NON STYLE 石田明・脚本、井上裕介・初主演で仕掛けた
本格ミステリー・コメディ、ついに公開!
絶大な人気を誇る実力派お笑いコンビNON STYLEの石田明が脚本を手掛け、相方の井上裕介が映画初主演を果たしたミステリー・コメディ『耳を腐らせるほどの愛』。
いきなり主人公が死んでいるといる衝撃のプロローグから始まることに加え、石田自身が得意とする緻密に計算し尽くされた漫才のネタ同様、会話劇の妙やクセのある登場人物たちを複雑に絡み合わせ、次々と波乱が巻き起こる怒涛の展開と驚きの結末が待ち受けている本作の公開を記念し、6月15日(土)、NON STYLEの石田明と井上裕介、そして『手裏剣戦隊ニンニンジャーTHE MOVIE』の山谷花純が登壇し、大阪ステーションシティシネマで舞台挨拶が行われました。
◆ 日時:6月15日(土)
◆ 場所:大阪ステーションシティシネマ
◆登壇者:石田明 (NON STYLE) 、井上裕介 (NON STYLE) 、山谷花純
【舞台挨拶レポート】
無人島のリゾートホテルでサークルの合宿で来ていた部長の鈴木の死体が発見された。携帯も通じず、電話線も切られている中、偶然ホテルに居合わせた探偵は殺人だと判断し、捜査を開始すると次々に知られざる事実が明らかになっていく。果たして、犯人は誰なのか?鈴木の死の真相とは?
脚本を手がけた石田は、本作を観たばかりの観客に「悩み事とかバカらしくなったでしょ? この作品を見終わった後に何も残らへんっていうのがテーマやったんです。何も持って帰らへん作品になったと思いますし、今日はビールよりも発泡酒がうまいやろうなっていう作品ができたと思います」とアピール。
一方、本作で初主演を務めた井上は「僕は終始死体役なんですが、実は半分ぐらいほんとに寝てます。睡眠状態を監督がいい感じに撮ってくれました。ふかふかのカーペットの上で眠ってしまったことで、血糊がカーペットに固まり、頭がカーペットから離れないというトラブルもありまして、髪の毛を少し切りました(笑)」と死体役ならではの苦労を語っていた。
また、「たとえ話サークル」の一員である福山朱音役を演じた山谷花純は「物事を例えて話すことが日常生活でほとんどないですし、今までやらせていただいたお仕事でもこういう台詞はほとんどなかったので、演じていてそれが新鮮だと感じました。お笑い芸人さんって頭の回転が早いんだなぁと改めて尊敬しました」と役柄について述べた。
そして、脚本を書いた石田から見たキャストの印象について「皆さん完璧ですよ。でも、サークルなので上手すぎても困るんですよ。素人さんの中でたとえ話を研究している設定なので、ちょっと上手いぐらいがちょうどいいんです。だから皆さんすごく良かったですね。井上さんも含め(笑)」と石田がさりげなく話すと、すかさず井上が「えっ!?上手すぎたら困るから?」とつっこむと、石田は何気ないふうで「ちょうど良かったですね(笑)」と返答。すると井上は「敢えて落とすという、僕の演技力が光ったということですね」と、どこまでも前向きに受け止め、場内からは笑い声がもれていた。
また、当初は井上に対して「眠っていればお給料が入る」という夢のような話だったそうで、井上曰く「演技なんかするつもりもなかった」そう。石田も「井上の台詞を減らそう、減らそうとしたんです。最初は本当に井上は死んでいるだけで、ずっと見切れているだけやったんです(笑)。でも、監督から台詞を増やしてくださいと。井上さんを主役にしたいのでと言われたんですが、ふたを開けてみると井上は全然主役じゃなかったでしょ?」と客席に尋ねると、場内からは大きな笑い声が。
さらに石田は井上のシーンに対して、「喫茶店で、井上が「水出しコーヒーなんですか?」と聞いてから別のものを頼むシーンがあるんですが、あのシーンだけ、どの会場でもスベってます」と力強くクレーム。井上が「うけてるわ」と返すものの、山谷も会場も爆笑。石田は「あれは俺の脚本じゃないですから。あそこだけくそおもんない。いつもあそこだけ舌打ちしてんねん」と主張。井上と石田がお互いにスベッた原因のなすり付け合いをしていた。
さらに、井上に撮影時の裏話を聞くと「森川葵ちゃんに近づいてひとりでしゃべるシーンがあるんですが、その時に耳を食べられるぐらいの距離まで寄ったんです。そしたら監督に「離れてください」って言われました(笑)」と述べ、石田が「リアルに耳が腐ってしまいますから」とつっこむと、井上は「リアルにキスする寸前までいこうと思ったら怒られたわ」と話し、場内からは失笑がもれていた。
最後に、石田が「人生で最も無駄な1時間半やったと思います。ぜひ皆さん“まじ、くだらんで”と宣伝してください」、山谷が「宣伝するのがすごく難しい作品なんですが、それもある意味魅力的だと思っています。何も考えずに楽しいと思いながら見られる作品です。また、この楽しさを体験しに劇場に来てもらえたら嬉しいです」、井上が「たくさんの方に見てもらって笑ってもらえると我々芸人としては本望です。ただ、どれだけヒットしても「2」はありません。「1」のみで終わる映画ですから」と言うと、石田が「エピソード「0」があります」と返し、井上が笑いながら「それが実現できるぐらいヒットすることを願っています」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。
【ストーリー】
無人島のリゾートホテルで男の死体が発見された。死んでいたのは「たとえ話サークル」の合宿で島にやって来た部長の鈴木鈴吉(井上裕介)。死体には何者かにガラス製の大きな灰皿で殴打された痕跡があった。警察を呼ぼうとするも、携帯の電波も入らない場所であり、ホテルの電話線も何者かによって全て切られていた。偶然ホテルに居合わせた探偵の真壁(八嶋智人)は、宿泊客の誰かが鈴木を殺害したと見て、助手の納冨(菅原永二)とともに捜査を開始する。ホテルには、鈴木とともにサークルで来ていた倉敷純一(黒羽麻璃央)と葉山瑠奈(森川葵)、 福山朱音(山谷花純)、小倉由愛(信江勇)の3人の女性、自殺のために来た白木みどり(長井短)、謎の男の黒柳哲(小木茂光)、鈴木の彼女と言う豊橋千秋(MEGUMI)、そして管理人の出口誠二(村田秀亮)といった面々。真壁の事情聴取から、鈴木がサークルの女子たちと複雑な関係であったことが判明し、他の宿泊者にも知られざる事実が明らかになって行く。果たして犯人は誰なのか?鈴木の死の真相とは?
◆「島ぜんぶでおーきな祭 第 10 回沖縄国際映画祭」正式出品作品。 「京都国際映画祭2018」正式出品作品
◆公式サイト⇒ http://mimiwokusaraseruhodonoai.official-movie.com/
◆出演:井上裕介(NON STYLE) 森川葵 黒羽麻璃央 山谷花純 信江勇 長井短 村田秀亮(とろサーモン) 菅原永二 石田明(NON STYLE) 小木茂光 MEGUMI 八嶋智人
◆脚本:石田明(NON STYLE) 監督:豊島圭介 配給:KATSU-do
◆2018 年/日本/1 時間 30 分 配給:KATSU-do
◆Ⓒ2019『耳を腐らせるほどの愛』製作委員
6月14日 (金)より 大阪ステーションシティシネマ ほか 全国ロードショー
(オフィシャル・レポートより)