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黒木華、初共演の野村周平は「ガツガツくるかと思いきや、相手に合わせて気を遣える人」『ビブリア古書堂の事件手帖』大阪舞台挨拶

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黒木華、初共演の野村周平は「ガツガツくるかと思いきや、相手に合わせて気を遣える人」『ビブリア古書堂の事件手帖』大阪舞台挨拶
(18.10.10 TOHOシネマズなんば)
登壇者:黒木華、野村周平、三島有紀子監督
 
若き古書店主が古書にまつわる謎を解き明かす三上延のベストセラー小説「ビブリア古書堂の事件手帖」が、黒木華&野村周平を迎えて映画化され、11月1日(木)より全国ロードショーされる。
 
 
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『幼な子われらに生まれ』などの三島有紀子監督が、鎌倉の片隅に佇む古書店を舞台にした本作の雰囲気を丁寧に描写。亡くなった祖母が大事に持っていた夏目漱石の「それから」を大輔(野村周平)がビブリア古書堂に持参したことがきっかけで、店主栞子(黒木華)と出会う物語は、50年前の祖母の秘密が同時並行で描かれ、時を超えたミステリーになっている。野村周平は9月公開の『純平、考え直せ』に続いての主演、そして黒木華も10月公開『日日是好日』に続いての主演とノリに乗った関西出身の二人が初共演を果たす。
50年前のエピソードで登場する夏帆、東出昌大、そして物語のジョーカー的役割を果たす成田凌と、共演も若手実力派が揃った。
 

 

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10月10日にTOHOシネマズなんばで行われた先行上映会では、黒木華、野村周平、三島有紀子監督の関西出身トリオが登壇。黒木と三島は大阪出身の中、野村は「僕だけ神戸で仲間外れ、そこは譲れない」と神戸っ子を強調しながらも、ずっと客席後方を見つめている。
実は、最後列に三島監督応援団のパネルがズラリ。いち早く行われた地元大阪での凱旋舞台挨拶で映画のヒットを願うパネルの言葉に、三島監督も笑顔満面だった。撮影中は標準語だったという3人も、この舞台挨拶は全員関西弁で和やかな雰囲気。初共演となった野村の印象を聞かれた黒木は、「ご一緒する前はガツガツこられるかなと思っていたが、実際にお会いすると空気を読みながら、相手に合わせて気を遣える人。周りを見つつ仲良くしてくださったので、とても助けられた」と絶賛。一方、野村も黒木のことを「僕は周りからはうるさいとかチャラいという偏見があるが、こんなタイプは嫌いかと思いきや、そこに栞子さんがいるかのように僕の話を笑顔で聞いてくれてた。優しい方」。そんな二人について、三島監督は「野村さんは一人一人に気を遣い、時には突き放したりする。黒木さんはそれを観察してジリジリと近寄っていました。あまりにも楽しそうだったので、珍しくたまに飲みに行ったりしたよね」と撮影中の様子を振り返った。
 
 

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人と接するときは内気さを覗かせながらも、本の話になると話が止まらなくなるビブリア古書堂店主の栞子を演じた黒木は、「監督と相談し、謎解きをする部分と、素の栞子の部分との緩急をつけたり、栞子の癖を付け加えました」と役作りを語ると、「(撮影前の)本読みの時に、黒木さんがずっと恥ずかしそうにしていたのが栞子さんぽい仕草だったので映画に取り入れました」と三島監督流の演出を披露。さらに読み聞かせシーンへのこだわりから黒木にオファーしたことを明かし、「黒木さんは、本を読む姿がとても美しい。本の活字の良さの伝え方は難しいが、文章をこの声で読むことで、音符を読むように心に届くのを現場で見ることができた」と読み聞かせのシーンの素晴らしさを称えた。
 
 

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一方、小さい頃、祖母が大事にしていた夏目漱石の「それから」を偶然触ったことから、祖母にひどく叱られ、それがトラウマとなって活字恐怖症に陥った青年、大輔を演じた野村は、自身も活字が苦手なことを披露。三島監督からは「会った時に、どんな本を読むの?と聞くと、全く・・・と言われて、これは大輔だと思いました」と、キャスティングのポイントになったことを明かした。さらに、「野村さんは素直で人に優しい、まっすぐ。チャラチャラしているように見えて、優しくて、大輔はそういう人だなと」と、他にも大輔と重なる部分が多かったことを付け加えた。
 
 
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実際の現場では、「三島さんは、時に鬼になる時もありました。僕が喋りすぎると『ちゃんとやろうか』と言われて」と野村が口火を切ると、「現場でサザンの歌を歌うなんて、あり得なくないですか?」と三島監督がその時の真相を暴露。飄々としながら野村は「ちゃんと指先まで見ていただき、しっかりと教育と演出をしていただいた。光の使い方、アングルのこだわりなど、三島節が詰まっているので(映画を見て)引き込まれると思う」と見事に切り返し、映画の見所をアピールした。
 
 
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最後に
「最初からこの映画に引き込まれていくと思います。素晴らしい照明、素晴らしいアングル、素晴らしい役者 が揃い、ストーリーも面白い、しっかりしたミステリーになっているので、楽しんでください」(野村)
 
「原作が好きな方も、読んでいない方も楽しめますし、本が時を超えて人と人をつなげ、その中で起こる人間関係の網の中を栞子と大輔が泳いでいくような映画です。東出さんと、夏帆さんの姿が本当に文学の香りがして素晴らしいですし、鎌倉の匂い、古本の匂いを感じながら見ていただけるとうれしいです。
 
「黒木華さん、野村周平さん、成田凌さん、夏帆さん、東出昌大さんというキャストたちと映画を一つ作れて、私の中で宝物のような時間でした。死んだ人の思いは今生きている人に色々な形で伝わると信じているのですが、そんな瞬間をこの映画で見つけてもらえたら嬉しいです」(三島監督)
と挨拶。観客と一体となったフォトセッションや、前列の観客と握手を交わすファンサービスぶりを見せた野村周平と黒木華。三島監督と共に地元での舞台挨拶を心から楽しんでいる様子が伺えた。読書の秋にふさわしい、文芸の薫り漂うミステリアスなラブストーリーだ。
(江口由美)
 

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<作品情報>
『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018年 日本 121分)
監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」メディアワークス文庫/KADOKAWA刊
出演:黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大他
主題歌:サザンオールスターズ「北鎌倉の思い出」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント) 
配給:20 世紀フォックス映画、KADOKAWA
公式サイト:https://biblia-movie.jp/
(C) 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会