井之脇海、大ファンのピアニスト角野隼斗から
一足先に誕生日のお祝いに生演奏のプレゼントを!
「主演映画を多くの方に観てもらえて、
さらに生演奏まで26歳最高のスタートになりそうです」
■日程:11月22日 (月)
■場所:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン5
■登壇者(敬称略):井之脇海、松本穂香、ゲストプレゼンター 角野隼斗
■MC:伊藤さとり
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を2度にわたり受賞している漫画家・さそうあきらによる音楽シリーズ三部作の最終作『ミュジコフィリア』(第16回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作)が全国公開中!主人公・漆原朔を、本作で長編映画初主演となる井之脇海!朔の異母兄・貴志野大成には、山崎育三郎、朔に想いを寄せるヒロイン・浪花凪を、松本穂香が演じる。そして脇を固める阿部進之介、川添野愛、さらに石丸幹二、神野三鈴、濱田マリといったベテラン勢が作品にさらなる厚みをもたらす。脚本・プロデューサーは『太秦ライムライト』の大野裕之が担当し、監督を務めたのは、『時をかける少女』『人質の朗読会』などを手掛け、自身も京都生まれである谷口正晃。
この度、本作の公開を記念し、公開記念舞台挨拶を実施し、主演の井之脇海、共演の松本穂香が登壇し、さらにゲストプレゼンターとして大人気ピアニスト角野隼斗が駆けつけました。
主演作が公開となった今の心境について井之脇は「今までは、番手は関係ない。主演でもセリフのない役でも、取り組み方は変わらないと思っていました。映画が公開されて、たくさんの方から“映画観たよ”“よかったよ”と声をかけていただくことが増え、知り合いからのメールもたくさん来ていて、“主演してよかった”と思うようになりました。映画に携わる身として、自分が主演する作品が公開される喜びを噛み締めています」と明かし、深々とお辞儀をした。
セリフは京ことば。関西出身の松本から井之脇へのアドバイスはあったのかという質問に松本は「アドバイスは……特にありません。私は関西出身というだけでアドバイスするなんておこがましいと思ったので。井之脇さんが何度もセリフを練習して“どうかな?”“大丈夫かな?”と確認してくるので、“大丈夫だと思います”と返事をするくらいでした。私(のアドバイス)は全然必要なかったと思います(笑)」と撮影を振り返る。これに対し井之脇は、「たくさん練習しましたが、不安はありました。お芝居で気持ちが優先し発音やアクセントにズレが出てしまうといけないので“合ってる?”とその都度、確認してもらいました。“大丈夫ですよ”と優しく答えてくれるので、本当に助かっていました」と感謝を伝えた。同じく関西出身の共演者・阿部進之介については「役柄同様、撮影以外でも僕を振り回してくれました(笑)。“その関西弁違うやろ!”って。松本さんからは飴と鞭の飴をたくさんいただき、阿部さんからは鞭でビシバシ叩かれていました」と笑顔を浮かべていた。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」以来、2度目の共演となる2人。井之脇は「『ひよっこ』では、松本さんが所属するコーラス部の指導者役でした。部員が20人くらいいるコーラス部の中でも、松本さんの強いパワーを感じていたので、いつかガッツリ一緒にお芝居をしたいと感じていました。今回、松本さんが演じる凪をみたときに“あのとき感じたパワーは間違いじゃなかった”と実感しました。凪として投げてくれたパワーに呼応してお芝居ができました。ありがとうございました」と再共演のよろこびを語った。
一方の松本は「井之脇さんが演じていた雄大先生(が指導するとき)のモノマネをみんなでやっていました。実際にお話しする機会がほとんどなくて、思い出と言えばモノマネをしたなぁという薄い思い出しかありません(笑)」とおどけつつ、「今回、映画を撮影し、舞台挨拶では4回ご一緒したのですが、思っていた以上に真っ直ぐで芯のある素敵な方。そういう一面を知ることができて、またご一緒できたらいいなと思っています」と微笑み、2人で顔を見合わせて照れる場面もあった。
山崎育三郎との共演について井之脇は「異母兄役の大成にピッタリで、現場ではどの瞬間を切り取っても大成としていてくれたのでありがたかったです。撮影中だけでなく撮影以外でも、いつも優しいお兄ちゃんとして僕のことを見守ってくれました」と支えになっていたことを明かす。松本は「私は現場でみなさんとすぐに仲良くなれるタイプではないんです。山崎さんは人見知り全開の私に積極的に、そして優しく話しかけてくれました。“みんな、ソフトクリーム買ってあげるよ!”とか、声をかけてくれて……、おいしくいただきました(笑)。優しくて面倒見のいいお兄ちゃんという印象です」と山崎の現場での振る舞いに触れた。
イベントにはそんな山崎からのビデオメッセージが上映された。公開を祝うとともに、11月24日生まれの井之脇へ、“ハッピーバースデー”をアカペラで披露し、その美声に会場では大きな拍手が鳴り響いた。山崎のメッセージを受け井之脇は「共演の思い出とか、お互いの印象を語るものと思っていたので、答えをいろいろ準備していたのですが、まさかの“ハッピーバースデー”に感動しています」とコメント。山崎の美声に感動しすぎて「感想がまとまらない!」とアタフタしながらも「とにかくうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。
さらに、ゲストプレゼンターとしてピアニストの角野隼斗が登場し、井之脇と松本に花束をプレゼント。第18回ショパン国際ピアノコンクールのセミファイナリストでもあり、 “Cateen(かてぃん)”名義でYouTubeでも活動する角野の大ファンだという井之脇は「動画で観ている人だ!」と大興奮。「角野さんはこんな音、絶対鳴らせないという音を鳴らすんです。音のひとつひとつに魂が感じられて、本当に大好きです」と喜びを爆発させた。トイピアノで「トルコ行進曲」を弾く動画で角野の虜になったという井之脇。「コロナ禍の支えでした」と伝えた。
12日(金)より先行上映されている京都で映画を観たという角野の「音楽とは何かを考えさせられました。葛藤がありながらも本当に音楽を楽しんでいる純真な姿に“これこそ音楽”と改めて感じました。音楽についていろいろなことを考えさせられた作品です。素晴らしかったです」という感想に井之脇は「音楽を経験している方に“音楽とはなにか”“音楽をやる意味”のようなものが届くといいなと思っていたので、映画をそのように受け取ってくださり、とても光栄です」と感無量の様子だった。
イベントでは角野が「角野隼斗 Happy Birthday To Everyone 12の調によるバースデイ変奏曲」を生演奏。圧巻の演奏に、井之脇、松本は大興奮。会場は割れんばかりの拍手に包まれた。松本は「体にじんわりと(感動が)来ています。テーマパークに来たみたいな(ワクワク気分の)感じがします」と感想をコメント。井之脇は「僕も映画の中で(天性の音楽の才を垣間見せる役として)ピアノを弾いていますが、それとは比べものにならない奥行きを感じて……。大ホールで聴いているようなスケール感に圧倒されています。主演映画の公開をたくさんの方に観ていただき、今日この舞台挨拶で育三郎さんのアカペラ、角野さんの生演奏とたくさんの素敵なものを受け取り、26歳最高のスタートになりそうです」と喜びを伝えた。
最後の挨拶で角野は井之脇に「改めまして、映画公開そしてお誕生日おめでとうございます。お祝いできて嬉しかったです。いつかセッションしましょう」とニッコリ。松本は「この映画を通して “音楽って底知れない、こんなにパワーがあるものなんだ”と感じています。楽しく観ていただけたらいいなと思います」と笑顔で語った。井之脇は「この映画での舞台挨拶は今日で5回目ですが、行く会場、行く会場で温かいお言葉をいただいきました。初主演映画をたくさんの方に観ていただいただけでも嬉しいですが、今日は誕生日までお祝いしていただき、本当にありがとうございます。この映画は、音楽が大好きな人たちがぶつかり合いながらも成長していく物語です。理屈じゃないパワーがあります。コロナ禍でこの2年ほど、なかなか思うように本音がぶつけられない時期が続いています。しかし、そういう時期を経験した私たちだからこそ、(心に)届くものがあると思っています」と作品の魅力を改めて語り、イベントを締めくくった。
監督:谷口正晃
出演:井之脇海 松本穂香 山崎育三郎 川添野愛 阿部進之介 石丸幹二 濱田マリ 神野美鈴
配給:アーク・フィルムズ
2021/日本/113分
©2021musicophilia film partners
©さそうあきら/双葉社
TOHOシネマズ日比谷 他 全国絶賛公開中!
(オフィシャル・レポートより)