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発禁小説の映画化『木屋町DARUMA』メインキャスト舞台挨拶

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(写真:左から、榊英雄監督、武田梨奈、遠藤健一、三浦誠己、森本英樹)


発禁小説の映画化『木屋町DARUMA』メインキャスト舞台挨拶

(2015年10月4日(日) 大阪十三・第七藝術劇場にて)
ゲスト:榊英雄監督、遠藤憲一、三浦誠己、武田梨奈

『木屋町DARUMA』
・2014年 日本 1時間56分 R15+
・原作・脚本:丸野裕行(「木屋町 DARUMA」オトコノアジト電子書籍出版)
・監督:榊 英雄
・出演:遠藤憲一、三浦誠己、武田梨奈、尾高杏奈、趙珉和、勝矢、烏丸せつこ、木下ほうか、寺島 進、木村祐一
公開:2015年10月3日(土)~第七藝術劇場、京都みなみ会館、元町映画館 ほか全国順次公開
公式サイト⇒ http://kiyamachi-daruma.com/
・コピーライト(C)2014「木屋町DARUMA」製作委員会


 

~遠藤憲一×榊英雄監督、京都オールロケ、
木屋町を駆け抜けた“濃厚な男たち”の生き様~

 

DARUMA-1.jpg京都の歓楽街・木屋町を舞台に、子分の裏切りで四肢を失った元ヤクザが恐怖の取り立て屋としてしぶとく生きる抜く様を描いた『木屋町DARUMA』。文字通り這いつくばって、えげつない方法で債権者を恐怖のどん底に陥れては返済を迫る、凄腕取り立て屋の勝浦が主人公。彼の世話をする若いヤクザ・坂本の極道に生きる心境の変化を通して、寡黙な勝浦自身をより人間味あふれる人物として浮かび上がらせている。丸野裕行の発禁小説の映画化に挑戦したのは、『誘拐ラプソディー』『捨てがたき人々』、さらには今年だけでも4本の作品を撮っている榊英雄監督。俳優としても活躍している榊監督の精力的な制作活動は、タブーをものともしない本作の勢いに現れている。


その榊英雄監督と、主演の勝浦を演じた遠藤憲一、世話係の坂本を演じた三浦誠己、そして親の借金のせいで人生を狂わされる女子高生を演じた武田梨奈が、公開2日目の10月4日、大阪は十三にある第七藝術劇場にて舞台挨拶を行った。
 



DARUMA-B-240-ENDOU-3.jpg年々大きな存在感で観客を圧倒している遠藤憲一。映画だけでなくTVドラマやCMなどでも大活躍の強面(こわもて)顔の人気俳優。TV『民王』では、菅田将暉演じる息子と体が入れ替わる総理大臣の役を演じ、また映画『ギャラクシー街道』(三谷幸喜監督作10/24~)の公開も控えており、今後の人気急上昇が期待される。本作では、「榊監督の執念が凄くて、俳優陣もTVではできないような思いつく限りのことをやりました。怒涛の撮影が終わって、やりきったというより、こんなの誰が観てくれんねん?という思いの方が強かったです」。立見が出た超満員の会場に向かって、「こんなに沢山来て頂いて、本当に嬉しい!」と挨拶。

 


DARUMA-B-240-MIURA-2.jpg深い思いを秘めたもの静かな男が似合う三浦誠己(まさき)。本作では、仕事の段取りから勝浦の下の世話までする耐える坂本を熱演。坂本自身も親の借金のせいでヤクザの世界に入った過去を持ち、勝浦や組織の極悪非道な取立てに疑問を持つという、どこか悲哀を感じさせる重要な役どころだ。「若い頃から憧れていた遠藤憲一さんに胸を貸して頂いて、榊監督には愛して頂いて、どうにか魂を込めて演じることができました」と。また「僕の人生で大きな節目になった作品。撮影にのめり込み駆け抜けた3週間はとても楽しい期間でした」と、ハードな撮影を振り返り、本作が多くの人に観てもらえるよう観客の協力を仰いだ。

 




DARUMA-B-240-TAKEDA-2.jpg親の借金のせいで風俗嬢にされ、人生を狂わされる女子高生を演じた武田梨奈。持ち前の高い身体能力を活かして、勝浦の恐怖の取立てに恐れおののく様や、病んで堕ちて行く狂気の様を体当たりで演じていた。監督から「帰れ!」と何度も怒鳴られたり、本編を初めて観てショックを受けたりと、「今回の現場は今までで一番緊張してプレッシャーが大きかったです」と振り返る。また、「TVではタイトルさえ出せない作品がこうして公開されて、沢山の方に観て頂けて本当に嬉しい」。先ごろ映画『かぐらめ』という作品で、ロサンゼルス日本映画祭最優秀主演女優賞を受賞している。

 

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榊英雄監督は出版できない小説を映画化した理由について、「作品の世界観に惹き付けられたのは勿論だが、以前から濃厚な男の世界を描いてみたかったので、プロデューサーを焚きつけて敢えて挑戦した」。さらに、「2年半前に撮り終えてからいろんな事があり、こうして初日を迎えられて感無量です」と、公開の喜びを語った。


 
 


(敬称略) 
DARUMA-B-240-ENDOU.jpg――― 遠藤憲一さんは、表現や役作りに苦労した点は?
遠藤:両手両足がないという規制の多い不自由な役ですが、それでもチャレンジしたいと思いました。ところが、撮影が始まってすぐに「受けなきゃよかった!」と後悔(笑)。両手両足にグリーンのカバーを着けたり、車椅子では椅子の上に正座した上に両腕は後ろ手にしたりと、自由に動ける状態が殆どなくてしんどかったです。でも、監督に責められながらも、何とかやりきりました。

 

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――― 三浦誠己さんは、木下ほうかさんの命令で寺島進さんの耳に穴を空けるシーンで木下さんに殴られてましたが、あれはマジで?
三浦:はい、マジで殴られました。木下さんの蹴りが僕の急所に入って、痛くて痛くて。ホテルに帰って氷で冷やそうと氷を取りに行ったら木下さんと会って、「あぁ大丈夫か~、俺のせい~?」と言われ、「お前のせいじゃ!」と言いたかったのですが、笑って誤魔化しました(笑)。


 

――― (司会の森本英樹)僕も寺島さんの耳に穴開けるシーンで出演させてもらっていたんですが、あまり出しゃばっちゃいけないと思って力を抜きつつやったら、「おらっ!そんなんじゃ痛ぇことできねえだろうが!」って怒られました。
DARUMA-B-240-SAKAKI-2.jpg三浦: 「俺が下手くそに思われるじゃねえか!」ってね(笑)。
榊監督:先輩後輩関係なく、思いっきりやれ!ということだよね。ところで森本君、いつの間にか僕の現場にいて、いつの間にか衣裳着けて立ってたね?(笑)
(ここで、会場に駆け付けた高山トモヒロを見つけた榊監督)
高山トモヒロ:木下ほうかさんに、「オマエ、腹黒いからヤンキー役似合うで」と言われて出演しました(笑)。現場はとてもピリピリしていたんですが、控室はとても穏やかでした。これがホンマのもの創りの空間なんやなと、いい勉強になりました。それにしても、何で森本が司会やねん!?オレ違うか?(笑)
榊監督:高山さんの監督作『ベイブルース(~25歳と364日~)』にも森本君は出演したんですよね?
高山:そうなんです!台本に名前はなかったのに、現場に勝手に入って来てるんですよ!(笑)

森本:すんません!
 


〈会場の観客からの質問〉

DARUMA-B-240-ENDOU-2.jpgQ:遠藤さんは関西弁が完璧だったと思いますが、ご出身は?
遠藤:ホントですか?嬉しいな~出身は東京です!(笑)凄くしごかれたんですが、大阪の方にそう言われて嬉しいです。
榊監督:木下ほうかさんがしつこい位ダメ出ししてました。ちなみに武田さんも神奈川出身なんですが、関西弁上手かったでしょう?(会場から拍手)
森本:ほうかさんが「ええ感じやわ~!」って言ってました。
武田:やたら木下ほうかさんを真似しますね?
榊監督:ほうかさんの真似しないと喋れない!(笑)

 

Q:取り立てが終わって、坂本に「何であそこまで出来るんですか?」と聞かれ、勝浦が「狂ってるからや」と答えてましたが、遠藤さんはこの役に共感できることはありますか?
遠藤:一切、共感できません!(笑)ただ、「何がなんでも生きるんや!」という思いが、「狂ってるんや」という言葉に反映されたんだと思います。「生きてやる!」というのが本意ですね。


――― 最後に。
榊監督:本日はどうもありがとうございました。情熱をもって作った映画です。公開までに2年半かかりましたが、より多くの方に観て頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。
遠藤:三浦君がかつてこの劇場で舞台挨拶をした時にはお客さんはたったの4人だったそうです。僕も九州の劇場で観客が4人だった経験があります。今日はこんなに沢山の方に来て頂いて、心から感謝いたします。本当にありがとうございました!


 
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(舞台挨拶終了後のフォトセッションで壇上に上がってきてくれた高山トモヒロも一緒にハイポーズ!
左から、森本英樹、榊英雄監督、武田梨奈、遠藤健一、三浦誠己、高山トモヒロ)


映画でしか描けない世界『木屋町DARUMA』はTVでは放送できないそうだ。映画館でしか観られない映画、ヤクザと言えどもパワフルに生き抜いた男たちの情熱を、是非劇場でお確かめ下さい。

(河田 真喜子)

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【おまけの写真】昼食時にくつろぐゲストの皆さん (松井寛子さん提供)
 

 

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