レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

棚橋弘至、ブーイングを受けた日々の葛藤を「ゴキブリマスク」に重ねる 『パパはわるものチャンピオン』大阪舞台挨拶

DSCN7543.jpg

棚橋弘至、ブーイングを受けた日々の葛藤を「ゴキブリマスク」に重ねる
『パパはわるものチャンピオン』大阪舞台挨拶
(18.8.24 TOHOシネマズなんば)
登壇者:棚橋弘至 
 
新日本プロレスで“100年に一人の逸材”と言われるエース、棚橋弘至が、初主演作『パパはわるものチャンピオン』で悪役レスラーのゴキブリマスク役に挑戦、役者としての新境地を開いている。原作絵本「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」を、藤村享平監督が自ら脚本も手がけた本作は、パパの本当の仕事を知ってショックを受ける息子・祥太役を寺田心、子供に父親の頑張っている姿をわかって欲しいと願っている妻・詩織役を木村佳乃が演じる他、オカダ・カズチカ、田口隆祐と現役レスラーも多数登場。かつてはチャンピオンだったが怪我で離脱以降、悪役レスラーとしてプロレス界に身を置きながらも、息子の前で堂々と打ち上げられない自分に悶々としている主人公、大村孝志を誠実に演じている。息子にゴキブリマスクとバレてしまった後の親子それぞれの葛藤、トップレスラーとのタイトルマッチの行方など、クライマックスにかけて感動必須のヒューマンドラマだ。
 
papachamp-500-1.jpg
 
今年の夏1ヶ月に渡って行われた新日本プロレスのヘビー級リーグ戦“真夏の祭典”「G1 CLIMAX」で、見事3年ぶり3度目の優勝に輝き、「パパはG1チャンピオン」となった棚橋弘至が、8月24日TOHOシネマズなんばで行われた上映後舞台挨拶に登壇。片手を高く突き上げるチャンピオンポーズに、観客からも大きな拍手が送られた。
「まさか映画に出るなんて」と謙遜気味の棚橋だが、3度目のチャンピオンになった感想を聞かれると、「動けていた自分と比べ、あの頃もっとできたのにという苦しい気持ちでいたが、今の自分を受け入れて、4つの技でどう戦うかを考えて、戦略で挑みました」と、ベテランならではの戦いぶりを披露。優勝して映画のキャンペーンを迎えたいという気持ちも大きなモチベーションになったようだ。
 
papachamp-500-5.jpg
 

DSCN7505.jpg

本作は、息子はどうして父親がゴキブリマスクなのかとショックを受け、棚橋演じる孝志も、家族のためにヒールを演じているのにわかってもらえないという、お互いの葛藤が描かれている。
わかりあえない辛さを身をもって体験したという棚橋は、「チャンピオンになった2006年以降、金髪や長髪が新日本らしくない、チャラいとブーイングにあいました。僕はプロレスのために頑張っているのに(分かってもらえない)葛藤があったんです。忘れもしない2009年大阪府立体育館での中西学との対戦で、最初は完全アウェイで大きな中西コールから始まったものの、必死に戦っていくうち、試合中に突然風向きが変わり、試合が終わったら棚橋コールになっていました。そのタイトルマッチ以来、大阪では応援してくれるようになりました」と思い出の地で転機になった試合を回想した。
 
 
さらに今回主演として撮影に臨んだ気持ちを聞かれると、「すごく緊張しました。仮面ライダーや時代劇はやったが、主演という責任感が今回はありました。俳優としてのキャリアが全然ない中、木村佳乃さんなど周りの方がアドバイスをくれたり、演技の中で自分を引っ張り上げてくれました」と周りに助けられたことを明かした。さらに滑舌の悪さを克服するための練習も重ねたそうで、「(撮影のあった)昨年の夏以降 棚橋のマイクコールは効きやすいと評判になりました」と得意げにその効果を披露。
 
 
papachamp-500-3.jpg
 
演じる上でもう一つの難題はセリフだが、それも主演ならではの演じ方を現場で身につけたといい「主演なので、いろいろな人のセリフを受け、その感情に一番正しい演技を返す。主演は受けなんですよと監督に言われました。プロレスに近いですね」。また、ギンバエマスク役で出演の新日本プロレス田口隆祐選手は木村佳乃から「あの方、俳優に向いている」と絶賛された裏話も披露した。
 
 
この日はサプライズで棚橋弘至が原作絵本を観客に読み聞かせるという趣向も行われた。映画化および主演オファーのある前から、子どもの小学校の読み聞かせ当番で使う絵本として買って読んでいたという棚橋は、「絵本を読んだ瞬間、ドラゴンジョージは金髪で俺じゃん、と思った。発刊当時だから7〜8年前のことで、今の自分が演じるならゴキブリマスクなんだろうな」と運命的な出会いに感無量の面持ち。
 
DSCN7534.jpg
スクリーンに映し出された絵本のシーンを背に、シンプルだが映画のエッセンスが凝縮されている原作絵本を朗読すると、会場から大きな拍手が送られた。最後は観客と一緒に自身のアイデアだというゴキブリマスクのポージングでフォトセッションを盛り上げた棚橋弘至。去り際の「愛してま〜す」コールも健在、映画もプロレスも応援を呼びかけていた。(江口由美)
 

<作品情報>
『パパはわるものチャンピオン』
監督・脚本:藤村享平
出演:棚橋弘至 木村佳乃 寺田心 仲里依紗 
オカダ・カズチカ 田口隆祐/大泉洋(特別出演) 大谷亮平 寺脇康文
原作:「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」
作:板橋雅弘 絵:吉田尚令(岩崎書店刊)
主題歌:高橋優「ありがとう」(ワーナーミュージックジャパン/unBORDE)
配給:ショウゲート
2018 年 9 月21日(金)全国ロードショー!!
©2018「パパはわるものチャンピオン」製作委員会