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アン ミカ、ヒロインの境遇に自身を重ね「人生に無駄なものは何もない」 『モリーズ・ゲーム』トークショー

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アン ミカ、ヒロインの境遇に自身を重ね「人生に無駄なものは何もない」
『モリーズ・ゲーム』トークショー
(18.5.2 大阪商工会議所 国際会議ホール)
登壇者:アン ミカ
 
『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』『スティーブ・ジョブズ』の天才脚本家アーロン・ソーキンが初監督を務める『モリーズ・ゲーム』が5月11日(金)よりTOHOシネマズ梅田他全国ロードショーされる。
 
 
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レース中の大怪我で引退をよぎなくされたトップアスリート、モリー・ブルームがセレブの集う高額ポーカールームの経営者となり、一大スキャンダルを巻き起こした実話を映画化。『女神の見えざる手』で圧巻のロビイストを演じたことも記憶に新しいジェシカ・チャスティンがモリーを演じ、父親から叩き込まれた負けず嫌いの気性と知性で、男ばかりのポーカーの世界へ果敢に経営者として挑み、独自のポリシーで大成功を収めていく姿を熱演している。FBIに逮捕されたモリーがどうやって巨額の富を手に入れ、それを失ったのか。世間がイメージするモリーとは違うモリーの真の姿とは。一瞬たりとも目が離せないサクセスストーリーは、失敗を糧にして前に進む決断の物語でもあるのだ。
 
 
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本作の公開を記念して行われた試写会の前に、アン ミカさんのトークショーが開催され、自身の境遇や、成功への秘訣、そして本作の見どころについてアツいトークを繰り広げた。
ポスターのジェシカ・チャスティン演じるモリーを彷彿とさせるような、エレガンスなノースリーブのワンピース姿で登壇したアン ミカさん。開口一番「苦労があったからこそ、今がある」と力を込め、「東京に魂を売ったと言われるから週1回は大阪に帰っています!」と大阪でのトークショーにノリノリの様子。
 
 
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本作でもモリーとケビン・コスナー演じる父親との関係が、モリーの人生に大きな影響を与えているが、自身の父親との関係を振り返ったアン ミカさんは、「モデルになることを父親には反対されたので、一流モデルにならないと家には帰れない。逆にそこで(父に)認めてもらえれば家に帰れると思い、頑張りました。父からはモデルをやる以外にも資格を取り、新聞を読むようにと言われ、皆さんの役に立てるような資格を20ほど取りました。すると、オーディションでもありきたりの答えではなく、知性と輝きのある返事をすることができるのです」と父の言葉で奮起したエピソードを披露した。また、本業のモデル以外にも多方面で活躍している理由を聞かれると、「1つの事だけでなく色々なことを楽しむのが成功の秘訣。子どもの頃から安定した生活をしたことがなかったので(笑)、チャンスが複数あるとすれば、ワクワクする方を選びます。商品プロデュースも売りたいという我欲ではなく、誰かのお役に立てることを考えると自然と売れました。貧乏時代から様々な経験をしてきましたが、無駄なものは何もありません」とアンミカ流幸せを掴む生き方を紹介。
 
 
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さらに、ファッションリーダーでもあるアン ミカさんは、ジェシカ・チャスティン演じるモリーのファッションに注目し、「最初は安物の服を着ていたけれど、ある時服装をけなされ、モリーは成功するために服装が大事だと思い知ります。『同じ服を2度と着ないの』という台詞がありますが、実際90着もの衣装が用意されていたそう。自信のある女性は露出が増えますが、露出の多い服は着こなすのも大変。でもモリーが服に着られない女性になるのが分かります。モリーは所作が知的でセクシー、そして男に媚びていないのがいいですね」とその着こなしぶりから滲むモリーの成長ぶりを絶賛した。
 

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アーロン・ソーキン監督は義兄にあたるというアン ミカさん。「脚本家として優れているのはもちろんですが、今回は初監督ということで、監督としての彼の目線も入っています。ちょっとしたところに深いヒントがあり、とても展開が早いので、一瞬たりとも見逃せません」と前置きし、「人生は毎日が新しい選択の連続。この作品もまだ今39歳の女性の選択と生き方の物語です。他人の目からの幸せではなく、自分が何を幸せと感じるかを思いながら観てほしい」と観客へメッセージを送った。盛りだくさんの台詞と目まぐるしい展開が魅力の作品だが、アン ミカさんが語った注目ポイントを頭に入れると、作品の魅力が増すはずだ。ぜひ楽しんでほしい。
(江口由美)
 
 
 

<作品情報>

『モリーズ・ゲーム』
(2017年 アメリカ 2時間20分)
監督・脚本:アーロン・ソーキン 
出演:ジェシカ・チャステイン、イドリス・エルバ、ケヴィン・コスナー、マイケル・セラ 
原題:Molly’s Game/配給:キノフィルムズ/木下グループ 
facebook: @MollysGameJP 
原作:「モリーズ・ゲーム」ハーパーコリンズ・ジャパンより刊行予定
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2018年5月11日(金)よりTOHOシネマズ梅田他全国ロードショー
 

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