台にもなっているルーベはどんな意味がある場所なのかという質問が寄せられた。デプレシャン監督いわく、フランス北部のルーベは、もっとも貧しく、朽ちて、荒れた暮らしをしている人が多かったという。若い頃にパリへ出たときは、パリジャンになろうとしてルーベの訛りを捨てようとした時期もあったという。監督デビュー作の『二十歳の死』で自然とその地に戻ったデプレシャン監督。そこには映画の力があったのだそうだ。
「見捨てられたような朽ちている場所でも、魔法のように輝く場所にできる。『クリスマス・ストーリー』では、雪が降り、街が輝いたし、本作でルイが空を飛ぶシーンがあるが、空からルーベを眺めることで、私自身もこの場所を再発見できたのです」
 
 
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■詩人のルイは影のような存在だが、どこかで姉に挑戦を挑んでいる

 
 詩人の観客から、アリスに向けてルイが彼女に宛てた手紙をポエトリーリーディングのように読むシーンもあるが、詩人をどんな存在として描いているのかという質問も寄せられた。デプレシャン監督は「アリスは著名な女優だが、詩人は秘められた、影のような存在。ルイも詩人の生活を続けるため、教師をしながら田舎に住んでいる。最初にルイが姉、アリスへの手紙をカメラ目線で読むシーンがあるが、あのシーンを作るのがとても大事で、どこか姉をからかい、恋い焦がれている、もしくは挑戦を挑んでいるようでもあるメルヴィンの演技は素晴らしかった」とその存在の意味を説明。ちなみに、ルイが最後に学校で生徒たちに読んで聞かせる詩は、監督の友人でもある詩人、ピーター・ギズィのもので、評価はされているものの、彼は他の詩人同様目立つ存在ではないが、ある日、有名画家のジャスパー・ジョーンズから突然、詩に対するお礼として絵が送られてきたという、突然評価されたルイの境遇と重なるエピソードも披露した。
 
 映画のタイトルが示す通り、憎しみ合う姉弟の物語だが、「どうしてあそこまで確執を持つ設定にしたのか」という質問にはデプレシャン監督が、ふたりの関係を表すシーンを示しながら説明。「アリスが楽屋で、自傷行為を行い『弟が(著書で)わたしの名前を盗んだ』と叫ぶシーンがあるが、アリスとルイは強烈な競争関係であるし、あまりにも愛し合っているからこそ憎み合うのか、親を取り合う子どものような姉弟関係と言える。ふたりは大人のふりをしているけれど、不幸な子どものようであり、逆に最後はようやくふたりとも大人になったから、子どものような気持ちになれたのでは」。さらに映画監督には2種類あり、ロベール・ブレッソンのように自分の映画しか興味がない人と、自分のように映画における影響を隠すことなく見せる人がいるとし、「映画は人間をより良いものにすると信じています。舞台に上りたがらない女優を描くとなれば、ジョン・カサヴェテスの『オープニング・ナイト』を想起しないではいられないでしょう。また、ルイが空を飛ぶシーンは、メルヴィルからシャガールのように飛ぶのかと聞かれたので、『マトリックス』のようにと伝えたんです」
 
 
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 家族だからこそ、自分の奥底にある感情をかき乱されてしまう。そんな愛と憎しみの間で苦しんでいるきょうだいは、決してアリスとルイだけではないだろう。両親の事故が、長年会うことも口を聞くこともなかったふたりを引き寄せていく、凝縮された家族の物語。お互いに気持ちがボロボロになり、人間臭さを滲ませるふたりだが、デプレシャン監督は決してそんなふたりを見捨てない優しさがあった。
(江口由美)
 
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<作品情報>
『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』“FRERE ET SOEUR”
(2022年 フランス 110分)
監督・脚本:アルノー・デプレシャン  脚本:ジュリー・ペール
出演:マリオン・コティヤール、メルヴィル・プポー、ゴルシフテ・ファラハニ、パトリック・ティムシット、バンジャマン・シクスー
公開中:シネ・リーブル梅田、京都シネマ、9/22(金)〜シネ・リーブル神戸にて
(C) 2022 Why Not Productions - Arte France Cinema
 
<特集上映>映画批評月間 フランス映画の現在をめぐってvol.5 アルノー・デプレシャンとともに
アルノー・デプレシャン レトロスペクティブ
10/27(金)〜出町座
10/28(土)〜シネ・ヌーヴォ
 
 

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(左から、山田孝之、桃果、石橋義正監督、武田玲奈、アオイヤマダ)
 

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日時:2023年9月16日(土)16:20~
場所:るり渓高原
  (るり渓温泉 ポテポテ広場=京都府南丹市園部町大河内広谷 1-14)

ゲスト:石橋義正監督、山田孝之、アオイヤマダ、武田玲奈、桃果


 



石橋義正監督10年ぶりの最新作『唄う六人の女』のロケ地となった京都府南丹市にて、9月16日にONE NANTAN CINEMA FESTAが開催され、同作の世界初上映を前に、石橋義正監督、出演の山田孝之さん、武田玲奈さん、アオイヤマダさん、桃果さんが登壇し、スペシャルトークを開催した。


★自然とどう生きていくかがテーマ(石橋監督)

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(南丹市の西村良平市長から特産物詰め合わせの贈呈を受ける石橋義正監督(左))


京都出身で、現在も京都市立芸術大学で教鞭をとっている石橋監督は、南丹市美山町の芦生原生林で撮影、映画を撮ることになったきっかけについて、「自ら作りたいと思った作品をできるだけたくさんの人に見て伝えるには映像というメディアがふさわしいと思い、オリジナル脚本の映画を作りました。京都はものづくりに携わる人たちがすごく多いので、クリエイティブなことに対することへの理解が高い。(保護されている場所だが)原生林で撮影したいとお願いし、特別に許可を取りました」と明かした。


utau6-9.16bu-di-2.JPG原生林での撮影や南丹市の自然の中で、今回挑んだテーマは「自然」。そのテーマについて聞かれると、「自然とどう生きていくかがテーマで、ずっと悩んでいました。人間とは何のために生まれてきたのか。今も答えを探している最中で、その気持ちをこの映画にぶつけました。人間は自然のサークルからはみ出し、生きていくと自然破壊をしてしまうが、なぜこういうことになるのに生まれてきたのか。その理由は共生進化で、時間はかかるかもしれないが、前向きにみんなで考えていくべきではないかと思ったんです」と語った石橋監督。


12年前の前作『ミロクローゼ』で、一人三役の難役をフルパワーで演じた山田に対し、絶大な信頼を寄せていたそうで「ファンタジックな映画でリアリティーを持たせるために山田さんに演じてもらいたかった。見事に演技もアクションも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」と本作での演技を絶賛した。


utau6-9.16bu.yamada-2.jpg自分の感覚と全く違う役に「撮影に入るまですごく憂鬱だった」(山田)

一方、映画の企画段階からオファーを受け、撮影後もプロモーション企画などに尽力している山田は「脚本を読んだとき、面白いし、伝えなければいけないメッセージが深いと思いました。撮影に入るまですごく憂鬱で、今回は、この人(宇和島)にはなりたくないという気持ちがすごくあった。自分の感覚と全く違い、自然の中で感謝するという気持ちを全部捨てて、憎たらしいという気持ちに持っていくのがしんどかったが、そこを全力でやらなければ(作品のメッセージが)伝わらない。いざ撮影に入ったら、ちゃんと仕事をしたと思います」と本作の鍵となる役を演じたときの葛藤を表現した。


utau6-9.16bu.takeda-3.jpg■  自然の中で撮影できるのが楽しみだった(武田)

 いろんなことを考えずに見つめる演技(桃果)

 石橋監督の作品出演を自ら熱望(アオイヤマダ)

石橋監督が「6人それぞれの個性が必要なので、お客さまにこの人のことが頭から離れないという魅力を出していただける人にオファーした」と語った、唄う女たちを演じた3人は、

「自然のあるところに育ったので、自然の中で撮影できるのが楽しみでした。どんな感じの役になるのか掴みきれなかったけれど、不安ながらもワクワクしながら撮影に臨みました」(武田)
 

 

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「セリフがない役ははじめて。どんな風にできあがるのかワクワクしました。撮影では、セリフがないことを忘れるぐらい綺麗に撮っていただきました。純粋で無垢で少女のような役だったので、その場で起きたこと、興味を感じ取り、いろんなことを考えずに見つめることを心がけました」(桃果)
 

 

 

 

 


 

 

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石橋義正監督の作品が大好きで、新作を作るときき、ぜひ出演したいと思いました。鮎が美味しかったので、夫にお土産で鮎の佃煮を買って帰りました。今日はそれを入れたお弁当をプリントしたワンピースを着てきました」(アオイヤマダ)

 

とそれぞれの撮影時のエピソードを披露。

 


芦生の森の風景は今でも心の中に(竹野内)

豊かな南丹市の自然の中での撮影は、登壇したみなさんにとって宝のような時間になったようで、石橋監督は「早く撮影が終わると、ゆっくりと美山の景色を日頃飲まない日本酒を飲みながら、ゆっくり考えることができたのは、とても貴重な時間でした」と語れば、山田も「宿の横に川があって、日中鮎を獲っているので食べさせてもらうと、本当に美味しかった。都会の方で食べるのとは味が違う」と絶賛。アオイヤマダは竹野内豊が撮影中に人生で初めて頭皮が動いたと話していたことを披露しながら、自然の中にいることの効果を語り、笑いを誘う一幕もあった。そんな竹野内からもサプライズで動画メッセージが到着。「森での撮影を、毎日穏やかに取り組むことができました。子供の頃は自然の中で遊んでいたので、芦生の森の風景は今でも心の中に残っています」と撮影時の思い出と芦生の森への思いを明かした。

utau6-sub1-takenouchi-500-1.jpg最後に、

「思いやりを感じる作品です。自然と人間をわけるのではなく、何に対しても思いやりを持てばコミュニケーションを取り続けられると思います」(アオイヤマダ)

「全身でこの映画を自然とともに感じていただけたら嬉しいです」(武田)

「自然があるからこそ人がいると思っているので、そういう大切さを改めて感じ取っていただければ」(桃果)

「スタッフ、キャストももう一度再認識しなければという気持ちで作ったので、まずは見ていただきたいという気持ちがあります。こういう映画があると伝えていただきたい。そこから人間たちはそれぞれの役割を考えていくのではないか。そういうきっかけになればと思います」(山田)

「世界初の上映会を、素直に楽しんで、最後までゆっくりと観ていただければと思います」(石橋監督)

と、心地よい風や、虫の音が聞こえる自然の中での世界初上映に向け、観客にメッセージを送った。


撮影した自然の中で、世界初上映を行う新しい形の映画の楽しみ方は、映画の新しい可能性をも感じさせる。わたしたちは自然の中でより感性が豊かになれることにも気づかせてくれる。それだけにこの自然をなくさないためにはどうすれば良いのかを静かに問う石橋監督の最新作。サスペンスやアクション、そして唄う六人の女たちの幻想的な美しさや身体表現にも注目したい。
 


utau6-9.16bu-hajime-2.JPG舞台挨拶も終わろうかという時に突然、「山田さんのSP」と名乗る男が登場! SPというより、むしろ怪しさ全開の男の正体は……YouTuberのはじめしゃちょー”!!!

「今夜は山田さんを無事に家まで送り届けます!」とミッションを口にすると「いやいや、今日は家に帰んないし…」と山田。お二人とも普段から仲良しとのことで、こんな山奥まで応援に来てくれたのでした。


<作品紹介>

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『唄う六人の女』

(2023年 日本 112分)
監督・脚本:石橋義正
出演:竹野内豊、山田孝之、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈
制作協力:and pictures
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ
(C) 2023「唄う六人の女」製作委員会
公式サイト:https://www.six-singing-women.jp/

2023年10月27日(金)~全国のTOHOシネマズ系、大阪ステーションシティシネマ、京都シネマ OSシネマズ神戸ハーバーランド  他全国ロードショー


(江口 由美)

 
 
 

TMNT-0916_ライブペインティング完成写真.jpgアメリカでキャラクターが誕生してから 38 年。ポップカルチャーアイコンとして、映画・アニメ・ゲーム・アパレルなどを通じ幅広い世代から支持を集める大人気シリーズ『ミュータント・タートルズ』より、“世界中で最も愛されるカメ”たち4人が、アメリカンコミックタッチの躍動感あふれる新たなビジュアルで登場する劇場アニメ映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』が、9 月 22 日(金)に全国公開!


日本に先駆けて 8 月 2 日(水)に公開をむかえたアメリカでは、公開 5 日間でのオープニング興行収入 4310 万ドル(約 61 億円)を記録する大ヒットスタートを切り、さらに米最大の映画レビューサイト「RottenTomatoes」で批評家スコアが 97%(8 月 30 日時点)、「Cinemascore」も「A」を獲得し、大絶賛で染まる“カメ祭り”状態です!!


TMNT_アメ村キャンペーン告知.jpgそんな盛り上がりを見せるなか、関西では本作と親和性の高い、若者が集まるカルチャーの中心地、心斎橋アメリカ村とタッグを組み、映画公開の認知拡大とアメ村の活性化を目的としたストリートアート展開を実施 9 月 16 日(土)に関西のグラフィティアーティストの“CASPER”を迎え、本作の告知アートをライブペインティングで披露しました!


まだまだ夏の暑さが続くなか、12 時頃イベントが開始。BIGSTEP 前に現れた巨大な台形ボードに CASPER がスプレーを吹き付け、見る見るうちにタートルズに色や表情が加わり、まるで命が吹き込まれていくよう!その間 BIGSTEP の大階段前ではレオナルド、ドナテロによるグリーティングを行いました!アメ村のキッズたちから、そしてなんと県外から駆け付けてくれたタートルズファンの方まで!たくさんの方にタートルズとのグリーティングを楽しんでいただき、タートルズもアメ村の人気者になれてご満悦の様子でした!


やがてイベントの終わりが近づく頃、ライブペインティングの方では仕上げに入り、ハイライトや陰影をつけて、トータル約 5 時間かけて 17 時頃にポップでかわいらしい、遊び心溢れる新生タートルズたちが誕生しました!本アートはイベント終了後に VANCY(古着屋)の 2F 壁面に移設しておりますので、いつでもご覧いただけます!


またその他アート箇所も完成しておりますので、ついに ミュータント(突然変異)化!した“カメ村”に是非お越しください!


【CASPER】

1977 年大阪生まれ。オリジナルレタリングや、キュートでポップな人気キャラクターを得意に描くストリートシーンを中心に絶大な人気を集めるグラフィックアーティスト。最近では心斎橋 OPA ショーウィンドウ内でのアートを展開や、南海本線「新今宮駅」高架下の巨大壁画制作企画に携わる。

▸公式 Instagram: https://www.instagram.com/killingtimer2021/
 


そのほかのミュータント展開も実施中!

 

■シャッターや壁面を活用したストリートアート展開

上記イベントで描いた絵を除き、アメ村内で計 3 か所でもアート展開を実施中です!

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【展開場所】
①「ステージ9EAST ビル」シャッター
②「ザ・イカが」 シャッター
③BIGSTEP 地下 2 階 「スポタカパーク」内 壁面&柱面

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■グリーンの商品を買って、オリジナルステッカーをゲットしよう!キャンペーン

下記の 3 店舗にて指定商品を購入でステッカーが貰えます。

・STREAMER COFFEE COMPANY ▶Military Latte(抹茶ラテ)or 抹茶レモネード

・CRITTERS PIZZA ▶ピザご注文時にハラペーニョトッピング追加

・BPC ▶ピスタチオドーナツ or 抹茶ドーナツ
    (※9/2(土)~ステッカーがなくなり次第配布終了)

■ X(旧 Twitter)プレゼントキャンペーン

アメ村内でみつけたタートルズの写真を撮って X(旧 Twitter)で投稿すると抽選で選ばれた方にオリジナルグッズをプレゼントします。※詳細は添付告知ビジュアル参照。
 


『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』

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【あらすじ】

子供のころより’危険な存在’である人間から隠れて暮らしてきたタートルズたち。'普通のティーンエイジャー'として彼らが住むニューヨークのみんなに愛され受け入れられたいーその願いを叶えるため、新たな友人エイプリルの助けを得つつ謎の犯罪組織との戦いに繰り出す。そんな彼らの前に現れたのはミュータント化した敵の大群だった・・・。


TMNT-pos.jpg■監督:ジェフ・ロウ(『ミッチェル家とマシンの反乱』)
■製作:セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ、ジェームズ・ウィーバー(『ネイバーズ』)
■日本公開:9 月 22 日 ■全米公開:8 月 2 日
■日本語吹替版キャスト:宮世琉弥、齊藤京子(日向坂 46) and 佐藤二朗 | 土屋神葉、戸谷菊之介、榊原優希、堀内賢雄、朴璐美、草尾毅、木内秀信、落合弘治、中村悠一、竹内順子、沢城みゆき、梶裕貴、長谷川カオナシ(クリープハイプ)他
■原題:Teenage Mutant Ninja Turtles: Mutant Mayhem
■配給:東和ピクチャーズ
■コピーライト:© 2023 PARAMOUNT PICTURES.TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES IS A TRADEMARK OF VIACOM INTERNATIONAL INC.
■公式サイト:https://www.turtles-movie.jp/
■Twitter:https://twitter.com/turtles_jp
■Instagram:instagram.com/paramount_japan/
■公式 Youtube:/ParamountJapan
■公式 TikTok:@paramountjapan #映画タートルズ #ミュータントパニック #ミューパニ


(オフィシャル・レポートより)

 
 

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