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アニメーション発展の礎を築いた『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』12月9日より阪急うめだ本店で開催

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アニメーションファンと作り手の架け橋となり、高畑勲、宮崎駿をはじめとするアニメーション作家たちの発掘、紹介を通して、アニメーションファンの裾野を広げ、スタジオジブリ設立にもつながった日本初の商業アニメ専門誌「アニメージュ」。鈴木敏夫プロデューサーが在籍していた同誌の12年間の歩みと、70年代後半から80年代にかけてのアニメブーム期の歴史や、スタジオジブリの原点を解き明かす巡回展『「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった』が、12月9日より阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー、うめだホールにて開催中だ。
 
 
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東京からスタートした同展示は、緊急事態宣言発令により期間半ばにして終了を余儀なくされたが、その後石巻を経て、大阪ではさらに関西限定の『じゃりんこチエ』コーナーを加えるなど、パワーアップした巡回展となる。
 
 
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オープニング前のプレス内覧会では、ナウシカ役の声優、島本須美さんと、同展覧会企画に深く関わった、三鷹の森ジブリ美術館シニアアドバイザーの高橋望さんが来場。
「アニメージュ(1978年創刊)には、今のアニメーションにつながる原点があり、今こそ見て欲しい」と高橋さん。創刊当初は富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』が大ブームを迎えており、「ガンダムがあることで、アニメファンがいることが作り手にも実感できたし、ガンダムとアニメージュの出会いがなければ、『風の谷のナウシカ』は生まれなかった」と、ガンダムによるアニメブームで、ファンと作り手を結ぶ役割を果たしたアニメージュの功績を語った。展示では『機動戦士ガンダム』の名シーンを立体で表現したジオラマをはじめとしたガンダムコーナーがある他、『機動戦士ガンダム』や『風の谷のナウシカ』の美術を務めた中村光毅さんの原画も展示し、スタッフたちの多面的な仕事ぶりにも光を当てている。鈴木プロデューサーと久しぶりに対談した富野監督のサイン入り『風の谷のナウシカ』ポスターが展示されているのも貴重だ。
 
 
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初の主演を務めた『風の谷のナウシカ』は声優の原点に立ち戻らせてくれる作品だという島本さんは「世界中の人が(腐海のように)マスクなしでは生きられない時代だが、マスクなしで生きられる時代を本気で祈っている」とし、ナウシカコーナーにある腐海の衣装や、段ボールの王蟲は特にお気に入りだという。また島本さんが欲しくなったと興奮した貴重なセル画も展示。島本さんは音声ガイドも担当しており、ガイドを聞きながら、アニメージュとジブリの世界観をぜひ堪能してほしいとアピールした。
 
 
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さらに高橋さんは、ナウシカの抱えたテーマは今だからこそ活きるとその普遍性に言及。「ナウシカは虫も人間も共に大事だと思っている。あらゆる生物を愛さなくてはいけないと。まさに日本が生んだ最強のヒロイン」。最後にアニメージュの意義について、「アニメ界に作家がいたことを知らしめた。作家とファンの関係性はとても大事で、作品の裏側には作家がいることを知って欲しい。作家の時代はこれからも変わらないと思うので、新しい才能が自分の作家性を出すことを続けてほしい」と未来へのメッセージとともに語った。展示ではアニメージュのバックナンバーの表紙や、スタジオジブリ設立までの各段階ごとにパネルをつけて、文面も紹介。アニメーションの分析や、アニメーションスタッフの仕事ぶりやスタジオなどの舞台裏も紹介しているので、ぜひゆっくり当時のアニメージュを堪能してほしい。
 
会場では、本展覧会限定のグッズも多数取り揃えており、中には数量限定のものもあるので、早めにチェックしてほしい。また三鷹の森ジブリ美術館グッズも豊富に取り揃えている。
(江口由美)
 
<開催概要>
【展覧会名】「アニメージュとジブリ展」一冊の雑誌からジブリは始まった 
【会 期】2021年12月9日(木)~2022年1月10日(月・祝)
    ※2022年1月1日(土・祝)は休業 
【会 場】阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー、うめだホール
    (〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8番7号) 
【開場時間】10:00~20:00 ※最終入場は各日とも、閉場時間の30分前まで。
      ※12月31日(金)および催し最終日は18:00まで 
【入 場 料】《日時指定券》一般1,500円(1,400円) /中高生1,000円(900円) /小学生600円(500円)
 

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