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阿部サダヲ、オリジナルキャラで池井戸潤作品に初挑戦!『シャイロックの子供たち』舞台挨拶付き試写会 @大阪ステーションシティシネマ

 


■日時:1月13日 (金) 18:00~18:30

■会場:大阪ステーションシティシネマ SC②
(大阪市北区梅田3丁目1番3号ノースゲートビル11F)

■登壇者:阿部サダヲ 上戸彩 本木克英(敬称略)


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「金か、魂か」――

悪魔に魂を売り渡して外道を歩くか、悔悟の憂いなく王道を歩くか?

 

豪華なキャストの競演に、メガバンクの小さな支店で起きた巨額融資の焦付きを末端の社員が真相究明していく面白さ、詐欺のカラクリからリベンジに至るまで、ハラハラドキドキしながら楽しめる痛快作『シャイロックの子供たち』が2月17日(金)から全国公開される。


shylock-pos-240-1.JPG池井戸潤の小説『シャイロックの子供たち』(文春文庫)は、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と原作者自身が明言。原点にして最高峰とも言え、池井戸潤のファンには堪らない原作の映画化だが、小説と展開が異なり、独自のキャラクター西木(阿部サダヲ)や沢崎(柄本明)が登場する完全オリジナルストーリーとなっている。


「ちょっと拝借しても返せばいい」と軽い気持ちで横領したことや、大金を目の前にして「魔が差す」こともあるだろう。だが、その前に踏み止まれるかどうかでその後の人生が一変する。身近な存在の小さな銀行支店を舞台に、キャリアを利用した顧客との癒着や、人生を大きく狂わせるお金の誘惑など、お金のために悪魔に魂を売り渡すのか、否か――まさにシェイクスピアの『ベニスの商人』に登場するシャイロックに象徴される究極の選択を、観る側の良心をも問い質していく普遍的アプローチで迫る痛快エンタテイメント作品である。


この度2月17日(金)の全国公開を前に 阿部サダヲ・上戸彩・本木克英監督登壇の舞台挨拶付き試写会が大阪ステーションシティシネマで開催された。大阪では1回限りの試写会となり、12倍の倍率で選ばれた幸運な250名の観客を前に、作品への想いや撮影時の裏話などをたっぷりと語ってくれた。また、「金か、魂か。」という本作のキャッチコピーに因んで、大阪ならではの《大阪どっちやねん?クイズ》にも挑戦!ゲストのキャラがさらけ出される思わぬ回答に場内も大盛り上がり!
 


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〈以下は、舞台挨拶の全容です〉

――最初のご挨拶。

阿部:雨の中お越し下さいましてありがとうございます。大阪はいつも暖かい声援を…あっ出しちゃいけないんだ?もう出してもいいのにね~(スタッフに目を遣り)ダメ?

上戸:7年ぶりの大阪になるみたいですが(自分では覚えてない!?)、大阪の方はいつもなら気さくに話し掛けて下さるのですが、ちょっと寂しいですね~今日は最後までお楽しみ下さいね。

本木監督:今日お越しの皆さんは大変な倍率を運良く引き当ててお越し頂いていると聞いております。その運をどうかこの映画の大ヒットにあてて頂きたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。


MC:250人のお客様にお出で頂いておりますが、実は3000人の応募がありました。皆さん、めちゃめちゃラッキー!!!(拍手!)しかも、大阪での試写会は1回だけで、後は公開を待つしかないんですよ。皆さん宣伝隊としてご活躍頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。


MC:阿部さんと上戸さんは初共演ということですが、阿部さんからご覧になった上戸さんは如何でしたか?

 

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阿部:元々素敵な方じゃないですか、見て“#$%&‘るように…(ろれつ回らず)

上戸:カミカミじゃないですか~?アベサダヲも言えてませんでしたよ!(笑)

阿部:お綺麗だし、こうして素敵なフォローもしてくれるし、優しいね~(バツわるそうに)。実はそういうシーンもあるんですよ。

上戸:そうなんですね、阿部さんが甘噛みしてはごまかしてるシーンもいくつかあるので是非見つけて下さい。(笑)

阿部:あるでしょう?誰だって!世の中のサラリーマン全員が滑舌いい訳じゃないですから――(笑)。


MC:上戸さんからご覧になった阿部さんは?

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上戸:阿部さんが色んな役を演じて来られたのを拝見してきましたので、阿部さんが主役と聞いて「是非出演したい!」と嬉しくて、やっと共演できると楽しみでなりませんでした。現場でもブラックジョークを交えつつ盛り上げて下さり、とても楽しく演じることができました。大好きな役者さんです!

阿部:そう言って頂けて僕も嬉しいです。

上戸:こうして久しぶりにキャンペーンでお会いできてとても嬉しくて、いつLINEを交換してくれるかな…と?

MC:上戸さんがそう仰ってますが…?

阿部:上戸さんは岡村隆史さんと仲良くてよく食事に行ってるという話を聞いて、ちょっとモエました。僕と岡村さんは同じ歳なので、ちょっとライバル心を燃やしてしまいました(笑)。

MC:そういったお話は控室でして頂いて、そろそろ映画のお話に戻ろうかと…(笑)

こんな素敵なお二人ですが、本木監督からご覧になって如何でしたか?

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本木監督:二人には何も言うことはなかったです。1年3か月前もマスクにフェイスシールドをしていて、本番の時だけ外してもらっていたので、「あっ阿部サダヲだ!上戸彩だ!」と舞い上がったまんま撮影が終わっちゃったんです。二人に何も言う暇なかったです(笑)。

阿部:舞い上がってたんですか?

本木監督:はい!

上戸:何も言われないんで、「大丈夫かな?」と思いながら演じてました。

阿部:いろんな表情が出てきますので、ご堪能頂きたいです。


MC:池井戸潤原作ですが、意外にも阿部さんは池井戸作品への出演は初めてなんですってね?

 

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阿部:はい、初めての出演ですが、実は小説を読んだのも始めてでした(笑)。『半沢直樹』などTVドラマは観ていたんですが、「熱い!」というイメージだったので、僕に声は掛からないだろうと勝手に思ってたので、お話頂いた時にはびっくりして、慌てて小説を読んだ次第です。しかも、原作では僕の役はあまり登場しなくて、途中でいなくなるんですよ~。ですから、原作を読んでおられる方はびっくりしないで下さいね。

MC:主役ですからね!

上戸:初のオリジナルストーリーらしいんです。いくつもの脚本が出来てきて、阿部さんの西木という役は最初原作寄りだと途中で居なくなっちゃうんですが、最終稿でいきなり出番が増えて、西木(阿部サダヲ)と私と玉ちゃん(玉森裕太)の3人で事件を解決していくという物語になっていて、びっくり!でも、阿部さんとのシーンがいっぱいあって嬉しかったです!


MC:上戸さんは池井戸作品をどう思っていらっしゃるんですか?

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上戸:「熱い!」気付いたら自分も没頭して、一緒に「倍返しだ!」と思えちゃう感じです。今回の役は、追い込まれたり同僚に目を付けられたりするんですが、終わりの頃には、「自分だったらどうするんだろう?魂をとるか、お金に揺れないかな?」と色々考えちゃいました。


MC:本木監督は、完全なオリジナル脚本になっていますが、原作やドラマがあるのでかなりプレッシャーだったのでは?

本木監督:あまりにも多くの脚本ができてしまったがために、これが果たして本当に面白いんだろうかという気持ちになりました。現場でもそれを引き摺りながら、手探りで、皆さんのお芝居と共に何とか面白いものになるようにと努めました。池井戸さん自身が相当入れこまれた原作の脚本作りでしたので、それなりに面白いものになって皆様にお届けできるかなと思っております。


MC:沢山の出演者の方が登場して、観ている側も思わず興奮してしまいましたが、柄本明さんや橋爪功さんなどのベテランの方との共演は如何でしたか?

阿部:緊張感はありました。二人とも凄い演技をされて、「お芝居ってこんなに面白いんだ!」と改めて感じることも多くて、とてもいい勉強になりました。「こんな時そういう顔をするんだ~」とか、柄本さんも原作にはないキャラクターなんですけど、「そうきたか~」とかホントいい勉強になりました。お二人ともセリフにはないところで闘ってるな、という感じがしました。

MC:「セリフではないところで闘ってる」って、どういうことなんでしょうか?

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阿部:柄本明、橋爪功、とそのバックにある劇団「東京乾電池」!「円企画」!といった劇団同士が闘ってるみたいな、看板が闘ってるみたいな感じです。「うん?大人計画?」みたいな目で見られたり、そういう感じのイメージもあって、「一世風靡セピア?」とかいろんな人がいて、「この人銀行の偉い人演じてるけど、ジョニーって呼ばれてるんだ~」って、柳葉さんのことですけど(笑)そういうのが面白くて、やっててとっても楽しかったです。


MC:上戸さんご自身はベテラン勢の方々との共演は如何でしたか?

上戸:『半沢直樹』もそうなんですが、男性陣のバチバチのシーンには一切かかわってないんです。今回は阿部さんと柄本さんにちょっとかかわった位で、柄本さんは呼吸でお芝居をするというか、絶対に同じ芝居をされないです。間合いも毎回違うところでされるので、ワクワクドキドキさせられるお芝居を目の前で拝見できて嬉しかったです。


MC:木本監督ご自身も楽しんでおられたのですか?

本木監督:はい、楽しかったですよ。皆さん、それぞれ違うお芝居をされますしね。柄本さんに関しては「やり過ぎじゃないか?」という心配は常にあったんですが、結果見たら「ああ、これで良かったんだ」と思いました。

MC:今回はベテランの方から新しい方まで、全部にそれぞれの見所があって、またそれぞれに裏があって、本当に面白い作品になっておりますので、このあとご覧になるのを楽しみにして頂きたいと思います。
 



MC:さあ、今日はせっかく大阪に来て頂いておりますので、大阪に因んだゲームをして頂こうと思います。映画のテーマにもなっております「金か魂か」の究極の選択に因んで、≪大阪どっちやねんクイズ≫!

MC:第一問:大阪の観光名所といえば、「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」か、「通天閣」か、どっち?

阿部:ユニバーサルスタジオ・ジャパン!随分長いこと行ってませんが、最近凄いことになってませんか?僕が行った頃は、E.Tが「ありがとう~」って名前呼んでくれるだけ嬉しかったんですが。

上戸:私もUSJですね。ゾンビのシーズンやスパイダーマンなどで遊んでました。

本木監督:通天閣です!京都で時代劇を撮ってた頃によく大阪に遊びに来てまして、通天閣あたりでよく飲んでました。通天閣頑張れ!って気持ちを込めて応援したいと思います。

MC:この映画がヒットしたら、是非続編は「通天閣支店」を舞台に撮って頂きたいと思いますが?

本木監督:「USJ支店」というよりリアリティがあって面白そうですね(笑)


MC:第二問:大阪人の口癖は、「知らんけど」か「行けたら行くわ」のどっち?

阿部:「知らんけど」。

上戸:「行けたら行くわ」。関西出身のスタッフさんが多いのですが、「にぎやかし」というか「その気にさせて行かんのかい!?」という感じでガックリすることもありますからね。

本木監督:「知らんけど」。


MC:第三問:もし漫才師になるとしたら、「ボケ」か「ツッコミ」のどっち?

阿部:「ボケ」。

上戸:「ツッコミ」。

本木監督:「ボケ」。上戸さんみたいに上手くツッコめないんですよ。

阿部:僕はツッコまれたい方なんで。何でもツッコまれたい!(笑)。

上戸:ボケの方が覚えなきゃいけないセリフが多そうだな、という理由です。


――最後のご挨拶。

阿部:まだ公開まで1か月あるのですが、観られた方の感想をお聴きすると、「笑えるし、泣ける」という感想を頂いています。池井戸潤さんの作品だと「熱い!」というイメージがあるのですが、手に汗握りながらワクワクしながら観られた方も多くいらしたようです。お客様のお気持ちを盛り上げて元気になって帰って頂けるのかなと思っております。今朝浜村淳さんの番組に出させて頂いたのですが、今日はまだ1月13日なのに、「今年一番の映画だ!」と言われました(笑)。その1番をずっと継続できるよう、よろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
 


【STORY】
shylock-pos-240-3.jpg  ベテランのお客様係の西木(阿部サダヲ)が務める東京第一銀行の小さな支店では、今日も新規融資顧客の獲得に厳しいハッパが掛けられていた。そんな中、赴任間もない滝野(佐藤隆太)が好成績を上げ、支店長・九条(柳葉敏郎)や超パワハラ上司の副支店長・古川(杉本哲太)からも期待されていた。その滝野に前任支店からの顧客・石本(橋爪功)から10億という巨額の融資依頼が来る。支店長自ら出向いて契約に至るが、しばらくして支店内で100万円紛失事件が起こる。西木は窓口業務の愛理(上戸彩)やお客様係の田端(玉森裕太)とともに事件の真相を探っていくと、なんと巨額融資が不良債権になるというとんでもない事態に…。本店の検査部次長の黒田(佐々木蔵之介)による査察が入るが、果たしてメガバンクの支店で起きたこの大事件の顛末とは?


■原作:池井戸潤『シャイロックの子供たち』(文春文庫)
■監督:本木克英  ■脚本:ツバキミチオ 
■音楽:安川午朗 
■主題歌:エレファントカシマシ「yes. I. do」(ユニバーサルシグマ)
■主演:阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介 ほか
■製作:映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
■配給:松竹
■公式サイト: movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/ 
■公式Twitter :
@shylock_film
© 2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会 

2023年2月17日(金)~全国公開!


(河田 真喜子)

 

 

 

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