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『舟を編む』松田龍平、宮﨑あおい舞台挨拶


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『舟を編む』松田龍平、宮﨑あおい舞台挨拶

(2013年3月26日(火)大阪ステーションシティシネマにて)
登壇者:松田龍平、宮﨑あおい

(2013年 日本 2時間13分)
原作:三浦しをん『舟を編む』(光文社刊)
監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮﨑あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛

2013年4月13日(土)~丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、ほか全国ロードショー

★作品紹介⇒ こちら
★公式サイト⇒ http://fune-amu.com/

© 2013「舟を編む」製作委員会


 

funeamu-2.jpg 昨年の本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの小説を石井裕也監督が映画化した話題作『舟を編む』(松竹、アスミックエース配給)の有料上映会が26日夜、大阪ステーションシネマで行われ、主演の松田龍平と妻役の宮崎あおいが舞台あいさつした。

 松田は営業部で変人と持て余されている名前も馬締(まじめ)で、老学者(加藤剛)に見込まれて新しい辞書「大渡海」作りに情熱を傾ける青年役。宮崎は青年の下宿先の孫娘で板前修業中の香具矢役。どちらも一風変わった若者ながら、自分の居場所を見つけてともに人生を編んでいく。


 

funeamu-s2.jpg――― 最初のご挨拶
松田龍平:こんなにたくさんの方に来て頂いてありがとうございます。ボクも大好きな映画なので楽しんでいただけるんじゃないでしょうか?
宮﨑あおい:ありがとうございます。「緊張する」と言ってましたが、緊張してませんね。

―――素敵な映画ですね。 
松田:見てもらえましたか。どこらへんが面白かったですか?
―――馬締さんのキャラですね。

松田:馬締は本のオタクで言葉はたくさん知ってるけど気持ちを人に伝えられない。そんな男が辞書を作るというのが面白い。セットが良くて、本がいっぱいあって、その中に机があって、雑多な感じがよかった。

funeamu-s3.jpg―――宮﨑さんは板前見習い中?
宮﨑:ええ、板前修業中です。撮影前に包丁の扱い方は練習しました。長い包丁を使って、こんにゃくを刺身に見立てて…。楽しかった。

―――撮影中の料理はまずいものですが、おいしかったですか?
松田:実際に作ったのはフードコーディネーターの方ですが、ものすごくおいしかった。
宮﨑:うんうん、カットがかかってからも食べていました。

―――上映前なので詳しくは聞けないんですが、おふたりは何度も共演してますけど、夫婦役は初めてですか?
松田:ええ、初めて。
 

funeamu-6.jpg―――香具矢と結婚するまでの感情の表現が難しかったのでは?
松田:すごく難しかったんですが、まじめは分かりやすく好きになっていく感じが伝わったんでは? 香具矢が好きになってくるのは分かりやすかった。

宮﨑:あんなに(セットを)きちんと作って頂いて、嘘を感じさせない。汚しもあり本もたくさん。あの素晴らしい空間でお芝居させていただきました。
 

――― 映画見たら辞書を引きたくなります。語釈とか例文とかは辞書によって違っていて、これを作った人はどんな人生を歩んで来たのだろうか、って想像がふくらむんじゃないですか?
松田:ボクも知らない世界なんで面白かった。ボクも辞書引きました。「国境」を引いてみたら、辞書によって言葉の解釈が違っている。途方もない作業だったことが分かりました。

funeamu-5.jpg―――おふたりは何度も大阪には来てますが、大阪の印象はどうですか?
松田:面白かったらちゃんと笑ってくれる、正直なイメージがある。だからこそプレッシャーを感じることも。
宮﨑:勝手に(大阪で)ワクワクしてます。お客さんを前にして、ハッピーなものを勝手にもらって帰っています。

―――最後に一言。
宮﨑:先日、お客さんと一緒に見たんですが、映画館で映画を共有できるのは特別な時間ですね。クスッと洗える場面も散りばめられていますので。見た後、辞書引いてみてください。 
松田:その通り。映画見に来ていただいてうれしい。楽しんでもらえたらいいですね。ありがとう。

(安永 五郎)

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