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伊藤健太郎、玉城ティナがSMに目覚めた!?『惡の華』先行上映会舞台挨拶 in 大阪

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2019年9月13日(金) @TOHO シネマズなんば 本館・シアター1

ゲスト ◆ 伊藤健太郎(22)、玉城ティナ(21)


 

~半端ない勢いで、最旬の二人が激突する青春狂騒曲~

 

今や映画界だけでなく、ドラマやバラエティ番組やCM、雑誌等でこの二人を見ない日はないというくらい引っ張りだこの伊藤健太郎と玉城ティナ。最旬の二人が文字通り体当たりの演技で思春期の抑えきれない衝動をぶつけ合う映画『惡の華』が9月27日(金)から全国公開される。押見修造原作の累計発行部数300万部という伝説的コミックを完全に実写化された作品は、誰しも思い当たる思春期の“黒歴史”を重ねては共感してしまう、少々痛々しい青春グラフィティである。


akunohana-550.jpgサディスティックな仲村に翻弄される主人公・春日を演じるのは爽やかな目力で魅了する伊藤健太郎。変態と誤解されることを恐れるあまり仲村と悪夢の主従関係に陥ってしまう内気な少年を、中学編と高校編とで熱演。偽りの殻を被って生きている人間を精神的に追い込んでは本性をあぶり出す強烈な役どころの仲村を、本作を含め『チワワちゃん』『Diner ダイナー』『地獄少女』と今年だけでも4本の出演作で快進撃を見せる玉城ティナが、春日への想いを秘めたせつない悪魔女子の演技で圧倒する。


9月27日の公開を前に開催された先行上映会の舞台挨拶に、伊藤健太郎と玉城ティナが登壇。よく笑うイメージ通りの爽やか伊藤健太郎に対し、会話をフォローするような対応を見せる落ち着いた雰囲気の玉城ティナ。昨年11月から12月にかけて行われた撮影についてや作品への想いなどを語ってくれた。

以下にその詳細をご紹介します。


――最初のご挨拶を。

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伊藤:春日を演じた伊藤健太郎です。こうして少しずつ皆さんに観て頂ける機会が増えて嬉しく思います。大阪の皆さんにどのように受け取って頂けるのか気になるところです。今日はよろしくお願い致します。

玉城:仲村を演じた玉城ティナです。今日は朝から取材を受けているのですが、いろんな所から関西弁が聞こえてきて、「私は大阪に来ているんだな~」と実感しています。今日はよろしくお願い致します。


――大阪の印象は?

伊藤:面白い人が多い!街を歩いていても「どこで買ったの?」と聞きたくなるような面白い服着たオッチャンが歩いていたりする…好きですね~そんなの。

玉城:インタビュアーの方もリアクションが凄くて、乗せられちゃうというか、ワナにはまって本音を喋ってしまいます。


――伊藤さんは、ブルマを嗅ぐシーンの事は東京で聞かれたと思いますので、大阪ではブリーフについてお話を伺いたいです。

伊藤:まさかブリーフをはいている姿をこんな大きなスクリーンで見られるとは思わなかった(笑)。面白かったのは、衣装合わせの時にブリーフをどれにしようかと選んでいる時です。最初はサイズ小さめだったのですが、それではちょっとヤバくなるので(笑)、大きめにしました。


akunohana-bu-tama-1.jpg――玉城さんがブルマをはかせるシーンでは打ち合わせしたのですか?

玉城:はい、やっぱり男の人にブルマをはかせるのは難しいので、イチ・ニ・サン!とタイミングを合わせてやりました。

伊藤:今思うとヤバくない?そこだけ見ると(笑)。

玉城:ヤバいよね、大事なシーンだけどね。ちょっとだけブリーフがはみ出るようにしたんです、よりが春日がカッコ悪く見えるように。井口監督にもそう言われて(笑)。

伊藤:それでか~!?なんか変だな~と思ってた(笑)。


akunohana-500-4.jpg――好きなシーンは?

伊藤:いっぱいあるのですが、中でも櫓のシーンは大変でしたが、思い出にも残っているし、好きなシーンのひとつですね。とにかく寒かったんですよ。夏の設定なので、薄着の上に水をかぶったりして。

玉城:私は大部分が中学生のシーンだったのですが、後半高校生になった仲村が出てくるシーンでは演じ分けに悩みました。飯豊さん演じる常盤との3人の海辺のシーンが好きです。青春を体験できたような気分でした。

――めったに服着たまま海に入ることはないと思いますが?

玉城:沖縄ではよくあることです(笑)。


akunohana-bu-itou-2.jpg――共演者とのエピソードは?

伊藤:何だか明るかったね。井口監督の人柄もあると思うけど、11月からの撮影だったので、“だんだん”とか言ってイカやチーズを焼いてみんなで食べました。

(ふとポスターを見て、)このポスターの僕って随分なで肩じゃないですか?なで肩をポスターにするかな?

玉城:なで肩にした方が中学生らしい頼りなげな感じが出るからじゃない?

――井口監督から中学生らしさを出すように言われたのですか?

伊藤:監督から150㎝ぐらいの感覚で演じてくれと言われました。肩を丸めて小さく見えるようにしてました。

玉城:映像で見ると、全然違和感なく中学生に見えてますよね。


――演じるのに気を付けた点は?

玉城:仲村という強烈な役をやるにあたって、ビジュアルは似せたかったので、髪を切って、アニメっぽくならない程度に赤く染めました。声のトーンや目線や背筋など細かくアプローチできればと思って気を付けました。

――怖い目つきの時もあればコミカルな時もありましたが、演じ分けも難しかったのでは?

玉城:仲村は強さや怖さが前面に出てしまうので、無邪気なところや可愛らしさも出してバランスをとるようにしていました。

伊藤:中学編と高校編の演じ分けのために、変化を付けたかった。髪型・ビジュアルに気を付けました。

――高校生の時のあの髪型は凄くないですか?

伊藤:あの髪型はカツラなんですよ~自分でも気持ち悪かったです(笑)。髪切れば、もう少し胸張って歩けるのに…と思ったりもしました(笑)。


akunohana-500-2.jpg――初めて台本読んだ感想は?

伊藤:「変態」とか「クソムシ」とかの言葉が際立っていたので、これは大変な作品にチャレンジするんだなと思いました。でも、読むと共感できる部分が多くて、仲村さんと出会って春日は変わっていきますが、誰でも最初の立ち位置は同じで、そこを一番わかってもらえるように演じなければいけないなと思いました。

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――玉城さんはそんな強烈な言葉を言う立場でしたが?

玉城:私は原作を高校生の時に読んでいたので、実写化すると聞いて、どんなふうに実写化するんだろうと興味を持っていました。どうせ作品に関わるのなら仲村をやりたいと思っていたので、願ったり叶ったりでした。強烈なセリフもありますが、仲村はピュアだからあのようなアウトプットのやり方しかできないのかな、と思いました。そこは特に躊躇なく入れました。

――伊藤さんはスッと入れましたか?

伊藤:全然スッとなんか入れなかったですね。めちゃくちゃ難しかったですね~。

――ご自身、M的な要素があったのでは?

伊藤:どちらかと言うとS的要素が強いと思っていたのですが、春日を演じていてそんな部分も出てきたり、出て来なかったり…?ここカットね!(笑)

 

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――お客様は喜んで下さったと思いますが。

伊藤:(会場を見渡して)いろんな年齢層の方に来て頂いてますね?

――皆さん、それぞれに思春期がおありだったと思いますので、いろんな事を思い出されたのではないのでしょうか。

伊藤:映画を観て、今日僕たちがお話ししたことを分かって頂けたら嬉しいです。映画の良さをもっともっと広めていけたらいいなと思っています。公開は9月27日。2度3度と映画館へ足を運んで頂けるようお願い致します。本日は本当にありがとうございました。

玉城:一足先に観て頂いて、皆さんの感想をお聞きしたかったのですが、是非SNSとかで教えて下さい。何かひとつでも心に残るものがあれば嬉しいです。一年前、伊藤さんも私もいろいろな思いを込めて作った作品です。どうかよろしくお願い致します。

 


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【STORY】

「あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。」


山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、鬱々とした日々を過ごしていた。ある日、密かに憧れている佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を教室で見つけ、思わず匂いを嗅いで、そのまま持ち去ってしまう。そこを目撃していたクラスでも恐れられている仲村佐和(玉城ティナ)に弱みを握られ、悪夢のような主従関係に陥ってしまう。仲村に支配され追い詰められた春日は、自己崩壊と絶望の果てにとんでもない事態に巻き込まれていく……。

 

【監督】:井口昇 (『ヌイグルマーZ』『ゴーストスクワッド』『覚悟はいいかそこの女子。』)
【脚本】:岡田麿里
【原作】:押見修造「惡の華」(講談社『別冊少年マガジン』所載)
【出演】:伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨/飯豊まりえ
【配給】:ファントム・フィルム/2019 年/日本/127 分
    (C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会
【公式サイト】http://akunohana-movie.jp/

2019年9月27(金)~TOHO シネマズ梅田ほか全国ロードショー! TOHO シネマズなんば/TOHO シネマズ二条/TOHO シネマズ西宮 OS 他全国ロードショー


(河田 真喜子)

 

 
 
 

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