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もっと注目してほしい「納棺師」について!『おみおくり』大阪完成披露試写会

omiokuri-s-550.jpg『おみおくり』主演の高島礼子・文音、そして、主題歌を歌った2VOICEによる記者会見

(2018年2月8日(木)朝日生命ホールにて)
ゲスト:高島令子、文音、2VOICE


亡くなられた人も、残された人も救いたい!
女性版“おくりびと”の感動作

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富山県氷見市を舞台に女性の納棺師の活躍を描いた『おみおくり』。妻子ある人とは知らず愛した人を亡くした悲しみを背負いながら生きている主人公・満島弥生(高島令子)と、両親の事故死のトラウマに苦しみながらも弟を励まし生きてきた河村亜衣(文音)。亡くなられた方に美しい死化粧を施し、残された方との心ゆくお別れができるよう取り計らう納棺師という職業を通じ、命の輝きや家族の愛情を感動的に描いた作品。


3月31日(土)からの大阪での公開を前に、全国でもいち早く完成披露試写会が行われました。主演の高島令子さんと文音さん、そして「YOU~120歳のラブソング」が主題歌に起用された2VOICEのおふたりが、試写会前の記者会見に応じて下さいました。詳細は下記の通りです。


――― 納棺師についてどう思われましたか?
高島:私は二十歳ぐらいの時に母を亡くしたのですが、その時には納棺師については知りませんでした。もっとクローズアップされてもいいのでは。この機会に是非知って頂きたい職業だと思います。遺族の選択肢として、亡くなった方をもっと手厚くおみおくり出来るのではないかと思いました。


――― 若くして納棺師に弟子入りするという役柄でしたが?
文音:難しい役でした。7つの葬儀に携わるのですが、悲しい場なのに、満島先生のように感情を隠して淡々と葬儀を執り行わなければなりません。家族の愛情あふれるおみおくりもあれば、そうでない場合もあります。どんな場合でも感情的にならず仕事に徹する職業は素敵だなと思いました。私は元々感情が出やすい方なので、特にそう思いました。

また、亡くなった方のお顔を復元する技術的なことも含めて、女性の納棺師の仕事はとても勉強になりました。


――― この役をオファーされた時のお気持ちは?
omiokuri-s-takashima-240-1.jpg高島:私が演じた満島の役は、不倫とは知らずに愛していた男性を亡くしています。結果的に不倫だったことを知って、他人の不幸の上に自分の幸せが成り立っていたことを悔い、その罪を背負いながら生きています。納棺師の仕事を通じて、人様が救われることによって自分も救われる……つぐないのような気持ちがあるのではないかと感じました。


――― 亡くなった方に向き合う高島さんの表情がとても慈悲深く感じられましたが?
高島:あまり感情を出してしまうとご遺族の悲しみを引きずるようで、ちょっと違うかなと思い、亡くなった方の想いを汲み取るような気持ちで演じました。


――― この難役について経験や参考にされたことはありますか?
高島:大切な人を亡くした経験はあります。納棺師の仕事は、亡くなってから火葬するまでを管理することですから、それらを任せられるような信頼できる人物でありたいと心掛けました。特に、若い人から「そうなりたい」と魅力的に見られるよう、辛い思いばかりでなく、やりがいを持って亡くなった人に接している姿を見せたかったのです。納棺師の仕事に関心を持って頂けたら嬉しいです。

文音:私は両親を交通事故で亡くし心に傷を持つ女性の役柄でした。勿論そんな経験はありません。そこで、私の出番はなかったのですが、事故のシーンの撮影に立ち会わせてもらいました。その現場を見て、自分の中に悲しみの感情をとり入れていったのです。


――― 主題歌について?
2VOICE: 「YOU~120歳のラブソング」は2016年に発表した曲ですが、伊藤秀裕監督の耳に届いて、今回使って頂きました。元々ラブソングとして作ったもので、聴く人によって様々な愛を感じとってもらえて本当に嬉しかったです。

映画はいろんな方が携わっておられますが、それぞれがこの歌に心を重ねて下さいました。初めての経験で、楽曲が独り歩きすることを改めて感じました。


omiokuri-s-ayane-240-1.jpg――― 完成した作品を観た感想は?
文音:女性が主役ということで嬉しく思いました。弟との関係性は、実際私には二人の弟がいますのでとてもやりやすかったです。家族とは普段から連絡し合っていて、メールなどでしょっちゅう炎上したりしています(笑)。この映画を通じて、両親を大切にしなければと思いました。是非両親にも観てほしいです。


――― 撮影中、文音さんに両親(長渕剛と志穂美悦子)を感じることはありましたか?
高島:実は、以前テレビドラマで共演した時に、文音ちゃんのご両親について知らずに、長渕剛さんのコンサートへ行ったんです。そしたらそこで、長渕剛さんと志穂美悦子さんに「娘をよろしくお願いします」と挨拶され、とても恐縮したことがありました。今回は、姉か親のような立場で共演させてもらいました。


――― 文音さんは役柄と違ってとても快活ですが、普段からこんな感じですか?
文音:そうです(笑)。高島令子さんがとても甘やかせて下さるので、現場では安心してリラックスしていました。テーマはシリアスですが、現場は和気あいあいとしてとても楽しかったです。


omiokuri-s-500-1.jpg――― 観客の皆様へのメッセージ。
2VOICE:生きる歓びと輝きを感じ取って頂きたい作品です。是非ご覧ください。

高島:このような作品は引きずることが多いのですが、音楽と作品がマッチしていて、希望を感じさせて温かい気持ちになれると思います。年齢。男女を問わず、多くの方にご覧頂きたいです。

文音:この作品を通じ、お葬式は、亡くなった人のためというより、故人を思い出して話をすることによっておみおくりの準備をする、残された者のためにあるように感じました。女性納棺師について知って頂くと同時に、お葬式について違った視点で見て頂く機会になればと思います。是非ご覧ください。


omiokuri-500-1.jpg『おみおくり』

【STORY】愛する人との悲しい過去を背負う女納棺師・満島弥生(高島礼子)。そこへ、子供の頃、両親を交通事故で亡くし、心に深い傷を抱えた亜衣(文音)が弟子入りを希望してやってくる。友人の家族の葬儀の場で満島弥生の納棺師としての仕事ぶりに衝撃を受けたのだった。生前のように遺体を修復し、遺族がきちんとお見送りができるように尽力する満島の姿は、トラウマを抱える亜衣の心に救いのようなものをもたらしていた。そして亜衣は、自分を見つめ直し、様々な「おみおくり」の現場に接しながら、心の闇から徐々に解き放たれてゆく。


■出演: 高島礼子文音 / 渡部秀 風谷南友 芳賀優里亜 井上奈々/藤田富 / 宮下順子 / 重盛さと美/加藤雅也(特別出演)
■原案及び納棺師監修:永井結子「今日のご遺体 女納棺師という仕事」(祥伝社黄金文庫刊)
■主題歌:「YOU~120歳のラブソング~」2Voice(フジパシフィックミュージック)
■脚本・監督:伊藤秀裕  プロデューサー:芳賀正光、佐藤敏宏 キャスティングプロデューサー:河野優 アソシエイトプロデューサー:間瀬頼彦 ロケーションコーディネーター:中村正一郎
■撮影協力:一般社団法人氷見市観光協会、富山県ロケーションオフィス、立山フィルムコミッション
■制作・配給:エクセレントフィルムズ 配給協力:トリプルアップ
(カラー/ビスタ/5.1ch/117分)
■ Ⓒ2018「おみおくり」製作委員会
■公式サイト:http://www.exf.info/omiokuri/

2018年3月17日(土)~富山県先行公開、3月24日(土)~有楽町スバル座、3月31日(土)~シネ・リーブル梅田 ほか全国順次公開


(河田 真喜子)