レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

岡田准一、撮影中に士気が高かった西軍は「今回、本当に勝てると思った」『関ケ原』舞台挨拶

sekigahara-550.jpg

岡田准一、撮影中に士気が高かった西軍は「今回、本当に勝てると思った」『関ケ原』舞台挨拶
(17.8.15 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者:岡田准一、平岳大、原田眞人監督  
 
司馬遼太郎原作の国民的ベストセラー『関ケ原』が、原田眞人監督(『日本のいちばん長い日』)によって初めて映画化される。豊臣秀吉亡き後、天下取りの野望を抱く徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍が関ケ原で激突した「関ヶ原の戦い」。今までのイメージを覆し、正義を貫く、純粋すぎる三成を岡田准一が、野望に燃え、策略を駆使しながら三成を追い詰める家康を役所広司が熱演。新たな視点で天下分け目の合戦に至るまでの人間模様や、日本の歴史が動いた6時間の戦いをダイナミックに描いている。
 
 
sekigahara-550-1.jpg
 

sekigahara-hira-240-1.jpg

8月26日(土)からの全国ロードショーを前に、8月15日(火)TOHOシネマズ梅田にて行われた舞台挨拶付試写会では、石田三成役の岡田准一、島左近役の平岳大、原田眞人監督が上映前に登壇。「ひらパー兄さんこと、石田三成役を演じた岡田准一です」と大阪のファンにお馴染みのテーマパークCMキャラで挨拶すると「今の時代に監督が25年間構想した『関ケ原』を実現できたことを非常にうれしく思います。大阪にいる頃は歴史好きな少年でしたから」(岡田)。「ちょうど昨年の今ごろ、猛暑の中撮影を開始し、ようやく完成して、今日ここに立っていることは感無量です」(平)。「歴史的には西軍が負けましたが、興行的には西は勝てます。大阪出身の岡田さんもいますし、司馬遼太郎さんも大阪出身ですから、西が(興行的に)勝たないと。よろしくお願いします」(原田監督)とそれぞれの思いをまず語った。
 
 

sekigahara-harada-240-1.jpg

25年間構想の末、ようやく今『関ケ原』を映画化できたことについて、原田監督は「今映画化が可能になったのは、僕自身が積み上げてきたキャリアもありますが、それ以上に重要なのは司馬遼太郎先生の原作が読み続けられていること。そして現代のテクノロジーが関ケ原の時代に戻ることができると感じさせてくれます。そして一番重要なのは岡田さんが石田三成を演じるのにちょうどいい年齢になったことです」と4つのポイントを挙げた。
 
 
本作の大きな見どころとなっている合戦シーンでは「西軍リーダー役だったが、士気が高くて、今回西軍が勝てるんじゃないかと思ったほど。エキストラの皆さん、スタッフの皆さんも歴史好きの人が多く、人数が足りないところに入ってもらったり、ぱっと自然に動いてくれました」(岡田)。「合戦はアドレナリンが出て、体育会系のノリ。カットがかかってもまだ殴っているぐらい、ずっとハイテンションでした」(平)とノリノリで臨んでいた様子を披露。
 
 
sekigahara-550-2.jpg
 
ここでゲストとして司馬遼太郎記念館館長の上村洋行氏が登壇し、「いい映画を作って下さりありがとうございます」と挨拶すると、原田監督が映画化を希望したことに対し、群像を表現する力量のある原田監督がおやりになるならと二つ返事で映画化を承諾したことを明かした。映画の感想を聞かれた上村氏は「司馬遼太郎小説のニュアンスを見事に表現しており、同時にこの映画の凄さは、全ての俳優が『関ケ原』に一体化していて、臨場感を与えています。ラストは『椿三十郎』の殺陣に匹敵するほど凄くて、感動しました」と絶賛。この感想を聞いた原田監督は「映画を撮っていた時、黒澤作品になんとか追いつこうともがいた苦労が認められた気分です」と感謝の意を示した。また上村氏は「日本中を巻き込み、後の時代に大きな影響を与えた戦い。江戸時代の階級は関ケ原の勝敗で決まったもので、逆に負けた側の薩摩、長州らが明治維新のエネルギーになっています。関ケ原を通して、今の時代を展望する機会にしていただきたい」と関ケ原の戦いと『関ケ原』の意義も解説しました。
 
sekigahara-550-6.jpg
 
石田三成について、「当時正義感がないに等しい中で持ち続けていた武将。家康の野望に対し、義をもって応えている三成を岡田さんが新しい三成像で表現していらっしゃる」と上村氏が語ると、岡田は「中学時代に『関ケ原』を読んで、歴史好きになりました。歴史好きは司馬さんを通り、司馬さんに帰っていくので、本当にうれしいですね」。
また島左近については「これほどカッコイイ島左近は観たことがありません。江戸時代に島左近は武士の典型と言われたぐらいカッコよかったので、そのイメージ通りにスクリーンに現れ、魅了されました」と絶賛。平も「苦労や試行錯誤をしながら一生懸命作った左近なので」と感謝しきりだった。
 
sekigahara-550-4.jpg
 

sekigahara-hira-240-2.jpg

最後に「何度見ても楽しめる作品。関ケ原を体験する映画だし、色々な視点で観ていただきたいです。石田三成は正義感があり、真っ直ぐなゆえにもがくこともある、子どものような部分もあります。左近が応援したくなるような人間っぽさが見えるように演じました。生々しい関ケ原をぜひ楽しんでください」と岡田が挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。
原田監督ならではの本物のロケーションで、石田三成を主人公にして描かれる『関ケ原』。見方が変われば、物事の見え方も変わる。知っているはずの歴史を改めて体験し、自分の中で構築してみてほしい。
(江口由美)
 

<作品情報>
『関ケ原』
(2017年 日本 2時間29分)
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「関ケ原」 (新潮文庫刊)
出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司他
2017年8月26日(土)~TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 二条、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸他全国ロードショー
(C) 2017「関ヶ原」製作委員会