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『絶叫学級』川口春奈さんインタビュー

zekkyo2-s550.JPG『絶叫学級』川口春奈さんインタビュー

(2013年 日本 1時間17分)
出演: 川口春奈  広瀬アリス  松岡茉優  栗原類 ・波瑠 ・山本美月
原作:「絶叫学級」いしかわえみ(集英社「りぼん」連載)
主題歌:新山詩織「Don't Cry」(Being)
監督:佐藤徹也 脚本:三浦有為子 プロデューサー:長澤佳也 三條場一正 古澤佳寛
製作:リバプール 集英社 メ~テレ 東宝 制作:リアルプロダクツ 
配給:東宝映像事業部
TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ二条、TOHOシネマズ西宮OS他にて公開中
©2013 いしかわえみ/集英社・「絶叫学級」製作委員会

公式HP:www.zekkyo-movie.com

~撮影たったの1週間に絶叫寸前!?川口春奈、セーラー服姿で舞台裏を語る~

ZEKKYO-1.jpg 今人気の美少女が集結!ガールズムービーならぬ、ガールズホラーを展開し大きな話題を呼んでいる『絶叫学級』が、6月14日(金)より絶賛公開中だ。少女マンガ雑誌「りぼん」で5年連載が続いている、いしかわえみの神ホラー「絶叫学級」が満を持しての実写化。川口春奈をはじめ、広瀬アリス、松岡茉優、波瑠、山本美月と若手人気女優が集結した。また、ネガティブキャラで昨年来大ブレイクしている栗原類が映画初出演しているのも見逃せない。

 語り部となっている“黄泉(よみ)”の秘密や、女子高で繰り広げられる陰湿ないじめ。注目を集めたいという願望、見えない力で強固に形造られていくスクールカーストの生々しい現状など、社会問題にもなっているリアルな問題と、過去の事件につながるファンタジーホラーの部分を織り交ぜ人間が変貌する瞬間を見事に映し出した。

 本作で2本目の主演作にして、自分のエゴと友情の間で揺れる主人公・加奈を好演した川口春奈が舞台挨拶で来阪、映画同様まばゆいセーラー服姿でインタビューに応じてくれた。初々しいインタビューの模様をご紹介したい。


【ストーリー】
ZEKKYO-3.jpg 中高一貫教育の私立女子校に通う加奈(川口春奈)は、学校では良くも悪くも目立たない普通の子。美術部員の親友、絵莉花(松岡茉優)から、「旧校舎に現れる12年前の事故で亡くなった女の子=“黄泉(よみ)”に願い事をすると、大事なものを失う代わりに夢が叶う」という都市伝説を聞き、加奈は「誰よりもかわいくなりたい」と学校の人気者でモデルのリオ(広瀬アリス)に憧れをいだく。
しかし、読者モデルとして偶然加奈が雑誌に掲載され、学校中で話題になったことがリオの逆鱗に触れ、リオの策略により加奈は激しいいじめを受けることに。思いつめた加奈は、現状から抜け出すため黄泉に禁断の願い事をするのだった・・・。


【インタビュー】
 zekkyo-s2.jpg―――この映画は人間の暗部を描いていますが、川口さんご自身の中で、人には知られていない悪の部分はありますか?
川口:何も悪いことはしていないです(笑)!ただイメージと違うとはよく言われます。第一印象は静かでおとなしくて清楚な感じ、とよく言われるのですが、実際の私はその逆みたいです。

―――映画のキャッチコピーが「人間が一番怖い」ですが、本作に出演されることで、人との関係や自分を見つめ直すきっかけになりましたか?
川口:友達をもっと大事にしなければと思いました。また、自分はどういうことを望んでいて、どうなっていきたいのか、自分よりどんな大事なものがあるのかなど、ストーリーの結末を知っていても、試写を観て改めて考えさせられることもたくさんありました。

ZEKKYO-2.jpg―――今回の撮影で絶叫するぐらい大変なことはありましたか?
川口:スケジュールがタイトだったことですね。1週間程の撮影だったので時間があっという間に過ぎていき、記憶があまりないんです(笑)。今回メイク道具の匂いで撮影中の頃を思い出しました。また現場で写真もあまり撮れなかったので、シーン写真を見て思い出したりしています。そういう過密なスケジュールで撮影できたのは、いい経験でしたし、それが演技にもプラスに表れていればいいなと思います。  

―――マンガが原作の作品ですが、川口さんは原作を読まれたのでしょうか?  
川口:映画の撮影が終わってから読みました。原作では少女マンガの中にホラーの怖さがあったのですが、完成した作品を観て、映画の方が情景がよりリアルで、怖さが何倍にもなって伝わっているのではないかなと思いました。

ZEKKYO-4.jpg―――今回の役を演じる上で難しかったところは?
川口:周りに流されて自分が変わっていっているのに、それに気付けていない主人公・加奈の気持ちの変化ですね。表情や制服の丈も少しずつ変わっていきますし、言葉づかいも少しずつ荒くなっていきます。最終的には、最初と最後の加奈では全然違う人のようになっているのですが、徐々に変わっていく様子を演技するのが難しかったです。

―――一番印象に残っているシーンは?
川口:最後に登場する理科室のシーンでは、朝から晩まで部屋に暗幕を貼って撮っていたので、時間の感覚がなくなってきたり、埃っぽかったので喉がやられそうになったりして、大変でした。リハーサルの時から苦労していたシーンでもあったのですが、限られた時間の中で精一杯やれたと思います。

zekkyo-s1.jpg―――昨日東京の舞台挨拶を終え、今日は大阪の舞台挨拶をされていますが、お客さんや周りの方の感想は?
川口:男友達は「女って怖いな」といっていましたが、女友達は「分かる、分かる」という感じで、男女で反応が違って面白かったです。私も「かわいくなりたい」という気持ちや、つい自分と誰かと比べてうらやましく思ってしまう気持ちはちょっとわかる(笑)。こういう気持ちって年齢、性別関係なく誰でも少しはもっていると思うので、共感してもらえる部分があるんじゃないかなと思います。

―――目標にしたい女優さんは?
川口:挙げればきりがないのですが、作品によって全く違う顔をし、違う印象を持ってもらえるような女優になりたいと思います。これから色々なキャラクターにどんどん挑戦していきたいです。(江口 由美)

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