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「めっちゃ面白いから、見てな!」永作博美が関西弁でアピール~『夫婦フーフー日記』舞台挨拶

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「めっちゃ面白いから、見てな!」永作博美が関西弁でアピール~『夫婦フーフー日記』舞台挨拶
@大阪ステーションシティシネマ(2015.4.21)
登壇者:佐々木蔵之介、永作博美
 

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17年間友だち、1年ちょっと夫婦、そして9ヶ月だけ母親だった病死のヨメが、突然現れる!?闘病ブログから生まれた清水浩司の「がんフーフー日記」(小学館刊)を、『婚前特急』の前田弘二監督が映画化。死んだはずのヨメが現れ、残されたダンナと夫婦の軌跡を振り返る設定にし、ブログでは書かれなかった夫婦の想いが溢れる、ファンタスティックかつコミカルな感動物語が誕生した。
 
 

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ヨメ亡き後、息子・ペーの子育てと仕事に一人奮闘するダンナ演じる佐々木蔵之介と、妊娠後に発覚した悪性腫瘍と闘いながら、最後まで明るく前向きに生きたヨメ演じる永作博美の掛け合いもピッタリ、アラフォー夫婦ならではの新婚なのにしっくりくる感じがいい。幻影として現れたヨメと、二人の出会いから結婚、出産までを見つめなおす過程は、思わぬ真実が明らかになったり、言えなかった想いが溢れてくる。
 
 

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そばにいるパートナーを大事にしたくなる『夫婦フーフー日記』の先行上映舞台挨拶が大阪ステーションシティシネマで行われ、ダンナ・コウタ役の佐々木蔵之介とヨメ・ユウコ役の永作博美の“フーフー”が揃って登壇。関西出身の佐々木は「大阪の観客は反応がすごく早いので、舞台をするのが楽しい。これだけ払ったから、元をとってやろうと思っているので、楽しい反面シビアだなと思う」と早速観客から笑いを誘うと、2月に大阪で舞台を行ったばかりの永作は「みんなで楽しもうと来てくださっていることが分かるので、安心してお芝居や映画を紹介できる。私もお客さんと交流できて、うれしい」と笑顔で応えた。

大阪つながりで、グルメの話題になると、突然佐々木から「IKY食べた?」と振られ、永作がキョトンとする場面も。大阪名物いか焼き(IKY)のことだと分かると、永作は「いか焼きも、たこ焼きも食べましたね。ごちそうさまでした!」と粉ものグルメを楽しんだことを明かした。

 
 
 

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闘病ブログから生まれた本作については、「闘病ブログだが、割と楽しく話が進み、落ち込むのではなく、落ちたりあがったりしながら、どんどん続いていく。日常を生きていくことを頑張ろうと思える映画」(佐々木)、「脚本を見て、泣きながら笑っていた。過去の自分に、自分たちがツッコむのも新しいし、感情のひだがたくさん隠れている」(永作)と、涙あり、笑いありの物語について語った。
 
 
 
 
 
 
 

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10年前にも夫婦役で共演したという佐々木と永作は、今回の撮影では打合せもせずに、ぶっつけ本番でお互い相手の出方を楽しんだことを明かし、佐々木は「はたから見ればどうでもいいことを、二人で一生懸命話していたところも見てもらえれば」と、長年友達として共に生きてきたコウタとユウコの絶妙な掛け合いの舞台裏話を披露。
 
一方、見どころを聞かれた永作は、「二人とも20歳から演じている。撮影当日は(佐々木を)直視しないようにし、私も鏡を見ないようにした。若い時から、最後までやりきった」と夫婦の長年の歴史を演じ抜いたことを挙げ、「めっちゃ面白いから、みてな!」と観客にアピールし、会場から大きな拍手が沸き起こった。
 
 

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最後に、「闘病日記だが、それぞれがしんどい時でも、人を思い合う気持ちが入っている作品。明日からがんばろうという気持ちになってくれたらうれしい」(永作)、「とても希望にあふれた映画。周りの人、家族、パートナーを大事にし、今を大切に生きようと思える、本当に力が湧いてくる映画」(佐々木)と挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。
 
 
大きな目をくるくる動かし、身振り手振りを交えて関西弁で大阪ステーションシティシネマのビル屋上の話をする佐々木と、落ち着いた声で、「絶対に楽しめる」と自信をもって作品のことを語る永作を見ていると、本当にコウタ・ユウコ夫妻が目の前にいるようで清々しい気持ちになった。映画ならではの仕掛けで涙あり、笑いありの夫婦の日々は、大事な人を失って、それでも前に進む勇気を教えてくれることだろう。(江口由美)
 
 
 

 
<作品情報>
『夫婦フーフー日記』(2014年 日本 1時間37分)
監督:前田弘二 
脚本:林民夫・前田弘二
原作:川崎フーフ「がんフーフー日記」(小学館刊) 
出演:佐々木蔵之介 永作博美 佐藤仁美 高橋周平 / 並樹史朗 梅沢昌代 大石吾朗 吉本選江 宇野祥平 小市慢太郎 / 杉本哲太
5月30日(土)より 大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、T・ジョイ京都、OSシネマズミント神戸ほか全国公開
公式サイト:fu-fu-nikki.com  
(C)2015川崎フーフ・小学館/「夫婦フーフー日記」製作委員会
 
<ストーリー>

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作家志望のダンナ・コウタ(佐々木蔵之介)は、本好きなヨメ・ユウコ(永作博美)と出会って17年目にしてついに結婚。だが幸せだったのは束の間で、妊娠とガンが発覚し、新婚生活はあっという間に闘病生活へ変わった。ヨメの病状を報告するブログを書き続けたダンナだが、入籍からわずか493日後、ヨメは息を引き取る。悲しみに暮れるダンナにブログ書籍化の話が舞い込み、念願の作家デビューへまい進するかに見えたダンナの前に、なんと死んだはずのヨメが現れて・・・。
 

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