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ハイテンション大泉洋の爆笑トーク炸裂!『トワイライト ささらさや』舞台挨拶

sasara-b-550.jpgハイテンション大泉洋の爆笑トーク炸裂!『トワイライト ささらさや』舞台挨拶

(2014年10月31日(金)19:00~梅田ブルク7にて)
ゲスト:新垣結衣、大泉 洋、深川栄洋監督


『トワイライト ささらさや』

(TWILIGHT SASARASAYA 2014年 日本 1時間54分)
原作:加納朋子「ささら さや」(幻冬舎文庫)
監督:深川栄洋(『神様のカルテ』『60歳のラブレター』)   
脚本:山室有紀子、深川栄洋  
出演:新垣結衣、大泉 洋、中村 蒼、福島リラ、つるの剛士、波乃久里子、藤田弓子、小松政夫/石橋 凌、富司純子

2014年11月8日(土)~新宿バルト9 梅田ブルク7 他全国ロードショー

公式サイト:http://www.twilight-sasara.jp
(c)2014「トワイライト ささらさや」製作委員会


 

~笑いと感動の幽霊話!? “大泉洋”が乗り移った脇役の演技にご注目!~

 

sasara-7.jpg生まれたばかりの息子と身寄りのないお人好しの妻を遺して急死してしまった夫が、心配のあまり成仏できず、周囲の人に乗り移っては妻子を守るという物語。大泉洋が新垣結衣の夫役というのも驚きだが、幽霊が乗り移るシーンでは大泉洋が登場するのではなく、いろんな人が大泉洋になりきって喋るという離れ業を披露して、これがまた抱腹絶倒シーンの連続なのだ。
 

例えば、あの富司純子がお茶漬けかきこんで顎にご飯粒を付けて喋ったり、4歳の言葉の遅れた男の子が急に江戸っ子口調になって“立板に水”の話芸を披露したり、それはそれは意外な驚きで笑いと感動の人情話に仕立て上げている。
 

sasara-6.jpg乳飲み子を抱えて「ささら」という町の人々に支えられながら健気に生きていく主人公さやを演じた新垣結衣と、幽霊となって妻子を守ろうとする夫を演じた大泉洋、そして、脚本も担当した深川栄洋監督が試写会の舞台挨拶に登壇。撮影中のエピソードやハロウィンにちなんだいたずら経験について語ってくれた。
 

終始、大泉洋のペースで進められた舞台挨拶。誰が喋っていても必ず大泉洋のコメントが入る。その一つ一つのコメントに会場は笑いに包まれるのだから、“大泉洋”という人のコメディセンスには恐れ入る。その“大泉洋”になりきって演技する他の役者さんたちはさぞかし大変だったのでは?と想像してしまった。


 *下記は舞台挨拶でのトークです。(敬称略)

sasara-b-2.jpg――― 最初のご挨拶。
新垣:とてもいい映画になっていると思います。素敵な時間をお過ごし下さい。
大泉:高い所から失礼します。この劇場こんなに高かったですか?私はここに来たことがありますか?私をここで見たことのある人?(会場から手が挙がる)すっかり忘れてます。スクリーンも大きいですね。これからこの大きなスクリーンに私が出ますので、「キモ~イ!」とか言わないで下さいね。最後までお楽しみ下さい。
深川:今、雨がパラパラと降ってきましたが、この映画が終わる頃には止んでいると思います。きっと皆さんの心の中に雨を降らせると思います。終映後、胸に手をあててみて下さいね。
 

――― 初めての母親役ですが、難しいところは?
新垣:一人ではなく、夫のユウタロウは幽霊となってずっと傍にいましたので、ささらの町の人々にも支えられていきますし、難しいと思ったことはないです。「さや」は新米ママですので、子供を持ったことのない私だから逆にリアルかなと思いました。撮影が進むにつれて「さや」になっていければいいなと。

 

sasara-b-o-2.jpg――― 大泉さんの今回の役は、今までにやったことがないのでは?
大泉:そうですね~全編死んでるってのは初めてですね(笑)。全編妖怪だったというのは2回ありますが(笑)。死んでいる役ですが、登場する時は生きている時と同じように元気に演じましたので、特別に脈を弱めるというのはなかったですね(笑)。ただ、落語家の役でしたので、いつもより滑舌を良くし声を大きくするとかはしました。でも、私は元々落語が好きですので、楽しくやらせて頂きました。
それより、新垣結衣さんの夫役ですので、そのプレッシャーの方が強かったですね。世の男性のそねみ・ねたみを跳ね返すような決死の覚悟で演じました(笑)。

 

sasara-b-a-1.jpg――― 新垣さん、大泉さんは現場でもずっとこのテンションだったんですか?
新垣:もう少し低かったです。でも、「カメラ大好き!」のお方のようで、メイキングのカメラが回り始めると、途端にこんなテンションになっていました(笑)。
大泉:はい、メイキングのカメラが大好きなんです!(笑)
新垣:サービス精神旺盛なんですよね?

 

――― 深川監督は「追いこむ監督」だとお聞きしたのですが?
深川:そんなつもりはありません。ただ、いい作品になるように、声が大きい方ではありませんので、近くに寄ってボソボソと言っております。
大泉:ボソボソと追い込んでいきますね(笑)。

 

sasara-b-f-1.jpg――― 新垣さんは何か言われたことはありますか?
新垣:ボソボソと仰るので聞き取れなくて、何回か「えっ?」て聞き返してしまい、申し訳なかったです。
大泉:聞こえないんだよね。
深川: 「えっ?」て聞かれると改まってしまい、「僕が思っていることは……」と固くなっちゃうんです。
大泉: (笑)逆に、監督を追い込む主演なんですよ、新垣さんは!
深川:こんなこと初めてだったんで、だんだん心拍数が上がっていって、こんなこと言っちゃいけないなと緊張しました。
新垣:いえいえ、申し訳なかったです。取材中教えてもらったのですが、「ささやきの深川」と言われているらしく、改めて申し訳なかったと思いました。
深川:ささやかせてもらえなかったです。

 

sasara-b-a-2.jpg――― 女性像については?
新垣:女性像に関しては任せて下さったので。
深川: 「さや」という女性像が原作を読んでもよく分からなかったんです。そこで、新垣さんにお尋ねしたら、「何で分かんないの?」という顔をされて、それじゃお任せしますということになったんです。僕が考えてたものの真逆のことを考えておられたので、原作からも大きく違う女性像になっていると思います。
新垣:原作は10年以上前に書かれたもので、今の女性像とは違う感じがしました。今の女性の方が芯が強いのではと思い申し上げたら、受け入れて下さいました。
深川:他の女優さんたちには寄り添いながら演出してきましたが、新垣さんについては遠くから見ていて、「そうですか、それでお願いします」という感じでした。

 

――― ハロウィンにちなんで、いたずらした経験は?
新垣:よくやるのは、隣りの人の反対側の肩をポンと叩いて知らんぷりするのかな?
大泉:そうそう!エレベーターの中で、私のメイクさんの肩を叩いて知らんぷりするんですよ!僕が疑われましたよ(笑)。なんと小悪魔な!
新垣:以前は「膝ガックン」をよくやってましたが、あれは怪我するのでもう止めました。
大泉:怪我した奴いたんですか?
新垣:はい、いましたね。絶対やってはいけないいたずらです!

 

sasara-b-o-1.jpg――― 大泉さんのいたずらは?
大泉:僕はいたずら大好きなんです!あんまり沢山あるので、どれを紹介していいのか……ラジオ番組の収録の時、私が39℃くらいの熱があり具合が悪かったのですが、後輩が来るのが遅れていて、とても腹が立ちました。そこで、そいつに「風邪を移しちゃおう」といういたずらを思い付き、番組の冒頭だけを先に収録して「今から藤尾君に風邪を移そうと思いますので、番組を楽しみにして下さい」と公言しちゃったんです。それから、彼が来てからやたら体を触ったり、「チョコ食べなよ」と口の奥まで手を突っ込んだり、最後にはホッペにチュウまでしました。でも結局風邪は移らなかったんです!(笑)

 

――― えっ、まだあるんですか?
大泉:話はまだまだ続きます!
音尾君(「TEAM NACS」のメンバー)の誕生日にプレゼントを贈るのに、彼の持ち物をプレゼントして、彼がどこでそれに気付くか、といういたずらをしました。まず、彼のCDに僕がサインしてあげたところ、「これ持ってますよ~」。次に、彼のパンツを安田君にはかせて、番組中にパンツを脱いであげたんです。そしたら、「汚ね~!これシミ付いてるじゃないですか~!?」自分のパンツのシミに文句言ってるんですよ。その次は彼のカーテンにメチャクチャな落書きしてプレゼントしたんです。「これって、ウチのに似てるな~?」。終いには、音尾君ちの猫を籠に入れてあげたんです。そしたら、「裕次郎~!!!」って叫んでました(笑)。

 

――― 最後にご挨拶を。
sasara-550.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像深川:この映画は11月8日から公開されます。少しでも皆さんの心に残ればいいなと思っております。ご家族やお友達をお誘いのうえ、また劇場へ足を運んで頂けたら嬉しいなと思います。どうかよろしくお願いいたします。
大泉:3年前のいたずらなんですが……もういいですか?(笑)
この映画は大変楽しく見て頂けるのではないかと思います。ははは~と笑って、ううう~と泣いて、うっうっう~と泣いて、後半泣いてばかりですが(笑)。(語気を強めて)もうすぐ公開されますが、私共がいくら言ってもダメなんです。見られた皆さんが「面白かった!」と言って頂かないと効果はありません。どうか、新垣結衣を男にしてやって下さい!(笑)

新垣:今日もテンション高いですね?大丈夫ですか?
大泉:疲れがピークに達しております。
新垣:いろんな方から取材を受けて、それぞれ感想をお聞きしたのですが、グッときたシーンというのが様々で、こんなにも多くのバリエーションのある映画なんだなと実感しました。今日もいろんな世代の方に来て頂いてますが、きっとグッとくるシーンに出会えると思います。公開されましたら、大事な人を連れてまた見に来て頂けたら嬉しいです。どうかよろしくお願いいたします。


 (河田 真喜子)

 

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