高杉真宙、同級生、安田聖愛との共演は「気恥ずかしかった」『笑顔の向こうに』舞台挨拶
(2019.2.16 大阪ステーションシティシネマ)
登壇者:高杉真宙、安田聖愛
公益法社団法人日本歯科医師会が全面協力のもと、歯科医療の現場で働く若者たちの成長を描いた青春映画『笑顔の向こうに』が、2月15日(金)より全国ロードショー中だ。
公開直後の2月16日(土)大阪ステーションシティシネマで行われた公開記念舞台挨拶では、容姿端麗で“王子”の異名をとる若手歯科技工士の大地を演じた高杉真宙と、大地の幼馴染で、東京のデンタルクリニックで働き始めたばかりの新人歯科衛生士真夏を演じた安田聖愛が登壇。
「今年に入ってずっとたこ焼きが食べたかった」という高杉と、初めての大阪に「インスタで見かけるオシャレなカフェが、位置情報を見ると大阪。オシャレな人も多そう。道頓堀のグリコの看板を見たい」という安田の主役コンビによる舞台挨拶の模様をご紹介したい。
―――歯科技工士、歯科衛生士という職業を演じた感想は?
高杉:今まで歯医者に行くことはありましたが、歯科技工士という職業があることを知らずに生きてきたので、知る機会をいただき、うれしかったです。違和感がなく、手つきがなれているように、たくさん練習させていただきました。
安田:姉が歯科衛生士なので、遠い職業とは思っていませんでした。姉がどんな仕事、作業をしていたのかわからなかったので、作品が決まって姉の歯医者に見学。こういう感じで患者さんに接しているんだなと知りました。実際に資格のない私が施術シーンをするのはとても怖く、恐怖シーンを体験したようでした。
―――撮影中、印象に残っているエピソードは?
高杉:二人で共通して大変だと思っているのは(真夏が無理やり大地を連れ出し、デートをした)江ノ島のシーン。撮影初日で、あのシーンからだったので、どんなテンションで撮影したらいいかわからず、楽しいシーンを演じるにあたって、(安田やスタッフとの)距離感が掴めなかった。いつも初日はメチャクチャ緊張するので、どうしようかと思っていました。結果的には大地と真夏のテンションの落差につながって良かったです。
安田:江ノ島のシーンは、私もどうしようかと思いましたが、9日間のうち5日間二人のシーンがあり、5日間でどれぐらい距離を詰めたらいいのか悩みました。(同級生なので)初対面じゃないのに、初対面のようになっていましたが、5日間のうちにその緊張がとれていましたね。撮影の裏話ですが、歯科医院でのシーンで、皆、受付の椅子で昼食を食べていたのに、高杉さんだけメイクルームの隅で、体育座りで食べていたので、本当に幽霊みたいでした。
高杉:スタッフさんも含め、女性の方が多かったので、ちょっと落ち着こうと思いました。特にご飯中はどうしたらいいかわからなくて。全ては僕の気遣いですよ。別の現場でも落ち着こうと思った時、ひとりになることが割とあります。
―――お二人は、堀越学園の同級生ですが、(役での設定のように)同級生だから醸し出るような幼馴染感はありましたか?
高杉:すごく親しいとか、すごく親しくないという距離でもないので、ただただ最初は緊張とやりづらさがあって、一緒に仕事をしたのは気恥ずかしかったですね。
安田:デートシーンや喧嘩のシーンはやりにくかったです。台詞の練習などは手伝ってくれるので、そういう点ではやりやすかったですね。
―――初共演して、俳優としてどう感じましたか?
高杉:僕が安田さんに対して一番羨ましいと思ったのは、スタッフの皆さんとすぐに仲良くなれることですね。今回撮影期間が短かったのですが、僕は人見知りなので、そんなに短い期間で距離を詰めることはなかなかできないですから。学校での姿を見てはいるので、こういう感じでお仕事をされているのかと思いました。
安田:高杉さんは気遣いが素晴らしい。普通の人ができる気遣いより何倍もすごいです。ある意味紳士的なのですが、高校生の時は1ミリも感じたことはなかったので、現場ではこんな感じなのかなと思いました。
―――お二人の好きなシーンは?
高杉:大地の軸でもある家族との話は、注目してほしい部分です。松原さんとのシーンは結構色濃い時間を過ごさせていただきました。松原さんだから見えた大地の姿があって、大地の人としての成長、歯科技工士としての成長があるので、そこは見て欲しいと思います。
安田:個人的に好きなのは、患者さん(丹古母鬼馬二さん演じる寝たきり老人)の入れ歯がきちっとはまって、うれしそうに歯をカチカチさせるシーン。撮影中もそこにいて、笑わせていただきました。
(最後のご挨拶)
高杉:僕が歯科技工士という職業を初めて知ったように、知らない方にたくさん広めていただけたらうれしいです。入れ歯を見るたびにそういう職業があることを思い出してもらいたいです。大地は共感できない役でしたが、演じていくうちに家族のことや様々な軸のゴールがみえてきます。大地は思いやりが足りない人だったけれど、様々な人と接する中で、それを知ることができました。
安田:この作品が初ヒロイン作で、個人的に思い入れも強く、色々な人に見ていただきたいです。今、なる方が少なく、知らない人も多いので、この映画を通して知って増えてほしいです。いいと思ったら広めてください。
(江口由美)
<作品情報>
『笑顔の向こうに』
(2018年 日本 89分)
監督:榎本二郎
出演:高杉真宙、安田聖愛、松原千恵子、辻本祐樹、西方凌、木村祐一、中山秀征、藤田朋子、秋吉久美子他
公式サイト → https://egao-mukou.jp/
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